JPH10119838A - クローラ式走行装置 - Google Patents

クローラ式走行装置

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Publication number
JPH10119838A
JPH10119838A JP28218396A JP28218396A JPH10119838A JP H10119838 A JPH10119838 A JP H10119838A JP 28218396 A JP28218396 A JP 28218396A JP 28218396 A JP28218396 A JP 28218396A JP H10119838 A JPH10119838 A JP H10119838A
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JP
Japan
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idler
crawler
traveling device
type traveling
driving sprocket
Prior art date
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Pending
Application number
JP28218396A
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English (en)
Inventor
Terumitsu Oya
輝光 大家
Kenichi Fujimoto
賢一 藤本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Yanmar Agribusiness Co Ltd
Original Assignee
Seirei Industry Co Ltd
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のクローラ式走行装置Cにおいてはクロ
ーラベルト2に付着した泥土が駆動スプロケットKやイ
コライザー50上部等に滞留しやすく、滞留した泥土が
クローラベルト2の外れの一因となっていた。また、ク
ローラベルト2の巻回作業が行いにくかった。 【解決手段】 記駆動スプロケットKを円板28aの外
周に内支持筒28cを設けた内円板28及び、外周に外
支持筒29cを有した大径の円板29aと小径の円板2
9bとを複数の連結板29dで連結して形成した外円板
29にて構成して、前記駆動スプロケットKの外周を内
支持筒28cと外支持筒29cとの間に間隙8を設けた
略円筒形状に形成して、その外周部の間隙8と駆動スプ
ロケットKの外側面とを連通させる抜き孔7を開口し、
前記転輪を支持しているイコライザアーム50の上部の
滞留防止体50bを正面視山形に形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンバインやトラク
タや建設機械等を走行させる走行装置であるクローラ式
走行装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンバインやトラクタや建設機械
等の走行装置としてクローラ式走行装置、特にゴムクロ
ーラ式走行装置とした技術は公知となっており、該ゴム
クローラ式走行装置は駆動スプロケットと従動アイドラ
との間にクローラベルトを巻回して、複数の転輪でガイ
ドし、前記従動スプロケットによってクローラベルトの
テンションを調整するようにしていた。このような従来
のクローラ式走行装置では高速走行を行うことは無理が
生じていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、ゴムクローラ
高速走行ができるように、芯金をなくして、クローラの
接地面積を出来るだけ小さくすることが考えられるので
あるが、クローラベルトに付着した泥土がスプロケット
やイコライザー部等に滞留しやすく、滞留した泥土がベ
ルトはずれの一因となっていた。また、クローラベルト
を駆動スプロケット及び従動アイドラに巻回する場合
は、従動アイドラを駆動スプロケット方向へ移動するこ
とで両者間の前後距離を短縮して接地距離を短くするの
であるが、従動アイドラと転輪が干渉して従動アイドラ
の移動距離がさほど大きくとれず、かつ従動アイドラは
該従動アイドラの回転軸両端から支持されているため、
