JP2013177058A - セミクローラ式作業車両 - Google Patents

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淳 寺島
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和磨 森口
Tomoyuki Ebihara
智幸 海老原
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Abstract

【課題】安定走行を可能とするセミクローラ式作業車両を提供することにある。
【解決手段】左右一対のクローラ式走行装置20と、1輪の前輪30と、把持部40とで構成され、クローラ式走行装置20が、駆動輪21と、従動輪22と、テンションローラ23とを備え、従動輪22の回転軸22Aとテンションローラ23の回転軸23Aとを結ぶ線分に駆動輪21の回転軸21Aから垂線を下ろしたとき、垂線によって線分が第1線分と第2線分とに分割され、かつ、第1線分が第2線分よりも長く、第1線分が第2線分に対して前輪30側に位置する。
【選択図】図1

Description

本発明は、後部に備える左右一対のクローラ式走行装置と、前部に備える1輪の前輪と、後部に備える作業部とで構成されるセミクローラ式作業車両に関する。
従来のセミクローラ式作業車両としてのトラクタは、操舵可能な左右一対の前輪を備え、後部に左右一対のクローラ式走行装置を備える。そして、クローラ式走行装置が、上部に備える1つの駆動輪と、下部に備える1つの従動輪と、下部に備える1つのテンションローラとで構成される。駆動輪と、従動輪と、テンションローラには、これらに外接するようにクローラベルトを掛け回す。このようなクローラ式走行装置では、従動輪とテンションローラとの間にあるクローラベルトが接地する。また、駆動輪の回転軸を中心としてクローラ式走行装置が回動可能に取り付けられている。
特開2006−335240号公報
しかし、このような従来のセミクローラ式作業車両では、クローラ式走行装置の形状、すなわち、駆動輪、従動輪、テンションローラの配置の検討が十分になされてこなかった。このため、クローラ式走行装置が丸太などの障害物に乗り上げて走行面から浮き上がったときに、セミクローラ式作業車両が不安定となり、スリップしたり、転倒したりする可能性があった。このため、障害物に乗り上げたときであってもクローラ式走行装置が走行面から浮き上がる時間を短縮することが求められる。そこでこの発明は、安定走行を可能とするセミクローラ式作業車両を提供することにある。
このため請求項1に記載の発明は、後部に備える左右一対のクローラ式走行装置と、
前部に備える1輪の前輪と、
前記後部に備える作業部とで構成されるセミクローラ式作業車両であって、
前記クローラ式走行装置が、
上部に備える1つの駆動輪と、
下部に備える1つの従動輪と、
下部に備える1つのテンションローラとを備え、
前記駆動輪と、前記従動輪と、前記テンションローラに外接するようにクローラベルトを掛け回し、前記従動輪と前記テンションローラとの間にある前記クローラベルトが接地し、かつ、前記駆動輪の回転軸を中心として前記クローラ式走行装置が回動可能なセミクローラ式作業車両であって、
前記従動輪の回転軸と前記テンションローラの回転軸とを結ぶ線分に前記駆動輪の回転軸から垂線を下ろしたとき、該垂線によって前記線分が第1線分と第2線分とに分割され、かつ、前記第1線分が前記第2線分よりも長い作業車両であって、
前記第1線分が前記第2線分に対して前記前輪側に位置することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のセミクローラ式作業車両において、前記前輪が、その車軸を通る鉛直線を回動中心として左右にそれぞれ回動可能であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のセミクローラ式作業車両において、前記前輪が前記鉛直線を回動中心として左右にそれぞれ90度±10度で回動可能であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のセミクローラ式作業車両において、前記前輪の左右への回動の駆動源が油圧装置であることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載のセミクローラ式作業車両において、前記前輪が駆動輪であることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、後部に備える左右一対のクローラ式走行装置と、前部に備える1輪の前輪と、前記後部に備える作業部とで構成されるセミクローラ式作業車両であって、前記クローラ式走行装置が、上部に