JPH10108U - 中通し釣竿 - Google Patents
中通し釣竿Info
- Publication number
- JPH10108U JPH10108U JP1040597U JP1040597U JPH10108U JP H10108 U JPH10108 U JP H10108U JP 1040597 U JP1040597 U JP 1040597U JP 1040597 U JP1040597 U JP 1040597U JP H10108 U JPH10108 U JP H10108U
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- fishing line
- rod
- line guide
- fishing
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 釣糸を円滑に導入できると共に、糸通しを容
易にさせつつ外部の砂等が侵入し難い釣糸導入部を有す
る中通し釣竿の提供を目的とする。 【解決手段】 竿管10の外周面から離隔した高さ位置
に配設され、孔芯方向が前記竿管の長手方向か又は傾斜
方向に設定された釣糸ガイド14”と、前記竿管に形成
され、該竿管の長手方向に延伸した長孔部16”と、前
記釣糸ガイドと竿管の長孔部との間において、釣糸挿通
にとって開放された空間Kを残すように上方をカバーす
るカバー部材34とを具備し、前記カバー部材は上方か
ら前記空間部を視認できる透明状であるよう構成する。
易にさせつつ外部の砂等が侵入し難い釣糸導入部を有す
る中通し釣竿の提供を目的とする。 【解決手段】 竿管10の外周面から離隔した高さ位置
に配設され、孔芯方向が前記竿管の長手方向か又は傾斜
方向に設定された釣糸ガイド14”と、前記竿管に形成
され、該竿管の長手方向に延伸した長孔部16”と、前
記釣糸ガイドと竿管の長孔部との間において、釣糸挿通
にとって開放された空間Kを残すように上方をカバーす
るカバー部材34とを具備し、前記カバー部材は上方か
ら前記空間部を視認できる透明状であるよう構成する。
Description
【0001】
本考案は中通し釣竿に関する。
【0002】
中通し釣竿の釣糸導入部につき、例えば実開平4−100377号公報には、 竿管に対して傾斜状に細長い管部材を固定した構造が開示されている。また、実 公昭32−10592号公報には、竿管周面の通孔に対応させ、台板の前方に通 孔を形成し、その後部に高さのある支持片に釣糸ガイドを固定して、これらの間 は外部に開放している構造が開示されている。
【0003】
前者では、細長い管部材の中をリールから繰出されて蛇行旋回や振動している 釣糸を挿通させるため、この部分で釣糸抵抗が増大する。これに対して後者では 、釣糸ガイドと台板の通孔との間を外部に開放させているため、この間では釣糸 抵抗が低減される。然しながら、第1に釣糸が支持片に絡み易く、釣り操作が煩 わしい他、釣糸の損傷も発生する。更に一般の材料で形成された台板ではその通 孔は、特に巻取り時に釣糸によって局部的に摩耗し易く、これにより釣糸は大き な抵抗を受けるようになる他、釣糸自体も損傷する。更には、台板の通孔の上方 を外部に開放させているため、この通孔から竿管内部に砂等が侵入する虞がある 。かといって、視認性のない部材で覆ってしまっては、糸通し等の際に不便を生 じる。
【0004】 依って本考案は、釣糸を円滑に導入できると共に、糸通しを容易にさせつつ外 部の砂等が侵入し難い釣糸導入部を有する中通し釣竿を提供することを目的とす る。
【0005】
【課題を解決するための手段】 上記目的に鑑みて本考案は、竿管の外周面から離隔した高さ位置に配設され、 孔芯方向が前記竿管の長手方向か又は傾斜方向に設定された釣糸ガイドと、前記 竿管に形成され、該竿管の長手方向に延伸した長孔部と、前記釣糸ガイドと竿管 の長孔部との間において、釣糸挿通にとって開放された空間を残すように上方を カバーするカバー部材とを具備し、前記カバー部材は上方から前記空間部を視認 できる透明状であることを特徴とする中通し釣竿を提供する。
