JPH10109426A - インクジェット式記録装置のサブタンク - Google Patents

インクジェット式記録装置のサブタンク

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JPH10109426A
JPH10109426A JP8340666A JP34066696A JPH10109426A JP H10109426 A JPH10109426 A JP H10109426A JP 8340666 A JP8340666 A JP 8340666A JP 34066696 A JP34066696 A JP 34066696A JP H10109426 A JPH10109426 A JP H10109426A
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tank
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利雄 熊谷
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康治 渡邊
Shinji Yasukawa
信二 安川
Kazutoshi Fujisawa
和利 藤澤
Hiroe Niimura
博恵 新村
Kenichi Kanbayashi
憲一 官林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サブタンク内の気泡を容易に排除するととも
に、インクの利用率を向上、インクの固化を防止するこ
と。 【解決手段】 気体遮断性の可撓性フィルムから形成さ
れた袋体70と、袋体70の底部近傍にまで鉛直に延び
る複数のリブ61、62、63、袋体70の開口部を溶
着するの適した舟形の封止部65、記録ヘッドの一方の
インク供給口に接続する接続口64、及び袋体の膨張時
に開弁する弁とを備えた基体66とからなり、袋体70
の開口部を封止部65に接着するとともに、リブ61〜
63の1つに接続口64に連通する通孔63bを形成し
て、袋体70の収縮時の形状をリブ61〜63により上
部が開口するように規制して気泡を上部に集めて、排除
性を高め、また袋体70の底部からリブ63の通孔63
aで吸い上げてインクの残存を無くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術の分野】本発明は、インクジェット
式記録ヘッドとサブタンクとをキャリッジに搭載し、ま
た装置ケースに設置されたインクカートリッジから流路
を介してサブタンクと記録ヘッドとにインクを供給して
印刷を行うインクジェット式記録装置のサブタンクに関
する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット式記録装置は、圧力発生
手段によりインク滴を吐出するインクジェット式記録ヘ
ッドをキャリッジに搭載し、インクタンクからインクの
補給を受けながら印刷を行うもので、記録ヘッドを搭載
するキャリッジにインクカートリッジ等のインクタンク
をも搭載させて、インク圧送用のポンプを不要として構
造の簡素化を図ることが行われている。一方、インクジ
ェット式記録ヘッドの性能の向上にともなってドット密
度が飛躍的に大きくなり、フルカラーでの印刷が可能と
なり、より一層の印刷品質の向上を図るために記録媒体
上での滲みを可及的に抑制する努力がなされている。そ
の1つの手段としてインクにエマルジョンや糖を含有さ
せて、記録媒体上のインク滴を速やかに造膜させて滲み
を防止する等の技術が提案されている。
【0003】このような造膜性を有するインクは、オン
キャリッジタイプのインクカートリッジに充填されてい
る圧力変動の抑制のための多孔質体によって記録ヘッド
への流動性が低下する虞があるため、特公平4-43785号
公報に見られるようにキャリッジに可撓性袋からなる圧
力ダンパーを兼ねるサブタンクを搭載する一方、函体に
載置されたインクカートリッジからインクをサブタンク
に汲み上げ、サブタンクを介して記録ヘッドにインクを
供給する分離インク供給方式が提案されている。
【0004】これによれば、インクの造膜性等の特性に
関わりなく記録ヘッドに確実にインクを供給することが
できるばかりでなく、キャリッジの全体の重量を軽量化
して高速印刷と、インク補充の期間の延長を図ることが
できるメリットがあるものの、キャリッジの往復動によ
りサブタンク内で発生した気泡が記録ヘッドに侵入して
インクの吐出を阻害するという問題を抱えている。この
ような問題を解消するため、記録ヘッド、サブタンク、
及びインクカートリッジをエンドレスに接続してインク
を循環させて、記録ヘッドの気泡を排除するインク供給
方式も提案されているが、記録ヘッドとインクカートリ
ッジとの間に往路用の流路と復路用の流路との2つの流
路を必要するため、流路構造が複雑になるという問題を
抱えている。
【0005】このような問題を解消するため、本出願人
等は、圧力発生室の両側に連通する2つの共通のインク
室と、各共通のインク室にそれぞれ外部と接続するイン
ク供給口とを備えたインクジェット式記録ヘッドとサブ
タンクとをキャリッジに搭載し、またケースにはインク
タンクと、インクタンクのインクを記録ヘッドに間欠的
に圧送するインク供給手段とを設け、記録ヘッドを中継
点とするようにしてインクタンクとサブタンクとの間で
インクを往復動させるようにしたインクジェット式記録
装置を提案した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これによれば、インク
供給流路の複雑化を招くことなく、記録ヘッドでの造膜
やサブタンクでのインクの増粘を可及的に防止すること
ができるものの、サブタンクからインクタンクへのイン
クの移動を水頭差に頼る関係上、水頭差によるインクの
流れを阻害しないように、サブタンクがフィルム等の柔
軟なシート材の袋体により構成されている。このため、
サブタンク内のインクが少なくなった状態で放置される
