JPH10116636A - 圧接端子 - Google Patents

圧接端子

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JPH10116636A
JPH10116636A JP8270121A JP27012196A JPH10116636A JP H10116636 A JPH10116636 A JP H10116636A JP 8270121 A JP8270121 A JP 8270121A JP 27012196 A JP27012196 A JP 27012196A JP H10116636 A JPH10116636 A JP H10116636A
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press
contact
bottom plate
lead wire
terminal
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JP8270121A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Okabe
敏明 岡部
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄肉化等による小型・軽量化を図った場合に
も、強度の低下による変形の発生を防止すると共に、芯
線の圧入時における圧接刃相互の開きを防止することが
でき、成形工程数を減らしてコストの低減を図ることが
できる圧接端子を提供することにある。 【解決手段】 本発明の圧接端子50は、各連結首部5
7,58が底板部から左右一対の補強壁80,81を立
ち上げた略コ字状の断面構造であり、これらの補強壁8
0,81と、電気接触部51や圧接導通部55の側壁部
62,63,70,71と、リード線固定部54の押え
片52,53とが、底板部に対する折り曲げ位置を揃え
て、一枚の平板状に連なる構成である。また、圧接刃7
3の下縁を底板部側に向って突き出したオーバーハング
部85が形成されるように、圧接導通部55の側壁部7
0,71の裾部83を裾広がりの形状に構成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁被覆を有した
リード線を、絶縁被覆を剥ぎ取ることなく接続すること
のできる圧接端子に関するもので、詳しくは、端子の小
型化や強度向上を達成するための改善に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図5乃至図8は、いずれも従来の圧接端
子を示したものである。図5および図6に示した圧接端
子20は、米国特許4,385,794号明細書に開示
されたものである。この圧接端子20は、単一の導電性
金属板を打ち抜き加工することによって一体に形成され
たもので、前端部に設けられて相手方となる接続端子に
嵌合する電気接触部2と、後端部に設けられて絶縁被覆
を有したリード線を左右一対の押え片5,6によってそ
の絶縁被覆3上から把持するリード線固定部7とを備え
ている。また、電気接触部2とリード線固定部7との中
間においてリード線の芯線との導通を果たす圧接導通部
9と、電気接触部2と圧接導通部9との間を連結してい
る第1の連結首部10と、圧接導通部9とリード線固定
部7との間を連結している第2の連結首部11とを備え
ている。そして、圧接導通部9は、対向配置された圧接
刃17によってリード線の芯線を挾持する芯線接触スロ
ット13を前後方向に離間して有した構成とされてい
る。
【0003】但し、この圧接端子20の場合は、第1の
連結首部10および第2の連結首部11が底板部のみの
単純な平板状に形成されている。また、圧接導通部9
は、図6に示すように、底板部21の両側縁を折り曲げ
ることによって左右一対の側壁部22を形成しており、
各側壁部22の前後縁を内側に折り曲げることによって
前述の各圧接刃17を形成している。左右一対の側壁部
22は、圧接すべきリード線の先端部を収容する収容空
間23を画成している。そして、底板部21と側壁部2
2との間の曲げ箇所には、凹部24がプレス加工されて
いる。この凹部24は、底板部21と側壁部22との間
の曲げ部における剛性を強化して、芯線が芯線接触スロ
ット13に圧入された時に、圧接刃相互の開きを防止す
