JPH04105966U - 燃料噴射弁の取付装置 - Google Patents

燃料噴射弁の取付装置

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JPH04105966U
JPH04105966U JP749491U JP749491U JPH04105966U JP H04105966 U JPH04105966 U JP H04105966U JP 749491 U JP749491 U JP 749491U JP 749491 U JP749491 U JP 749491U JP H04105966 U JPH04105966 U JP H04105966U
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尚己 大石
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ダイハツ工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の燃料噴射孔を有する燃料噴射弁の軸芯
まわりの位置決めを、低コストの構成にて精度良く行
う。 【構成】 低コストでかつ寸法精度の高い成形品から成
る位置決め部材15を用い、この位置決め部材15の第
1係合部16をデリバリパイプ8に一体的に設けられた
ホルダー9の係合溝11に係合させ、第2係合部17を
デリバリパイプ8に係合させることによって位置決め部
材15をデリバリパイプ8及びホルダー9に対して高い
位置精度で固定し、この位置決め部材15の第3係合部
18に燃料噴射弁1のカプラー14を係合させることに
より、燃料噴射弁1の軸芯回りの位置決めを精度良く行
う。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、複数の燃料噴射孔を有している燃料噴射弁の取付装置に関するもの である。
【0002】
【従来の技術】
単一の燃料噴射孔を有している通常の燃料噴射弁においては、軸芯回りの位置 決めを行わなくても燃料の噴射方向は一定であるが、複数の燃料噴射孔を有する 燃料噴射弁では、燃料を所定の方向に噴射させるために、燃料噴射弁を軸芯回り に位置決めして取付ける必要がある。
【0003】 そこで、例えば実開昭61−41864号公報には、図3、図4に示すように 、デリバリパイプ21の燃料噴射弁取付部22の近傍に、燃料噴射弁23のカプ ラー24に当接することによりカプラー24の噴射弁軸芯回りの回転方向の位置 を決める位置決め部材25を設けたものが開示されている。尚、図3において、 26は吸気管であり、その導入口27に燃料噴射弁23の先端部が挿入され、先 端面の燃料噴射孔から吸気管26内に燃料が噴射される。
【0004】 同様の構成は実開昭63−87272号公報にも開示されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記位置決め部材25はデリバリパイプ21に溶接で一体固着されて おり、その製作コストが高くつくという問題があり、また位置決め部材25の取 付位置精度を高くするのが困難であり、取付位置のバラツキによって燃料噴射弁 23の位置決め精度が悪くなったり、位置決め部材25がカップラー24と干渉 して燃料噴射弁23の取付状態に無理を生じ、燃料噴射弁取付部22のシール部 28から燃料漏れが生じる恐れがあるという問題があった。
【0006】 本考案は、このような従来の問題点に鑑み、低コストでかつ燃料噴射弁の軸芯 まわりの位置決めを精度良く行える燃料噴射弁の取付装置を提供することを目的 とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、燃料噴射弁の燃料導入部を嵌合接続する筒状のホルダーを燃料を分 配するデリバリパイプに一体的に設け、ホルダーの先端部外周に係合溝を形成し 、ホルダーの外周に弾性的に圧入嵌合するとともに係合溝に係合する第1係合部 とデリバリパイプに対してホルダーの軸芯回りの回転方向に係合する第2係合部 と燃料噴射弁のカプラーに燃料噴射弁の軸芯回りの回転方向に係合する第3係合 部とを有する成形品から成る位置決め部材を設けたことを特徴とする。
【0008】
【作用】
本考案によれば、成形品から成る位置決め部材を用いているので、製作コスト を低下できるとともに寸法精度が高く、この位置決め部材の第1係合部をホルダ ーの係合溝に係合させ、第2係合部をデリバリパイプに係合させることによって 位置決め部材をデリバリパイプ及びホルダーに対して高い位置精度で固定できる ため、この位置決め部材の第3係合部に燃料噴射弁のカプラーを係合させること により燃料噴射弁の軸芯回りの位置決めを精度良く行えるとともに燃料噴射弁の 取付状態に無理を生じて燃料漏れを発生するというような恐れもない。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図1、図2を参照して説明する。
