JPH10106202A - 磁気ディスク装置 - Google Patents
磁気ディスク装置Info
- Publication number
- JPH10106202A JPH10106202A JP25406096A JP25406096A JPH10106202A JP H10106202 A JPH10106202 A JP H10106202A JP 25406096 A JP25406096 A JP 25406096A JP 25406096 A JP25406096 A JP 25406096A JP H10106202 A JPH10106202 A JP H10106202A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- spacer
- magnetic disk
- corners
- wall
- corner
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】積層された複数の磁気ディスクを有する磁気デ
ィスク装置であり、スペーサ及び磁気ディスクを組み込
む際の塵埃の発生を抑え、摺動障害発生の少ない磁気デ
ィスク装置を提供すること。 【解決手段】積層された複数の磁気ディスクと、この磁
気ディスクの間隔を所定量に設定するためのスペーサ４
とを有し、このスペーサを、その断面輪郭部の角部４
ａ、４ｂ、４ｃ、４ｄがいずれも１／４円弧であり、そ
の上下面及び内外壁面がこの１／４円弧の終端の位置の
接線上に配置された形状とした磁気ディスク装置。
ィスク装置であり、スペーサ及び磁気ディスクを組み込
む際の塵埃の発生を抑え、摺動障害発生の少ない磁気デ
ィスク装置を提供すること。 【解決手段】積層された複数の磁気ディスクと、この磁
気ディスクの間隔を所定量に設定するためのスペーサ４
とを有し、このスペーサを、その断面輪郭部の角部４
ａ、４ｂ、４ｃ、４ｄがいずれも１／４円弧であり、そ
の上下面及び内外壁面がこの１／４円弧の終端の位置の
接線上に配置された形状とした磁気ディスク装置。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の磁気ディス
クを積層搭載した磁気ディスク装置に関する。
クを積層搭載した磁気ディスク装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】複数の磁気ディスクを積層搭載した磁気
ディスク装置の一例の断面図を図２に示す。磁気ディス
ク２はスピンドルモータ３の軸方向に積層され、磁気デ
ィスク同士の間隔はスペーサ４の厚さにより決定され
る。各磁気ディスク２に対向して磁気ヘッド５が配置さ
れている。これらはベース６上に設置され、カバー７に
より保護されている。なお、磁気ディスク２は２枚のみ
示したが、通常は数枚積層される。
ディスク装置の一例の断面図を図２に示す。磁気ディス
ク２はスピンドルモータ３の軸方向に積層され、磁気デ
ィスク同士の間隔はスペーサ４の厚さにより決定され
る。各磁気ディスク２に対向して磁気ヘッド５が配置さ
れている。これらはベース６上に設置され、カバー７に
より保護されている。なお、磁気ディスク２は２枚のみ
示したが、通常は数枚積層される。
【０００３】従来の一般的な磁気ディスク用スペーサの
例を図３に示す。図３（ａ）はその平面図、図３（ｂ）
はその断面図、図３（ｃ）は上面と外壁面との接続部、
いわゆる角部４ａの断面拡大図で、内外壁面と上下面と
の角部４ａ、４ｂ、４ｃ、４ｄの代表例として示すもの
であり、他の角部も上下、左右の向きを変えれば同一形
状である。スペーサ４の上面と外壁面の角部４ａ、内壁
面との角部４ｂ及び下面と外壁面の角部４ｃ、内壁面と
の角部４ｄには、それぞれ図３（ｃ）に示すように、そ
の輪郭線が角部を構成する円弧Ｒの接線上で継ながって
いない部分すなわちエッジ４ｅがある。スペーサの平面
的な形状は、図３（ａ）に示したように環状である。
例を図３に示す。図３（ａ）はその平面図、図３（ｂ）
はその断面図、図３（ｃ）は上面と外壁面との接続部、
