JPH10120540A - 生体活性ガラス含有口腔用組成物 - Google Patents

生体活性ガラス含有口腔用組成物

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JPH10120540A
JPH10120540A JP29961496A JP29961496A JPH10120540A JP H10120540 A JPH10120540 A JP H10120540A JP 29961496 A JP29961496 A JP 29961496A JP 29961496 A JP29961496 A JP 29961496A JP H10120540 A JPH10120540 A JP H10120540A
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明義 尾坂
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    • C03C3/00Glass compositions
    • C03C3/04Glass compositions containing silica
    • C03C3/076Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight
    • C03C3/097Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing phosphorus, niobium or tantalum

Abstract

(57)【要約】 【課題】 短時間で、かつ均一に歯牙表面にハイドロキ
シアパタイト膜を形成し、虫歯予防に有効な口腔用組成
物を提供する。 【解決手段】 生体活性ガラスを配合してなる口腔用組
成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯牙表面にハイド
ロキシアパタイト膜を形成する口腔用組成物に関する。
【0002】
【従来技術】人工材料を骨の欠損部に埋入すると、生体
で防御反応が起こることが知られているが、ガラス、セ
ラミックスの中には生体組織と自然に結合するものがあ
り、これらは生体活性材料と称される。生体活性能をも
つ生体活性ガラスもその一種であり、すでに人工骨や人
工歯根として用いられている。
【0003】これらの生体活性ガラスは、そのガラス中
にアパタイトやウォラストナイトなどの結晶を含む生体
活性結晶化ガラスと、そのような結晶を含まない通常の
生体活性ガラスとに大別できる。例えば、特公昭62−
10939号公報には、アパタイトおよびウォラストナ
イト結晶を含む人工骨用結晶化ガラスとその製造法が開
示されており、その結晶化ガラスが生体親和性に優れ、
骨と直接化学結合を形成し、機械的強度にも優れること
が記載されている。
【0004】また、特開平6−30984号公報には、
CaOとSiO2を主成分とするガラスまたは結晶化ガ
ラスからなる人工骨において、ガラス表面に疎水基を結
合させてCa2+イオンの溶出量を調節することにより、
ガラスの強度劣化を防止する技術が開示されている。特
開平5−31166号公報には、チタンなどの金属に生
体活性ガラスをコーティングし、骨補填材として用いる
技術が開示されている。
【0005】さらに、特開平2−255515号公報に
は、生体活性ガラスを用いて、無機材料、金属材料、有
機材料を問わず、骨修復材料、体内埋め込み式医療器具
器材、医療用品、人工臓器など、生体中で使われる全て
の材料の表面に、生体内の骨と類似の生体活性アパタイ
ト膜を形成させる方法が開示されている。
【0006】一方、口腔剤分野においては、リン酸カル
シウム系の化合物を用いて歯牙表面にハイドロキシアパ
タイト膜を形成させることが公知であり、例えば、難溶
性のハイドロキシアパタイトにNaCl、KCl、Mg
Cl2などの塩化物を添加し、水に対する溶解度を増大
させることによって歯牙表面をコーティングする技術
(特開昭56−73015号公報)などが知られてい
る。また、炭酸アパタイトを中性または弱アルカリ性の
条件下でハイドロキシアパタイトに転化させる(特開昭
64−70408号公報)技術や、カルシウム塩を含有
した歯磨組成物を口腔内で水(唾液)の存在下にハイド
ロキシアパタイトに転化させる(特開平7−22930
号公報)技術などが開示されている。しかしながら、こ
のような現状の口腔用組成物では、短時間で歯牙表面を
均一にコーティングできず、よって有効な虫歯予防効果
を奏することができない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、歯牙
表面に優れたハイドロキシアパタイト膜を形成し、虫歯
を有効に予防できる生体活性ガラス含有口腔用組成物を
