JPH10108168A - 監視画面の分割表示装置及びその方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の監視カメラから入力される映像信号を
画面分割表示する監視画面の分割表示装置及びその方法
を提供する。 【解決手段】 分割画面の表示モードを設定して分割画
面の数を入力する。入力される映像信号のチャンネル数
が分割画面の数より多い場合、連続モードで示すチャン
ネル番号及びスイッチングモードで動作する分割画面の
位置を入力する。連続モードで示すチャンネルを該当分
割画面に連続的にディスプレーし、他のチャンネルは残
り分割画面にスイッチングして交代にディスプレーす
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は監視装置及びその方
法に係り、特に多数の監視カメラを利用して監視領域を
撮像し、これを単一画面に分割表示する監視画面の分割
表示装置及びその方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般にCCTVのような監視システムでは、
複数のカメラを通して監視領域を撮像し、撮像された映
像信号を多数のモニター上に表示する。このような監視
システムにおいて、モニター上に表示される画面は通常
移動物体が画面上に現れるまで固定された画面を保ち続
ける。これにより、運用者が視覚的に監視をする場合、
同一な画面を長時間注視するため、退屈を感じやすくて
不用心になる恐れがある。よって、監視の効率を高める
ためには2人以上の監視員が必要となれる。

【０００３】一方、監視システムで撮像された映像信号
を示すためのモニターの数を減らすために画面分割技法
が使われている。この技法が用いられるシステムにおい
ては、１つのモニター上の画面が複数の副画面に分割さ
れ、各分割画面に各カメラから撮像された映像信号が示
される。ところが、このようなシステムにおいては、カ
メラの数が多くなることにより分割された画面が小さく
なって監視の効率が低下されうる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は監視員
が感じる退屈な気持ちを減らし、カメラの数が増加され
てもモニター上の画面が分割された画面を縮まらなくす
ることにより、監視効率が保てる監視画面の分割表示装
置及び方法を提供するにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明においては、モニター上の画面が所定数の画面に
分割され、分割された所定数の画面のうち一部には運用
者が設定した重要な地点の映像が持続的にディスプレー
され、他の分割画面にはその他の地点の映像信号が交代
に示される。運用途中に１つ分割画面の映像の中に動体
が捉えられると、前記分割画面はフリージング(Freezin
g)されて運用者が静止された画像を詳細に観察できるよ
うにする。本発明の一実施例において、前記動体は映像
信号から移動量を検出して検出された移動量の大きさを
分析することにより自動的に捉えられる。本発明の他の
実施例においては、前記運用者が視覚を通して動体を捉
え、手動で該当画面をフリージングさせることになる。

【０００６】

【発明の実施の形態】図1を参照すれば、本発明による
監視画面の分割表示装置の望ましい実施例は複数の監視
カメラ1、マルチプレクサ(MUX1)3、アナログーデジタル
変換器(A/D)5、メモリ制御部7、第1フレームメモリ9、
第2フレームメモリ11、移動量検出部13、制御部19、マ
ルチプレクサ(MUX2)21、画面分割及び合成部23、モニタ
ー25を含む。マルチプレクサ3は選択信号SEL1により複
数の監視カメラ1からの映像信号を選択出力し、マルチ
プレクサ21は選択信号SEL2により複数の監視カメラ1か
らの映像信号を所定本の出力ラインを通して選択出力す
る。アナログ−デジタル変換器5はマルチプレクサ3を通
して選択出力された映像信号をデジタル映像データに変
換する。メモリ制御部7は制御部19の制御によりアドレ
ス及び読出/書込(read/write)信号を２つのメモリ9、11
に出力する。

【０００７】第1フレームメモリ9及び第2フレームメモ
リ11はメモリ制御部7の制御によりアナログーデジタル
変換器5を通して変換されたデジタル映像データをフレ
ーム単位で貯蔵する。移動量検出部13は映像信号内の移
動量を検出する。前記移動量検出部13は第1及び第2フレ
ームメモリ9、11に貯蔵された２つのデジタル映像デー
タを比較して差映像を算出する差映像産出部15と算出さ
れた差映像を通して実際に移動量を検出する移動量計算
部17で構成される。移動量の検出には中心点追跡技法ま
たはブロック整合法のような一般の移動量検出アルゴリ
ズムが使用されうる。

