JPH0543770A - 熱可塑性エラストマー組成物 - Google Patents

熱可塑性エラストマー組成物

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JPH0543770A
JPH0543770A JP22361391A JP22361391A JPH0543770A JP H0543770 A JPH0543770 A JP H0543770A JP 22361391 A JP22361391 A JP 22361391A JP 22361391 A JP22361391 A JP 22361391A JP H0543770 A JPH0543770 A JP H0543770A
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資和 竹内
Michio Nakamura
道雄 中村
Noriyuki Takezaki
敬之 竹崎
Shoji Yanagisawa
省司 柳沢
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐熱性、柔軟性、機械的強度、透明性に優
れ、かつ高周波融着可能な熱可塑性エラストマー組成物
を提供すること。 【構成】 (イ)共役ジエンとビニル芳香族化合物より
なり、特定の構造を有するブロック共重合体を水素添加
し、共役ジエン部分の二重結合の少なくとも80%が飽
和された水添ジエン系共重合体10〜90重量%、
(ロ)酢酸ビニルの含有率が10重量%以上であるエチ
レン−酢酸ビニル共重合体10〜90重量%、および
(ハ)ポリオレフィン系樹脂0〜35重量%〔ただし、
(イ)+(ロ)+(ハ)=100重量%〕、を含有する
熱可塑性エラストマー組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機械的強度、透明性、
耐熱性、柔軟性に優れ、かつ高周波融着可能な熱可塑性
エラストマー組成物に関し、さらに詳細には優れたゴム
的性質を有する水添ジエン系共重合体と高周波融着の良
好なエチレン−酢酸ビニル共重合体とポリオレフィン系
樹脂とを主体とする高周波融着可能な熱可塑性エラスト
マー組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エチレン−酢酸ビニル共重合体
は、高周波融着可能な材料として知られており、柔軟性
を必要とする用途へは、酢酸ビニル含量の高いエチレン
−酢酸ビニル共重合体を用いることで要求を満たしてい
る。しかしながら、高周波融着性、柔軟性を付与し、か
つ耐熱性を必要とする用途では、エチレン−酢酸ビニル
共重合体を用いることはできない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術の課題を背景になされたもので、耐熱性、柔軟性、機
械的強度、透明性に優れ、かつ高周波融着可能な熱可塑
性エラストマー組成物を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、(イ)下記
(イ−1)、(イ−2)および(イ−3)の群から選ば
れた少なくとも1種の水添ジエン系共重合体10〜90
重量%、 (イ−1);ビニル芳香族化合物重合体ブロック(A)
と共役ジエン重合体もしくはビニル芳香族化合物と共役
ジエンとのランダム共重合体ブロック(B)とからなる
(A)−(B)ブロック共重合体、またはさらに必要に
応じてビニル芳香族化合物と共役ジエンのうちビニル芳
香族化合物が漸増するテーパーブロック(C)とからな
る(A)−(B)−(C)ブロック共重合体、もしくは
ビニル芳香族重合体ブロック(A)からなる(A)−
(B)−(A)ブロック共重合体であって、 ビニル芳香族化合物/共役ジエンの割合が重量比で5
〜60/95〜40、 (A)成分および必要に応じて構成される(C)成分
中のビニル芳香族化合物の結合含量が全モノマーの3〜
50重量%、かつ(A)成分中のビニル芳香族化合物の
結合含量が少なくとも3重量%、 (B)成分中の共役ジエン部分のビニル結合含量が4
0%を超える、ブロック共重合体、または該ブロック共
重合体単位がカップリング剤残基を介して前記(A)、
(B)または(C)のうちの少なくとも1つの重合体ブ
