JPH10108337A - 電気接続箱の取付け構造 - Google Patents

電気接続箱の取付け構造

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JPH10108337A
JPH10108337A JP8260755A JP26075596A JPH10108337A JP H10108337 A JPH10108337 A JP H10108337A JP 8260755 A JP8260755 A JP 8260755A JP 26075596 A JP26075596 A JP 26075596A JP H10108337 A JPH10108337 A JP H10108337A
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JP
Japan
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fastening
hook
piece
claw
panel
Prior art date
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Pending
Application number
JP8260755A
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English (en)
Inventor
Yasuhito Suzuki
康仁 鈴木
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パネルへの取り付け作業性が良好で、かつ取
り付け後も振動で異音や電気的な接続不良が発生しない
電気接続箱の取付け構造を提供することである。 【解決手段】 電気接続箱2の箱本体3に引掛け部5の
一方としての適数の爪部7と、締付け部6の一方として
の締付け舌片8とを設け、かつパネル4に爪部7に係合
する引掛け部5の他方としての引掛け片9と、締付け部
6の他方としての締付け板10とを設け、爪部7を引掛
け片9に引っかけたとき締付け舌片8と締付け板10と
の間にずらし量Dが介在する。従って、締付け舌片8を
ボルト14、ナット15等で締付け板10に締め付けれ
ば、梃子の原理により小さい締め付け力でも爪部7は引
掛け片9に弾撥的に固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車体パ
ネルに取り付けられるヒューズ等の各種電気部品が搭載
された電気接続箱をパネルに着脱するための電気接続箱
の取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から車体等のパネルに電気接続箱を
着脱するための取付け構造に関しては種々なものが知ら
れている。例えば、実開昭64ー54716号公報に開
示されたものが知られている。図3に示すように、電気
接続箱50の箱本体51の上面には引掛け部の一方とし
ての2本の突き当てピン52が垂直方向に立設されてい
る。この突き当てピン52に係合する引き掛け部の他方
としてのたて穴53を有する上部ブラケット54はパネ
ル55の取付け面56から突出して設けられている。な
お、たて穴53の下部は逆すり鉢状に下方に向けて滑ら
かに拡がっている。
【0003】他方、箱本体51の下部には締付け部の一
方としての下部ブラケット57が一体的に設けられてい
ると共に、この下部ブラケット57には水平方向に縦長
の取付け穴58が設けられている。さらに、上記取付け
面56に設けられた締付け部の他方としてのアースブラ
ケット60には水平方向に立設された固定ボルト59
が、この取付け穴58に嵌入されるようになっている。
そして、取付け穴58に固定ボルト59が嵌入される
と、下部ブラケット57は固定ボルト59に螺合するナ
ット61で取付け面56に締め付けられるようになって
いる。
【0004】図4に示すように、上記構成の電気接続箱
50は、箱本体51上面に設けられた突き当てピン52
が上部ブラケット54のたて穴53に下方からはめ込ま
れる。このとき、箱本体51の下部に設けられた下部ブ
ラケット57が突出した固定ボルト59に接触しないよ
うにするために、箱本体51は取付け面56に対して下
方が手前(図中左方)に傾いた状態になっている。
【0005】次に、下部ブラケット57を取付け面56
方向へ押すと、箱本体51は突き当てピン52およびた
て穴53を中心に後方(図中右方)へ揺動するから、固
定ボルト59が取付け穴58内に嵌入されると共に、先
端が取付け穴58の反取付け面側に突出する。そこで、
ナット61で下部ブラケット57を締め付けることで、
電気接続箱50の箱本体51はパネル55に取り付けら
