JPH10112201A - 車両用灯具 - Google Patents

車両用灯具

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JPH10112201A
JPH10112201A JP8266280A JP26628096A JPH10112201A JP H10112201 A JPH10112201 A JP H10112201A JP 8266280 A JP8266280 A JP 8266280A JP 26628096 A JP26628096 A JP 26628096A JP H10112201 A JPH10112201 A JP H10112201A
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JP
Japan
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bulb
bayonet
insertion hole
valve
reflector
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JP8266280A
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English (en)
Inventor
Ken Matsuoka
建 松岡
Kazuyoshi Sugiyama
和義 杉山
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Koito Manufacturing Co Ltd
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Koito Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バルブの装脱着の際に、バルブ挿着孔周縁部
に形成されているアルミ蒸着膜が剥れにくい車両用灯具
の提供。 【解決手段】 光反射膜14の形成されたリフレクタ1
3と、リフレクタ13に設けられたバルブ挿着孔16に
バヨネット係合により挿着した光源であるバルブ20
と、リフレクタ13の前方に設けられた前面レンズ30
とを備え、光反射膜14がバルブ挿着孔16に形成され
た平坦なソケット取付け部15の前面にまで設けられた
車両用灯具において、ソケット取付け部15の少なくと
もバルブソケット21のバヨネット部23が摺接する領
域に、バヨネット部23との接触面積を減少させるシボ
(凹凸)42を設け、バルブ20の装脱着の際のソケッ
ト取付け部15側の摺接面に作用する接触摩擦力を減少
させて、光反射膜が剥離しにくいようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面に光反射膜の
形成されたリフレクタを備えた車両用灯具に係り、特
に、バルブ挿着孔の周縁に形成された平坦なソケット取
付け部の前面にまで光反射膜が設けられた車両用灯具に
関する。
【0002】
【従来の技術】この種の灯具(ランプ)としては、図5
に示すように、ランプボディ1の内周面に光反射面を構
成するアルミ蒸着膜3が形成されて、ランプボディ1に
リフレクタ2が一体化され、ランプボディ1(リフレク
タ2)に設けられたバルブ挿着孔4に光源であるバルブ
6がバヨネット係合によって係合挿着され、ランプボデ
ィ1(リフレクタ2)の前面開口部に前面レンズ8が組
み付けられた構造となっている。
【0003】符号7は、バルブソケット6aに設けら
れ、バルブ挿着孔4に係合できるバヨネット部、符号9
は、バルブソケット6aに形成されたフランジ部6bの
前面に設けられたシートパッキンで、バルブ挿着孔4の
形成された平坦なソケット取付け部5とバルブ6のフラ
ンジ部6b間に介在されて、バヨネット部7をバルブ挿
着孔4の周縁部前面に圧接保持する。
【0004】ランプボディ1(リフレクタ2)の内周面
に形成されているアルミ蒸着膜3は、光反射面として有
効な放物面領域は勿論であるが、バルブ挿着孔4の形成
された平坦なソケット取付け部5の前面5aにまで形成
されている。これは、平坦なソケット取付け部5を除く
光反射面として有効な放物面領域だけにアルミ蒸着膜3
を形成することは可能であるが、この場合には、アルミ
蒸着膜を形成しない部位をマスクで覆う必要があり、そ
れだけアルミ蒸着膜を形成する作業が面倒となるとか、
前面レンズ8を通して、ソケット取付部5だけが周辺
(光反射面)と異なって見え、見栄えが悪い等の点を考
慮して、平坦なバルブ挿着孔周縁部(ソケット取付け
部)を含むランプボディ1(リフレクタ2)の前面全域