ロックからなる重合体単位と結合し、重合体分子鎖が延
長または分岐されたブロック共重合体、を水素添加し、
共役ジエン部分の二重結合の少なくとも80%が飽和さ
れており、数平均分子量が5万〜60万である水添ジエ
ン系共重合体。 (イ−2);分子中に重合体ブロック(D)、(E)お
よび(F)をそれぞれ1個以上有し〔ただし、(D)は
ビニル芳香族化合物が90重量%以上のビニル芳香族化
合物を主体とする重合体ブロック、(E)はビニル結合
含量が30〜70%の共役ジエン重合体ブロック、
(F)はビニル結合含量が30%未満のポリブタジエン
重合体ブロックを示す)、ブロック共重合体中の重合体
ブロック(D)の含量が10〜50重量%、重合体ブロ
ック(E)の含量が30〜80重量%、重合体ブロック
(F)の含量が5〜30重量%であるブロック共重合
体、または該ブロック共重合体単位がカップリング剤残
基を介して、前記(D)、(E)または(F)のうちの
少なくとも1つの重合体ブロックからなる重合体単位と
結合し、重合体分子鎖が延長または分岐されたブロック
共重合体、を水素添加し、共役ジエン部分の二重結合の
少なくとも80%が飽和されており、数平均分子量が4
万〜70万である水添ジエン系共重合体。 (イ−
3);ビニル結合含量が20%以下であるポリブタジエ
ン重合体ブロック(G)、共役ジエン重合体ブロックあ
るいはビニル芳香族化合物−共役ジエン共重合体ブロッ
クであって、共役ジエン部分のビニル結合含量が25〜
95%である重合体ブロック(H)からなり、ブロック
構造が〔(G)−(H)−(G)〕pまたは〔(G)−
(H)〕q(ただし、pは1以上、qは2以上の整数を
示す)で表されるブロック共重合体、または該ブロック
共重合体単位がカップリング剤残基を介して、重合体分
子鎖が延長または分岐されたブロック共重合体、を水素
添加し、共役ジエン部分の二重結合の少なくとも80%
が飽和されており、数平均分子量が5万〜60万である
水添ジエン系共重合体。 (ロ)酢酸ビニルの含有率が10重量%以上のエチレン
−酢酸ビニル共重合体10〜90重量%、ならびに (ハ)ポリオレフィン系樹脂0〜35重量%〔ただし、
(イ)+(ロ)+(ハ)=100重量%〕を含有する熱
可塑性エラストマー組成物を提供するものである。
【0005】以下、本発明の熱可塑性エラストマー組成
物を構成要件別に説明する。(イ)成分 (イ)成分は、前記(イ−1)、(イ−2)および(イ
−3)の群から選ばれた少なくとも1種の水添ジエン系
共重合体から構成され、その配合量は、全組成物中に1
0〜90重量%、好ましくは15〜80重量%、さらに
好ましくは20〜75重量%である。(イ)成分の配合
量が10重量%未満では柔軟性が劣り、一方90重量%
を超えると耐熱性が劣るものとなる。ここで、(イ)成
分をさらに(イ−1)、(イ−2)、(イ−3)に分け
て説明する。
【0006】(イ−1)成分; (イ−1)水添ジエン系共重合体に用いられるビニル芳
香族化合物としては、スチレン、t−ブチルスチレン、
α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、ジビニルベ
ンゼン、1,1−ジフェニルスチレン、N,N−ジメチ
ル−p−アミノエチルスチレン、N,N−ジエチル−p
−アミノエチルスチレン、ビニルピリジンなどが挙げら
れ、特にスチレン、α−メチルスチレンが好ましい。ま
た、(イ−1)水添ジエン系共重合体に用いられる共役
ジエンとしては、1,3−ブタジエン、イソプレン、
2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,3−ペン
タジエン、2−メチル−1,3−ペンタジエン、1,3
−ヘキサジエン、4,5−ジエチル−1,3−オクタジ
エン、3−ブチル−1,3−オクタジエン、クロロプレ
ンなどが挙げられるが、工業的に利用でき、また物性の
優れた水添ジエン系共重合体を得るには、1,3−ブタ
ジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエンが好まし
く、より好ましくは1,3−ブタジエンである。
【0007】本発明の(イ−1)水添ジエン系共重合体
は、ビニル芳香族化合物重合体ブロック(A)と、共役
ジエン重合体もしくはビニル芳香族化合物と共役ジエン
とのランダム共重合体ブロック(B)とからなる(A)
