JPH10114732A - 一級アミド誘導体の製造方法 - Google Patents

一級アミド誘導体の製造方法

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JPH10114732A
JPH10114732A JP8287350A JP28735096A JPH10114732A JP H10114732 A JPH10114732 A JP H10114732A JP 8287350 A JP8287350 A JP 8287350A JP 28735096 A JP28735096 A JP 28735096A JP H10114732 A JPH10114732 A JP H10114732A
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和俊 桜井
Masaya Ishida
賢哉 石田
Saneji Ogura
実治 小倉
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C231/00Preparation of carboxylic acid amides
    • C07C231/02Preparation of carboxylic acid amides from carboxylic acids or from esters, anhydrides, or halides thereof by reaction with ammonia or amines

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 目的生成物の抽出、精製において、煩雑な操
作を回避し、高収率で一級及び二級のアルコール性水酸
基を有するアミノジオールの選択的N−アシル化方法を
提供する。 【解決手段】 一般式(1) 【化1】 (R1 :炭素数11〜19個の飽和の直鎖脂肪族炭化水素
基)で表されるアミノジオール、またはその(2S,3
R)−体と、一般式(2) R2 COOR3 ・・・(2) (R2 :炭素数9〜19個の1位に水酸基を有してもよい
飽和、不飽和の直鎖脂肪族炭化水素基、R3 :低級アル
キル基)で表される脂肪酸アルキルエステルを、アルコ
ール性溶媒中、塩基性触媒の存在下に、反応時に生成す
る低級アルコールを系外に留去しつつ、反応させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一級アミド誘導体の
新規な製造方法に関し、更に詳細には、分子内に一級ア
ルコール性水酸基と二級アルコール性水酸基を有するア
ミノジオールと脂肪酸アルキルエステルとを、アルコー
ル溶媒中にて反応させ、アミノジオールのアミノ基のみ
を選択的にN−アシル化する一級アミド誘導体、及び光
学活性な一級アミド誘導体を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、アミノアルコール誘導体からの一
般的なアミド誘導体の製造方法としては、無触媒或いは
ナトリウムアルコキシド、トリエチルアミン、ピリジン
などの塩基性触媒の存在下に、酸無水物、酸ハロゲン化
物、脂肪酸エステル、脂肪酸などを用いてアシル化する
方法が知られているが、これら公知の方法における反応
は、例えば、使用する塩基の使用量が原料であるアミノ
ジオール化合物に対して等量以上必要であったり、反応
により塩が生成し、その後処理が煩雑であるなど、必ず
しも望ましい方法とは言い難かった。
【0003】一方、ジャーナル・オブ・アメリカン・オ
イルケミカル・ソサエティー(Edmund.F.J.
ら,J.Am.Oil Chem.Soc.,第38
巻,600頁(1961年))には、一級アミン化合物
と脂肪酸エステル類から一級アミド化合物を合成する方
法が記載されているが、この方法によれば、反応に使用
する溶媒や試薬などを一旦蒸留などを行った後に乾燥さ
せて使用しなければならず、また、この方法を一級アル
コール性水酸基と二級アルコール性水酸基が同一分子内
にあるアミノジオールのような化合物に適用した場合に
は、一級アルコール性水酸基部分がアシル化された副生
成物を生じてしまい、目的とする生成物が十分に得られ
ないばかりでなく、更に、副生成物のエステルを除去す
るために加水分解を行うと大量の脂肪酸の塩が生じてし
まい、該塩を除去することが非常に煩雑であった。
【0004】また、特開昭63−216,852号公報
には、分子内に一級アルコール性水酸基と二級アルコー
ル性水酸基が存在する二級アミン化合物に対して、塩基
性触媒の存在下に、溶媒を使用することなく脂肪酸メチ
