JPH10120865A - 熱可塑性エラストマー組成物およびそれを用いた成形体 - Google Patents

熱可塑性エラストマー組成物およびそれを用いた成形体

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JPH10120865A
JPH10120865A JP27492196A JP27492196A JPH10120865A JP H10120865 A JPH10120865 A JP H10120865A JP 27492196 A JP27492196 A JP 27492196A JP 27492196 A JP27492196 A JP 27492196A JP H10120865 A JPH10120865 A JP H10120865A
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JP
Japan
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thermoplastic elastomer
weight
elastomer composition
parts
propylene
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Pending
Application number
JP27492196A
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English (en)
Inventor
Kouichi Yamamoto
晃市 山本
Kenji Fujitani
憲治 藤谷
Hideo Katagiri
英雄 片桐
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NIPPON PORIOREFUIN KK
Japan Polyolefins Co Ltd
Original Assignee
NIPPON PORIOREFUIN KK
Japan Polyolefins Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動的架橋のような煩雑な方法によらず、柔軟
で強度、異形押出成形性、熱融着性に優れ、べたつきの
問題のない熱可塑性エラストマー組成物、およびそれを
用いた成形体であり、特に端面を熱融着した部分を有す
る成形体。 【解決手段】 (a)モノビニル置換芳香族炭化水素の
重合体ブロックと、共役ジエンのエラストマー性重合体
ブロック90〜40重量%とからなり、温度200℃、
荷重10kgの条件下で測定したメルトフローレート(M
LMFR)が0.1g/10分以下であるブロック共重合体
の水素添加誘導体を100重量部と、(b)190℃で
の溶融粘度が2000cps以上の非晶質ポリオレフィ
ン重合体を10〜70重量部と、(c)ポリプロピレン
系樹脂を10〜70重量部と、(d)鉱物油系ゴム用軟
化剤を20〜200重量部とを含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱可塑性エラストマ
ー組成物およびその成形体に関するもので、特に、強
度、柔軟性、押出成形加工性に優れ、かつ熱融着性に優
れた組成物およびそれを用いた成形体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】建材用ガスケット、自動車部品や家電部
品等の種々の部材で、柔軟性を要する箇所には、従来、
加硫ゴムが主として用いられていた。しかしながら、加
硫ゴムであると、成形加工性が不十分で複雑な形状の部
品には適用することが困難であった。そこで、熱可塑性
樹脂のように成形加工性に優れつつ、柔軟性を有するも
のとして、所謂、熱可塑性エラストマー組成物に代替さ
れることがある。そのような熱可塑性エラストマー組成
物としては、例えば、エチレン−プロピレン共重合体ゴ