−(B)ブロック共重合体、またはさらに必要に応じて
ビニル芳香族化合物と共役ジエンのうちビニル芳香族化
合物が漸増するテーパーブロック(C)とからなる
(A)−(B)−(C)ブロック共重合体、もしくはビ
ニル芳香族重合体ブロック(A)からなる(A)−
(B)−(A)ブロック共重合体からなるが、まず全モ
ノマー中のビニル芳香族化合物/共役ジエンの割合が重
量比で5〜60/95〜40、好ましくは7〜50/9
3〜50であることが必要である。ビニル芳香族化合物
の含有量が5重量%未満では、得られる水添ジエン系共
重合体をペレット化した場合、ブロッキングし易くなる
ほか、他の樹脂とブレンドした場合、成形外観が劣る。
一方、ビニル芳香族化合物の含有量が60重量%を超え
る場合、樹脂状となり、他の樹脂とブレンドした場合、
耐衝撃性改良効果、特に低温耐衝撃性が不足する。
【0008】また、ビニル芳香族化合物重合体ブロック
(A)と必要に応じて構成されるテーパーブロック
(C)の合計量は、ブロック共重合体全体の3〜50重
量%、好ましくは5〜40重量%、さらに好ましくは5
〜25重量%、かつ(A)成分は少なくとも3重量%、
好ましくは5〜15重量%である。前記(A)成分ある
いは(A)成分と(C)成分との合計量が3重量%未満
では、得られる水添ジエン系共重合体をペレット化した
場合、ブロッキングし易くなるほか、他の樹脂とブレン
ドした場合、成形外観に劣るものとなり、一方50重量
%を超えると樹脂状となり、他の樹脂とブレンドした場
合、耐衝撃性改良効果が不足し、特に低温耐衝撃性が不
足する。さらに、共役ジエン重合体もしくはビニル芳香
族化合物と共役ジエンとのランダム共重合体ブロック
(B)中の共役ジエン部分のビニル結合含量は40%を
超える量、好ましくは60%以上、さらに好ましくは7
0%以上、特に好ましくは80%以上である。このビニ
ル結合含量が40%以下では、樹脂に対する柔軟改良性
効果が低下する。
【0009】なお、前記(A)−(B)ブロック共重合
体、(A)−(B)−(C)ブロック共重合体、あるい
は(A)−(B)−(A)ブロック共重合体は、カップ
リング剤残基を介して下記一般式で表されるような、重
合体分子鎖が延長または分岐されたブロック共重合体で
あってもよい。 〔(A)−(B)〕n−X、 〔(A)−(B)−(C)〕n−X、または 〔(A)−(B)−(A)〕n−X (式中、nは2〜4の整数、Xはカップリング剤残基を
示す。)この際のカップリング剤としては、例えばアジ
ピン酸ジエチル、ジビニルベンゼン、テトラクロロケイ
素、ブチルトリクロロケイ素、テトラクロロスズ、ブチ
ルトリクロロスズ、ジメチルクロロケイ素、テトラクロ
ロゲルマニウム、1,2−ジブロムエタン、1,4−ク
ロルメチルベンゼン、ビス(トリクロルシリル)エタ
ン、エポキシ化アマニ油、トリレンジイソシアネート、
1,2,4−ベンゼントリイソシアネートなどが挙げら
れる。
【0010】さらに、本発明の(イ−1)水添ジエン系
共重合体は、ブロック(B)の共役ジエン部分の二重結
合の少なくと80%、好ましくは90%以上、さらに好
ましくは95〜100%が水添されて飽和されているこ
とが必要であり、80%未満では耐熱性、耐候性、耐オ
ゾン性に劣るものとなる。さらに、本発明の(イ−1)
水添ジエン系共重合体は、数平均分子量が5万〜60
万、好ましくは8万〜50万であり、5万未満では、エ
ラストマー組成物の機械的強度、耐熱性が低下し、一方
60万を超えると、流動性、加工性が低下し表面外観の
低下などを招来することになる。なお、本発明の(イ−
1)水添ジエン系共重合体は、230℃、12.6kgの
荷重で測定したメルトフローレートが好ましくは0.1
g/10分以上、さらに好ましくは0.5g/10分以
上であり、0.1g/10分未満ではペレット化が困難
となる。本発明に使用される(イ−1)水添ジエン系共
重合体は、例えば特開平3−72512号公報に開示さ
れている方法によって得ることがきる。
【0011】(イ−2)成分; (イ−2)成分に使用される芳香族ビニル化合物、共役
ジエンは、前記(イ−1)成分に使用されるものと同様
である。ここで、(イ−2)水添ジエン系共重合体を構
成する重合体ブロック(D)は、芳香族ビニル化合物の
重合体ブロックまたは芳香族ビニル化合物が90重量%