ルエステルを反応させて二級アミンをN−アシル化する
方法が記載・開示されており、当該反応においてポリエ
ーテル化合物を触媒量用いることにより、より好ましい
結果が得られる旨記載されている。
【0005】更に、特開平4−282,304号公報に
は、分子内に一級アルコール性水酸基と二級アルコール
性水酸基が存在する二級アミン化合物に対して2−ヒド
ロキシ脂肪酸メチルエステルを、溶媒を使用することな
くN−アシル化反応を行い二級アミド化合物を製造する
方法が記載・開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したこれら公知の
方法においては、無溶媒或いはポリエーテル化合物など
を少量用いてアミド化反応が行われるが、当該方法を用
いて分子内に一級アルコール性水酸基と二級アルコール
性水酸基が存在するアミノジオールから一級アミド誘導
体を製造する場合には、効率的に目的生成物を製造する
ことができないことが本発明者らの追試により判明し
た。即ち、反応の進行とともに生成する一級アミド誘導
体が非常に結晶性が良く、且つ融点も高いことから容易
に結晶が析出し、反応の際の撹拌効率を低下させること
から反応を完結させることができず、更に、反応を完結
させるために加熱を続けると一級アルコールがエステル
化されるという副反応を引き起こしてしまうなど、不都
合な点が多々あった。また、反応終了後においては、冷
却した際に生成物が完全に結晶化するために、得られた
アミド化合物を反応装置内から取り出すことが工業的に
難かしかった。
【0007】このように、アミノジオールを無溶媒でN
−アシル化反応を行った場合には、反応の進行とともに
生成物であるアミド誘導体の結晶化がみられ、更に固化
してしまうために、反応装置内から容易に取り出すこと
ができず、また、ポリエーテル化合物などの溶媒を使用
して反応を行った場合でも、反応中及び冷却時に結晶化
が起こり、反応装置内から取り出すには他の溶媒を使用
したりしなければならなかった。
【0008】従って、本発明においては、分子内に一級
アルコール性水酸基と二級アルコール性水酸基を有する
アミノジオールのアミノ基のみを選択的にN−アシル化
する場合に、反応中に結晶化せず、反応終了後の目的生
成物の抽出・精製段階において、煩雑な操作手順を回避
することができ、より効率的な製造方法を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、無溶媒系
での反応の代わりに溶媒を使用して一級アミド誘導体を
製造する方法について鋭意検討を行った結果、分子内に
一級アルコール性水酸基と二級アルコール性水酸基を有
するアミノジオールのアミノ基のみを選択的にN−アシ
ル化して一級アミド誘導体を製造する際に、室温下にお
いて結晶せず、沸点の比較的高いアルコール類を溶媒と
して使用することにより、効率良く目的生成物を製造す
ることができることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0010】即ち、本発明は、分子内に一級アルコール
性水酸基と二級アルコール性水酸基を有する一般式
(1)
【化7】 (式中、R1 は炭素数11乃至19個の飽和の直鎖脂肪
族炭化水素基を示す。)で表されるアミノジオールと、
一般式(2)
【化8】R2 COOR3 ・・・・(2) (式中、R2 は炭素数9乃至19個の1−位に水酸基を
有していてもよい飽和又は不飽和の直鎖脂肪族炭化水素
基を示し、R3 は低級アルキル基を示す。)で表される
脂肪酸アルキルエステルとを、アルコール溶媒中塩基性
触媒の存在下に、反応時に生成する低級アルコール類を
反応系外に留去しつつ反応させ、アミノジオールのアミ
ノ基のみを選択的にN−アシル化して得られる一般式
(3)
【化9】 (式中、R1 は上記一般式(1)に、R2 は上記一般式
(2)に同じ。)で表される一級アミド誘導体の製造方
法を提供する。
【0011】また、本発明は、分子内に一級アルコール
性水酸基と二級アルコール性水酸基を有する一般式
(4)
【化10】 (式中、R1 は炭素数11乃至19個の飽和の直鎖脂肪
族炭化水素基を示し、*印は不斉炭素原子を意味す
る。)で表される光学活性なアミノジオールと、前記一
般式(2)で表される脂肪酸アルキルエステルとを、ア
ルコール溶媒中塩基性触媒の存在下に、反応時に生成す
る低級アルコール類を反応系外に留去しつつ反応させ、
アミノジオールのアミノ基のみを選択的にN−アシル化
して得られる一般式(5)
【化11】 (式中、R1 および*印は前記一般式(1)に同じ。R
2 は炭素数9乃至19個の1−位に水酸基を有していて
