JPH10112410A - コイル部品 - Google Patents

コイル部品

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JPH10112410A
JPH10112410A JP26599596A JP26599596A JPH10112410A JP H10112410 A JPH10112410 A JP H10112410A JP 26599596 A JP26599596 A JP 26599596A JP 26599596 A JP26599596 A JP 26599596A JP H10112410 A JPH10112410 A JP H10112410A
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JP
Japan
Prior art keywords
core
coil bobbin
coil
coil component
tapered portion
Prior art date
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Pending
Application number
JP26599596A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideyuki Mihara
秀幸 三原
Akito Asakura
顕人 朝倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP26599596A priority Critical patent/JPH10112410A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コイルボビンの中空部分の壁面を傷つけない
ようにし、コア自身の欠けを防ぐことができるコイル部
品であり、コアの接合面を研磨する際に生じていた欠け
を防ぎ、コアの接触による欠けや割れを抑え、電気的特
性や信頼性の向上したコイル部品である。 【解決手段】 巻線を巻回した中空のコイルボビンに分
割型のコアを挿入したコイル部品であって、前記コアの
接合面全てにテーパー部を形成するコイル部品であり、
前記コイル部品に用いる前記コアが、前記コイルボビン
に挿入する側の接合面全てにテーパー部が形成され、前
記コイルボビンに挿入しない側の接合面に少なくとも1
箇所以上のテーパー部が形成されるコイル部品である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コイル部品に関
し、特にコアに巻線を施した構造のコイル部品に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のコイル部品としては、図5に示す
ように、中空のコイルボビン35に巻線36を施し、こ
のコイルボビン35の中空部分35aに2つのコア3
1,31を挿入して接合し、磁気の閉磁路を形成したコ
イル部品37がある。コイル部品37のコア31はフェ
ライト等の磁性セラミックからなり、中空のコイルボビ
ン35はプラスチック等の樹脂材からなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のコイ
ル部品37では、コア31をコイルボビン35に挿入す
る際、前記コイルボビン35の中空部分35aの壁面と
前記コア31の接合面31aの外周端部とが接触すると
きに切削され、コイルボビン35の削り片がコア31の
接合面31aに付着して2つのコア31,31の接合面
31a,31aの間に空隙を生じ、実効的な比透磁率の
値を低下させ、コイル組立後のコイル部品37のインダ
クタンスの値が低下するという問題があった。
【0004】また、コア31の接合度を上げるため、コ
ア31の接合面31a,31aを研磨するが、接合面3
1a,31aの外周端部がさらに鋭利となり欠けやすく
なるという問題もあった。さらに、研磨後の洗浄、乾燥
工程時に、コア31を複数処理すると、コア31どうし
が接触して、接合面31a,31aの外周端部が欠けた
り、コア31に割れやひびが生じるという問題もあっ
た。
【0005】また、フェライト等の磁性セラミックは一
般的に、欠けたり割れたりしやすく、機械を用いてコア
31をコイルボビン35に自動挿入する際、コア31の
接合面31aどうしが当り、欠けや割れが生じていた。
さらに、コイルボビン35内でのコア31の欠けや割れ
はコア31の接合度を低下させ、電気的特性を低下させ
るという問題と、欠けた破片がコア31やコイルボビン
35を傷つけて信頼性を低下させるという問題もあっ
た。
【0006】この発明の目的は、コイルボビンの中空部
分の壁面を傷つけないようにし、コア自身の欠けを防ぐ
ことができるコイル部品を提供することである。この発
明の他の目的は、コアの接合面を研磨する際に生じてい
た欠けを防ぎ、コアの接触による欠けや割れを抑え、電
気的特性や信頼性の向上したコイル部品を提供すること
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、第1の発明
は、巻線を巻回した中空のコイルボビンに分割型のコア
を挿入したコイル部品であって、前記コアの接合面全て
にテーパー部を形成するコイル部品である。
【0008】また、第2の発明は、前記コイル部品に用
いる前記コアが、前記コイルボビンに挿入する側の接合
面全てにテーパー部が形成され、前記コイルボビンに挿
入しない側の接合面に少なくとも1箇所以上のテーパー
部が形成されるコイル部品である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係るコイル部品
