JP2666473B2 - 車両用パワーユニットのマウント構造 - Google Patents

車両用パワーユニットのマウント構造

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JP2666473B2
JP2666473B2 JP1129544A JP12954489A JP2666473B2 JP 2666473 B2 JP2666473 B2 JP 2666473B2 JP 1129544 A JP1129544 A JP 1129544A JP 12954489 A JP12954489 A JP 12954489A JP 2666473 B2 JP2666473 B2 JP 2666473B2
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JP
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power unit
bracket
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guide
mounting
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一晴 下田
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Suzuki Motor Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 a.産業上の利用分野 本発明は、車両用パワーユニットをブラケットを介し
て車体にマウントするための車両用パワーユニットのマ
ウント構造に関するものである。
b.従来の技術 エンジンの側部にトランスミッションを一体的に取付
けて成るパワーユニットを車体にマウントするに際して
は、まずブラケットをマウントラバー(防振ゴム)等を
介して車体に取付け、次いでこのブラケットにパワーユ
ニットを取付けるようにしている。更に具体的には、パ
ワーユニットを持ち上げて車体側に取付けられたブラケ
ットに当てがい、パワーユニットのボルト挿通孔をブラ
ケットのボルト挿通孔に合わせてボルト締め作業を行な
うことによりパワーユニットをブラケットに結合するよ
うにしているのが実状である。
c.発明が解決しようとする課題 しかしながら、重量物であるパワーユニットを上述の
如く持ち上げてブラケットに正確に位置決めしてボルト
の締付作業を行なうのに可成りの困難を伴うため、相当
の労力を要し、その作業が非常に面倒であった。
本発明はこのような問題点を解消するためになされた
ものであって、その目的は、ブラケットに対するパワー
ユニットの位置決めを簡単に行なうことができるように
構成した車両用パワーユニットのマウント構造を提供す
ることにある。
d.課題を解決するための手段 上述の目的を達成するために、本発明においては、車
両用パワーユニットを車体に取付けるためのブラケット
に、ねじ孔をそれぞれ有する一対のボス部を設けると共
に前記一対のボス部の間に凹部を形成し、前記パワーユ
ニットの持ち上げ方向に沿って突設配置されたガイド手
段を前記ブラケットの凹部の底面部に固着し、かつ、前
記ブラケットのねじ孔の軸線方向と前記ガイド手段の突
設方向とが角度を持って交差するように構成する一方、
前記ガイド手段の突設方向に沿って穿設されたガイド孔
を前記パワーユニットに設け、前記ガイド孔内に前記ガ
イド手段を係合させることによって、車体に取付けられ
た前記ブラケットに対して前記パワーユニットを位置決
めした状態とし、この状態の下で前記パワーユニットの
ボルト挿通孔に取付ボルトを挿通して前記ブラケットの
ねじ孔にねじ込むことにより、前記パワーユニットの前
記ブラケットに結合している。
以下、本発明の一実施例に付き図面を参照して説明す
る。
第1図は本実施例のマウント構造を示すものであっ
て、同図において、1はエンジン及びトランスミッショ
ンを互いに結合して成る車両用パワーユニットである。
このパワーユニット1には本体部分から外側へ延出する
突片部2が設けられ、この突片部2に一対のボルト挿通
孔3,4が形成されると共にこれらの孔3,4間にガイド孔5
が形成されている。
そして、パワーユニット1の突片部2はブラケット6
及びマウントラバー(防振ゴム)7等を介して図外の車
体を取付けられるようになっている。上述のブラケット
