JP2000262187A - 中通し釣竿 - Google Patents

中通し釣竿

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JP2000262187A
JP2000262187A JP2000069772A JP2000069772A JP2000262187A JP 2000262187 A JP2000262187 A JP 2000262187A JP 2000069772 A JP2000069772 A JP 2000069772A JP 2000069772 A JP2000069772 A JP 2000069772A JP 2000262187 A JP2000262187 A JP 2000262187A
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fishing line
rod
fishing
line introduction
introduction guide
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JP2000069772A
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English (en)
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Yasushi Hashimoto
泰 橋本
Masaru Akiba
勝 秋葉
Yasuhisa Kaneda
泰久 金田
Tomoyoshi Tsurufuji
友義 鶴藤
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Globeride Inc
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Daiwa Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開口部を大きくでき、釣糸案内や糸通しがス
ム−ズにできたり、軽量かつ簡易な構造の釣糸導入ガイ
ド部材を有する中通し釣竿を提供する。 【解決手段】 竿管1の前後方向に伸び、竿管内部に釣
糸を導入する孔3aの上方を跨ぐように釣糸導入ガイド
部材4を配設してその前後足部4c,4fを竿管に固定
し、該釣糸導入ガイド部材後部にガイドリング15を設
け、前側のアーム部4aは左右2本に分割されており、
前記ガイドリングは、竿管の前側方向に対して略90度
±15度の範囲に傾斜するよう構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、竿管に形成した
釣糸導入孔の外側に配設した釣糸導入ガイド部材を改良
した中通し釣竿に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、釣糸を釣竿竿管の外側から内側に
導入する中通し釣竿において、中通し釣竿に穿設された
孔に設けた釣糸導入ガイドは、例えば実用新案登録第3
007714号公報のように、上方部を開放させて釣糸
案内や糸通しを円滑にさせるよう、合成樹脂製釣糸導入
ガイドの上方を開口させた構造を採り、竿管に装着した
セラミックス製等のガイド部材等を保護する両側壁を有
している。また後方の釣糸を前方の竿管内部に導入する
他、釣糸を上方や横方向に引く等第3の方向に案内する
際の接触部に摩擦を低減させるガイド部材や糸受け部を
装着している。側壁は大きくて重量があり、ガイド部材
や糸受け部も相応の重量があるため、釣糸導入ガイド全
体が重くなる。軽量化のために釣糸導入ガイドの側壁等
の枠体を薄肉厚にしようとすると、強度が低下して破損
が発生し易くなると共に、ガイド部材や糸受け部が外れ
易くなる。また、ガイド部材の他に糸受け部をも装備し
ているため、釣糸導入ガイドの枠体の構造が複雑化し、
コストアップになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする主た
