JPH10109721A

JPH10109721A - ローラコンベヤにおける荷停止装置

Info

Publication number: JPH10109721A
Application number: JP26702096A
Authority: JP
Inventors: Akio Tsuchiya; 昭夫土屋
Original assignee: Okamura Corp
Current assignee: Okamura Corp
Priority date: 1996-10-08
Filing date: 1996-10-08
Publication date: 1998-04-28

Abstract

(57)【要約】【課題】ローラコンベヤにおいて、ローラとローラと
の間からストッパを突出させることなく、荷を停止させ
る。【解決手段】左右１対の枠体２間に複数のローラ３を
前後方向に適宜な間隔をもって回転可能に支承したロー
ラコンベヤ１において、ローラ３の中少なくとも１個の
ローラ３ａを、他のローラ３の上端により形成される搬
送面Ｌと等高をなす荷搬送位置と、搬送面Ｌより上方に
位置し、搬送面Ｌに沿って送られてくる荷Ｃを停止しう
る荷停止位置とに移動可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、搬送物をローラの
回転によって搬送するローラコンベヤに関する。

【０００２】

【従来の技術】搬送物をローラの回転によって搬送させ
るローラコンベヤには、さまざまな目的から、搬送物の
搬送を停止する荷停止装置が設けられている。

【０００３】例えば、ローラコンベヤで搬送されてくる
荷に対して、ローラコンベヤの上で、何らかの作業を行
い、その作業が終わると、次の荷を前進させて、また同
じ作業を行うような場合には、荷を間欠的に送る必要が
ある。このような場合、作業が終わるまで、次の荷を停
止させる必要があるので、荷停止装置を設けて、間欠的
に前進させるようにしている。

【０００４】また、多数の荷を搬送する場合にも、荷が
接近しすぎて衝突するのを防止するために、荷停止装置
を使用することもあり、さらに、ローラコンベヤの事故
や荷の事故などに際しても、荷停止装置を使用すること
がある。

【０００５】このように、さまざまな目的から、荷停止
装置が設けられているが、従来の荷停止装置は、実公平
７−４１７０４号公報「コンベアにおける搬送物停止装
置」に開示されているように、ローラとローラとの間か
ら、ストッパを突出させる手段が採られいる。これは、
ローラコンベヤの適所に搬送物検知装置を設け、この検
知装置によって、必要時に、ローラとローラとの間から
搬送面より上方へストッパを突出させて、荷の搬送を停
止させるもので、所定時間経過後にストッパを下降させ
て、停止されていた荷を送るようになっている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかし、荷が小さく、
ローラとローラとの間が狭いローラコンベヤの場合に
は、ローラとローラとの間からストッパを突出させるこ
とはできない。

【０００７】本発明は、前記従来技術の問題点に鑑みて
なされたものであり、その目的は、ローラとローラとの
間からストッパを突出させることなく、荷を停止させる
ことにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明によると、前記課
題は、次のようにして解決される。 (１) 左右１対の枠体間に複数のローラを前後方向に適
宜の間隔をもって回転可能に支承したローラコンベヤに
おいて、前記ローラの中少なくとも１個のローラを、他
のローラの上端により形成される搬送面と等高をなす荷
搬送位置と、前記搬送面より上方に位置し、搬送面に沿
って送られてくる荷を停止しうる荷停止位置とに昇降可
能な、荷停止用ローラとする。

【０００９】(２) 上記(１)項において、枠体に、荷停
止用ローラを昇降させる昇降手段を設ける。

【００１０】(３) 上記(１)または(２)項において、前
記昇降手段が、一端が水平軸をもって枠体に枢支された
回動アームと、この回動アームの先端部より起立し、上
端部で荷停止用ローラの両端を軸支する左右１対の軸受
手段と、枠体と回動アームとの間に設けられ、回動アー
ムを水平軸まわりに回動させる駆動手段とを備える。

【００１１】(４) 上記(１)〜(３)項のいずれかにおい
て、前記荷停止用ローラを、荷搬送位置に位置している
ときだけ回転駆動する回転駆動手段を設ける。

【００１２】(５) 上記(４)項において、荷停止用ロー
ラに隣接するローラが回転駆動されるようになっている
ローラコンベヤにおいて、前記荷停止用ローラの回転駆
動手段が枠体に枢設され、かつ前記隣接するローラと常
時摩擦接触するとともに、荷停止用ローラが荷搬送位置
に達したときに、荷停止用ローラと摩擦接触するように
する。

