JP3063963B2 - 中通し釣竿 - Google Patents

中通し釣竿

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JP3063963B2
JP3063963B2 JP7306819A JP30681995A JP3063963B2 JP 3063963 B2 JP3063963 B2 JP 3063963B2 JP 7306819 A JP7306819 A JP 7306819A JP 30681995 A JP30681995 A JP 30681995A JP 3063963 B2 JP3063963 B2 JP 3063963B2
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fishing
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泰 橋本
勝 秋葉
泰久 金田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、竿管に形成した
釣糸導入孔の外側に配設した釣糸導入ガイド部材を改良
した中通し釣竿に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、釣糸を釣竿竿管の外側から内側に
導入する中通し釣竿において、中通し釣竿に穿設された
孔に設けた釣糸導入ガイドは、例えば実用新案登録第3
007714号公報のように、上方部を開放させて釣糸
案内や糸通しを円滑にさせるよう、合成樹脂製釣糸導入
ガイドの上方を開口させた構造を採り、竿管に装着した
セラミックス製等のガイド部材等を保護する両側壁を有
している。また後方の釣糸を前方の竿管内部に導入する
他、釣糸を上方や横方向に引く等第3の方向に案内する
際の接触部に摩擦を低減させるガイド部材や糸受け部を
装着している。側壁は大きくて重量があり、ガイド部材
や糸受け部も相応の重量があるため、釣糸導入ガイド全
体が重くなる。軽量化のために釣糸導入ガイドの側壁等
の枠体を薄肉厚にしようとすると、強度が低下して破損
が発生し易くなると共に、ガイド部材や糸受け部が外れ
易くなる。また、ガイド部材の他に糸受け部をも装備し
ているため、釣糸導入ガイドの枠体の構造が複雑化し、
コストアップになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする主た
る問題は、側壁の存在と複数のガイド部材や糸受け部の
存在によって重量が重くなり、軽量化のために釣糸導入
ガイドの枠体を薄肉厚にしようとすると強度が低下して
破損が発生し易くなると共に、ガイド部材や糸受け部が
外れ易くなり、また、釣糸導入ガイドの枠体の構造が複
雑化し、コストアップになることである。
【0004】上記問題に鑑みて本発明の第1の目的は、
開口部を大きくでき、釣糸案内や糸通しがスム−ズにで
きると共に、軽量かつ簡易な構造の釣糸導入ガイド部材
を有する中通し釣竿を提供することである。またこれに
加えて低コストで高強度な釣糸導入ガイド部材を有する
中通し釣竿の提供を目的にする。また、組立装着が簡便
であり、低コストな中通し釣竿の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的に鑑み
て、請求項1において、竿管の略前後方向に伸び、かつ
竿管に設けて釣糸を導入するための孔の左右方向幅より
広い開口幅部を有する左右のア−ム部と、該ア−ム部の
後方部に、竿管表面よりも高い位置で糸を案内する釣糸
案内部を設けた釣糸導入ガイド部材が金属の板部材で一
体に形成されて前記釣糸を導入するための孔の前後の竿
管に足部が固定され、前記左右のアーム部は前記足部に
対して板面が起立し、かつ、アーム部の下側が開放され
ていることを特徴とする中通し釣竿を提供する。また、
前記左右のアーム部の外側の間隔は、前記竿管の外径に
対して略同等以下であるよう構成する。
【0006】請求項では、竿管に設けた釣糸を導入す
るための孔の上側に亘るように竿管に装着された釣糸導
入ガイド部材の側面視形状が、後部が外方向に凸な山形
状であり、これに連続する前側部が竿管表面方向に凸な
凹形状アーム部であり、かつ、該凹形状アーム部が変形
でき、前記後部に竿管表面よりも高い位置で糸を案内す
る釣糸案内部を設けていることを特徴とする中通し釣竿
を提供する。請求項では、竿管に形成した孔に設けて
釣糸を導入する孔を形成する釣糸導入ガイドの上方に併
設され、竿管に装着された釣糸導入ガイド部材の側面視
形状が、後部が外方向に凸な山形状であり、これに連続
する前側部が竿管表面方向に凸な凹形状アーム部であ
り、前記後部に竿管表面よりも高い位置で糸を案内する
釣糸案内部を設け、前記アーム部の前方部が前記釣糸導
入ガイドと小さな隙間を有するか軽く接触する程度に形
成されていることを特徴とする中通し釣竿を提供する。
請求項5では、前記アーム部を左右に分割形成してなる
請求項3又は4記載の中通し釣竿を提供する。
