JPH11268670A - 車両用クローラの構造 - Google Patents

車両用クローラの構造

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JPH11268670A
JPH11268670A JP7696498A JP7696498A JPH11268670A JP H11268670 A JPH11268670 A JP H11268670A JP 7696498 A JP7696498 A JP 7696498A JP 7696498 A JP7696498 A JP 7696498A JP H11268670 A JPH11268670 A JP H11268670A
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vehicle
crawler
frame
wheel
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JP7696498A
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Yoshimasa Kimura
嘉昌 木村
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各種の車両に対応して形状を変化させ装着で
きる車両用クローラの構造を提供することを目的とす
る。 【構成】 車両用クローラ200は駆動輪210と、一
対の被駆動転輪220と、保持体270に固定される固
定フレーム240と、固定フレーム240に揺動可能に
軸支された揺動フレーム260と、保持体270と固定
フレーム240を連結するアタッチメント250と、駆
動輪210及び被駆動転輪220に巻き掛けられたベル
ト230を主要構成要素として構成されている。アタッ
チメント250の形状を変えるのみで一対の被駆動転輪
220の駆動輪210に対する相対的な位置を任意に変
えることができ、車両用クローラ200の形状を可変に
できるので、各種の車両に共通の車両用クローラを搭載
することが可能となる。また部品状態で車両に運び組み
立て、ベルト張り調節機構280によってベルトを張ら
せて完成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】駆動輪の回転によって駆動輪
と被駆動転輪に巻き付けられたベルトを循環回転させて
車両を走行させる車両用クローラの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】タイヤの着いた車輪に置き換えて、側面
視で略二等辺三角形状をなす車両用クローラを着けるこ
とにより、積雪路や砂地更には泥濘地でも滑らずに走行
できる車両用クローラ搭載車両がある。このような車両
用クローラの構造について実開昭62−25286号に
開示されている。これについて以下に説明する。
【0003】図6(A)に車両用クローラ10を車両の
側面から見た側面図を示す。また図6(A)のE−E断
面を図6(B)に示す。車両用クローラ10は車両の駆
動軸19に脱着可能に装着され歯11aを有する駆動輪
11と、この駆動輪11の下方前後に配置された一対の
被駆動転輪12と、駆動輪11及び一対の被駆動転輪1
2をそれぞれ軸支すると共に相互に連結する略逆T字形
のフレーム15と、このフレーム15の下縁側に所定の
間隔を持って配置された一対の中間転輪13とを主要な
構成要素として構成されている。
【0004】ベルト14の長手方向に沿って中央部に
は、駆動輪11の歯11aが係合される複数の係合孔1
7が所定の間隔で形成されているので、駆動輪11の回
転に従ってベルト14は循環回転される。またベルト1
4の係合孔17の幅方向の両側には突起18が所定の間
隔でそれぞれ形成されており、これらの突起18間即ち
係合孔17の上に前後一対の被駆動転輪12及び中間転
輪13が当接され回転されるようになっている。更に各
中間転輪13の転動中心13aはリーフスプリング16
によって連結されており、このリーフスプリング16の
付勢力によって一対の中間転輪13は常に下方へ押圧付
勢されている。
【0005】略逆T字形のフレーム15は駆動輪11を
軸支し且つ駆動軸19の中心軸の周りに揺動可能であ
る。従って前後の一対の被駆動転輪12は図6(A)に
示されるように側面から見て左右対称に位置される。即
ち車両用クローラ10としては側面視で略二等辺三角形
状を示すことになる。
【0006】前述の構成によれば、駆動輪11の歯11
aがベルト14の係合孔17に係合されているので、駆
動輪11が駆動軸19によって回転させられると、前後
に配置された被駆動転輪12及び中間転輪13に案内さ
れてベルト14は循環回転される。この時リーフスプリ
ング16の付勢力を受けている中間転輪13を介してベ
ルト14は低部中央のみが下方へ膨出されている為に、
車両重量が加わったとしてもベルト14の接地面積は被
駆動転輪12間より減少している。従って車両の旋回が
容易になる。中間転輪13を前述したフレーム15の下
縁側に直接軸支させた場合には、中間転輪13がベルト
14の係合孔17を乗り越えた際にフレーム15が上下
に振動すると言う不利があるが、図6の構造によれば中
間転輪13の上下動をリーフスプリング16の弾性変形
によって吸収することができる為に、中間転輪13の振
動がフレーム16に伝達されるのを抑制することができ