と、袋体の空間にインク溶媒が揮散して袋体の中で固化
して対向するフィルム同士が張り付きを起こして再生が
困難になるという不都合がある。本発明はこのような問
題に鑑みてなされたものであって、その目的とするとこ
ろは、サブタンクを構成する袋体の密着を防止しつつ、
気泡を容易に排除でき、しかもインクの有効利用を図る
ことができるインクジェット式記録装置のサブタンクを
提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような問題を解消す
るために本発明においては、圧力発生室の両側に連通す
る2つの共通のインク室と、前記各共通のインク室にそ
れぞれ外部と接続するインク供給口とを備えたインクジ
ェット式記録ヘッドとサブタンクとをキャリッジに搭載
し、また前記キャリッジ外に前記インクジェット式記録
ヘッドと流路により接続するインクカートリッジと、前
記インクカートリッジのインクを前記記録ヘッドに圧送
するインク供給手段とを設けてなるインクジェット式記
録装置のサブタンクにおいて、透明な遮気性を備えたフ
ィルムを折り曲げ、または2枚を重ね合わせて開口部を
残すように3辺を溶着して形成された袋体と、前記袋体
の一側から他側に延びる複数のリブ、前記袋体の開口部
が溶着される封止部、前記記録ヘッドの一方のインク供
給口に接続する接続口、及び一定圧で開放される大気開
放口とを備えた基体とからなり、前記袋体に前記リブを
収容して、前記開口部を前記封止部に接着するようにし
た。
【0008】
【作用】インクが少なくなった場合には袋体の内部のリ
ブによりフィルム同士を隔離して張り付きを防止する。
【0009】
【発明の実施の形態】そこで以下に本発明の詳細を図示
した実施例に基づいて説明する。第1図は本発明のサブ
タンクを使用したインクジェット式記録装置の一実施例
を示すものであって、図中符号1は、キャリッジで、ガ
イド部材2、3に支持されて後述するプラテン4の回転
軸5に平行に移動するように構成されている。キャリッ
ジ1には函体に設けられたインクカートリッジ6に一端
が接続するチューブ7の他端が接続する記録ヘッド8
と、一端が記録ヘッド8に接続するチューブ9を介して
接続するサブタンク10とが搭載されている。
【0010】また、非印刷領域には、記録ヘッド8に当
接して封止するキャッピング手段や、記録ヘッド8から
排出されたインクを収容する廃インクタンク17が設け
られている。
【0011】4は前述のプラテンで、給紙トレー11か
らピックアップローラ12により取り出された記録用紙
を爪部材13で表面に保持し、記録ヘッド8からのイン
ク滴を記録用紙で受け止めてドットを形成させるととも
に、内蔵しているヒータによりインクを乾燥させながら
排紙口14に排出させるように構成されている。
【0012】6は前述のインクカートリッジで、本体ケ
ース18の外から操作可能なレバー15によりインク供
給針が挿入され、この針に接続するインクチューブ7を
介して記録ヘッド8にインクを供給できるようになって
いる。なお、図中符号19は、排気ファンを示す。
【0013】図2、図3、図4、図5は、それぞれ上述
したインクジェット式記録ヘッド8の一実施例を、カラ
ーインクジェットヘッドに例を採って示すものであっ
て、図中符号20は、ノズルプレートで、複数のノズル
開口21が穿設されていて、後述するスペーサ22の一
方の面を封止する部材となるものである。22はスペー
サで、隣接するノズル開口21、21、21を分離する
ように隔壁23、23、23が等間隔に形成されてい
て、ノズル開口21、21、21‥‥に連通する圧力発
生室24、24、24‥‥を形成し、一方の面をノズル
プレート20により、また他方の面を振動板25により
封止されている。
【0014】圧力発生室24、24、24‥‥の両側に
は、図5に示したように圧力発生室24の並び方向に延
びる2つの共通のインク室26、27が設けられてい
て、一方の共通のインク室26から圧力発生室24を経
由して他方の共通のインク室27にインクが移動できる
ようになっている。
【0015】また共通のインク室26、27にはインク
カートリッジ6にチューブ7を介して接続する第1のイ
ンク供給口30と、サブタンク10に接続する第2のイ
ンク供給口31が形成されている。
【0016】図中符号28は、圧電振動子で、縦振動モ
ードでの振動を発生するように電極と圧電振動材料とを
サンドイッチ状に積層して構成され、ノズル開口21、
21、21と少なくも同数、その先端を振動板25に当
接させ、他端を基台29に固定して印字信号により伸長
されてノズル開口21からインク滴を吐出させるもので
ある。
【0017】第6図は、上述のように構成されたインク
ジェット式記録装置へのインク供給方法の概要を示すも
のであって、キャリッジ1に搭載された記録ヘッド8の
第1インク供給口30は、チューブ7によりカートリッ
ジ6に収容されているインク袋41に、また同じくキャ
リッジ1に搭載されているサブタンク10は、終端とな
るようにして記録ヘッド8の第2インク供給口31に接
続されている。
【0018】このようなインク供給流路を形成すること
により、キャッピング手段等によりノズル開口21を封
止した状態で、送液手段、この実施例ではカートリッジ
6の気密空間44をエアポンプ40からエアで加圧する
と、インク袋41が圧縮されてインクがチューブ7を経
由して記録ヘッド8の第1インク供給口30に流入す
る。
【0019】インクは一方の共通のインク室26から圧
力発生室24を通過して他方の共通のインク室27に排
出され、共通のインク室27から第2インク供給口31
を通過してサブタンク10に流入する。
【0020】この過程で共通のインク室26、27や圧
力発生室24に残留している気泡や、またノズル開口2
1近傍で濃度が高くなったインクがサブタンク10に排
出され、カートリッジ6から流れ込んでくるインクによ
りノズル開口21や圧力発生室24が一種の洗浄を受け
る。
【0021】サブタンク10へのインクの充填が進ん