【0007】請求項1では、中通し釣竿に装着された釣
糸導入ガイド部材は、左右のア−ム部が釣糸を導入する
ための孔の幅より広い開口部を有するので、釣糸を導入
するための孔の上側は開放されて糸通し作業や糸案内が
円滑にできると共に、釣糸導入ガイド部材の下側は竿管
との間が開放されているので軽量化が図れる。また、釣
糸導入ガイド部材が金属の板部材で一体に形成されるた
め、プレス成形できて製造が容易となり、低コスト化で
き、更に軽量高強度にできる。請求項2では、請求項1
の作用効果に加えて、糸絡みが防止される。
【0008】請求項では、釣竿が落下等によって釣糸
導入ガイド部材の凸な山形状部の頂部に衝撃力が作用し
ても、凹形状のアーム部の変形によってそれを吸収でき
る。請求項では、アーム部の変形を受け止めて該アー
ム部の永久変形を防止し、弾性変形に留める。
【0009】請求項5では、アーム部が左右に分割形成
されているため、糸通しや釣糸操作が容易になる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例を図面
に基づき説明すると、図1から図6は第1実施形態例
で、図1は中通し釣竿の平面図と一部拡大平面図、図2
は中通し釣竿に糸通し具を挿通時の要部断面側面図と一
部拡大断面側面図、図3は中通し釣竿に釣糸導入ガイド
部材が取り付けられた斜視図、図4は釣糸導入ガイド部
材の斜視図、図5は図3の矢視線E−Eによる中通し釣
竿と釣糸導入ガイド部材の断面背面図、図6は釣糸導入
ガイド部材本体の展開平面図である。
【0011】中通し釣竿Aは複数本の竿管が継合され、
元竿管1の前側に中竿管10と穂先竿管11が順次その
継合部内周に前側の竿管の継合部外周が夫々振出式に継
合されている。元竿管1に装着されたリ−ル2のスプ−
ルに巻回された釣糸12を釣竿の内部に挿通させる時
は、図2のように、先ず穂先竿管11の釣糸ガイド13
の先端から糸通し具Bを挿通させる。
【0012】前記各竿管1、10、11の製法は、夫々
長方形に裁断された図示しないプリプレグシ−トが、図
示しない芯金に適宜回数巻回された後、その外側にテ−
ピングが施され、加熱炉の中に入れられて常法に従って
熱硬化処理で一体に形成される。プリプレグシ−トは、
例えば炭素繊維やガラス繊維やアラミド繊維やアルミナ
繊維やケプラ繊維及びその他の有機繊維、無機繊維など
の高強度繊維で補強した織布等にエポキシ樹脂、フェノ
−ル樹脂、ポリエステル樹脂等の熱硬化性合成樹脂や熱
可塑性合成樹脂が含浸(又は混合)されて形成されてい
る。
【0013】元竿管1には前後方向に長い長孔1aが形
成されており、緩衝材14を介在させて釣糸導入ガイド
3が装着固定されている。釣糸導入ガイド3は金属やセ
ラミックス等の硬質材で形成されている。この釣糸導入
ガイド3には中央に元竿管1の軸長方向に長い広幅長孔
からなる釣糸導入孔3aが形成され、釣糸導入ガイド3
の外周側面縁の長手方向前後端の一端側には横断面U字
状の凹部3bが形成されており、該凹部3bに元竿管1
の長孔1aの縁(孔壁)を嵌合させている。釣糸導入ガ
イド3の前後の元竿管1に亘って、釣糸導入ガイド部材
4が装着固定されている。釣糸導入ガイド部材4はステ
ンレス、チタン等の金属材や合金、硬質合成樹脂、強化
樹脂、補強セラミックス、繊維強化金属、又はこれらの
材料の表面に金属やセラミックスを蒸着した硬質材で形
成されている。
【0014】釣糸導入ガイド部材4は、前方に向かって
緩傾斜状に伸びる左右のア−ム部4a、4aと、その先
に両アーム部の連結部4bと該連結部の先に足部4cが
一体形成されている。また、ア−ム部4a、4aの後部
に他の連結部4dを介して後方に急傾斜状に下がる釣糸
案内部4eが形成され、さらにその後部に足部4fが形
成されている。従って、両アーム部は連結部4b、4d
によって略矩形状に連続し、連続しているため釣糸導入
ガイド部材4は強度的に高強度になる。
【0015】釣糸案内部4eには案内孔のガイドリング
15が固定されている。ガイドリング15はセラミック
ス等の硬質材で形成されているが、図3に示すように、
部材4の頂部よりもΔだけ下がった位置に取り付けてい
るので、釣糸導入ガイド部材4が外部から衝撃を受けて
も衝撃は頂部で受け止め、その破損が防止され得る。硬
質材のガイドリング15に代えて釣糸導入ガイド部材4
の釣糸案内部4eに設けた案内孔縁に耐摩耗性の被膜を
形成するようにしてもよい。離隔したア−ム部4a、4
aでできる開口幅αは、元竿管1の長孔1aに装着固定
された釣糸導入ガイド3の釣糸導入孔3aの左右方向幅
βより広く形成されている。更にガイドリング15の内
周径は、開口幅αと釣糸導入孔3aの幅βの中間が望ま
しいが、釣糸導入孔3aの幅βより小さくとも、また開
口幅αより大きくてもよい。又、ア−ム部4a、4aの
外側の間隔γは、元竿管1の外径δに対して略同等以下
が好ましく、このように形成すれば糸絡みが防止でき
る。
【0016】釣糸導入ガイド部材4が金属板で形成され