ムとポリプロピレンからなるオレフィン系エラストマ
ー、ポリウレタン系エラストマー、軟質塩化ビニル等が
挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の材料であっても、異形押出成形性、柔軟性、経済性、
リサイクル性等の面でそれぞれ欠点を有し、必ずしも満
足のいくものではなかった。例えば、エチレン−プロピ
レン共重合体ゴムとポリプロピレンを単純にブレンドし
たタイプのオレフィン系エラストマーは、比較的安価で
耐熱性、耐候性に優れるものの、柔軟性、圧縮永久歪特
性、異形押出性に劣る。そこで、このような問題を解決
するためにゴム成分を部分的に、または完全に動的架橋
したポリオレフィン系の熱可塑性エラストマー組成物が
提案されている。しかしながら、この改善された熱可塑
性エラストマー組成物は、柔軟性、耐熱性、圧縮永久歪
には優れるものの、ゴム成分を架橋するという工程を含
むため、その製造方法に制約があり、しかも煩雑であ
る。また、この熱可塑性エラストマー組成物を押出成形
すると、ダイスに残渣、所謂メヤニが生じたり、異形押
出成形した場合に、成形品の表面がざらついたり、ま
た、コーナー部やエッジ部等の鋭角な部分を円滑に成形
することが困難であるという問題がある。また、ポリウ
レタン系エラストマーは柔軟性、加工性が劣りかつ高価
であるという欠点を有する。また、軟質ポリ塩化ビニル
は、比較的安価で成形加工性にも優れているが、硬さの
温度変化が大きく低温での柔軟性に問題がある。また、
圧縮永久歪も大きいため用途が制限される。また、近
年、廃プラスチックの処理問題で焼却時の塩化水素発生
の原因となるポリ塩化ビニル系の樹脂は、その使用が制
限されてきている。
【0004】また、柔軟性、異形押出成形性に優れるも
のとして、ビニル芳香族化合物−共役ジエン化合物ブロ
ック共重合体の水素添加誘導体(以下、水添ブロック共
重合体と略記する)を用いたエラストマー組成物の提案
がなされている。例えば、特開昭50−14742号、
特開昭52−65551号、特開平5−140383号
各公報には、水添ブロック共重合体にゴム用軟化剤およ
びポリプロピレン系重合体を配合した組成物が開示され
ている。しかしながら、これらの組成物はオレフィン系
エラストマーよりも異形押出性は優れているものの、熱
融着性が悪いという問題が残っている。
【0005】本発明は前記課題を解決するためになされ
たもので、動的架橋のような煩雑な方法によらず、柔軟
で強度、異形押出成形性、熱融着性に優れ、かつ、べた
つきの問題のない熱可塑性エラストマー組成物、および
それを用いた成形体であり、特に端面を熱融着した部分
を有する成形体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の熱可塑性エラス
トマー組成物は、(a)モノビニル置換芳香族炭化水素
の重合体ブロックと、共役ジエンのエラストマー性重合
体ブロック90〜40重量%とからなり、MLMFRが
0.1g/10分以下であるブロック共重合体の水素添加誘
導体を100重量部と、(b)190℃での溶融粘度が
2000cps以上の非晶質ポリオレフィン重合体を1
0〜70重量部と、(c)ポリプロピレン系樹脂を10
〜70重量部と、(d)鉱物油系ゴム用軟化剤を20〜
200重量部とを含有することを特徴とするものであ
る。
【0007】この際、ブロック共重合体のモノビニル置
換芳香族炭化水素の重合体ブロックはスチレンの重合体
ブロックであることが好ましく、また、共役ジエンのエ
ラストマー性重合体ブロックはイソプレンの重合体ブロ
ックあるいはイソプレンとブタジエンの共重合体ブロッ
クであることが望ましい。また、非晶質ポリオレフィン
重合体(b)は、プロピレン系重合体、または、プロピ
レン含有量40重量%以上のプロピレンとエチレン及び
/又はα−オレフィン類とのランダム共重合体であるこ
とが望ましい。また、ポリプロピレン系樹脂(c)は、