で、サブタンク10の空間の圧力が上昇すると、空気抜
きバルブ47から空気だけが大気に放出される。サブタ
ンク10に所定量のインクが充填されると、インクフル
センサー45から信号が出力して、エアポンプ42が停
止し、また空気抜き用バルブ42も閉弁する。
【0022】その後、サブタンク10のインクは、キャ
リッジ1とカートリッジ6との高低差に基づく水頭差に
より記録ヘッド8に流れ込み、さらにインクカートリッ
ジ6に逆流する。
【0023】インクカートリッジ6への逆流が進んで、
サブタンク10のインク量が少なくなると、インクエン
プテイセンサー46から信号が出力する。これによりエ
アポンプ42が作動してインクカートリッジ6からイン
クが圧送され、前述と同様の過程を繰返す。
【0024】このように、記録ヘッド8を中継点とする
サブタンク10とインクカートリッジ6との往復循環を
繰り返して、記録ヘッド8の圧力発生室24、共通のイ
ンク室26、27及びノズル開口21を増粘の程度の低
いインクで洗浄するるとともに、インクの濃度を印刷に
最適な値に維持する。
【0025】図7、図8は、上述したキャリッジ回りの
インク流路を構成する記録ユニットの一実施例を示すも
のであって、図中符号50は、キャリッジを兼ねる基台
で、インクカートリッジ6に接続するチューブ7の接続
口51と、ここから記録ヘッド8の一方のインク供給口
30に延びる流路52と、サブタンク10の接続口64
に接続する接続口53と、この接続口53と記録ヘッド
8の他方のインク供給口31と接続する流路54を形成
して構成されており、プラテン4に対向する側には記録
ヘッド8が、また下面には本発明が特徴とするサブタン
ク10が取付けられている。
【0026】図9は、前述のサブタンクの一実施例を示
すものであって、図中符号60は、基体で、後述する袋
体70の先端まで延び、かつ先端が先細りとなるように
形成さえた複数、この実施例では3本のリブ61、6
2、63と、後述する袋体70の開口部を溶着するの適
した舟形の封止部65とが一体に高分子材料の射出成形
等により形成して構成されている。
【0027】この封止部65には、キャリッジに装着さ
れたとき上部となる領域に袋体70の内部に通孔66a
を介して接続する大気開放口66が、また下部にはイン
ク出入口64に連通する通孔64aが穿設されている。
【0028】70は、袋体で、図10に示したように可
撓性と遮気性を備えたポリエチレンテレフタレート(P
ET)やナイロン等の高分子フィルム71の表面に、酸
化珪素を蒸着して酸化珪素層72を形成し、これの表面
を熱溶着性に優れたポリエチレン等の高分子フィルム7
3とを積層してなる光透過性フィルムを、短冊上に切断
して中心線で熱溶着性を有する高分子フィルム73を内
側とするように折り曲げ、封止部65が挿入される辺以
外の3辺70a,70b,70cを溶着して形成されて
いる。そして3辺の内、上部となる辺70aの空間が大
気開放口66の側を上部とする傾斜部70dを持つよう
に溶着されている。なお、フィルムから袋体を形成する
方法としては、短冊上の2枚のフィルムを、高分子フィ
ルム73が対向するように重ねあわせて3辺を溶着する
ようにしてもよい。
【0029】このように構成された袋体70にリブ6
1、62、63を収容し、袋体70の開口部を封止部6
5まではめ込んで封止部65の周囲を溶着して袋体70
と基体60とが接合されている。
【0030】再び図9に戻って、図中符号80は、弁駆
動板で、袋体70に対向する面を袋体70の膨張時の形
状に一致する凹部80aを形成して構成されており、そ
の一端を軸81、81により基体60にガイドされて、
袋体70の面にほぼ垂直に移動可能にバネ82により袋
体70の方向に常時付勢され、弁体83を基体60の大
気開放口66に接離させるように構成されている。な
お、図中符号80bは、エンプテイセンサーの光が通過
させるための切欠きを示す。
【0031】この実施例において、インクカートリッジ
6からインクを圧送すると、インクは一方の共通のイン
ク室26から圧力発生室24を通過して他方の共通のイ
ンク室27に流出する。共通のインク室27に排出され
たインクは、第2インク供給口31を通過してサブタン
ク10に流入する。
【0032】この過程で共通のインク室26、27や圧
力発生室24の空気がサブタンクの袋体70に押し出さ
れる。この状態では弁体83が大気開放口66を封止し
ているから(図11(イ))、インクや空気の流入によ
り袋体70がさらに膨張する。この膨張により、弁駆動
板80がバネ82に抗して押され弁体83が大気開放口
66から離れ(図11(ロ))、袋体70の空気が大気
に放出され、袋体70の圧力が低下する。
【0033】さらにインクが充填されて規定量近くまで
流入すると、先端側に停滞している気泡や空気は、袋体
70の上部に形成されている傾斜部70dに沿って大気
連通口66に移動し、開弁時に大気に放出される。
【0034】このようにして、規定量のインクが充填さ
れると、検出片67が袋体70の膨らみに応動して外側
に移動するから、インクフルセンサー45から信号が出
力してインクの送液が停止される。袋体70は、折り曲
げ部を含めて3辺が所定の幅で溶着されていて、周囲の
剛性が選択的に高められているから、インク量に応じて
膨張、収縮できる柔軟性を失うこと無く、インクが充填
された状態でもその重量に十分抗して折れ曲がりを生じ
ることがない。
【0035】その後、サブタンク10のインクは、キャ
リッジ1とカートリッジ6との高低差に基づく水頭差に
より、インク出入口64から吸い上げられて記録ヘッド
8に流れ込み、さらにインクカートリッジ6へと逆流す
る。
【0036】インクカートリッジ6への逆流が進んで、
袋体70のインクが極めて少なくなると、袋体70はリ
ブ61、62、63の形状に一致してしぼむから、光量
検出器により構成されたインクエンプテイセンサー46
の光路となる袋体70の先端側は密着可能であるもの
の、他の領域はリブ61、62、63に隔てられて袋体
70構成しているフィルム面同士の張り付きが防止され
