JPH10109906A - 工業用抗菌防黴剤 - Google Patents
工業用抗菌防黴剤Info
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- JPH10109906A JPH10109906A JP29559696A JP29559696A JPH10109906A JP H10109906 A JPH10109906 A JP H10109906A JP 29559696 A JP29559696 A JP 29559696A JP 29559696 A JP29559696 A JP 29559696A JP H10109906 A JPH10109906 A JP H10109906A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】工業素材や製品に発生する黴などの微生物汚染
を抑制し、これら微生物の発生に伴って生ずる素材の劣
化や品質低下の防止、外観の維持を目的として使用され
る抗菌防黴剤組成物を提供することである。 【構成】本発明は、パラオキシ安息香酸エステル類、デ
ヒドロ酢酸またはその塩類、ソルビン酸またはその塩
類、２−（４−チアゾリル）ベンズイミダゾール、イマ
ザリル、オルトフェニルフェノールまたはその塩類、ジ
フェニル、グリセリン脂肪酸エステル類、ポリリジン、
キトサン、カワラヨモギ抽出物、チモールやカルバクロ
ール等香辛料精油成分の群のうち少なくとも１種を有効
成分として含有するか、上記群の少なくとも１種と、安
息香酸、フマル酸、イタコン酸、アジピン酸、プロピオ
ン酸等の有機酸類またはその塩類、酸化亜鉛、メタホウ
酸バリウム、亜鉛やカルシウム等金属の水酸化物の群の
少なくとも１種との混合物を有効成分として含有する工
業用抗菌防黴組成物。
を抑制し、これら微生物の発生に伴って生ずる素材の劣
化や品質低下の防止、外観の維持を目的として使用され
る抗菌防黴剤組成物を提供することである。 【構成】本発明は、パラオキシ安息香酸エステル類、デ
ヒドロ酢酸またはその塩類、ソルビン酸またはその塩
類、２−（４−チアゾリル）ベンズイミダゾール、イマ
ザリル、オルトフェニルフェノールまたはその塩類、ジ
フェニル、グリセリン脂肪酸エステル類、ポリリジン、
キトサン、カワラヨモギ抽出物、チモールやカルバクロ
ール等香辛料精油成分の群のうち少なくとも１種を有効
成分として含有するか、上記群の少なくとも１種と、安
息香酸、フマル酸、イタコン酸、アジピン酸、プロピオ
ン酸等の有機酸類またはその塩類、酸化亜鉛、メタホウ
酸バリウム、亜鉛やカルシウム等金属の水酸化物の群の
少なくとも１種との混合物を有効成分として含有する工
業用抗菌防黴組成物。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、工業素材や製品に発生
する黴や細菌などの微生物汚染を抑制し、これら微生物
の発生に伴って生ずる素材の劣化や品質低下の防止、外
観の維持を目的として使用される抗菌防黴剤組成物に関
するものである。
する黴や細菌などの微生物汚染を抑制し、これら微生物
の発生に伴って生ずる素材の劣化や品質低下の防止、外
観の維持を目的として使用される抗菌防黴剤組成物に関
するものである。
【０００２】
【従来の技術】工業素材や製品に黴などの微生物が発生
すると美観が損なわれたり、素材の劣化や品質低下を引
き起こす。その結果として素材や製品の寿命を縮めた
り、その価値を著しく低下させることにつながる。
すると美観が損なわれたり、素材の劣化や品質低下を引
き起こす。その結果として素材や製品の寿命を縮めた
り、その価値を著しく低下させることにつながる。
【０００３】これら微生物による被害を防止抑制するこ
とを目的として様々な抗菌防黴剤と呼ばれる組成物が使
用されている。抗菌防黴剤として一般に使用される化合
