JPH1053688A - 熱可塑性エラストマー組成物 - Google Patents

熱可塑性エラストマー組成物

Info

Publication number
JPH1053688A
JPH1053688A JP14472697A JP14472697A JPH1053688A JP H1053688 A JPH1053688 A JP H1053688A JP 14472697 A JP14472697 A JP 14472697A JP 14472697 A JP14472697 A JP 14472697A JP H1053688 A JPH1053688 A JP H1053688A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermoplastic elastomer
elastomer composition
block copolymer
olefin
ethylene
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14472697A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromichi Nakada
博通 中田
Mikio Masuda
未起男 増田
Shiro Kishii
史郎 岸井
Yosuke Jogo
洋祐 城後
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP14472697A priority Critical patent/JPH1053688A/ja
Publication of JPH1053688A publication Critical patent/JPH1053688A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 柔軟性および力学強度に優れ、透明性が良好
な成形物を与える熱可塑性エラストマー組成物を提供す
る。 【解決手段】 (イ)ビニル芳香族化合物からなる重合
体ブロックAを2個以上、および共役ジエン化合物から
なる重合体ブロックBを1個以上有するブロック共重合
体を水素添加して得られる水添ブロック共重合体100
重量部、および(ロ)エチレン単位(I)と炭素数が4
以上のα−オレフィン単位(II)からなり、両者のモル
比がエチレン単位(I)/炭素数が4以上のα−オレフ
ィン単位(II)=55/45〜99/1であるオレフィ
ン系共重合体5〜300重量部からなる熱可塑性エラス
トマー組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、柔軟性、力学的強
度に優れ、かつ透明性が良好な成形物を与える熱可塑性
エラストマー組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、熱可塑性エラストマー組成物は、
加硫工程を必要とせず、熱可塑性樹脂と同様に成形加工
が可能であることから、自動車部品、家電製品の部品、
玩具、スポーツ用品、日用品などの広い分野で使用され
ている。
【0003】このような熱可塑性エラストマー組成物の
中でも、より柔軟な材料として、ビニル芳香族化合物−
共役ジエン化合物ブロック共重合体の水素添加物(以
下、ブロック共重合体水添物という場合がある)を用い
た熱可塑性エラストマー組成物に関し、いくつかの提案
がなされている。例えば、ブロック共重合体水添物に炭
化水素系油およびプロピレン系重合体を配合した熱可塑
性エラストマー組成物が、特開昭50−14742号公
報、特開昭58−206644号公報等に開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の熱可塑性エラストマー組成物から得られる成形物は柔
軟性および力学的強度には優れているが透明性に劣り、
その用途が制限されてしまう。
【0005】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであって、柔軟性および力学的強度
に優れ、かつ透明性が良好な成形物を与える熱可塑性エ
ラストマー組成物を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
課題は、(イ)ビニル芳香族化合物からなる重合体ブロ
ックAを2個以上、および共役ジエン化合物からなる重
合体ブロックBを1個以上有するブロック共重合体を水
素添加して得られる水添ブロック共重合体100重量
部、および(ロ)エチレン単位(I)と炭素数が4以上
のα−オレフィン単位(II)からなり、両者のモル比が
エチレン単位(I)/炭素数が4以上のα−オレフィン
単位(II)=55/45〜99/1であるオレフィン系
共重合体5〜300重量部からなる熱可塑性エラストマ
ー組成物を提供することによって解決される。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の熱可塑性エラストマー組
成物を構成する水添ブロック共重合体(イ)は、分子中
にビニル芳香族化合物からなる重合体ブロックAを2個
以上、および共役ジエン化合物からなる重合体ブロック
Bを1個以上有するブロック共重合体を水素添加して得
られる水添ブロック共重合体であり、例えば(A−B)
n−A(nは1〜10の整数を表す)、(A−B)m
X(Xはカップリング剤から誘導されるm価の残基を表
し、mは2〜15の整数を表す)等の構造を有するビニ