備える1つの駆動輪と、下部に備える1つの従動輪と、下部に備える1つのテンションローラとを備え、前記駆動輪と、前記従動輪と、前記テンションローラに外接するようにクローラベルトを掛け回し、前記従動輪と前記テンションローラとの間にある前記クローラベルトが接地し、かつ、前記駆動輪の回転軸を中心として前記クローラ式走行装置が回動可能なセミクローラ式作業車両であって、前記従動輪の回転軸と前記テンションローラの回転軸とを結ぶ線分に前記駆動輪の回転軸から垂線を下ろしたとき、該垂線によって前記線分が第1線分と第2線分とに分割され、かつ、前記第1線分が前記第2線分よりも長い作業車両であって、前記第1線分が前記第2線分に対して前記前輪側に位置する。
これにより、ホイールベースを保持したままで、効果的に車両の全長を短くすることができる。また、クローラ式走行装置が車両の中央(重心)近くの障害物を乗り越える際、クローラ式走行装置が上下に回動する範囲が小さくてすみ、スムーズに障害物に追随する。また、障害物を乗り越える際に、クローラ式走行装置が走行面から完全に離れる時間を短縮することができ、滑りやすい斜面でもセミクローラ式作業車両がスリップすることを低減できる。したがって、安定走行を可能としたセミクローラ式作業車両を提供することができる。
請求項2に記載の発明によれば、前記前輪が、その車軸を通る鉛直線を回動中心として左右にそれぞれ回動可能であるので、セミクローラ式作業車両が進行方向を容易に変更可能である。また、回動角度を大きくし、左右のクローラ式走行装置を左右でそれぞれ逆に駆動回転させると、セミクローラ式作業車両の旋回半径を小さくすることができる。したがって、小さなスペースでセミクローラ式作業車両が旋回することができる。
請求項3に記載の発明によれば、前記前輪が前記鉛直線を回動中心として左右にそれぞれ90度±10度で回動可能であるので、前輪を90度±10度で回動させるとともに、左右のクローラ式走行装置を左右でそれぞれ逆に駆動回転させると、セミクローラ式作業車両の旋回半径はさらに小さくなり、ほぼゼロターンとなることができる。したがって、より小さなスペースでセミクローラ式作業車両が旋回することができる。
請求項4に記載の発明によれば、前記前輪の左右への回動の駆動源が油圧装置であるので、簡単な構成で駆動力を発揮して前輪を回動させることができる。
請求項5に記載の発明によれば、前記前輪が駆動輪であるので、セミクローラ式作業車両の駆動力を増すことができ、急な斜面をスリップすることなく上り下りすることを容易にする。また、旋回半径が小さくても前輪がスリップすることがない。
この発明のセミクローラ式作業車両の一例としての森林作業車両の側面図である。 その平面図である。 クローラ式走行装置の斜視図である。 その一部の斜視図である。 さらにその一部の拡大斜視図である。 クローラ式走行装置の駆動輪、従動輪、テンションローラの配置を説明するための図である。 (a)〜(c)は森林作業車両が丸太を乗り越える様子を説明するための図である。 (a),(b)はともに前輪を90度回動させた状態を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、この発明を実施するための最良の形態について詳述する。なお、この明細書において、セミクローラ式作業車両の「後」とはクローラ式走行装置側を、セミクローラ式作業車両の「前」とは前輪側を、「左右」とはそれぞれ、前に向かって「左右」を指すものとする。
図1にはこの発明のセミクローラ式作業車両の一例としての無人走行の森林作業車両10の側面図を、図2には、その平面図を、図3には、クローラ式走行装置の詳細を示す。森林作業車両10は、左右一対のシャーシSと、後部に備える左右一対のクローラ式走行装置20と、前部に備える1輪の前輪30と、後部に備える把持部(作業部)40と、バケット50(作業部)などを備える。なお、シャーシSには、フレームS1,S2,S3,S4を固設している。
クローラ式走行装置20は、上部に備える1つの駆動輪21と、下部に備える1つの従動輪22と、下部に備える1つのテンションローラ23と、従動輪22とテンションローラ23との間に補助ローラ24,24を備える。そして、駆動輪21、従動輪22と、テンションローラ23、補助ローラ24,24に外接するようにクローラベルト25を掛け回す。なお、符号21Aは駆動軸、符号22Aは従動輪の固定軸、符号23Aはテンションローラの固定軸である。駆動軸21Aは駆動回転し、固定軸22A,23Aは回転しない。したがって、駆動輪21は駆動軸21Aとともに回転し、従動輪22は固定軸22Aの周りを従動回転し、テンションローラ23は固定軸23Aの周りを従動回転する。従動輪22とテンションローラ23は、取付フレーム26に回転自在に取り付けられている。なお、クローラ式走行装置20は左右対称に備える。