る場合は、図6のように金属板4′に、ア−ム部4a、
4aと連結部4bと足部4cと、ア−ム部4a、4aの
後部に他の連結部4dと釣糸案内部4eと足部4fとが
一体に打ち抜き形成される。釣糸案内部4eにはガイド
リング用透孔4gが形成される。更にア−ム部4a、4
aはその連結部4b側が幅広部4h、4hに形成され、
他の連結部4d側が細幅部4i、4iに形成されてい
る。金属板4′が釣糸導入ガイド部材4の形状に折り曲
げられる時は、ア−ム部4a、4aの細幅部4i、4i
が夫々捻られて連結部4bに対して夫々幅広部4h、4
hが起立するように屈曲される。
【0017】釣糸導入ガイド部材4が元竿管1に取り付
けられる時図2のように元竿管1に段差状の突起部1b
が形成されており、元竿管1の外周に足部4fが載せら
れると共に、当該突起部1bに足部4fが当接され、そ
の外周に図1、図3のように紐16を巻回して固定して
いる。足部4cは元竿管1の外周に載せられて紐17を
巻回して固定している。
【0018】釣糸12を各竿管の内側に挿通させる時、
穂先竿管11の釣糸ガイド13の先端から挿入されて使
用される糸通し具Bは、糸条本体5の一端に屈曲部6を
介して釣糸係止部材7が取り付けられ、他端に足部材8
が固定されており、該足部材8側には止め部材9が前記
釣糸係止部材7から適宜長さ位置に止められるように嵌
合されている。糸条本体5は、例えばステンレスワイヤ
−の外周に樹脂コ−テングされて容易に可撓自在に形成
されている。屈曲部6は図では金属環が複数個連結さ
れ、釣糸係止部材7の重量で屈曲自在に形成されてい
る。釣糸係止部材7には紐製の釣糸掛け部18が固定さ
れている。止め部材9は、例えば合成樹脂製で貫通孔が
形成されており、その貫通孔内に、図示しない孔のあい
た弾性の狭持体が固定されている。
【0019】中通し釣竿Aに糸通し具Bが挿通される時
は、中竿管10の中に穂先竿管11を収納した状態のま
ま元竿管1から中竿管10を引き出す。次に糸通し具B
の釣糸掛け部18から止め部材9までの長さが、この状
態の釣竿の穂先竿管11の釣糸ガイド13の先端から釣
糸導入ガイド3の釣糸導入孔3aまでの長さと略同じ長
さになるように止め部材9が移動される。こうして糸通
し具Bの準備が終わったところで一旦竿を概ね収納さ
せ、糸通し具Bの釣糸係止部材7を穂先竿管11の釣糸
ガイド13の先端から竿管内側に挿入し、釣竿を上方に
向けると、釣糸係止部材7の重量で竿管内側を落下す
る。従って、収納状態のままか、或いは中竿等を引き出
せば、釣糸ガイド13の先端に止め部材9が当たる。
【0020】穂先竿管11を収納する中竿管10を引き
出せば止め部材9が釣糸ガイド13の先端に当たり、釣
糸係止部材7が釣糸導入ガイド3の釣糸導入孔3aの位
置に来る。ここで釣糸導入孔3aが下側になるように中
通し釣竿Aを傾けると、屈曲部6が釣糸係止部材7の重
量で屈曲されて釣糸係止部材7と釣糸掛け部18が釣糸
導入孔3aから外側に突出状態になる。この状態でリ−
ル2から引き出された釣糸12を釣糸掛け部18に結着
した後に、糸通し具Bを引き上げて取り外し、釣糸12
に図示しない仕掛が取り付けられる。
【0021】前記のように糸通し具Bが中通し釣竿Aの
中に通されると、中通し釣竿Aはリ−ル2側を下に、竿
先側を上にして中竿管10の中に穂先竿管11が収納さ
れた状態で元竿管1から中竿管10が引き出され、糸通
し具Bが竿管内側に通されて中通し釣竿Aが傾けられる
ことにより、釣糸係止部材7の重量で竿管内側を落下す
ると共に、釣糸係止部材7の重量で屈曲部6が屈曲して
釣糸係止部材7と釣糸掛け部18が釣糸導入ガイド3の
前後に長い長孔状の釣糸導入孔3aから外側に出される
ので、釣糸掛け部18に釣糸12を結着することが極め
て容易になると共に、後は糸通し具Bを竿管内側から引
き出せばよいだけなので釣糸12を竿管内側に案内する
ことが簡単容易になる。糸通し具Bの釣糸掛け部18か
ら止め部材9までの長さは、穂先竿管11の釣糸ガイド
13の先端から釣糸導入ガイド3の釣糸導入孔3aまで
の長さに応じて止め部材9が移動されて変更される。
【0022】中通し釣竿Aはリ−ル2側を下に、竿先側
を上にして糸通し具Bが竿管内側に挿通されるので、穂
先竿管11が飛び出すことがなく、重いリ−ル装着側が
竿先側より低いので安定して糸通し具Bが挿通出来ると
共に、穂先竿管11が飛び出して折損することが防止で
きる。釣糸導入ガイド3の釣糸導入孔3aの上方は開放
形成されており、釣糸導入ガイド3の前後の元竿管1に
橋状に装着固定された釣糸導入ガイド部材4のア−ム部
4a、4aの開口幅αは釣糸導入孔3aの幅βより広く
形成されているので、糸通し具Bがア−ム部間の開口か
ら外側に突出し易くなり、糸通し作業が容易になされ
る。
【0023】前記のように中通し釣竿Aの元竿管1に固
定された釣糸導入ガイド部材4は、左右のア−ム部4
a、4aの開口幅αが元竿管1の長孔1aに装着固定さ
れた釣糸導入ガイド3の釣糸導入孔3aの幅βより広い
ので、釣糸導入孔3aの上方側は広く開放されて糸通し