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
電気接続箱の取付け構造においては、固定ボルト59が
取付け穴58内に嵌入されるためには、箱本体51およ
び下部ブラケット57は後方へ揺動されなければならな
い。従って、取付け穴58の取付け面56側の中心は、
図4に示した二点鎖線のようにたて穴53を中心にした
円弧状の軌跡Tを描いて揺動する。しかしながら、取付
け穴58と固定ボルト59との干渉をなくすために、取
付け穴58の内径を大きくすると、固定ボルト59との
間の隙間が大きくなるから、ナット61を締め付ける前
に箱本体51は隙間分だけ下がってしまう。従って、突
き当てピン52がたて穴53から外れてしまうという問
題がある。
【0007】また、突き当てピン52にはリブ52aが
設けられており、たて穴53との間の隙間dをなくして
ガタ付きを防止しているが、このリブ52aの作用だけ
では箱本体51の脱落を防止できない。この外れを防止
するためには、ナット61を締め付けるまでは電気接続
箱50を含む箱本体51の重さを支えている必要があ
り、作業性が悪いという問題がある。また、たて穴53
と突き当てピン52との間の隙間dはリブ52aだけで
は完全になくすことはできず、取り付け後も異音が発生
したり、電気的な接続状態が不良になるという問題があ
る。
【0008】本発明の目的は、上記課題に鑑みてなされ
たものであり、電気接続箱をパネルに取り付けるときの
作業性が良好で、かつ取り付け後も異音や電気的な接続
不良が発生しない電気接続箱の取付け構造を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる上記課題
は、上部にパネルへ引っかける引掛け部と、下部にパネ
ルへ締め付ける締付け部とを有する電気接続箱の取付け
構造において、前記電気接続箱の箱本体に前記引掛け部
の一方としての適数の爪部と、前記締付け部の一方とし
ての締付け舌片とを設け、かつ前記パネルに前記爪部に
係合する前記引掛け部の他方としての引掛け片と、前記
締付け部の他方としての締付け板とを設け、前記爪部を
前記引掛け片に引っかけたとき前記締付け舌片と前記締
付け板との間にずらし量が介在されていることを特徴と
する電気接続箱の取付け構造によって解決することがで
きる。
【0010】上記構成の電気接続箱の取付け構造による
と、箱本体の爪部をパネルの引掛け片に引っかければ、
締付け舌片を締付け板に締め付ける前でも電気接続箱を
含む箱本体は脱落することはないから、組付け作業性の
向上を図ることができる。また、爪部を引掛け片に引っ
かけたとき締付け舌片と締付け板との間にずらし量が介
在されているので、締付け舌片をボルト等で締付け板に
締付ければ、梃子の原理により小さい力でも爪部は引掛
け片に弾撥的に固定されるから車体の振動で異音を発生
したり電気的な接続状態が不良になることはなく、電気
接続箱の信頼性の向上を図ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電気接続箱の取付
け構造の一実施の形態例を図1および図2に基づいて詳
細に説明する。図1は本発明の電気接続箱の取付け構造
の一実施の形態例を示す分解斜視図、図2は図1におけ
る作動説明図である。図1および図2に示すように電気
接続箱の取付け構造1は、上部にパネル4へ引っかける
引掛け部5と、下部にパネル4へ締め付ける締付け部6
とを備えている。すなわち、ヒューズ等の各種電気部品
が搭載された電気接続箱2の箱本体3の裏面に引掛け部
5の一方としての適数の爪部7と、締付け部6の一方と
しての締付け舌片8とが設けられている。また、パネル
4には爪部7に係合する引掛け部5の他方としての引掛
け片9と、締付け部6の他方としての締付け板10が設
けられている。さらに、爪部7を引掛け片9に引っかけ
たときに締付け舌片8の表面8aと締付け板10の裏面
10bとの間にはずらし量Dが介在されている。
【0012】さらに詳しくは、上記爪部の両側には引掛
け片9の両側のパネル4の表面に当接されるための当り
面11が設けられていると共に、締付け舌片8と締付け
板10にはそれぞれボルト14を挿通するための取付け
穴12,13が設けられている。なお、ボルト14に螺
合するナット15を締付け板10の表面10aに一体的
に設けることも可能であり、ボルト14の締付け作業を
より効率的に行うことができる。
【0013】上述した構成の本実施の形態例の電気接続
箱の取付け構造においては、先ず、電気接続箱2を含め
た箱本体3の締付け舌片8が締付け板10の裏面10b
に差し入れられると共に、爪部7がパネル4の引掛け片
9に引っかけられると、当たり面11は電気接続箱2の