以上の共役ジエンとの共重合体の共役ジエン部分の80
%以上が水素化された重合体ブロックである。重合体ブ
ロック(D)の芳香族ビニル化合物含量が90重量%未
満では、耐候性が低下し好ましくない。重合体ブロック
(D)の含量は、10〜50重量%、好ましくは15〜
45重量%であり、また重合体ブロック(D)の数平均
分子量は、好ましくは5,000〜70,000であ
る。重合体ブロック(D)の含量が10重量%以下で
は、耐熱性の改良が不充分であり、一方50重量%を超
えると、柔軟性が低下する。
【0012】また、(イ−2)水添ジエン系共重合体を
構成する重合体ブロック(E)の含量は、30〜80重
量%、好ましくは35〜70重量%、ビニル結合含量は
30〜90%、好ましくは40〜70%、数平均分子量
は30,000〜300,000であって、共役ジエン
部分の二重結合を80%以上水素化された共役ジエン重
合体ブロックである。重合体ブロック(E)は、共役ジ
エン部分の二重結合が100%水素化されることによっ
て、エチレン、ブテン−1がランダムに共重合された重
合体ブロックとなる。重合体ブロック(E)となる水素
化前の共役ジエンブロックのうち、ポリブタンにおい
て、ビニル結合含量が30%未満では、水素化されると
ポリエチレン連鎖が生成し、ゴム的性質が失われ、一方
90%を超えると、水素化されるとガラス転移温度が高
くなり、ゴム的性質が失われて好ましくない。水素化前
のブロック共重合体中の重合体ブロック(E)の含量が
30重量%未満では、柔軟性が低下し、一方80重量%
を超えると、加工性が低下する。
【0013】さらに、(イ−2)成分の水添ジエン系共
重合体を構成する重合体ブロック(F)は、その含量は
5〜30重量%、好ましくは5〜25重量%、ビニル結
合含量は30%未満、好ましくは3〜20%、数平均分
子量は好ましくは10,000〜300,000のポリ
ブタジエンブロックの該ブタジエン部分の二重結合を8
0%以上水素化された重合体ブロックである。重合体ブ
ロック(F)中の水素化前のポリブタジエンのビニル結
合含量が30%以上では、水素化されると樹脂的性質が
失われ、またブロック共重合体としての熱可塑性エラス
トマーの性質が失われる。また、水素化前のブロック共
重合体中の重合体ブロック(F)の含量が5重量%未満
では、機械的強度が低下し、一方30重量%を超える
と、柔軟性が劣り、好ましくない。本発明の(イ−2)
水添ジエン系共重合体の数平均分子量は、4〜70万、
好ましくは5〜50万であり、4万未満では得られる組
成物の機械的強度、耐熱性が低下し、一方70万を超え
ると流動性、加工性が低下し、表面外観の低下を招来す
ることになる。
【0014】なお、(イ−2)成分を構成するブロック
共重合体は、カップリング剤残基を介して重合体ブロッ
ク(D)、(E)または(H)のうち、少なくとも1つ
の重合体ブロックからなる重合体単位と結合し、例えば
下記一般式で表されるような、重合体分子鎖が延長また
は分岐されたブロック共重合体であってもよい。 〔(D)−(E)−(F)〕n−X、または 〔(D)−(E)−(F)〕X〔(D)−(E)〕 式中、nは2〜4の整数、Xはカップリング剤残基を示
し、使用されるカップリング剤も、(イ−1)成分で使
用されるものと同様である。本発明に使用される(イ−
2)水添ジエン系共重合体は、例えば特開平2−133
406号公報に開示されている方法によって得ることが
できる。
【0015】(イ−3)成分; (イ−3)成分に使用されるビニル芳香族化合物、共役
ジエンは、前記(イ−1)成分で使用されるものと同様
である。ここで、本発明に使用される(イ−3)成分で
ある水添ジエン系共重合体は、ビニル結合含量が20%
以下であるポリブタジエン重合体ブロック(G)と、共
役ジエン重合体ブロックあるいはビニル芳香族化合物−
共役ジエン共重合体ブロックであって、共役ジエン部分
のビニル結合含量が25〜95%である重合体ブロック
(H)からなり、かつブロック構造が〔(G)−(H)
−(G)〕pまたは〔(G)−(H)〕q(ただし、p
は1以上、qは2以上の整数を示す)で表される直鎖状
あるいは分岐状のブロック共重合体の共役ジエン部分の
二重結合を80%以上水素添加することによって得られ
るものである。
【0016】(イ−3)成分中のブロック(G)は、水