6は、第1図〜第5図に示されるような形状に成形さ
れ、その一端部側の下面に開口する一対のねじ孔8,9が
前記ボルト挿通孔3,4に対応するように設けられてい
る。すなわち、ブラケット6の一端部側の両側部には互
いに平行に延びる一対のボス部A,Bが設けられ、これら
のボス部A,Bの下面に前記ねじ孔8,9が形成されている。
さらに一対のボス部A,B間の上側部分には、凹部10が設
けられ、この凹部10の下方箇所の底面部10a(第2図、
第5図参照)であってかつ前記一対のねじ孔8,9間のほ
ぼ中央箇所にガイドボルト螺着用のねじ孔11が前記ガイ
ド孔5に対応するように設けられている。しかして、ブ
ラケット6のねじ孔11には凹部10の上方側からガイドボ
ルト12がねじ込まれて凹部10の底面部10aに予め固着
(螺着)され、ガイドボルト12のねじ部12aブラケット
6の下面側において前記底面部10aから下方に向けて突
出した状態で突出配置されている。これにより、前記底
面部10aに固着されたサイドボルト12のねじ部12aがガイ
ド手段としてブラケット6に取付けられ、パワーユニッ
ト1のガイド孔5はこのねじ部12aの突設方向に沿って
延びるように穿設されている。なお、この場合、第2図
に示すように、前記ねじ部12aの軸線C1(製品ラインに
おける自動搬送方向に対して垂直な方向)と前記ねじ孔
8,9の軸線C2とは互いに或る角度をもって交差するよう
に構成されている。また、ブラケット6の上面には、一
対のボルト挿通孔13,14が形成されている。
一方、上述のマウントラバー7は、第2図に示す如く
空隙部7aを有する略円筒状の部材であって、このマウン
トラバー7の下部には、一対の溶接ナット15,16を備え
たコ字状金具17が取付けられている。そして、第1図に
示すように複数のボルト18及びマウント金具19によって
マウントラバー7が図外の車体に取付けられるようにな
っている。
次に、パワーユニット1の車体へのマウント作業に付
き述べると、まず、ボルト18及びマウント金具19を用い
てマウントラバー7を図外の車体に固定し、ブラケット
6のボルト挿通孔13,14に一対のボルト20,21を下方から
差し込んでコ字状金具17の溶接ナット15,16にそれぞれ
ねじ込むことにより、ブラケット6をコ字状金具17、マ
ウントラバー及びマウント金具19を介して車体に取りつ
ける。しかる後に、パワーユニット1を持ち上げて、ブ
ラケット6から下方に突出しているガイドボルト12のね
じ部12aにパワーユニット1の突片部2のガイド孔5内
に差し込んで係合させる。そして、ガイドボルト12を中
心にパワーユニット1を少し回動させて前記突片部2の
一対のボルト挿通孔3,4をブラケット6のねじ孔8,9に合
致するように微調整し、その状態の下で、一対の取付ボ
ルト22,23を前記突片部2の下方側から前記軸線C1に対
して交差する方向(前記軸線C2方向)に沿ってボルト挿
通孔3,4内に挿入してねじ孔8,9にそれぞれねじ込むこと
により、パワーユニット1をブラケット6に締結する。
これにより、パワーユニット1の突片部2が車体にマウ
ントされる。
なお、図示を省略したが、パワーユニット1は、上述
の突片部2以外の複数の箇所がマウントラバーをそれぞ
れ介して車体に取付けられ、これにより、パワーユニッ
ト1が車体に搭載される。
以上、本発明の一実施例に付き述べたが、本発明は既
述の実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的
思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。
例えば、既述の実施例ではガイド手段としてガイドボ
ルト12を用いたが、これに限らず、ガイドピンや溶接ボ
ルト等をガイド手段とし用いてもよい。また、ガイド手
段の数は1つに限らず2つであってもよい。
また、ブラケッチ6に数種のガイド手段を選択的に変
換可能に取付け得るように構成しておくことも可能であ
り、パワーユニットの種類に応じてガイド手段を選択す
ることによりブラケット6の共通化(汎用化)を図るこ
とができる。
e.発明の効果 以上の如く、本発明は、車両用パワーユニットを車体
に取付けるためのブラケットに、ねじ孔をそれぞれ有す
る一対のボス部を設けると共に前記一対のボス部の間に
凹部を形成し、前記パワーユニットの持ち上げ方向に沿
って突設配置されたガイド手段を前記ブラケットの凹部
の底面部に固着し、かつ、前記ブラケットのねじ孔の軸