る。以上が前述の公報に開示されている構成の主な内容
である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の技術
の車両用クローラによれば、前述のようにベルト14で
囲まれた車両用クローラ10の側面図は略二等辺三角形
状となり駆動軸19の中心点を通る垂直線に対して左右
対称(車両搭載状態で見ると前後対称)である。しかる
に車両の車輪に置き換えて前記車両用クローラを搭載し
ようとする時に、図7(A)や図8(A)の概念図に示
す如く車両によってはホイールハウス30(30a)周
りの形状は同一ではなく、車軸の前後の隙間は前後対称
になっているとは限らない。従って駆動輪11と被駆動
転輪12を結ぶ部分のベルト14とホイールハウス30
(30a)との隙間が前後のどちらかで不十分となって
しまい、前記車両用クローラ10の揺動において前後方
向のどちらか一方の隙間の小さい方で干渉してしまう恐
れがある。その為同一の車両用クローラ10を幾つかの
異なる車種の車両に共通的に採用することはできないと
言う問題があった。
【0008】そこでこのような不具合を解消する為に、
本発明ではホイールハウスの形状の異なる各種の車両に
対しても、任意に形状を変化させて搭載可能とする車両
用クローラの構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段と効果】前述の課題を解決
するために、請求項1に記載の発明は、外周に歯を有す
る駆動輪と、前記駆動輪の前記歯に噛み合う凹凸部を内
周に有するベルトと、前記駆動輪の下方にて前記ベルト
の内周に当接して回転させられる少なくとも一対の被駆
動転輪と、前記被駆動転輪を軸支するフレームとからな
り、循環回転する前記ベルトが前記被駆動転輪間で接地
される車両用クローラにおいて、前記被駆動転輪と前記
駆動輪との位置関係を変化できる前記フレームを有し、
前記車両用クローラの外形形状が任意に構成できること
を特徴とする車両用クローラの構造である。
【0010】このような構成になる車両用クローラであ
れば、前記被駆動転輪と前記駆動輪との位置関係を変化
できる前記フレームを有しているので、前記被駆動転輪
と前記駆動輪とで形成される前記車両用クローラの外形
形状は任意に変えられるという効果がある。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の車両用クローラにおいて、前記フレームに結合された
アタッチメントが、前記駆動輪を回転自在に軸支する保
持体に固定され且つ前記駆動輪より車両の内側にて固定
され、異なる形状の前記アタッチメントを選択するかあ
るいは前記アタッチメントの傾きを変えて、前記被駆動
転輪と前記駆動輪との位置関係を変化させることによ
り、前記車両用クローラの外形形状を任意に構成できる
ことを特徴とする車両用クローラの構造である。
【0012】このような構成になる車両用クローラであ
れば、前記アタッチメントは前記駆動輪を回転自在に軸
支する前記保持体に車両の内側にて固定されるわけであ
り、前記アタッチメントが前記フレームと前記保持体と
を連結するための別部材として存在するので、異なる形
状の前記アタッチメントを選択するかあるいは前記アタ
ッチメントの傾きを変えることによって、前記フレーム
の位置を前記駆動輪に対して変化させられる。前記被駆
動輪は前記フレームに軸支されているから、前記被駆動
転輪と前記駆動転輪との位置関係を変化させることがで
きる。従って前記車両用クローラの外形形状を任意に構
成することが可能となる効果がある。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の車両用クローラにおいて、前記フレームが固定フレー
ムと前記固定フレームに揺動可能に軸支された揺動フレ
ームとで構成されていることを特徴とする車両用クロー
ラの構造である。
【0014】このような構成になる車両用クローラであ
れば、走行中に岩石などの障害物を乗り越す時におい
て、前記固定フレームは固定されているけれども、前記
揺動フレームが前記固定フレームに揺動可能に軸支され
ているので、前記車両用クローラの形状を前記障害物に
対応して変化させ、スムーズに乗り越えて走行すること
ができる効果がある。また請求項2の効果のところで記
載したように、前記車両用クローラの外形形状を任意に
設定できる効果もある。
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の車両用クローラにおいて、前記揺動フレームが主揺動
フレームと補助揺動フレームとで構成されると共に、前
記ベルトの張りを調節するベルト張り調節機構を備えて
いることを特徴とする車両用クローラの構造である。
【0016】このような構成になる車両用クローラであ
れば、前記クローラを全て組み付けたユニットとして一
体にしなくて、幾つかの部品を持ち込んで車両に組付け
て行った後に、前記主揺動フレームと補助揺動フレーム
とで構成されている前記揺動フレームに備えられている
前記ベルト張り調節機構によって前記ベルトの張りを調
節して組み付けを完成することが可能となる。従って前
記車両用クローラの運搬や車両への取り付けが楽にな
り、保管に当たっても小さいサイズに分けることが可能
となる効果がある。
【0017】請求項5に記載の発明は、請求項3あるい
は請求項4に記載の車両用クローラの構造において、前
記揺動フレームは弾性体の緩衝部材を介して前記固定フ