素添加により通常の低密度ポリエチレン(LDPE)に
類似の構造を示す結晶性のブロックとなる。ブロック
(G)中のビニル結合含量は20%以下であるが、好ま
しくは18%以下、さらに好ましくは15%以下であ
る。ブロック(G)のビニル結合含量が20%を超える
と、水素添加後の結晶融点の降下が著しく、(イ−3)
成分の力学的性質が劣るために好ましくない。また、ブ
ロック(H)は、共役ジエン重合体ブロックあるいはビ
ニル芳香族化合物−共役ジエン共重合体ブロックであ
り、水素添加によりゴム状のエチレン−ブテン共重合体
ブロックあるいはビニル芳香族化合物−エチレン−ブテ
ン共重合体と類似の構造を示す重合体ブロックとなる。
【0017】なお、ブロック(H)に使用されるビニル
芳香族化合物の使用量は、ブロック(H)を構成する単
量体の35重量%以下、好ましくは30重量%以下、さ
らに好ましくは25重量%以下であり、35重量%を超
えるとブロック(H)のガラス転移温度が上昇し、(イ
−3)成分の力学的性質が劣るため好ましくない。ま
た、ブロック(H)のブタジエン部分のビニル結合含量
は、25〜95%、好ましくは25〜75%、さらに好
ましくは25〜55%であり、25%未満あるいは95
%を超えると、水素添加後、それぞれポリエチレン連
鎖、ポリブテン−1連鎖に由来する結晶構造を示し、樹
脂状の性状となり、(イ−3)成分の力学的性質が劣る
ため好ましくない。
【0018】(イ−3)成分中に占めるブロック(G)
およびブロック(H)の比率は、通常、ブロック(G)
5〜90重量%、好ましくは10〜85重量%、ブロッ
ク(H)95〜10重量%、好ましくは90〜15重量
%である。ブロック(G)が5重量%未満、ブロック
(H)が95重量%を超える場合には、結晶性の重合体
ブロックが不足し、(イ−3)成分の力学的性質が劣る
ため好ましくない。また、ブロック(G)が90重量%
を超え、ブロック(H)が10重量%未満の場合には、
(イ−3)成分の硬度が上昇し、好ましくない。
【0019】さらに、本発明で使用される(イ−3)水
添ジエン系共重合体は、ブロック(G)およびブロック
(H)のブタジエン部分の二重結合の少なくとも80
%、好ましくは90%以上、さらに好ましくは95〜1
00%が水添されて飽和されていることが必要であり、
80%未満では、耐熱性、耐候性が劣るものとなる。な
お、ブロック(G)およびブロック(H)の重量平均分
子量は、通常、5,000以上、好ましくは10,00
0以上、さらに好ましくは15,000以上であること
が望ましく、5,000未満では、(イ−3)成分の力
学的性質が劣るため好ましくない。本発明の(イ−3)
水添ジエン系共重合体の数平均分子量は、5〜60万、
好ましくは10〜50万であり、5万未満では得られる
組成物の機械的強度、耐熱性、流動性、加工性が低下
し、表面外観が低下し、一方60万を超えると流動性、
加工性が低下し、表面外観が低下することになる。
【0020】なお、水素化する前のブロック共重合体で
ある(G)−(H)−(G)ブロック共重合体あるいは
(G)−(H)ブロック共重合体は、カップリング剤残
基を介して前記(G)、(H)のうち少なくとも一つの
重合単位ブロックからなる重合体と結合し、例えば下記
一般式で表される重合体分子鎖が延長または分岐された
ブロック共重合体であってもよい。 〔(G)−(H)〕n−X 〔(G)−(H)−(G)〕n−X (式中、n、Xは前記に同じ)また、カップリング剤
も、前記(イ−1)成分に使用される化合物と同様のも
のが挙げられる。本発明に使用される(イ−3)水添ジ
エン系共重合体は、例えば特願平2−110477号明
細書に開示されている方法によって得ることができる。
【0021】(ロ)成分 本発明に使用される(ロ)成分であるエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体は、酢酸ビニル含量が10重量%以上の共
重合体である。特に、本発明においては、酢酸ビニル含
量が15〜45重量%の範囲内にあるエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体を用いるのが好ましい。このような共重合
体のメルトインデックスは、通常、0.2〜400g/
10分(190℃、2.16kg荷重)、好ましくは0.