その示差走査熱量計による融解温度の主吸熱ピーク温度
Tmpが120℃〜150℃であることが望ましい。ま
た、鉱物油系ゴム用軟化剤(d)がパラフィン系ゴム用
軟化剤であることが望ましい。本発明の成形体は、これ
らの熱可塑性エラストマー組成物を異形押出成形して得
られるものであり、成形体どうしの端面を熱融着して製
造する成形体、例えばガスケットとして特に好適であ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明者等は、上記課題を解決す
るために鋭意検討した結果、特定の水添ブロック共重合
体、特定の非晶質ポリオレフィン重合体、ポリプロピレ
ン系樹脂および鉱物油系ゴム用軟化剤からなる組成物が
前記目的にかなったものであることを見出し本発明に到
達した。
【0009】以下、本発明を詳述する。 [成分(a)]本発明では、成分(a)として、モノビ
ニル置換芳香族炭化水素の重合体ブロックと、共役ジエ
ンのエラストマー性重合体ブロック90〜40重量%と
からなり、MLMFRが0.1g/10分以下であるブロッ
ク共重合体の水素添加誘導体を必須とする。ここで、ブ
ロック共重合体は、モノビニル置換芳香族炭化水素の重
合体ブロックをA、共役ジエンのエラストマー性重合体
ブロックをBで表したならば、一般式が次式で表される
ブロック共重合体が好ましい。
【化1】 重合体ブロックAを構成する単量体のモノビニル置換芳
香族炭化水素としては、スチレン、α−メチルスチレ
ン、o−,m−及びp−メチルスチレン、1,3−ジメ
チルスチレン、ビニルナフタレン、ビニルアントラセン
等が挙げられ、中でも、スチレンが最適である。重合体
ブロックBにおける共役ジエン単量体としては、ブタジ
エン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、2,3−ジメ
チル−1,3−ブタジエン等が挙げられ、これらの混合
物でも良い。なかでも、ブタジエンもしくはイソプレン
が好ましく、両者の混合物でも良い。
【0010】このブロック共重合体において、重合体ブ
ロックBのブロック共重合体全体に占める割合は90〜
40重量%であることが好ましい。90〜60重量%で
あればより好ましい。重合体ブロックBが40重量%未
満の場合は、ブロック共重合体が水素添加された後のエ
ラストマー性を保持し難くなり、90重量%を超えた場
合は、機械的強度に劣るため好ましくない。ブロック共
重合体のJIS K7210の表1の条件10に従い、温度20
0℃、荷重10kgの条件で測定したメルトフローレート
(MLMFRと称する)は、0.1g/10分以下、好まし
くは0.01g/10分以下であることが必要である。ML
MFRが0.1g/10分を超えると組成物の破断強度及び
圧縮永久歪等の力学特性が著しく低下するとともに成形
品がべたつき易くなるため、好ましくない。また、これ
らのブロック共重合体の水素添加誘導体においては、重
合体ブロックB中の共役二重結合の少なくとも50%以
上、好ましくは80%以上が水素添加され、重合体ブロ
ックB中の芳香族性不飽和結合の25%以下が水素添加
されたものが好ましい。
【0011】ブロック共重合体を水素添加誘導体にする
には、例えば以下のような周知の処理を施せば良い。即
ち、水添反応、水添触媒に対して不活性な溶媒に溶解し
た状態で、周知の水添触媒により分子状水素を反応させ
る方法が好ましく用いられる。使用される触媒として
は、ラネーニッケル、あるいはPt、Pd、Ru、R
h、Ni等の金属をカーボン、アルミナ、珪藻土等の担
体に担持させたもの等の不均一触媒、または遷移金属と
アルキルアルミ化合物、アルキルリチウム化合物等の組
合せからなるチーグラー系の触媒等が用いられる。反応
は、水素圧が常圧ないし200kg/cm2、反応温度が常
温ないし250℃、反応時間が0.1ないし100時間
の範囲で行われる。反応後のブロック共重合体は、反応
液をメタノール等により凝固させた後、加熱あるいは減
圧乾燥させるか、反応液を沸騰水中に注ぎ、溶剤を共沸
