JPH10120806A - プリプレグの製造方法 - Google Patents

プリプレグの製造方法

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Publication number
JPH10120806A
JPH10120806A JP27275196A JP27275196A JPH10120806A JP H10120806 A JPH10120806 A JP H10120806A JP 27275196 A JP27275196 A JP 27275196A JP 27275196 A JP27275196 A JP 27275196A JP H10120806 A JPH10120806 A JP H10120806A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solvent
varnish
impregnated
prepreg
base material
Prior art date
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Pending
Application number
JP27275196A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumio Ishigami
富美男 石上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Chemical Co Ltd filed Critical Hitachi Chemical Co Ltd
Priority to JP27275196A priority Critical patent/JPH10120806A/ja
Publication of JPH10120806A publication Critical patent/JPH10120806A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/02Apparatus or processes for manufacturing printed circuits in which the conductive material is applied to the surface of the insulating support and is thereafter removed from such areas of the surface which are not intended for current conducting or shielding
    • H05K3/022Processes for manufacturing precursors of printed circuits, i.e. copper-clad substrates

Landscapes

  • Reinforced Plastic Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボイドがより少ない積層板を製造することが
できるプリプレグの製造方法を提供する。 【解決手段】 第1の溶剤槽1に保持された溶剤2に基
材3の下面側のみが浸漬されるようにして基材3の片面
から溶剤2を浸透させ、次に、第2の溶剤槽4に保持さ
れた溶剤2a中に浸漬して基材3に溶剤を含浸し、次
に、溶剤を含浸した基材3をワニス含浸槽5に導き、ワ
ニス6に浸漬してワニス6を含浸する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリプレグの製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、プリント配線板用積層板は、熱
硬化性樹脂ワニス(以下単にワニスという)を基材に含
浸乾燥して得られるプリプレグを所定枚数重ねて加熱加
圧して製造されている。電子機器が小型軽量化され、電
子機器に用いられるプリント配線板も薄型となり、か
つ、配線密度も高密度化しており、プリント配線板に
は、よりすぐれた電気特性、耐熱性が求められている。
プリント配線板の基板となる積層板中にボイドが存在す
ると電気特性や耐熱性が悪くなることが知られている。
ボイドの多くは、プリプレグ中に残留する気泡が原因な
っている。
【0003】ボイドの少ない積層板を製造するために
は、ボイドの少ないプリプレグを製造することが肝要で
ある。ボイドの少ないプリプレグを製造する方法の一つ
として、ワニスを含浸する前にワニスの溶剤と同種又は
ワニスの溶剤と相溶性のある溶剤を基材に含浸させる方
法がある(特開昭63−99910号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ワニスを含浸する前に
ワニスの溶剤と同種又はワニスの溶剤と相溶性のある溶
剤を基材に含浸させる方法によると、溶剤を含浸しない
でワニスを基材に含浸する方法よりもボイドを減少させ
ることができるが、ボイドを完全になくすことは困難で
あった。また、溶剤含浸後、ワニスを含浸するまでの時
間についても微妙なコントロールを必要とし、この時間
が短すぎても長すぎても、ボイドが多くなるという問題
があった。本発明は、ボイドがより少ない積層板を製造
することができるプリプレグの製造方法を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、基材の片面か
ら溶剤を浸透させ、次に、溶剤を浸透させた基材を溶剤
に浸漬して溶剤を含浸させ、次に、溶剤を含浸させた基
材にワニスを含浸させ、次に、含浸させたワニスを乾燥
することを特徴とするプリプレグの製造方法である。
【0006】基材の片面から溶剤を浸透させることによ
り、気泡が基材の表面近くに集まり、次の溶剤含浸によ
り、基材の表面近くに集まった気泡が溶剤と置換されて
抜け出しやすくなる。また、仮に気泡がボイドとして残
ったとしても、基材の表面近くに残っており、積層板成
形時の加熱加圧により外に抜け出し、ボイドとして積層
板中には残らない。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明で用いられる溶剤として
は、ワニスの溶剤と同種の溶剤が好ましい。ワニスの溶
剤としては、メチルエチルケトン、メチルセロソルブ、
トルエン、ジメチルホルムアミド等が挙げられる。ワニ
スの溶剤と相溶性がある溶剤を使用することもできる。
【0008】本発明で用いられる基材としては、積層板
の製造に用いられる基材であればよく、特に制限はな
い。例えば、ガラス織布、ガラス不織布、ガラスペーパ