の実施例を図面に基づいて説明する。図1はこの発明の
実施例を示し、(a)はコイル部品の断面図、(b)は
前記コイル部品に用いるコアの斜視図である。
【0010】コイル部品7は、中空のコイルボビン5に
巻線6を施し、このコイルボビン5の中空部分5aに2
つのコア1,1を挿入して接合し、磁気の閉磁路を形成
している。中空のコイルボビン5はプラスチック等の樹
脂材からなり、巻線6は良導体の線材からなる。
【0011】このコイル部品7に用いるコア1は両端に
脚部を有しており、コア1の接合面1a,1cは正方形
からなり、一方の接合面1aにテーパー部1bが、もう
一方の接合面1cにテーパー部1dが形成されている。
このコア1はフェライト等の磁性セラミックからなる。
【0012】コア1の接合面1a,1cを研磨してもテ
ーパー部1b,1dがあるため欠けや割れなどの不具合
が生じず、接合面1a,1cの外周端部が鋭利にならな
いため、複数のコア1を同時に処理する洗浄、乾燥工程
でも、コア1どうしの衝突による欠けや割れが生じな
い。研磨、洗浄、乾燥工程での欠けや割れなどの不具合
は、従来のコアと比較して1/10以下に抑えられてい
る。また、コイルボビン5にコア1を挿入するために組
立工程で機械による自動挿入を行っても、コイルボビン
5の中空部分5aの内壁を傷つけなくなり、さらにコア
1の割れや欠けなどが発生しない。
【0013】図2は、この発明のコイル部品7に用いる
コアのコイルボビン5内に挿入されない接合面のテーパ
ー部の変形例を示し、(a)はコアの斜視図、(b),
(c),(d),(e)はコアの接合面の図である。図
2(a)に示すコア11は、コイルボビン5内に挿入さ
れない接合面11cにテーパー部11dを形成したもの
で、テーパー部11dは上部の辺に形成しているが4辺
のどこに形成してもよい。また、図2(b)に示すコア
12は、コイルボビン5内に挿入されない接合面12c
にテーパー部12dを形成したもので、テーパー部12
dは上部の辺から左部の辺に隣り合う2辺に形成してい
るが4辺のうちの隣り合う2辺ならどこに形成してもよ
い。
【0014】また、図2(c)に示すコア13は、コイ
ルボビン5内に挿入されない接合面13cにテーパー部
13d,13dを形成したもので、テーパー部13d,
13dは上部の辺と下部の辺の対向する2辺に形成して
いるが、対向する2辺ならどこに形成してもよい。さら
に、図2(d)に示すコア14は、コイルボビン5内に
挿入されない接合面14cにテーパー部14dを形成し
たもので、テーパー部14dは上部の辺から左部の辺、
下部の辺との隣り合う3辺に形成しているが4辺のうち
の隣り合う3辺ならどこに形成してもよい。
【0015】またさらに、図2(e)に示すコア15
は、コイルボビン5内に挿入されない接合面15cにテ
ーパー部15dを形成したもので、テーパー部15dは
1つの隅部に形成しているが、どの隅部に形成してもよ
く、テーパー部を形成する個数も1つに限らず、少なく
とも1つ以上形成すればよい。
【0016】図3は、この発明のコイル部品7に用いる
コアの他の例を示したもので、(a)は斜視図、
(b),(c),(d),(e)は接合面の図を示し、
コイルボビン5内に挿入されない接合面が円形からな
る。図3(a)に示すコア21は、コイルボビン5内に
挿入されない接合面21cにテーパー部21dを1箇所
形成したものであり、形成位置は図に限らずどこの位置
に形成してもよい。また、図3(b)に示すコア22
は、コイルボビン5内に挿入されない接合面22cにテ
ーパー部22d,22dを2箇所形成したもので、テー
パー部22d,22dは同じ長さであり、形成位置は図
に限らずどこの位置に形成してもよい。
【0017】また、図3(c)に示すコア23は、コイ
ルボビン5内に挿入されない接合面23cにテーパー部
23d,23d’を2箇所形成したもので、テーパー部
23d,23d’は異なる長さであり、形成位置は図に
限らずどこの位置に形成してもよい。さらに、図3
(d)に示すコア24は、コイルボビン5内に挿入され
ない接合面24cにテーパー部24d,24d,24d
を3箇所形成したもので、テーパー部24d,24d,
24dは同じ長さであり、形成位置は図に限らずどこの
位置に形成してもよい。ただし、図3(d)では、テー
パー部24d,24d,24dの長さは同じであるが、
異なる長さにしてもよい。
【0018】さらにまた、図3(e)に示すコア25
は、コイルボビン5内に挿入されない接合面25cにテ
ーパー部25dを1箇所形成したものであり、図3
(a)のテーパー形状の変形例である。このテーパー部
25dの形成位置は図に限らずどこの位置に形成しても
よい。また、テーパー部を形成する個数も1つに限ら
ず、少なくとも1つ以上であればよく、さらに、図3
(b)〜図3(d)と同じように形成してもよい。
【0019】図2、図3のように接合面11c〜15
c,21c〜25cのテーパー部11d〜15d,21
d〜25dを全外周端部に形成しない理由として、2つ
のコア11〜15,21〜25の接合面11c〜15
c,21c〜25cを一致させて接着剤で接合すると
き、接合面全てにテーパー部があると接合面の面積が小
さくなり、その接合面に接着剤を塗布する装置の射出部
を一致させることが難しく、どちらかのコア側にずれて
しまう。したがって、前記装置の射出部の位置ずれによ
り、片方のコアのテーパー部に接着剤が多く塗布される
ことになり、両方のコアに均等に塗布されないことによ
る不具合を防ぐためである。ところが、接着剤が塗布さ
れる接合面11c〜15c、21c〜25cの一部にテ
ーパー部を形成したものは、コアが互いに接触する接合
面の接触面積を広げることができ、接着剤の塗布面積を
確保することができる。