クローラベルトの巻回作業が行いにくかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
課題を解決するために、次のような手段を用いる。即
ち、駆動スプロケットと従動アイドラとの間に、クロー
ラベルトを巻回して、複数の転輪でガイドしたクローラ
式走行装置において、従動アイドラを内アイドラと外ア
イドラとで略円筒形状に形成して、前記外アイドラを円
周方向に三分割し、それぞれが独立して着脱可能なよう
に構成し、分割した前記外アイドラを内アイドラに固定
するためのボス部を、該内支持筒に形成したリブと一体
的に形成したものである。
【0005】また、前記駆動スプロケットを円板の外周
に内支持筒を設けた内円板及び、外周に外支持筒を有し
た大径の円板と小径の円板とを複数の連結板で連結して
形成した外円板にて構成し、前記駆動スプロケットの外
周を内支持筒と外支持筒との間に間隙を設けた略円筒形
状に形成し、その外周部の間隙と駆動スプロケットの外
側面とを連通させる抜き孔を開口したものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の解決すべき課題及び手段
は以上の如くであり、次に添付の図面に示した本発明の
一実施例を説明する。図1はクローラ式走行装置を有す
るクローラトラクタの全体構造を示す側面図、図2は本
発明のクローラ式走行装置を示す側面図、図3は駆動ス
プロケットの外支持筒を示す平面図、図4は同じく側面
図、図5は駆動スプロケットの部分断面図、図6は従動
アイドラの平面図、図7は同じく部分断面図、図8は従
動アイドラの支持構造を示す図,図9はスイングアーム
を示す平面図、図10は衝撃緩衝機構を示す側面図、図
11は同じく平面図、図12はクローラ式走行装置の転
輪部を示す側面図、図13は同じく正面図、図14は同
じく平面図、図15はイコライザアームの側面図、図1
6は同じく平面図、図17は同じく正面図、図18は内
アイドラの斜視図である。
【0007】図1において、本発明のクローラ式走行装
置を適用したクローラトラクタの全体構成について説明
する。クローラ式走行装置C上に機体フレーム15を固
定して、該機体フレーム15前方にはエンジンEを収納
したボンネット24を設け、その後部には運転部25を
設け、運転部25はキャビン21内に操向ハンドル20
や運転席22等を配置し、該運転部25の後部に作業機
装着装置Aを介してロータリ耕耘装置Bを装着してい
る。
【0008】前記クローラ式走行装置Cは図2に示すよ
うに、左右一対のクローラを支持するトラックフレーム
12と、上部転輪13と前部転輪11b・11bと後部
転輪11a・11a、従動アイドラ14、クローラを駆
動する駆動スプロケットKにより構成されている。前記
前部転輪11b・11b及び後部転輪11a・11aは
イコライザを構成して回転自在に軸支され、トラックフ
レーム12の後端部に従動アイドラ14を回転自在に枢
支している。また、前記トラックフレーム12の前部に
は図5に示すようにホイルモータ23を固設し、該ホイ
ルモータ23の外周に駆動スプロケットKを軸支してい
る。これらの駆動スプロケットK、上部転輪13、前部
転輪11b・11b及び後部転輪11a・11a、並び
に従動アイドラ14にクローラベルト2を巻回してクロ
ーラ式走行装置Cを構成している。
【0009】前記クローラベルト2は芯金をなくして軽
量化とコストダウンを図っており、左右方向中央位置に
おいて一定間隔おきにゴム製の突起部2a・2a・・・
を形成し、内側に向かって突出させている。該突起部2
aと突起部2aとの間に、駆動スプロケットKの外周に
設けた後述するカラー35を嵌合させることによって、
駆動スプロケットKの駆動をクローラベルト2に伝達す
るよう構成している。
【0010】次に、前記駆動スプロケットKについて図
3、図4、図5を用いて説明する。駆動スプロケットK
は外周を略円筒形状に構成し、その外周面にクローラベ
ルト2を巻回するのであるが、該クローラベルト2の機
体に対する内側を巻回する内支持筒28cと、機体に対
する外側を巻回する外支持筒29cとが左右方向に並設
され、該内支持筒28cと外支持筒29cとの間に一定
間隔の間隙8を設けて、この間隙8にクローラベルト2
の前記突起部2aが嵌入するよう構成している。
【0011】前記内支持筒28cは円板28aの外周に
配設しており、この内支持筒28cと円板28aとで内
円板28を形成している。また、前記外支持筒29cは
大径の円板29aの外周に配設しており、該円板29a
の外支持筒29cの配設面とは反対の面と小径の円板2