5〜50g/10分である。本発明の組成物中における
(ロ)エチレン−酢酸ビニル共重合体の配合量は、10
〜90重量%、好ましくは15〜80重量%、さらに好
ましくは20〜75重量%であり、10重量%未満では
高周波融着性が劣り、一方90重量%を超えると、柔軟
性が劣るものとなる。
【0022】(ハ)成分 本発明に使用される(ハ)ポリオレフィン系樹脂は、1
種または2種以上のモノオレフィンを高圧法または低圧
法のいずれかによる重合から得られる樹脂である。ここ
で、モノオレフィンとしては、エチレン、プロピレン、
1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル
−1−ペンテン、2−メチル−1−プロペン、3−メチ
ル−1−ペンテン、5−メチル−1−ヘキセン、および
これらの混合物が挙げられ、好ましくはエチレン、プロ
ピレン、4−メチル−1−ペンテン、より好ましくはプ
ロピレンである。
【0023】好ましい(ハ)ポリオレフィン系樹脂は、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ4−メチル−1−
ペンテンであり、また共重合体タイプの(ハ)成分とし
ては、エチレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキ
セン、4−メチル−1−ペンテン、2−メチル−1−プ
ロペン、3−メチル−1−ペンテン、および5−メチル
−1−ヘキセンの群から選ばれた少なくとも1種のモノ
オレフィンが共重合されたポリプロピレンなどが挙げら
れる。(ハ)ポリオレフィン系樹脂としてさらに好まし
くは、ポリプロピレンおよび前記共重合体タイプのポリ
プロピレンである。 (ハ)ポリオレフィン系樹脂のメルトインデックスは、
通常、0.1〜70g/10分(230℃、2.16kg
荷重)、好ましくは0.2〜50g/10分である。本
発明の組成物中における(ハ)ポリオレフィン系樹脂の
配合量は、0〜35重量%、好ましくは1〜30重量
%、さらに好ましくは2〜20重量%であり、1重量%
以上用いると耐熱性、機械的強度に優れる効果を有する
が、35重量%を超えると、柔軟性が劣るものとなる。
【0024】本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、
必要に応じて従来公知の方法により、イオウ架橋、過酸
化物架橋、金属イオン架橋、シラン架橋などの架橋を行
うこともできる。また、本発明の熱可塑性エラストマー
組成物には、通常の熱可塑性エラストマーに用いられる
添加剤を必要に応じて添加することができる。この添加
剤としては、例えばフタル酸エステルなどの可塑剤、ゴ
ム用軟化剤、シリカ、タルク、ガラス繊維などの充填剤
または補強剤、そのほか酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯
電防止剤、難燃剤、滑剤、発泡剤、着色剤、顔料、核剤
など、またこれらの混合物が挙げられる。そのほか、必
要に応じて、ゴム状重合体、例えばSBR、NBR、B
R、EPT、EPR、NR、IR、1,2−ポリブタジ
エン、AR、CR、IIRなどを添加することができ
る。また、そのほか必要に応じて前記(イ)〜(ハ)成
分以外の熱可塑性樹脂、例えばジエン系樹脂、ポリ塩化
ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリカーボネー
ト系樹脂、ポリアセタール系樹脂、ポリアミド系樹脂、
ポリエステル系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリスルホ
ン、ポリフェニレンサルファイドなどを配合することも
できる。
【0025】本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、
通常の混練り装置、例えばラバーミル、ブラベンダーミ
キサー、バンバリーミキサー、加圧ニーダー、ルーダ
ー、二軸押し出し機などを用いて混練りされるが、この
混練り装置は、密閉式あるいは開放式であってもよい
が、不活性ガスによって置換できるタイプが好ましい。
なお、混練り温度は、混合する成分がすべて溶融する温
度であり、通常、160〜250℃、好ましくは180
〜240℃の範囲であることが望ましい。また、混練り
時間は、構成成分の種類、量および混練り装置に依存す
るため一概に論じられないが、加圧ニーダー、バンバリ
ーミキサーなどを混練り装置として使用する場合には、
通常、約3〜10分程度である。さらに、混練りするに
あたり、各成分を一括混練りしてもよく、また任意の成
分を混練りしたのち、残りの成分を添加し混練りする多
段分割混練り法を採用することもできる。また、本発明
の組成物の成形加工には、従来公知の方法、例えば押し
出し成形、射出成形、中空成形、圧縮成形、カレンダー
加工などにより、実用上有用な成形品に加工することが
できる。また、必要に応じて、塗装、メッキなどの加工
を施すこともできる。
【0026】本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、
優れた高周波融着性、透明性、耐熱性、耐衝撃性、加工
性、しなやかさ、低温特性、温度依存性、相溶性、塗装
性、印刷性、ホットスタンプ性、深絞り性、耐熱水性、
ゴム弾性、ゴム感触、可撓性、滑り抵抗性、耐ストレス
クラック性などを生かして、種々の用途に利用すること
ができる。例えば、食肉鮮魚用トレー、青果物パッ
ク、冷菓食品容器などのシート用途、食品包装、日用
雑貨包装、工業資材包装、各種ゴム製品、樹脂製品、布
帛類、皮革製品などのラミネート、紙おむつなどに用い
られる伸縮テープなどのフィルム用途、ホース、チュ
ーブ、ベルトなどの用途、スポーツシューズ、レジャ
ーシューズ、ファッションサンダル、皮靴などの履物用
途、テレビ、ステレオ、掃除機などの家電用品用途、
バンパー部品、ボディーパネル、サイドシールなどの
自動車用内外装部品用途、道路舗装材、防水シート、
配管コーティングなどのアスファルトブレンド用素材用
途、その他日用品、レジャー用品、玩具、工業用品、
医療用具などの幅広い用途に用いることができる。
【0027】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明の趣旨を越えない限り、本発明は以
下の実施例に限定されるものではない。なお、実施例
中、部および%は、特に断らない限り重量基準である。
また、実施例中、共重合体の分析および各種の物性の評
価は、次の方法で測定した。数平均分子量 トリクロルベンゼンを溶媒として、135℃におけるゲ
ルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)を用
いて、ポリスチレン換算で求めた。水添率 四塩化エチレンを溶媒として用い、100MHz、 1
−NMRスペクトルから算出した。
【0028】引張特性 JIS K6301に準拠し測定した。耐熱性 厚さ2mmで2cm角のサンプルを、120℃、30分間、
ギヤーオーブン中でエージングし、エージング後のサン
プルの収縮の有無を判定した。○は収縮率が3%未満、
△は収縮率が3〜6%、×は収縮率が6%より大きいも
のを示す。透明性 スガ試験(株)製の多光源分光測色計を用いて、約0.