させ除去した後、加熱あるいは減圧乾燥することにより
得られる。
【0012】[成分(b)]本発明では、成分(b)と
して、非晶質ポリオレフィン重合体が必須である。非晶
質ポリオレフィン重合体としては、プロピレン単独重合
体、プロピレンとエチレン及び/又はα−オレフィンの
ランダム共重合体、エチレンと他のα−オレフィンのラ
ンダム共重合体等が挙げられる。中でも、プロピレン単
独重合体や、プロピレンとエチレン及び/又はα−オレ
フィンのランダム共重合体が好ましい。更に、非晶質ポ
リオレフィン重合体には、副生されたものではなく目的
生産されるもの、及びアタクチックポリプロピレンのよ
うにポリプロピレン生産時に副生されたものがある。こ
こで「副生されたものではなく目的生産されたもの」と
は、非晶質ポリオレフィン重合体を得ることを目的とし
てプロピレン、エチレン、α−オレフィンなどのモノマ
ーを特定の重合条件・触媒組成下で重合して得られたも
のであって副生物ではないことを意味する。本発明にお
いては、いづれの非晶質ポリオレフィン重合体を用いて
も、熱融着性に優れた熱可塑性エラストマーを得ること
ができる。しかし、目的生産された非晶質ポリオレフィ
ン重合体は製造の際、モノマー組成、重合条件、触媒組
成などにより品質を容易にコントロールできるので品質
の安定性が高い。又、モノマー組成等を変化させること
により、種々の特性の非晶質ポリオレフィン重合体を得
ることができる。従って、非晶質ポリオレフィン重合体
としては副生されたものではなく目的生産されたものの
方が性能の安定性の点で好ましい。
【0013】さらに、非晶質ポリオレフィン重合体は、
190℃での溶融粘度が2000cps以上である必要
がある。溶融粘度が2000cps未満であると、得ら
れる熱可塑性エラストマーの熱融着性の改良効果が小さ
く好ましくない。さらに、プロピレン含有量は40重量
%以上であることが望ましい。プロピレン含有量が40
重量%未満であると、常温でも柔らかくなり過ぎ、軟化
点が低くなるので、熱可塑性エラストマー表面がべたつ
き易くなるので好ましくない。プロピレンとエチレン及
び/又はα−オレフィンのランダム共重合体としては、
プロピレン・エチレンランダム共重合体、或いはプロピ
レン・α−オレフィンランダム共重合体が特に好まし
い。プロピレン・エチレンランダム共重合体の場合、そ
のエチレン含有量は8〜30重量%の範囲が好ましい。
プロピレン・α−オレフインランダム共重合体のα−オ
レフインとしては、例えば、2−メチル−プロピレン、1
−ブテン、2−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ブテ
ン、2−エチル−1−ブテン、1−ペンテン、2−メチル−
1−ペンテン、3−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1
−ペンテン、1−ヘキセン、2−エチル−1−ペンテン、3
−エチル−1−ペンテン、4−エチル−1−ペンテン等を
用いることができる。しかし、価格や耐熱性、耐侯性、
機械的強度の点からは、プロピレン・1−ブテンランタ
ム共重合体が特に好ましい。プロピレン・1−ブテンラ
ンダム共重合体中の1−ブテンの含有量は、10〜60
重量%の範囲が特に好ましい。このような非晶質ポリオ
レフィン重合体は、例えば、塩化チタンを塩化マグネシ
ウムに担持したものとトリアルキルアルミニウムとから
なる触媒の存在下で、プロピレンを液化した中に水素雰
囲気下で、必要に応じて1−ブテン等のα−オレフィン
やエチレンを導入するなどの重合方法で製造できる。成
分(a)と成分(b)の混合比率は成分(a)100重
量部に対して、成分(b)を10〜70重量部とするこ
とが望ましい。成分(b)が10重量部未満では得られ
る熱可塑性エラストマー組成物の熱融着性が不十分で、
成分(b)が70重量部を超えた場合は異形押出成形性
が悪化する。
【0014】[成分(c)]本発明では成分(c)とし