ル芳香族化合物−共役ジエン化合物ブロック共重合体を
水素添加して得られる水添ブロック共重合体などが挙げ
られる。水添ブロック共重合体(イ)においては、ビニ
ル芳香族化合物の含有率が5〜75重量%であることが
好ましく、10〜65重量%であることがより好まし
い。
【0008】水添前のブロック共重合体における重合体
ブロックAを構成するビニル芳香族化合物としては、例
えば、スチレン、α−メチルスチレン、o,m−または
p−メチルスチレン、1,3−ジメチルスチレン、ビニ
ルナフタレン、ビニルアントラセンなどが挙げられる。
これらの中でも、スチレンまたはα−メチルスチレンが
好ましい。ビニル芳香族化合物は、単独で使用してもよ
いし、二種類以上を併用してもよい。また、水添前のブ
ロック共重合体における重合体ブロックBを構成する共
役ジエン化合物としては、例えば、1,3−ブタジエ
ン、イソプレン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエ
ン、1,3−ペンタジエン、1,3−ヘキサジエンなど
が挙げられる。これらの中でも、イソプレン、1,3−
ブタジエンまたはこれらの混合物が好ましい。共役ジエ
ン化合物は、単独で使用してもよいし、二種類以上を併
用してもよい。
【0009】水添前のブロック共重合体における重合体
ブロックBの構造は特に限定されず、また、1,2−結
合や3,4−結合の含有量についても特に限定はない。
水添ブロック共重合体(イ)の分子量は特に限定されな
いが、好ましくは50,000〜1,000,000で
あり、より好ましくは100,000〜300,000
である。また、水添ブロック共重合体(イ)における重
合体ブロックAと重合体ブロックBの結合様式は、線
状、分岐状あるいはこれらの任意の組み合わせであって
もよい。
【0010】さらに、水添ブロック共重合体(イ)は、
本発明の趣旨を損なわない限り、分子鎖中に、または分
子末端に、カルボキシル基、水酸基、酸無水物、アミノ
基、エポキシ基などの官能基を含有してもよい。
【0011】水添ブロック共重合体(イ)は、例えば、
次のような公知のアニオン重合法によって製造すること
ができる。すなわち、アルキルリチウム化合物等を開始
剤としてn−ヘキサン、シクロヘキサン等の不活性有機
溶媒中で、ビニル芳香族化合物、共役ジエン化合物を逐
次重合させてブロック共重合体を形成する。次いで、こ
のブロック共重合体を、公知の方法に従って不活性有機
溶媒中で水素添加触媒の存在下に水素添加して、水添ブ
ロック共重合体(イ)を得ることが出来る。この際、耐
熱性、耐候性の観点から、水添前のブロック共重合体に
おける共役ジエン化合物に由来する炭素−炭素二重結合
の70%以上を水素添加することが好ましい。水添ブロ
ック共重合体(イ)における重合体ブロックB中の炭素
−炭素二重結合の含有量は、ヨウ素価測定、赤外分光光
度計、核磁気共鳴法等により測定することができる。
【0012】次に、本発明の熱可塑性エラストマー組成
物を構成するオレフィン系共重合体(ロ)について説明
する。オレフィン系共重合体(ロ)としては、エチレン
単位(I)および炭素数が4以上のα−オレフィン単位
(II)からなり、かつ両者のモル比がエチレン単位
(I)/炭素数が4以上のα−オレフィン単位(II)=
55/45〜99/1である重合体が使用される。エチ
レン単位(I)と炭素数が4以上のα−オレフィン単位
(II)のモル比が上記の範囲をはずれると、オレフィン
系共重合体(ロ)と水添ブロック共重合体(イ)の相溶
性が悪く、柔軟性および力学的強度に優れるとともに、
透明性が良好な成形物が得られない。エチレン単位
(I)と炭素数が4以上のα−オレフィン単位(II)の
モル比はエチレン単位(I)/炭素数が4以上のα−オ
レフィン単位(II)=75/25〜99/1であること
が好ましい。
【0013】オレフィン系共重合体(ロ)を構成する炭
素数が4以上のα−オレフィン単位(II)としては、例
えば、1−ブテン、2−メチル−1−ブテン、3−メチ
ル−1−ブテン、1−ペンテン、4−メチル−1−ペン
テン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1−
オクタデセンなどのα−オレフィンから誘導される構造
単位が挙げられる。これらの中でも、炭素数が4〜12
のα−オレフィンから誘導される構造単位が好ましく、
炭素数が5〜10のα−オレフィンから誘導される構造
単位がより好ましく、1−オクテンから誘導される構造
単位が特に好ましい。これらは単独で使用してもよい
し、2種以上を混合して使用してもよい。
【0014】ここでオレフィン系共重合体(ロ)の具体
例を示せば、例えば、エチレン−ブテンランダム共重合
体、エチレン−ヘキセンランダム共重合体、エチレン−
オクテンランダム共重合体、エチレン−デセンランダム
共重合体、エチレン−4−メチルペンテンランダム共重
合体等が挙げられる。これらの中でも、エチレン−ブテ
ンランダム共重合体、エチレン−ヘキセンランダム共重
合体、エチレン−オクテンランダム共重合体が好まし
い。
【0015】本発明では、オレフィン系共重合体(ロ)
として、例えばダウ・ケミカル日本(株)製の「アフィ
ニティー(AFFINITY)」「エンゲージ(ENG
AGE)」(いずれも商品名)、エクソン・ケミカル
(株)製の「イグザクト(EXACT)」(商品名)、
住友化学工業(株)製の「エスプレン(ESPREN
E)SPO(商品名)のNシリーズ」などの市販のもの