【0006】 釣糸ガイドは、竿管外周面から高い位置に設けられているため、釣糸の導入時 に釣糸が竿管表面に接触して糸抵抗が大きくなることを防止でき、更には、カバ ー部材の存在にも拘らず、竿管の長孔部との間は釣糸挿通にとって開放された空 間であるため、釣糸は前記釣糸ガイドを通過した後、糸抵抗の増大が防止されつ つ長孔部に至り、竿管内部にまで導入される際にも、孔が長孔のために前後の振 れによる糸抵抗が低く押えられる。従って、釣糸を円滑に導入できる。更には、 前記カバー部材の存在によって、外部の砂等の侵入が防止され、該カバー部材が 上方から空間部を視認できる透明状であるため、糸通しの際に内部が視認でき、 便利である。
【0007】
以下、本考案を添付図面に示す実施形態例に基づき、更に詳細に説明する。 図1から図3は中通し釣竿の1形態例としての要部を示す。竿管10には長手 方向に延伸した長孔10Hが設けられており、この長孔10Hに対応する他の長 孔12Hが形成された基台12がゴム等の柔軟部材からなるクッション20を介 して竿管10の表面に巻回糸22によって固定されている。
【0008】 この基台12の後部(各図の右側)には、セラミックス等の耐摩耗性が高く て滑り性の良い第1釣糸ガイド14が、その孔芯方向が竿管10の長手方向か或 いは前側(図の左側)が下方になるように傾斜した状態で基台12の平面状部分 の表面12Sより離隔した高い位置に取り付けられている。また、この第1釣糸 ガイド14の前側に位置する前記他の長孔12Hには第2釣糸ガイド16が竿管 10内部に向って取り付けられている。従って、第2釣糸ガイド16は前後に長 い孔を有し、またその上部と第1釣糸ガイド14との間は開放されているため釣 糸24が導入される場合にスピードの変動や糸癖等によって釣糸の軌跡の変動や 振動があっても釣糸24の当り接触抵抗を非常に小さくできる。
【0009】 前記第2釣糸ガイド16は第1釣糸ガイド14と同様なセラミックス等の耐摩 耗性が高く、滑り性の良い材料で構成されている。また、第2釣糸ガイド16の 竿管10内部側の端部は竿管10の内周面と略面一に形成しており、中竿30の 収納を可能にしている。また、第1釣糸ガイド16は基台12の平面状部分の表 面12Sよりも高い位置に設けられているため、竿管10の表面よりも高い位置 に有り、投擲時等の釣糸の引出し時に釣糸24が竿管表面に接触することを防止 する。また、念のため巻回糸22の表面も糸止剤によって滑らかに形成されてい る。
【0010】 釣糸24は第1、第2の釣糸ガイドを経由して中竿30の後端に設けた釣糸ガ イド保持体28に保持された釣糸ガイド26の中に略直線状に向かうように、前 記第1と第2の釣糸ガイドを配設することが釣糸抵抗を低減させるために好まし い。
【0011】 釣り操作中には、竿管10から突出している前記第1釣糸ガイド14に釣糸2 4が絡む虞があり、この場合は釣り操作が円滑に行えない。そこでこの形態例で は、第1釣糸ガイド14の側部から前記第2釣糸ガイド16に向けて端縁が低く なる傾斜状の側枠18を前記基台12に一体形成している。従って釣糸24が絡 んだとしてもこの傾斜によって釣糸24はすぐに外れる。このように側枠18は 釣糸24の絡み防止用であるため、図1に示すように釣糸ガイドの両側に設けた 本形態例の他、片側だけに設けたり、また、後述の図6に示すようにカバー部材 34として構成してもよい。
【0012】 更には、側枠18は基台12に一体にユニット部品として設けるのではなく、 直接竿管12に形成したり、取り付けてもよい。しかし、第1と第2の釣糸ガイ ド14,16は基台12に固定されてユニット化されており、竿管10に固定す る作業は各々の部品毎に装着する場合に比較して極めて容易に、しかも部品間の 相対位置が正確に保持されるため、製造容易であって高品質な中通し釣竿が提供 できる。また、これら基台12や側枠18は金属や複合材料等任意の材料を使用 できる。
【0013】 しかし、前記基台12がなくて、第1と第2の釣糸ガイドがユニット化されて おらず、別々に竿管10に直接装着しても釣糸抵抗が低減し、また、糸絡みが防 止できる。このことは図4の形態例に対しても同様である。更に、第2釣糸ガイ ド16の区画形成する孔が長孔状であるため、糸通しの際に中竿30の後端が見 易く、糸通しが容易になる。