る問題は、側壁の存在と複数のガイド部材や糸受け部の
存在によって重量が重くなり、軽量化のために釣糸導入
ガイドの枠体を薄肉厚にしようとすると強度が低下して
破損が発生し易くなると共に、ガイド部材や糸受け部が
外れ易くなり、また、釣糸導入ガイドの枠体の構造が複
雑化し、コストアップになることである。
【0004】本発明の第1の目的は、開口部を大きくで
き、釣糸案内や糸通しがスム−ズにできたり、軽量かつ
簡易な構造の釣糸導入ガイド部材を有する中通し釣竿を
提供することである。また、釣糸導入ガイド部を小型軽
量化することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的に鑑み
て、請求項1では、竿管の前後方向に伸び、竿管内部に
釣糸を導入する孔の上方を跨ぐように釣糸導入ガイド部
材を配設してその前後足部を竿管に固定し、該釣糸導入
ガイド部材後部にガイドリングを設け、前側のアーム部
は左右2本に分割されており、前記ガイドリングは、竿
管の前側方向に対して略90度±15度の範囲に傾斜し
ていることを特徴とする中通し釣竿を提供する。釣糸を
導入する孔の上方とは、竿管の半径方向外側を意味し、
釣糸導入孔を釣竿の下側にして使用する場合には、釣糸
導入ガイド部材アーム部は釣糸導入孔の下側であるが、
これも含む。
【0006】請求項2では、竿管の前後方向に伸び、竿
管内部に釣糸を導入する孔の上方を跨ぐように釣糸導入
ガイド部材を配設してその前後足部を竿管に固定し、該
釣糸導入ガイド部材後部にガイドリングを設け、前側の
アーム部は左右2本に分割されており、前記ガイドリン
グは、竿管の後側方向に対して略30度〜80度の範囲
に傾斜していることを特徴とする中通し釣竿を提供す
る。請求項3では、竿管の前後方向に伸び、竿管内部に
釣糸を導入する孔の上方を跨ぐように釣糸導入ガイド部
材を配設してその前後足部を竿管に固定し、該釣糸導入
ガイド部材後部にガイドリングを設け、前側のアーム部
は左右2本に分割されており、前記ガイドリングは、竿
管の前側方向に対して略45度±30度の範囲に傾斜し
ていることを特徴とする中通し釣竿を提供する。
【0007】請求項1の中通し釣竿の竿管に装着された
釣糸導入ガイド部材のガイドリングの傾斜角度は、張力
の作用している釣糸と略直交する角度であり、ガイドリ
ングの開口は挿通する釣糸に対して広く、このため釣糸
はガイドリングに接触し難く、釣糸抵抗が低減でき、釣
糸を円滑に案内できる。また、アーム部が左右2本に分
割されているため、釣糸挿通作業等が便利になる他、釣
糸導入ガイド部材は釣糸導入孔の上方を跨ぐように構成
されているので、壁が無く、竿管との間に開放部が存在
して軽量化が図れる(原出願0038,0040,00
07,0023等)。
【0008】更に、足部を竿管に固定しているため釣糸
導入ガイド部材が強固になる。更には、釣糸導入ガイド
部材を金属板で形成すると特に圧力や衝撃に強く、高強
度にできると共にプレス成形できて製造が容易となり、
低コスト化できる。
【0009】請求項2の傾斜角度では、釣糸を導入する
孔とガイドリングとの間に距離や空間を持たせることが
でき、釣糸を釣糸導入孔の上方又は側方に出し入れ操作
し易い。また、ガイドリングが釣糸導入孔から後方に離
れているわりには釣糸導入ガイド部材の足部を釣糸導入
孔に近く配置でき、足部を竿管の後方に突出させること
が防止できる(原出願0039)。請求項3の傾斜角度
では、ガイドリングを釣糸導入孔に近づけて釣糸の竿管
に対する傾斜角度も小さくさせることができ、釣糸を円
滑に導入し易く、しかも釣糸がガイドリング上方から前
方に流れても、釣糸が釣糸導入ガイド部材に引っ掛るこ
とが防止され、円滑に導入できる。また、釣糸導入孔と
ガイドリングとの距離を小さくしてこの部分の外方への
突出高さや長手方向のサイズを小さくできるため、小型
軽量化し易い(原出願0038)。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例を図面
に基づき説明すると、図1から図6は第1実施形態例
で、図1は中通し釣竿の平面図と一部拡大平面図、図2
