JP2948646B2 - インダクタンス部品の製造方法 - Google Patents

インダクタンス部品の製造方法

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JP2948646B2 JP2267595A JP26759590A JP2948646B2 JP 2948646 B2 JP2948646 B2 JP 2948646B2 JP 2267595 A JP2267595 A JP 2267595A JP 26759590 A JP26759590 A JP 26759590A JP 2948646 B2 JP2948646 B2 JP 2948646B2
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毅 池田
幸治 町田
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ラインフィルタ、トランス、チョークコイ
ル等のインダクタンス部品を製造する方法に関する。
[従来の技術] 従来のインダクタンス部品は、筒形の胴部を有するボ
ビンを用意し、このボビンの胴部にコイルを巻装し、前
記ボビンの下部から突出されたリードピンにコイルの引
出線を接続する。さらにフェライト等の高透磁率材料か
らなるコ字形の一対のコアを用意し、そ一片を前記ボビ
ンの胴部にその両側から嵌め込み、ボビンの中でその端
部を突き合わせると共に、コアの他方の端部をボビンの
外で互いに突き合わせる。この状態で、2つのコアを挟
むように弾性を有するコ字形のコア挟持金具を嵌め込
み、コアを両側から挟持する。
このようなインダクタンス部品は、少なくとも前記コ
アとコア挟持金具の部分にワニス等の絶縁塗料を塗布
し、コアが分離しないように固定する。
ところがこのような従来のインダクタンス電子部品の
製造方法では、前記ワニス処理に長い時間がかかり、製
品の製造サイクルが長いという欠点がある。そこで、こ
のような欠点を解消するため、実開平1−115222号公報
や特開平1−283805号公報に示されたように、コアを接
着剤でボビンやコア挟持金具に接着する手段が提案され
ている。
[発明が解決しようとする課題] 前記コアは、フェライト等の磁性体で形成され、コイ
ルで発生した磁界を通す閉磁路を形成するものであるか
ら、コアの磁気特性はインダクタンス電子部品の特性上
きわめて重要である。
しかし、前記従来のインダクタンス部品では、高温高
湿の環境下で使用すると、コアの磁気特性が変動し、イ
ンダクタンス特性に変化を来すという問題があった。こ
れは、コアとボビンとの熱膨張係数の違いにより、温度
変化に伴ってコアに熱応力が生じることによってコアの
インダクタンス特性が変化するためである。
本発明は、前記従来の課題を解消し、安定したインダ
クタンス特性が得られるインダクタンス部品を得ること
ができるインダクタンス部品の製造方法を提供すること
を目的とする。
[課題を解決するための手段] すなわち、前記目的を達成するため、本発明では、ボ
ビン1の胴部6にコイル5、5を巻装する工程と、該ボ
ビン1の胴部6の中に、その両端から一対の一方又は双
方のコア2、2′の一片を差し込み、該コア2を組み合
わせる工程と、これら組み合わされたコア2、2′をボ
ビン1に固定する工程とを有するインダクタンス部品の
製造方法において、コア2、2′の一片を、嵌合寸法に
余裕のあるボビン1の胴部6に嵌め込むと共に、コア
2、2′の一片をボビン1の胴部6内で一方に偏らせる
ことにより、胴部6内のコア2、2′の一片が偏った側
と反対側に間隙11を形成し、この間隙11の反対側でコア
2をボビン1に接着剤10で固着することを特徴とするイ
ンダクタンス部品の製造方法を提供する。
[作用] 前記のインダクタンス部品の製造方法では、一対の組
み合わされたコア2、2′の一片をボビン1の胴部6に
挿入した状態で、一方に偏らせてるので、他方にコア
2、2′とボビン1との間に隙間11ができる。そして、
この間隙11の反対側でコア2、2′がボビン1に固着さ
れる。このようにしてコア2、2′とボビン1との間に
形成された間隙11は、ボビン1の膨張、収縮の影響をコ
ア2、2′に及ぼさないための余裕代として機能し、コ
ア2、2′に熱応力を生じさせない。このため、インダ
クタンス電子部品が温度変化に晒されても、コア2、
2′のインダクタンス特性に変動を来さない。よって、
安定した特性を有するインダクタンス電子部品が得られ
る。
[実 施 例] 次に、図面を参照しながら、本発明の実施例について
具体的に説明する。
第1図に示すように、インダクタンス部品を製造する
場合、まず、円筒形の胴部6(第1図ではコイル5、5
の陰に隠れている、第2図を参照。)の両端と中間部に
フランジ3、3…を有するボビン1を用意し、そのフラ
ンジ3、3の間の胴部6にコイル5、5を巻装する。ボ
ビン1の両端のフランジ3、3の下部にベース部9、9
が設けられており、そこから突出されたリードピン8、
8…に前記コイル5、5の引出線を接続する。