物には有機化合物が多い。また、近年では無機化合物も
使用されるようになってきた。抗菌防黴剤として使用さ
れている有機化合物の具体的な例としては、Ｎ−（フル
オロジクロロメチルチオ）−フタルイミド、Ｎ，Ｎ−ジ
メチル−Ｎ’−フェニル−Ｎ’−フルオロジクロロメチ
ルチオスルファミド、２−ｎ−オクチルイソチアゾリン
−３−オン、２，４，５，６−テトラクロロイソフタロ
ニトリル等の化合物が知られている。無機化合物の具体
的な例としては、銀や銅などの金属をゼオライトやリン
酸ジルコニウム等の無機化合物に担持させたものや酸化
亜鉛や酸化チタンなどの金属酸化物等が知られている。
とを目的として様々な抗菌防黴剤と呼ばれる組成物が使
用されている。抗菌防黴剤として一般に使用される化合
物には有機化合物が多い。また、近年では無機化合物も
使用されるようになってきた。抗菌防黴剤として使用さ
れている有機化合物の具体的な例としては、Ｎ−（フル
オロジクロロメチルチオ）−フタルイミド、Ｎ，Ｎ−ジ
メチル−Ｎ’−フェニル−Ｎ’−フルオロジクロロメチ
ルチオスルファミド、２−ｎ−オクチルイソチアゾリン
−３−オン、２，４，５，６−テトラクロロイソフタロ
ニトリル等の化合物が知られている。無機化合物の具体
的な例としては、銀や銅などの金属をゼオライトやリン
酸ジルコニウム等の無機化合物に担持させたものや酸化
亜鉛や酸化チタンなどの金属酸化物等が知られている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、有機化合物は
一般に熱や紫外線等の影響を受け易いものが多く、抗菌
防黴剤として使用される化合物もその例外ではない。工
業製品の製造または加工時、或いは使用時に熱がかかる
場合にはその温度によっては抗菌防黴剤の分解が起こ
り、着色の発生や製品の物性に及ぼす影響が無視できな
い場合もある。特に工業用素材の中でもポリオレフィン
などのプラスチックに使用される場合、一部の化合物を
除いては加工時にかかる熱により分解や着色するものが
多い。また、紫外線により分解や着色する化合物も多
く、紫外線の影響等を軽減するために紫外線吸収剤、顔
料や酸化防止剤などを利用したりもしているが、十分で
はない。また、建築材料や台所、浴室など耐水性や持続
性が求められる用途で使用される場合には、抗菌防黴効
果の持続性が低い化合物は使用できない。さらに有機化
合物は刺激性や毒性等安全面に懸念を指摘される化合物
もある。
一般に熱や紫外線等の影響を受け易いものが多く、抗菌
防黴剤として使用される化合物もその例外ではない。工
業製品の製造または加工時、或いは使用時に熱がかかる
場合にはその温度によっては抗菌防黴剤の分解が起こ
り、着色の発生や製品の物性に及ぼす影響が無視できな
い場合もある。特に工業用素材の中でもポリオレフィン
などのプラスチックに使用される場合、一部の化合物を
除いては加工時にかかる熱により分解や着色するものが
多い。また、紫外線により分解や着色する化合物も多
く、紫外線の影響等を軽減するために紫外線吸収剤、顔
料や酸化防止剤などを利用したりもしているが、十分で
はない。また、建築材料や台所、浴室など耐水性や持続
性が求められる用途で使用される場合には、抗菌防黴効
果の持続性が低い化合物は使用できない。さらに有機化
合物は刺激性や毒性等安全面に懸念を指摘される化合物
もある。
【０００５】これに対して無機化合物は、一般的に有機
物に比べ安全性が高いといわれており、熱安定性が高
く、耐水性に優れるものもあるが、有機化合物に比べて
抗菌防黴効果が一般に弱いため十分な抗菌防黴効果を付
与させることは難しい。
物に比べ安全性が高いといわれており、熱安定性が高
く、耐水性に優れるものもあるが、有機化合物に比べて
抗菌防黴効果が一般に弱いため十分な抗菌防黴効果を付
与させることは難しい。
【０００６】このように用途や素材により実際に使用可
能な抗菌防黴剤は制限される。また、逆に耐熱性、耐紫