もよい飽和又は不飽和の直鎖脂肪族炭化水素基を示
す。)で表される光学活性な一級アミド誘導体の製造方
法を提供する。
【0012】特に、本発明の方法によれば、前記一般式
(5)で表される光学活性な一級アミド誘導体として、
(2S,3R)−の立体配置を有する2−アシルアミノ
−1,3−ジオールを製造する方法として好適である。
【0013】本発明の方法によれば、水に対する溶解性
の低いアルコール溶媒を使用して、分子内に一級アルコ
ール性水酸基と二級アルコール性水酸基を有するアミノ
ジオールと脂肪酸アルキルエステルとを、塩基性触媒の
存在下に、反応時に生成する低級アルコール類を反応系
外に留去しつつ反応させることにより、高い収率で一級
アミド誘導体を製造することができる。
【0014】更に、本発明の方法によれば、反応により
得られた目的生成物である一級アミド誘導体を、反応に
使用したアルコール溶液からそのまま再結晶することが
でき、精製段階において煩雑な操作の繰り返しを必要と
しない。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の出発原料として使用され
る分子内に一級アルコール性水酸基と二級アルコール性
水酸基を有する前記一般式(1)で表されるアミノジオ
ールは、例えば、ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミ
カル・ソサエティー(D.Shapiro et a
l.,J.Am.Chem.Soc.,80巻,217
0頁,1958年)に記載された方法に準じて合成する
ことができる。
【0016】例えば、炭素数18のアミノジオールであ
るラセミ体の2−アミノオクタデカン −1,3−ジオ
ールを合成する場合には、2−アセトアミノ−3−オキ
ソオクタデカン酸エステルのエステル部分とケトン部分
を水素化リチウムアルミニウムで還元し、次いでアセチ
ル基を除去することにより前記一般式(1)で表される
ラセミ体の2−アミノオクタデカン−1,3−ジオール
を得ることができる。
【0017】また、前記一般式(5)で表される光学活
性な一級アミド誘導体を製造するには、その出発原料と
して前記一般式(4)で表される光学活性なアミノジオ
ールが使用されるが、当該化合物は、例えば、特開平6
−80,617号公報に記載された方法に準じて合成す
ることができる。
【0018】即ち、前記した2−アセトアミノ−3−オ
キソオクタデカン酸エステル(図1中)を出発原料と
した場合には、当該化合物をルテニウム−光学活性ホス
フィン錯体などの触媒を利用した不斉水素化反応により
不斉を導入し、光学活性な(2R,3S)−2−アセト
アミノ−3−ヒドロキシオクタデカン酸エステル(図1
中)とし、次いで当該エステルの水酸基を塩化チオニ
ルを用いて反転させ(2R,3R)−体(図1中)と
する。更にエステル部位の還元、脱アセチル化すること
により天然型の光学活性(2S,3R)−2−アミノオ
クタデカン−1,3−ジオール(図1中)を得ること
ができる。
【0019】また、水酸基の反転を行わなければ(2
S,3S)−体を得ることができる。このようにして得
られる光学活性体は、使用する触媒の配位子を変えるこ
とにより、即ち、(+)−体の光学活性なホスフィン錯
体を用いることにより(2R,3R)−体や(2R,3
S)−体など、異なる立体配置を有する化合物を製造す
ることができる。
【0020】他方、本発明で使用される一般式(2)
【化12】R2 −COO−R3 ・・・・(2) (式中、R2 は炭素数9乃至19個の1位に水酸基を有
していてもよい飽和又は不飽和の直鎖脂肪族炭化水素基
を示し、R3 は低級アルキル基を示す。)で表される脂
肪酸アルキルエステルとしては例えば以下の化合物が挙
げられる。
【0021】即ち、脂肪酸アルキルエステルの具体例と
しては、デカン酸メチル、デカン酸エチル、ウンデカン
酸メチル、ウンデカン酸エチル、ドデカン酸メチル、ド
デカン酸エチル、トリデカン酸メチル、トリデカン酸エ
チル、テトラデカン酸メチル、テトラデカン酸エチル、
ペンタデカン酸メチル、ペンタデカン酸エチル、ヘキサ
デカン酸メチル、ヘキサデカン酸エチル、cis−9−
ヘキサデセン酸メチル、cis−9−ヘキサデセン酸エ
チル、ヘプタデカン酸メチル、ヘプタデカン酸エチル、
オクタデカン酸メチル、オクタデカン酸エチル、cis
−9−オクタデセン酸メチル、cis−9−オクタデセ
ン酸エチル、cis,cis−9,12−オクタデカジ
エン酸メチル、cis,cis−9,12−オクタデカ
ジエン酸エチル、ノナデカン酸メチル、ノナデカン酸エ
チル、エイコサン酸メチル、エイコサン酸エチルなどの