て、ポリプロピレン系樹脂を必須とする。ポリプロピレ
ン系樹脂としては、プロピレン単独重合体、結晶性プロ
ピレン−エチレン−ブロック共重合体、結晶性プロピレ
ン−エチレン−ランダム共重合体、結晶性プロピレン−
エチレン−1−ブテン−ランダム共重合体等を挙げるこ
とができる。これらの中でも示差走査熱量計(DSC)
を用いて測定される主吸熱ピーク温度Tmpが120〜
150℃であることが望ましい。Tmpは125〜14
8℃がより好ましく、とりわけ、130〜145℃が好
適である。Tmpが120℃未満では得られる熱可塑性
エラストマーにベタツキが生じやすくなると共に耐熱性
に劣る。一方、Tmpが150℃を超えると組成によっ
ては熱融着性が悪化する。なお、示差走査熱量計(DS
C)を用いる場合、試料を250℃に昇温して融解した
後、降温速度20℃/分で−30℃まで冷却し、−30
℃で5分間保持した後、昇温速度20℃/分で250℃
まで昇温したときに得られる吸熱ピーク曲線から主吸熱
ピーク温度Tmpが求められる。
【0015】また、このポリプロピレン系樹脂のMFR
は0.1〜1000g/10分が好ましく、より好ましくは
1〜100g/10分である。成分(a)と成分(c)の混
合比率は成分(a)100重量部に対して、成分(c)
を10〜70重量部とすることが好ましい。成分(c)
が10重量部未満では得られる熱可塑性エラストマー組
成物の耐熱性が悪化するとともに異形押出成形性が悪化
する。他方、成分(c)が 70重量部を超えた場合は
得られる熱可塑性エラストマーの柔軟性が不足するた
め、好ましくない。
【0016】[成分(d)]本発明では成分(d)とし
て鉱物油系ゴム用軟化剤が必須である。この鉱物油系ゴ
ム用軟化剤は、本発明の熱可塑性エラストマー組成物の
流動性および柔軟性を向上させる目的で添加されるもの
である。鉱物油系ゴム用軟化剤は、芳香族環、ナフテン
環およびパラフィン鎖の三者の組合わさった混合物であ
って、パラフィン鎖炭素数が全炭素数の50%以上を占
めるものはパラフィン系と呼ばれ、ナフテン環炭素数が
30〜45%のものはナフテン系、芳香族炭素数が30
%以上のものは芳香族系と呼ばれて区分されている。本
発明の成分(d)として用いられる鉱物油系ゴム用軟化
剤は、上記区分でパラフィン系およびナフテン系のもの
であり、芳香族系の軟化剤は成分(a)との分散性の点
で好ましくない。特に本発明の成分(d)としてはパラ
フィン系のものが好ましく、更にパラフィン系の中でも
芳香族環成分の5%以下のものが特に適している。本発
明において配合される鉱物油系ゴム用軟化剤の量は、成
分(a)100重量部に対して20〜200重量部が好
ましく、より好ましくは50〜180重量部である。2
0重量部未満の配合は組成物の流動性および柔軟性に劣
り、200重量部を超えて配合した場合には、成形品に
べたつきが生じるため好ましくない。
【0017】さらに、本発明の熱可塑性エラストマー組
成物においてはその性能を損なわない範囲で、エチレン
−α−オレフィン共重合体ゴムを配合することができ
る。配合量としては成分(a)100重量部に対して、
100重量部以下が適切である。100重量部を超えた
場合は得られる熱可塑性エラストマーの熱融着性が悪化
するため好ましくない。エチレン−α−オレフィン共重
合体ゴムは少なくともエチレンとα−オレフィンを成分
とする共重合体であり、エチレンと共重合されるα−オ
レフィンとしては、炭素数が多くとも20個、好ましく
は12以下のα−オレフィンである。その代表例とし
て、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチ
ル−1−ペンテンおよび1−オクテンが挙げられる。こ
れら1種または2種以上をエチレンと共重合したもので
ある。α−オレフィンの共重合割合は通常5〜60モル
%である。
【0018】さらに、これらのα−オレフィンに加えジ
エンモノマーを共重合することも可能である。ジエンモ
ノマーとしては、炭素数のジエンモノマー、例えば、ブ