9bとを複数の連結板29dにて連結することで、外円
板29を形成している。
【0012】前記外円板29の小径の円板29b上に穿
設した複数の連結孔27c・27c・・・と、内円板2
8の円板28a上の前記連結孔27cに対応した位置に
穿設した孔とにボルト等を螺合嵌入して、外円板29と
内円板28とを連結している。また、小径の円板29b
上の前記連結孔27c・27c・・・の内周部に穿設し
た固定孔27b・27b・・・によって、ホイルモータ
23の外周に設けた駆動ホイル26にボルト等を介して
固定している。このように構成して、前記内円板28と
外円板29との外周部に間隙8が形成されている。
【0013】また、大径の前記円板29aの外周部には
円周方向に一定間隔にボス部27a・27a・・・が形
成され、前記円板28aのボス部27a・27aに対応
する位置にそれぞれ同じくボス部が形成されている。こ
の円板29aのボス部27aとそれに対応する円板28
aのボス部との間にピン4が横架され、該ピン4上の間
隙8位置にブッシュ36を介してカラー35が外嵌され
て、前記クローラベルト2の突起部2aに当接するよう
構成している。なお、前記ピン4はボルト・ナット状に
形設して、ピン4を着脱可能としている。
【0014】そして、円板29の大径の円板29aと小
径の円板29bとを連結している連結板29dと連結板
29dとの間には、抜き孔7が開口しており、クローラ
ベルト2の突起部2a等に付着した泥土などが、前記間
隙8部に落下して該抜き孔7を通じて、図5の矢印の如
く機体の外側へ排出できるように構成している。
【0015】次に従動アイドラ14について図6、図7
を用いて説明する。従動アイドラ14は外アイドラ16
と内アイドラ17を左右方向に並設し、該外アイドラ1
6及び内アイドラ17の外周にそれぞれ縁部を形成し
て、従動アイドラ14の外周形状を略円筒形状に構成し
ている。また外アイドラ16と内アイドラ17との間に
間隙9を設けて、前記クローラベルト2の突起部2aが
嵌入するよう構成している。
【0016】前記内アイドラ17には円周方向に複数の
取付け孔19c・19c・・・を穿設し、その外周側で
円周方向に複数のボス部19b・19b・・・を形設し
ている。この取付け孔19c・19c・・・及びボス部
19b・19b・・・によって、ボルト31・31・・
・を介して外アイドラ16を内アイドラ17に固定して
いる。内アイドラ17に固定された外アイドラ16は、
半径方向内アイドラ17の取付け孔19c部とボス部1
9bとの間に位置する傾斜壁10に開口部10aを有し
ている。この開口部10a・10a・・・により、クロ
ーラベルト2の突起部2aに付着した泥土等を機体外側
へ排出するよう構成し、内アイドラ17にも開口部30
・30・・・を設けて、前記の泥土等を機体の内側にも
排出することを可能としている。
【0017】また、前記外アイドラ16は円周方向に三
分割された外アイドラ片16a・16a・16aで構成
されていて、該外アイドラ片16a・16a・16aは
お互い独立的にボルト31によって固定されており、そ
れぞれ単独で着脱が可能となっている。アイドラ14の
回転軸65は、図8に示すようにトラックフレーム12
後端に固設し、門形に形成された支持部材66によっ
て、その両端を支持されているが、前記のように三分割
可能に構成しているので、クローラベルト2を駆動スプ
ロケットKと従動アイドラ14との間に巻回する際は、
前記アイドラ片16a・16a・16aの例えば一片を
取外して巻回すればスムースに巻回でき、アイドラ片1
6aの着脱作業も容易に行えることとなる。
【0018】前記内アイドラ17には、前記間隙9に嵌
入した突起部2aの先端部に相当する半径方向位置に、
円周方向に複数のリブ19a・19a・・・を突設して
いる。また外アイドラ16には半径方向位置が前記リブ
19aと同位置で、円周方向位置はリブ19aと交互に
配置されるようにリブ18・18・・・を複数立設し
た。このリブ18およびリブ19aとで、芯金のないク
ローラベルト2の突出部2aが間隙9の奥深くまで嵌入
してクローラベルト2がたわんでしまうことを防止して
いる。また図18に示すように、内アイドラ17におい
て、このリブ19aと前記ボス部19bとを一体的に形
成してお互いの強度を向上させている。
【0019】図2に示すように前記トラックフレーム1
2は、機体フレーム15後部側面から外側へ突出した固
定部62によって防振支持筒46を介して該機体フレー
ム15に固定されている。防振支持筒46は図12に示
すように、内軸46bに外筒46aが外嵌して構成さ
