JPH07214554A - プリプレグの製造方法及び製造装置 - Google Patents

プリプレグの製造方法及び製造装置

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JPH07214554A
JPH07214554A JP1326194A JP1326194A JPH07214554A JP H07214554 A JPH07214554 A JP H07214554A JP 1326194 A JP1326194 A JP 1326194A JP 1326194 A JP1326194 A JP 1326194A JP H07214554 A JPH07214554 A JP H07214554A
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JP
Japan
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base material
resin varnish
impregnated
solvent
prepreg
Prior art date
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Pending
Application number
JP1326194A
Other languages
English (en)
Inventor
Ikuo Sugawara
郁夫 菅原
Akira Murai
曜 村井
Fumio Ishigami
富美男 石上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 樹脂ワニスの基材への含浸性を改善する。 【構成】 基材1に予備含浸槽7内において回転ロール
9の小孔11から溶剤8を吹付け、つづいて順次第1含
浸槽5と第2含浸槽3でそれぞれ回転ロール12,13
を用いて樹脂ワニス6,4を含浸させ、その後、乾燥さ
せてプリプレグを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂ワニスの繊維基材
への含浸性を改良し、積層板の成形性、吸湿性及び耐熱
性等に優れたプリプレグの製造方法及び製造装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、プリント回路基材に用いられる積
層板用プリプレグの製造には、樹脂ワニスの繊維基材へ
の含浸工程を1次と2次とに分割している。すなわち、
まず、低粘度樹脂ワニスを1次含浸することにより、基
材中に存在する空気を基材外に排出する。
【0003】次に、通常の樹脂ワニスを2次含浸し、乾
燥してプリプレグとし、このプリプレグを所定枚数重ね
て加熱加圧することによりプリント板用の積層板を作製
している。このとき、成形圧力が30kg/cm2 以下
の低圧であると、かすれ及び気泡(ボイド)が発生して
うまく成形できない問題がある。
【0004】この原因は、前記低粘度樹脂ワニスの1次
含浸により基材中の空気を排出しているが、それでも、
基材繊維間に充分樹脂ワニスが浸透せず、プリプレグ中
の空気が抜けない点にある。
【0005】このことから、樹脂ワニスの基材への含浸
性を良くするために、特開昭57−18215号公報、
特開昭63−175033号公報に開示されているよう
に、溶剤蒸気或いは溶剤を基材に予め含浸した後、樹脂
ワニスを含浸させる方法が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように予
め基材に溶剤を含浸させるプリプレグの製造方法では、
基材の厚みが厚くなるに従い、樹脂ワニスの含浸性が一
層悪くなる。この含浸性を敢えて良くするためには、基
材の送り速度を遅くする必要があるが、製造効率上好ま
しくない。
【0007】一方、溶剤蒸気を使用する場合は、静電気
が発生し易く危険である。
【0008】本発明は、このような課題に鑑みて創作さ
れたもので、樹脂ワニスの基材への含浸性を飛躍的に高
め得るプリプレグの製造方法及び製造装置を提供するこ
とを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係るプリプレグの製造方法は、基材に樹脂
ワニスを含浸させたうえ、これを乾燥させるプリプレグ
の製造方法において、基材を溶剤を収容した予備含浸槽
に浸漬すると共に、この予備含浸槽内に配設された回転
ロールの表面に基材を接触させながら、回転ロールの表
面に設けられた複数の小孔から溶剤を噴出させて基材に
強制的に含浸させた後、基材に樹脂ワニスを含浸させ、
その後乾燥させることを特徴としている。
【0010】また、本発明の製造装置は、基材に樹脂ワ
ニスを含浸させたうえ、これを乾燥させるプリプレグの
製造装置において、基材をロール表面に接触させながら
基材に向けてロール表面に配設された複数の小孔から溶
剤を噴出するように回転ロールが槽内に配設されている
と共に、溶剤が収容されている予備含浸槽と、溶剤が含
浸された前記基材をロール表面に接触させる回転ロール
が槽内に配設されて、基材に樹脂ワニスが含浸するよう
樹脂ワニスが収容されている樹脂含浸槽と、樹脂ワニス
が含浸された基材を乾燥する乾燥手段とを備えてなるこ
とを特徴とするものである。
【0011】
【作用】本発明によると、基材に溶剤を予備含浸させる
ことにより、毛細管現象で溶剤が基材内に浸透する。さ
らに、予備含浸槽内の回転ロールの小孔より加圧溶剤を
噴出することにより、溶剤が強制的に基材中に浸透せら
れ、基材中にある空気が排出される。そして、この後に
基材を樹脂ワニスに浸漬し、乾燥することで気泡の少な
いプリプレグが効率良く作製できる。
【0012】また、基材上に不必要に物理吸着している
処理剤が溶剤で強制的に溶解され、樹脂ワニスとの反応
性がより均一になり、プリプレグの吸湿、耐熱性が向上
する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を参照して説明す
る。図1は、本発明に係るプリプレグの製造装置の説明
であり、長尺の基材1は、複数のガイドローラ10を介
して途中で曲折しながら矢印方向に移動され、その途中
において、予備含浸槽7、第1含浸槽5、第2含浸槽3