【0014】 次に、図4は中通し釣竿の第2形態例を示す。第1形態例と同様に基台12’ に第1釣糸ガイド14’が基台の平面状部分の表面12S’よりも高い位置に設 けられており、その前側の基台の長孔12H’に第2釣糸ガイド16’が固定さ れている。竿管10に形成した長孔10Hにこのガイド16’を収容させるよう に位置させて基台12’をねじ部品22’によって竿管10に固定している。
【0015】 また、第1釣糸ガイド14’の両側部からは第1形態例と同様な傾斜状の側枠 18’が基台12’と一体に形成されている。更にこの形態例では、第1釣糸ガ イド14’の後部にも後方に向って下がるように傾斜した側枠18”が形成され ている。このため、釣糸の絡みが更に確実に防止できる。
【0016】 また、第2釣糸ガイド16’は部材の横断面形状が円形又は楕円状に形成され ており、このため釣糸24がどの方向に動いてもスムーズに糸案内できる。また 、基台12’の固定はねじ部品22’の代りに鋲止めによってもよい。
【0017】 図5は図4の第2釣糸ガイド16’の他の形態例を示す。即ち、基台12’に 形成された長孔12H’はその長手方向前端部と後端部とに、前側ガイド16B と後側ガイド16Aとに前後2分割された第2釣糸ガイドが配設され、それらの 間は側面カバー36によって囲まれている。この前後のガイド16B,16Aは セラミックス等の耐摩耗性のある糸滑り性の良い材料で形成され、また側面カバ ー36はその取り付け位置が、場合によって釣糸24が軽く接触する程度の場所 であるため、前後のガイドのようには耐摩耗性を必要とせず、糸滑り性の良い金 属等の材料で形成できるが、この側面カバー36の存在は必須ではない。
【0018】 この形態例では基台12’に長孔12H’を形成してその周囲に第2釣糸ガイ ドを配設しており、このようにユニット化することによってガイドの組付けが容 易、かつ正確にできる効果があるが、竿管10の長孔10Hに直接に第2釣糸ガ イドを配設してもよい。
【0019】 竿管10に釣糸の導入孔(長孔10H)を形成しているが、この孔の形成によ って竿管10はその剛性が低下する。特にその幅を大きくすることは即、強度低 下に繋る。そこで、この例のように第2釣糸ガイドを前後に分割して、釣糸24 が強く接触して摩耗する場所である長孔10Hの前端部と後端部にのみセラミッ クスの厚い釣糸ガイド16B,16Aを配設し、その間の領域は薄い金属等の側 面カバー36によって覆うと、竿管10の長孔10Hの幅寸法が殆ど無駄無く釣 糸24の挿通に必要な幅寸法Bになる。従って、釣糸抵抗が低減されると共に、 竿管10の強度低下が可級的に防止できる。
【0020】 以上の説明では第1釣糸ガイドを使用する前提で第2釣糸ガイドの分割構成に ついて説明したが、このように分割した釣糸ガイドは第1釣糸ガイドが存在しな い状態で釣糸導入部として使用できる。この場合、釣糸24が絡むことは無いた め側枠は不要であるが、分割釣糸ガイドの保護等のために存在していても良い。 また、後側ガイド16Aの外側部を竿管表面から離隔した高い位置にまで延設し て、前記各形態例の第1釣糸ガイドの代用とすることができる。分割ガイド16 A,16Bで区画形成した上部空間は開放されており、更に、第1釣糸ガイドが 存在しないためその領域が開放されているので釣糸抵抗が更に低減する。
【0021】 図6は本考案に係る実施の形態例を示す。第1釣糸ガイド14”と第2釣糸ガ イド16”は基台12”に固定されており、この基台12”は図示しないねじ部 品によって竿管10に固定されている。この基台には透明なカバー34が回動に よって開閉可能に取り付けられており、閉じた場合には2点鎖線34’で示すよ うに第1釣糸ガイド14”を収容すると共に、その外形が第2釣糸ガイド16” に向って低くなるように傾斜しており、釣糸24が絡み難い。既述の側枠の概念 にはこうしたカバーも含む。