れ、該内軸46bと外筒46aとの間には例えばゴム等
の弾性体である防振部材47が充填されており、内軸4
6bと外筒46aとの間の振動の伝達を低減する効果を
有している。固定部62には外筒46aを固定し、トラ
ックフレーム12には内軸46bを固定してトラックフ
レーム12が受けた衝撃をそのまま機体フレーム15に
伝えないようにしている。
【0020】そして、機体フレーム15の前後方向中央
部にスイングアーム支持板33が固設され、図9に示す
ように該スイングアーム支持板33には両端に回動軸を
有したスイングアーム32の一端が、ボルト35を介し
て回動自在に取付けられている。スイングアーム32の
他端の回動軸は、トラックフレーム12の前端部両側面
から上方に突設した支持フレーム34・34を、ボルト
35を介して回動自在に枢支している。このスイングア
ーム32によって機体フレーム15に対するトラックフ
レーム12の左右方向の位置を固定して該トラックフレ
ーム12が左右方向外側に開かないように構成し、該ト
ラックフレーム12の上下動を可能としている。
【0021】次に衝撃緩衝機構Sについて図10、図1
1を用いて説明する。前記トラックフレーム12の前端
には連結板42を介して駆動スプロケット支持フレーム
43が連結され、該駆動スプロケット支持フレーム43
と前記ホイルモータ23に固設した支持板45とが連結
板44を介して連結されることにより、駆動スプロケッ
トKがトラックフレーム12に支持されている。
【0022】トラックフレーム12の前端に配設した前
記連結板42の内側端に支持部材40を固設し、該支持
部材40と前後位置を同じくした支持部材39を機体フ
レーム15に固設して、該支持部材39と支持部材40
との間にスプリング41を介装している。また、ホイル
モータ23に固設した前記支持板45の前端に支持部材
37を固設し、該支持部材37と前後位置を同じくした
支持部材36を機体フレーム15に固設して、該支持部
材36と支持部材37との間にショックアブソーバー3
8を介装させている。該ショックアブソーバー38及び
前記スプリング41にて機体フレーム15とトラックフ
レーム12とを連結することにより、トラックフレーム
12に支持されているクローラ式操向装置Cが地面から
受けた衝撃や振動を緩衝、低減して機体フレーム15に
伝達することができる。
【0023】次に後転輪の支持機構について図12、図
13、図14を用いて説明する。トラックフレーム12
に固設された支持アームの先端には回動支点軸48が枢
支され、該回動支点軸48はイコライザアーム50の後
端を回動自在に支持している。イコライザアーム50は
図15、図16、図17に示すように、本体50aと、
該本体50の上面前後方向全域に、正面視略山形状に形
設した滞留防止体50bと、本体50aの前後端からそ
れぞれ前方、後方に突出した支持部50c・50cと、
本体50aの下面前後部からそれぞれ前記支持部50c
・50cよりも前方、後方に突出させ、その先端をそれ
ぞれ上方に突出した支持部50d・50dとから成って
いる。前記回動支点軸48はこのイコライザアーム50
後端の支持部50c・50dを支持しているのである。
【0024】そしてイコライザアーム50前端の支持部
50c・50dは、左右方向に並設したシリンダ53・
53の下端を連結した回動軸58によって回動自在に支
持されている。シリンダ53・53の上端はそれぞれト
ラックフレーム12に固定され、該シリンダ53・53
を伸縮することによって前記イコライザアーム50を、
回動支点軸48を中心に上下に回動することができる。
【0025】前記イコライザアーム50の本体50a下
面前後方向中央部には左右一対の転輪支持部材49・4
9が固定孔60・60で、ボルト等を介して固設され、
該転輪支持部材49・49は転輪支持軸55の軸部55
bの両端に外嵌された外筒55a・55aをそれぞれ支
持している。該外筒55a・55aと軸部55bの間に
は例えばゴム等の弾性体である防振部材56が充填され
ていて、軸部55bが受けた振動や衝撃を低減して外筒
55a・55aへ伝達するよう構成している。
【0026】前記転輪支持軸55の軸部55bには板状
部材である左右一対の転輪支持アーム51・51が固設
され、該転輪支持アーム51・51の前後端下部には、
後転輪11aの回転軸に回転自在に外嵌した支持管57
を、それぞれ固設している。前記転輪支持アーム51・
51の外側側面に、それぞれ外れ止め52・52がボル
ト等で固着されている。該外れ止め52・52は略下半
部が外側に開いて正面視略「く」字形に形成された板状
部材で、その下端は、略円柱状に形成されている。
【0027】また左右一対に配設された外れ止め52・
52の下端部における該外れ止め52・52同士の間隔
は、正面視においてクローラベルト2の突起部2aの左
右幅よりも適宜広くとり、外れ止め52が突起部2aに
接触せずに、かつクローラベルト2がはずれにくい間隔
としている。また側面視における、外れ止め52・52
の両側面は、後転輪11aと一定の間隔をあけて、後転
輪11aの外周に合わせた円弧状に形成している。そし
て、両側面の上端と下端は他の側面部分に比べて後転輪
11aとの間隔を小さくし、その角部は鋭角に形成して
いる。このように形成することで、クローラベルト2の
外れを誘発する、後転輪11aと外れ止め52との間で
の小石や異物などの噛み込みを防止している。
【0028】以上のように構成してトラックフレーム1
2は後転輪11a・11aを支持しているので、該後転
輪11a・11aは転輪支持軸55を支点にして、走行
する地表の凹凸に合わせて回動することができ、また地
表から受けた衝撃や振動も防振部材56によって低減し
てトラックフレーム12に伝達されるので、凹凸の大き
な所を走行する場合でも快適に安定して走行することが
可能である。
【0029】そして、前記シリンダ53を伸縮すること
で、回動支点軸48を中心として、後転輪11a・11
aを上下に回動可能に構成している。また、前転輪11
b・11bも後転輪11a・11aと同様の支持構成と
して、回動支点軸63を中心に回動するようにしている
ので、シリンダ53・53を伸長して前転輪11b・1
1b及び後転輪11a・11aを下方に回動させると、
前後方向中央側に位置する前転輪11bと後転輪11a
のみが接地することとなり、クローラベルト2の前後方
向の接地長さが減少するので、高速走行時での機体の操
向操作を向上させることができ、例えば35Km/h程
度の走行速度でも確実で安定した操向操作を行うことが
可能となった。
【0030】また、後転輪11a・11aの回動は該後
転輪11a・11aの後方に位置した回動支点軸48を
中心にするよう構成しているので、回動時の後部側後転
輪11bの前後位置変化は少なく、シリンダ53の縮小
時における後部側後転輪11aと従動アイドラ14との
間隔を、狭く設定することが可能である。このように後
部側後転輪11aと従動アイドラ14との間隔を狭く設
定することで、その後部側後転輪11aと従動アイドラ
14との間に泥土や小石が侵入しにくくなり、クローラ
ベルト2の外れを防止できる。
【0031】そして前記イコライザアーム50の本体5
0aには、該本体50aに設けた取付け孔60・60の
それぞれの後方に予備取付け孔61・61を設けてい
る。該予備取付け孔61と取付け孔60との間には、ク
ローラベルト2の突出部2aと突出部2aとの間隔Pの
半分の間隔(P/2)を設けている。この予備取付け孔
61・61を使用して、前記イコライザアーム50の本
体50aに前記転輪支持部材49を取付けることによ
り、前転輪11b・11b及び後転輪11a・11aを
P/2分だけ後方にずらして支持することができる。こ
のように構成することで、コンバインやトラクタや建設
機械等のクローラ式操向装置Cに搭載する機体の種類
や、走行する場所等に応じて、クローラベルト2の外れ
が発生しにくい位置に前後転輪11a・11bを位置設
定して、クローラ式操向装置Cの組付けを行うことがで
きる。
【0032】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したことに
より、次のような効果が得られる。即ち、従動アイドラ
を内アイドラと外アイドラとで略円筒形状に形成し、前
記外アイドラを円周方向に三分割し、それぞれが独立し
て着脱可能に構成したので、組立時やメンテナンス、交
換等で、クローラベルトを外したり巻回したりするとき
に、分割した外アイドラを外すことによって簡単に行え
るようになり、テンション装置を小さくすることがで
き、小型化することができる。
【0033】また、分割した外アイドラを内アイドラに
固定するためのボス部を、該内アイドラに形成したリブ
と一体的に形成したので、製作が容易となり部品点数を
減少して、リブ19aによって強度をより向上すること
ができるようになった。
【0034】また、転輪をイコライザアームで支持し、
該イコライザアームの上部に滞留防止体を設け、該滞留
防止体を正面視略山形に形成したので、イコライザアー
ムの回動によって、昇降が可能となり、クローラベルト
に付着した泥土がこのイコライザアーム上に落下して
も、滞留防止体によってその傾斜にそって落下して滞留