いわゆる角部４ａの断面拡大図で、内外壁面と上下面と
の角部４ａ、４ｂ、４ｃ、４ｄの代表例として示すもの
であり、他の角部も上下、左右の向きを変えれば同一形
状である。スペーサ４の上面と外壁面の角部４ａ、内壁
面との角部４ｂ及び下面と外壁面の角部４ｃ、内壁面と
の角部４ｄには、それぞれ図３（ｃ）に示すように、そ
の輪郭線が角部を構成する円弧Ｒの接線上で継ながって
いない部分すなわちエッジ４ｅがある。スペーサの平面
的な形状は、図３（ａ）に示したように環状である。
【０００４】ここで、エッジ４ｅが形成される過程を示
す。これはスペーサの厚さ寸法及び形状精度が磁気ディ
スク装置の高性能化により切削加工だけでは寸法及び形
状精度を満足できないため、上下面の粗加工、角部の１
／４円弧加工、外壁面及び内壁面を加工した後に、スペ
ーサの厚さの寸法精度を確保するため、上下面を研削等
により仕上げ加工を施していた。これを図３（ｃ）で説
明する。仕上げ加工前は、上面が１／４円弧４ｆの接線
上の位置４ｇに形成されているが、仕上げ研削加工によ
り上面が数十マイクロメータ〜数百マイクロメータ削り
取られることにより、上面は位置４ｇから位置４ｈに下
がり、上面の位置４ｈが１／４円弧４ｆの接線上に存在
せず、１／４円弧４ｆの終端にエッジ４ｅが形成され
る。同様に他の角部４ｂ、４ｃ、４ｄでも同様な形状の
エッジが存在する。なお、これらの技術に関連するもの
として特開平７−５７３６１号公報等が挙げられる。
す。これはスペーサの厚さ寸法及び形状精度が磁気ディ
スク装置の高性能化により切削加工だけでは寸法及び形
状精度を満足できないため、上下面の粗加工、角部の１
／４円弧加工、外壁面及び内壁面を加工した後に、スペ
ーサの厚さの寸法精度を確保するため、上下面を研削等
により仕上げ加工を施していた。これを図３（ｃ）で説
明する。仕上げ加工前は、上面が１／４円弧４ｆの接線
上の位置４ｇに形成されているが、仕上げ研削加工によ
り上面が数十マイクロメータ〜数百マイクロメータ削り
取られることにより、上面は位置４ｇから位置４ｈに下
がり、上面の位置４ｈが１／４円弧４ｆの接線上に存在
せず、１／４円弧４ｆの終端にエッジ４ｅが形成され
る。同様に他の角部４ｂ、４ｃ、４ｄでも同様な形状の
エッジが存在する。なお、これらの技術に関連するもの
として特開平７−５７３６１号公報等が挙げられる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】従来のスペーサは以下
に示すような問題があった。図４（ａ）はスぺーサ４を
スピンドルモータ３に組み込むときの状態を示す断面図
である。スペーサ４が傾斜するとスペーサ４の角部４ｄ
のエッジがスピンドルモータ３の外壁３ａに当接する。
このときスペーサ４の角部４ｄのエッジ又は外壁３ａの
いずれか又は双方の微小部分が剥離して脱落し、磁気デ
ィスク装置内での塵埃となり、磁気ヘッド（図示せず）
と磁気ディスクの間に侵入し、磁気ヘッドと磁気ディス
クの隙間よりも通常はこの塵挨が大きいためそれを通過
できず、磁気ディスク面に傷を発生させ、磁気記録動作
の障害となる場合がある。
に示すような問題があった。図４（ａ）はスぺーサ４を
スピンドルモータ３に組み込むときの状態を示す断面図
である。スペーサ４が傾斜するとスペーサ４の角部４ｄ
のエッジがスピンドルモータ３の外壁３ａに当接する。
このときスペーサ４の角部４ｄのエッジ又は外壁３ａの
いずれか又は双方の微小部分が剥離して脱落し、磁気デ
ィスク装置内での塵埃となり、磁気ヘッド（図示せず）
と磁気ディスクの間に侵入し、磁気ヘッドと磁気ディス
クの隙間よりも通常はこの塵挨が大きいためそれを通過
できず、磁気ディスク面に傷を発生させ、磁気記録動作
の障害となる場合がある。
【０００６】また、図４（ｂ）はスペーサ４の上に磁気
ディスク２を積載するときの状態を示す断面図である。
磁気ディスク２が傾斜すると、スペーサ４の角部４ａの
エッジが磁気ディスク２の下面２ａに当接する。このと
き角部４ａのエッジ又は磁気ディスクの下面２ａのいず
れか又は双方の微小部分が、剥離し脱落して塵埃とな