飽和又は不飽和の脂肪酸メチルエステル、脂肪酸エチル
エステルなどが挙げられる。
【0022】また、R2 の1−位に水酸基を有する脂肪
酸エステル、すなわち2−ヒドロキシ脂肪酸アルキルエ
ステルの具体例としては、2−ヒドロキシデカン酸メチ
ル、2−ヒドロキシデカン酸エチル、2−ヒドロキシウ
ンデカン酸メチル、2−ヒドロキシウンデカン酸エチ
ル、2−ヒドロキシドデカン酸メチル、2−ヒドロキシ
ドデカン酸エチル、2−ヒドロキシトリデカン酸メチ
ル、2−ヒドロキシトリデカン酸エチル、2−ヒドロキ
シテトラデカン酸メチル、2−ヒドロキシテトラデカン
酸エチル、2−ヒドロキシペンタデカン酸メチル、2−
ヒドロキシペンタデカン酸エチル、2−ヒドロキシヘキ
サデカン酸メチル、2−ヒドロキシヘキサデカン酸エチ
ル、2−ヒドロキシヘプタデカン酸メチル、2−ヒドロ
キシヘプタデカン酸エチル、2−ヒドロキシオクタデカ
ン酸メチル、2−ヒドロキシオクタデカン酸エチル、2
−ヒドロキシノナデカン酸メチル、2−ヒドロキシノナ
デカン酸エチル、2−ヒドロキシエイコサン酸メチル、
2−ヒドロキシエイコサン酸エチルなどを挙げることが
できる。
【0023】また、エステル部分の低級アルキル基とし
ては、炭素数1乃至4個の直鎖または分岐のアルキル基
が挙げられ、好ましくはメチル、エチルなどである。
【0024】本反応において使用される一般式(2)で
示される脂肪酸アルキルエステルは、前記一般式(1)
で表されるアミノジオール1モルに対して1乃至1.5
モル、好ましくは1.1乃至1.5モル使用される。
【0025】また、本反応で使用されるアルコール溶媒
としては炭素数3乃至8個のアルコール類が挙げられ、
例えば、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコ
ール、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、
アミルアルコール、ヘキシルアルコール、ヘプチルアル
コール、オクチルアルコールなどを挙げることができ、
これらアルコール類は単独で、或いは2種以上を混合し
て使用することができる。これらの中でも、反応終了後
の反応溶液中から留去し易く、取り扱いも容易であるn
−ブチルアルコールを使用することが好ましい。
【0026】これらアルコール溶媒は、前記一般式
(1)で表されるアミノジオールに対して5乃至10倍
量(重量)、好ましくは7乃至8倍量(重量)使用され
るが、本反応においては使用する溶媒の量が少なすぎる
と一級のアルコール性水酸基がエステル化されてしま
い、このものは結晶性が非常に高く、反応溶液中から再
結晶などにより除去することが難しくなる。
【0027】本反応に使用される塩基性触媒としては、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ナトリウムアルコ
キシドなどを挙げることができ、これらは前記一般式
(2)で表される脂肪酸アルキルエステルに対して、
0.01〜0.2モル量使用される。
【0028】本発明においては、アルコール溶媒中に前
記一般式(1)または一般式(4)で表されるアミノジ
オール及び塩基性触媒を含んだ反応溶液中に、前記一般
式(2)で表される脂肪酸アルキルエステルを15〜3
0分で滴下し加えるか、或いは当該反応溶液を30分乃
至1時間加熱して反応させた後に一度に添加してもよ
い。
【0029】本発明の反応は、分子内に一級アルコール
性水酸基と二級アルコール性水酸基が存在するアミノジ
オールのアミノ基を選択的にN−アシル化するものであ
るが、アシル化反応の際に生成するメタノールやエタノ
ールなどの低級アルコール類を反応系外に留去すること
により効率良く行うことができる。従って、本反応は減
圧下で或いは不活性ガスを導入することにより行うこと
ができる。反応を減圧下で行う場合には、30〜100
mmHgの減圧下で90〜120℃に加熱して1乃至2時間
反応させることにより行われる。また、不活性ガスを導
入する場合には、例えば、窒素ガスを使用する場合には
窒素ガス流量が20ml/分で90〜120℃に加熱して
1.5時間程度反応させることにより行われる。
【0030】反応終了後、反応溶液を反応装置から取り
出し、室温乃至−10℃まで冷却して目的生成物である
前記一般式(3)又は一般式(5)で表される一級アミ
ド誘導体を粗結晶として析出させる。このものを濾取し
た後、得られた結晶をメタノール、エタノール或いはア
セトニトリルなどから再結晶することにより、容易に不
純物を除去し、精製することができる。
【0031】
【発明の効果】本発明の方法によれば、アルコール溶媒