【0022】 また、カバー34の存在にも拘らず、第2釣糸ガイド16”の上方Kと、該第 2釣糸ガイドと第1釣糸ガイド14”との間は、釣糸24の挿通にとって実質的 に開放されており、釣糸抵抗が低減される。上記カバー34は回動可能に構成す る他、着脱自在に構成してもよい他、必ずしも透明である必要は無い。
【0023】
以上の説明から明らかなように本考案によれば、釣糸を円滑に導入できると共 に、糸通しを容易にさせつつ外部の砂等が侵入し難い釣糸導入部を有する中通し 釣竿を提供することができる。
【図1】図1は1形態例の中通し釣竿の要部の上面図で
ある。
ある。
【図2】図2は図1の釣竿の側面図である。
【図3】図3は図1の釣竿の縦断面図である。
【図4】図4は第2形態例の中通し釣竿の要部縦断面図
である。
である。
【図5】図5は図4の要部の他の形態例の平面図であ
る。
る。
【図6】図6は本考案に係る釣竿の実施形態例としての
側面図である。
側面図である。
10 竿管 10H 長孔 14,14’,14” 第1釣糸ガイド 16,16’,16” 第2釣糸ガイド 18 側枠 34 カバー
Claims (1)
- 【請求項1】 竿管の外周面から離隔した高さ位置に配
設され、孔芯方向が前記竿管の長手方向か又は傾斜方向
に設定された釣糸ガイドと、 前記竿管に形成され、該竿管の長手方向に延伸した長孔
部と、 前記釣糸ガイドと竿管の長孔部との間において、釣糸挿
通にとって開放された空間を残すように上方をカバーす
るカバー部材とを具備し、 前記カバー部材は上方から前記空間部を視認できる透明
状であることを特徴とする中通し釣竿。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1040597U JP2586503Y2 (ja) | 1997-11-07 | 1997-11-07 | 中通し釣竿 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1040597U JP2586503Y2 (ja) | 1997-11-07 | 1997-11-07 | 中通し釣竿 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10108U true JPH10108U (ja) | 1998-05-06 |
JP2586503Y2 JP2586503Y2 (ja) | 1998-12-09 |
Family
ID=11749241
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1040597U Expired - Lifetime JP2586503Y2 (ja) | 1997-11-07 | 1997-11-07 | 中通し釣竿 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2586503Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3203525U (ja) * | 2015-11-24 | 2016-04-07 | 恒彦 徳富 | 中通し振り出し釣り竿の開口部補強用具であって、竿外ガイドの他に、開口部を見えなくする着脱式キャップおよび開口部の縁を保護する機能を持つ切り開き部の付いた、補強力の高い、キャップ状の外観の開口部補強用具 |
-
1997
- 1997-11-07 JP JP1040597U patent/JP2586503Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3203525U (ja) * | 2015-11-24 | 2016-04-07 | 恒彦 徳富 | 中通し振り出し釣り竿の開口部補強用具であって、竿外ガイドの他に、開口部を見えなくする着脱式キャップおよび開口部の縁を保護する機能を持つ切り開き部の付いた、補強力の高い、キャップ状の外観の開口部補強用具 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2586503Y2 (ja) | 1998-12-09 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |