JPH10120000A - パウチ用注出口 - Google Patents

パウチ用注出口

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JPH10120000A
JPH10120000A JP8295911A JP29591196A JPH10120000A JP H10120000 A JPH10120000 A JP H10120000A JP 8295911 A JP8295911 A JP 8295911A JP 29591196 A JP29591196 A JP 29591196A JP H10120000 A JPH10120000 A JP H10120000A
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lid
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 注出口本体を成形する際の変形の防止と、パ
ウチ等の辺縁部に対する確実な挟着による液体密着性、
また、注出口本体と蓋体との螺着時の液体密封性を得る
こと、および内容物の吸引の際に前記パウチにおいて閉
塞状態を引き起こさないパウチ用注出口の構造に関する
技術を提供する。 【解決手段】 細長の舟形状のフランジ部に対し、その
一方側に、パウチ本体の内側に取付けられ、パウチ内部
に延長されるリブを具備した接着基部を、また他方側に
パウチ装着時にパウチの外側にある注出口筒部からなる
注出口本体と注出口筒部に螺着可能な蓋体からなる注出
口の、前記注出口筒部の中間部に第2のフランジ部を設
け、該第2のフランジ部よりも開口部側を外周面に螺条
を有する丸筒状とし、また、舟形状のフランジ部側を角
筒状とし、前記丸筒部を形成する壁の天面は、その外面
側を高く、内面側を低く成形した2段構造であり、前記
丸筒部螺条に螺着する蓋の天板の内面に、前記丸筒部の
天面の内面側の低い面に密着するコンタクトリングを設
けたパウチ用注出口とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体を収納するパ
ウチの辺縁部の2辺間に挟着される蓋付き注出口に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】これまで知られているバッグインボック
スには、内部のパウチに注出口が取付けられているが、
この注出口は、注出口筒をパウチに設けられた透孔より
外方に突出させるとともに、注出口筒の下端部に形成し
たフランジ部を孔縁の内面に当接し、これを接着剤、
熱、超音波等でパウチの内面に接着していた。また、従
来技術による種々のパウチ、例えば、平袋、自立袋(ス
タンド型)、ガセットパウチなどに、ジュース等を収納
し、前記パウチの辺縁部に吸引部を有する注出口を装着
してなる注出口付パウチは、前記注出口がパウチの辺縁
に装着されているが、パウチの内部に達する延長部が存
在しないために、使用者が内容物を吸引する際、パウチ
が閉塞して吸引ができなくなる場合があった。上記のバ
ッグインボックスのようなパウチ等に取付けた注出口筒
の下部に設けたフランジ部をもって、パウチの内面の孔
縁に接着するものであるから、パウチ等の辺縁部に取付
けることについては何も配慮されていなかった。また、
注出口本体と蓋体とが別体として成形され、注出口本体
に蓋体が螺着されるまでの間に、工程間の移動、また、
成形する工場と螺着する工場が違う場合の移動における
注出口本体の丸筒部の最上面に傷がつくことにより、蓋
体のコンタクトリングがこの最上面に密着されても前記
傷の存在のために液体密封性が得られないことがあっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、パウチ等の
辺縁部に取付けることができる注出口で、その目的とす
るところは、パウチ等の辺縁部に対する確実な挟着によ
る液体密封性、また、注出口本体と蓋体との螺着時の液
体密封性を得ること、および内容物の吸引の際に前記パ
ウチにおいて閉塞状態を引き起こさないパウチ用注出口
の構造に関する技術を提供する。
【0004】
【課題を解決する手段】細長の舟形状のフランジ部に対