【０００８】制御部19は所定の時間間隔で複数の監視カ
メラ1から入力される複数の映像信号のうち１つの信号
を選択するための選択信号SEL1を発生してマルチプレク
サ3に出力し、また複数の監視カメラ1から入力される複
数の映像信号のうち所定数の信号を選択出力する選択信
号SEL2を発生してマルチプレクサ21に出力する。また、
制御部19は移動量検出部13から入力される移動量により
対応される監視カメラに対する監視モードを設定し、各
監視カメラに対して設定された監視モードにより画面分
割数及び分割画面の動作モードを決定する。このような
画面分割数及び分割画面の動作モードの決定に応じる制
御信号を発生して画面分割及び合成部23を制御する。

【０００９】画面分割及び合成部23は制御部19の制御信
号によりマルチプレクサ21により選択された所定数の映
像信号を入力され、画面分割し、映像信号を合成してモ
ニター25に出力する。一方、入力部27は運用者からの動
作命令を入力して制御部19に出力する。一方、本発明の
他の実施例において、前記第1フレームメモリ9は略せ
る。この場合、差映像算出部15は第2フレームメモリ11
に貯蔵されている映像信号とA/D変換器5から順次的に出
力される映像信号との差を画素単位で求める。以下、前
記装置の動作を図2乃至図5に基づきさらに詳しく説明す
る。まず、運用者は入力部27を通して分割画面の表示モ
ードを設定する(100段階)。この際、運用者は分割画面
の数を共に入力することになる。

【００１０】次いで、制御部19は入力される映像信号の
チャンネル数が前記100段階で設定された分割画面の数
より多いかを判断する(200段階)。もし、入力される映
像信号のチャンネル数が分割画面より多くないと、各分
割画面に入力映像が示される(300段階)。反面に、入力
される映像信号のチャンネル数が分割画面より多いと、
運用者は連続的に示すチャンネル番号とスイッチングす
る分割画面の位置を入力して設定することになる(400段
階)。

【００１１】本発明において、各分割画面の動作モード
には3種類がある。その１つは１つのチャンネルの映像
信号が連続的にディスプレーされる連続モードであり、
他の１つは複数のチャンネルの映像信号が交代にディス
プレーされるスイッチングモードであり、残り１つは一
チャンネルの静止画面がディスプレーされる静止モード
である。これにより、入力映像が分割画面に示される(5
00段階)。図3は画面の分割と各分割画面に示される映像
チャンネルを例示した図面である。図3に示されたよう
に、本実施例では16個のカメラから16個の入力映像が入
力されてモニターが4個の分割画面に分割されていると
仮定しよう。また、400段階で連続的に示すチャンネル
番号としてCh.1 Ch.3 Ch.10を入力し、4個の分割画面の
うち第4画面をスイッチングする分割画面として入力し
たと仮定する。そうすると、第1、第2及び第3分割画面
にはCh.1 Ch.3 Ch.10の映像が連続的に示される。一
方、第4分割画面にはCh.1 Ch.3 Ch.10以外の13個のチャ
ンネルの映像が交代に示される。

【００１２】もし、動作途中に映像内に動きが検出され
静止映像を示すべきチャンネルがあったら、該当チャン
ネルの映像はフリージングされる。図2において600ー13
00段階はフリージング動作に関する。このために制御部
19はまずフリージングするチャンネルがあるかを判断す
る(600段階)。本実施例においてフリージングするチャ
ンネルがあるかは映像内の動きを検出することにより自
動的に行なわれる。動き検出過程を図4に基づき詳しく
説明する。まず、所定の時間間隔毎にマルチプレクサ3
により入力チャンネルのうち１つが選択され(610)、選
択されたチャンネルの映像信号はデジタル映像データに
変換される(620)。次いで、デジタル映像データをメモ
リ9、11上にフレーム単位で貯蔵し(630)、連続されたフ
レームの２つのデジタル映像データを読出して差映像を
算出する(640)。次いで、一般の移動量検出アルゴリズ
ムにより算出された差映像を通して移動量を検出する(6
50)。