ー、クラフト紙、コットンリンター紙、アラミド繊維の
織布、アラミド繊維の不織布などが挙げられる。
【0009】片面から溶剤を浸透させるには、図1に示
すように、第1の溶剤槽1に保持された溶剤2aに基材
3の下面側のみが浸漬されるようにすればよい。これに
より、溶剤2が基材3に浸透し、代わって、基材3中に
残る気泡は溶剤2に浸漬されていない上面側に移動し、
大部分が基材3から抜け出す。したがって、気泡を少な
くするためには、浸漬の深さを基材3の厚さ方向の途中
までとすることが好ましい。
【0010】次に、片面から溶剤2を浸透させた基材3
を、図1に示すように、第2の溶剤槽4に保持された溶
剤2b中に浸漬して溶剤を含浸する。この工程により、
基材3に残留している気泡が溶剤2bと置換される。
【0011】この溶剤に浸漬する工程に続いて、図1に
示すように、溶剤を含浸した基材3をワニス含浸槽5に
導き、ワニス6に浸漬してワニス6を含浸する。ここで
用いられるワニスの材料となる熱硬化性樹脂としては、
積層板の製造に用いられる熱硬化性樹脂であればよく、
特に制限はない。例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹
脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂などが挙
げられる。これらの熱硬化性樹脂と硬化剤、硬化促進
剤、充填剤などを溶剤に溶解してワニスとする。
【0012】ワニスへの含浸は、含浸タンクに浸漬する
方法でよいが、溶剤を含浸した後、ワニスに浸漬するま
での時間は、使用する溶剤や基材の厚さによっても異な
るが、20〜100秒程度とするのが好ましく、40秒
〜80秒とするのが特に好ましい。20秒未満では、基
材中の気泡が抜け出さないうちにワニスが含浸されるこ
とになり、100秒を超えると基材表面の溶剤が揮発し
てしまい、いずれにしても基材表面に気泡がボイドとし
て残る結果となるので好ましくない。
【0013】ワニスを含浸した後、乾燥してプリプレグ
とし、さらに加熱加圧して積層板とする。これらの方法
としては、特に制限はなく、従来公知の方法によること
ができる。
【0014】
【実施例】 ワニスの調製 エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ株式会社製、エピコ
ート1001(商品名)を使用した)100重量部に、
硬化剤としてジシアンジアミド3重量部、硬化促進剤と
して2−エチル−4メチル−イミダゾール0.15重量
部を、メチルセルソルブ35重量部とメチルエチルケト
ン35重量部の混合溶剤に溶解して樹脂分約60重量%
のワニスを調製した。
【0015】実施例1 厚さ0.2mmのガラス織布を、下面のみメチルエチル
ケトンに接するようにして浸漬し、メチルエチルケトン
が上面まで浸透したところで引き上げ、次に、メチルエ
チルケトンに全面浸漬して引き上げ、30秒経過後、ワ
ニスに浸漬含浸し、乾燥してプリプレグを得た。得られ
たプリプレグ8枚を重ね、その両面に厚さ18μmの銅
はくを重ね、鏡板で挟んで、温度170℃、圧力2MP
aで90分間加熱加圧して両面銅張積層板を得た。
【0016】実施例2 厚さ0.2mmのガラス織布を、下面のみ接するように
してメチルエチルケトンに浸漬し、メチルエチルケトン
が上面まで浸透したところで引き上げ、次に、メチルエ
チルケトンに全面浸漬して引き上げ、60秒経過後ワニ
スに浸漬含浸し、乾燥してプリプレグを得た。以下実施
例1と同様にして両面銅張積層板を得た。
【0017】実施例3 厚さ0.2mmのガラス織布を、下面のみ接するように
してメチルエチルケトンに浸漬し、メチルエチルケトン
が上面まで浸透したところで引き上げ、次に、メチルエ
チルケトンに全面浸漬して引き上げ、90秒経過後ワニ
スに浸漬含浸し、乾燥してプリプレグを得た。以下実施
例1と同様にして両面銅張積層板を得た。
【0018】比較例1 厚さ0.2mmのガラス織布を、メチルエチルケトンに
全面浸漬して引き上げ、60秒経過後ワニスを含浸し、
乾燥してプリプレグを得た。以下実施例1と同様にして
両面銅張積層板を得た。
【0019】比較例2 厚さ0.2mmのガラス織布(溶剤含浸なし)にワニス
を含浸し、乾燥してプリプレグを得た。以下実施例1と
同様にして両面銅張積層板を得た。
【0020】以上で得られたプリプレグ、及び、両面銅
張積層板から全面エッチングにより銅はくを除いた試験
片について、ボイドの状態を目視で調べた。その結果を
表1に示す。なお、表1における記号の意味は次の通り
である。 ◎:極めて良好(ボイドなし) ○:良好(ボイド数;5cm2 につき3個以下) △:やや不良(ボイド数;5cm2 につき4〜15個)
【0021】
【表1】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 実施例1 実施例2 実施例3 比較例1 比較例2 ────────────────────────────────── プリプレグ ○ ◎ ○ ○ △ 積層板 ◎ ◎ ◎ ○ △ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0022】表1から、溶剤含浸からワニス含浸までの
時間が30秒(実施例1)及び90秒(実施例3)とし
たときには、プリプレグに若干のボイドがあるが、この
プリプレグを用いた積層板には、ボイドがなく、これに
対して、基材を直接溶剤に全面含浸した比較例1では、
プリプレグ及び積層板共に若干のボイドがあることがわ
かる。
【0023】
【発明の効果】本発明により、ボイドの少ないプリプレ
グ及びボイドがない積層板を製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に関する溶剤及びワニス含浸
装置の一例を示す概略側面図である。
【符号の説明】
1 第1の溶剤槽 2a、2b 溶剤 3 基材 4 第2の溶剤槽 5 ワニス含浸槽 6 ワニス

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の片面から溶剤を浸透させ、次に、
    溶剤を浸透させた基材を溶剤に浸漬して溶剤を含浸さ
    せ、次に、溶剤を含浸させた基材に熱硬化性樹脂ワニス
    を含浸させ、次に、含浸させた樹脂ワニスを乾燥するこ
    とを特徴とするプリプレグの製造方法。
JP27275196A 1996-10-15 1996-10-15 プリプレグの製造方法 Pending JPH10120806A (ja)

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