レームに対して揺動可能に軸支されていることを特徴と
する車両用クローラの構造である。
【0018】このような構成になる車両用クローラによ
れば、前記揺動フレームは弾性体の緩衝部材を介して前
記固定フレームに軸支されているので、前記揺動フレー
ムは前記固定フレームに対して揺動可能となり、また前
記揺動フレームの揺動に対して前記緩衝部材が抵抗力を
掛けるので前記被駆動転輪が路面の凹凸に対して過敏に
上下することがなく前記車両用クローラが路面にスムー
ズに接地して走行できるようにすると共に路面からの振
動を吸収するという効果がある。
【0019】請求項6に記載の発明は、請求項3あるい
は請求項4に記載の車両用クローラの構造において、前
記揺動フレームは前記固定フレームに固定されたストッ
パーによって揺動する範囲が制限されることを特徴とす
る車両用クローラの構造である。
【0020】このような構成になる車両用クローラによ
れば、前記揺動フレームと前記固定フレームの間には前
記固定フレームに取り付けられた前記ストッパーが介在
するので、前記揺動フレームの揺動は前記固定フレーム
によって規制される。従って車両の走行時に路面の大き
な凹凸によって前記被駆動転輪が上下に大きく動かされ
ようとしても、所定の範囲内に規制されるので、前記車
両用クローラが車体に接触するようなことが発生しない
という効果がある。
【0021】請求項7に記載の発明は、請求項1に記載
の車両用クローラの構造において、前記フレームがフレ
ーム長さ調節機構によって前記フレームの前後方向の長
さを変えて、前記被駆動転輪と前記駆動輪との位置関係
を変化させることにより、前記車両用クローラの外形形
状を任意に構成できることを特徴とする車両用クローラ
の構造である。
【0022】このような構成になる車両用クローラによ
れば、前記フレームがフレーム長さ調節機構によって前
記フレームの前後方向の長さを変えることができるの
で、前記駆動輪と前記フレームに軸支された被駆動転輪
との相対的な位置関係を変化させることができる。従っ
て前記車両用クローラの外形形状を任意に構成できると
いう効果がある。
【0023】以上の説明に述べた如く、本発明の車両用
クローラの構造によれば車両のホイールハウスの形状が
様々に異なっているとしても、前記車両用クローラが任
意に形状を変化させて搭載可能となるので、当初の目的
が達成される。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態につい
て図1を用いて説明する。図1(B)は車両用クローラ
100を車両搭載状態で側面から見た側面図である。ま
たこの図1(B)のA−A断面で切った断面図が図1
(A)である。車両用クローラ100は車両の図示して
いない駆動軸に脱着可能に連結されたアダプタ112に
駆動輪ボルト114で結合され歯111を有する駆動輪
110と、この駆動輪110の下方前後に配置された一
対の被駆動転輪120と、駆動輪110を軸受115で
軸支する固定フレーム140と、この固定フレーム14
0に揺動可能に軸支され且つ一対の被駆動転輪120を
軸支する揺動フレーム160(固定フレーム140と揺
動フレーム160を包含してフレームと呼ぶ。)と、駆
動輪110と一対の被駆動転輪120とに巻き付けられ
たベルト130と、車両のナックルあるいはアクスルハ
ウジングのように駆動輪110を回転自在に軸支する保
持体170と固定フレーム140とを連結するアタッチ
メント150とを主要な構成要素として構成されてい
る。
【0025】図1においては,転動する転輪は一対の被
駆動転輪120だけであるが、これは必ずしもこれだけ
に限定されるものではなく、従来の技術の図5で示した
ように例えば一対の被駆動転輪120の中間に被駆動転
輪120の外径と同じあるいは異なる直径を有する中間
転輪を設けてやっても良い。
【0026】ベルト130の内周の長手方向に沿って中
央部には、駆動輪110の歯111が係合される複数の
凹凸を形成する凹凸部131が所定の間隔で形成されて
いるので、駆動輪110の回転に従ってベルト130は
循環回転される。またベルト130の内周の幅方向にて
前記凹凸部131の両側は凹凸のない平坦な面をなして
おり、被駆動転輪120が当接している。この一対の被
駆動転輪120のうち車両前方のものは、前側被駆動転
輪120aであり、車両後方のものは後側被駆動転輪1
20bであり、それぞれ凹凸部131を挟んで2つずつ
で1組の被駆動転輪120を形成している。駆動輪11
0の回転に伴って、歯111が回転されると、この歯1
11が嵌合しているベルト130が回転される。ベルト
130は駆動輪110と前側被駆動転輪120aと後側
被駆動転輪120bとで形成される略三角形状を構成
し、前側被駆動転輪120aと後側被駆動転輪120b
との間のベルト130の外周は路面に接地される。
【0027】固定フレーム140の上方は図1(A)に
示される如く軸受115を収納する軸受取付カバー14
5を有しており、この軸受取付カバー145はカバー取
付部141にカバー取付ボルト142によって結合され
ている。軸受115は前記軸受取付カバー145内に在
って、駆動輪110に駆動輪ボルト114で固定された
連結体である駆動輪延設体113の駆動輪延設軸部11
6を回転自在としている。従って固定フレーム140は
車両側面から見ると、図1(B)に示すように駆動輪1
10の回転中心の周りにて傾けることができ、所定の角
度に調節可能となっている。
【0028】固定フレーム140の下方は図1(A)に