る。
【0037】そして袋体70のインクエンプテイセンサ
ー46の光路となる領域が密着すると、ここを透過する
光量が急激に増加して、信号が出力するから、エアポン
プ42が作動してインクカートリッジ6からインクが圧
送され、前述と同様の過程を繰返す。
【0038】このように記録ヘッド8を経由したサブタ
ンク10とインクカートリッジ6との往復循環を繰り返
して、記録ヘッド8の圧力発生室24、共通のインク室
26、27及びノズル開口21をインクカートリッジ6
の粘度の低いインクで洗浄するるとともに、インクの濃
度を印刷に最適な値に維持する。このようなインクの充
填、排出に伴う袋体70の膨張収縮に対しても、折り曲
げ部も所定の幅で溶着されているため、疲労等で破損す
ることはない。また、袋体70のインクが極めて少なく
なった状態では、この少ないインクが上下のリブの間に
保持されるため、空気層との接触面積が可及的に少なく
なり、インク溶媒の揮散が抑制されて固化に至る時間を
大きく延長される。
【0039】次に本発明の第2の実施例について説明す
る。図12は上述したキャリッジ回りのインク流路を構
成する記録ユニットの一実施例を示すものであって、図
中符号50は、前述の基台で、インクカートリッジ6に
接続するチューブ7の接続口51と、ここから記録ヘッ
ド8の一方のインク供給口30に延びる流路52と、サ
ブタンク10の接続口64に接続する接続口53と、こ
の接続口53と記録ヘッド8の他方のインク供給口31
と接続する流路54を形成して構成されており、プラテ
ン4に対向する側には記録ヘッド8が、また下面には本
発明が特徴とするサブタンク90が取付けられている。
【0040】図13は、前述のサブタンク90の一実施
例を示すものであって、図中符号91は、基体で、前述
したのと同様の材料で、かつ同様に3辺が封止された袋
体92の中心線近傍にほぼ下端まで延びる第1のリブ9
3と、これを挟んで接続口94側と反対側に第1のリブ
93よりも若干短めの第2のリブ95と、接続口94の
延長線上を延びる第3のリブ96と、袋体92の開口部
を溶着するのに適した舟形の封止部97とを高分子材料
の射出成形等により一体に形成して構成されている。
【0041】この封止部97には、第2のリブ95で区
画される領域の上方に大気開放口98が形成され、また
下面には大気開放口98側が最頂部となる山型の斜面9
7aが形成されている。
【0042】第1、第2、及び第3のリブ93、95、
96は先端が先細りとなる形状で、かつ封止部97の近
傍に切欠き部93a、95a、96aが形成され、また
第3のリブ96には一端が接続口94に接続して他端が
開口する通孔96bが穿設されている。
【0043】袋体92は、前述したように可撓性を有す
る高分子フィルムの表面に、酸化珪素を蒸着して酸化珪
素層を形成し、これの表面を熱溶着性に優れた高分子フ
ィルムを積層して構成された光透過性を備えた矩形状の
フィルムを、中心線で熱溶着性を備え高分子フィルムを
内側とするように折り曲げ、上部の開口部以外の3辺9
2a、92b、92cを溶着して形成されている。そし
て袋体92の他の一辺に形成される開口部に封止部97
をはめ込んで、封止部97の周囲に溶着して気密性を確
保するように基体91に固着されている。
【0044】図中符号100は、弁駆動板で、袋体92
に対向する面を袋体92の膨張時の形状に一致する凹部
100aを形成して構成されており、上端を軸101、
101により基体91にガイドされて、袋体92の面に
ほぼ垂直に移動可能にバネ102により袋体92に面に
常時付勢され、弁体103(図14)を基体91の大気
開放口104に接離させるように構成されている。な
お、図中符号100bは、エンプテイセンサーの光が通
過させるための切欠きを示す。
【0045】この実施例において、インクカートリッジ
6から圧送されたインクが、記録ヘッド8を経由してサ
ブタンク90に流入すると、前述のごとく弁体103が
大気開放口104を封止しているから(図14
(イ))、インクや空気の流入により袋体92が膨張す
る。この膨張により、弁駆動板100がバネ101に抗
して押されるから弁体103が大気開放口104から離
れ(図14(ロ))、袋体92の空気が大気に放出され
て袋体92の圧力が低下する。
【0046】さらにインクが充填されて規定量近くまで
流入すると、第3、第1のリブ96、93により隔てら
れている空間に取り残された空気は、3本のリブ93、
95、96の上部に形成された切欠き93a,95a,
96aと袋体92との間に形成された空間を通って大気
連通口104側に移動し、また気泡が浮力により封止部
97の下面の斜面部97aを伝って大気開放口104に
移動して大気に放出される。これにより、残留する気泡
が少なくなり、また長時間放置された場合でも気泡の成
長に起因するインクの固化を抑制することができる。
【0047】このようにして、規定量のインクが充填さ
れると、図示しない検出片が袋体92の上部の膨らみに
より変位して前述のインクフルセンサー45(図6)か
ら信号が出力してインクの送液が停止される。
【0048】その後、サブタンク90のインクは、キャ
リッジ1とカートリッジ6との高低差に基づく水頭差に
より、第3のリブ96に形成されている通孔96bの下
端から吸い上げられて記録ヘッド8に流れ込み、さらに
インクカートリッジ6へと逆流する。
【0049】インクカートリッジ6への逆流が進んで、
サブタンク90のインク液面が或程度低下しても、第3
のリブ96が袋体92の底近くにまで延びているから、
袋体92のインクがほぼ空になるまで逆流が進行する。
これにより、袋体92のインクを有効に利用することが
きる。
【0050】このようにして袋体92のインクが極めて
少なくなると、袋体92はリブ93、95、96の形状
に一致して上部を底辺とする三角形状にしぼむから、袋
体92の下部領域が密着して、透過する光量が急激に増
加し、インクエンプテイセンサー46から信号が出力す
る。これによりエアポンプ42が作動してインクカート