タジエン、1,4−ペンタジエン、1,4−および1,5
−ヘキサジエン、2,5−ジメチル−1,5−ヘキサジエ
ンおよび1,4−オクタジエンのごとき鎖状ジエン化合
物、環状ジエン、例えば、ジシクロペンタジエン、シク
ロヘキサジエン、シクロオクタジエンおよびジシクロペ
ンタジエン、アルケニルノルボルネン、例えば、5−エ
チリデン−および5−ブチリデン−2−ノルボルネン、
2−メタリル−および2−イソプロペニル−5−ノルボ
ルネン等を用いたものが挙げられる。これらの中でエチ
リデンノルボルネンまたはジシクロペンタジエンが好ま
しい。ジエンモノマーの共重合割合は多くとも10モル
%であり、とりわけ5モル%以下が望ましい。
【0019】さらに、本発明の熱可塑性エラストマー組
成物においてはその性能を損なわない範囲で、炭酸カル
シウム、タルク、シリカ、マイカ、珪酸カルシウム、硫
酸バリウム、カーボンブラック等の無機充填剤を配合す
ることができる。配合量としては本発明の成分(a)、
(b)、(c)、(d)の合計100重量部に対して通
常60重量部以下が適切である。更に、必要に応じて酸
化防止剤、耐侯性安定剤、帯電防止剤、滑剤、ブロッキ
ング防止剤、防曇剤、防黴剤、難燃化剤、加工性改良
剤、顔料等の添加剤を配合することができる。溶融混練
装置としては、開放型のミキシングロールや非開放型の
バンバリーミキサー、押出機、ニーダー、連続ミキサー
等従来より公知のものが使用できる。これらのうちで
は、非開放型の装置を用いるのが好ましく、窒素等の不
活性ガス雰囲気中で混練することが好ましい。
【0020】かくして得られた本発明の熱可塑性エラス
トマー組成物は、一般に使用される熱可塑性樹脂成形機
で成形することが可能であって、押出成形、カレンダー
成形、真空成形、射出成形等の成形法が適用できるが、
特に異形成形品等のコーナー部やエッジ部等の鋭角な部
分など複雑な成形品の成形加工性、異形押出性において
優れている。本発明の異形押出成形品としては、(1)
中空異形品(プロファイルパイプ、中空プロファイル、
チェンバープロファイル等)、(2)開放異形品(開放
プロファイル等)、(3)複合プロファイル(セクショ
ナルプロファイル、インサートプロファイル等)、
(4)ソリッドプロファイル、(5)その他(ネット、
リブ付きパイプ等)などが挙げられる。使用分野として
は家電部品(パッキング、ホース、OA機器パネル、エ
ッジ材など)、自動車内外装部品(ドア・インスツルメ
ントパネル等)、建材部品(窓枠フレーム、外壁材、シ
ャッター、雨樋など)、土木、農業資材(中空板材、コ
ルゲート板材、ハニカム材、ジョイナー、ネット、コル
ゲートパイプなど)等が挙げられる。また、本発明の組
成物は、とりわけ、異型押出成形性と、接着面積が極端
に少ない異形押出成形品などの端面どうしでの熱融着強
度を高められるので、テレビ、オーディオ機器、エアコ
ン等のパッキングをはじめ冷暖の温度差の激しい冷蔵
(冷凍)庫の枠体用、扉用などのガスケット等に特に好
適である。
【0021】
【実施例】以下に示す各原材料を用いて各種の熱可塑性
エラストマー組成物を調製した。用いた成分(a)ブロ
ック共重合体の水素添加誘導体を表1に示す。
【表1】 MLMFRは、JIS K-7210の表1の条件10に従い、温
度200℃、荷重10kgの条件で測定した。
【0022】用いた成分(b)非晶質ポリオレフィン重
合体を表2に示す。
【表2】 溶融粘度は、B型粘度計を用いて190℃で測定した。
【0023】用いた成分(c)ポリプロピレン系樹脂を
表3に示す。
【表3】 Tmpは、DSC測定装置(PERKIN-ELMER社製)を用い
て、試料(3〜5mg)を250℃に昇温して融解した
後、降温速度20℃/分で−30℃まで冷却し、−30
℃で5分間保持した後、昇温速度20℃/分で250℃
まで昇温したときに得られる吸熱ピーク曲線から主吸熱
ピーク温度Tmpを求めた。
【0024】成分(d)の鉱物油系ゴム用軟化剤として