を使用することができる。これらのオレフィン系共重合
体(ロ)は、単独で使用してもよいし、2種以上を混合
して使用してもよい。
【0016】オレフィン系共重合体(ロ)の使用量は、
水添ブロック共重合体(イ)100重量部に対して5〜
300重量部であることが必要であり、10〜200重
量部であることが好ましい。オレフィン系共重合体
(ロ)の使用量が水添ブロック共重合体(イ)100重
量部に対して5重量部より少ない場合には、熱可塑性エ
ラストマー組成物から得られる成形物の力学的強度が不
足する上、しかも表面粘着性が大きくなるという問題が
生ずる。またオレフィン系共重合体(ロ)の使用量が水
添ブロック共重合体(イ)100重量部に対して300
重量部を越える場合には、熱可塑性エラストマー組成物
から得られる成形物の柔軟性が不十分となり好ましくな
い。
【0017】本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、
発明の主旨を損なわない範囲内であれば、成形加工性を
より向上させることを目的として、必要に応じて可塑剤
を添加することができる。可塑剤としては、公知のもの
を特に制限なく用いることができ、例えば、パラフィン
系プロセスオイル、ナフテン系プロセスオイル、芳香族
系プロセスオイル、流動パラフィン等の炭化水素系油;
落花生油、ロジンなどの植物油;リン酸エステル;塩素
化パラフィン;シリコンオイル;液状ポリイソプレンま
たはその水添物、液状ポリブタジエン、液状ポリイソブ
チレン等の可塑化能を有する液状ポリマーまたはこれら
の変性物等を使用することができる。可塑剤の使用量は
通常、水添ブロック共重合体(イ)100重量部に対し
て400重量部以内となる量であり、水添ブロック共重
合体(イ)100重量部に対して1〜350重量部であ
ることが好ましく、10〜300重量部であることがよ
り好ましい。
【0018】また、本発明の熱可塑性エラストマー組成
物は、本発明の主旨を損なわない範囲内であれば、必要
に応じて充填剤を添加することができる。かかる充填剤
としては、例えば、炭酸カルシウム、タルク、カーボン
ブラック、酸化チタン、シリカ、クレー、硫酸バリウ
ム、炭酸マグネシウム、ガラス繊維、カーボン繊維など
が挙げられる。
【0019】さらに、本発明の熱可塑性エラストマー組
成物には、本発明の趣旨を損なわない範囲内で、各種ポ
リエチレン、各種ポリプロピレン、エチレン−プロピレ
ンランダム共重合体等の、オレフィン系重合体(ロ)と
は異なるポリオレフィン系樹脂;ポリスチレン、ポリα
−メチルスチレン、ハイインパクトポリスチレン、AB
S等のスチレン系樹脂;ポリエチレンテレフタレート、
ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂;
ナイロン−6、ナイロン−66、ナイロン−12等のポ
リアミド系樹脂などの熱可塑性樹脂を添加してもよい。
また、熱安定剤、酸化防止剤、光安定剤、難燃剤、粘着
付与剤、帯電防止剤、発泡剤等の添加も可能である。
【0020】本発明の熱可塑性エラストマー組成物を製
造する方法としては、従来公知の方法が特に制限なく用
いられるが、均質な組成物を得るためには、一軸押出
機、二軸押出機、バンバリーミキサー、ブラベンダー、
オープンロール、ニーダー等の混練機を用いて各構成成
分を加熱溶融状態で混練することが好ましい。また、溶
融混練する前に、各構成成分をヘンシルミキサー、タン
ブラーのような混合機を用いて予めドライブレンドし、
該混合物を溶融混練することにより均質な熱可塑性エラ
ストマー組成物を得ることもできる。
【0021】本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、
例えば、押出成形、射出成形、中空成形、圧縮成形、カ
レンダー成形など従来公知の方法を用いて成形物に加工
することができる。本発明の熱可塑性エラストマー組成
物は、柔軟性、力学的強度に優れ、かつ透明性が良好な
成形物を与えるという特長を有しており、例えば、シー
ト、フィルム状に成形し、あるいは他のシート、フィル
ムと複層成形して、日用雑貨の包装、工業資材の包装、
各種樹脂板・鋼板などの保護フィルム、食品の包装等の
シート、フィルム用途に使用される。また、ホース、チ
ューブ、ベルト等の用途;スポーツシューズ、ファッシ
ョンサンダル等の履物用途;テレビ、ステレオ、掃除機
等の家電用品用途;冷蔵庫扉内部のパッキン、建築物の
扉、窓枠に使用するシーリング用パッキン;バンパー部
品、ボディーパネル等の自動車用内外装部品用途などの
日用品;医療用シリンジのガスケット、カテーテルチュ
ーブ、輸液バッグ等の医療用品;はさみ、ドライバー、
歯ブラシ、スキーストックなどにおける各種のグリップ
類;ペングリップなどの文房具;水中眼鏡、スノーケル
などのスポーツ用品;レジャー用品、玩具、工業用品な
どの幅広い用途に用いられる。
【0022】
【実施例】以下、本発明を実施例によって具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。なお、これらの実施例および比較例にあっては、
以下に示す方法によって、熱可塑性エラストマー組成物
から得られる成形品の力学的強度、柔軟性および透明性
の評価を行った。
【0023】a)力学的強度 射出成形によって作製した厚さ2mmのシートからJI
S−3号に規定されたダンベル状の試験片を打ち抜き、
該試験片を用いて、JIS−K6301に準拠して引張