は中通し釣竿に糸通し具を挿通時の要部断面側面図と一
部拡大断面側面図、図3は中通し釣竿に釣糸導入ガイド
部材が取り付けられた斜視図、図4は釣糸導入ガイド部
材の斜視図、図5は図3の矢視線E−Eによる中通し釣
竿と釣糸導入ガイド部材の断面背面図、図6は釣糸導入
ガイド部材本体の展開平面図である。
【0011】中通し釣竿Aは複数本の竿管が継合され、
元竿管1の前側に中竿管10と穂先竿管11が順次その
継合部内周に前側の竿管の継合部外周が夫々振出式に継
合されている。元竿管1に装着されたリ−ル2のスプ−
ルに巻回された釣糸12を釣竿の内部に挿通させる時
は、図2のように、先ず穂先竿管11の釣糸ガイド13
の先端から糸通し具Bを挿通させる。
【0012】前記各竿管1、10、11の製法は、夫々
長方形に裁断された図示しないプリプレグシ−トが、図
示しない芯金に適宜回数巻回された後、その外側にテ−
ピングが施され、加熱炉の中に入れられて常法に従って
熱硬化処理で一体に形成される。プリプレグシ−トは、
例えば炭素繊維やガラス繊維やアラミド繊維やアルミナ
繊維やケプラ繊維及びその他の有機繊維、無機繊維など
の高強度繊維で補強した織布等にエポキシ樹脂、フェノ
−ル樹脂、ポリエステル樹脂等の熱硬化性合成樹脂や熱
可塑性合成樹脂が含浸(又は混合)されて形成されてい
る。
【0013】元竿管1には前後方向に長い長孔1aが形
成されており、緩衝材14を介在させて釣糸導入ガイド
3が装着固定されている。釣糸導入ガイド3は金属やセ
ラミックス等の硬質材で形成されている。この釣糸導入
ガイド3には中央に元竿管1の軸長方向に長い広幅長孔
からなる釣糸導入孔3aが形成され、釣糸導入ガイド3
の外周側面縁の長手方向前後端の一端側には横断面U字
状の凹部3bが形成されており、該凹部3bに元竿管1
の長孔1aの縁(孔壁)を嵌合させている。釣糸導入ガ
イド3の前後の元竿管1に亘って、釣糸導入ガイド部材
4が装着固定されている。釣糸導入ガイド部材4はステ
ンレス、チタン等の金属材や合金、硬質合成樹脂、強化
樹脂、補強セラミックス、繊維強化金属、又はこれらの
材料の表面に金属やセラミックスを蒸着した硬質材で形
成されている。
【0014】釣糸導入ガイド部材4は、前方に向かって
緩傾斜状に伸びる左右のア−ム部4a、4aと、その先
に両アーム部の連結部4bと該連結部の先に足部4cが
一体形成されている。また、ア−ム部4a、4aの後部
に他の連結部4dを介して後方に急傾斜状に下がる釣糸
案内部4eが形成され、さらにその後部に足部4fが形
成されている。従って、両アーム部は連結部4b、4d
によって略矩形状に連続し、連続しているため釣糸導入
ガイド部材4は強度的に高強度になる。
【0015】釣糸案内部4eには案内孔のガイドリング
15が固定されている。ガイドリング15はセラミック
ス等の硬質材で形成されているが、図3に示すように、
部材4の頂部よりもΔだけ下がった位置に取り付けてい
るので、釣糸導入ガイド部材4が外部から衝撃を受けて
も衝撃は頂部で受け止め、その破損が防止され得る。硬
質材のガイドリング15に代えて釣糸導入ガイド部材4
の釣糸案内部4eに設けた案内孔縁に耐摩耗性の被膜を
形成するようにしてもよい。離隔したア−ム部4a、4
aでできる開口幅αは、元竿管1の長孔1aに装着固定
された釣糸導入ガイド3の釣糸導入孔3aの左右方向幅
βより広く形成されている。更にガイドリング15の内
周径は、開口幅αと釣糸導入孔3aの幅βの中間が望ま
しいが、釣糸導入孔3aの幅βより小さくとも、また開
口幅αより大きくてもよい。又、ア−ム部4a、4aの
外側の間隔γは、元竿管1の外径δに対して略同等以下
が好ましく、このように形成すれば糸絡みが防止でき
る。
【0016】釣糸導入ガイド部材4が金属板で形成され
る場合は、図6のように金属板4′に、ア−ム部4a、
4aと連結部4bと足部4cと、ア−ム部4a、4aの
後部に他の連結部4dと釣糸案内部4eと足部4fとが
一体に打ち抜き形成される。釣糸案内部4eにはガイド
リング用透孔4gが形成される。更にア−ム部4a、4
aはその連結部4b側が幅広部4h、4hに形成され、