るためのものである。
【0004】しかし、図5及び図6に示した圧接端子2
0は、圧接導通部9の前後の連結首部10,11が、い
ずれも底板部のみの単純な平板状であって強度が周囲よ
りも低いため、使用板材の薄肉化による軽量化等を図る
と、成形後の巻き取り処理時やコネクタハウジングへの
挿入時等に、これらの連結首部10,11に変形や損壊
が生じるという問題がある。
【0005】したがって、前述の不都合を解消するべ
く、図7及び図8に示すような圧接端子が提案されてい
る。この圧接端子30は、前端部に設けられて相手方と
なる接続端子に嵌合する電気接触部31と、後端部に設
けられて絶縁被覆3を有したリード線4を左右一対の押
え片32,33によってその絶縁被覆3上から把持する
リード線固定部34とを備えている。また、電気接触部
31とリード線固定部34との中間においてリード線4
の芯線8との導通を果たす圧接導通部35と、電気接触
部31と圧接導通部35との間を連結している第1の連
結首部37と、圧接導通部35とリード線固定部34と
の間を連結している第2の連結首部38とを備えてい
る。これらの各部は、導電性金属板の打ち抜き加工等に
より一体に形成されている。
【0006】前記圧接導通部35は、電気接触部31と
リード線固定部34との中間において前後方向に離間し
た2つの芯線接触スロット40を有している。そして、
図8に示すように、各芯線接触スロット40は、対向配
置された一対の圧接刃41によって芯線8を圧入するス
ロット40を提供したもので、対向配置された一対の圧
接刃41によってリード線4の絶縁被覆3を切断してリ
ード線4の芯線8を挾持することで、リード線固定部3
4に固定されたリード線4の芯線8との導通を果たすこ
とができる。
【0007】前記第1の連結首部37および第2の連結
首部38は、底板部の両側縁を折り曲げることで、底板
部42の側端から垂直に延出した第1の補強壁43と、
この第1の補強壁43の上端から水平方向(底板部に平
行な方向)に延出した第2の補強壁44とを形成したも
ので、横断面形状が略C字状の立体構造となっている。
【0008】更に、前記圧接導通部35は、図7および
図8に示すように、底板部46の左右側端から垂直に延
出してリード線4の圧接部位を収容する左右側壁47
と、この左右側壁47の前後縁を内方に折り曲げた形態
で提供される前述の各圧接刃41とを絞り加工によって
前述の各連結首部37,38の補強壁43,44と一体
に形成している。
【0009】なお、図示のように圧接導通部35の底板
部46には、圧接するリード線4の長さ方向に沿って、
該圧接導通部35の一対の側壁47間に押し込まれたリ
ード線4の押し込み深さを決定する電線ストッパ部48
が打ち出し成形されている。また、この電線ストッパ部
48と同様な電線ストッパ部49が、リード線固定部3
4の底板部にも装備されている。
【0010】上述した圧接端子30によれば、各連結首
部37,38が、いずれも横断面形状が略C字状の立体
構造であるため、単純な平板状であった従来のものと比
較すると、連結首部37,38に十分な機械的強度を確
保することが容易になり、薄肉化等による小型・軽量化
を図った場合にも、強度の低下による変形の発生を防止
することができる。また、圧接導通部35において芯線
接触スロット40を提供している圧接刃41は、絞り加
工により連結首部37,38における補強壁43,44
や側壁47と一体の曲げ構造となっているため、これら
圧接刃41や側壁47における機械的強度も十分に高
く、薄肉化等による小型・軽量化を図った場合にも必要
十分な強度を確保して、芯線の圧入時における圧接刃相
互の開きを防止することができ、電気的接続の信頼性の
低下を防止することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た圧接端子30では、連結首部37,38の成形に必要
な折り曲げ回数が多く、しかも、絞り加工まで行うた
め、成形工程数が大幅に増大して、コストアップを招く
という問題がある。
【0012】本発明の目的は、上記課題を解消すること
にあり、折り曲げ回数の少ない単純な構造でありながら
高い強度を確保することができ、薄肉化等による小型・
軽量化を図っても、強度の低下による変形の発生を防止
すると共に、芯線の圧入時における圧接刃相互の開きを
防止することができ、成形工程数を減らしてコストの低