線方向と前記ガイド手段の突設方向とが角度を持って交
差するように構成する一方、前記ガイド孔内に前記ガイ
ド手段の突設方向に沿って穿設されたガイド孔を前記パ
ワーユニットに設け、前記ガイド手段を係合させること
によって、車体に取付けられた前記ブラケットに対して
前記パワーユニットを位置決めした状態とし、この状態
の下で前記パワーユニットのボルト挿通孔に取付ボルト
を挿通して前記ブラケットのねじ孔にねじ込むことによ
り、前記パワーユニットの前記ブラケットに結合するよ
うにしたものであるから、ブラケットへのパワーユニッ
トの取付けに際してパワーユニットの位置決めを容易に
行なうことができ、軽微な労力にてパワーユニットのマ
ウント作業を極めて能率良く行なうことができる。従っ
て、パワーユニットのマウント作業性の向上を図ること
ができる。また、ブラケットにガイド手段を付設すると
共にパワーユニットにガイド孔を付設するだけの簡単な
構成で済むといった利点をも有する。さらに、本発明に
よれば、ガイド手段をブラケットに固着してパワーユニ
ットの持ち上げ方向に沿って突設配置するようにしたの
で、ガイド手段の操作はせずに済み、このガイド手段に
パワーユニットのガイド孔を嵌着するだけの作業にてブ
ラケットに対するパターンユニットの位置決めを容易に
能率良く行なうことができる。また、パワーユニット取
付方向とガイド手段突設方向とが一致するように構成し
ているため、ガイド孔を大きくする必要は全くなく、ガ
イド手段を長くしたとしても、相手方であるガイド孔の
開口形状には影響を受けることがない。
しかも、本発明では、ブラケットのねじ孔の軸線方向
とガイド手段と突設方向とが角度を持って交差するよう
に構成したので、取付ボルトが多少ゆるんでも、ガイド
手段の抜け方向とボルトの抜け方向が異なるためブラケ
ットがずれることがない。また、パワーユニットの搭載
方向に影響を受けずに済むと共に、作業性が良く、取付
ボルト締着方向を適宜に選択できる。その上、パワーユ
ニット取付用ブラケットのボス部間に形成した凹部内に
ガイド手段を収めるようにしているので、全体としてコ
ンパクトで軽量なブラケットとすることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すものであって、第1図は
車両用パワーユニットのマウント構造を示す分解斜視
図、第2図は車両用パワーユニットをブラケットに取付
ける作業を示す正面図、第3図はブラケットの平面図、
第4図はブラケットの正面図、第5図は第3図における
V−V線断面図である。 1……車両用パワーユニット、 2……突片部、5……ガイド孔、 6……ブラケット、 10……凹部、 10a……底面部、 11……ねじ孔、 12……ガイド手段としてのガイドボルト、 12a……ねじ部、 A,B……ボス部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両用パワーユニットを車体に取付けるた
    めのブラケットに、ねじ孔をそれぞれ有する一対のボス
    部を設けると共に前記一対のボス部の間に凹部を形成
    し、前記パワーユニットの持ち上げ方向に沿って突設配
    置されたガイド手段を前記ブラケットの凹部の底面部に
    固着し、かつ、前記ブラケットのねじ孔の軸線方向と前
    記ガイド手段の突設方向とが角度を持って交差するよう
    に構成する一方、前記ガイド手段の突設方向に沿って穿
    設されたガイド孔を前記パワーユニットに設け、前記ガ
    イド孔内に前記ガイド手段を係合させることによって、
    車体に取付けられた前記ブラケットに対して前記パワー
    ユニットを位置決めした状態とし、この状態の下で前記
    パワーユニットのボルト挿通孔に取付ボルトを挿通して
    前記ブラケットのねじ孔にねじ込むことにより、前記パ
    ワーユニットを前記ブラケットに結合するようにしたこ
    とを特徴とする車両用パワーユニットのマウント構造。
JP1129544A 1989-05-23 1989-05-23 車両用パワーユニットのマウント構造 Expired - Lifetime JP2666473B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6377823U (ja) * 1986-11-11 1988-05-23

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