他の連結部4d側が細幅部4i、4iに形成されてい
る。金属板4′が釣糸導入ガイド部材4の形状に折り曲
げられる時は、ア−ム部4a、4aの細幅部4i、4i
が夫々捻られて連結部4bに対して夫々幅広部4h、4
hが起立するように屈曲される。
【0017】釣糸導入ガイド部材4が元竿管1に取り付
けられる時図2のように元竿管1に段差状の突起部1b
が形成されており、元竿管1の外周に足部4fが載せら
れると共に、当該突起部1bに足部4fが当接され、そ
の外周に図1、図3のように紐16を巻回して固定して
いる。足部4cは元竿管1の外周に載せられて紐17を
巻回して固定している。
【0018】釣糸12を各竿管の内側に挿通させる時、
穂先竿管11の釣糸ガイド13の先端から挿入されて使
用される糸通し具Bは、糸条本体5の一端に屈曲部6を
介して釣糸係止部材7が取り付けられ、他端に足部材8
が固定されており、該足部材8側には止め部材9が前記
釣糸係止部材7から適宜長さ位置に止められるように嵌
合されている。糸条本体5は、例えばステンレスワイヤ
−の外周に樹脂コ−テングされて容易に可撓自在に形成
されている。屈曲部6は図では金属環が複数個連結さ
れ、釣糸係止部材7の重量で屈曲自在に形成されてい
る。釣糸係止部材7には紐製の釣糸掛け部18が固定さ
れている。止め部材9は、例えば合成樹脂製で貫通孔が
形成されており、その貫通孔内に、図示しない孔のあい
た弾性の狭持体が固定されている。
【0019】中通し釣竿Aに糸通し具Bが挿通される時
は、中竿管10の中に穂先竿管11を収納した状態のま
ま元竿管1から中竿管10を引き出す。次に糸通し具B
の釣糸掛け部18から止め部材9までの長さが、この状
態の釣竿の穂先竿管11の釣糸ガイド13の先端から釣
糸導入ガイド3の釣糸導入孔3aまでの長さと略同じ長
さになるように止め部材9が移動される。こうして糸通
し具Bの準備が終わったところで一旦竿を概ね収納さ
せ、糸通し具Bの釣糸係止部材7を穂先竿管11の釣糸
ガイド13の先端から竿管内側に挿入し、釣竿を上方に
向けると、釣糸係止部材7の重量で竿管内側を落下す
る。従って、収納状態のままか、或いは中竿等を引き出
せば、釣糸ガイド13の先端に止め部材9が当たる。
【0020】穂先竿管11を収納する中竿管10を引き
出せば止め部材9が釣糸ガイド13の先端に当たり、釣
糸係止部材7が釣糸導入ガイド3の釣糸導入孔3aの位
置に来る。ここで釣糸導入孔3aが下側になるように中
通し釣竿Aを傾けると、屈曲部6が釣糸係止部材7の重
量で屈曲されて釣糸係止部材7と釣糸掛け部18が釣糸
導入孔3aから外側に突出状態になる。この状態でリ−
ル2から引き出された釣糸12を釣糸掛け部18に結着
した後に、糸通し具Bを引き上げて取り外し、釣糸12
に図示しない仕掛が取り付けられる。
【0021】前記のように糸通し具Bが中通し釣竿Aの
中に通されると、中通し釣竿Aはリ−ル2側を下に、竿
先側を上にして中竿管10の中に穂先竿管11が収納さ
れた状態で元竿管1から中竿管10が引き出され、糸通
し具Bが竿管内側に通されて中通し釣竿Aが傾けられる
ことにより、釣糸係止部材7の重量で竿管内側を落下す
ると共に、釣糸係止部材7の重量で屈曲部6が屈曲して
釣糸係止部材7と釣糸掛け部18が釣糸導入ガイド3の
前後に長い長孔状の釣糸導入孔3aから外側に出される
ので、釣糸掛け部18に釣糸12を結着することが極め
て容易になると共に、後は糸通し具Bを竿管内側から引
き出せばよいだけなので釣糸12を竿管内側に案内する
ことが簡単容易になる。糸通し具Bの釣糸掛け部18か
ら止め部材9までの長さは、穂先竿管11の釣糸ガイド
13の先端から釣糸導入ガイド3の釣糸導入孔3aまで
の長さに応じて止め部材9が移動されて変更される。
【0022】中通し釣竿Aはリ−ル2側を下に、竿先側
を上にして糸通し具Bが竿管内側に挿通されるので、穂
先竿管11が飛び出すことがなく、重いリ−ル装着側が
竿先側より低いので安定して糸通し具Bが挿通出来ると
共に、穂先竿管11が飛び出して折損することが防止で
きる。釣糸導入ガイド3の釣糸導入孔3aの上方は開放
形成されており、釣糸導入ガイド3の前後の元竿管1に