速度50cm/分にて引張試験を行い破断強度(kg/
cm2 )を測定し、力学的強度の指標とした。 b)柔軟性 JIS−K6301に準拠し、Aタイプのスプリング式
硬度計を用いて、射出成形によって作製した厚さ2mm
のシートの硬度を測定し、柔軟性の指標とした。また、
上記のJIS−3号に規定されたダンベル状の試験片を
用い、JIS−K6301に準拠して引張速度50cm
/分にて引張試験を行い、破断伸度(%)を測定し、柔
軟性の指標とした。 c)透明性 射出成形によって作製した厚さ2mmのシートを目視に
より観察し、以下の基準により透明性を評価した。 〇:透明性良好 △:やや白濁 ×:白濁
【0024】また、以下の実施例および比較例では、水
添ブロック共重合体、オレフィン系共重合体および可塑
剤としてそれぞれ以下のものを使用した。水添ブロック共重合体 イ−1)「セプトン2006」(商品名、(株)クラレ
製)〔スチレン含有量:35%、数平均分子量:20
万、水添率:98%以上〕 イ−2)「セプトン4033」(商品名、(株)クラレ
製)〔スチレン含有量:30%、数平均分子量:10
万、水添率:98%以上〕 イ−3)「セプトン8007」(商品名、(株)クラレ
製)〔スチレン含有量:29%、数平均分子量:8.5
万、水添率:98%以上〕オレフィン系共重合体 ロ−1)「AFFINITY FM−1570」(商品名、
ダウ・ケミカル社製)〔エチレン単位/1−オクテン単
位のモル比=98/2〕 ロ−2)「ENNGAGE EG−8100」(商品名、ダ
ウ・ケミカル社製)〔エチレン単位/1−オクテン単位
のモル比=92.7/7.3〕 ロ−3)「EXACT 4024」(商品名、エクソン
・ケミカル社製)〔エチレン単位/1−ブテン単位のモ
ル比=87/13〕 ロ−4)「エスプレンSPO N0416」(商品名、住
友化学工業(株)製)〔エチレン単位/1−ブテン単位
のモル比=87.6/12.4〕 ロ−5)「エスプレンSPO V0111」(商品名、住
友化学工業(株)製)〔エチレン単位/プロピレン単位
のモル比=82/18〕 ロ−6)「三菱ポリエチ−LL UF420」(商品名、
三菱化学(株)製)〔エチレン単位100%〕 ロ−7)「三菱ポリプロ MA3」(商品名、三菱化学
(株)製)〔プロピレン単位100%〕可塑剤 「ダイアナプロセスオイルPW−380」(商品名、出光
興産(株)製)〔パラフィン系プロセスオイル〕
【0025】実施例1〜9および比較例1〜3 二軸押出機(東芝機械(株)製TEM−35B)を使用
して、表1に示す配合に従って、各構成成分を230℃
で溶融混練し、ペレット状の熱可塑性エラストマー組成
物を得た。得られたペレットをシリンダー温度230
℃、金型温度60℃に設定した射出成形機(東芝機械
(株)製IS−55EPN)により成形して厚さ2mm
のシートを作製した。このシートを用いて、前記の方法
に従って熱可塑性エラストマー組成物から得られる成形
物の力学的強度、柔軟性および透明性の評価を行った。
その結果を表1に併せて示す。
【0026】
【表1】
【0027】表1から明らかなように、実施例1〜9の
熱可塑性エラストマー組成物は透明性に優れた成形物を
与える。また、成形物の柔軟性および力学的強度も十分
である。一方、比較例1の熱可塑性エラストマー組成物
から得られる成形物は柔軟性には富んでいるものの、力
学的強度および透明性が劣っている。また、比較例2お
よび3の熱可塑性エラストマー組成物から得られる成形
物は、いずれも柔軟性、力学的強度の点においては十分
な物性を示しているが透明性に劣っている。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、柔軟性および力学強度
に優れ、透明性が良好な成形物を与える熱可塑性エラス
トマー組成物が提供される。かかる熱可塑性エラストマ
ー組成物から得られる成形物は、日用品、工業用品、食
品容器、包装材料等の分野において有用であり、特に、
透明性が必要とされる分野、部位に好適に使用すること
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 城後 洋祐 茨城県鹿島郡神栖町東和田36番地 株式会 社クラレ内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (イ)ビニル芳香族化合物からなる重合
    体ブロックAを2個以上、および共役ジエン化合物から
    なる重合体ブロックBを1個以上有するブロック共重合
    体を水素添加して得られる水添ブロック共重合体100
    重量部、および(ロ)エチレン単位(I)と炭素数が4
    以上のα−オレフィン単位(II)からなり、両者のモル
    比がエチレン単位(I)/炭素数が4以上のα−オレフ
    ィン単位(II)=55/45〜99/1であるオレフィ
    ン系共重合体5〜300重量部からなる熱可塑性エラス
    トマー組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の熱可塑性エラストマー組
    成物から得られる成形物。
JP14472697A 1996-05-21 1997-05-19 熱可塑性エラストマー組成物 Pending JPH1053688A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14472697A JPH1053688A (ja) 1996-05-21 1997-05-19 熱可塑性エラストマー組成物