中にて、分子内に一級アルコール性水酸基と二級アルコ
ール性水酸基を有するアミノジオールと脂肪酸アルキル
エステルとを、塩基性触媒の存在下に、反応の際に生成
する低級アルコール類を反応系外に留去しつつ反応を行
うことにより、反応中に結晶化せず、反応終了後の抽出
・精製段階において煩雑な操作を必要とせずに、目的と
する一級アミド誘導体を高収率で製造することができ
る。得られる一級アミド誘導体は皮膚における水分保湿
効果を有することから化粧品などの基剤として使用する
ことができる。
【0032】
【実施例】以下、実施例及び比較例により本発明をさら
に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定され
るものではない。実施例中の測定はとくに限定しない限
り、次の分析機器及び条件下で行った。
【0033】(分析機器及び条件) ・高速液体クロマトグラフィー 機 器:ウオーターズ510 ウオーターズ(ウオータ
ーズ社製) 検出器:UV検出器ウオーターズ484(ウオーターズ
社製) ・核磁気共鳴スペクトル 機 器:AM−400型装置 400MHz(ブルッカ
ー社製) 内部標準物質:テトラメチルシラン ・旋光度 機 器:DIP−4型装置(日本分光工業株式会社製) ・元素分析 機 器:CHN−2400(パーキンエルマー社製) ・質量分析 機 器:M80B(株式会社日立製作所製)
【0034】実施例12−オクタデカノイルアミノヘキサデカン−1,3−ジ
オールの合成 攪拌装置、滴下ロート、温度計を備えた100ml4つ口
フラスコに市販の85%水酸化カリウム50mg、2−ア
ミノヘキサデカン−1,3−ジオール1.5g(5mmo
l)とブタノール15mlをいれ、この混合物を90℃に
加熱し30分撹拌する。ここへ窒素を導入しながら、ス
テアリン酸メチル(オクタデカン酸メチル)2.35g
(7.5mmol)のブタノール5mlの溶液を滴下した。2
時間、90℃で撹拌した後、反応容器より取り出し冷却
して得られた結晶を取り出した。続いて得られた粗結晶
をメタノールで洗浄して、乾燥し、2−オクタデカノイ
ルアミノヘキサデカン−1,3−ジオールを得た。収率
87.2%。
【0035】融 点:96.7〜98.2℃1 H−NMR(CDCl3 :CD3 OD=10:1 δ
ppm):0.88(6H,t,J=7.0Hz)、
1.27(50H,brs)、1.54(2H,m)、
1.64(2H,m)、2.23(2H,t,J=7.
6Hz)、3.63(1H,m)、3.68(1H,
d,d,J=3.3,11.5Hz)、3.80(1
H,m)、3.83(1H,d,d,J=3.3,1
1.5Hz)、6.37(1H,d,J=7.8Hz) MS:540(M+ +1) 元素分析(C3469NO3 として): 理論値(%) C:75.64%,H:12.88%,
N:2.59% 実測値(%) C:75.60%,H:12.78%,
N:2.66%
【0036】実施例22−ヘキサデカノイルアミノヘキサデカン−1,3−ジ
オールの合成 実施例1と同様の操作により、パルミチン酸メチル(ヘ
キサデカン酸メチル)と2−アミノヘキサデカン−1,
3−ジオールより2−ヘキサデカノイルアミノヘキサデ
カン−1,3−ジオールを得た。収率89.3%。
【0037】融 点:99.3〜103.4℃1 H−NMR(CDCl3 :CD3 OD=10:1 δ
ppm):0.88(6H,t,J=6.9Hz)、
1.27(46H,brs)、1.54(2H,m)、
1.64(2H,m)、2.22(2H,t,J=7.
8Hz)、3.62(1H,m)、3.68(1H,
d,d,J=3.4,11.2Hz)、3.79(1
H,m)、3.84(1H,d,d,J=3.4,1
1.2Hz)、6.37(1H,d,J=7.7Hz) MS:512(M+ +1) 元素分析(C3265NO3 として): 理論値(%) C:75.09%,H:12.80%,
N:2.74% 実測値(%) C:75.12%,H:12.70%,
N:2.69%
【0038】実施例32−リノレオイルアミノオクタデカン−1,3−ジオー
ルの合成 実施例1と同様の操作により、リノール酸メチル(ci
s,cis−9,12−オクタデカジエン酸メチル)と
2−アミノオクタデカン−1,3−ジオールより2−リ
ノレオイルアミノオクタデカン−1,3−ジオールを得
た。収率86.1%。
【0039】融 点:92〜99.5℃1 H−NMR(CDCl3 :CD3 OD=10:1 δ
ppm):0.88(6H,t,J=7.0Hz)、
1.27(48H,brs)、1.54(2H,m)、
1.64(2H,m)、2.23(2H,t,J=7.