橋状に装着固定された釣糸導入ガイド部材4のア−ム部
4a、4aの開口幅αは釣糸導入孔3aの幅βより広く
形成されているので、糸通し具Bがア−ム部間の開口か
ら外側に突出し易くなり、糸通し作業が容易になされ
る。
【0023】前記のように中通し釣竿Aの元竿管1に固
定された釣糸導入ガイド部材4は、左右のア−ム部4
a、4aの開口幅αが元竿管1の長孔1aに装着固定さ
れた釣糸導入ガイド3の釣糸導入孔3aの幅βより広い
ので、釣糸導入孔3aの上方側は広く開放されて糸通し
作業や糸案内が円滑にできると共に、左右のア−ム部4
a、4aの下側は側壁等も無く開放されているので軽量
化が図れ、シンプルになる。又、金属製の板、ワイヤ−
条体で形成された釣糸導入ガイド部材4は、ア−ム部4
a、4aが捻られて立体的に形成されているので圧力や
衝撃に強く、軽量高強度にできると共に簡易な構造にで
きる。
【0024】前記のように中通し釣竿が構成されると、
中通し釣竿Aの元竿管1に固定された釣糸導入ガイド部
材4は、左右のア−ム部4a、4aの開口幅αが釣糸導
入ガイド3の釣糸導入孔3aの幅βより広いので、釣糸
導入孔3aの上方側は開放されて糸通し作業や糸案内が
円滑にできると共に、左右のア−ム部4a、4aの下側
も開放されているので軽量化が図れ、シンプルになる。
又、釣糸導入ガイド部材4は、ア−ム部4a、4aが捻
られて形成されているので圧力や衝撃に強く、軽量高強
度にできると共に簡易な構造にできる。
【0025】図7、図8は第2実施形態例で、図7は中
通し釣竿に釣糸導入ガイド部材4”が取り付けられた斜
視図、図8は上半分断面の側面図である。第2実施形態
例で釣糸導入ガイド部材4”は、前方に向かって伸びる
左右のア−ム部4j、4jとその先端に連結部4kと足
部4cが形成されている。ア−ム部4j、4jの後部に
他の連結部4dを経て、急傾斜状に後方に下がる釣糸案
内部4eが形成され、さらにその先端に足部4fが形成
されている。釣糸案内部4eの孔にはガイドリング15
が固定されている。更にア−ム部4j、4jは連結部4
k側が幅広部に形成され、他の連結部4d側が細幅部4
m、4mに形成されている。ア−ム部4j、4jの細幅
部4m、4mは、夫々捻られて屈曲されている。他の構
成は前記第1実施形態例と略同一である。
【0026】釣糸導入ガイド部材4”が元竿管1に取り
付けられる時図8のように元竿管1の外面に突起部1b
が形成されており、元竿管1の外周に足部4fが載せら
れると共に突起部1bに足部4fが当接されてその外周
に紐16が巻回固定されている。足部4cは元竿管1の
外周部に形成された細長い凹部1c内に挿入されて紐1
7が巻回固定されている。図8で釣糸12は釣糸導入ガ
イド3の釣糸導入孔3aとガイドリング15の中を通さ
れ、釣糸導入ガイド3の位置とガイドリング15が固定
された釣糸導入ガイド部材4”の相対的位置は、元竿管
1の長手方向と導入される釣糸12の成す角度が45°
以内(好ましくは10°〜30°)になるように形成す
るのが望ましい。
【0027】図9は第3実施形態例で、図9は釣糸導入
ガイド部材4”の斜視図である。第3実施形態例では、
第2実施形態例の釣糸導入ガイド部材4”の足部4c、
4fに代えて筒体19が溶着等で一体に固定されてい
る。筒体19の中空部内には元竿管1が挿入装着され、
筒体19の長手方向の釣糸導入用孔19aと釣糸導入ガ
イド3とを合致させる。他の構成は前記第2実施形態例
と略同一である。同様に、前記第1実施形態例の釣糸導
入ガイド部材4に筒体19を固定してもよい。
【0028】前記説明の釣糸導入ガイド部材4、4”の
足部4c、4fは一方又は両方の先端を屈曲形成して元
竿管1の外周の円周方向に沿って低く立設させた立設条
に設けた円周方向に長い孔に係止してもよい。更に足部
4c、4fに貫通孔を穿設して元竿管1にビス止めして
もよい。以上の図面では振り出しタイプの釣竿が図示さ
れているが、元竿管1の前側に中竿管を並継させる釣竿
でもよい。
【0029】前記実施形態例の釣糸導入ガイド部材のア
ーム部(4a又は4j)は釣糸導入ガイド3を上からカ
バーすると共に当接形成させて釣糸導入ガイド3を保護