示される如く固定フレームアーム143が二股に分かれ
て形成されていて、固定フレームアーム143の間には
ブッシュ165を介して揺動フレーム160が取り付け
られている。また固定フレーム140が二股の固定フレ
ームアーム143に分かれる根元の部分であるアーム付
け根部144の車両内側には固定フレームボス146が
上方に向かって延びている。この固定フレームボス14
6にはアタッチメント第2ボルト153が貫通してお
り、このアタッチメント第2ボルト153は同時にアタ
ッチメント150の下方も貫通し、アタッチメント第2
ボルト153にアタッチメント第2ナット154が螺合
することによって固定フレーム140とアタッチメント
150とは固定して取り付けられている。
【0029】アタッチメント150は図1(B)にて点
線で示される如く車両外側の側面から見ると固定フレー
ム140及び駆動輪110の為に殆ど見えないが、略U
字形状をしており、2つの腕状のアームを形成するアタ
ッチメントアーム151を有する。アタッチメントアー
ム151の上方には車両の前後方向にアタッチメント第
1ボルト152用の孔を備えているので、ナックルやア
クスルハウジングのように車体に対して上下方向に変位
できるが回転しない保持体170に、アタッチメント第
1ボルト152を螺合することによってアタッチメント
150を固定し連結する。このアタッチメント150は
必ずしも略U字形状に限定されるものではなく、固定フ
レーム140と保持体170とを連結するものであれ
ば、いかなる形状のものであっても良い。
【0030】固定フレーム140の二股の固定フレーム
アーム143の間には前述の如く揺動フレーム160が
揺動可能に取り付けられているが、詳しくは以下の如く
である。弾性体の緩衝部材であるゴムのブッシュ165
は二股を形成する固定フレームアーム143の間に位置
され、ブッシュ内筒166の内周に軸方向に揺動フレー
ム取付ボルト162が貫通している。この揺動フレーム
取付ボルト162は固定フレームアーム143の下方に
設けられた孔を貫通しており、揺動フレーム取付ナット
163によってブッシュ165のブッシュ内筒166を
固定フレーム140に固定している。ブッシュ165の
ブッシュ外筒167はゴムのブッシュ165の外周にあ
ってブッシュ165に固着されている。ブッシュ内筒1
66はブッシュ165の内周でブッシュ165に固着さ
れている。ブッシュ外筒167の軸方向の中央部では揺
動フレーム160がブッシュ165の軸と直角の方向即
ち車両前後方向に延設された矩形の形状をしてブッシュ
外筒167に結合されている。従って揺動フレーム16
0はブッシュ165を介してブッシュ外筒167と共に
ブッシュ内筒166に対してブッシュ165の軸廻りに
揺動可能となる。ブッシュ内筒166は前述のように固
定フレーム140に固定されているので、結局揺動フレ
ーム160は固定フレーム140に対して揺動フレーム
取付ボルト162の軸中心廻りに揺動可能となる。以上
の説明では弾性体の緩衝部材としてゴムのブッシュが採
用されているが、必ずしもゴムに限定されるものではな
く、金属のリーフスプリングであっても良い。
【0031】揺動フレーム160の車両前後方向の両端
では、前方に前側被駆動転輪120aが、また後方に後
側被駆動転輪120bが回転自在に軸支されている。従
って例えば車両が走行中に路面の凹凸によってべルト1
30が突き上げられ、前側被駆動転輪120aが押し上
げられると、それに伴って揺動フレーム160は揺動し
後側被駆動転輪120bは相対的に下方に移動され、車
両用クローラ100が凹凸の路面に沿って接地して行き
スムーズな走行が可能となる。また緩衝部材としてのブ
ッシュ165が介在することによって、路面からの振動
を吸収し、前記被駆動転輪が路面の凹凸に対して過敏に
上下したり振動したりすることがなくなり、乗り心地が
向上する効果もある。
【0032】また二股の固定フレームアーム143のア
ーム付け根部144にはゴムでできているストッパー1
55が取り付けられている。これは図1(B)に示すよ
うに前後方向において2個が下方にある揺動フレーム1
60に向いて取り付けられている。従って揺動フレーム
160が図1(B)において時計廻りあるいは反時計廻
りに大きく揺動する場合には揺動フレーム160の上面
がストッパーの下面に当たることになり、それ以上大き
く揺動することができないように規制する役割りを持っ
ている。従って揺動フレーム160の揺動できる範囲を
所定の値に設定することによって車両用クローラ100
自身が大きく揺動し過ぎてベルト130が車両のホイー
ルハウスに干渉するようなことが起こらないようにする
効果を有している。
【0033】このような構成になる車両用クローラ10
0においては、固定フレーム140が駆動輪110の車
両外側で駆動輪110を軸支し、駆動輪110の車両内
側でアタッチメント150を介して保持体170に固定
されているので、車両用クローラ100が接地面から受
ける垂直荷重は被駆動転輪120から揺動フレーム16
0を経由して固定フレーム140に入り、この固定フレ
ーム140では前述の駆動輪110の車両外側のルート
と車両内側のルートとの2つのルートに分岐して荷重が
伝達される。従って、アタッチメント150の分担荷重
は小さくて済み、また固定フレーム140への荷重も分
担して負担されるからアタッチメント150と固定フレ
ーム140を軽量コンパクトに設定できる。
【0034】次にこの第1の実施の形態の車両用クロー