提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の問題
点を解決すべく鋭意検討した結果、特定組成の生体活性
ガラスを口腔用組成物に配合することにより、短時間
で、かつ均一に歯牙表面にハイドロキシアパタイト膜を
形成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】すなわち、本発明は、25〜60重量%の
SiO2、15〜60重量%のCaO、0〜30重量%
のP25を含有する生体活性ガラスを配合してなる口腔
用組成物を提供するものである。本発明によれば、上記
のような問題点を解決して、短時間で、かつ均一に歯牙
表面にハイドロキシアパタイト膜を形成し、よって虫歯
を有効に予防できる口腔用組成物が提供できる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に用いる生体活性ガラス
は、歯牙表面と自然に結合するガラス材料であり、その
ガラス中に結晶を含有する生体活性結晶化ガラス、ある
いはそのような結晶を含有しない通常の生体活性ガラス
のいずれであってもよい。生体活性ガラスの組成は、ガ
ラス全体に対してSiO2を25〜60重量%、CaO
を15〜60重量%およびP25を0〜30重量%含有
するのが好ましい。ガラス中のSiO2が25重量%に
満たないと歯牙表面との親和性が低下し、一方、60重
量%を超えると溶融が困難となるため好ましくない。ま
た、ガラス中のCaOが15重量%に満たないと歯牙表
面との親和性が低下し、一方、60重量%を超えるとガ
ラス化が困難となるため好ましくない。ガラス中のP2
5はガラスを安定化させるが、30重量%を超えると
適当な反応性を得ることができない。
【0011】本発明の口腔用組成物においては、これら
生体活性ガラスを口腔用組成物全体に対して0.001
〜50重量%配合することができる。配合量が0.00
1重量%に満たないと歯牙表面にアパタイトが形成され
ず、一方、50重量%を超えると歯牙表面を損傷するた
め好ましくない。
【0012】さらに、本発明に用いる生体活性ガラスに
は、Na2O、K2O、Li2O、TiO2、Al23、M
gO、B23、ZrO2、F、Nb25、La23、T
25、Y23、SrO、BaOおよびZnOよりなる
群から選択される1種または2種以上の無機化合物を含
有させることができる。これらの無機化合物のうち、
Na2O、K2O、Li2OおよびB23はガラスを低融
性とし、TiO2、Al23、MgO、ZrO2およびF
はアパタイトのコーティング速度を調節するよう作用
し、Nb25、La23、Ta25、Y23、SrO、
BaOおよびZnOはガラスの性能を調節するように作
用する。これらの無機化合物は、生体活性ガラス全体に
対して0〜30重量%を含有させることができる。
【0013】本発明に用いる生体活性ガラスは、球状、
ビーズ状、粒状、顆粒状などの形状を有しており、例え
ば、特開昭60−239341号公報などに開示される
方法に基づいて製造できる。また、生体活性ガラスは、
32メッシュパス未満のものが好適に用いられ、65メ
ッシュパスが特に好ましい。大きさが32メッシュ以上
となると口腔用組成物の使用感が損なわれるため好まし
くない。
【0014】本発明の口腔用組成物は、常法により、粉
歯磨、練歯磨、ジェル、軟膏剤、洗口剤、チューイング
ガム、デンタルフロス、貼付剤、シーラント、グラスア
イオノマー、バーニッシュ、トローチ、うがい用錠剤、
口腔用パスタ、フォーム、被膜形成剤または塗布剤など
の剤形とすることができるが、好ましくは、その使用性
から、歯磨剤または洗口剤として好適に用いられる。
【0015】本発明の口腔用組成物には、前記した生体
活性ガラスにくわえて、それぞれの剤形に応じ、研磨
剤、発泡剤、香味剤、甘味剤、粘結剤、pH調整剤、湿
潤剤などの基材、さらに薬効成分などを、適宜、発明の
効果を損なわない範囲で配合することができる。
【0016】例えば、歯磨剤の場合には、研磨剤とし
て、第二リン酸カルシウム・二水物および無水物、リン
酸カルシウム、第三リン酸カルシウム、炭酸カルシウ
ム、ピロリン酸カルシウム、水酸化アルミニウム、アル
ミナ、無水ケイ酸、シリカゲル、ケイ酸アルミニウム、
不溶性メタリン酸ナトリウム、第三リン酸マグネシウ
ム、炭酸マグネシウム、硫酸カルシウム、ポリメタクリ
ル酸メチル、ベントナイト、ケイ酸ジルコニウム、合成
樹脂などを用いることができる。これらの研磨剤は単独
で用いても2種以上を併用してもよく、その配合量は、
通常、組成物全体に対して5〜90重量%、練歯磨の場
合には5〜60重量%である。
【0017】また、発泡剤としては、主に非イオン性界
面活性剤とアニオン性界面活性剤とが挙げられ、非イオ
ン性界面活性剤としては、例えば、糖または糖アルコー
ルの脂肪酸エステルであって、それぞれ脂肪酸残基の炭
素数が12〜18、平均エステル化度が1.1〜2.