するよう形成することもできる。又、前記アーム部の開
口部(幅αの部分)を竿管の長孔1aに略一致させる
か、やや小さく形成することで釣糸導入ガイド3を兼用
することもできる。その場合、別部材の釣糸導入ガイド
3はなくすることが可能となる。
【0030】さらに、前記した各実施形態例の釣糸導入
ガイド部材のガイドリングの前方(竿先方向)を開放し
た構造とし、連結部分4b(又は4k)の高さをガイド
リングの高さより低く形成することにより、中通し釣竿
としてのみでなく、竿管外側に釣糸ガイドを設けた従来
釣竿としての使用方法も可能となる。
【0031】図10は本発明の第4実施形態例を示す。
釣糸導入ガイド部材4の釣糸案内部4eにはガイドリン
グ15が固定されており、その前側は頂部4tを経て、
2本のアーム部4aが捻られることなく前方が下がる方
向に傾斜している。この前側の足部4cと、釣糸案内部
4eの後側の足部4fとは、竿管1の厚肉部1n内に埋
め込まれている。ガイドリング15の前方の釣糸導入孔
3aを形成している釣糸導入ガイド3は、上述の厚肉部
1nに面一状に埋込まれており、外部の衝撃から保護さ
れるよう構成されている。また、釣糸導入孔3aは長孔
が好ましいが、それ以外の円形孔や、また筒状孔であっ
てもよい。
【0032】足部4c,4fは紐(糸)を巻いた糸止め
や、ビス止め、接着剤等により固定する。その上から合
成樹脂や繊維強化合成樹脂によって覆い、埋込み硬化さ
せて固定すると共に、竿管を厚肉化させる。従って、固
定強度が向上する。また、竿管との一体感が向上する。
こうして釣糸導入ガイド部材4の固定は高強度である
が、釣竿を落下させた場合等の衝撃を緩和してガイドリ
ング15や竿管1の保護のために、下記の工夫をしてい
る。即ち、先ず、頂部4t付近を絞るよう成形して立体
的に形成している。また、両アーム部4aは捻らずに形
成しており、頂部から竿管1に向う径方向の力に対して
撓み易い。従って、釣竿が落下等して釣糸導入ガイド部
材4の頂部4tに衝撃が作用しても、頂部そのものは変
形し難く、頂部よりも低い位置にあるガイドリング15
が保護され、また、この時の衝撃力は両アーム部4aの
撓み変形によって吸収される。更にはアーム部が変形し
易いと、釣竿が撓む際の抵抗になり難く、竿調子が維持
できる。
【0033】図11は釣糸導入ガイド部材4の第5実施
形態例を示す。釣糸導入ガイド部材4の足部4c’,4
f、アーム部4a、釣糸案内部4eに図示の如く抜孔H
を形成して軽量化を図ることができる。またデザイン性
を向上させることもできる。更には、足部の抜孔Hの存
在は、合成樹脂等の固定材が抜孔Hに入って固化するこ
とにより足部と竿管との固定力が向上する。上記釣糸導
入ガイド部材4はその本体を板金部材をプレスで打ち抜
いて容易かつ低コストに成形しているが、図10のもの
では線材で形成してもよい。また、図11も含めてばね
材や形状記憶合金で形成してもよい。
【0034】釣糸導入孔3aを形成する釣糸導入ガイド
3を装着する長孔1aを竿管1に設けているため、竿管
1の長孔1a側は強度が低下している。このため、釣糸
導入ガイド部材4の足部を竿管の長孔と同じ角度位置領
域に固定すると、外部から衝撃や押圧を受けた場合に、
元々弱い長孔側に衝撃や押圧の力が作用し、竿管1が損
傷し易い。従って、この力を他側に分散させて竿管1を
保護するために、前側の足部を2本の脚部4c’に分割
し(各アーム部4a毎に形成し)、長孔から角度位置の
ずれた竿管1の側面寄りに当接させて固定させる。ま
た、後側の足部4fを分割形成してもよい。
【0035】図12は第6実施形態例を示す。釣糸導入
ガイド部材4の頂部4tは上方に突出した立体的な形状
に形成されており、変形し難い。その後側は急な傾斜状
であり、ガイドリング15を装着しており、前側のアー
ム部4aは竿管側に凸な凹形状であり、その前方部4A
は釣糸導入ガイド3の上面と略平行か、或いは緩い傾斜
状に形成されている。また、釣糸導入ガイド3との隙間
は小さいか、軽く接触する程度である。この釣糸導入ガ
イド3を保持していると共に、釣糸導入ガイド部材4の