クローラベルト25のうち、従動輪22とテンションローラ23との間にある部分が接地する。また、駆動輪21の駆動軸21Aを中心としてクローラ式走行装置20が回動可能である。
前輪30はタイヤとホイールで構成され、前輪30の中心に備える車軸31の回りに回転自在である。前輪30は車軸31を介して、前輪ブラケット32に支持されている。前輪ブラケット32は、支持部33に対して回動可能に取り付けられている。支持部33は円筒状に形成され、シャーシS上に固設される。また、支持部33はその中心線が車軸31を通る鉛直線となる。支持部33の上には矩形で板状のブラケット34を配置する。なお、支持部33とブラケット34は、前輪ブラケット32が回動しても不動である。
ブラケット34の先端部には、ピンP1を介して回動板36を回動可能に取り付ける。回動板36は後側が円弧状に形成され、この円弧状の部分には、ギアが形成されている。このギアは、前輪ブラケット32から上方に延設された円柱状のポストの側面と噛合している(すなわち、ポストの側面にはギアが形成されている)。このポストは支持部33内に回動自在に備えられるが、ギアのある部分のみは支持部33の開口より露出している。ポストの中心には固定軸を突出して配置し、ブラケット34はこの固定軸に固設されている。固定軸は支持部33の中心線と一致する。ポストは固定軸に対して回動自在である。固定軸の下端は、前輪ブラケット32の裏側に取り付けられる。また、ポストと前輪ブラケット32は固設され、同期して回動する。
一方、回動板36の鋭角部分には、ピンP2を介して油圧シリンダ35の一端を回動可能に取り付ける。油圧シリンダ(油圧装置)35を伸縮させると回動板36がピンP1を支点として回動し、回動板36と噛合するポストが回動し、前輪ブラケット32を回動させて、前輪30が左右に回動する。これによって、森林作業車両10は左右に走行方向を変えたり、旋回したりすることが可能となる。このとき、支持部33とポストの中心にある固定軸は回転しない。
なお、前輪30は、クローラ式走行装置20の駆動力によって森林作業車両10が走行する際に従動する車輪であってもよいし、インホイールモータを装着して駆動輪であってもよい。
クローラ式走行装置20の上方には、把持部40を備える。把持部40は、一対の把持爪41,41と、把持爪41の基端側を固定する開閉手段42と、開閉手段42を取り付けて保持する取付部43などで構成される。開閉手段42はモータの駆動力によって把持爪41を開閉させる。取付部43の左右両側には、取付棒44を延出して備える。取付棒44の両側端にはそれぞれ、アーム45,45の先端および油圧シリンダ46の先端を回動自在に取り付ける。
一対のアーム45,45の基端側はそれぞれ、シャーシSの前端にピン52を介して回動自在に取り付ける。油圧シリンダ46の基端は本体フレームS5に回動可能に取り付ける。本体フレームS5は、シャーシSに固設されている。アーム45の中間部には、バケット50を取り付ける。詳しくは、バケット50は、左右一対のアーム45の間に取付ピン51を介して回動自在に取り付けられる。なお、取付ピン51は、バケット50の側面とアーム45とを連結するためのものである。バケット50の側面における取付ピン51の取り付け位置は、側面視において、バケット50の重心位置と一致することが望ましい。このようにすると、アーム45がピン52を支点として上下に回動しても、バケット50の水平姿勢は維持されたままとなり、バケット50内に液体などを収納してもこぼれることがない。
このような構成となっているので、油圧シリンダ46を伸縮させると、アーム45が基端側のピン52を支点として上下方向に回動し、把持爪41やバケット50が上下に移動する。
なお、符号CRはカウルであり、カウルCR内には、エンジン、燃料タンク、制御部などを備える。また、カウルCRには不図示の受信部を突設し、この受信部を介して、森林作業車両10を遠隔操作する。
駆動軸21Aには、不図示のギアを取り付ける。このギアは、チェーンケース61内に設けられる。チェーンケース61内には別のギアを備える。符号63はこのギアの回転軸である。チェーンケース61内では、2つのギアの間にチェーンを掛け回している。
回転軸63は別のチェーンケース62内に回転自在に貫通している。回転軸63には、さらに別のギアを備える。このギアはチェーンケース62の一端側の内側に配置される。チェーンケース62の他端側の内側にはさらに別のギアを備え、このギアの回転軸64を突設する。チェーンケース62内の2つのギアにはチェーンが掛け回されている。回転軸64はカウルCRに備えるエンジンの出力軸と連結されている。したがって、エンジンからの駆動力は、チェーンケース62,61を介して駆動軸21Aに伝達され、駆動輪21を回転させる。