4mmのシートのヘーズを測定し判定した。数値の低いも
のほど透明である。柔軟性 JIS K6301に準拠し、JIS A硬度を測定し
た。高周波融着性 厚さ約0.4mmのシートサンプルと高周波融着の可能な
エチレン−酢酸ビニル共重合体のシートサンプルとを、
高周波ウエルダー装置〔山本ビニル(株)製〕を使用し
て高周波融着性を評価した。高周波融着したサンプルを
○、高周波融着しなかったサンプルを×と評価した。
【0029】参考例 実施例および評価の配合処方に用いられる各種の重合体
は、以下のとおりである。エチレン−酢酸ビニル共重合体 EVA−1;〔東ソー(株)製、ウルトラセン760〕 EVA−2;〔東ソー(株)製、ウルトラセン710〕PP ポリプロピレン〔三菱油化(株)製、ポリプロピレンM
A−4〕PE ポリエチレン〔三菱油化(株)製、ポリエチレンYK−
30〕SEBS ポリスチレン−ポリブタジエン−ポリスチレン共重合体
のポリブタジエン部分を水素添加したブロック共重合体
〔シェル化学(株)製、クレイトンG1657;SEB
S−1〕軟化剤 出光興産(株)製、パラフィン系オイル、PW380水添ジエン系共重合体 水添ジエン系共重合体(Q1〜8)は、日本合成ゴム
(株)製であり、これらQ1〜8のミクロ構造、数平均
分子量、水添率は、表1に示すとおりである。
【0030】
【表1】
【0031】注)(イ−3)成分であるQ−6は、
(G)−(H)−(G)構造を有し、各々の数平均分子
量は、ブロック(G)が3.6×104 、ブロック
(H)が16.8×104 である。Q−7は、スチレン
とブタジエンとのランダム共重合体を水素添加した水添
ジエン系共重合体であり、Q−8は、(イ−1)形の水
添ブロック共重合体であるが、(B)部分のビニル結合
含量が本発明の範囲外のものである。 実施例1〜13、比較例1〜8 表2〜4に示す配合処方を用い、190℃に温度調整さ
れたラボプラストミルに各成分を添加し、60rpmで
5分間混練りした。この混合物を排出し、熱ロールでシ
ート化したのち、プレス成形して、一辺10cmの正方形
の板とし、ダンベルカッターで切り抜いて測定用の試験
片とし、各種の物性を評価した。表2〜3から明らかな
ように、実施例1〜13は、本発明の組成物であり、引
張特性、耐熱性、透明性、柔軟性、高周波融着性に優れ
ており、本発明の目的とする組成物が得られている。
【0032】これに対し、表4から明らかなように、比
較例1は(イ)水添ジエン系共重合体の配合量が本発明
の範囲未満の例であり、高周波融着性に優れているもの
の、耐熱性に劣る。比較例2は、(ロ)エチレン−酢酸
ビニル共重合体の配合量が本発明の範囲未満の例であ
り、柔軟性に優れるものの、高周波融着性に劣る。比較
例3は、(ハ)ポリオレフィン樹脂の配合量が本発明の
範囲を超えている場合であり、耐熱性に優れているもの
の、高周波融着性、柔軟性に劣る。比較例4〜6は、
(イ)成分以外の水添ジエン系共重合体を用いた例であ
り、機械的強度、透明性、耐熱性に劣る。比較例7は、
(ハ)成分が多く、柔軟性付与剤としてゴム軟化剤を添
加した場合であり、耐熱性、高周波融着性に劣る。比較
例8は、(イ)成分を用いない例であり、柔軟性に劣
る。
【0033】
【表2】
【0034】
【表3】
【0035】
【表4】
【0036】
【発明の効果】本発明の高周波融着可能な熱可塑性エラ
ストマー組成物は、本質的に優れた熱可塑性エラストマ
ー組成物の物性を有し、かつ極めて高周波融着性が良好
であり、引張特性、耐熱性、柔軟性に優れている。本発
明の高周波融着可能な熱可塑性エラストマー組成物は、
上記のような優れた特性を有する材料であり、工業用
品、自動車内装部品、玩具、医療用品などに好適に使用
することができ、工業的に価値の高い材料である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 23:02) (C08L 23/08 53:02 7142−4J 23:02) (72)発明者 柳沢 省司 東京都中央区築地二丁目11番24号 日本合 成ゴム株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (イ)下記(イ−1)、(イ−2)およ