足部4c,4fを固定している竿管領域は厚肉部1nと
して形成されている。
【0036】従って、落下等によって釣糸導入ガイド部
材4の頂部4tに力が作用しても、凹形状のアーム部4
aの変形によってそれを吸収する。また、アーム部の前
方部4Aは厚肉部1nに支えられた釣糸導入ガイド3と
接するか、或いは小さな隙間を有しているだけであるた
め、アーム部4aの変形を受け止めて該アーム部の永久
変形を防止し、弾性変形に留める。アーム部が変形し易
いため、釣竿の調子が硬くならないで済む。また、アー
ム部を図10や図11の様に左右に分割して形成してお
けば、釣糸導入ガイドの釣糸導入孔の上方を開放でき、
糸通しや釣糸操作が容易になる。この場合、アーム部の
前方部4Aは、釣糸導入ガイド3の左右側部壁の上面に
当接させると押圧負荷に対して強度が高く、また、この
部分に柔軟部材を設けて、この柔軟部材に押し付けるよ
うにするとよい。
【0037】図13は第7実施形態例を示す。竿管1の
厚肉部1nには長孔が形成されており、この孔にセラミ
ックスの釣糸導入ガイド3が装着されている。この釣糸
導入ガイドは前方に傾斜したガイド面を有する釣糸導入
孔3aを形成している。釣糸導入ガイドの下面3uは竿
管の内面から突出させて釣糸12が竿管内面に接触する
ことを防止して案内しているが、中竿等を収納する際の
邪魔にならないように突出量は僅かにしている。また、
振出竿において釣糸12を挿通させたまま中竿等を収納
した後に、再び中竿等を引き出す際に、該中竿等の表面
に釣糸が絡んだ状態で引き出され、釣糸が先端の継合部
に食い込むことがあり、これを防止するために中竿上の
釣糸を掃くブラシ(刷毛)23を元竿管1内に装備させ
ることがある。これを長孔等に釣糸導入ガイド3を装着
する際に、図の様に長孔壁と釣糸導入ガイド3の後端と
の間に狭持して保持すれば、新たな場所に保持するより
も工数が省ける。
【0038】上記釣糸導入ガイド3の上方を跨ぐように
釣糸導入ガイド部材4を配設しているが、後方のガイド
リング15の傾斜角が竿管1の前側方向に対して略90
度±15度の範囲にある形態P1では、張力の作用して
いる釣糸12と略直交する角度であり、ガイドリング1
5の孔径が小さくても開口は挿通される釣糸に対して広
く、このため釣糸はガイドリングに接触し難く、釣糸抵
抗が低減でき、釣糸を円滑に案内できる。ガイドリング
15の傾斜角が竿管1の前側方向に対して略45度±3
0度の範囲にある形態P2では、釣糸導入ガイド3にガ
イドリングを近づけて釣糸12の竿管1に対する傾斜角
度も小さくさせることができ、釣糸を円滑に導入し易
く、しかも釣糸がガイドリング上方から前方に流れても
(糸ふけしても)、釣糸が釣糸導入ガイド部材4に引っ
掛ることが防止され、円滑に導入できる。また、釣糸導
入ガイド3とガイドリングとの距離を小さくしてこの部
分の外方への突出高さや長手方向のサイズを小さくでき
るため、小型軽量化し易い。
【0039】ガイドリング15の傾斜角が竿管1の後側
方向に対して略30度〜80度の範囲にある形態P3で
は、釣糸導入ガイド3とガイドリング15との間に距離
や空間を持たせることができ、釣糸12を釣糸導入ガイ
ドの上方又は側方に出し入れ操作し易い。また、ガイド
リング15が釣糸導入ガイド3から離れているわりには
釣糸導入ガイド部材4の足部4fを釣糸導入ガイド3に
近く配置でき、足部を竿管の後方に突出させることが防
止できる。
【0040】以上の3形態P1,P2,P3では、釣糸
導入ガイド部材4のアーム部4aは左右2本に分割して
おり、釣糸の挿通作業等が便利になるようにしている
が、釣糸導入孔3aを覆うように1本のアーム部で形成
してもよい。
【0041】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明の
請求項1によれば、釣糸はガイドリングに接触し難く、
釣糸抵抗が低減でき、釣糸を円滑に案内できる。また、
アーム部が左右2本に分割されているため、釣糸挿通作
業等が便利になる他、釣糸導入ガイド部材は釣糸導入孔
の上方を跨ぐように構成されているので、壁が無く竿管
との間に開放部が有って軽量化が図れる。請求項2で