作業や糸案内が円滑にできると共に、左右のア−ム部4
a、4aの下側は側壁等も無く開放されているので軽量
化が図れ、シンプルになる。又、金属製の板、ワイヤ−
条体で形成された釣糸導入ガイド部材4は、ア−ム部4
a、4aが捻られて立体的に形成されているので圧力や
衝撃に強く、軽量高強度にできると共に簡易な構造にで
きる。
【0024】前記のように中通し釣竿が構成されると、
中通し釣竿Aの元竿管1に固定された釣糸導入ガイド部
材4は、左右のア−ム部4a、4aの開口幅αが釣糸導
入ガイド3の釣糸導入孔3aの幅βより広いので、釣糸
導入孔3aの上方側は開放されて糸通し作業や糸案内が
円滑にできると共に、左右のア−ム部4a、4aの下側
も開放されているので軽量化が図れ、シンプルになる。
又、釣糸導入ガイド部材4は、ア−ム部4a、4aが捻
られて形成されているので圧力や衝撃に強く、軽量高強
度にできると共に簡易な構造にできる。
【0025】図7、図8は第2実施形態例で、図7は中
通し釣竿に釣糸導入ガイド部材4”が取り付けられた斜
視図、図8は上半分断面の側面図である。第2実施形態
例で釣糸導入ガイド部材4”は、前方に向かって伸びる
左右のア−ム部4j、4jとその先端に連結部4kと足
部4cが形成されている。ア−ム部4j、4jの後部に
他の連結部4dを経て、急傾斜状に後方に下がる釣糸案
内部4eが形成され、さらにその先端に足部4fが形成
されている。釣糸案内部4eの孔にはガイドリング15
が固定されている。更にア−ム部4j、4jは連結部4
k側が幅広部に形成され、他の連結部4d側が細幅部4
m、4mに形成されている。ア−ム部4j、4jの細幅
部4m、4mは、夫々捻られて屈曲されている。他の構
成は前記第1実施形態例と略同一である。
【0026】釣糸導入ガイド部材4”が元竿管1に取り
付けられる時図8のように元竿管1の外面に突起部1b
が形成されており、元竿管1の外周に足部4fが載せら
れると共に突起部1bに足部4fが当接されてその外周
に紐16が巻回固定されている。足部4cは元竿管1の
外周部に形成された細長い凹部1c内に挿入されて紐1
7が巻回固定されている。図8で釣糸12は釣糸導入ガ
イド3の釣糸導入孔3aとガイドリング15の中を通さ
れ、釣糸導入ガイド3の位置とガイドリング15が固定
された釣糸導入ガイド部材4”の相対的位置は、元竿管
1の長手方向と導入される釣糸12の成す角度が45°
以内(好ましくは10°〜30°)になるように形成す
るのが望ましい。
【0027】図9は第3実施形態例で、図9は釣糸導入
ガイド部材4”の斜視図である。第3実施形態例では、
第2実施形態例の釣糸導入ガイド部材4”の足部4c、
4fに代えて筒体19が溶着等で一体に固定されてい
る。筒体19の中空部内には元竿管1が挿入装着され、
筒体19の長手方向の釣糸導入用孔19aと釣糸導入ガ
イド3とを合致させる。他の構成は前記第2実施形態例
と略同一である。同様に、前記第1実施形態例の釣糸導
入ガイド部材4に筒体19を固定してもよい。
【0028】前記説明の釣糸導入ガイド部材4、4”の
足部4c、4fは一方又は両方の先端を屈曲形成して元
竿管1の外周の円周方向に沿って低く立設させた立設条
に設けた円周方向に長い孔に係止してもよい。更に足部
4c、4fに貫通孔を穿設して元竿管1にビス止めして
もよい。以上の図面では振り出しタイプの釣竿が図示さ
れているが、元竿管1の前側に中竿管を並継させる釣竿
でもよい。
【0029】前記実施形態例の釣糸導入ガイド部材のア
ーム部(4a又は4j)は釣糸導入ガイド3を上からカ
バーすると共に当接形成させて釣糸導入ガイド3を保護
するよう形成することもできる。又、前記アーム部の開
口部(幅αの部分)を竿管の長孔1aに略一致させる
か、やや小さく形成することで釣糸導入ガイド3を兼用
することもできる。その場合、別部材の釣糸導入ガイド
3はなくすることが可能となる。
【0030】さらに、前記した各実施形態例の釣糸導入
ガイド部材のガイドリングの前方(竿先方向)を開放し
た構造とし、連結部分4b(又は4k)の高さをガイド
リングの高さより低く形成することにより、中通し釣竿
としてのみでなく、竿管外側に釣糸ガイドを設けた従来
釣竿としての使用方法も可能となる。
【0031】図10は本発明の第4実施形態例を示す。
釣糸導入ガイド部材4の釣糸案内部4eにはガイドリン
グ15が固定されており、その前側は頂部4tを経て、
2本のアーム部4aが捻られることなく前方が下がる方
向に傾斜している。この前側の足部4cと、釣糸案内部
4eの後側の足部4fとは、竿管1の厚肉部1n内に埋
め込まれている。ガイドリング15の前方の釣糸導入孔
3aを形成している釣糸導入ガイド3は、上述の厚肉部
1nに面一状に埋込まれており、外部の衝撃から保護さ
れるよう構成されている。また、釣糸導入孔3aは長孔
が好ましいが、それ以外の円形孔や、また筒状孔であっ
てもよい。
【0032】足部4c,4fは紐(糸)を巻いた糸止め
や、ビス止め、接着剤等により固定する。その上から合