5、好ましくは1.2〜1.9のものを用いることがで
きる。該糖または糖アルコールの脂肪酸エステルとして
は、例えば、ショ糖脂肪酸エステル、マルトース脂肪酸
エステル、マルチトール脂肪酸エステル、マルトトリイ
トール脂肪酸エステル、マルトテトライトール脂肪酸エ
ステル、マルトペンタイトール脂肪酸エステル、マルト
ヘキサイトール脂肪酸エステル、マルトヘプタイトール
脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ラクトー
ス脂肪酸エステル、ラクチノース脂肪酸エステルなどが
挙げられる。
【0018】その他の非イオン性界面活性剤としては、
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールエ
ーテル、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレー
ト、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレートな
どのポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポ
リオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン脂
肪酸エステル、脂肪酸モノグリセライド、ポリオキシエ
チレン高級アルコールエーテル、ポリオキシエチレンポ
リオキシプロピレン脂肪酸エステルなどが挙げられる。
なお、これらの非イオン性界面活性剤は、単独で用いて
も2種以上を併用してもよく、その配合量は、通常、組
成物全体に対して0.01〜40重量%、好ましくは
0.05〜10重量%である。
【0019】また、アニオン性界面活性剤としては、例
えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ミリスチル硫酸ナトリ
ウムなどのアルキル基の炭素数が8〜18である高級ア
ルキル硫酸エステルの水溶性塩、α−オレフィンスルホ
ネート塩、高級脂肪酸ナトリウムモノグリセライドモノ
サルフェート、N−メチル−N−パルミトイルタウライ
ド塩、N−長鎖アシル塩基性アミノ酸塩などが挙げら
れ、これらのアニオン性界面活性剤は、単独で用いても
2種以上を併用してもよく、その配合量は、通常、組成
物全体に対して0.001〜1重量%、好ましくは0.
001〜0.05重量%である。
【0020】粘結剤としては、カルボキシメチルセルロ
ースなどのセルロース誘導体、アルギン酸ナトリウムな
どのアルカリ金属アルギネート、アルギン酸プロピレン
グリコールエステル、キサンタンガム、トラガカントガ
ム、カラヤガム、アラビアガム、カラギーナンなどのガ
ム類、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウ
ム、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルピロリドン
などの合成粘結剤、シリカゲル、アルミニウムシリカゲ
ル、ビーガム、ラポナイトなどの無機粘結剤が挙げら
れ、これらの粘結剤は、単独で用いても2種以上を併用
してもよく、その配合量は、通常、組成物全体に対して
0.3〜5重量%である。
【0021】さらに、メントール、カルボン、アネトー
ル、オイゲノール、サリチル酸メチル、リモネン、オシ
メン、n−デシルアルコール、シトロネロール、α−テ
ルピネオール、メチルアセテート、シトロネリルアセテ
ート、メチルオイゲノール、シオネール、リナロール、
エチルリナロール、ワニリン、チモール、スペアミント
油、ペパーミント油、レモン油、オレンジ油、セージ
油、ローズマリー油、桂皮1油、ピメント油、珪藻油、
シソ油、冬緑油、丁子油、ユーカリ油などの香味剤を、
単独で用いても2種以上を併用してもよく、その配合量
は、通常、組成物全体に対して0.1〜10重量%、好
ましくは0.5〜5重量%である。
【0022】また、サッカリンナトリウム、アセチルフ
ァームカリウム、ステビオサイド、ネオヘスポリジルジ
ヒドロカルコン、グリチルリチン、ペリラルチン、タウ
マチン、アスパルチルフェニルアラニンメチルエステ
ル、p−メトキシシンナミックアルデヒドなどの甘味剤
を、単独で用いても2種以上を併用してもよく、その配
合量は組成物全体に対して、通常、0.3〜5重量%で
ある。
【0023】さらに、歯磨剤または洗口剤などの剤形に
は、ソルビット、グリセリン、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポ
リエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、キ
シリット、マルチット、ラクチットなどの湿潤剤を、単
独で用いても2種以上を併用してもよく、その配合量
は、通常、組成物全体に対して10〜70重量%であ
る。
【0024】また、リン酸水素ナトリウム、クエン酸、
クエン酸ナトリウムなどのpH調整剤、グルコン酸クロ
ルヘキシジン、塩化セチルピリジニウム、トリクロサン
などの殺菌剤、デキストラナーゼ、アミラーゼ、プロテ
アーゼ、ムタナーゼ、リゾチーム、溶菌酵素(リテック
エンザイム)などの酵素、モノフルオロリン酸ナトリウ
ム、モノフルオロリン酸カリウムなどのアルカリ金属モ
ノフルオロホスフェート、フッ化ナトリウム、フッ化第
一スズなどのフッ化物、ビタミンE誘導体、トラネキサ
ム酸およびイプシロンアミノカプロン酸、アルミニウム
クロルヒドロキシルアラントイン、ジヒドロコレステロ
ール、グリチルリチン塩類、グリチルレチン酸、グリセ
ロホスフェート、クロロフィル、塩化ナトリウム、カロ
ペプタイド、水溶性無機リン酸化合物などの有効成分
を、単独で用いても2種以上を併用してもよい。
【0025】
【実施例】つぎに、実施例および実験例を示し、本発明
をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらに限定さ
れるものではない。また、特に断らない限り[%]は重
量%を示す。
【0026】実施例および比較例(ハイドロキシアパタ
イトを生体活性ガラスに替えて配合した処方、および両
成分共配合しない処方)を常法により調製し、評価に供
した。 実施例1 練歯磨 成 分 配合量(%) 炭酸カルシウム 40.0 カルボキシメチルセルロースナトリウム 2.0 安息香酸ナトリウム 0.4 サッカリンナトリウム 0.1 ラウリル硫酸ナトリウム 1.2 ポリエチレングリコール 5.0 香料 1.0 水 適 量 生体活性ガラス 5.0 (SiO2/CaO/P25;45/30/25%) 合 計 100.0
【0027】 比較例1 練歯磨 成 分 配合量(%) 炭酸カルシウム 40.0 カルボキシメチルセルロースナトリウム 2.0 安息香酸ナトリウム 0.4 サッカリンナトリウム 0.1 ラウリル硫酸ナトリウム 1.2 ポリエチレングリコール 5.0 香料 1.0 水 適 量 ハイドロキシアパタイト 5.0 合 計 100.0
【0028】評価 成人永久歯エナメル質から約1×3mmの切片を作成し
た。この切片をアクリル樹脂に包埋し、実施例1の練歯
磨と市販の歯ブラシを用いて5分間ブラッシングした
後、全唾液中に、37℃にて6時間静置した。その成人
永久歯をマイクロラジオグラフで観察したところ、エナ
メル質表面にハイドロキシアパタイト膜が均一に約5μ
m形成されていることが認められた。しかし、比較例1
の練歯磨で同様の操作を行ったところ、約5μmのハイ
ドロキシアパタイト膜が形成されるには24時間を要
し、また実施例1の処方から生体活性ガラスを除いた処
方の練歯磨で同様の操作を行ったところ、エナメル質表
面にハイドロキシアパタイト膜の形成は認められなかっ
た。
【0029】 実施例2 洗口剤 成 分 配合量(%) グリセリン 15.0 アルコール 10.0 ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 0.5 クエン酸ナトリウム(pH調整剤) 0.05 ステビア 0.02 水 適 量 生体活性ガラス 5.0 (SiO2/CaO/P25;50/20/30%) 合 計 100.0
【0030】評 価 実施例2の洗口剤を全唾液中に1%となるように添加
し、37℃にて6時間静置した。その結果、液中に結晶
が析出し、それを赤外分光法およびX線回折で分析した
ところ、ハイドロキシアパタイトと確認された。しか
し、上記処方から生体活性ガラスを除いた処方の洗口剤
で同様の操作を行ったところ、液中に結晶は析出しなか
った。
【0031】 実施例3 練歯磨 成 分 配合量(%) 無水ケイ酸 15.0 カルボキシメチルセルロースナトリウム 2.0 メッキンス 0.2 サッカリンナトリウム 0.1 ラウリル硫酸ナトリウム 1.2 香料 1.0 水 適 量 生体活性ガラス 5.0 (SiO2/CaO/P25/B23;50/20/25 /5%) 合計 100.0 実施例3の練歯磨でも、短時間に均一なハイドロキシア
パタイト膜が歯牙表面に形成されることが確認できた。
【0032】これらの結果より、本発明の口腔用組成物
は、従来の口腔用組成物に比して、短時間で、かつ均一
に歯牙表面にハイドロキシアパタイト膜を形成すること
が確認された。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、短時間で、かつ均一に
歯牙のエナメル質表面にハイドロキシアパタイト膜を形
成する、虫歯予防に有効な口腔用組成物を提供すること
ができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体活性ガラス全体に対して、25〜6
    0重量%のSiO2 15〜60重量%のCaO、0〜
    30重量%のP25を含有する生体活性ガラスを配合す
    ることを特徴とする口腔用組成物。
  2. 【請求項2】 さらに、生体活性ガラスが、Na2O、
    2O、Li2O、TiO2、Al23、B23、Zr
    2、F、Nb25、La23、Ta25、Y23、S
    rO、BaOおよびZnOよりなる群から選択される1
    種または2種以上の無機化合物を含有する請求項1記載
    の口腔用組成物。
  3. 【請求項3】 生体活性ガラスの大きさが32メッシュ
    パス未満であることを特徴とする請求項1〜2いずれか
    1項記載の口腔用組成物。
  4. 【請求項4】 0.001〜50重量%の生体活性ガラ
    スを配合してなる請求項1〜3いずれか1項記載の口腔
    用組成物。
  5. 【請求項5】 歯磨剤または洗口剤である請求項1〜4
    いずれか1項記載の口腔用組成物。
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