8Hz)、3.76(1H,d,d,J=3.5,1
1.3Hz)、3.68(1H,d,d,J=3.4,
11.2Hz)、3.78(1H,m)、4.01(1
H,d,d,J=3.5,11.3Hz)、5.34
(4H,m)、6.37(1H,d,J=7.8Hz) MS:563(M+ +1) 元素分析(C3669NO3 として): 理論値(%) C:76.67%,H:12.33%,
N:2.48% 実測値(%) C:76.74%,H:12.38%,
N:2.49%
【0040】実施例4(2S,3R)−2−オクタデカノイルアミノオクタデ
カン−1,3−ジオールの合成 攪拌装置、滴下ロート、温度計を備えた100ml4つ口
フラスコに市販の85%水酸化カリウム50mg、(2
S,3R)−2−アミノオクタデカン−1,3−ジオー
ル1.5g(5mmol)とブタノール15mlをいれ、この
混合物を90℃加熱し30分撹拌する。ここへ窒素を導
入しながら、ステアリン酸メチル(オクタデカン酸メチ
ル)2.35g(7.5mmol)のブタノール5mlの溶液
を滴下した。2時間、90℃で撹拌した後、反応容器よ
り取り出し冷却して得られた結晶を取り出した。続いて
得られた粗結晶をメタノールで洗浄して、乾燥し、(2
S,3R)−2−オクタデカノイルアミノオクタデカン
−1,3−ジオールを2.34g得た。収率82.4
%。
【0041】融 点:105〜106℃ 旋光度:〔α〕25 D +3.97°(c=0.13,C
HCl3 :CH3 OH=10:1)1 H−NMR(CDCl3 :CD3 OD=10:1 δ
ppm):0.88(6H,t,J=7.0Hz)、
1.27(54H,brs)、1.54(2H,m)、
1.64(2H,m)、2.23(2H,t,J=7.
8Hz)、3.76(1H,d,d,J=3.3,1
1.5Hz)、3.78(1H,m)、4.02(1
H,d,d,J=3.3,11.5Hz)、6.38
(1H,d,J=7.8Hz) MS:568(M+ +1) 元素分析(C3673NO3 として): 理論値(%) C:76.13%,H:12.95%,
N:2.47% 実測値(%) C:76.04%,H:12.90%,
N:2.51%
【0042】実施例5(2S,3R)−2−テトラデカノイルアミノオクタデ
カン−1,3−ジオールの合成 実施例4と同様の操作により、ミリスチン酸メチル(テ
トラデカン酸メチル)と(2S,3R)−2−アミノオ
クタデカン−1,3−ジオールより(2S,3R)−2
−テトラデカノイルアミノオクタデカン−1,3−ジオ
ールを得た。収率87.1%。
【0043】融 点:101〜103℃ 旋光度:〔α〕25 D +3.27°(c=0.122,
CHCl3 :CH3 OH=10:1)1 H−NMR(CDCl3 :CD3 OD=10:1 δ
ppm):0.88(6H,t,J=7.0Hz)、
1.27(48H,brs)、1.54(2H,m)、
1.64(2H,m)、2.23(2H,d,d,J=
7.4,7.8Hz)、3.76(1H,d,d,J=
3.5,11.5Hz)、3.78(1H,m)、4.
01(1H,d,d,J=3.5,11.5Hz)、
6.37(1H,d,J=7.8Hz) MS:512(M+ ) 元素分析(C3265NO3 として): 理論値(%) C:76.67%,H:12.80%,
N:2.74% 実測値(%) C:76.60%,H:12.70%,
N:2.69%
【0044】実施例6(2S,3R)−2−ヘキサデカノイルアミノオクタデ
カン−1,3−ジオールの合成 実施例4と同様の操作により、パルミチン酸メチル(ヘ
キサデカン酸メチル)と(2S,3R)−2−アミノオ
クタデカン−1,3−ジオールより(2S,3R)−2
−ヘキサデカノイルアミノオクタデカン−1,3−ジオ
ールを得た。収率85.7%。
【0045】融 点:105.5〜106.7℃ 旋光度:〔α〕25 D +3.94°(c=0.12,C
HCl3 :CH3 OH=10:1)1 H−NMR(CDCl3 :CD3 OD=10:1 δ
ppm):0.88(6H,t,J=7.0Hz)、
1.27(52H,brs)、1.54(2H,m)、
1.64(2H,m)、2.23(2H,t,J=7.