外線性、抗菌防黴効果持続性等の諸条件を充たす汎用性
の高い化合物は非常に少ないともいえる。たとえこれら
諸条件を満足しても問題となる微生物種に対する効果が
弱くては使用できない。更に、抗菌防黴剤は広範囲な微
生物に効果を示すものもあるが、効果を示す微生物種が
限られる化合物では十分な効力が得られず、しばしば抗
菌防黴剤の使用量が増えコスト高を招くことにもなる。
能な抗菌防黴剤は制限される。また、逆に耐熱性、耐紫
外線性、抗菌防黴効果持続性等の諸条件を充たす汎用性
の高い化合物は非常に少ないともいえる。たとえこれら
諸条件を満足しても問題となる微生物種に対する効果が
弱くては使用できない。更に、抗菌防黴剤は広範囲な微
生物に効果を示すものもあるが、効果を示す微生物種が
限られる化合物では十分な効力が得られず、しばしば抗
菌防黴剤の使用量が増えコスト高を招くことにもなる。
【０００７】従って、より広範囲な微生物種に効果を有
する汎用性の高い抗菌防黴剤を開発することは微生物汚
染による被害の防止抑制をするのに留まらず、コストの
低減につながる。このように抗菌防黴剤の効果とその安
全性との間にはあいいれないめんがあるが、本発明者ら
は長年の経験を生かして、これらの問題を解決すべく鋭
意研究を重ねて本発明に到達した。すなわち現在実用化
されている数多くの薬剤の中から１種ないし２種以上を
組み合わせることにより、さらにグループ別（層別）の
組み合わせも考慮にいれて、幾多の効果評価試験を重ね
た。またそれぞれに関する安全性データを整理し、さら
に環境への影響についても考慮しつつ応用分野への実用
試験を行い、本発明に到達したのである。
する汎用性の高い抗菌防黴剤を開発することは微生物汚
染による被害の防止抑制をするのに留まらず、コストの
低減につながる。このように抗菌防黴剤の効果とその安
全性との間にはあいいれないめんがあるが、本発明者ら
は長年の経験を生かして、これらの問題を解決すべく鋭
意研究を重ねて本発明に到達した。すなわち現在実用化
されている数多くの薬剤の中から１種ないし２種以上を
組み合わせることにより、さらにグループ別（層別）の
組み合わせも考慮にいれて、幾多の効果評価試験を重ね
た。またそれぞれに関する安全性データを整理し、さら
に環境への影響についても考慮しつつ応用分野への実用
試験を行い、本発明に到達したのである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、一般工業
用途における熱や紫外線に対しての安定性に優れ、広範
囲な微生物種に効果があり、しかも低濃度においても有
効である抗菌防黴剤組成物を見いだしさらになおかつ各
組成物は食品添加物、化粧品原料として使用されている
ものや天然物であり非常に安全性の高いものである。本
発明は、パラオキシ安息香酸エステル類、デヒドロ酢酸
またはその塩類、ソルビン酸またはその塩類、２−（４
−チアゾリル）ベンズイミダゾール、イマザリル、オル
トフェニルフェノールまたはその塩類、ジフェニル、グ
リセリン脂肪酸エステル類、ポリリジン、キトサン、カ
ワラヨモギ抽出物、チモールやカルバクロール等香辛料
精油成分の群のうち少なくとも１種を有効成分として含
有するか、上記群の少なくとも１種と、安息香酸、フマ
ル酸、イタコン酸、アジピン酸、プロピオン酸等の有機
酸類またはその塩類、酸化亜鉛、メタホウ酸バリウム、
亜鉛やカルシウム等金属の水酸化物の群の少なくとも１
種との混合物を有効成分として含有することを特徴とす
る工業用抗菌防黴組成物である。この組成物を工業用途
に使用することにより広範囲な抗菌防黴効果を付与する
ことが可能となる。配合割合は用途や化合物の種類によ
って異なるが、重量で０１〜１．０％の範囲が望まし
い。
用途における熱や紫外線に対しての安定性に優れ、広範
囲な微生物種に効果があり、しかも低濃度においても有
効である抗菌防黴剤組成物を見いだしさらになおかつ各