ラ100が任意の形状にできることによって、様々な形
状のホイールハウスを持った車両に共通して搭載するこ
とが可能であることを説明する。クローラ100におい
ては二股形状の簡単な1部品であるアタッチメント15
0の形状を変更するだけで固定フレーム140の前後方
向の傾きは任意に動かすことができる。固定フレーム1
40の固定フレーム上端部141が軸受取付カバー14
5に結合しており、この軸受取付カバー145は軸受1
15を軸支しているので、駆動輪110の回転中心廻り
に揺動可能であるから、図1(B)に示すように固定フ
レーム140の傾きはアタッチメント150を選択する
ことによって任意に設定可能であり、従って固定フレー
ム140に揺動可能に取り付けられた揺動フレーム16
0に両端で軸支された被駆動転輪120の位置は前後方
向に任意に設定可能である。従って駆動輪110と被駆
動転輪120に巻き掛けられたベルト130で外形形状
を決められる車両用クローラ100は任意に外形形状を
設定できる。これらの形状を変更できる車両用クローラ
100を前述のキャブオーバー型車あるいはボンネット
型車に搭載した場合を図7(B)及び図8(B)に示す
が、クローラ100とホイールハウス30、30a、3
0bとの隙間がそれぞれの前後の隙間についてバランス
よく配置されていることが分かる。
【0035】第1の実施の形態の車両用クローラ100
においては、アタッチメント150は簡単な部品ではあ
るものの、車両ごとにあるいは車両のフロントとリヤご
とに異なるアタッチメントを設定しなければならない。
そこでその必要をなくし同じアタッチメントのままで各
種の車両に適応させることも可能であることを示す。そ
のような車両用クローラ100aを第1の実施の形態の
変形例として示したものが図2である。車両の側面から
見た図を図2(B)に、また図2(B)のB−B断面を
図2(A)に示す。
【0036】このクローラ100aの基本的な構成は前
述の車両用クローラ100と同じであるから、異なる部
分であるアタッチメント150aについてのみ説明し、
他は省略する。アタッチメント150aは二股の形状の
アタッチメント150と異なり単純な矩形の形状をして
おり、上端にアタッチメント第1ボルト152a用の第
1貫通孔152bが、また下方にはアタッチメント第2
ボルト153a用の第2貫通孔153bが共に駆動輪1
10の回転軸と同一方向に軸方向を有するように設けて
ある。アタッチメント150aの第1貫通孔152bに
アタッチメント第1ボルト152aを挿入し保持体17
0aに螺合することによって、アタッチメント150a
は保持体170aに固定されている。またアタッチメン
ト第2ボルト153aを固定フレーム140とアタッチ
メント150aの第2貫通孔153bに挿入し、アタッ
チメント第2ナット154aを螺合させて固定する。こ
のアタッチメント150aを車両側面から見た時の傾き
角度は図2(B)に示してあるが、任意の所定の角度に
設定した上で、前述のように保持体170aと固定フレ
ーム140とを固定することができる。
【0037】従って車両用クローラ100aが車両のホ
イールハウスとの関係で望まれる形状となるようにアタ
ッチメント150aの車両前後方向の傾きを設定してや
って、保持体170aと固定フレーム140との間を連
結してやれば、所定の形状の車両用クローラ100aが
完成できる。この際にアタッチメント150aは第1の
実施の形態のアタッチメント150のように異なる形状
のものにする必要がなく、固定フレーム140や揺動フ
レーム160や駆動輪110、被駆動転輪120も全く
同一のものが使用できるわけであるから、全部品を同一
のまま任意の外形形状の車両用クローラを構成できる優
れた効果がある。
【0038】この車両用クローラ100aについても、
車両用クローラ100のところで述べた如く、一対の被
駆動転輪120の間に中間転輪を設けてやっても良い。
【0039】次に本発明の第2の実施の形態の車両用ク
ローラについて説明する。車両用クローラ200は第1
の実施の形態の車両用クローラ100と同様に駆動輪2
10と、一対の被駆動転輪220と、固定フレーム24
0と、固定フレーム240に揺動可能に軸支された揺動
フレーム260とで構成されるフレームと、アタッチメ
ント250と、駆動輪210及び被駆動転輪220に巻
き付けられたベルト230を主要構成要素として構成さ
れている。アタッチメント250は前述の車両用クロー
ラ100と同様に、車両の保持体270と固定フレーム
240との間に介在し、二股形状のアタッチメントアー
ム251がアタッチメント第1ボルト252によって保
持体270に固定され、またアーム付け根部244の上
部の固定フレームボス246においてアタッチメント第
2ボルト253によって固定フレーム240に固定され
ることによって、固定フレーム240を保持体270に
連結している。
【0040】この図3の車両用クローラ200において
はアタッチメント250は図1のアタッチメント150
と同様の形状となっているが、変形例として図2に示す
150aと同様のアタッチメントとしても良い。この場
合は前述の車両用クローラ100aと同じく全部品を同
一にしたまま任意の外形形状の車両用クローラを構成で
きる。
【0041】固定フレーム240の車両外側には、車両
用クローラ100のように上方に向かって延設された部
分がないので、駆動輪210の車両外側には軸受も備え
られていない。従って固定フレーム240に負荷される