チェーンケース61の前端側の上面には、油圧シリンダ(油圧装置)28の一端をピン28Pを介して回動可能に取り付ける。油圧シリンダ28の他端はフレームS3に回動可能に取り付ける(フレームS3はシャーシ(機体)Sに固設されている)。なお、油圧シリンダ28は、チェーンケース61およびシャーシS(フレームS3)に対して回動自在である。
なお、符号71は、電装品類を収納した収納ボックスである。また、符号26は取付フレームであり、取付フレーム26は、従動輪22とテンションローラ23を回転自在に取り付ける。また、符号27は、支持フレームであり、支持フレーム27の一端は取付フレーム26に、他端は本体フレームS6にそれぞれ回動自在に取付ける。本体フレームS6はシャーシSに固設されている。
図4,5に示すように、取付フレーム26は上部に円弧状の当接部26Aを備える。接触部26Aには、駆動軸21Aの外側に備える不図示のスリーブが当接する。なお、このスリーブと駆動軸21Aとの間にはボールベアリングを備える。したがって、駆動軸21Aが回転してもスリーブは回転しない。
取付フレーム26の下端両側には、取付フレーム81A,81Bをそれぞれ延設する。取付フレーム81Aは、取付フレーム81B内にその一部を装嵌され、伸縮可能である。なお、符号82はテンション付与装置であり、取付フレーム81Aを伸張方向にテンションをかけて保持するものである。テンション付与装置82によりクローラベルト25のテンションの強弱を容易に調節することができる。クローラベルト25のテンションの強弱が調節可能であると、走行面に凹凸があるような場所を速く走行する場合には、クローラベルト25のテンションを強くして、クローラベルト25が撓んで他の部材に当接しないようにすることができる。
一方、取付フレーム26の下端および、取付フレーム81Bの下端には、取付フレーム81Cが固設されている。取付フレーム81Cには、固定軸24A,24Aを固設する。この固定軸24Aには、補助ローラ24を従動回転自在に取り付ける。なお、符号29はガイド板であり、走行面の傾斜や起伏に応じて回動軸29Aを中心として回動し、適切にクローラベルト25をガイドする。補助ローラ24はガイド板29上に配置されている。
このように構成されているので、クローラ式走行装置20は、駆動輪21にクローラベルト25を介して懸架される構造となっている。詳しくは、クローラベルト25によって取付フレーム26、取付フレーム81A,81B,81C、従動輪22、テンションローラ23、補助ローラ24,24などが懸架されている。このため、取付フレーム26は駆動軸21Aの回りに回動自在となっている。したがって、従動輪22、テンションローラ23、補助ローラ24,24なども駆動軸21Aの回りに回動自在となっており、走行面の凹凸に応じて回動する。
なお、この例では、図6に示すように、従動輪22の固定軸22Aとテンションローラ23の固定軸23Aとを結ぶ長さLの線分に駆動輪21の駆動軸21Aから垂線を下ろしたとき、垂線によって長さLの線分が第1線分と第2線分とに分割され、かつ、第1線分の長さL2が第2線分の長さL1よりも長くなる。そして、第1線分が第2線分に対して前輪30側に位置する。
このように構成された森林作業車両10で不整地を走行する動作について図7(a)〜(c)を用いて説明する。森林作業車両10が森林内を前進して伐採した丸太Wに出くわしたとき、まず、前輪30が丸太Wを乗り越える。次に、クローラ式走行装置20の従動輪22側から丸太Wに乗り上げる(図7(a))。このとき、クローラ式走行装置20は駆動軸21Aを回動中心として図中で反時計回りに回動する。駆動軸21Aが固定軸22Aと固定軸23Aの中点から固定軸23A側に偏って位置しているため(図6参照)、テンションローラ23側のクローラベルト25は地面Gに接地したままであり、森林作業車両10の走行安定性がよい。
森林作業車両10がさらに前進して、クローラ式走行装置20の駆動軸21Aが丸太Wの真上に近づく(図7(b))と、クローラ式走行装置20は駆動軸21Aを回動中心として図中で時計回りに回動する。駆動軸21Aが丸太Wの真上近傍にあるときは、クローラベルト25が全て地面Gから浮き上がる。
森林作業車両10がさらに前進すると、クローラ式走行装置20は駆動軸21Aを回動中心として図中でさらに時計回りに回動し、従動輪22側のクローラベルト25が地面Gに接地する(図7(c))。駆動軸21Aが固定軸22Aと固定軸23Aの中点から固定軸23A側に偏って位置しているため(図6参照)、動輪22側のクローラベルト25が地面Gに接地するまでの時間が短くてすみ、森林作業車両10の走行安定性がよい。
次に、森林作業車両10が旋回をする方法について説明する。森林作業車両10が180度方向転換をするときは、図8(a)に示すように油圧シリンダ35を所定長さだけ伸ばす。すると、回動板36がピンP1を支点として図中で時計回りに回動する。これによって、ポストの中心にて前輪ブラケット32が図中で時計回りに回動し、前輪30は90度回動する。