重みでパネル4の表面に当接される。そして、図2に示
したように締付け舌片8の表面8aと締付け板10の裏
面10bとの間にはずらし量Dが生ずる。次に、締付け
舌片8の裏面8bからボルト14を取付け穴12,13
に挿通させてナット15で締め付けることで、箱本体3
は爪部7の付け根Aと引掛け片9の上端を支点にしてず
らし量Dがなくなる方向、すなわち取付け板10方向へ
揺動する。従って、爪部7と引掛け片9との弾性と梃子
の原理によって、小さい締め付け力でも爪部7の内面は
引掛け片9の裏面に弾撥的に固定される。
【0014】上述の説明によれば、箱本体3の爪部7を
パネル4の引掛け片9に引っかければ、締付け舌片8を
締付け板10に締め付ける前でも電気接続箱2を含む箱
本体3は脱落することはないから、組付け作業性を向上
させることができる。また、締付け舌片8が締付け板1
0の裏面10bに差し入れられると共に、爪部7を引掛
け片9に引っかけたとき、締付け舌片8の表面8aと締
付け板10の裏面10bとの間にずらし量Dが介在され
ているので、締付け舌片8をボルト14、ナット15等
で締付け板10に締め付ければ、梃子の原理により小さ
い締め付け力でも爪部7は引掛け片9に弾撥的に固定さ
れる。従って、車体の振動で異音を発生したり電気的な
接続状態が不良になることはなく、電気接続箱の信頼性
を向上させることができる。
【0015】なお、本発明は上述した実施の形態例に限
定されるものでなく、適宜な変更を行うことにより他の
態様でも実施することができる。例えば、本実施の形態
例では締付け部6の締め付けはボルト14とナット15
で行われていたが、締付け舌片8の下端に係止爪を設け
て締付け板10の下端に係止させても対応できる。ま
た、本実施の形態例では爪部7を引掛け片9に引っかけ
る際に、締付け舌片8を締付け板10の裏面10b側に
差し入れたが、締付け舌片8は締付け板10の表面10
a側にあってもずらし量Dが介在すれば対応できる。但
し、この場合弾性が関係するのは引掛け片9だけで、ま
た弾撥的に固定されるのは引掛け片9の裏面と当たり面
11の間になる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明の電気接続箱
の取り付け構造によれば、電気接続箱の箱本体に引掛け
部の一方としての適数の爪部と、締付け部の一方として
の締付け舌片とを設け、かつパネルに爪部に係合する引
掛け部の他方としての引掛け片と、締付け部の他方とし
ての締付け板とを設け、爪部を引掛け片に引っかけたと
き締付け舌片と締付け板との間にずらし量が介在されて
いる。従って、箱本体の爪部がパネルの引掛け片に引っ
かけられると、締付け舌片が締付け板に締め付けられる
前でも電気接続箱を含む箱本体が脱落することはなく、
組付け作業性の向上を図ることができる。また、爪部が
引掛け片に引っかけられたとき、締付け舌片と締付け板
との間にずらし量が介在されているので、締付け舌片を
ボルト等で締付け板に締め付ければ、爪部は小さい締め
付け力で引掛け片に弾撥的に固定されるから車体の振動
で異音を発生したり電気的な接続状態が不良になること
はなく、電気接続箱の信頼性の向上を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気接続箱の取付け構造の一実施の形
態例を示す分解斜視図である。
【図2】図1における作動説明図である。
【図3】従来の電気接続箱の一例を示す分解斜視図であ
る。
【図4】図3における作動説明図である。
【符号の説明】
1 電気接続箱の取付け構造 2 電気接続箱 3 箱本体 4 パネル 5 引掛け部 6 締付け部 7 爪部 8 締付け舌片 9 引掛け片 10 締付け板 11 当たり面 D ずらし量

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部にパネルへ引っかける引掛け部と、
    下部にパネルへ締め付ける締付け部とを有する電気接続
    箱の取付け構造において、 前記電気接続箱の箱本体に前記引掛け部の一方としての
    適数の爪部と、前記締付け部の一方としての締付け舌片
    とを設け、かつ前記パネルに前記爪部に係合する前記引
    掛け部の他方としての引掛け片と、前記締付け部の他方
    としての締付け板とを設け、前記爪部を前記引掛け片に
    引っかけたとき前記締付け舌片と前記締付け板との間に
    ずらし量が介在されていることを特徴とする電気接続箱
    の取付け構造。
JP8260755A 1996-10-01 1996-10-01 電気接続箱の取付け構造 Pending JPH10108337A (ja)

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