リッジ6からインクが袋体92に圧送され、前述と同様
の過程を繰返す。
【0051】このように記録ヘッド8を経由したサブタ
ンク90とインクカートリッジ6との往復循環を繰り返
して、記録ヘッド8の圧力発生室24、共通のインク室
26、27及びノズル開口21をインクカートリッジ6
の粘度の低いインクで洗浄するるとともに、インクの濃
度を印刷に最適な値に維持する。同時に袋体92のイン
クが極めて少ない状態で長時間放置された場合、リブ9
3、95、96により袋体92の上部には空間が確保さ
れているため、この空間にインクを保持することが可能
となり、インクの固化を抑制することができる。
【0052】図15は、本発明のサブタンクの第3の実
施例を示すものであって、この実施例においてはサブタ
ンク本体110がケース111に収容されてユニット化
されいて、ユニットとしてキャリッジを兼ねる前述の基
台50に着脱できるように構成されている。
【0053】ケース111は、図16に示したようにサ
ブタンク本体110を収容する筒胴体112と流路接続
体を兼ねる上ケース113とから構成され、筒胴体11
2の上端に設けられれた爪112a、112aにより上
ケース113に係合され、また基台50に取付けられた
とき記録ヘッド8側となる面を回路基板114により封
止するように構成されている。
【0054】上ケース113の基台50に当接する面1
13aには、基台50に固定するネジと嵌合するネジ孔
113b、及び記録ヘッド8のインク流入口31に連通
する連通孔113cが設けられている。
【0055】また基板114は、その露出面に記録ヘッ
ド8や外部駆動回路と接続するコネクタ115、116
が設けられ、また裏面には図17に示したように後述す
る検出板等と共同する光センサー117、118を実装
して構成され、ネジ119により筒胴体112に固定さ
れている。
【0056】図18は、サブタンク本体110の実施例
を示すものであって、図中符号120は、基体で、前述
したのと同様の材料で、かつ同様に封止された袋体12
1の中心線近傍にほぼ下端まで延びる第1のリブ122
と、これを挟んで接続口123側と反対側に第1のリブ
122よりも若干短めの第2のリブ124と、接続口1
23の延長線上を延びる第3のリブ125と、袋体12
1の開口部を溶着するのに適した舟形の封止部126と
を高分子材料の射出成形等により一体に形成して構成さ
れている。
【0057】この封止部126には、第2のリブ122
で区画される領域の上方に大気開放口127が形成さ
れ、また下面には大気開放口127側が最頂部となる山
型の斜面126aが形成されている。
【0058】第1、第2、及び第3のリブ122、12
4、125は先端が先細りとなる形状で、かつ上端とな
る封止部126の近傍に切欠き部122a、124a、
125aが形成され、また第3のリブ125には一端が
接続口123に接続して他端が開孔する通孔125bが
穿設され、さらに下端には水平方向に対して45度程度
の斜面125cを形成するように斜めにカットされてい
る。
【0059】袋体121は、前述したように可撓性を有
する高分子フィルムの表面に、酸化珪素を蒸着して酸化
珪素層を形成し、これの表面を熱溶着性に優れた高分子
フィルムを積層して構成された光透過性を備えた矩形状
のフィルムを、中心線で熱溶着性を備え高分子フィルム
を内側とするように折り曲げ、上部の開口部以外の3辺
121a、121b、121cを溶着して形成され、他
の一辺に形成される開口部に封止部126にはめ込ん
で、封止部126の周囲に溶着されている。また、イン
クエンプテイセンサー118に対向する位置には、セン
サー118の光を透過する材料、例えば高分子材料で、
製作されたインクエンプテイ検出板127が貼付されて
いる。
【0060】インクエンプテイ検出板127は、図20
(ロ)に示したように袋体121の、インクエンプテイ
検出領域における断面形状にほぼ一致する断面形状を備
えた楔状に形成され、またこれの近傍に位置する第1の
リブ122の側が厚く、かつこのリブ122の幅にほぼ
一致する厚みとなるように形成され、また表裏の面を水
平方向に結ぶ角度θがほぼ袋体121のインクが無くな
って萎んだときの角度に一致するように選択されてい
る。
【0061】符号130は、インクフル検出板で、ほぼ
「L」字状に形成されていて水平部130aが回路基板
114の側に延びるように、その垂直部130bの一端
を第1のリブ122に弾接するように弾性を付与した状
態で基体120に熱溶着等により固定されている。これ
により、非インクフルの状態では後述する遮光部130
cをセンサー117から確実に待避した位置に位置決め
することが可能となる。
【0062】水平部130aのセンサー117に対向す
る領域には光を遮断するように直角に曲げた遮光部13
0cが形成され、また垂直部130bには固定端側の弾
性を弱めるように窓を形成して細部130dが形成さ
れ、その上で中央部130eが第1のリブ122側に弾
接するように曲げられている。
【0063】一方、袋体121の裏面側には図22に示
したように弁駆動板132が設けられている。この弁駆
動板132は、袋体121に対向する面には袋体121
の膨張時の形状に一致する凹部132aが形成されてい
る。また中央部には自由端が第2のリブ124に対向す
るようにアーム132bを形成して、アーム132bの
自由端側が選択的に袋体121の膨張が最も大きくなる
領域に選択的に当接するように構成されている。さらに
インクエンプテイ検出板127が対向する位置には光透
過用の窓133を形成して構成されている。
【0064】弁駆動板132は、その上部の一側寄りの
孔132cを基体120の軸134に挿通され、また大
気連通孔126aに連通する弁座137を挟む位置の孔
を弁体135の保持部材139の軸139aに挿通され
て基体120に取付けられている。
【0065】、弁体138は、バネ136により常時弁
座137に弾接されている。なお図中符号120aは、
軸139aが挿通される孔を示す。
【0066】この弁座138に連通する大気開放口12