減を図ることもできる圧接端子を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題は、請求項1記
載の圧接端子であって、底板部の両側縁から立ち上げた
左右側壁部を有する構成をなして端子前端部に設けられ
て相手方となる接続端子に嵌合する電気接触部と、底板
部の左右側縁から立ち上げた左右一対の押え片を有する
構成をなして端子後端部に設けられて前記一対の押え片
間に挿入された絶縁被覆付きのリード線に一対の押え片
を加締め付けることによってリード線を固定するリード
線固定部と、底板部の両側縁から立ち上がって前記リー
ド線の圧接部位を収容する左右側壁部とこれらの左右側
壁部の前後端を内方に折り曲げた圧接刃によって形成さ
れる前後一対の芯線接触スロットとを有する構成をなし
て端子中間部に設けられ、各芯線接触スロットを形成し
ている対向配置された圧接刃が左右側壁部間に押し込ま
れるリード線の被覆を切断してリード線との導通を果た
す圧接導通部と、前記電気接触部及び圧接導通部の底板
部に連なる底板部を有する構成をなして電気接触部と圧
接導通部との間を連結する第1の連結首部と、前記圧接
導通部及びリード線固定部の底板部に連なる底板部を有
する構成をなして圧接導通部とリード線固定部との間を
連結する第2の連結首部とを備えた圧接端子であって、
前記第1の連結首部および第2の連結首部を、底板部の
両側縁から立ち上がる左右一対の補強壁を備えることに
よって、横断面形状が略コ字状の立体構造にすると共
に、これらの各連結首部の補強壁と、電気接触部や圧接
導通部の側壁部と、リード線固定部の押え片とは、底板
部に対する折り曲げ位置を揃えて、一枚の平板状に連な
る構成であり、各補強壁に連なる圧接導通部の側壁部の
前後端の裾部は、圧接刃の下縁が底板部側に向って垂れ
下がるように突き出したオーバーハング部を形成するよ
うに、裾広がりの形状に切断されたことを特徴とした圧
接端子によって解決される。
【0014】また上記課題は、請求項2記載の圧接端子
であって、リード線の圧接処理が完了した状態で、芯線
接触スロットを形成している一対の圧接刃のオーバーハ
ング部間にリード線の芯線が挾持されるように、圧接導
通部における側壁部や各連結首部の補強壁の高さ寸法が
設定されたことを特徴とする請求項1に記載の圧接端子
によって解決される。
【0015】上記構成の圧接端子によれば、第1及び第
2の各連結首部が、いずれも底板部の両側縁から立ち上
がる左右一対の補強壁を装備することによって、横断面
形状が略コ字状の立体構造にされるため、単純な平板状
であった従来のものと比較すると、これらの連結首部に
十分な機械的強度を確保することができる。
【0016】また、圧接導通部の側壁部は、各連結首部
の補強壁や電気接触部の側壁部や端子後端部の押え片と
曲げ位置を一致させて一枚の平板状に連なっているた
め、リード線を圧接導通部の芯線接触スロットに押し込
んだ時に、一対の圧接刃を介して圧接導通部の各側壁部
に作用する曲げモーメントが、連結首部の補強壁、電気
接触部の側壁部および端子後端部の押え片にまで広範囲
に分散することができる。更には、圧接刃の下縁が底板
部側に向って垂れ下がるように突き出したオーバーハン
グ部を形成しているため、リード線の圧接処理が完了し
た状態では、芯線接触スロットを形成している一対の圧
接刃のオーバーハング部間にリード線の芯線が挾持され
るように、圧接導通部における側壁部や各連結首部の補
強壁の高さ寸法が設定されている。したがって、リード
線の芯線からの抗力としてオーバーハング部に作用する
曲げモーメントは、対向した一対の圧接刃相互の上端部
を互いに接近させる回転モーメントとして圧接導通部の
各側壁部に作用し、折り曲げ箇所を増やして剛性の強化
を図らなくても、作用する力のバランスによって、圧接
刃相互の開きを防止することができる。
【0017】しかも、各連結首部の補強壁と、電気接触
部や圧接導通部の側壁部と、リード線固定部の押え片と
は、底板部に対する折り曲げ位置を揃えて、一枚の平板
状に連なる構成である。したがって、補強壁、側壁部お
よび押え片は、1回の単純な折り曲げ加工によって一括
して曲げ処理を済ませることができ、各連結首部を立体
構造にしたために折り曲げ回数が増えることもない。ま
た、絞り加工等の特殊な加工も用いないで済むため、成
形工程数を減らすことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の圧接端子一実施の