は、パラフィン系オイル(流動点:−15℃、動粘度:
38.1cst(98℃)、引火点:300℃、出光興
産製「PW-380」)を用いた。また、実施例7において
は、エチレンプロピレン共重合体ゴム(EPM)(プロ
ピレン含有量:27wt%、MFR:0.7g/10分、日
本合成ゴム(株)製「EP07P」)を添加した。また、実
施例3〜5においては、無機充填材として炭酸カルシウ
ム(日東粉化工業製、「NS1000」)を添加した。
【0025】[実施例1〜8]表4に示す配合(重量
部)にて、ブロック共重合体の水素添加誘導体、非晶質
ポリオレフィン重合体、ポリプロピレン系樹脂、鉱物油
系軟化剤、エチレンプロピレン共重合体ゴム、炭酸カル
シウムの所定量をヘンシェルミキサーで混合し、このペ
レットを同方向二軸押出機(神戸製鋼株式会社製「KTX-
30」)を用い、溶融混練し、ペレットを得た。尚、AP
O−1、APO−2、APO−3は粉砕したものを用い
た。得られたペレットを230℃でプレス成形し、各種
物性評価用サンプルとした。評価結果も表4に示した。
【0026】[比較例1〜3]表5に示す配合(重量
部)にてブロック共重合体の水素添加誘導体、非晶質ポ
リオレフィン重合体、ポリプロピレン系樹脂および鉱物
油系軟化剤の所定量を同方向二軸押出機(神戸製鋼株式
会社製「KTX-30」)を用い、溶融混練し、ペレットを得
た。尚、APO−1は粉砕したものを用いた。得られた
ペレットを230℃でプレス成形し、各種物性評価用サ
ンプルとした。評価結果も表5に示した。
【0027】[比較例4]プロピレン含有量28wt
%、沃素化15、ムーニー粘度ML1+4(100℃)9
0のエチレン−プロピレン−エチリデンノルボルネン共
重合体ゴム50重量%、MFRが1g/10分のホモポリプ
ロピレン20重量%、鉱物油系ゴム用軟化剤(上記「P
W380」)30重量%とをバンバリーミキサーによ
り、窒素雰囲気中、180℃で5分間混練した後、ロー
ルを通し、シートカッターによりペレットを製造した。
次に該ペレット100重量部、2,5−ジメチル−2,5
−ジ−(t−ブチルペルオキシ)−ヘキサン(化薬アク
ゾ製「カヤヘキサAD」)0.4重量部、トリアリルイソシアヌ
レート(TAIC)0.8重量部をヘンシェルミキサー
で混合し、このペレットを同方向二軸押出機「KTX-30」
を用い、溶融混練し、部分架橋タイプの熱可塑性エラス
トマーのペレットを得た。得られたペレットを230℃
でプレス成形し、各種物性評価用サンプルとした。評価
結果を表5に示した。
【0028】各物性の測定方法は以下の通りである。 〔MFR〕JIS K-7210の表1の条件14に従い、温度2
30℃、荷重2.16kgの条件で測定した。 〔ショア硬度〕ASTM D-2240に従い、測定した。 〔引張試験〕JIS K6301に準拠し3号ダンベルを用い
て、引張速度200mm/分の条件で破断強度および破
断伸びを測定した。 〔熱融着性の評価〕温度230℃にて厚さ1mmのシー
トをプレス成形し、カッターナイフを用いて幅15m
m、長さ75mmに切断する。次に、図1(a)に示す
ように、そのサンプル10の先端3mmをアクリル板1
2,12から出した状態で挟み、熱融着する2つのサン
プル10,10の端面16,16を温度230℃の熱板
14に7秒間接触させ、直ぐに、図1(b)に示すよう
に、端面16同士を圧着し、熱融着する。23℃で24
hr状態調整後、図2に示すように、熱融着した端面1
6部が標線18,18間に入るようにダンベル形状20
に打ち抜き、引張試験用サンプルとした。そして、JIS
K6301に準拠し、引張速度 200mm/分、標線間 1
0mm、チャック間 30mmの条件で引張試験を行
い、破断強度および破断伸びを測定し、熱融着性の評価
とした。尚、破断強度は破断時の荷重値(kgf)を
0.05cm2で除した値とした。
【0029】
【表4】
【0030】
【表5】
【0031】表4,5からわかるように、実施例1〜8
のものであると、比較例1〜4に比べて、引張破断強度