荷重はアタッチメント250を介して全て保持体270
に入力される。このように固定フレーム240の形状は
車両用クローラ100の固定フレーム140とは異なる
が、揺動フレーム260がブッシュ265を介して固定
フレーム240に揺動可能に軸支される部分について前
述の車両用クローラ100の場合と同一であるから、こ
こでの説明は省略する。しかし被駆動転輪220を軸支
する揺動フレーム260の構成は異なっている。即ち揺
動フレーム260は前側被駆動転輪220aを軸支する
主揺動フレーム260aと後側被駆動転輪220bを軸
支する補助揺動フレーム260bとベルト張り調節機構
280とで構成されている。
【0042】主揺動フレーム260aの後方の先端部で
ある主揺動フレーム先端部260cは、車両内側と外側
から補助揺動フレーム260bに挟まれており、両者に
貫通された孔にヒンジ用シャフト267が挿入されてい
る。従ってこのヒンジ用シャフト267を回転中心とし
て補助揺動フレーム260bは主揺動フレーム260a
に対して回転することができる。また主揺動フレーム2
60aと補助揺動フレーム260bを固定する締結装置
を備えていても良い。ここで補助揺動フレーム260b
の上方にはベルト張り調節機構280がある。これは補
助揺動フレーム260bに一体的に取り付けられた調節
ボルト取付部261の取付部雌ねじ部261aには調節
ボルト281が螺合している。従って調節ボルト281
が調節ボルト取付部261から主揺動フレーム260a
に向かって突出する長さは、この調節ボルト281の螺
合具合を調節することによって長くしたり短くしたりで
きる。この突出する長さを短くして置くとヒンジ用シャ
フト267を中心として補助揺動フレーム260bを反
時計廻りに回転させることができ、後側被駆動転輪22
0bを図3(B)で上方にずらせることができるので、
ベルト230は弛むことになる。しかし調節ボルト28
1の突出する長さを長くして行くと、調節ボルト281
の先端である調節ボルト先端部281aは主揺動フレー
ム260aの主揺動フレーム傾斜部260dの上を滑り
ながら後側被駆動転輪220bを時計廻りに下方に移動
させて行く。後側被駆動転輪220bが前側被駆動転輪
220aに対して水平な位置迄来ると、主揺動フレーム
260aと補助揺動フレーム260bとに設けてある図
示してない止め部によって、それ以上は補助揺動フレー
ム260bが時計廻りに回転できなくなる。
【0043】このような構成になるベルト張り調節機構
280があるので、本発明の第2の実施の形態の車両用
クローラ200は、従来の車両用クローラのように車両
用クローラ10全体として完成させた上で車両に取り付
ける必要がない。この車両用クローラ200の車両への
取付方法を述べると、まず主揺動フレーム260aにベ
ルト張り調節機構を装着した補助揺動フレーム260b
を組み付け、それぞれに被駆動転輪220を取り付け
る。またこの主揺動フレーム260aに固定フレーム2
40をブッシュ265を介在させて組み付ける。こうし
て固定フレーム240と揺動フレーム260と一対の被
駆動転輪220が組み付けられたサブアッセンブリーを
車両の保持体270にアタッチメント250で結合させ
る。次に駆動軸に結合されているアダプター212に駆
動輪210を取り付ける。この時アダプター212の車
両外側には邪魔する部品はなくスムーズに作業できる。
最後にベルト230を巻き付けるわけであるが、前述の
ようにベルト張り調節機構280を使って当初は後側被
駆動転輪220bを上方に上げておいてベルト230を
弛ませておき、その後徐々に調節ボルト281を調節し
て行って後側被駆動転輪220bを水平な位置にして行
って、ベルト230の張りを持たせる。取り付けは固定
ナット282をしっかりと締めることによって完了す
る。
【0044】このような取付方法を取ることによって第
2の実施の形態の車両用クローラ200は従来のように
車両用クローラ全体として完成した後に車両に組み付け
る必要がなくなるから、車両用クローラ200を構成す
る部品をバラバラにして保管しておき、必要な時に運搬
して車両の近くに持って行った後に、その場で組み付け
ることができる効果がある。また固定フレーム240a
において従来の技術のものや第1の実施の形態の車両用
クローラ100と異なり、車両外側にて駆動輪210と
連結する部分がないので軽量になると言う効果がある。
また当然のことながら第1の実施の形態の場合と同様に
車両用クローラ200の形状を任意に設定でき、各種の
車両に共通に搭載することが可能である。
【0045】またこの第2の実施の形態の車両用クロー
ラにおいては,図4に示す如くに駆動輪210の回転中
心部にフリーホイールハブ290を装着することができ
る。第1の実施の形態で示した図1の車両用クローラ1
00あるいは図2の車両用クローラ100aの場合には
駆動輪110の回転中心部には軸受115が在ってスペ
ース上の余裕がないのに対して、第2の実施の形態の車
両用クローラ200においてはD−D断面図の図4
(A)から分かるように軸受がないので、車両外側への
張り出しが少なくなり、この場所にフリーホイールハブ
290を収めることが可能となる効果がある。このフリ
ーホイールハブ290を装着することによって必要に応
じて図示しないディファレンシャルギヤやアクスルシャ
フトとこの車両用クローラ200との連結を切り離すこ
とが可能となり、車両の走行中に車両用クローラ200
は回転しているものの、前記ディファレンシャルギヤや