成樹脂や繊維強化合成樹脂によって覆い、埋込み硬化さ
せて固定すると共に、竿管を厚肉化させる。従って、固
定強度が向上する。また、竿管との一体感が向上する。
こうして釣糸導入ガイド部材4の固定は高強度である
が、釣竿を落下させた場合等の衝撃を緩和してガイドリ
ング15や竿管1の保護のために、下記の工夫をしてい
る。即ち、先ず、頂部4t付近を絞るよう成形して立体
的に形成している。また、両アーム部4aは捻らずに形
成しており、頂部から竿管1に向う径方向の力に対して
撓み易い。従って、釣竿が落下等して釣糸導入ガイド部
材4の頂部4tに衝撃が作用しても、頂部そのものは変
形し難く、頂部よりも低い位置にあるガイドリング15
が保護され、また、この時の衝撃力は両アーム部4aの
撓み変形によって吸収される。更にはアーム部が変形し
易いと、釣竿が撓む際の抵抗になり難く、竿調子が維持
できる。
【0033】図11は釣糸導入ガイド部材4の第5実施
形態例を示す。釣糸導入ガイド部材4の足部4c’,4
f、アーム部4a、釣糸案内部4eに図示の如く抜孔H
を形成して軽量化を図ることができる。またデザイン性
を向上させることもできる。更には、足部の抜孔Hの存
在は、合成樹脂等の固定材が抜孔Hに入って固化するこ
とにより足部と竿管との固定力が向上する。上記釣糸導
入ガイド部材4はその本体を板金部材をプレスで打ち抜
いて容易かつ低コストに成形しているが、図10のもの
では線材で形成してもよい。また、図11も含めてばね
材や形状記憶合金で形成してもよい。
【0034】釣糸導入孔3aを形成する釣糸導入ガイド
3を装着する長孔1aを竿管1に設けているため、竿管
1の長孔1a側は強度が低下している。このため、釣糸
導入ガイド部材4の足部を竿管の長孔と同じ角度位置領
域に固定すると、外部から衝撃や押圧を受けた場合に、
元々弱い長孔側に衝撃や押圧の力が作用し、竿管1が損
傷し易い。従って、この力を他側に分散させて竿管1を
保護するために、前側の足部を2本の脚部4c’に分割
し(各アーム部4a毎に形成し)、長孔から角度位置の
ずれた竿管1の側面寄りに当接させて固定させる。ま
た、後側の足部4fを分割形成してもよい。
【0035】図12は第6実施形態例を示す。釣糸導入
ガイド部材4の頂部4tは上方に突出した立体的な形状
に形成されており、変形し難い。その後側は急な傾斜状
であり、ガイドリング15を装着しており、前側のアー
ム部4aは竿管側に凸な凹形状であり、その前方部4A
は釣糸導入ガイド3の上面と略平行か、或いは緩い傾斜
状に形成されている。また、釣糸導入ガイド3との隙間
は小さいか、軽く接触する程度である。この釣糸導入ガ
イド3を保持していると共に、釣糸導入ガイド部材4の
足部4c,4fを固定している竿管領域は厚肉部1nと
して形成されている。
【0036】従って、落下等によって釣糸導入ガイド部
材4の頂部4tに力が作用しても、凹形状のアーム部4
aの変形によってそれを吸収する。また、アーム部の前
方部4Aは厚肉部1nに支えられた釣糸導入ガイド3と
接するか、或いは小さな隙間を有しているだけであるた
め、アーム部4aの変形を受け止めて該アーム部の永久
変形を防止し、弾性変形に留める。アーム部が変形し易
いため、釣竿の調子が硬くならないで済む。また、アー
ム部を図10や図11の様に左右に分割して形成してお
けば、釣糸導入ガイドの釣糸導入孔の上方を開放でき、
糸通しや釣糸操作が容易になる。この場合、アーム部の
前方部4Aは、釣糸導入ガイド3の左右側部壁の上面に
当接させると押圧負荷に対して強度が高く、また、この
部分に柔軟部材を設けて、この柔軟部材に押し付けるよ
うにするとよい。
【0037】図13は第7実施形態例を示す。竿管1の
厚肉部1nには長孔が形成されており、この孔にセラミ
ックスの釣糸導入ガイド3が装着されている。この釣糸
導入ガイドは前方に傾斜したガイド面を有する釣糸導入
孔3aを形成している。釣糸導入ガイドの下面3uは竿
管の内面から突出させて釣糸12が竿管内面に接触する
ことを防止して案内しているが、中竿等を収納する際の
邪魔にならないように突出量は僅かにしている。また、
振出竿において釣糸12を挿通させたまま中竿等を収納
した後に、再び中竿等を引き出す際に、該中竿等の表面
に釣糸が絡んだ状態で引き出され、釣糸が先端の継合部
に食い込むことがあり、これを防止するために中竿上の
釣糸を掃くブラシ(刷毛)23を元竿管1内に装備させ
ることがある。これを長孔等に釣糸導入ガイド3を装着
する際に、図の様に長孔壁と釣糸導入ガイド3の後端と
の間に狭持して保持すれば、新たな場所に保持するより
も工数が省ける。
【0038】上記釣糸導入ガイド3の上方を跨ぐように
釣糸導入ガイド部材4を配設しているが、後方のガイド
リング15の傾斜角が竿管1の前側方向に対して略90
度±15度の範囲にある形態P1では、張力の作用して
いる釣糸12と略直交する角度であり、ガイドリング1
5の孔径が小さくても開口は挿通される釣糸に対して広
く、このため釣糸はガイドリングに接触し難く、釣糸抵