は、釣糸を釣糸導入孔の上方又は側方に出し入れ操作し
易い。また、ガイドリングが釣糸導入孔から後方に離れ
ているわりには釣糸導入ガイド部材の足部を釣糸導入孔
に近く配置でき、足部を竿管の後方に突出させることが
防止できる。請求項3では、釣糸の竿管に対する傾斜角
度も小さくさせることができ、釣糸を円滑に導入し易
く、しかも釣糸が釣糸導入ガイド部材に引っ掛ることが
防止され、円滑に導入できる。また、釣糸導入孔とガイ
ドリングとの距離を小さくしてこの部分の外方への突出
高さや長手方向のサイズを小さくできるため、小型軽量
化し易い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態例で、中通し釣竿の平面視と一部
拡大の平面図である。
【図2】同中通し釣竿に糸通し具を挿通させる場合の要
部断面側面視と一部拡大縦断面図である。
【図3】同中通し釣竿の要部斜視図である。
【図4】同釣糸導入ガイド部材の斜視図である。
【図5】図3の矢視線E−Eによる横断面背面図であ
る。
【図6】同釣糸導入ガイド部材の展開平面図である。
【図7】第2実施形態例の要部斜視図である。
【図8】図7の上半分断面の側面図である。
【図9】第3実施形態例で、釣糸導入ガイド部材の斜視
図である。
【図10】第4実施形態例で、要部の斜視図である。
【図11】第5実施形態例で、釣糸導入ガイド部材の斜
視図である。
【図12】第6実施形態例で、要部の側面図である。
【図13】第7実施形態例で、要部の縦断面図である。
【符号の説明】
1 竿管 3 釣糸導入ガイド 3a 釣糸導入孔 4,4” 釣糸導入ガイド部材 4a,4j ア−ム部 4c,4f 足部 15 ガイドリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金田 泰久 東京都東久留米市前沢3丁目14番16号ダイ ワ精工株式会社内 (72)発明者 鶴藤 友義 東京都東久留米市前沢3丁目14番16号ダイ ワ精工株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 竿管の前後方向に伸び、竿管内部に釣糸
    を導入する孔の上方を跨ぐように釣糸導入ガイド部材を
    配設してその前後足部を竿管に固定し、該釣糸導入ガイ
    ド部材後部にガイドリングを設け、前側のアーム部は左
    右2本に分割されており、前記ガイドリングは、竿管の
    前側方向に対して略90度±15度の範囲に傾斜してい
    ることを特徴とする中通し釣竿。
  2. 【請求項2】 竿管の前後方向に伸び、竿管内部に釣糸
    を導入する孔の上方を跨ぐように釣糸導入ガイド部材を
    配設してその前後足部を竿管に固定し、該釣糸導入ガイ
    ド部材後部にガイドリングを設け、前側のアーム部は左
    右2本に分割されており、前記ガイドリングは、竿管の
    後側方向に対して略30度〜80度の範囲に傾斜してい
    ることを特徴とする中通し釣竿。
  3. 【請求項3】 竿管の前後方向に伸び、竿管内部に釣糸
    を導入する孔の上方を跨ぐように釣糸導入ガイド部材を
    配設してその前後足部を竿管に固定し、該釣糸導入ガイ
    ド部材後部にガイドリングを設け、前側のアーム部は左
    右2本に分割されており、前記ガイドリングは、竿管の
    前側方向に対して略45度±30度の範囲に傾斜してい
    ることを特徴とする中通し釣竿。
JP2000069772A 1995-08-31 2000-03-14 中通し釣竿 Pending JP2000262187A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023090105A1 (ja) * 2021-11-18 2023-05-25 グローブライド株式会社 釣糸ガイド及び釣竿

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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