組成物は食品添加物、化粧品原料として使用されている
ものや天然物であり非常に安全性の高いものである。本
発明は、パラオキシ安息香酸エステル類、デヒドロ酢酸
またはその塩類、ソルビン酸またはその塩類、２−（４
−チアゾリル）ベンズイミダゾール、イマザリル、オル
トフェニルフェノールまたはその塩類、ジフェニル、グ
リセリン脂肪酸エステル類、ポリリジン、キトサン、カ
ワラヨモギ抽出物、チモールやカルバクロール等香辛料
精油成分の群のうち少なくとも１種を有効成分として含
有するか、上記群の少なくとも１種と、安息香酸、フマ
ル酸、イタコン酸、アジピン酸、プロピオン酸等の有機
酸類またはその塩類、酸化亜鉛、メタホウ酸バリウム、
亜鉛やカルシウム等金属の水酸化物の群の少なくとも１
種との混合物を有効成分として含有することを特徴とす
る工業用抗菌防黴組成物である。この組成物を工業用途
に使用することにより広範囲な抗菌防黴効果を付与する
ことが可能となる。配合割合は用途や化合物の種類によ
って異なるが、重量で０１〜１．０％の範囲が望まし
い。
【０００９】
【作用】本発明の抗菌防黴剤組成物は、広範囲な微生物
種に効果がある。素材や用途により問題となる微生物種
は異なるが、広い抗菌スペクトルを有していることから
様々な用途においてもその効果が期待される。また、抗
菌防黴剤組成物としては熱や紫外線に対して非常に安定
性に優れ、反応性も低いことから、様々な素材に添加す
ることが可能となった。更に従来の抗菌防黴剤に比べ物
性への影響も少ないことから、十分な効果を発揮できる
量の抗菌防黴剤を配合することも可能となった。
種に効果がある。素材や用途により問題となる微生物種
は異なるが、広い抗菌スペクトルを有していることから
様々な用途においてもその効果が期待される。また、抗
菌防黴剤組成物としては熱や紫外線に対して非常に安定
性に優れ、反応性も低いことから、様々な素材に添加す
ることが可能となった。更に従来の抗菌防黴剤に比べ物
性への影響も少ないことから、十分な効果を発揮できる
量の抗菌防黴剤を配合することも可能となった。
【００１０】また、本発明の組成物はそれぞれの化合物
を単独で使用した場合の添加量よりも低い添加量で効果
を示すことから、抗菌防黴剤の配合量を従来より少なく
しても同様の効果が望めることが判明した。これにより
抗菌防黴剤の配合による影響を少なくすることが可能と
なるばかりでなく、コストを削減することもできるよう
になる。
を単独で使用した場合の添加量よりも低い添加量で効果
を示すことから、抗菌防黴剤の配合量を従来より少なく
しても同様の効果が望めることが判明した。これにより
抗菌防黴剤の配合による影響を少なくすることが可能と
なるばかりでなく、コストを削減することもできるよう
になる。
【００１１】本発明は、パラオキシ安息香酸エステル
類、デヒドロ酢酸またはその塩類、ソルビン酸またはそ
の塩類、２−（４−チアゾリル）ベンズイミダゾール、
イマザリル、オルトフェニルフェノールまたはその塩
類、ジフェニル、グリセリン脂肪酸エステル類、ポリリ
ジン、キトサン、カワラヨモギ抽出物、チモールやカル
バクロール等香辛料精油成分の群のうち少なくとも１種
を有効成分として含有するか、上記群の少なくとも１種
と、安息香酸、フマル酸、イタコン酸、アジピン酸、プ
ロピオン酸等の有機酸類またはその塩類、酸化亜鉛、メ
タホウ酸バリウム、亜鉛やカルシウム等金属の水酸化物
の群の少なくとも１種との混合物を有効成分として含有
することを特徴とする工業用抗菌防黴組成物であるが、
単に当該組成物に限定されず、当該組成物と他の抗菌防
黴剤を併用することも可能である。そうすることによっ
て他の抗菌防黴剤の欠点を補いより強力な抗菌防黴効果
が期待される。
類、デヒドロ酢酸またはその塩類、ソルビン酸またはそ
の塩類、２−（４−チアゾリル）ベンズイミダゾール、
イマザリル、オルトフェニルフェノールまたはその塩