アクスルシャフトを回転させないことができ、引き擦り
抵抗を低減できるので、車両の伝達効率が向上するとい
う効果がある。
【0046】図3及び図4に示した第2の実施の形態の
車両用クローラ200においても、一対の被駆動転輪2
20の他に被駆動転輪220の間に中間転輪を備えたタ
イプの車両用クローラを構成してやっても良いことはい
う迄もない。
【0047】第3の実施の形態の車両用クローラ300
について図5を基に説明する。これは、第1あるいは第
2の実施の形態で述べた車両用クローラと異なり、保持
体170や270に固定する固定フレームを有していな
い。従ってこの場合のフレームは揺動フレーム360と
軸受取付カバー145とで構成されることになる。揺動
フレーム360には揺動フレーム部材360cが取り付
けられ一体となって軸受取付カバー145にカバー取付
ボルト142によって取付られている。従って揺動フレ
ーム360は軸受115を介して、駆動輪110の連結
体である駆動延設体113に軸支されているので、揺動
フレーム360は駆動輪110の軸中心を中心として揺
動可能である。また揺動フレーム部材360cは相当に
高いバネ定数のゴムのブッシュ365を介して後述の後
側揺動フレーム360bに連結されている。ここで、ブ
ッシュ365を備えずに揺動フレーム部材360cが後
側揺動フレーム360bに剛体的に結合するなり、また
一体として形成されるなりしても、前述のように、軸受
115があるので、揺動フレーム360が自由に揺動す
ることができるわけで、そのような構造であっても良
い。
【0048】前記揺動フレーム360は前側揺動フレー
ム360aと後側揺動フレーム360bで構成されてい
る。後側揺動フレーム360bは揺動フレーム部材36
0cに揺動フレーム取付ボルト362によって揺動可能
にして取り付られている。揺動フレーム360にはフレ
ーム長さ調節機構368が設けられている。これは前側
揺動フレーム360a及び後側揺動フレーム360bに
矩形のフレーム長さ調節穴364a、364bを形成し
たものであり、互いに前後方向にスライドできるように
なっている。所定の長さに調節されたところで、揺動フ
レーム取付ボルト366、367によって固定する。こ
のフレーム長さ調節穴364a、364bは必ずしも矩
形の長穴でなくても、例えば円形の穴を前後方向に複数
設けたものであっても良い。この場合は揺動フレーム3
60の長さはステップ的に変化することができる。また
揺動フレーム部材360cの揺動フレーム取付ボルト3
62をフレーム長さ調節穴364b内でスライドさせ
て、揺動フレーム360cと後側揺動フレーム360b
との取付位置を変更させて、駆動輪110と被駆動転輪
120との前後方向の位置関係を変化させてやることも
可能である。
【0049】このような構成になる第3の実施の形態の
車両用クローラであれば、第1あるいは第2の実施の形
態のもので必要であった車両内側の保持体170へ取り
付けるアタッチメント等を必要とせず、従来使われてい
る車両用クローラを一部変更するだけで、フレーム長さ
調節機構368を調節することにより、揺動フレーム3
60の前後方向の長さを調節することによって前記被駆
動転輪120の位置を変化させることが可能となるか
ら、車両用クローラの形状を任意に変えることができる
という優れた効果を有する。また車両用クローラ300
の部品をばらばらにして保管しておき、ばらばらで運搬
した後で、車両のところで組み付けてゆきベルト130
を巻き付けてから、前記フレーム長さ調節機構368に
よって徐々に揺動フレーム360の前後方向の長さを長
くしてゆき、ベルト130の張りを最適に調節すること
が可能であるという優れた効果がある。この車両用クロ
ーラ300の構造は従来の技術の構造に近いものであ
り、小規模の改造によってこのような効果が出せること
も優れた点である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態の車両用クローラ
を示す。この車両用クローラ100の側面図を図1
(B)に、また図1(B)のA−A断面で切った断面図
を図1(A)に示す。
【図2】 第1の実施の形態の車両用クローラのアダプ
ター150の変形例としてのアダプター150aを搭載
した車両用クローラ100aを示す。側面図を図2
(B)に、また図2(B)のB−B断面で切った断面図
を図2(A)に示す。
【図3】 第2の実施の形態の車両用クローラを示す。
この車両用クローラ200の側面図を図3(B)に、ま
た図3(B)のC−C断面で切った断面図を図3(A)
に示す。
【図4】 第2の実施の形態の車両用クローラ200に
フリーホイールハブ290を取り付けた場合を示すもの
で、側面図を図4(B)に、また図4(B)のD−D断
面で切った断面図を図4(A)に示す。
【図5】 第3の実施の形態の車両用クローラ300を
示す。この側面図を図5(B)に、また図5(B)のD
−D断面で切った断面図を図5(A)に示す。
【図6】 従来の技術の車両用クローラ10の側面図を
図6(A)に、また図6(A)のE−E断面で切った断
面図を図6(B)に示す。
【図7】 従来の技術の車両用クローラ10をキャブオ
ーバー型の車両に搭載した場合で、ホイールハウス30
との間の隙間が不足することを説明する為の概念図が図
7(A)であり、本発明の車両用クローラ100、20
0、300等を搭載すると不具合が解消されることを示
す概念図が図7(B)である。
【図8】 従来の技術の車両用クローラ10をボンネッ