にアルミ蒸着膜3が形成されている。
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の灯具で
は、アルミ蒸着膜3がソケット取付け部5の前面にまで
形成されて、見栄えがよいものの、バルブの装脱着の際
に、バヨネット部7で擦られたアルミ蒸着膜の一部が剥
がれて、前面レンズ8にゴミとして付着し、点灯時に
は、このゴミが影となって映り、見栄えが悪いとか、配
光にも悪影響を与えるおそれがあった。また、非点灯時
には、特に前面レンズ8が透明の場合に、アルミ蒸着膜
の剥がれた部位や剥離屑が透けて見えて見栄えが悪いと
いう問題もあった。
【0005】発明者が検討したところ、アルミ蒸着膜の
表面は平滑すぎて、摺接するバヨネット部7との接触面
積が大きく、バヨネット部摺接時の摩擦力が大きすぎる
ために、バルブソケットを軽快に回動させにくいとか、
擦れてアルミ蒸着膜が削られてしまうということが判っ
た。
【0006】そこで、発明者は、バルブ挿着孔周縁部に
おけるバヨネット部摺接面にシボ(微小凹凸)を設け
て、バヨネット部摺接時の摩擦力を軽減させたところ、
バルブソケットが軽快に回動し、かつアルミ蒸着膜が削
られることもなくなった。即ち、バルブ挿着孔周縁部に
おけるバヨネット部の摺接する領域に摩擦力軽減用の凹
凸を設けることが、バルブソケットの軽快な回動と、ア
ルミ蒸着膜の剥離の防止に有効であることを確認し、本
発明を提案するにいたったものである。
【0007】本発明は、前記従来技術の問題点および発
明者の前記した知見の下になされたもので、その目的
は、バルブの装脱着の際に、バルブ挿着孔周縁部に形成
されているアルミ蒸着膜が剥れにくい車両用灯具を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するめの手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に係る車両用灯具においては、光反射膜の
形成されたリフレクタと、前記リフレクタに設けられた
バルブ挿着孔にバヨネット係合により挿着された光源で
あるバルブと、前記リフレクタの前方に設けられた前面
レンズとを備え、前記光反射膜がバルブ挿着孔に形成さ
れた平坦なソケット取付け部の前面にまで設けられた車
両用灯具において、前記ソケット取付け部の少なくとも
バルブ側のバヨネット部が摺接する領域に、バヨネット
部摺接時の摩擦力低減用の凹凸を設けるようにしたもの
で、ソケット取付け部の前面に設けられた凹凸により、
ソケット取付け部前面とバヨネット部との接触面積が減
少し、バルブの装脱着の際の両者間の摺接面に作用する
接触摩擦力が減少して、バヨネット部がバルブ挿着孔周
縁部に対し円滑に摺接するとともに、バヨネット部の摺
接する光反射膜が剥がれることもない。請求項2におい
ては、請求項1記載の車両用灯具において、前記光反射
膜を金属蒸着膜により構成するようにしたもので、金属
蒸着膜は、塗装膜に比べて、密着力が高く剥がれにく
く、反射効率にも優れている。請求項3においては、請
求項1または2記載の車両用灯具において、前記ソケッ
ト取付け部の摩擦力低減用の凹凸を、ソケット取付け部
の表面に形成したシボによって構成するようにしたもの
で、シボ加工処理面では、均一に分布する微小凹凸が、
ソケット取付け部前面の光反射膜に生じる接触摩擦力を
一部に偏ることなく、摺接面全域に分散させべく作用す
る。請求項4においては、請求項1〜3のいずれかに記
載の車両用灯具において、前記前面レンズを無色透明レ
ンズで構成するようにしたもので、ソケット取付け部を
含むリフレクタの前面全域に光反射膜が形成されてお
り、無色透明レンズを通して灯室内を見たときに、見栄
えがよい。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて詳細に説明する。
【0010】図1〜図4は、本発明の一実施例を示すも
ので、図1は、本発明の一実施例であるクリアランスラ
ンプの縦断面図、図2は、同ランプのバルブ挿着孔周辺
の斜視図、図3は、ソケット取付け部とバヨネット部間
の係合部を示す平面図、図4は、バルブ挿着孔周縁部に
おけるバヨネット部摺接面の拡大断面図である。
【0011】これらの図において、符号10は、前面の
開口する容器状のランプボディで、ランプボディ10の
内周面には、アルミ蒸着膜14が形成されて、ランプボ
ディ10とリフレクタ13が一体に形成されている。ラ
ンプボディ10(リフレクタ13)の後頂部には、バル
ブ挿着孔16の設けられた平坦な円盤状のソケット取付
け部15が形成され、バルブ挿着孔16には、光源であ
るバルブ20がバヨネット係合によって挿着されてい
る。