類、ジフェニル、グリセリン脂肪酸エステル類、ポリリ
ジン、キトサン、カワラヨモギ抽出物、チモールやカル
バクロール等香辛料精油成分の群のうち少なくとも１種
を有効成分として含有するか、上記群の少なくとも１種
と、安息香酸、フマル酸、イタコン酸、アジピン酸、プ
ロピオン酸等の有機酸類またはその塩類、酸化亜鉛、メ
タホウ酸バリウム、亜鉛やカルシウム等金属の水酸化物
の群の少なくとも１種との混合物を有効成分として含有
することを特徴とする工業用抗菌防黴組成物であるが、
単に当該組成物に限定されず、当該組成物と他の抗菌防
黴剤を併用することも可能である。そうすることによっ
て他の抗菌防黴剤の欠点を補いより強力な抗菌防黴効果
が期待される。
【００１２】また、本発明の応用分野としては一般に熱
硬化性樹脂（ポリエステル系、ジアリールフタレート
系、エポキシ系、アルキド系、ポリイミド系等）及び熱
可塑性樹脂（塩化ビニル系、酢酸ビニル系、ポリビニル
アルコール系、ポリビニルブチラート系、ポリスチレン
系、ＡＢＳ系、ポリメタクリル酸エステル系、ポリウレ
タン系、シリコン系、アイオノマー系、セルロース系、
ポリエチレン系、ポリプロピレン系など）に広く適用で
き、また酢ビエマルジョン、アクリルエマルジョン等の
エマルジョン系接着剤や塗料などを含む幅広い工業分野
での利用が考えられる。また、ここに挙げた分野に限定
されない他の様々な分野や素材に対する工業用抗菌防黴
組成物として利用することができる。
硬化性樹脂（ポリエステル系、ジアリールフタレート
系、エポキシ系、アルキド系、ポリイミド系等）及び熱
可塑性樹脂（塩化ビニル系、酢酸ビニル系、ポリビニル
アルコール系、ポリビニルブチラート系、ポリスチレン
系、ＡＢＳ系、ポリメタクリル酸エステル系、ポリウレ
タン系、シリコン系、アイオノマー系、セルロース系、
ポリエチレン系、ポリプロピレン系など）に広く適用で
き、また酢ビエマルジョン、アクリルエマルジョン等の
エマルジョン系接着剤や塗料などを含む幅広い工業分野
での利用が考えられる。また、ここに挙げた分野に限定
されない他の様々な分野や素材に対する工業用抗菌防黴
組成物として利用することができる。
【００１３】このように本発明は、従来の抗菌防黴剤に
比べ非常に汎用性に優れる工業用抗菌防黴剤組成物を提
供することを可能にする。以下に本発明の実施例をあげ
て説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
比べ非常に汎用性に優れる工業用抗菌防黴剤組成物を提
供することを可能にする。以下に本発明の実施例をあげ
て説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【００１４】
（実施例１）（表１）に示す配合比の抗菌防黴剤組成物
をポリプロピレンペレットに添加した後、射出式成型機
において温度２００〜２２０℃で厚さ３ｍｍのプレート
を試作した。対照として、酸化亜鉛、銀ゼオライトを添
加したプレートも同時に試作した。
をポリプロピレンペレットに添加した後、射出式成型機
において温度２００〜２２０℃で厚さ３ｍｍのプレート
を試作した。対照として、酸化亜鉛、銀ゼオライトを添
加したプレートも同時に試作した。
【００１５】上記試作プレートを使用して抗菌防黴効果
の評価を行った。試験方法は、次に示すとおりである。
９ｃｍ径のシャーレに固定したポテトデキストロース寒
天培地上に、４０ｍｍ×４０ｍｍに切断した試作プレー
トを置き、以下の菌種の単一胞子懸濁液を噴霧し、２８
±２℃、ＲＨ９８％で４週間の培養を行った。結果を