他方、フェライト等の高透磁率材料からなるコ字形の
一対のコア2、2′を用意する。そして、このコア2、
2′の一片を、前記コイル5、5が巻かれたボビン1の
胴部6にその両側から嵌め込み、ボビン1の中でその端
部を突き合わせると共に、コア2、2′の他方の端部
を、ボビン1の外で互いに突き合わせる。この状態で、
2つのコア2、2′を挟むように弾性を有するコ字形の
コア挟持金具4を嵌め込み、第6図で示すように、金具
とコア2、2′を接着剤で固定する。
なお、ラインフィルタ、トランス、チョークコイル
は、何れも基本的に前記のような方法で製造されるが、
詳細には、各々コイル5、5の巻方向及びその組合せが
異なり、コイル5、5の端子ピン8、8…への結線が異
なる。
本発明では、第1図及び第2図で示すように、ボビン
1の胴部6と、それに嵌め込まれたコア2、2′の一片
との嵌合寸法に或る程度の余裕を持たせておく。そし
て、このコア2、2′をボビン1の胴部6に差し込ん
で、その両端を突き合わせた状態で、例えば第2図に矢
印aで示すように、コア2、2′をボビン1に対して図
中右上側に偏らせる。こうしてコア2、2′をボビン1
の胴部6の中で偏らせたことにより、第2図において下
側にコア2、2′とボビン1の嵌合寸法の余裕分だけの
間隙11が形成される。この状態で、コア2、2′とボビ
ン1とを接着剤10で接着する。第1図にも示したよう
に、コア2、2′を偏らせたボビン1の胴部6の右上側
が接着剤10で固着されている。このように、コア2、
2′は、ボビン1に密着された側で接着剤10により、ス
ポット的に固着されるのが望ましい。
第3図では、コア2、2′を矢印bで示すようにボビ
ン1の胴部6の上側に偏らせ、下側に隙間11を作ってい
る。この場合も、コア2、2′がボビン1の胴部6と密
着した上側を接着剤10でスポット的に固着するとよい。
次に第4図で示す実施例について説明すると、ここで
もコア2をボビン1の胴部6の一方の斜め上隅角側に偏
らせ、その反対側にコア2とボビン1との隙間11、11を
形成する。そしてこの状態で、コア2の上側部分をボビ
ン1とコア挟持金具4とに接着剤10で同時に接着し、固
定する。
さらに、第5図及び第6図で示す実施例でも、コア2
をボビン1の胴部6の斜め上隅角側に偏らせ、その反対
の隅角側にコア2とボビンとの隙間11、11を形成する。
そして、コア2の側面部分をボビン1とコア挟持金具4
とに接着剤10で同時に接着し、固定する。
なお、本実施例においては、コの字形コアを2つ組み
合わせたものを示したが、組み合わされるコアは、本実
施例のものに限られる訳ではなく、E字形コア同志を組
み合わせたもの、E字形コアとI字形コアを組み合わせ
たもの、コアの字形コアとI字形コアを組み合わせたも
の、等によっても同様の効果を得ることができる。
また、実施例においては、一方側の固定箇所を1箇所
としたが、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、複
数箇所固定しても良い。
なお、隙間11、11は本インダクタンス部品に対し、第
1図に示すx軸、y軸、z軸方向のすべての方向に対し
て設けられていることが望ましい。
[発明の効果] 以上説明した通り、本発明によれば、コア2、2′に
熱応力が生じないため、コア2、2′のインダクタンス
特性の変動を起こさず、安定したインダクタンス特性を
有するインダクタンス部品が製造できるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例を示すインダクタンス部品の
斜視図、第2図は、同実施例におけるボビンとコアの嵌
合部分の要部拡大断面図、第3図は、他の実施例におけ
るボビンとコアの嵌合部分の要部拡大断面図、第4図と
第5図は、さらに他の実施例を示すインダクタンス部品
の斜視図、第6図は、他側から見たインダクタンス部品
の斜視図である。 1……ボビン、2、2′……コア、5……コイル、10…
…接着剤、6……ボビンの胴部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ボビン1の胴部6にコイル5、5を巻装す
    る工程と、 該ボビン1の胴部6の中に、その両端から一対の一方又
    は双方のコア2、2′の一片を差し込み、該コア2、
    2′を組み合わせる工程と、 これら組み合わされたコア2、2′をボビン1に固定す
    る工程とを有するインダクタンス部品の製造方法におい
    て、 コア2、2′の一片を、嵌合寸法に余裕のあるボビン1
    の胴部6に嵌め込むと共に、コア2、2′の一片をボビ
    ン1の胴部6内で一方に偏らせることにより、胴部6内
    のコア2、2′の一片が偏った側と反対側に間隙11を形
    成し、この間隙11の反対側でコア2をボビン1に接着剤
    10で固着することを特徴とするインダクタンス部品の製
    造方法。
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