し、その一方側に、パウチ本体の内側に取付けられ、パ
ウチ内部に延長されるリブを具備した接着基部を、また
他方側にパウチ装着時にパウチの外側にある注出口筒部
からなる注出口本体と注出口筒部に螺着可能な蓋体から
なる注出口の、前記丸筒部を形成する壁の天面は、その
外面側を高く、内面側を低く成形した2段構造であり、
前記筒部螺条に螺着する蓋の天板の内面に、前記丸筒部
の2段構造天面の内面側の低い面に密着するコンタクト
リングを設けたパウチ用注出口であって、さらに、次の
各発明を含む。すなわち、細長の舟形状のフランジ部に
設けた前記接着基部はパウチの2辺間にあって2辺が接
着し易くして液体密封性が保てるようにした底面視にお
いてシャトル形状であること、また、前記注出口筒部の
中間部に第2のフランジを設け、該第2のフランジ部よ
りも開口部側を外周面に螺条を有する丸筒状とし、ま
た、舟形状のフランジ部側を角筒状とすること、前記第
2のフランジ部と前記舟形状のフランジ部との間に、前
記第2のフランジ部よりも大きな径を有する第3のフラ
ンジ部を設けたこと、前記接着基部にはパウチ内に延長
されるリブが形成され、または前記パウチ内に延長され
るリブが別体として成形されて前記接着基部に接続され
ること、及び前記蓋体は、合成樹脂にて成形されたもの
で、注出口本体よりもわずかに剛性、または注出口本体
よりもわずかに柔軟にして、外面には螺着脱の際に摘み
易いように条溝を形成したことである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明は、ジュース等を収納し、
使用者が注出口に口をつけて内容物を吸引するタイプ、
あるいは、医薬品、洗浄剤、インク等を包装するスタン
ド型、ガセット型等のパウチ等、又は平パウチ等の辺縁
部、隅角部をカットした部分に対し2辺間に挟着される
蓋付き注出口であり、注出口本体と蓋体とから構成さ
れ、前記注出口と蓋体はそれぞれ別体からなるものであ
る。ただし、前記注出口本体に閉塞防止用に延長部リブ
を設ける場合、延長部リブは別に成形して注出口本体の
接着基部に接続する方式であってもよい。いずれもポリ
エチレン、ポリプロピレン等の樹脂にて成形されたもの
である。本発明の主要な目的である注出口本体と蓋体と
の螺合による液体密封性を阻害する要因の一つとして、
注出口本体の開口部天面が、成形時から内容物を充填後
に蓋体を螺着するまでの間に傷つくことがあり、注出口
本体の開口部と蓋体の天板の内面のコンタクトリングに
より行われるが、前記の傷のために、完全な液体密封性
に欠けることがあった。例えば、注出口本体と蓋体とを
別々に成形し、内容物を充填後のキャッピング工程まで
の間、振動衝撃を受けた場合に、特に注出口本体の開口
部天面に傷がつき、凹凸面となり、蓋体に設けたコンタ
クトリングを前記天面に密着させても、完全な液体密封
性が得られないことがある。そこで、本発明者は、前記
注出口本体の開口部と蓋体の天板の内面との形状、使用
素材等を研究した結果、後述のような所期の目的に適合
した注出口を得ることができた。
【0006】前記注出口本体は、細長の舟形状のフラン
ジ部に対し、その一方側に、パウチ本体の内側に取付け
られる接着基部、また他方側にパウチの外側にある注出
口筒部からなる。以下本発明の実施例を図面等により具
体的に説明する。
【0007】
【実施例】図1は、本発明のパウチ用注出口の実施例を
示す斜視図、図2は、注出口本体の正面図(2−1)、
蓋体の螺着を示す一部断面を含む正面図(2−2)、図
2(2−2)のP部分拡大図(2−3)、注出口本体の
底面図(2−4)、図3は、図2(2−1)の一部断面
を含む部分拡大図(3−1)、図2(2−1)のそれぞ
れX−X部下面図(3−2)、Y−Y部上面図(3−
3)及びZ−Z部断面図(3−4)、図4は、注出口本
体をパウチに接合した状態の説明図(4−1)、図4
(4−1)のW−W部断面図(4−2)、図5は、注出
口筒部と蓋体とのシュリンクについての説明図、図6
は、従来技術による液体密封性の構造例を示す概念図で
ある。
【0008】本発明のパウチ用注出口を装着するパウチ
の材質形状は、内容物の種類、或いは容量等により設計
される。本発明のパウチ用注出口を適用するパウチは、