【0010】 図1において、1は燃料噴射弁であり、一端面に2方向に燃料を噴射する一対 の燃料噴射孔2、3を有している。この燃料噴射弁1の一端部は吸気管4の導入 口5に挿入され、リング状のグロメット6にて空気漏れが防止されている。燃料 噴射弁1の他端部には燃料導入部7が設けられている。
【0011】 8は燃料を各燃料噴射弁1に分配する角パイプから成るデリバリパイプであり 、各燃料噴射弁1の配置位置に筒状のホルダー9が一体的に固着されている。こ のホルダー9内に燃料噴射弁1の燃料導入部7が挿入され、Oリング10にて燃 料漏れが防止されている。又、ホルダー9の先端部外周には環状の係合溝11が 形成されている。デリバリパイプ8はブラケット12を介して吸気管4にボルト 13にて固定されている。
【0012】 燃料噴射弁1の他端近傍には軸芯に対して斜め方向にカプラー14が装着され ている。このカプラー14は横断面形状が矩形状に形成されている。
【0013】 15は合成樹脂製の成形品から成る位置決め部材であり、ホルダー9の外周に 弾性的に圧入嵌合するとともに係合溝11に係合することにより位置決め部材1 5をホルダー9軸芯方向に位置決めする円弧状の第1係合部16と、デリバリパ イプ8に対してホルダー9の両側で係合して位置決め部材15の回転を防止する 第2係合部17と、燃料噴射弁1の軸芯回りの回転を防止して回転方向の位置決 めを行うように燃料噴射弁1の矩形状のカプラー14に係合するコ字状の第3係 合部18とを有している。
【0014】 以上の構成によると、位置決め部材15が合成樹脂製の成形品から成っている ので、デリバリパイプ8に溶接にて固着する場合に比してコスト低下を図ること ができるとともに、寸法精度の高いものが安定して得られる。一方、デリバリパ イプ8には、燃料噴射弁1の配置位置に筒状のホルダー9を固着するだけであり 、燃料噴射弁1の位置決め部材15の有無に関係なく共通化できる。
【0015】 そして、燃料噴射弁1を軸芯回りに位置決めして装着する必要がある場合には 、位置決め部材15の第1係合部16をホルダーの外周に圧入嵌合させて係合溝 11に係合させ、第2係合部17をデリバリパイプ8に係合させることによって 位置決め部材15はデリバリパイプ8及びホルダー9に対して高い位置精度で固 定される。次に、この位置決め部材15の第3係合部18にカプラー14を係合 させながら燃料導入部7をホルダー9に挿入して燃料噴射弁1を装着すると、位 置決め部材5の寸法精度が高くかつ取付位置の精度も高いため、燃料噴射弁1の 軸芯回りの位置決めを精度良く行える。又、燃料噴射弁1が位置決め部材5に干 渉して燃料噴射弁1の取付状態に無理を生じるようなこともなく、Oリング10 から燃料漏れを発生するというような恐れもない。
【0016】
【考案の効果】
本考案の燃料噴射弁の取付装置によれば、成形品から成る位置決め部材を用い ているので、安価に製作できるとともに寸法精度が高く、この位置決め部材の第 1係合部をホルダーの係合溝に係合させ、第2係合部をデリバリパイプに係合さ せることによって位置決め部材をデリバリパイプ及びホルダーに対して高い位置 精度で固定でき、この位置決め部材の第3係合部に燃料噴射弁のカプラーを係合 させることによって、燃料噴射弁の軸芯回りの位置決めを低コストで精度良く行 え、また燃料噴射弁の取付状態に無理を生じて燃料漏れを発生するというような 恐れもなく、更に燃料噴射弁の軸芯まわりの位置決めを必要とする場合と必要と しない場合に関係なくデリバリパイプを共通化できる等の効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の縦断面図である。
【図2】図1の要部の分解斜視図である。
【図3】従来例の縦断面図である。
【図4】図3のA−A矢視図である。
【符号の説明】
1 燃料噴射弁 7 燃料導入部 8 デリバリパイプ 9 ホルダー 11 係合溝 14 カプラー 15 位置決め部材 16 第1係合部 17 第2係合部 18 第3係合部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料噴射弁の燃料導入部を嵌合接続する
    筒状のホルダーを燃料を分配するデリバリパイプに一体
    的に設け、ホルダーの先端部外周に係合溝を形成し、ホ
    ルダーの外周に弾性的に圧入嵌合するとともに係合溝に
    係合する第1係合部とデリバリパイプに対してホルダー
    の軸芯回りの回転方向に係合する第2係合部と燃料噴射
    弁のカプラーに燃料噴射弁の軸芯回りの回転方向に係合
    する第3係合部とを有する成形品から成る位置決め部材
    を設けたことを特徴とする燃料噴射弁の取付装置。
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