【００１３】一方、本発明の他の実施例において、フリ
ージングの可否は運用者が入力部27に命令を印加するこ
とにより決定される。即ち、運用者が画面を観察する途
中に動体を捕捉した際、その動体を詳しく見るため運用
者はフリージング命令を印加することにより該当分割画
面をフリージングしうる。600段階でフリージングする
チャンネルがあると判断された場合には、該当チャンネ
ルの分割画面をフリージングし、該当チャンネルの映像
が静止画像として出力されるようにする(700段階)。次
いで、800段階では、フリージングされた分割画面が連
続モードの分割画面なのか、スイッチングモードの分割
画面なのかを判断する。フリージングされた分割画面が
１チャンネルの映像信号を連続的に出力する分割画面の
場合には、他のチャンネルのディスプレーに影響を与え
ないので問題にならない。しかし、フリージングされた
分割画面がスイッチングされる分割画面であり、そのス
イッチングされる分割画面がただ１つであると、別の分
割画面をスイッチング分割画面として指定すべきであ
る。

【００１４】このため、900段階ではフリージングされ
た分割画面に隣接された１つの分割画面が選択される。
この際、選択された分割画面もフリージングされている
かを判断する(1000段階)。もし、選択された分割画面が
フリージングされていないと、その画面をスイッチング
動作させながら(1100段階)、分割画面に入力映像を示す
ことになる(500段階)。一方、選択された分割画面がフ
リージングされていると1000段階から判断される場合に
は、他の分割画面を選択することになる。もし、全ての
分割画面がフリージングされている場合には(1200段
階)、スイッチング動作を中止して全ての分割画面に静
止映像をディスプレーすることになる。一方、本発明の
他の実施例においては、各入力チャンネルに対して移動
量を検出して検出された移動量の大きさにより各チャン
ネルの監視モードを設定して図2の装置が動作されう
る。図5は検出された移動量の大きさにより各チャンネ
ルの監視モードを設定する過程を示した流れ図である。

【００１５】まず、移動量検出部13を通して検出された
移動量により、制御部19は検出された移動量が最小基準
値(Mmin)より大きいかを判断する(1410)。もし検出され
た移動量が最小基準値(Mmin)より小さいと該当監視カメ
ラに対しスイッチングモードを割当てる(1420)。一方、
移動量が最小基準値(Mmin)より大きいと、移動量が最大
基準値(Mmax)より大きいかを判断する(1430)。仮に、移
動量が最大基準値(Mmax)より大きいと該当チャンネルを
フリージングさせ(1440)、それとも連続モードを割当て
て該当チャンネルの映像信号が連続的にディスプレーさ
れるようにする(1450)。もし連続モード及び静止モード
の数が増加すると、スイッチングされる分割画面を連続
モードまたは静止モードのためのチャンネルに割当て
る。それでも分割画面の数が足りない場合には、連続モ
ードのためのチャンネルをスイッチングして交代にディ
スプレーする。

【００１６】

【発明の効果】前述したように、モニター上の画面が所
定数の画面に分割され、分割された所定数の画面の一部
には運用者が設定した重要な地点の映像が持続的にディ
スプレーされ、他の分割画面には他の地点の映像信号が
交代に示されるため、監視員が感じる退屈な気持ちを減
らし、カメラの数が増加されてもモニター上の分割され
た画面が縮まらなくすることにより、監視効率が保て
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明による監視画面の分割表示装置のブロ
ック図である。