そして、森林作業車両10を右回りに180度旋回させるときは、左側のクローラ式走行装置20を前進方向に回転させるとともに、右側のクローラ式走行装置20を後進方向に回転させることで、旋回半径を小さくしてゼロターンが可能となる。なお、前輪30は90度±10度の範囲で回動させるとほぼゼロターンをすることができる。
一方、森林作業車両10を左回りに180度旋回させるときは、左側のクローラ式走行装置20を後進方向に回転させるとともに、右側のクローラ式走行装置20を前進方向に回転させる。
なお、図8(b)に示すように油圧シリンダ35を所定長さだけ縮めると、回動板36がピンP1を支点として図中で反時計回りに回動する。これによって、ポストの中心にて前輪ブラケット32が図中で反時計回りに回動し、前輪30は90度回動する。このようにしても図8(a)と同様に前輪30を90度回動させることができる。なお、前輪30は90度±10度の範囲で回動させるとほぼゼロターンをすることができる。
油圧シリンダ35を伸縮させて前輪30を90度より大きく右または左に回動させると、さらに小回りのターンができる。
なお、上述の例では、クローラ式走行装置20が上部に駆動輪21、下部に従動輪22およびテンションローラ23を備え、側面視(図1)にて略三角形状に構成されたが、この発明はこれに限定されるものではなく、逆台形状などあらゆる形状を取りうる。
また、油圧シリンダ(油圧装置)35はこれに限定されるものではなく、電動アクチュエータなどであってもよい。
さらに、上述の例では、前輪30が車軸31に1つのタイヤとホイールを備えて構成されたが、この発明はこれに限定されるものではなく、車軸31に2つのタイヤとホイール(いわゆるダブルタイヤ)を備えてもよい。
また、上述の例では、森林作業車両10に受信部を備え、森林作業車両10を遠隔操作によって無人走行させたが、この発明はこれに限定されるものではない。したがって、森林作業車両が運転席を備え、運転者が乗車して走行するようにしてもよい。
この発明は上述の例に限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲内であらゆる形態を取ることができる。
この発明のセミクローラ式作業車両は、森林作業車両のみならず、例えば、トラクタ、コンバイン、田植機、建設機械など不整地を作業するあらゆる作業車両に適用しうる。また、これらに適用するにあたり、運転者が乗車するようにしてもよいし、遠隔操作で無人走行させるようにしてもよい。
10 森林作業車両(セミクローラ式作業車両)
20 クローラ式走行装置
21 駆動輪
21A 駆動軸
22 従動輪
22A 従動輪の固定軸
23 テンションローラ
23A テンションローラの固定軸
25 クローラベルト
30 前輪
40 把持部(作業部)

Claims (5)

  1. 後部に備える左右一対のクローラ式走行装置と、
    前部に備える1輪の前輪と、
    前記後部に備える作業部とで構成されるセミクローラ式作業車両であって、
    前記クローラ式走行装置が、
    上部に備える1つの駆動輪と、
    下部に備える1つの従動輪と、
    下部に備える1つのテンションローラとを備え、
    前記駆動輪と、前記従動輪と、前記テンションローラに外接するようにクローラベルトを掛け回し、前記従動輪と前記テンションローラとの間にある前記クローラベルトが接地し、かつ、前記駆動輪の回転軸を中心として前記クローラ式走行装置が回動可能なセミクローラ式作業車両であって、
    前記従動輪の回転軸と前記テンションローラの回転軸とを結ぶ線分に前記駆動輪の回転軸から垂線を下ろしたとき、該垂線によって前記線分が第1線分と第2線分とに分割され、かつ、前記第1線分が前記第2線分よりも長い作業車両であって、
    前記第1線分が前記第2線分に対して前記前輪側に位置することを特徴とする、セミクローラ式作業車両。
  2. 前記前輪が、その車軸を通る鉛直線を回動中心として左右にそれぞれ回動可能であることを特徴とする、請求項1に記載のセミクローラ式作業車両。
  3. 前記前輪が前記鉛直線を回動中心として左右にそれぞれ90度±10度で回動可能であることを特徴とする、請求項2に記載のセミクローラ式作業車両。
  4. 前記前輪の左右への回動の駆動源が油圧装置であることを特徴とする、請求項3に記載のセミクローラ式作業車両。
  5. 前記前輪が駆動輪であることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれかに記載のセミクローラ式作業車両。
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