・伸び、熱融着性に優れていることが明らかである。例
えば、非晶質ポリオレフィンを含有しない比較例1、お
よび溶融粘度の低い非晶質ポリオレフィンを含有した比
較例2では熱融着性に劣り、MLMFRの高いブロック
共重合体の水素添加誘導体を含有した比較例3では熱融
着性に劣る上に引張破断強度も低い。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、力学強度、耐熱性、柔
軟性、熱融着性および成形加工性のバランスに優れた熱
可塑性エラストマー組成物が得られる。また、安価でか
つ製造方法も簡易であるため、経済性に優れ、リサイク
ル性も高い。しかも、べたつき等もなく、また、圧縮永
久歪特性も良好である。この熱可塑性エラストマー組成
物は特に異型押出性に優れ、かつ、熱融着性に優れるた
め、端面同士の熱融着が必要な冷蔵庫扉用ガスケット等
の各種ガスケットとして有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 熱融着性評価の引張試験用サンプルの作製工
程を示す側断面図である。
【図2】 熱融着性評価の引張試験用サンプルの作製工
程を示す平面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片桐 英雄 神奈川県川崎市川崎区夜光二丁目3番2号 日本ポリオレフィン株式会社川崎研究所 内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)モノビニル置換芳香族炭化水素の
    重合体ブロックと、共役ジエンのエラストマー性重合体
    ブロック90〜40重量%とからなり、温度200℃、
    荷重10kgの条件下で測定したメルトフローレート(M
    LMFR)が0.1g/10分以下であるブロック共重合体
    の水素添加誘導体を100重量部と、(b)190℃で
    の溶融粘度が2000cps以上の非晶質ポリオレフィ
    ン重合体を10〜70重量部と、(c)ポリプロピレン
    系樹脂を10〜70重量部と、(d)鉱物油系ゴム用軟
    化剤を20〜200重量部とを含有することを特徴とす
    る熱可塑性エラストマー組成物。
  2. 【請求項2】 前記モノビニル置換芳香族炭化水素の重
    合体ブロックがスチレンの重合体ブロックであり、前記
    共役ジエンのエラストマー性重合体ブロックがイソプレ
    ンの重合体ブロックあるいはイソプレンとブタジエンの
    共重合体ブロックであることを特徴とする請求項1記載
    の熱可塑性エラストマー組成物。
  3. 【請求項3】 前記非晶質ポリオレフィン重合体(b)
    が、プロピレン系重合体、または、プロピレン含有量4
    0重量%以上のプロピレンとエチレン及び/又はα−オ
    レフィン類とのランダム共重合体であることを特徴とす
    る請求項1または2記載の熱可塑性エラストマー組成
    物。
  4. 【請求項4】 前記ポリプロピレン系樹脂(c)の示差
    走査熱量計による融解温度の主吸熱ピーク温度Tmpが
    120℃〜150℃であることを特徴とする請求項1〜
    3のいずれかに記載の熱可塑性エラストマー組成物。
  5. 【請求項5】 鉱物油系ゴム用軟化剤(d)がパラフィ
    ン系ゴム用軟化剤であることを特徴とする請求項1〜4
    のいずれかに記載の熱可塑性エラストマー組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の熱可塑
    性エラストマー組成物を異形押出成形してなることを特
    徴とする成形体。
  7. 【請求項7】 少なくとも2以上の成形体の端面どうし
    の熱融着部を有していることを特徴とする請求項6記載
    の成形体。
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