【００１３】

【発明の実施の形態】本発明の実施形態を、図１〜図４
に基づいて説明する。

【００１４】ローラコンベヤ(１)は、所定間隔をおいて
左右に平行に配設された前後方向を向く１対の枠体(２)
に、多数のローラ(３)を前後方向に適宜な間隔をもって
回転可能に支承したものである。

【００１５】図示しないモータにより、変速機を介して
駆動されるドライブシャフト(４)が、各ローラ(３)の下
方で枠体(２)と平行に延びており、ドライブシャフト
(４)と各ローラ(３)は、ベルト(７)を介して連結されて
いる。

【００１６】すなわち、ローラ(３)の円周に沿って設け
た凹溝(５)と、各ローラ(３)に対応してドライブシャフ
ト(４)に一体的に設けたプーリ(６)とに、ベルト(７)が
たすき掛けで掛け回され、ドライブシャフト(４)の回転
により、ベルト(７)を介して各ローラ(３)は回転駆動さ
れる。

【００１７】これらの各ローラ(３)の上端により形成さ
れる面が搬送面Ｌであり、ローラ(３)に載せられた荷Ｃ
は、ローラ(３)の回転によって、図１、図２の左方へ前
進する。

【００１８】このローラコンベヤ(１)には荷停止装置
(８)を設けてある。この荷停止装置(８)について説明す
る。

【００１９】荷Ｃの搬送中には、図２に示すように、荷
停止用の１個のローラ(3a)は、他のローラ(３)の上端
(９)により形成される搬送面Ｌと等高の荷搬送位置に位
置している。また、このローラ(3a)は、荷Ｃを停止させ
るときには、図１、図３に示すように、搬送面Ｌより上
昇して、荷停止位置となり、荷Ｃの送りを停止させる。

【００２０】この荷停止用ローラ(3a)を昇降させる昇降
手段(10)は、荷停止用ローラ(3a)と平行をなす水平軸(1
5)をもって後端が枠体(２)に枢支された左右の回動アー
ム(11)と、回動アーム(11)の前端より上向突出して、上
端で停止用ローラ(3a)を支持する軸受手段(12)と、前記
回動アーム(11)を上下に回動させる駆動手段(13)と、こ
の駆動手段(13)と左右の回動アーム(11)(11)とを連結す
る連結機構(14)とから構成される。

【００２１】各回動アーム(11)は、正面視外向倒立Ｌ字
形のアングル材からなり、ローラ(３)の下方で、枠体
(２)の内側に位置し、枠体(２)と平行に、かつ左右に所
定間隔をおいて配置されている。

【００２２】前記軸受手段(12)は、回動アーム(11)(11)
の先端部同士を連結する左右方向の連結杆(16)の両端部
に起立して設けた支持杆(17)の上端に左右方向の軸受(1
8)を固着したものである。軸受(18)には、荷停止用ロー
ラ(3a)の枢軸(19)の端部が回転可能に支承されている。

【００２３】左右１対の回動アーム(11)(11)の間に、正
面視下向コ形の基板(20)が配置され、かつ基板(20)は、
枠体(２)(２)間に架設された前後の連結杆(21)(21)の下
面に固定されている。

【００２４】基板(20)の左右の側板(23)(23)の間には、
前後方向を向くエアシリンダからなる駆動手段(13)が配
設されている。駆動手段(13)のシリンダ(24)の後端は、
前記水平軸(15)に枢支され、ピストンロッド(25)は、シ
リンダ(24)から前方へ延びている。

【００２５】駆動手段(13)は、連結機構(14)を介して、
左右の回動アーム(11)(11)を、水平軸(15)まわりに上下
回動させる。

【００２６】前記左右の側板(23)(23)には、荷停止用ロ
ーラ(3a)の後方に位置する左右方向の支軸(27)が架設さ
れている。この支軸(27)には、左右に所定間隔をおい
て、側面視倒立Ｌ形のクランクレバー(28)(28)の中間部
が固着されている。

【００２７】クランクレバー(28)(28)の後方における垂
下片の下端同士は、連結軸(29)をもって連結され、かつ
この連結軸(29)に、前記駆動手段(13)のピストンロッド
(25)の前端の継手(26)が連結されている。クランクレバ
ー(28)の前向片の上端部には、前後方向の長孔(30)が穿
設され、左右の長孔(30)(30)には、左右の回動アーム(1
1)(11)に架設した係止軸(31)が貫通している。