8Hz)、3.76(1H,d,d,J=3.3,1
1.5Hz)、3.78(1H,m)、4.01(1
H,d,d,J=3.3,11.5Hz)、6.37
(1H,d,J=7.8Hz) MS:540(M+ ) 元素分析(C3469NO3 として): 理論値(%) C:76.64%,H:12.88%,
N:2.59% 実測値(%) C:76.68%,H:12.90%,
N:2.49%
【0046】実施例7(2S,3R)−2−オレオイルアミノオクタデカン−
1,3−ジオールの合成 実施例4と同様の操作により、オレイン酸メチル(ci
s−9−オクタデセン酸メチル)と(2S,3R)−2
−アミノオクタデカン−1,3−ジオールより(2S,
3R)−2−オレオイルアミノオクタデカン−1,3−
ジオールを得た。収率86.5%。
【0047】融 点:96.5〜99.5℃ 旋光度:〔α〕25 D +3.25°(c=0.3,CH
Cl3 :CH3 OH=10:1)1 H−NMR(CDCl3 :CD3 OD=10:1 δ
ppm):0.88(6H,t,J=7.0Hz)、
1.27(48H,brs)、1.54(2H,m)、
1.64(2H,m)、2.00(4H,m)、2.2
3(2H,t,J=7.8Hz)、3.76(1H,
d,d,J=3.3,11.5Hz)、3.68(1
H,d,d,J=3.4,11.2Hz)、3.78
(1H,m)、4.01(1H,d,d,J=3.5,
11.5Hz)、5.34(2H,m)、6.94(1
H,d,J=8.2Hz) MS:566(M+ +1)
【0048】実施例8(2S,3R,2′RS)−2−(2′−ヒドロキシデ
カノイル)アミノオクタデカン−1,3−ジオール 実施例4と同様の操作により,2−ヒドロキシデカン酸
メチルと(2S,3R)−2−アミノオクタデカン−
1,3−ジオールより(2S,3R,2′RS)−2−
(2′−ヒドロキシデカノイル)アミノオクタデカン−
1,3−ジオールを得た。収率90.5%。
【0049】融 点:89〜92°℃1 H−NMR(CDCl3 :CD3 OD=10:1 δ
ppm):0.86(3H,t,J=7.0Hz)、
0.88(3H,t,J=7.0Hz)、1.27(3
8H,brs)、1.64(2H,m)、2.30(1
H,d,d,J=9.3,15.0Hz)、2.43
(1H,d,d,J=2.7,15.0Hz)、2.5
0(1H,d,J=6.9Hz)、2.62(1H,b
r),3.44(2H,br),3.80(1H,
m)、4.01(1H,d,d,J=3.0,9.3H
z)、6.60(1H,d,J=6.9Hz) MS:471(M+ ) 元素分析(C2857NO4 として): 理論値(%) C:71.28%,H:12.18%,
N:2.97% 実測値(%) C:71.35%,H:12.20%,
N:2.95%
【0050】実施例9(2S,3R,2′RS)−2−(2′−ヒドロキシヘ
キサデカノイル)アミノオクタデカン−1,3−ジオー
ルの合成 実施例4と同様の操作により、2−ヒドロキシヘキサデ
カン酸メチルと(2S,3R)−2−アミノオクタデカ
ン−1,3−ジオールより(2S,3R,2′RS)−
2−(2′−ヒドロキシヘキサデカノイル)アミノオク
タデカン−1,3−ジオールを得た。収率90%。
【0051】融 点:112〜122℃1 H−NMR(CDCl3 :CD3 OD=10:1 δ
ppm):0.86(3H,t,J=7.0Hz)、
0.88(3H,t,J=7.0Hz)、1.27(5
0H,brs)、1.64(2H,m)、2.30(1
H,d,d,J=9.3,15.0Hz)、2.43
(1H,d,d,J=2.7,15.0Hz)、2.5
0(1H,d,J=6.9Hz)、2.62(1H,b
r),3.44(2H,br),3.80(1H,
m)、4.01(1H,d,d,J=3.0,9.3H
z)、6.60(1H,d,J=6.9Hz) MS:556(M+ +1) 元素分析(C3469NO4 として): 理論値(%) C:73.46%,H:12.51%,
N:2.52% 実測値(%) C:73.35%,H:12.40%,
N:2.49%
【0052】次に、比較例として特開昭63−216,
852号公報に記載された方法に準じて追試を行った。 比較例1(2S,3R)−2−オクタデカノイルアミノオクタデ
カン−1,3−ジオールの合成 攪拌装置、滴下ロート、温度計を備えた100ml4つ口
フラスコに市販の85%水酸化カリウム50mg、(2
S,3R)−2−アミノオクタデカン−1,3−ジオー
ル1.5g(5mmol)を入れ、この混合物を90℃に加
熱し30分撹拌した。ここへ窒素を導入しながらステア
リン酸メチル(オクタデカン酸メチル)2.35g
(7.5mmol)を滴下した。30分後、生成物の結晶が
析出し撹拌が止まった。反応容器中にエタノールを入れ
再結晶し(2S,3R)−2−オクタデカノイルアミノ
オクタデカン−1,3−ジオールを2.34g得た。収
率は56%であった。
【0053】比較例2(2S,3R)−2−オクタデカノイルアミノオクタデ
カン−1,3−ジオールの合成 攪拌装置、滴下ロート、温度計を備えた100ml4つ口
フラスコに市販の85%水酸化カリウム50mg、(2