（表１）に示す。 供試菌株 Ａｌｔｅｒｎａｒｉａ ａｌｔｅｒｎａｔｅ Ａｓｐｅｒｇｉｌｌｕｓ ｎｉｇｅｒ Ａｕｒｅｂａｓｉｄｉｕｍ ｐｕｌｌｕｌａｎｓ Ｃｈａｅｔｏｍｉｕｍ ｇｌｏｂｏｓｕｍ Ｃｌａｄｏｓｐｏｒｉｕｍ ｃｌａｄｏｓｐｏｒｉｏｄｅｓ Ｇｌｉｏｃｌａｄｉｕｍ ｖｉｒｅｎｓ Ｐｅｎｉｃｉｌｌｉｕｍ ｃｉｔｒｉｎｕｍ Ｐｅｎｉｃｉｌｌｉｕｍ ｆｕｎｉｃｕｌｏｓｕｍ Ｒｈｉｚｏｐｕｓ ｏｒｙｚａｅ 防黴効果の評価は以下に示すように３段階で表示した。 評価 ３ 試料表面に供試菌の発育が認められない。 ２ 試料表面の供試菌の発育面積が１／３を越えない １ 試料表面の供試菌の発育面積が１／３を越える
の評価を行った。試験方法は、次に示すとおりである。
９ｃｍ径のシャーレに固定したポテトデキストロース寒
天培地上に、４０ｍｍ×４０ｍｍに切断した試作プレー
トを置き、以下の菌種の単一胞子懸濁液を噴霧し、２８
±２℃、ＲＨ９８％で４週間の培養を行った。結果を
（表１）に示す。 供試菌株 Ａｌｔｅｒｎａｒｉａ ａｌｔｅｒｎａｔｅ Ａｓｐｅｒｇｉｌｌｕｓ ｎｉｇｅｒ Ａｕｒｅｂａｓｉｄｉｕｍ ｐｕｌｌｕｌａｎｓ Ｃｈａｅｔｏｍｉｕｍ ｇｌｏｂｏｓｕｍ Ｃｌａｄｏｓｐｏｒｉｕｍ ｃｌａｄｏｓｐｏｒｉｏｄｅｓ Ｇｌｉｏｃｌａｄｉｕｍ ｖｉｒｅｎｓ Ｐｅｎｉｃｉｌｌｉｕｍ ｃｉｔｒｉｎｕｍ Ｐｅｎｉｃｉｌｌｉｕｍ ｆｕｎｉｃｕｌｏｓｕｍ Ｒｈｉｚｏｐｕｓ ｏｒｙｚａｅ 防黴効果の評価は以下に示すように３段階で表示した。 評価 ３ 試料表面に供試菌の発育が認められない。 ２ 試料表面の供試菌の発育面積が１／３を越えない １ 試料表面の供試菌の発育面積が１／３を越える
【００１６】
【表１】
【００１７】（実施例２）（表２）に示す配合比の抗菌
防黴剤組成物をポリプロピレンペレットに添加した後、
射出式成型機において温度２００〜２２０℃で厚さ３ｍ
ｍのプレートを試作した。対照として、酸化亜鉛、銀ゼ
オライトを添加したプレートも同時に試作した。
防黴剤組成物をポリプロピレンペレットに添加した後、
射出式成型機において温度２００〜２２０℃で厚さ３ｍ
ｍのプレートを試作した。対照として、酸化亜鉛、銀ゼ
オライトを添加したプレートも同時に試作した。
【００１８】上記試作プレートを使用して抗菌防黴効果
の評価を行った。試験方法は、次に示すとおりである。
菌株としてＥｓｃｈｅｒｉｃｈｉａ ｃｏｌｉ（大腸
菌）とＳｔａｐｈｙｌｏｃｏｃｃｕｓ ａｕｒｅｕｓ
（黄色ブドウ球菌）を用い、トリプトソーヤブイヨン培
地にこの菌株を接種して培養して菌液とし、菌液に試験
片の表面全体が接触するように圧着させ、試験片上で３
０℃の条件で２４時間培養し、この後に生理食塩水で残
存菌を抽出し、抽出液１ミリリットル中の生菌数を測定
することによって行なった。結果を（表２）に示す。
の評価を行った。試験方法は、次に示すとおりである。
菌株としてＥｓｃｈｅｒｉｃｈｉａ ｃｏｌｉ（大腸
菌）とＳｔａｐｈｙｌｏｃｏｃｃｕｓ ａｕｒｅｕｓ
（黄色ブドウ球菌）を用い、トリプトソーヤブイヨン培
地にこの菌株を接種して培養して菌液とし、菌液に試験
片の表面全体が接触するように圧着させ、試験片上で３
０℃の条件で２４時間培養し、この後に生理食塩水で残
存菌を抽出し、抽出液１ミリリットル中の生菌数を測定
することによって行なった。結果を（表２）に示す。
【００１９】
【表２】
【００２０】（実施例３） 薬剤組成として デヒドロ酢酸ナトリウム ３０％、ＴＢＺ １０％、
チモール ５％、フマル酸 １０％、酸化亜鉛 ４５％ オルトフェニルフェノール ３０％、カワラヨモギ抽
出物 ５％、カルバクロール ５％、プロピオン酸 １
０％、メタホウ酸バリウム ５０％ ＴＢＺ ２０％、キトサン １０％、亜鉛水酸化物
５０％、安息香酸２０％ ジフェニル ３０％、ポリリジン １０％、イタコン
酸 ２０％、メタホウ酸バリウム ４０％ 樹脂として ’ポリエステル樹脂 ’エポキシ樹脂 ’塩化ビニル樹脂 ’ポリビニルアルコール樹脂 ’ポリウレタン樹脂 ’ポリエチレン樹脂 を
チモール ５％、フマル酸 １０％、酸化亜鉛 ４５％ オルトフェニルフェノール ３０％、カワラヨモギ抽
出物 ５％、カルバクロール ５％、プロピオン酸 １