【図２】 本発明による監視画面の分割表示方法を説明
するための流れ図である。

【図３】 画面の分割と各分割画面に示される映像チャ
ンネルを例示した図面である。

【図４】 本発明において移動量検出過程を説明するた
めの流れ図である。

【図５】 本発明の他の実施例において監視モードの設
定過程を説明するための流れ図である。

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の監視カメラから入力される映像信
   号を画面分割表示する監視画面の分割表示装置におい
   て、 少なくとも１つのモニターと、 第1選択信号に応じて前記複数の映像信号のうち第1所定
   数の映像信号を選択して出力する第1信号選択手段と、 前記第1選択信号を発生し、各映像信号内に存在する動
   き情報により分割画面の数を示す前記第1所定数及び各
   分割画面の動作モードを出力する制御手段と、 前記制御手段から前記第1所定数及び各分割画面の動作
   モードを入力し、前記第1所定数で前記モニター上の画
   面を分割し、前記第1所定数の映像信号を１つの映像に
   合成する画面分割及び合成手段とを具備し、 前記分割画面の動作モードはスイッチングモード、連続
   モード、フリージングモードを含み、前記第1所定数の
   映像信号のうち一部は連続モードとしてディスプレーさ
   れ、残り映像信号はスイッチングモードとしてディスプ
   レーされ、前記制御手段からの制御命令に応答して移動
   量の大きな映像信号はフリージングモードとしてディス
   プレーされることを特徴とする監視画面の分割表示装
   置。
2. 【請求項２】 前記分割画面の数と各分割画面の動作モ
   ードを運用者から入力されて前記制御手段に提供するた
   めの入力手段をさらに含むことを特徴とする請求項１に
   記載の監視画面の分割表示装置。
3. 【請求項３】 第2選択信号に応じて前記複数の映像信号
   のうち１つを選択して選択された信号を出力する第2信
   号選択手段と、 前記第2信号選択手段により選択された映像信号をデジ
   タル変換してデジタル映像データを出力するアナログー
   デジタル変換手段と、 前記アナログーデジタル変換手段からのデジタル映像デ
   ータをフレーム単位で貯蔵する第1フレームメモリと、 前記フレームメモリに貯蔵されたデジタル映像データか
   ら映像内の動きを検出する動き検出手段とをさらに具備
   することを特徴とする請求項１に記載の監視画面の分割
   表示装置。
4. 【請求項４】 前記動き検出手段は、 前記フレームメモリに貯蔵されたデジタル映像データと
   前記アナログーデジタル変換手段から出力されるデジタ
   ル映像データ間の画素単位差映像を検出する差映像検出
   部と、 前記差映像検出部から検出された差映像と基準値とを比
   較して移動量を検出する移動量検出部とを具備すること
   を特徴とする請求項３に記載の監視画面の分割表示装
   置。
5. 【請求項５】 前のフレームの映像を貯蔵する第2フレー
   ムメモリをさらに含み、 前記動き検出手段は、 前記第1及び第2フレームメモリに貯蔵されたデジタル映
   像データを比較して差映像を検出する差映像検出部と、 前記差映像検出部から検出された差映像と基準値とを比
   較して移動量を検出する移動量検出部とを具備すること
   を特徴とする請求項３に記載の監視画面の分割表示装
   置。
6. 【請求項６】 (a) 分割画面表示モードを設定して分割
   画面の数を入力する段階と、 (b) 入力される映像信号のチャンネル数が前記分割画面
   の数より多いかを判断する段階と、 (c) もし前記(b)段階から入力される映像信号のチャン
   ネル数が分割画面の数より多いと判断された場合、連続
   モードで表示するチャンネル番号及び分割画面の位置を
   入力する段階と、 (d) 連続モードで表示するチャンネルを該当分割画面に
   連続的にディスプレーし、他のチャンネルは残り分割画
   面にスイッチングして交番にディスプレーする段階とを
   含むことを特徴とする監視画面の分割表示方法。
7. 【請求項７】 (e) フリージングするチャンネルを決定
   する段階と、 (f) 前記(e)段階から決定されたチャンネルが示された
   分割画面をフリージングし、該当チャンネルの映像が静
   止画像としてディスプレーする段階と、 (g) フリージングされた分割画面が連続モードとしてデ
   ィスプレーされる分割画面であるか、スイッチングモー
   ドとしてディスプレーされる分割画面であるかを判断す
   る段階と、 (h) フリージングされた分割画面がスイッチングモード
   としてディスプレーされる分割画面の場合、隣接分割画
   面のうち１つをスイッチングモードとして動作させる段
   階とをさらに含むことを特徴とする請求項６に記載の監
   視画面の分割表示方法。
8. 【請求項８】 前記(e)段階で、フリージングするチャン
   ネルの決定は映像内の動きを検出することにより判断さ
   れることを特徴とする請求項７に記載の監視画面の分割
   表示方法。
9. 【請求項９】 前記(e)段階で、フリージングチャンネル
   の決定は運用者により指定されることを特徴とする請求
   項７に記載の監視画面の分割表示方法。
10. 【請求項１０】 前記(h)段階は、 (h1) フリージングされた分割画面に隣接された分割画
    面のうち１つを選択する段階と、 (h2) 前記(h1)段階から選択された分割画面がフリージ
    ングされているかを判断する段階と、 (h3) もし選択された分割画面がフリージングされてい
    ないと前記(h2)段階で判断された場合、その画面をスイ
    ッチングモードとして動作させる段階と、 (h4) もし全ての分割画面がフリージングされている場
    合にはスイッチング動作を中止し、全ての分割画面に静
    止映像をディスプレーする段階とを含むことを特徴とす
    る請求項７に記載の監視画面の分割表示方法。