形態例を図1乃至図4に基づいて説明する。図1は本発
明の圧接端子の一実施の形態例を示す斜視図、図2は図
1における圧接導通部の展開図、図3は図1における圧
接端子の圧接完了状態を示す斜視図、図4は図3におけ
るC−C断面図である。
【0019】図1に示すように、本実施の形態の圧接端
子50は、端子前端部に設けられて相手方となる接続端
子に嵌合する電気接触部51と、端子後端部に設けられ
て絶縁被覆3を有したリード線4を左右一対の押え片5
2,53によってその絶縁被覆3上から把持するリード
線固定部54とを備えている。また、電気接触部51と
リード線固定部54との中間には、リード線4の芯線8
との導通を果たす圧接導通部55と、電気接触部51と
圧接導通部55との間を連結している第1の連結首部5
7と、圧接導通部55とリード線固定部54との間を連
結している第2の連結首部58とを備えている。これら
の各部は、導電性金属板の打ち抜き加工等により一体に
形成されている。
【0020】この電気接触部51は、底板部61の両側
縁から立ち上げた左右側壁部62,63と、左右側壁部
62,63の上端縁を内側に直角に折り曲げて重ね合わ
せた上壁部64,65とを備えており、角筒状の外観を
呈している。また、リード線固定部54は、底板部67
の左右側縁から押え片52,53を立ち上げた構成で、
図3に示すように、押え片52,53間に挿入された絶
縁被覆3付きのリード線4に一対の押え片52,53を
加締め付けることによってリード線4を固定する。
【0021】図1および図4に示すように、圧接導通部
55は、底板部69の両側縁から立ち上がってリード線
4の圧接部位を収容する左右側壁部70,71と、左右
側壁部70,71の前後端を内方に折り曲げた圧接刃7
3によって形成される前後一対の芯線接触スロット75
とを備えている。そして、図4に示すように、各芯線接
触スロット75を形成している対向配置された一対の圧
接刃73が、左右側壁部70,71間に押し込まれるリ
ード線4の被覆3を切断して、リード線4との導通を果
たす。
【0022】第1の連結首部57は、電気接触部51の
底板部61と、圧接導通部55の底板部69とに連なる
底板部77を有している。また、第2の連結首部58
は、圧接導通部55の底板部69とリード線固定部54
の底板部67とに連なる底板部78を有している。
【0023】また、第1および第2の連結首部57,5
8は、それぞれの底板部の両側縁から立ち上がる左右一
対の補強壁80,81を装備することによって、横断面
形状が、略コ字状の立体構造になっている。更に、各連
結首部57,58の補強壁80,81と、電気接触部5
1の各側壁部62,63と、圧接導通部55の側壁部7
0,71と、リード線固定部54の押え片52,53と
は、底板部に対する折り曲げ位置を揃えて、一枚の平板
状に連なっている。
【0024】また、各補強壁80,81に連なる圧接導
通部55の側壁部70,71の前後端の裾部83は、図
2に示すように、圧接刃73の下縁が底板部側に向って
垂れ下がるように突き出したオーバーハング部85を形
成するように裾広がりの傾斜面状に切断されている。そ
して、リード線4の圧接処理が完了した状態では、図4
に示すように、芯線接触スロット75を形成している一
対の圧接刃73のオーバーハング部85,85間にリー
ド線4の芯線8が挾持されるように、圧接導通部55に
おける側壁部70,71や各連結首部57,58の補強
壁80,81の高さ寸法が設定されている。
【0025】上述した圧接端子50では、第1及び第2
の各連結首部57,58が、いずれも、それぞれの底板
部77,78の両側縁から立ち上がる左右一対の補強壁
80,81を備えることによって、横断面形状が略コ字
状の立体構造にされたため、単純な平板状であった従来
のものと比較すると、これらの連結首部に十分な機械的
強度を確保することができ、薄肉化等による小型・軽量
化を図った場合にも、強度の低下による変形の発生を防
止することができる。
【0026】また、圧接導通部55の側壁部70,71
は、各連結首部57,58の補強壁80,81や電気接
触部51の側壁部62,63や端子後端部の押え片5
2,53と曲げ位置を一致させ、左右それぞれが一枚の
平板状に連なっている。そのた1、リード線4を芯線接
触スロット75に押し込んだ時に、一対の圧接刃73を