【0020】図4は、コアのテーパー形状を示すための
テーパー部分拡大図であり、(a)は面取り、(b)は
R面、(c)は段差を形成したものである。このテーパ
ー部1d1,1d2,1d3は、コア1の接合面1cに形
成した状態を図示したが、このようなテーパー形状をも
う一方のテーパー部1bに適用してもよい。また、テー
パー部1d1,1d2,1d3からなるテーパー形状を、
図2、図3に示したコア11〜15,21〜25の全て
に適用してもよい。
【0021】この発明のコアはフェライト等の磁性セラ
ミックに限定されず、磁性の働きをする金属等でもよ
い。また、コアの形状も図示したものに限らず、分割型
で一体化すると磁気の閉磁路を形成するものであれば、
C字型、E字型、J字型、U字型、L字型等のどれに用
いてもよい。さらに、コアの接合面は実施例で示した正
方形や円形に限らず、N角形(Nは3以上の整数)や半
円形、楕円形あるいはこれらの組み合わせからなるもの
でもよい。
【0022】
【発明の効果】この発明のコイル部品によれば、コアの
接合面にテーパー部を設けることにより、接合面を研磨
するときに生じていた欠けや割れがなくなり、又、コア
どうしがぶつかる等による欠けや割れも抑えられる。ま
た、この発明のコイル部品によれば、コイルボビン内に
コアを挿入するときにコイルボビンを削ることなく、コ
アの接合面にコイルボビンの削り片が挟まらない。ま
た、コイルボビンに挿入するときにコアどうしの衝突に
よる欠けや割れがなくなり、コアの接合面にコアの欠け
た破片や割れた破片が挟まるのを防ぎ、欠けや割れによ
る外観不良も低減できる。また、コアの接合面にコイル
ボビンの削り片や欠けた破片が挟まることにより生じて
いた、インダクタンスの値の低下を防ぐことができる。
さらに、この発明のコイル部品によれば、コアの接合面
全てにテーパー部を設けるため、コアの接合方向や組み
合わせが限定されず、製造工程を簡略化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示し(a)コイル部品の断
面図、(b)はコアの斜視図である。
【図2】この発明のコイル部品に用いるコアのテーパー
部の変形例を示し、(a)はコアの斜視図、(b),
(c),(d),(e)はコアの接合面の図である。
【図3】この発明のコイル部品に用いるコアの他の実施
例を示し、(a)は斜視図、(b),(c),(d),
(e)はコアの接合面の図である。
【図4】テーパーの形状を示すテーパー部分拡大図であ
る。
【図5】従来のコイル部品の断面図である。
【符号の説明】
1 コア 1a,1c 接合面 1b,1d テーパー部 5 コイルボビ
ン 6 巻線 7 コイル部品 11,12,13,14,15 コア 11c,12c,13c,14c,15c 接合面 11d,12d,13d,14d,15d テーパー部 21,22,23,24,25 コア 21a 接合面 21b テーパー部 21c,22c,23c,24c,25c 接合面 21d,22d,23d,24d,25d テーパー部 23d’ テーパー部 1d1 テーパー形状(面取り) 1d2 テーパー形状(R面) 1d3 テーパー形状(段差つき)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻線を巻回した中空のコイルボビンに分
    割型のコアを挿入したコイル部品であって、前記コアの
    接合面全てにテーパー部を形成することを特徴とするコ
    イル部品。
  2. 【請求項2】 前記コイル部品に用いる前記コアは、前
    記コイルボビンに挿入する側の接合面全てにテーパー部
    が形成され、前記コイルボビンに挿入しない側の接合面
    に少なくとも1箇所以上のテーパー部が形成されること
    を特徴とする請求項1に記載のコイル部品。
JP26599596A 1996-10-07 1996-10-07 コイル部品 Pending JPH10112410A (ja)

Priority Applications (1)

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JP26599596A JPH10112410A (ja) 1996-10-07 1996-10-07 コイル部品

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JP26599596A JPH10112410A (ja) 1996-10-07 1996-10-07 コイル部品

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JPH10112410A true JPH10112410A (ja) 1998-04-28

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ID=17424911

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JP26599596A Pending JPH10112410A (ja) 1996-10-07 1996-10-07 コイル部品

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JP (1) JPH10112410A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003086432A (ja) * 2001-09-10 2003-03-20 Minebea Co Ltd 磁気コアのコア構造
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