【００２８】これら支軸(27)、レバー(28)(28)、連結軸
(29)、係止軸(31)によって、連結機構(14)が構成されて
いる。

【００２９】駆動手段(13)のピストンロッド(25)が往復
動すると、クランクレバー(28)は、支軸(27)を支点とし
て回動する。このクランクレバー(28)の回動により、係
止軸(31)を介して、回動アーム(11)は水平軸(15)まわり
に回動させられる。回動アーム(11)の回動により、その
前端に設けた軸受手段(12)の上端の荷停止用ローラ(3a)
は、搬送面Ｌと等高の荷搬送位置と、荷Ｃを停止させる
ために、搬送面Ｌより上方へ突出する荷停止位置とに移
動する。

【００３０】なお、荷停止用ローラ(3a)の付近には、そ
れが荷搬送位置に位置しているときだけ回転させる回転
駆動手段(32)を設けてある。

【００３１】この回転駆動手段(32)は、左右の枠体(２)
(２)のそれぞれの内面に固定した支持板(33)(33)と、こ
れら支持板(33)(33)に回転可能に枢支された摩擦ローラ
(34)(34)とからなっている。

【００３２】摩擦ローラ(34)は、荷停止用ローラ(3a)
と、その前方に隣接するローラ(3b)との中間に位置して
いる。しかして摩擦ローラ(34)は、隣接するローラ(3b)
と常時摩擦接触しており、荷停止用ローラ(3a)が荷搬送
位置に達したときに、荷停止用ローラ(3a)とも摩擦接触
するようになっている。

【００３３】以上のように構成した本実施形態におい
て、荷Ｃを間欠的に送る場合について説明する。

【００３４】ローラコンベヤ(１)の上で荷Ｃに対して作
業をしている場合に、次の荷Ｃを停止させておく必要が
ある。この場合、図示しない検知装置やスイッチなどに
よって、駆動手段(13)を駆動させて、ピストンロッド(2
5)を伸張させる。この伸張によって、連結軸(29)は、図
１、図２において、時計方向へ回動すると同時に、クラ
ンクレバー(28)も、軸(27)を支点として同方向へ回動す
る。従って、クランクレバー(28)の前向片の前端部の長
孔(30)に遊嵌され、かつ回動アーム(11)に固定されてい
る係止軸(31)は、回動アーム(11)を水平軸(15)を支点と
して時計方向へ回動させ、回動アーム(11)の前端部の軸
受手段(12)を介して、荷停止用ローラ(3a)は上昇し、荷
停止位置となって荷Ｃを停止させる（図１参照）。

【００３５】このとき、荷停止用ローラ(3a)は、摩擦ロ
ーラ(34)と離間して、フリーの状態となる。

【００３６】１つの荷Ｃに対する作業が終了すると、次
の荷Ｃを送る。この場合も、所定時間経過後、或いは図
示しない検知装置やスイッチなどによって、駆動手段(1
3)を駆動させて、ピストンロッド(25)を伸縮させる。

【００３７】この伸縮によって、連結軸(29)は、図１、
図２において、反時計方向へ回動すると同時に、１対の
クランクレバー(28)(28)も支軸(27)を支点として同方向
へ回動する。従って、クランクレバー(28)の前向片の前
端の長孔(30)に遊嵌され、かつ回動アーム(11)に固定さ
れている係止軸(31)は、回動アーム(11)を反時計方向へ
回動させる。これにより荷停止用ローラ(3a)は下降し
て、搬送面Ｌと等高の荷搬送位置となり、荷Ｃを前進さ
せる（図２参照）。

【００３８】このとき、荷停止用ローラ(3a)は摩擦ロー
ラ(34)と摩擦接触し、隣接するローラ(3b)と摩擦ローラ
(34)を介して回転駆動される。

【００３９】従って、ローラ(３)とローラ(３)との間か
らストッパを突出させることなく、荷Ｃ荷を停止させる
ことができる。また、駆動手段(13)によって荷停止用の
ローラ(3a)を昇降させるから、確実かつ瞬時に昇降させ
ることができる。

【００４０】なお、前記実施形態の荷停止装置(８)で
は、枠体(２)に昇降手段(10)を設けて荷停止用ローラ(3
a)を昇降させるように構成したが、例えば、ローラコン
ベヤ(１)の上方から、荷停止用ローラ(3a)を昇降させる
ように構成することもある。或いは、荷停止用ローラ(3
a)にレバーを設け、手動で荷停止用ローラ(3a)を昇降さ
せることもある。

【００４１】駆動手段(13)は、エアシリンダの外に、油
圧シリンダ、モータ、電磁駆動手段などでもよい。回動
アーム(11)も、１本でもよく、更に、駆動手段(13)の駆
動によって、回動アーム(11)が回動して荷停止用ローラ
(3a)が昇降する昇降手段(10)である限り、前記実施形態
の構成に限定されない。さらに、前記回転駆動手段(32)
を設けないで実施することもある。

【００４２】

【発明の効果】

(ａ) 請求項１項の構成によれば、ローラとローラとの
間からストッパを突出させることなく、荷を停止させる
ことができる。従って、小さい荷を搬送するローラコン
ベヤに適用しうる。

【００４３】(ｂ) 請求項２項の構成とすれば、昇降手
段によって、荷停止用ローラは確実に昇降させられ、ま
たローラコンベヤの上方などに、昇降手段を設ける必要
はないため、コンパクト化しうる。

【００４４】(ｃ) 請求項３項の構成とすれば、確実に
して瞬時に荷停止用ローラを昇降させることができる。

【００４５】(ｄ) 請求項４項の構成とすれば、荷搬送
位置で荷停止用ローラが回転駆動されて荷を搬送させる
ことができる。

【００４６】(ｅ) 請求項５項の構成とすれば、簡単な
構成で、荷搬送位置で荷停止用ローラは回転駆動され、
かつ荷停止位置でフリーとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態の荷停止用ローラが荷停止
位置に位置しているときの中央縦断側面図である。

【図２】荷停止用ローラが荷搬送位置に位置していると
きの中央縦断側面図である。

【図３】図１のIII−III線における縦断面図である。

【図４】荷停止位置の斜視図である。

【符号の説明】

(１)ローラコンベヤ (２)枠体 (３)ローラ (3a)荷停止用ローラ (3b)ローラ (４)ドライブシャフト (５)凹溝 (６)プーリ (７)ベルト (８)荷停止装置 (９)上端 (10)昇降手段 (11)回動アーム (12)軸受手段 (13)駆動手段 (14)連結機構 (15)水平軸 (16)連結杆 (17)支持杆 (18)軸受 (19)枢軸 (20)基板 (21)連結杆 (23)側板 (24)シリンダ (25)ピストンロッド (26)継手 (27)支軸 (28)クランクレバー (29)連結軸 (30)長孔 (31)係止軸 (32)回転駆動手段 (33)支持板 (34)摩擦ローラ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】左右１対の枠体間に複数のローラを前後
方向に適宜の間隔をもって回転可能に支承したローラコ
ンベヤにおいて、前記ローラの中少なくとも１個のローラを、他のローラ
の上端により形成される搬送面と等高をなす荷搬送位置
と、前記搬送面より上方に位置し、搬送面に沿って送ら
れてくる荷を停止しうる荷停止位置とに昇降可能な、荷
停止用ローラとしたことを特徴とするローラコンベヤに
おける荷停止装置。
【請求項２】枠体に、荷停止用ローラを昇降させる昇
降手段を設けた請求項１記載のローラコンベヤにおける
荷停止装置。
【請求項３】前記昇降手段が、一端が水平軸をもって
枠体に枢支された回動アームと、この回動アームの先端
部より起立し、上端部で荷停止用ローラの両端を軸支す
る左右１対の軸受手段と、枠体と回動アームとの間に設
けられ、回動アームを水平軸まわりに回動させる駆動手
段とを備えている請求項１または２記載のローラコンベ
ヤにおける荷停止装置。
【請求項４】前記荷停止用ローラを、荷搬送位置に位
置しているときだけ回転駆動する回転駆動手段を設けた
請求項１〜３記載のローラコンベヤにおける荷停止装
置。
【請求項５】荷停止用ローラに隣接するローラが回転
駆動されるようになっているローラコンベヤにおいて、
前記荷停止用ローラの回転駆動手段が枠体に枢設され、
かつ前記隣接するローラと常時摩擦接触するとともに、
荷停止用ローラが荷搬送位置に達したときに、荷停止用
ローラと摩擦接触するようにした摩擦ローラを備えてい
る請求項４記載のローラコンベヤにおける荷停止装置。