介して圧接導通部55の各側壁部70,71に作用する
曲げモーメントが、連結首部の補強壁80,81、電気
接触部51の側壁部62,63および端子後端部の押え
片52,53にまで広く分散される。したがって、圧接
刃73を介して圧接導通部55の側壁部70,71に作
用する曲げモーメントによって側壁部70,71が曲っ
て圧接刃73相互の間隔が開くことを抑制することがで
きる。
【0027】更に、圧接刃73の下縁が底板部側に向っ
て垂れ下がるように突き出したオーバーハング部85を
形成しており、リード線4の圧接処理が完了した状態で
は、芯線接触スロット75を形成している一対の圧接刃
73のオーバーハング部85間にリード線4の芯線8が
挾持された状態になる。したがって、芯線8からの抗力
としてオーバーハング部85に作用する曲げモーメント
mは、対向した一対の圧接刃73相互の上端部を互いに
接近させる回転モーメントMとして圧接導通部55の各
側壁部70,71に作用し、作用する力のバランスによ
って圧接刃73相互の開きを防止することができる。よ
って、折り曲げ箇所を増やして剛性の強化を図らなくて
も、芯線8の圧入時における圧接刃73相互の開きを防
止することができ、電気的接続の信頼性の低下を防止す
ることができる。
【0028】しかも、各連結首部57,58の補強壁8
0,81と、電気接触部51や圧接導通部55の側壁部
70,71と、リード線固定部54の押え片52,53
とは、底板部に対する折り曲げ位置を揃えて、一枚の平
板状に連なる構成である。そのため、補強壁80,8
1、側壁部62,63,70,71および押え片52,
53は、1回の単純な折り曲げ加工によって一括して曲
げ処理を済ませることができ、各連結首部57,58を
立体構造にしたために折り曲げ回数が増えることもな
い。また、絞り加工等の特殊な加工も用いないで済むた
め、成形工程数を減らしてコストの低減を図ることがで
きる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の圧接
端子によれば、第1の連結首部および第2の連結首部
を、底板部の両側縁から立ち上がる左右一対の補強壁を
備えることによって、横断面形状が略コ字状の立体構造
にすると共に、これらの各連結首部の補強壁と、電気接
触部や圧接導通部の側壁部と、リード線固定部の押え片
とは、底板部に対する折り曲げ位置を揃えて、一枚の平
板状に連なる構成であり、各補強壁に連なる圧接導通部
の側壁部の前後端の裾部は、圧接刃の下縁が底板部側に
向って垂れ下がるように突き出したオーバーハング部を
形成するように、裾広がりの形状に切断されている。し
たがって、第1及び第2の各連結首部が、底板部の両側
縁から立ち上がる左右一対の補強壁を備えることで、横
断面形状が略コ字状の立体構造にされたため、単純な平
板状であるものと比較すると、連結首部に十分な機械的
強度を確保することができる。よって、薄肉化等による
小型・軽量化を図った場合にも、強度の低下による変形
の発生を防止することができる。
【0030】また、圧接導通部の側壁部は、各連結首部
の補強壁や電気接触部の側壁部や端子後端部の押え片と
曲げ位置を一致させて一枚の平板状に連なっているた
め、リード線を圧接導通部の芯線接触スロットに押し込
んだ時に、一対の圧接刃を介して圧接導通部の各側壁部
に作用する曲げモーメントが、連結首部の補強壁や電気
接触部の側壁部や端子後端部の押え片にまで広く分散さ
れる。したがって、圧接刃を介して圧接導通部の側壁部
に作用する曲げモーメントによって側壁部が曲って圧接
刃相互の間隔が開くことを抑制することができる。
【0031】更に、圧接刃の下縁が底板部側に向って垂
れ下がるように突き出したオーバーハング部を形成して
いるため、リード線の圧接処理が完了した状態では、芯
線接触スロットを形成している一対の圧接刃のオーバー
ハング部間にリード線の芯線が挾持されるように、圧接
導通部における側壁部や各連結首部の補強壁の高さ寸法
が設定されている。したがって、リード線の芯線からの
抗力としてオーバーハング部に作用する曲げモーメント
は、対向した一対の圧接刃相互の上端部を互いに接近さ
せる回転モーメントとして圧接導通部の各側壁部に作用
する。よって、折り曲げ箇所を増やして剛性の強化を図
らなくても、芯線の圧入時における圧接刃相互の開きを
防止することができ、電気的接続の信頼性の低下を防止