【0012】符号30は、クリアーな前面レンズで、前
面レンズ30の周縁部に形成されているシール脚32を
ランプボディ10の前面開口部の周縁に形成されている
シール溝11にシール材12を介し係合させることで、
前面レンズ30がランプボディ10に組み付け一体化さ
れている。
【0013】バルブ挿着孔16の周縁部には、図2,3
に示すように、後述する4個のバヨネット部23(23
a〜23d)の係合できる4個の切り欠き部17(17
a〜17d)と、周方向にこの切り欠き部17で挟まれ
た4個の扇形の内側延出部18(18a〜18d)が形
成されている。対向する2個の内側延出部18a,18
cの前面側には、バヨネット部23a,23c側の凸条
24,24が係合できる半径方向に延びる凹条19,1
9と、バヨネット部23a,23cのストッパとして機
能するリブRa,Rcが形成されている。また、対向す
る他の2個の内側延出部18b,18dの前面側には、
バヨネット部23b,23dのストッパとして機能する
リブRb,Rdが形成されている。
【0014】バルブ20は、フィラメントを内蔵するガ
ラス球が円筒形状のバルブソケット21の前面に一体化
された構造で、バルブソケット21の外周面には、バル
ブ挿着孔16の切り欠き部17(17a〜17d)に軸
方向に係合できる大きさのバヨネット部23(23a〜
23d)が周方向所定間隔をもって突設されている。4
個のバヨネット部23(23a〜23d)のうち、対向
するバヨネット部23b,23dの裏面(バルブ挿着孔
周縁部との摺接面)は平坦であるが、バヨネット部23
a,23cの裏面(バルブ挿着孔周縁部との摺接面)に
は、内側延出部18a,18c側の凹条19,19と係
合できる半径方向に延びる凸条24,24が形成されて
いる。
【0015】符号25は、バルブソケット21の外周面
に形成されたフランジ部、符号26は、このフランジ部
25の前面に介在されて、バヨネット部23を内側延出
部18の前面に圧接状態に保持するシートパッキンで、
シートパッキン26の弾発力に抗してバヨネット部23
(23a〜23d)を切り欠き部17(17a〜17
d)に押しつけて係合させ、バルブ20(バルブソケッ
ト21)を時計周り(図3矢印方向)に回動させると、
バヨネット部23(23a〜23d)が内側延出部18
(18a〜18)の前面に対し摺接し、バヨネット部2
3側の凸条24が内側延出部18側の凹条19と係合す
ることで、バルブ20(バルブソケット21)は、バル
ブ挿着孔16に対し周方向に位置決めされるとともに、
バルブ挿着孔16に挿着固定された状態となる。また、
バルブ20(バルブソケット21)をバルブ挿着孔16
から取り外す場合には、シートパッキン26の弾発力に
抗してバルブソケット21を反時計周りに回して、凸条
24と凹条19間の係合を外し、バヨネット部23を切
り欠き部17に一致させれば、バルブ挿着孔16からバ
ルブ20(バルブソケット21)を簡単に抜き出すこと
ができる。
【0016】リフレクター13(ランプボディ10)の
内周面に形成されているアルミ蒸着膜14は、ランプボ
ディ10のシール溝11との見切り線位置からバルブ挿
着孔16周縁部にいたるリフレクタ13の前面全域に形
成されており、ソケット取付け部15の前面にもアルミ
蒸着膜14が形成されていることから、透明な前面レン
ズ30を通して灯室内が単一な鏡面色に見え、ソケット
取付け部15にアルミ蒸着膜14を形成しない場合に比
べて、非常に見栄えがよい。
【0017】また、バヨネット部23の摺接面である内
側延出部18の前面には、バルブ20の装脱着の際に、
バルブソケット21の回動によるバヨネット部23の摺
接に伴う接触摩擦力が作用する。しかし、この内側延出
部18の凹条19を除いた領域が、シボ加工処理された
シボ形成面で構成されて、バヨネット部23の摺接時の
接触摩擦力が軽減される構造となっている。このシボ形
成面は、図1では符号Aで示され、図2では斜線を入れ
た部位で示されている。
【0018】即ち、内側延出部18を含むソケット取付
け部15の前面側には、図4に拡大して示すように、シ
ボ(微小凹凸)41が形成された樹脂の表面にアルミ蒸
着膜14が形成されることで、アルミ蒸着膜14の表面
に樹脂表面のシボ(微小凹凸)41に対応したシボ(微
小凹凸)42が形成された構造となっている。このた
め、バヨネット部23と内側延出部18間の接触面積が
減り、バヨネット部23の摺接に伴って内側延出部18
前面のアルミ蒸着膜に作用する接触摩擦力が軽減された
ものとなっている。
【0019】この結果、バルブ20(バルブソケット2
1)の装脱着の際に、バルブ20(バルブソケット2
1)をバルブ挿着孔16に対しスムーズに回動させるこ