抗が低減でき、釣糸を円滑に案内できる。ガイドリング
15の傾斜角が竿管1の前側方向に対して略45度±3
0度の範囲にある形態P2では、釣糸導入ガイド3にガ
イドリングを近づけて釣糸12の竿管1に対する傾斜角
度も小さくさせることができ、釣糸を円滑に導入し易
く、しかも釣糸がガイドリング上方から前方に流れても
(糸ふけしても)、釣糸が釣糸導入ガイド部材4に引っ
掛ることが防止され、円滑に導入できる。また、釣糸導
入ガイド3とガイドリングとの距離を小さくしてこの部
分の外方への突出高さや長手方向のサイズを小さくでき
るため、小型軽量化し易い。
【0039】ガイドリング15の傾斜角が竿管1の後側
方向に対して略30度〜80度の範囲にある形態P3で
は、釣糸導入ガイド3とガイドリング15との間に距離
や空間を持たせることができ、釣糸12を釣糸導入ガイ
ドの上方又は側方に出し入れ操作し易い。また、ガイド
リング15が釣糸導入ガイド3から離れているわりには
釣糸導入ガイド部材4の足部4fを釣糸導入ガイド3に
近く配置でき、足部を竿管の後方に突出させることが防
止できる。
【0040】以上の3形態P1,P2,P3では、釣糸
導入ガイド部材4のアーム部4aは左右2本に分割して
おり、釣糸の挿通作業等が便利になるようにしている
が、釣糸導入孔3aを覆うように1本のアーム部で形成
してもよい。
【0041】図14は第8実施形態例を示す。竿管1に
設けた長孔に装着した釣糸導入ガイド3の上方に被せる
ように板金を橋状に加工した釣糸導入ガイド部材24を
配設している。取り付けは釣糸導入ガイド部材24の前
端の筒状部24cを足部として竿管1に固定している
が、後端部24f’はスライド可能にしている。後端部
24f’は竿管1に接触している必要はなく、浮き上が
っていてもよいが、ここを固定してもよい。釣糸導入ガ
イド部材24の後方には案内孔24hを形成しており、
釣糸12はこの孔を介して釣糸導入ガイド3の釣糸導入
孔に導入される。また、この釣糸導入孔の上方は左右の
アーム部24aが離隔しているため開放されており、釣
糸操作等が容易である。
【0042】また、上記筒状部に縦割りを入れておき、
適宜な押圧力で竿管1に保持すると共に、釣糸導入ガイ
ド部材4を前後に移動できる構成にすることもでき、こ
うすれば、釣糸導入孔に対する案内孔24hの前後位置
を調節でき、リールの高さや大きさによって釣糸12の
導入角度が異なっても、張力の掛った釣糸12が案内孔
24hに接触しないように調節できる。この案内孔の周
縁には耐摩耗性部材をコーティングしてもよく、また、
釣糸導入孔の幅よりも大径に形成して案内孔に強い力が
作用することを防止し、張力の掛った釣糸12から受け
る強い力は釣糸導入ガイド3によって受けるようにする
ことができる。案内孔24hの形状は前後に長い形状で
も、円形でもよい。
【0043】図15は第9実施形態例を示す。釣糸導入
ガイド部材4の前後の足部と釣糸導入ガイド3とをゴ
ム、エラストマー、軟質樹脂等の衝撃力吸収作用のある
部材20で保持し、これを介して竿管1に固定してい
る。固定は、部材20によって釣糸導入ガイド部材4の
前後足部を保持した領域を竿管1と共に糸で巻回し、更
には、その巻回糸の上から接着剤等の固定材を含浸させ
て固定部1kを形成している。一方、釣糸導入ガイド部
材4のアーム部4aは、頂部4tの直前部4Bを竿管側
に凸に形成し、更にその前側は緩やかに上方に凸状に形
成し、全体としてS字状に形成している。従って、釣竿
の落下等によって釣糸導入ガイド部材4の頂部に衝撃負
荷が作用しても、部材20の材料的な弾性で負荷を吸収
すると共に、S字状のアーム部4aの変形によっても吸
収する。ガイドリング15は頂部4tよりも下方位置に
装着されているため、損傷が防止される。
【0044】図16から図18は、例えば図3の釣糸導
入ガイド部材4と釣糸導入ガイド3とを一体化した形態
の例を示している。何れも部品数が少なく、部品管理と
組立装着が簡便であり、低コスト化できる。また、これ
らの形態例の他、本発明形態(図9の例を除く)では、
釣糸導入ガイド部材と釣糸導入ガイド(或いはその一体
化部品)は、竿管1の大きさが変っても部品の共通化が
容易である。即ち、釣糸導入ガイド部材の足部の幅を狭
く形成するか、或いは薄めの板金で形成すれば、糸の巻
回力等によって容易に竿管曲面に沿わせて固定できる。
また釣糸導入ガイドは小径竿管に略合わせるように形成
しておけば、径の大きな竿管に対して装着した際に、竿
管表面との間に僅かな隙間が生じても接着剤等を充填し
て埋めれば特に不都合は無く、部品の共通化ができる。
【0045】図16はS字状の釣糸導入ガイド部材本体
30に筒状ガイド28が貫通装着されており、その後端
開口にはセラミックス等のガイドリング15が装着され
ている。釣糸導入ガイド部材本体30の前部30nは、
竿管1に形成した長孔に装着させた釣糸導入ガイド部で
あり、釣糸導入孔3aを形成している。釣糸導入ガイド
部材本体30の前部30nを保持固定することによっ
て、釣糸導入孔3aとガイドリング15との位置も定ま