ト型の車両に搭載した場合で、ホイールハウス30との
間の隙間が不足することを説明する為の概念図が図8
(A)であり、本発明の車両用クローラ100、20
0、300等を搭載すると不具合が解消されることを示
す概念図が図8(B)である。
【符号の説明】
10、100、100a、200、300・・・車両用
クローラ 11、110、210・・・駆動輪 11a、111・・・歯 112、212・・・アダプタ 115・・・軸受 12、120、220・・・被駆動転輪 120a、220a・・・前側被駆動転輪 120b、220b・・・後側被駆動転輪 13・・・中間転輪 14、130、230・・・ベルト 140、240・・・固定フレーム 143、243・・・固定フレームアーム 150、150a、250・・・アタッチメント 151、251・・・アタッチメントアーム 152、152a、252・・・アタッチメント第1ボ
ルト 153、153a、253・・・アタッチメント第2ボ
ルト 155、255・・・ストッパー 160、260、360・・・揺動フレーム 162・・・揺動フレーム取付ボルト 165、265、365・・・ブッシュ 170、170a・・・保持体 260a・・・主揺動フレーム 260b・・・補助揺動フレーム 280・・・ベルト張り調節機構 281・・・調節ボルト 360a・・・前側揺動フレーム 360b・・・後側揺動フレーム 360c・・・揺動フレーム部材 362、366、367・・・揺動フレーム取付ボルト 368・・・フレーム長さ調節機構

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周に歯を有する駆動輪と、前記駆動輪の
    前記歯に噛み合う凹凸部を内周に有するベルトと、前記
    駆動輪の下方にて前記ベルトの内周に当接して回転させ
    られる少なくとも一対の被駆動転輪と、前記被駆動転輪
    を軸支するフレームとからなり、循環回転する前記ベル
    トが前記被駆動転輪間で接地される車両用クローラにお
    いて、前記被駆動転輪と前記駆動輪との位置関係を変化
    できる前記フレームを有し、前記車両用クローラの外形
    形状が任意に構成できることを特徴とする車両用クロー
    ラの構造。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の車両用クローラにおい
    て、前記フレームに結合されたアタッチメントが、前記
    駆動輪を回転自在に軸支する保持体に固定され且つ前記
    駆動輪より車両の内側にて固定され、異なる形状の前記
    アタッチメントを選択するかあるいは前記アタッチメン
    トの傾きを変えて、前記被駆動転輪と前記駆動輪との位
    置関係を変化させることにより、前記車両用クローラの
    外形形状を任意に構成できることを特徴とする車両用ク
    ローラの構造。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の車両用クローラにおい
    て、前記フレームが固定フレームと前記固定フレームに
    揺動可能に軸支された揺動フレームとで構成されている
    ことを特徴とする車両用クローラの構造。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の車両用クローラにおい
    て、前記揺動フレームが主揺動フレームと補助揺動フレ
    ームとで構成されると共に、前記ベルトの張りを調節す
    るベルト張り調節機構を備えていることを特徴とする車
    両用クローラの構造。
  5. 【請求項5】請求項3あるいは請求項4に記載の車両用
    クローラの構造において、前記揺動フレームは弾性体の
    緩衝部材を介して前記固定フレームに対して揺動可能に
    軸支されていることを特徴とする車両用クローラの構
    造。
  6. 【請求項6】請求項3あるいは請求項4に記載の車両用
    クローラの構造において、前記揺動フレームは前記固定
    フレームに固定されたストッパーによって揺動する範囲
    が制限されることを特徴とする車両用クローラの構造。
  7. 【請求項7】請求項1に記載の車両用クローラの構造に
    おいて、前記フレームがフレーム長さ調節機構によって
    前記フレームの前後方向の長さを変えて、前記被駆動転
    輪と前記駆動輪との位置関係を変化させることにより、
    前記車両用クローラの外形形状を任意に構成できること
    を特徴とする車両用クローラの構造。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010184677A (ja) * 2009-02-13 2010-08-26 Yanmar Co Ltd セミクローラ型作業車両
JP2012531356A (ja) * 2009-06-30 2012-12-10 スーチー インターナショナル インコーポレイテッド 無限軌道システム
JP2013086766A (ja) * 2011-10-21 2013-05-13 Yanmar Co Ltd 作業車両
JP2013177058A (ja) * 2012-02-28 2013-09-09 Yanmar Co Ltd セミクローラ式作業車両

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