を順次通過する。
【0014】予備含浸槽7内には、溶剤8が収容されて
いると共に、表面に複数の小孔11を有する回転ロール
9が配設されている。そして、この回転ロール9の表面
に接触してガイドされた基材1に、小孔11から加圧さ
れて噴出する溶剤8が強制的に含浸される。
【0015】本実施例に用いられる基材1は、厚みが
0.05〜0.8mmのガラス織布、ガラス不織布、長
繊維マット等が用いられる。溶剤は、MEK、DMF、
メチルセルソルブ、トルエン等種々使用可能であり、ま
たこれらを混合して使用しても良い。
【0016】回転ロール9は、内部が空洞であり、また
小孔11の大きさは、特に限定するものではないが、直
径が0.5〜10mmであることが望ましく、各小孔1
1間の距離も特に限定するものではないが、1〜20m
mであることが好ましい。また、この小孔11から噴出
する溶剤8の加圧は、5〜1000気圧で行う。
【0017】このように予備含浸槽7で基材1に溶剤8
が予備含浸されると共に、小孔11から噴出するが強制
的に含浸せられた基材1は、つづいて第1含浸槽5に収
容された樹脂ワニス6を表面に付着した回転ロール12
と接触して、この基材1に第一次の樹脂ワニス6が含浸
される。
【0018】第1含浸槽5を通過した基材1は、さらに
樹脂ワニス4を収容した第2含浸槽3内において、回転
ロール13によりガイドされて方向変換する間に所定の
気圧を用いて、前記樹脂ワニス4が含浸される。
【0019】樹脂としては、エポキシ樹脂及びその組成
物、ポリイミド樹脂とその組成物、その他熱硬化樹脂で
あって、銅張り積層板に使用される樹脂組成物であれば
よい。
【0020】第二含浸槽3で樹脂ワニス4が含浸された
基材1は、カットバー2で所定長に切断されて、次の乾
燥工程に移送される。
【0021】本発明者は、図1に示す装置を用いてプリ
プレグを製造したので、以下それを説明する。予備含浸
槽7にMEKの溶剤8を収容すると共に、回転ロール9
の小孔11から50気圧で噴出させた。基材1には、ガ
ラス布(日東紡 (株) 製 0.20mmWEA18WC
194Nと、0.10mmWEA116EC194N)
を用いた。
【0022】次に、この基材1に第1含浸槽5と第2含
浸槽3に収容する樹脂ワニス6,4を順次含浸させた。
この樹脂ワニス6,4には、ブロム化エポキシ樹脂(油
化シェル社製、エピコート5040B80)90部に、
クレゾールノボラック社エポキシ樹脂(ダウケミカル社
製 ECN1273)10部、ジシアンジアミド1.5
部、2エチル4メチルイミダゾール0.05部及びME
Kを加えてなる樹脂ワニスを使用した。
【0023】樹脂ワニスを、乾燥後の樹脂量が45重量
%になるようにして、第1含浸槽5と第2含浸槽3で基
材1に含浸した後、この樹脂ワニスを含浸した基材1を
乾燥手段(図示せず)で乾燥してプリプレグを得た。
【0024】比較例1 実施例における小孔11を有しない回転ロール9を用い
た以外は、実施例と同じ工程でプリプレグを得た。
【0025】比較例2 実施例における回転ロール9及び予備含浸槽7を用いな
い以外は、実施例と同じ工程でプリプレグを得た。
【0026】次に、この実施例及び比較例1、2で得た
プリプレグの積層板製造に関する特性を表1(厚さ0.
1mm)及び表2(厚さ0.2mm)に示す。積層板成
形のプレス圧を20Kg/cm2 とした。表1及び表2
中の気泡数は、プリプレグ面の2.5mm2 中の気泡
数、かすれ発生率は、積層板の良好部分面積S1 、かす
れ部分の面積S2 として、S2 /(S1 +S2 )×10
0(%)で表した。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】表1及び表2から明らかなように、本発明
に係るプリプレグの気泡は少なく、低圧で成形した積層
板のかすれが発生せず、比較例に示す従来法に比べて
も、本実施例の効果は顕著である。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、基
材に樹脂ワニスを含浸するに際し、優れたワニス含浸性
を発揮し、厚みが0.20mm以上の厚い基材にも効率良
く含浸する。さらに、積層板における吸湿性及び耐熱性
も良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプリプレグの製造装置の説明図で
ある。
【符号の説明】
1 基材 3 第2含浸槽 4,6 樹脂ワニス 5 第1含浸槽 7 予備含浸槽 8 溶剤 9,12,13 回転ロール 11 小孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材に樹脂ワニスを含浸させたうえ、こ
    れを乾燥させるプリプレグの製造方法において、基材を
    溶剤を収容した予備含浸槽に浸漬すると共に、この予備
    含浸槽内に配設された回転ロールの表面に基材を接触さ
    せながら、回転ロールの表面に設けられた複数の小孔か
    ら溶剤を噴出させて基材に強制的に含浸させた後、基材
    に樹脂ワニスを含浸させ、その後乾燥させることを特徴
    とするプリプレグの製造方法。
  2. 【請求項2】 基材に樹脂ワニスを含浸させたうえ、こ
    れを乾燥させるプリプレグの製造装置において、基材を
    ロール表面に接触させながら基材に向けてロール表面に
    配設された複数の小孔から溶剤を噴出するように回転ロ
    ールが槽内に配設されていると共に、溶剤が収容されて
    いる予備含浸槽と、溶剤が含浸された前記基材をロール
    表面に接触させる回転ロールが槽内に配設されて、基材
    に樹脂ワニスが含浸するよう樹脂ワニスが収容されてい
    る樹脂含浸槽と、樹脂ワニスが含浸された基材を乾燥す
    る乾燥手段とを備えてなることを特徴とするプリプレグ
    の製造装置。
JP1326194A 1994-02-07 1994-02-07 プリプレグの製造方法及び製造装置 Pending JPH07214554A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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