０％、メタホウ酸バリウム ５０％ ＴＢＺ ２０％、キトサン １０％、亜鉛水酸化物
５０％、安息香酸２０％ ジフェニル ３０％、ポリリジン １０％、イタコン
酸 ２０％、メタホウ酸バリウム ４０％ 樹脂として ’ポリエステル樹脂 ’エポキシ樹脂 ’塩化ビニル樹脂 ’ポリビニルアルコール樹脂 ’ポリウレタン樹脂 ’ポリエチレン樹脂 を
【表３】 の○印に示す組み合わせによるプレートを試作し、実施
例１と同様の抗菌防黴試験を実施した。結果を
例１と同様の抗菌防黴試験を実施した。結果を
【表４】 に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ Ａ０１Ｎ 37/44 Ａ０１Ｎ 37/44 43/16 43/16 Ａ 43/50 43/50 Ｃ 43/78 43/78 Ｂ 65/00 65/00 Ａ // Ａ０１Ｎ 37/04 37/04 59/06 59/06 Ｚ 59/16 59/16 Ｚ
Claims (3)
- 【請求項１】パラオキシ安息香酸エステル類、デヒドロ
酢酸またはその塩類、ソルビン酸またはその塩類、２−
（４−チアゾリル）ベンズイミダゾール、イマザリル、
オルトフェニルフェノールまたはその塩類、ジフェニ
ル、グリセリン脂肪酸エステル類、ポリリジン、キトサ
ン、カワラヨモギ抽出物、チモールやカルバクロール等
香辛料精油成分の群のうち少なくとも１種を有効成分と
して含有するか、上記群の少なくとも１種と、安息香
酸、フマル酸、イタコン酸、アジピン酸、プロピオン酸
等の有機酸類またはその塩類、酸化亜鉛、メタホウ酸バ
リウム、亜鉛やカルシウム等金属の水酸化物の群の少な
くとも１種との混合物を有効成分として含有することを
特徴とする工業用抗菌防黴組成物。 - 【請求項２】パラオキシ安息香酸エステル類、デヒドロ
酢酸またはその塩類、ソルビン酸またはその塩類、２−
（４−チアゾリル）ベンズイミダゾール、イマザリル、
オルトフェニルフェノールまたはその塩類、ジフェニ
ル、グリセリン脂肪酸エステル類、ポリリジン、キトサ
ン、カワラヨモギ抽出物、チモールやカルバクロール等
香辛料精油成分の群のうち少なくとも１種を有効成分と
して含有することを特徴とする工業用抗菌防黴組成物。 - 【請求項３】請求項２に記載の少なくとも１種と、安息
香酸、フマル酸、イタコン酸、アジピン酸、プロピオン
酸等の有機酸類またはその塩類、酸化亜鉛、メタホウ酸
バリウム、亜鉛やカルシウム等金属の水酸化物の群の少
なくとも１種との混合物を有効成分として含有すること
を特徴とする工業用抗菌防黴組成物。
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|---|---|---|---|
| JP29559696A JPH10109906A (ja) | 1996-10-03 | 1996-10-03 | 工業用抗菌防黴剤 |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP29559696A JPH10109906A (ja) | 1996-10-03 | 1996-10-03 | 工業用抗菌防黴剤 |
Publications (1)
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| JPH10109906A true JPH10109906A (ja) | 1998-04-28 |
Family
ID=17822682
Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP29559696A Pending JPH10109906A (ja) | 1996-10-03 | 1996-10-03 | 工業用抗菌防黴剤 |
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