とができるとともに、バルブ20(バルブソケット2
1)の回動時にバルブ挿着孔周縁部のアルミ蒸着膜が剥
がれることもない。
【0020】また、ソケット取付け部15の前面全域に
アルミ蒸着膜14が形成されて、ソケット取付け部15
が反射面として作用するが、ソケット取付け部15の前
面全域にはシボ(微小凹凸)42が形成されているた
め、ソケット取付け部15での反射光は散乱光となっ
て、有害なグレア光となるおそれはない。
【0021】なお、前記した実施例では、ソケット取付
け部15の前面全域にシボが形成されているが、ソケッ
ト取付け部15におけるバヨネット部23の摺接する領
域だけにシボを形成するようにしてもよい。
【0022】また、前記実施例では、リフレクタの光反
射面がアルミ蒸着膜によって形成されていたが、クロム
その他の金属蒸着膜によって形成してもよい。
【0023】また、リフレクタの光反射面を形成する光
反射膜は、金属蒸着膜に限るものではなく、銀色等の光
反射機能をもつ塗装膜によって構成してもよい。
【0024】また、前記実施例では、ランプボディとリ
フレクターが一体に形成された構造のランプについて説
明したが、リフレクターがランプボディと別体に設けら
れた構造のランプであってもよい。
【0025】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1によれば、バルブを装脱着する際に、バヨネット部と
ソケット取付け部間の摺接面に作用する摩擦力が小さい
ため、第1に、バルブ(バルブソケット)を軽快に回動
でき、それだけバルブの装脱着がスムーズとなる。第2
に、バルブ(バルブソケット)の回動時に、ソケット取
付け部前面に形成されている光反射膜が剥がれないの
で、従来のようにバルブの装脱着の際に擦りとられた光
反射膜の剥離屑が前面レンズに付着して、見栄えが悪い
とか、配光に悪影響を与える等の問題がない。請求項2
によれば、光反射膜を構成する金属蒸着膜は、塗装膜に
比べ、密着力が高く剥がれにくく、反射効率も優れてい
るので、長期にわたって適正な光量が保証される。請求
項3によれば、シボ(微小凹凸)が均一に分布するソケ
ット取付け部前面の光反射膜に生じる摩擦力は、一部に
偏ることなく、摺接面全域に均一に分散されるので、バ
ルブの装脱着が一層スムーズとなるとともに、バルブ装
脱着の際の光反射膜の剥離を確実に防止すことができ
る。請求項4によれば、前面レンズが無色透明レンズで
構成されている場合には、無色透明レンズを通して灯室
内全体が透けて見え、光反射膜の剥離屑とか、剥離疵が
あると特に目立つが、そのようなことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるクリアランスランプの
縦断面図
【図2】同ランプのバルブ挿着孔周辺の斜視図
【図3】ソケット取付け部とバヨネット部間の係合部を
示す平面図
【図4】バルブ挿着孔周縁部におけるバヨネット部摺接
面の拡大断面図
【図5】従来例のクリアランスランプの縦断面図
【符号の説明】
10 ランプボディ 13 リフレクタ 14 アルミ蒸着膜 15 ソケット取付け部 16 バルブ挿着孔 20 バルブ 21 バルブソケット 23(23a〜23d) バヨネット部 30 前面レンズ 42 シボ(摩擦力低減用の凹凸)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光反射膜の形成されたリフレクタと、前
    記リフレクタに設けられたバルブ挿着孔にバヨネット係
    合により挿着された光源であるバルブと、前記リフレク
    タの前方に設けられた前面レンズとを備え、前記光反射
    膜がバルブ挿着孔に形成された平坦なソケット取付け部
    の前面にまで設けられた車両用灯具において、前記ソケ
    ット取付け部の少なくともバルブ側のバヨネット部が摺
    接する領域に、バヨネット部摺接時の摩擦力低減用の凹
    凸が設けられたことを特徴とする車両用灯具。
  2. 【請求項2】 前記光反射膜が金属蒸着膜により構成さ
    れたことを特徴とする請求項1記載の車両用灯具。
  3. 【請求項3】 前記ソケット取付け部の摩擦力低減用の
    凹凸は、ソケット取付け部の表面に形成されたシボによ
    って構成されたことを特徴とする請求項1または2記載
    の車両用灯具。
  4. 【請求項4】 前記前面レンズは、無色透明レンズで構
    成されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
    載の車両用灯具。
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