することができる。
【0032】しかも、各連結首部の補強壁と、電気接触
部や圧接導通部の側壁部と、リード線固定部の押え片と
は、底板部に対する折り曲げ位置を揃えて、一枚の平板
状に連なる構成としたため、補強壁や側壁部および押え
片は、1回の単純な折り曲げ加工によって一括して曲げ
処理を済ませることができる。したがって、各連結首部
を立体構造にしたために折り曲げ回数が増えることもな
く、絞り加工等の特殊な加工も用いないで済むため、成
形工程数を減らしてコストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る圧接端子の一実施の形態例を示す
斜視図である。
【図2】図1における圧接導通部の展開図である。
【図3】図1における圧接完了状態を示す斜視図であ
る。
【図4】図3におけるC−C断面図である。
【図5】従来の圧接端子の一例の斜視図である。
【図6】図5におけるA−A断面図である。
【図7】従来の圧接端子の別の一例の斜視図である。
【図8】図7におけるB−B断面図である。
【符号の説明】
50 圧接端子 51 電気接触部 52,53 押え片 54 リード線固定部 55 圧接導通部 57 第1の連結首部 58 第2の連結首部 62,63 左右側壁部 70,71 側壁部 73 圧接刃 75 芯線接触スロット 77,78 底板部 80,81 補強壁 83 裾部 85 オーバーハング部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底板部の両側縁から立ち上げた左右側壁
    部を有する構成をなして端子前端部に設けられて相手方
    の接続端子を嵌合する電気接触部と、底板部の左右側縁
    から立ち上げた左右一対の押え片を有する構成をなして
    端子後端部に設けられて前記一対の押え片間に挿入され
    た絶縁被覆付きのリード線に一対の押え片を加締め付け
    ることによってリード線を固定するリード線固定部と、
    底板部の両側縁から立ち上がって前記リード線の圧接部
    位を収容する左右側壁部と該左右側壁部の前後端を内方
    に折り曲げた圧接刃によって形成される前後一対の芯線
    接触スロットとを有する構成をなして端子中間部に設け
    られ、各芯線接触スロットを形成している対向配置され
    た圧接刃が前記左右側壁部間に押し込まれるリード線の
    被覆を切断して導通を果たす圧接導通部と、前記電気接
    触部及び前記圧接導通部の底板部に連なる底板部を有す
    る構成をなして前記電気接触部と前記圧接導通部との間
    を連結する第1の連結首部と、前記リード線固定部及び
    前記圧接導通部の底板部に連なる底板部を有する構成を
    なして前記リード線固定部と前記圧接導通部との間を連
    結する第2の連結首部とを備えた圧接端子であって、 前記第1の連結首部および前記第2の連結首部を、前記
    底板部の両側縁から立ち上がる左右一対の補強壁を備え
    ることで、横断面形状が略コ字状の立体構造にすると共
    に、前記各連結首部の前記補強壁と、前記電気接触部の
    前記側壁部や前記圧接導通部の前記側壁部と、前記リー
    ド線固定部の前記押え片とは、各々前記底板部に対する
    折り曲げ位置を揃えて、一枚の平板状に連なる構成とし
    て、 各補強壁に連なる前記圧接導通部の前記側壁部の前後端
    の裾部は、前記圧接刃の下縁が前記底板部側に向って垂
    れ下がるように突き出したオーバーハング部を形成する
    ように裾広がりの形状に切断されたことを特徴とした圧
    接端子。
  2. 【請求項2】 前記リード線の圧接処理が完了した状態
    で、芯線接触スロットを形成している一対の圧接刃のオ
    ーバーハング部間にリード線の芯線が挾持されるよう
    に、前記圧接導通部における前記側壁部や各連結首部の
    前記補強壁の高さ寸法が設定されたことを特徴とする請
    求項1に記載の圧接端子。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022139931A (ja) * 2021-03-12 2022-09-26 矢崎総業株式会社 端子金具及び端子付き電線

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