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14984396 1996-05-21
JP8-149843 1996-05-21
JP14472697A JPH1053688A (ja) 1996-05-21 1997-05-19 熱可塑性エラストマー組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1053688A true JPH1053688A (ja) 1998-02-24

Family

ID=26476058

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14472697A Pending JPH1053688A (ja) 1996-05-21 1997-05-19 熱可塑性エラストマー組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1053688A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005090466A1 (ja) * 2004-03-17 2005-09-29 Mitsui Chemicals, Inc. 樹脂組成物およびそれからなる成形体
US7105600B2 (en) 2000-08-14 2006-09-12 Kuraray Co., Ltd. Polymer composition

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7105600B2 (en) 2000-08-14 2006-09-12 Kuraray Co., Ltd. Polymer composition
WO2005090466A1 (ja) * 2004-03-17 2005-09-29 Mitsui Chemicals, Inc. 樹脂組成物およびそれからなる成形体
KR100785839B1 (ko) 2004-03-17 2007-12-13 미쓰이 가가쿠 가부시키가이샤 수지 조성물 및 그것으로 이루어지는 성형체
JPWO2005090466A1 (ja) * 2004-03-17 2008-01-31 三井化学株式会社 樹脂組成物およびそれからなる成形体
US7851540B2 (en) 2004-03-17 2010-12-14 Mitsui Chemicals, Inc. Resin composition and molded body made from same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0994153B1 (en) Thermoplastic elastomeric resin composition
CA2452218C (en) Thermoplastic polymer composition, molded product, and multilayer structure
KR100215332B1 (ko) 열가소성 수지 조성물
US7169849B2 (en) Process for production of thermoplatic elastomer composition
JP7409582B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物及びその成形体
JPH0311291B2 (ja)
US4906683A (en) Thermoplastic elastomer composition
JP3114269B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
JP3589042B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
JP3598426B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
JPH0593125A (ja) 熱可塑性重合体組成物
JP2019131769A (ja) スチレン系熱可塑性エラストマー組成物及びその用途
JPH1053688A (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
JP3503339B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
JP4909467B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物およびその製造方法
JP2001151981A (ja) 動的架橋された重合体組成物
JP3536556B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
JP4031226B2 (ja) 熱可塑性重合体組成物
JPS6128548A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP3523353B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP5121014B2 (ja) 動的架橋組成物
JP2001310987A (ja) 熱可塑性重合体組成物
JPH07268138A (ja) 熱可塑性エラストマ−組成物
JPH05171002A (ja) 傷付き性の優れたエラストマー組成物
JP3265727B2 (ja) 積層体

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20040831

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040907

A02 Decision of refusal

Effective date: 20050104

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02