S,3R)−2−アミノオクタデカン−1,3−ジオー
ル1.5g(5mmol)を入れ、この混合物を90℃に加
熱し30分撹拌した。ここへ窒素を導入しながらステア
リン酸メチル(オクタデカン酸メチル)2.35g
(7.5mmol)を滴下した。30分後、生成物の結晶が
析出し撹拌が止まったために120℃まで加熱した。冷
却せずにそのまま熱時生成物を取り出した。続いて、エ
タノールより再結晶して(2S,3R)−2−オクタデ
カノイルアミノオクタデカン−1,3−ジオールと(2
S,3R)−3−ヒドロキシ−2−オクタデカノイルア
ミノ−1−オクタデカノイルオキシオクタデカンを混合
物として2.34g得たが、この2成分は再結晶法では
分離することができなかった。
【0054】比較例3(2S,3R)−2−オクタデカノイルアミノオクタデ
カン−1,3−ジオールの合成 攪拌装置、滴下ロート、温度計を備えた100ml4つ口
フラスコに市販の85%水酸化カリウム50mg、(2
S,3R)−2−アミノオクタデカン−1,3−ジオー
ル1.5g(5mmol)を入れ、この混合物を90℃に加
熱し30分撹拌した。ここへ窒素を導入しながらステア
リン酸メチル(オクタデカン酸メチル)2.35g
(7.5mmol)を滴下した。30分後、生成物の結晶が
析出し撹拌が止まったために120℃まで加熱し2時間
反応を行った。結晶が析出しないようにしてそのまま熱
時生成物を取り出した。続いて、エタノールより再結晶
して(2S,3R)−2−オクタデカノイルアミノオク
タデカン−1,3−ジオールと(2S,3R)−3−ヒ
ドロキシ−2−オクタデカノイルアミノ−1−オクタデ
カノイルオキシオクタデカン及び構造不明物を混合物と
して2.34g得たが、(2S,3R)−3−ヒドロキ
シ−2−オクタデカノイルアミノ−1−オクタデカノイ
ルオキシオクタデカン及び構造不明物を分離することが
できなかった。
【0055】以上の通り、比較例1においては、溶媒を
使用していないために反応中に結晶が析出してしまい、
反応が完結することなく目的生成物を必ずしも満足する
収率で得ることができなかった。また、比較例1と同様
な操作に従い、結晶が析出しないように反応条件を変え
て行った場合(比較例2及び3)には、目的生成物を含
んだ混合物が得られたが、混合物中から目的生成物を単
離することが困難であった。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年12月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】追加
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いる一般式(4)で表される光学活
性なアミノジオールの製造工程の一例を示す反応経路図
である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 (式中、R1 は炭素数11乃至19個の飽和の直鎖脂肪
    族炭化水素基を示す。)で表されるアミノジオールと、
    一般式(2) 【化2】R2 COOR3 ・・・・(2) (式中、R2 は炭素数9乃至19個の1−位に水酸基を
    有していてもよい飽和又は不飽和の直鎖脂肪族炭化水素
    基を示し、R3 は低級アルキル基を示す。)で表される
    脂肪酸アルキルエステルとを、アルコール溶媒中塩基性
    触媒の存在下で、反応時に生成する低級アルコール類を
    反応系外に留去しつつ反応させることを特徴とする、一
    般式(3) 【化3】 (式中、R1 は一般式(1)に、R2 は一般式(2)に
    同じ。)で表される一級アミド誘導体の製造方法。
  2. 【請求項2】 一般式(4) 【化4】 (式中、R1 は炭素数11乃至19個の飽和の直鎖脂肪
    族炭化水素基を示し、*印は不斉炭素原子を意味す
    る。)で表される光学活性なアミノジオールと、一般式
    (2) 【化5】R2 COOR3 ・・・・(2) (式中、R2 は炭素数9乃至19個の1−位に水酸基を
    有していてもよい飽和又は不飽和の直鎖脂肪族炭化水素
    基を示し、R3 は低級アルキル基を示す。)で表される
    脂肪酸アルキルエステルとを、アルコール溶媒中塩基性
    触媒の存在下で、反応時に生成する低級アルコール類を
    反応系外に留去しつつ反応させることを特徴とする、一
    般式(5) 【化6】 (式中、R1 および*印は一般式(4)と、R2 は一般
    式(2)と同じ。)で表される光学活性な一級アミド誘
    導体の製造方法。
  3. 【請求項3】 アルコール溶媒が炭素数3乃至8個から
    なるアルコール類である請求項1又は2記載の一級アミ
    ド誘導体の製造方法。
  4. 【請求項4】 アルコール溶媒がn−ブタノールである
    請求項1又は2記載の一級アミド誘導体の製造方法。
  5. 【請求項5】 一般式(5)で表される一級アミド誘導
    体が(2S,3R)−の立体配置を有する請求項2記載
    の光学活性な一級アミド誘導体の製造方法。
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