り、調節が不要である。釣糸導入ガイド部材本体30は
金属や合成樹脂で形成したり、或いはセラミックスで形
成してもよい。
【0046】図17はつの字状の釣糸導入ガイド部材本
体32を主体に形成しており、その一端は竿管1に設け
た長孔に装着し、釣糸導入孔3aを形成する釣糸導入ガ
イド部32nであり、残りの大部分はアーチ状であり、
釣糸導入ガイド部32nの上に橋状に覆っている。その
後端部は巻回糸によって固定し、更にその上から接着剤
等を含浸させて固化させた固定部1kに形成している。
また、釣糸導入孔3aの後方の適宜高さ位置にはガイド
リング15が装着されている。釣糸導入ガイド部32n
は接着等によって固定してもしなくてもよい。また固定
部1kを無くして、釣糸導入ガイド部32nのみを接着
等によって固定してもよい。釣糸導入ガイド部材本体3
2の材料は図16の場合と同様である。
【0047】図18は後方に山形に曲った部分を有する
釣糸導入ガイド部材本体34を主体とし、その前側は竿
管1に設けた長孔に装着した釣糸導入ガイド保持体34
nであり、内周にはセラミックス等の釣糸導入ガイド3
が装着されており、釣糸導入孔3aを有している。この
釣糸導入ガイド3はその後部が図示のように後方に上る
ように傾斜しており、釣糸導入ガイド部材本体34の山
形部に設けた案内孔と合致させており、こうして釣糸1
2を後方から斜めに竿管内部に導入できる。固定部1k
は図17の場合と同様である。釣糸導入ガイド部材本体
34の材料は図16等と同様である。
【0048】図19と図20は釣糸導入ガイド部材4の
10実施形態例を示す。図20はそれを竿管1に装着
した側面図であり、図19は釣糸導入ガイド部材4の平
面図である。特徴は、釣糸導入ガイド3の後方位置の上
記各実施形態例において説明したガイドリングを2個の
ローラーR1,R2に置換えており、これらのローラー
は夫々枢軸J1,J2で回転自在に支承されている。従
って、釣糸12の導入案内抵抗が極めて小さくなる。釣
糸導入ガイド3の上方は大きな長い開放部KHになるよ
うにアーム部4aが両側に大きく離れて形成されている
が、ローラーとの組合せではこれに限らず、アーム部は
一本であってもよい。
【0049】図21は他の形態例を示す。釣糸導入ガイ
ド部材4は緩やかなアーチ状であり、その前後の足部は
合成樹脂や繊維強化合成樹脂製等の基台部22に埋込ま
れている。埋込みでは、基台部成形時に一緒に埋込み成
形するか、或いは後から軟質部材で肉盛して一体化す
る。また、釣糸導入孔3aの開放口部はこの基台部22
に長孔状、かつ前上がりに形成されており、釣糸導入孔
3aが保護され得る。釣糸導入ガイド部材4であって、
前記釣糸導入孔3aの後方位置には案内孔4hが設けら
れている。また、その前後には軽量化のために孔を設け
ている。
【0050】足部の埋込みは、基台部22か、或いは竿
管1の厚肉部1nまでで行い、厚肉部を除いた竿管本体
には埋め込まないで竿管強度を保持する。竿管1には釣
糸導入孔3aが形成されており、これによって竿管強度
は低下するが、これ以上の強度低下を来さないためであ
る。釣糸導入ガイド部材4を基台部22に埋め込んで予
め成形固定した後、その組部品を竿管の厚肉部1nに接
着固定してもよい。埋込み状に形成すれば、固定部の強
度が向上し、埋込み肉厚の量に応じて釣糸導入ガイド部
材4の保護や、既述のように釣糸導入孔3aの保護がで
き、デザイン性も向上する。
【0051】図22は図15で説明した釣糸導入ガイド
部材4等の保持固定構造には釣糸導入ガイド部材4の形
状は無関係であることを説明する第11実施形態例であ
る。即ち、釣糸導入ガイド部材4が衝撃等の負荷を撓み
変形で容易に吸収する構造でなくてもよく、釣糸導入ガ
イド部材4の両端足部と釣糸導入ガイド3とをゴム、エ
ラストマー、軟質樹脂等の衝撃力吸収作用のある部材2
0で保持し、これを介して竿管1に保持固定している構
造を示す。この場合にも、釣竿が落下等して、釣糸導入
ガイド部材4に衝撃を受けてもこの部材20の存在でそ
れを吸収し、釣糸導入ガイド部材4や釣糸導入ガイド3
を保護できる。また、竿管1そのものも保護できる。特
に釣糸導入ガイド部材4の両足部を保持固定した固定部
1kの剥離や破損が防止できる。
【0052】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明の
請求項1によれば、中通し釣竿に装着された釣糸導入ガ
イド部材は、左右のア−ム部が釣糸を導入するための孔
の幅より広い開口部を有するので、釣糸を導入するため
の孔の上側は開放されて糸通し作業や糸案内が円滑にで
きると共に、釣糸導入ガイド部材の下側は竿管との間が
開放されているので軽量化が図れる。また、釣糸導入ガ
イド部材が金属の板部材で一体に形成されるため、プレ
ス成形できて製造が容易となり、低コスト化でき、更に
軽量高強度にできる。請求項2では、請求項1の作用効
果に加えて、糸絡みが防止される。請求項では、釣竿
が落下等によって釣糸導入ガイド部材の凸な山形状部の