使用者が注出口に口をつけて吸引するタイプで、収納す
る内容物の量としては、100〜500 グラム、最もよく計
画される内容量は、200 〜300 グラムである。また、パ
ウチCの形状としては、一般的に前記スタンド型やガセ
ット型が多用され、それらの材質は、紙、プラスチック
フィルム、金属箔等の素材、また、これらの素材に物性
改良の目的で、他の素材を塗布し、蒸着等による加工を
施し、または施されたものを用い、それぞれの単体ある
いはこれらを積層した材料が用いられる。
【0009】基本的なパウチCの材質構成としては基
材、内容物保護のためのバリヤー材、ヒートシール性を
有する内面材から構成されることが多い。基材として
は、印刷適性、強度、耐熱性等を有する素材から選択さ
れ、各種薄紙、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリア
ミド等の樹脂を製膜してなる好ましくは延伸されたフィ
ルム、また、バリヤー材としては、ポリビニルアルコー
ル樹脂を製膜してなるフィルム、エチレン−酢酸ビニル
共重合体のけん化物からなる樹脂を製膜してなるフィル
ム等のバリヤーフィルム、アルミニウム等の金属箔や前
記各種のフィルムに塩化ビニリデン等の防湿コートを施
したもの、または、バリヤー材として別のフィルムとせ
ず、基材フィルムに直接に金属単体あるいは珪素やアル
ミニウム等の酸化物等を蒸着したフィルムを用いてもよ
い。また、ヒートシール材としては、内容物の味覚等に
支障を及ぼすおそれがなく、パウチとしての必要強度を
有する材質を選定する。例えば、低密度ポリエチレン、
直鎖状低密度ポリエチレン、メタロセン触媒を用いて重
合したポリオレフィン、エチレン−酢酸ビニル共重合体
等を挙げることができる。ただし、ヒートシール層を構
成する材質は、パウチの組立のためのヒートシールであ
るとともに、注出口本体の接着面への熱接着可能な材質
であることが必要であり、注出口本体の材質選定の際に
相互接着性を確認する必要がある。
【0010】本発明は、前述のようにスタンド型、ガセ
ット型等のパウチ等、または平パウチ等の辺縁部、隅角
部をカットした部分に対し、2辺間に挟着される蓋付き
注出口である。本発明の注出口本体Aは、前述のように
細長の舟形状のフランジ部aと、接着基部bと注出口筒
部cとから構成されている。細長の舟形状のフランジ部
aは、平面視において舟形状をなすもので、両側辺面1
は、これをパウチC等の接着部に搬送する際にガイド面
をなし、長さ方向の端部には、上方に向かう突出2が形
成されている。
【0011】前記舟形状のフランジ部aの一方側には、
注出口をパウチCに装着したときパウチCの外側になる
注出口筒部cを設け、該注出口筒部cの中間部に第2の
フランジ部3を設ける。該第2のフランジ部の辺面は、
前記舟形状のフランジ部の両側辺面1と平行する辺面と
する。また、前記辺面に対して両側の円弧部分が例え
ば、多くの直線を連結した円弧状をなした形状でもよ
い。そして、該第2のフランジ部3より開口部側を丸筒
状10とし、その外周面に、蓋体を螺着脱するための螺
条12を設ける。従来技術による注出口と蓋体との液体
密封性は、図6に示すように、注出口天面の片側または
両側に、蓋体に設けたコンタクトリブ21を密接する
(6−1)か、注出口天面にコンタクトリング20を密
着し、補助的にコンタクトリブを密接(6−2)したり
していたが、前記天面が傷等により凹凸部があると、液
漏れすることがあった。そこで、本発明においては前記
丸筒部の開口部を形成する丸筒部10の天面は図2(2
−3)に示すように、その外面側5を高く、内面側6を
低くした2段構造とする。前記2段構造の天面を形成し
た注出口筒部10に螺着する蓋体Bは、図2(2−3)
に示すように、蓋体の天板の内面にコンタクトリング2
0を設けるが、該コンタクトリング20は、蓋体Bを螺
着した場合、前記注出口筒部cの2段構造の天面の内面
側の低い面6に密着する位置に設ける。注出口本体Aの
みで輸送等された場合、成形品同士が接触しあい、注出
口筒部cの天面を傷つけるが、本発明の注出口本体Aに
おいては、天面の外側面の高い面5のみが傷つき、天面
の内面側の低い面6には傷が付かないので、液体密封性
はより完全になる。
【0012】一方、前記第2のフランジ部3より舟形状
のフランジ部a側は、角筒状11とし、かつ、前記第2
のフランジ部3と舟形状のフランジ部aとの間に第3の
フランジ部4を設ける。前記第3のフランジ部4は、第
2のフランジ部3よりも大きな径を有し、その長さ方向
は舟形状のフランジ部の長さ方向と同一とする。また、
該第3のフランジ部4の平面視での形状は特に限定され
ず、四角、六角、八角等の多角形、あるいは、円や楕円
形であってもよい。本明細書に添付の図面においては、
長八角形状として説明している。前記第3のフランジ部
4が第2のフランジ部3の径よりも大きな径を必要とす
るのは、蓋体の未開封を示すために、蓋体Bと前記第2
のフランジ部3とを熱収縮フィルム19(以下シュリン
クフィルムと記載する)により、図5(5−2)のよう
に、シュリンクによる固定をする場合がある。シュリン
クフィルムを予めスリーブ状にシールしておき、前記蓋
体Bと第2のフランジ部3とを被覆するが、その際、シ
ュリンクフィルムのスリーブの径は第2のフランジ部3
の最大径よりも、僅かに大きな径のスリーブにシールし
ておくと作業性とシュリンクの仕上がりがよく、また、
シュリンクフィルムにより蓋体Bと第2のフランジ部3
を被覆するとき、図5(5−1)に示すように前記第3
のフランジ部4で位置規制することができる。なお、本
発明のシュリンクフィルム19としては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニルな
どからなる、好ましくは延伸されたフィルムであり、予
め、蓋体B及び第2のフランジ3の最大径よりも、僅か
に大きな径の円筒状にシール(スリーブ)したものを、
図5(2−1)のように注出口筒部cの前記長八角形状
フランジ4の上まで被覆し、シュリンクトンネル(加熱
炉)を通過させて蓋体と第2のフランジ3とを固定す
る。シュリンク包装をする目的は、注出口の先端部が埃
等により汚染されることを防止し、また、店頭において
未開封であること、いわゆる、バージン性の目安となる
ものである。
【0013】前記螺条12には、図2(2−1)に示す
ように注出口筒部cの軸方向に平行な切り欠き14を設
けることができる。このような切り欠き14を設ける目
的は内容物を充填する工程において、注出口(注入口)
部を洗浄するケースがあるが、洗浄水等が前記螺条によ
って流れず螺条部に滞留することがあったが、この切り
欠き14によって、洗浄水が滞留することなく流れるた
め、前記注出口部の洗浄が効率よく行えるようになっ
た。
【0014】また、前記舟形状のフランジ部aの角筒部
11周縁には前記両端部の突出部2の上面と同じ高さの
肉厚部15を設ける。前記肉厚部15はその外形におい
て4角形状をなし、肉厚部15と突出部2との間には溝
16が形成される。該溝16は注出口本体AをパウチC
に接着する工程あるいは、内容物を充填する前後の工程
において、注出口を有するパウチ容器を搬送、また、所
定の位置にセットする際のガイドの役目を果たすもので
ある。第2のフランジ部3から舟形状のフランジ部aま
での筒部11を外形において角筒状とすることによっ
て、該角筒部11が搬送の際に移動のガイド機能として
注出口本体Aの方向規制の機能を果たし、パウチCに注
出口本体Aを取り付ける工程および包装工程の前後の注
出口を有するパウチ容器の搬送および所定位置への前記
容器のセッティングが確実になり、その結果、各工程の
スピードアップが可能となった。
【0015】前記細長の舟形状のフランジ部aの他方側
には、前述のように接着基部bを設ける。接着基部b
は、パウチCの内側にあって辺縁部に対し、2辺間に挟
着されるところであり、図2(2−4)に示すように底
面視において、シャトル形状をなすもので、注出口筒部
cの下方への接着基部bの両側の接着面が形成されてお
り、この接着面はそれぞれの両端部が細長の舟形状のフ
ランジ部aの下部において、接着部として接続してい
る。
【0016】前記接着基部bには、パウチCと接着した
際にパウチ内に延長するリブ8を設けることが望まし
い。該リブ8は、前記接着基部bと一体に成形される形
状であっても良いし、また、注出口本体Aとは、別体と
して成形されたものであってもよい。注出口本体Aの接
着基部bからパウチ内に延長するようにして設けられる
リブ8は、最終的に、使用者により内容物が吸引される
ときに、パウチCが閉塞状態にならないで最後まで吸引
を可能とするための機能を示す。前記リブ8を注出口本
体Aの接着基部bに一体に設ける場合は、接着基部bの
下方に垂下させた4ケ所の延長板7からそれぞれの対面
する延長板7に向かうリブにより相互に連架させ、該連
架させたリブを下方に延長させることにより形成され、
その断面は、図3(3−4)に示すように十字状をな
す。
【0017】また、前記リブ8を注出口本体Aの接着基
部bとは別体として設ける場合は、接着基部bと接合で
きる構造を有する十字リブであればよく、その接合は、
例えば、前記接着基部bの筒部内面に嵌合用の凹部を形
成し、また、十字リブの接合部には、前記凹部に嵌合す
る凸部を形成すればよい。接着基部bと十字リブの接合
は前記凹凸嵌合の他、接着基部bの筒部内面と十字リブ
との螺合であってもよく、本発明においてはその方法を
限定しない。
【0018】以上説明したように、本発明の、吸引時の
閉塞防止の目的を達することができるならばパウチC内
に延長される足、すなわち、延長リブ8は前記接着基部
bと一体に成形されたものであっても、また、別に成形
した延長部8を接着基部bに接続したものであってもよ
い。延長リブ8の形状は、好ましくは断面十字状であ
り、注出口を有するパウチ容器としてパウチCに注出口
を接着直後から、商品を充填し、流通、保管、そして消
費されるまでの間、パウチを傷つけないために、その先
端部は図1に示すように角丸とすることが望ましい。ま
た、延長リブのリブ幅は延長部全長にわたって同一であ
る必要はなく、たとえば、先端にいくに従って幅狭とな
したり、一部切り欠きが存在してもよい。
【0019】注出口本体Aと蓋体Bとは別体からなるも
ので、ポリスチレン、ポリプロピレン等にて射出成形さ
れたものである。注出口本体Aの成形材料としては、パ
ウチCの内面と熱接着可能な材質であり、また、蓋体B
を注出口本体Aに螺着したとき、より緊密性を得ること
ができるものを選択することが望ましい。たとえば、注
出口本体Aには、低密度ポリエチレンを用い、蓋体Bに
は中密度ポリエチレンあるいはポリプロピレンを用いる
ことができる。低密度ポリエチレンは、前記中密度、高
密度ポリエチレンまたはポリプロピレンよりも剛性が低
いため、前記螺着においては、前記の材質の組み合わせ
のように、剛性の程度の差を利用することによって緊密
な巻締めが容易にできる。注出口本体Aと蓋体Bとに用
いる成形材料を前記の逆にしても前記と同様に緊密な巻
締めをすることができる。
【0020】パウチCの周縁部の内面と注出口本体Aの
接着基部bの接着面とを合わせ、加熱材をパウチCの両
外側より当接してシャトル形状の接着基部bにパウチC
を加熱接着する。
【0021】
【発明の効果】本発明の注出口筒部cとしたことによ
り、注出口をパウチに接着する工程あるいは充填時にパ
ウチを移動または所定の装置への脱着が、舟形状のフラ
ンジ部aと第3のフランジ部、また、角筒部11の存在
により、安定確実な作業となった。さらに、開口部天面
を2段構造とし、蓋体bの天板内面に設けたコンタクト
リング20を前記2段構造天面の低い面に密着させるこ
とにより、液体密封性がより一層確実なものとなった。
【0022】パウチCと接着する接着基部bを、底面視
においてシャトル形状としたことにより、注出口本体A
とパウチCの接着が確実となり、液漏れの危険性がなく
なり、第2のフランジ部3と舟形状のフランジ部aとの
間に、前記第2のフランジ部3よりも大きな径を有する
第3のフランジ部4を設けたことにより、第2のフラン
ジ部4と蓋体Bとのシュリンクの際のシュリンクフィル
ム19の位置規制が可能となった。
【0023】接着基部に設けた延長十字リブ8によっ
て、内容物を吸引するときに、パウチCが閉塞すること
がなく、最後まで吸引でき、蓋体Bの材質を注出口本体
Aよりもわずかに剛性、または注出口本体Aよりもわず
かに柔軟にし、また、蓋体Bの外面には条溝13を形成
したことにより、手による蓋Bの開閉が容易になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパウチ用注出口の実施例を示す斜視図
【図2】部分拡大図 図1の注出口本体の正面図(2−1)、蓋体の螺着を示
す一部断面を含む正面図(2−2)、図2(2−2)の
P部分拡大図(2−3)、注出口本体の底面図(2−
4)
【図3】図2(2−1)の一部断面を含む部分拡大図
(3−1)、図2(2−1)のそれぞれX−X部下面図
(3−2)、Y−Y部上面図(3−3)及びZ−Z部断
面図(3−4)
【図4】注出口本体をパウチに接合した状態の説明図
(4−1)、図4(4−1)のW−W部断面図(4−
2)
【図5】注出口筒部と蓋体とのシュリンクについての説
明図
【図6】従来技術による液体密封性の構造例を示す概念
【符号の説明】
A 注出口本体 B 蓋体 C パウチ a 舟形状のフランジ部 b 接着基部 c 注出口筒部 1 両側辺面 2 突出部 3 第2のフランジ部 4 第3のフランジ部 5 天面上段面 6 天面下段面 7 延長板 8 十字リブ 9 十字リブの先端部 10 丸筒部 11 角筒部 12 螺条 13 蓋体の側面に設けた条溝 14 螺条切り欠き 15 肉厚部 16 溝 17 開口部 18 パウチの辺縁部 20 コンタクトリング 21 コンタクトリブ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 細長の舟形状のフランジ部に対し、その
    一方側に、パウチ本体の内側に取付けられ、パウチ内部
    に延長されるリブを具備した接着基部を、また他方側に
    パウチ装着時にパウチの外側にある注出口筒部からなる
    注出口本体と注出口筒部に螺着可能な蓋体からなる注出
    口の、前記筒部を形成する壁の天面は、その外面側を高
    く、内面側を低く成形した2段構造であり、前記丸筒部
    螺条に螺着する蓋の天板の内面に、前記筒部の2段構造
    天面の内面側の低い面に密着するコンタクトリングを設
    けたことを特徴とするパウチ用注出口。
  2. 【請求項2】 細長の舟形状のフランジ部に設けた前記
    接着基部はパウチの2辺間にあって2辺が接着し易くし
    て液体密封性が保てるようにした底面視においてシャト
    ル形状であることを特徴とする請求項1記載のパウチ用
    注出口。
  3. 【請求項3】 前記注出口筒部の中間部に第2のフラン
    ジ部を設け、該第2のフランジ部よりも開口部側を外周
    面に螺条を有する丸筒状とし、また、舟形状のフランジ
    部側を角筒状としたことを特徴とする請求項1乃至請求
    項2記載のパウチ用注出口。
  4. 【請求項4】 前記第2のフランジ部と前記舟形状のフ
    ランジ部との間に、前記第2のフランジ部の最大径より
    も大きな径を有する第3のフランジ部を設けたことを特
    徴とする請求項1乃至請求項3記載のパウチ用注出口。
  5. 【請求項5】 前記接着基部にはパウチ内に延長される
    リブが形成され、または前記パウチ内に延長されるリブ
    が別体として成形されて前記接着基部に接続されること
    を特徴とする請求項1乃至請求項4記載のパウチ用注出
    口。
  6. 【請求項6】 前記蓋体は、合成樹脂にて成形されたも
    ので、注出口本体よりもわずかに剛性、または注出口本
    体よりもわずかに柔軟にして、外面には螺着脱の際に摘
    み易いように条溝を形成したことを特徴とする請求項1
    乃至請求項5記載のパウチ用注出口。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000203604A (ja) * 1999-01-08 2000-07-25 Takeuchi Press Ind Co Ltd キャップとチュ―ブの口部とのシ―ル構造
JP2006248562A (ja) * 2005-03-10 2006-09-21 Toyo Seikan Kaisha Ltd 容器注出口組品
JP2006290369A (ja) * 2005-04-06 2006-10-26 Toyo Seikan Kaisha Ltd 樹脂製広口容器、及び樹脂製容器の口部の熱結晶化方法

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