せず、クローラベルトの回転や昇降に支障を来すことを
防止することができる。
【0035】また、駆動スプロケットを円板の外周に内
支持筒を設けた内円板及び、外周に外支持筒を有した大
径の円板と小径の円板とを複数の連結板で連結して形成
した外円板にて構成し、前記駆動スプロケットの外周を
内支持筒と外支持筒との間に間隙を設けた略円筒形状に
形成し、その外周部の間隙と駆動スプロケットの外側面
とを連通させる抜き孔を開口したので、駆動スプロケッ
トに泥が侵入してきても、隙間や抜き孔を通過して、回
転とともに排出されて、泥や土等が滞留することがな
く、回転に抵抗を与えたり、クローラベルトが外れたり
することを防止することができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】クローラ式走行装置を有するクローラトラクタ
の全体側面図である。
【図2】本発明のクローラ式走行装置を示す側面図であ
る。
【図3】駆動スプロケットの外支持筒を示す平面図であ
る。
【図4】同じく側面図である。
【図5】駆動スプロケットの部分断面図である。
【図6】従動アイドラの平面図である。
【図7】同じく部分断面図である。
【図8】従動アイドラの支持構造を示す図である。
【図9】スイングアームを示す平面図である。
【図10】衝撃緩衝機構を示す側面図である。
【図11】同じく平面図である。
【図12】クローラ式走行装置の転輪部を示す側面図で
ある。
【図13】同じく正面図である。
【図14】同じく平面図である。
【図15】イコライザアームの側面図である。
【図16】同じく平面図である。
【図17】同じく正面図である。
【図18】内アイドラの斜視図である。
【符号の説明】
C クローラ式走行装置 K 駆動スプロケット 2 クローラベルト 7 抜き孔 8 間隙 11a 後転輪 11b 前転輪 12 トラックフレーム 14 従動アイドラ 15 機体フレーム 16 外アイドラ 17 内アイドラ 18・19a リブ 19b ボス部 28a・29a・29b 円板 29d 連結板 50 イコライザアーム 50b 滞留防止体 53 シリンダ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動スプロケットと従動アイドラとの間
    に、クローラベルトを巻回して、複数の転輪でガイドし
    たクローラ式走行装置において、前記従動アイドラを内
    アイドラと外アイドラとで略円筒形状に形成し、前記外
    アイドラを円周方向に三分割し、それぞれが独立して着
    脱可能に構成したことを特徴とするクローラ式走行装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のクローラ式走行装置にお
    いて、分割した前記外アイドラを内アイドラに固定する
    ためのボス部を、該内アイドラに形成したリブと一体的
    に形成したことを特徴とするクローラ式走行装置。
  3. 【請求項3】 駆動スプロケットと従動アイドラとの間
    に、クローラベルトを巻回して、複数の転輪でガイドし
    たクローラ式走行装置において、前記転輪をイコライザ
    アームで支持し、該イコライザアームの上部に滞留防止
    体を設け、該滞留防止体を正面視略山形に形成したこと
    を特徴とするクローラ式走行装置。
  4. 【請求項4】 駆動スプロケットと従動アイドラとの間
    に、クローラベルトを巻回して、複数の転輪でガイドし
    たクローラ式走行装置において、前記駆動スプロケット
    を円板の外周に内支持筒を設けた内円板及び、外周に外
    支持筒を有した大径の円板と小径の円板とを複数の連結
    板で連結して形成した外円板にて構成し、前記駆動スプ
    ロケットの外周を内支持筒と外支持筒との間に間隙を設
    けた略円筒形状に形成し、その外周部の間隙と駆動スプ
    ロケットの外側面とを連通させる抜き孔を開口したこと
    を特徴とするクローラ式走行装置。
JP28218396A 1996-10-24 1996-10-24 クローラ式走行装置 Pending JPH10119838A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007161124A (ja) * 2005-12-14 2007-06-28 Kubota Corp クローラ式走行装置
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