頂部に衝撃力が作用しても、凹形状のアーム部の変形に
よってそれを吸収できる。請求項では、アーム部の変
形を受け止めて該アーム部の永久変形を防止し、弾性変
形に留める。請求項5では、アーム部が左右に分割形成
されているため、糸通しや釣糸操作が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態例で、中通し釣竿の平面視と一部
拡大の平面図である。
【図2】同中通し釣竿に糸通し具を挿通させる場合の要
部断面側面視と一部拡大縦断面図である。
【図3】同中通し釣竿の要部斜視図である。
【図4】同釣糸導入ガイド部材の斜視図である。
【図5】図3の矢視線E−Eによる横断面背面図であ
る。
【図6】同釣糸導入ガイド部材の展開平面図である。
【図7】第2実施形態例の要部斜視図である。
【図8】図7の上半分断面の側面図である。
【図9】第3実施形態例で、釣糸導入ガイド部材の斜視
図である。
【図10】第4実施形態例で、要部の斜視図である。
【図11】第5実施形態例で、釣糸導入ガイド部材の斜
視図である。
【図12】第6実施形態例で、要部の側面図である。
【図13】第7実施形態例で、要部の縦断面図である。
【図14】第8実施形態例で、要部の斜視図である。
【図15】第9実施形態例で、要部の側面図である。
【図16】他の形態例で、要部の斜視図である。
【図17】他の形態例で、要部の斜視図である。
【図18】他の形態例で、要部の斜視図である。
【図19】第10実施形態例で、釣糸導入ガイド部材の
平面視図である。
【図20】図19の釣糸導入ガイド部材を装着した釣竿
の要部側面図である。
【図21】他の形態例で、要部の斜視図である。
【図22】第11実施形態例で、要部の側面図である。
【符号の説明】
1、10、11、20 竿管 3 釣糸導入ガイド 3a 釣糸導入孔 4、4” 釣糸導入ガイド部材 4a、4j ア−ム部 4c、4f 足部 4e 釣糸案内部 15 ガイドリング A 中通し釣竿
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鶴藤 友義 東京都東久留米市前沢3丁目14番16号ダ イワ精工株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−107739(JP,A) 特開 昭58−158119(JP,A) 特開 平7−313021(JP,A) 特開 平7−23677(JP,A) 実開 平7−36651(JP,U) 実開 平5−7074(JP,U) 実用新案登録3007714(JP,U) 実用新案登録3000404(JP,U) 特公 昭32−10592(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01K 87/00 610 - 620 A01K 87/04

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 竿管の略前後方向に伸び、かつ竿管に設
    けて釣糸を導入するための孔の左右方向幅より広い開口
    幅部を有する左右のア−ム部と、該ア−ム部の後方部
    に、竿管表面よりも高い位置で糸を案内する釣糸案内部
    を設けた釣糸導入ガイド部材が金属の板部材で一体に形
    成されて前記釣糸を導入するための孔の前後の竿管に足
    部が固定され、前記左右のアーム部は前記足部に対して
    板面が起立し、かつ、アーム部の下側が開放されている
    ことを特徴とする中通し釣竿。
  2. 【請求項2】 前記左右のアーム部の外側の間隔は、前
    記竿管の外径に対して略同等以下である請求項1記載の
    中通し釣竿。
  3. 【請求項3】 竿管に設けた釣糸を導入するための孔の
    上側に亘るように竿管に装着された釣糸導入ガイド部材
    の側面視形状が、後部が外方向に凸な山形状であり、こ
    れに連続する前側部が竿管表面方向に凸な凹形状アーム
    部であり、かつ、該凹形状アーム部が変形でき、前記後
    部に竿管表面よりも高い位置で糸を案内する釣糸案内部
    を設けていることを特徴とする中通し釣竿。
  4. 【請求項4】 竿管に形成した孔に設けて釣糸を導入す
    る孔を形成する釣糸導入ガイドの上方に併設され、竿管
    に装着された釣糸導入ガイド部材の側面視形状が、後部
    が外方向に凸な山形状であり、これに連続する前側部が
    竿管表面方向に凸な凹形状アーム部であり、前記後部に
    竿管表面よりも高い位置で糸を案内する釣糸案内部を設
    け、前記アーム部の前方部が前記釣糸導入ガイドと小さ
    な隙間を有するか軽く接触する程度に形成されているこ
    とを特徴とする中通し釣竿。
  5. 【請求項5】 前記アーム部を左右に分割形成してなる
    請求項3又は4記載の中通し釣竿。
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