6aは、図24(イ)に示したように基体120の上面
120aから若干突出したリング状凸部126bが形成
されていて、ここに撥水性通気膜140が張設されてい
る。このリング状凸部126bは、撥水性通気膜140
に通気抵抗を可及的に低減するために、図24(ロ)に
示したようにその内径φ1を大気連通口126aの内径
φ1よりも大きくなるように形成されている。
【0067】このように内径φ1を大きく確保して、図
24(イ)に示すように外周の形状に一致して予め整形
された撥水性通気膜140を張設すると、中央部が自重
によりたわんで図25(イ)に示したような凹部Aが生
じ易い。この凹部Aにはインクが付着し易くなるから、
通気抵抗の増大を招くことになる。
【0068】このような問題を解消するため、リング状
凸部126bの内径φ1を小さくすることなく、図25
(ロ)に示したようにその幅wを可及的に大きくして撥
水性通気膜140の支持面積を広く取ってたわみを防止
することも考えられるが、熱溶着面積が大きくなるとい
う問題の他に、熱溶着時の熱を受けて撥水性通気膜14
0が柔らかくなってたるみを生じて凹部Aを発生すると
いう虞がある。
【0069】このような問題を解消するために、本実施
例においては図26に示したように凹部Bの底面に加熱
手段Cを内蔵した熱溶着手段Dの外周に張設具Eを設
け、張設具Eに把持可能な大きめのサイズに切断した撥
水性通気膜140を張設具Eにより若干張力を付与した
状態で把持させる(図26(イ))。
【0070】ついで熱溶着手段Dをリング状凸部126
bに押し当てると(図26(ロ))、撥水性通気膜14
0がリング状凸部126によりさらに張力を受けてリン
グ状凸部126bに加圧、加熱される。溶着期間中は撥
水性通気膜140が外方に張力を受けているため、撥水
性通気膜140が軟化しても弛みを生じること無く溶着
される。なお、リング状凸部126bからはみ出した不
要な部分は、熱溶着後に必要に応じてカットすればよ
い。
【0071】この実施例において、上述のようにしてサ
ブタンク本体110が完成した段階で、サブタンク本体
110を収容胴112、及び上ケース113に収容し、
図27に示したように収容胴112の開放側に回路基板
114を組み付ける。これにより、インクフル検出片1
30の遮光部130c、及びインクエンプテイ検出板1
27が、回路基板114の裏面に実装されているインク
フルセンサー117、インクエンプテイセンサー118
に対して規定の位置、つまりインクフル検出片130の
遮光部130cがインクフルセンサー117の検出窓1
17aの中央線上に、またインクエンプテイ検出板12
7がインクエンプテイセンサー118の窓118aに対
向する領域に位置決めされる。
【0072】この場合、基体120の回路基板114と
の当接面に袋体121の延びる方向にアーム120bを
設けて、このアーム120bに位置決め用の突起120
c、120dを形成し(図18)、また回路基板114
には位置決め用の貫通孔114a、114bを穿設して
おくと(図17)と、インクフルセンサー117、イン
クエンプテイセンサー118とインクフル検出片13
0、インクエンプテイ検出板127との相対位置精度が
容易に確保することができる。
【0073】このようにして完成したサブタンクユニッ
トを基台50に取付けると、第3のリブ125が連通孔
113cを介して記録ヘッド8のインク流入口31に連
通する。
【0074】インクカートリッジ6からインクを圧送す
ると、インクは一方の共通のインク室26から圧力発生
室24を通過して他方の共通のインク室27に流出す
る。共通のインク室27に排出されたインクは、第2イ
ンク供給口31を通過してサブタンク本体110の袋体
121に流入する。
【0075】この状態では前述のごとく弁体103が大
気開放口104を封止しているから(図28(イ))、
これらインクや空気の流入により袋体121が膨張す
る。この膨張により弁駆動板132のアーム132bが
袋体121によりバネ136に抗して押され、弁体13
5が弁座137から離れ(図28(ロ))、袋体121
の空気が撥水性通気膜140で気液分離されて大気開放
口126aから大気に放出され、袋体121の圧力が低
下する。
【0076】さらにインクが充填されて規定量近くまで
流入すると、第1、第3のリブ122、125により隔
てられている空間に取り残された空気は、3本のリブ1
22、124、125の上部に形成された切欠き122
a、124a、125aと袋体121との間に形成され
た空間を通って大気連通口126a側に移動し、また気
泡が浮力により封止部126の下面の斜面部126aを
伝って大気開放口126aに移動して大気に放出され
る。
【0077】またインクの流入、流出口となる第3のリ
ブ125の先端に付着した気泡は、ここに形成されてい
る斜面125cに沿ってすべるため、通孔125bに流
入することができない。
【0078】このようにして、規定量のインクが充填さ
れると、インフル検出片130が袋体121によりその
中央部130eを押され、上端を支点として外側に移動
し、これに接続する水平部130aも大きく外側に移動
する(図21の点線により示す状態)。これにより先端
の遮光部130cがインクフルセンサー127の光路を
横切ることになり、インクフルセンサー127から信号
が出力してインクの送液が停止する。
【0079】ところで、インクフル検出板130は、そ
の垂直部130bに細部130dを形成して、インクの
流入により膨張した袋体121の形状を可及的に変化さ
せることなく、僅かな圧接力で袋体121当接している
関係上、キャリッジ1の移動に伴う振動により水平部1
30aが固有振動周期Tにより振動する。この結果、遮
光部130cがセンサー117の光軸の近傍に位置する
と、図29(イ)、(ロ)に示したようにその位置を中
心として時間的に変位してセンサー127への光量を変
動させることになる。
【0080】このようなセンサーの信号の変動は、検出
誤差を生じるので、本発明においは、インクフル検出片