    び(イ−3)の群から選ばれた少なくとも1種の水添ジ
    エン系共重合体10〜90重量%、 (イ−1);ビニル芳香族化合物重合体ブロック(A)
    と共役ジエン重合体もしくはビニル芳香族化合物と共役
    ジエンとのランダム共重合体ブロック(B)とからなる
    (A)−(B)ブロック共重合体、またはさらに必要に
    応じてビニル芳香族化合物と共役ジエンのうちビニル芳
    香族化合物が漸増するテーパーブロック(C)とからな
    る(A)−(B)−(C)ブロック共重合体、もしくは
    ビニル芳香族重合体ブロック(A)からなる(A)−
    (B)−(A)ブロック共重合体であって、 ビニル芳香族化合物/共役ジエンの割合が重量比で5
    〜60/95〜40、 (A)成分および必要に応じて構成される(C)成分
    中のビニル芳香族化合物の結合含量が全モノマーの3〜
    50重量%、かつ(A)成分中のビニル芳香族化合物の
    結合含量が少なくとも3重量%、 (B)成分中の共役ジエン部分のビニル結合含量が4
    0%を超える、ブロック共重合体、または該ブロック共
    重合体単位がカップリング剤残基を介して前記(A)、
    (B)または(C)のうちの少なくとも1つの重合体ブ
    ロックからなる重合体単位と結合し、重合体分子鎖が延
    長または分岐されたブロック共重合体、を水素添加し、
    共役ジエン部分の二重結合の少なくとも80%が飽和さ
    れており、数平均分子量が5万〜60万である水添ジエ
    ン系共重合体。 (イ−2);分子中に重合体ブロック(D)、(E)お
    よび(F)をそれぞれ1個以上有し〔ただし、(D)は
    ビニル芳香族化合物が90重量%以上のビニル芳香族化
    合物を主体とする重合体ブロック、(E)はビニル結合
    含量が30〜70%の共役ジエン重合体ブロック、
    (F)はビニル結合含量が30%未満のポリブタジエン
    重合体ブロックを示す)、ブロック共重合体中の重合体
    ブロック(D)の含量が10〜50重量%、重合体ブロ
    ック(E)の含量が30〜80重量%、重合体ブロック
    (F)の含量が5〜30重量%であるブロック共重合
    体、または該ブロック共重合体単位がカップリング剤残
    基を介して、前記(D)、(E)または(F)のうちの
    少なくとも1つの重合体ブロックからなる重合体単位と
    結合し、重合体分子鎖が延長または分岐されたブロック
    共重合体、を水素添加し、共役ジエン部分の二重結合の
    少なくとも80%が飽和されており、数平均分子量が4
    万〜70万である水添ジエン系共重合体。 (イ−3);ビニル結合含量が20%以下であるポリブ
    タジエン重合体ブロック(G)、共役ジエン重合体ブロ
    ックあるいはビニル芳香族化合物−共役ジエン共重合体
    ブロックであって、共役ジエン部分のビニル結合含量が
    25〜95%である重合体ブロック(H)からなり、ブ
    ロック構造が〔(G)−(H)−(G)〕pまたは
    〔(G)−(H)〕q(ただし、pは1以上、qは2以
    上の整数を示す)で表されるブロック共重合体、または
    該ブロック共重合体単位がカップリング剤残基を介し
    て、重合体分子鎖が延長または分岐されたブロック共重
    合体、を水素添加し、共役ジエン部分の二重結合の少な
    くとも80%が飽和されており、数平均分子量が5万〜
    60万である水添ジエン系共重合体。 (ロ)酢酸ビニルの含有率が10重量%以上のエチレン
    −酢酸ビニル共重合体10〜90重量%、ならびに (ハ)ポリオレフィン系樹脂0〜35重量%〔ただし、
    (イ)+(ロ)+(ハ)=100重量%〕を含有する熱
    可塑性エラストマー組成物。
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