130の固有振動周期Tよりも少なくとも1/2よりも
短い周期で、センサー117からの出力を検出し、少な
くとも連続する3つサンプリング時点a1,a2,a3
の信号が、遮光部130cが光軸を越えた状態での光量
に相当する信号を出力した場合(図26(ロ))にのみ
インクフルとして判断するようにしている。これによ
り、キャリッジ1の移動に伴う振動に関わりなく、確実
にインクフルを検出することができる。
【0081】その後、サブタンク本体110のインク
は、キャリッジ1とカートリッジ6との高低差に基づく
水頭差により、第3のリブ125に形成されている通孔
125bの下端から吸い上げられて記録ヘッド8に流れ
込み、記録ヘッド8で一部を消費されつつインクカート
リッジ6へと逆流する。
【0082】このようにして袋体121のインクが極め
て少なくなると、袋体121はリブ122、124、1
25の形状に一致して上部を底辺とする三角形状にしぼ
むから、袋体121の厚みが小さくなってインクエンプ
テイセンサー128に到達する光量が増加する。
【0083】さらにインク量が少なくなると、袋体12
1がインクエンプテイ検出板体127に袋体121が密
着する。このとき、袋体121のインクエンプテイ検出
領域はインクエンプテイ検出板127により形状が矯正
されるから皺がよることがなく、インクエンド時の袋体
121の光路長がインクエンプテイ検出板127の厚み
で規定されて一定となり、インクエンプテイセンサー1
28に一定の光量が到達する。
【0084】これによりインクエンプテイセンサー11
8からインクエンプテイに相当するレベルの信号が出力
し、エアポンプ42が作動してインクカートリッジ6か
らインクが袋体121に圧送される。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように本発明においては、
矩形状のフィルムを折り曲げ、または2を重ねあわせて
開口部を残すように3辺を溶着して形成された袋体と、
袋体の先端近傍に水平に延びる複数のリブ、袋体の開口
部が溶着される封止部、記録ヘッドの一方のインク供給
口に接続する接続口、及び一定圧で開弁する大気開放弁
とを備えた基体とからなり、袋体にリブを収容して、開
口部を封止部に接着したので、インクが少なくなった状
態でも袋体の内部のリブによりフィルム同士を隔離でき
て張り付きを防止することができる。
【0086】また本発明においては袋体を酸化珪素の層
を挟むように透明な高分子材料層を積層したフィルムに
より構成したので、遮気性を損なうこと無く光透過性を
確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインク供給システムが適用されたプリ
ンタの一実施例を示す構成図である。
【図2】同上装置に使用するインクジェット式記録ヘッ
ドの一実施例を、水平方向での断面の構造を示す図であ
る。
【図3】同上装置に使用するインクジェット式記録ヘッ
ドの一実施例を、ノズルプレートを取り外し、ノズル開
口との関係で示す正面図である。
【図4】ノズル開口を通る軸線での縦断面の構造を示す
図である。
【図5】共通のインク室を形成するスペーサの一実施例
を示す平面図である。
【図6】本発明のインク供給システムの概要を示す図で
ある。
【図7】本発明のサブタンクが使用される記録ユニット
の一実施例を示す断面図である。
【図8】同上記録ユニットに形成されている各種流路の
一実施例を示す平面図である。
【図9】図(イ)、(ロ)は、それぞれ本発明のサブタ
ンクの一実施例を示す図と、袋体を外して示す図であ
る。
【図10】袋体を構成するフイルムの一実施例を示す図
である。
【図11】図(イ)、(ロ)は、それぞれ大気開放口近
傍の構造を、閉弁状態と開弁状態とで示す正面図であ
る。
【図12】本発明のサブタンクが使用されるユニットの
一実施例を示す断面図である。
【図13】図(イ)、(ロ)は、それぞれ本発明のサブ
タンクの一実施例を示す図と、袋体を外して基台の一実
施例を示す図である。
【図14】図(イ)、(ロ)は、それぞれ大気開放口近
傍の構造を、閉弁状態と開弁状態とで示す図である。
【図15】本発明の他の実施例を示すユニットの一実施
例を示す図である。
【図16】サブタンクユニットの一実施例を示す斜視図
である。
【図17】回路基板の裏面の構造を示す斜視図である。
【図18】袋体の一実施例を、封止部の領域を一部破断
して示す図である。
【図19】袋体の弁駆動板側の構造を示す斜視図であ
る。
【図20】図(イ)、(ロ)は、それぞれ袋体に設けら
れたインクエンド検出板の一実施例を示す図である。
【図21】インクフル検出片の一実施例を、袋体を外し
て示す正面図である。
【図22】弁駆動板の一実施例を示す斜視図である。
【図23】図(イ)、(ロ)は、それぞれ基台の一実施
例を示す斜視図である。
【図24】図(イ)、(ロ)は、それぞれ大気連通口近
傍の構造を示す図である。
【図25】図(イ)、(ロ)は、それぞれ大気連通口に
形成されるリング状凸部の他の実施例、及び撥水性通気
膜の弛みにより生じる凹部を拡大して示す図である。
【図26】図(イ)、(ロ)は、それぞれ撥水性通気膜
の熱溶着工程を示す図である。
【図27】回路基板が装着されたときの、インク袋本体
の各検出板と回路基板に実装されている各センサーとの
位置関係をケースを外して示す図である。
【図28】図(イ)、(ロ)は、それぞれ大気開放口近
傍の構造を、閉弁状態と開弁状態とで示す図である。
【図29】図(イ)、(ロ)は、それぞれ非インクフ
ル、及びインクフルの状態におけるインクフルセンサー
に入射する光量の変化を示す図である。
【符号の説明】
1 キャリッジ 4 プラテン 6 インクカートリッジ 7 チューブ 8 記録ヘッド 10 サブタンク 30、31 記録ヘッドのインク供給口 61、62、63 リブ 66 大気開放口 70 袋体 83 弁体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤澤 和利 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 新村 博恵 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 官林 憲一 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力発生室の両側に連通する2つの共通
    のインク室と、前記各共通のインク室にそれぞれ外部と
    接続するインク供給口とを備えたインクジェット式記録
    ヘッドとサブタンクとをキャリッジに搭載し、また前記
    キャリッジ外に前記インクジェット式記録ヘッドと流路
    により接続するインクカートリッジと、前記インクカー
    トリッジのインクを前記記録ヘッドに圧送するインク供
    給手段とを設けてなるインクジェット式記録装置のサブ
    タンクにおいて、 透明な遮気性を備えたフィルムを折り曲げ、または2枚
    を重ね合わせて開口部を残すように3辺を溶着して形成
    された袋体と、 前記袋体の一側から他側に延びる複数のリブ、前記袋体
    の開口部が溶着される封止部、前記記録ヘッドの一方の
    インク供給口に接続する接続口、及び一定圧で開放され
    る大気開放口とを備えた基体と、 からなり、前記袋体に前記リブを収容して、前記開口部
    を前記封止部に接着してなるインクジェット式記録装置
    のサブタンク。
  2. 【請求項2】前記フィルムが、酸化珪素の層を中間層と
    して高分子材料層を積層し、光透過性を備えるように構
    成されている請求項1に記載のインクジェット式記録装
    置のサブタンク。
  3. 【請求項3】 前記封止部が断面舟形に形成されている
    請求項1に記載のインクジェット式記録装置のサブタン
    ク。
  4. 【請求項4】 前記リブは、前記袋体の先端側が先細り
    となるように形成されている請求項1に記載のインクジ
    ェット式記録装置のサブタンク。
  5. 【請求項5】 前記封止部が鉛直方向に配置され、また
    前記袋体が前記封止部側の上部を頂点とする傾斜を有
    し、また前記リブがその上端に切り欠き部を有する請求
    項1に記載のインクジェット式記録装置のサブタンク。
  6. 【請求項6】 前記封止部が水平方向に配置されて前記
    封止部の下面に前記大気開放口側を頂部とする斜面が形
    成され、前記リブの1本にインク流路を形成する通孔が
    穿設されている請求項1に記載のインクジェット式記録
    装置のサブタンク。
  7. 【請求項7】前記インク流路が形成されたリブの下端に
    一方を高所とする斜面が形成されている請求項6に記載
    のインクジェット式記録装置のサブタンク。
  8. 【請求項8】 前記大気開放口のインクに対向する面
    に、前記大気開放口よりも大きい内径のリング状凸部が
    形成され、前記リング状凸部に撥水性通気膜が張設され
    ている請求項1に記載のインクジェット式記録装置のサ
    ブタンク。
  9. 【請求項9】 前記大気開放口が、一端が前記基体に移
    動可能に設けられて前記袋体の膨張に応動する弁駆動板
    により開閉する弁を介して大気に開放される請求項1に
    記載のインクジェット式記録装置のサブタンク。
  10. 【請求項10】 前記弁駆動板が、前記袋体の形状に沿
    うように凹部が形成されている請求項9に記載のインク
    ジェット式記録装置のサブタンク。
  11. 【請求項11】 前記弁駆動板の前記凹部に一端が前記
    袋体の中央領域に当接するアームを有する請求項10に
    記載のインクジェット式記録装置のサブタンク。
  12. 【請求項12】 前記袋体の膨張を検出するインクフル
    検出手段が設けられている請求項1に記載のインクジェ
    ット式記録装置のサブタンク。
  13. 【請求項13】 前記インクフル検出手段が、前記袋体
    の膨張に応動して変位する検出片と、該検出片の変位を
    検出する変位検出手段とから構成されている請求項12
    に記載のインクジェット式記録装置のサブタンク。
  14. 【請求項14】 前記袋体を挟む光路に光透過度を検出
    するインクエンプテイ検出手段が設けられている請求項
    1に記載のインクジェット式記録装置のサブタンク。
  15. 【請求項15】 前記インクエンプテイ検出手段が、前
    記袋体の前記光路に対向する領域に断面が前記袋体の形
    状に相似する光透過板と、光透過度検出手段とにより構
    成されている請求項14に記載のインクジェット式記録
    装置のサブタンク。
  16. 【請求項16】 前記変位検出手段、及び光透過度検出
    手段が回路基板に実装され、前記回路基板を介して前記
    基体に取付けられている請求項13、15に記載のイン
    クジェット式記録装置のサブタンク。
  17. 【請求項17】 前記基体に位置決め用の凸部が、また
    前記回路基板に位置決め用の凹部、または通孔が形成さ
    れている請求項16に記載のインクジェット式記録装置
    のサブタンク。
  18. 【請求項18】 前記検出片がバネ材により「L」字状
    に形成されていて、前記袋体に収容されている前記リブ
    の側に付勢されるように一端が前記基台に固定され、他
    端に遮光部が形成されている請求項13に記載のインク
    ジェット式記録装置のサブタンク。
  19. 【請求項19】 前記検出片が前記リブに弾接されてい
    る請求項18に記載のインクジェット式記録装置のサブ
    タンク。
  20. 【請求項20】 前記検出片の固定端側に窓を形成して
    細部が設けられている請求項13に記載のインクジェッ
    ト式記録装置のサブタンク。
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