り、上述と同様に磁気記録動作の障害となる場合があ
る。
ディスク２を積載するときの状態を示す断面図である。
磁気ディスク２が傾斜すると、スペーサ４の角部４ａの
エッジが磁気ディスク２の下面２ａに当接する。このと
き角部４ａのエッジ又は磁気ディスクの下面２ａのいず
れか又は双方の微小部分が、剥離し脱落して塵埃とな
り、上述と同様に磁気記録動作の障害となる場合があ
る。
【０００７】本発明の目的は、スペーサ及び磁気ディス
クを組み込む際の塵埃の発生を抑え、摺動障害発生の少
ない磁気ディスク装置を提供することにある。
クを組み込む際の塵埃の発生を抑え、摺動障害発生の少
ない磁気ディスク装置を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の磁気ディスク装置は、積層された複数の磁
気ディスクと、この磁気ディスクの間隔を所定量に設定
するためのスペーサとを有し、このスペーサを、その断
面輪郭部の角部がいずれも１／４円弧であり、その上下
面及び内外壁面がこの１／４円弧の終端の位置の接線上
に配置されるような形状としたものである。
に、本発明の磁気ディスク装置は、積層された複数の磁
気ディスクと、この磁気ディスクの間隔を所定量に設定
するためのスペーサとを有し、このスペーサを、その断
面輪郭部の角部がいずれも１／４円弧であり、その上下
面及び内外壁面がこの１／４円弧の終端の位置の接線上
に配置されるような形状としたものである。
【０００９】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例の磁気ディスク
装置に使用しているスペーサを図１に示す。図１（ａ）
はその平面図、図１（ｂ）はその断面図、図１（ｃ）は
その上面と外壁面の角部４ａの断面拡大図である。
装置に使用しているスペーサを図１に示す。図１（ａ）
はその平面図、図１（ｂ）はその断面図、図１（ｃ）は
その上面と外壁面の角部４ａの断面拡大図である。
【００１０】図１（ｂ）に示すように、スペーサ４の上
面と外壁面の角部４ａ、内壁面との角部４ｂ及び下面と
外壁面の角部４ｃ、内壁面との角部４ｄは、いわゆるエ
ッジがない。上記スペーサ４の角部４ａ、４ｂ、４ｃ、
４ｄの形状は、角部が１／４円弧であって、上下面及び
内外壁面がその１／４円弧の終端部の接線上に位置する
ものである。これを図１（ｃ）で説明する。スペーサ４
の角部４ａは、上面の位置４ｇと外壁面４ｉが半径Ｒの
大きさの１／４円弧の接線上に位置する形状である。
面と外壁面の角部４ａ、内壁面との角部４ｂ及び下面と
外壁面の角部４ｃ、内壁面との角部４ｄは、いわゆるエ
ッジがない。上記スペーサ４の角部４ａ、４ｂ、４ｃ、
４ｄの形状は、角部が１／４円弧であって、上下面及び
内外壁面がその１／４円弧の終端部の接線上に位置する
ものである。これを図１（ｃ）で説明する。スペーサ４
の角部４ａは、上面の位置４ｇと外壁面４ｉが半径Ｒの
大きさの１／４円弧の接線上に位置する形状である。
【００１１】スペーサ４も従来のスペーサと同様に図２
に示した複数の磁気ディスクを有する磁気ディスク装置
に用いられる。ここで磁気ディスク２同士の間隔を設定
するために、磁気ディスク２の間に積層されるようにス
ピンドルモータ３へ組み込まれる。スペーサ４及び磁気
ディスク２をスピンドルモータ３に組み込む際には、図
４（ａ）に示したようにスペーサ４の角部４ｄがスピン
ドルモータ３の外壁３ａに、また同図（ｂ）に示したよ
うに角部４ａが磁気ディスク２の下面２ａに当接する
が、角部の輪郭線が滑らかでエッジがないため、当接部
の応力集中が小さいので当接部近傍の剥離脱落がない。
に示した複数の磁気ディスクを有する磁気ディスク装置
に用いられる。ここで磁気ディスク２同士の間隔を設定
するために、磁気ディスク２の間に積層されるようにス
ピンドルモータ３へ組み込まれる。スペーサ４及び磁気
ディスク２をスピンドルモータ３に組み込む際には、図
４（ａ）に示したようにスペーサ４の角部４ｄがスピン
ドルモータ３の外壁３ａに、また同図（ｂ）に示したよ
うに角部４ａが磁気ディスク２の下面２ａに当接する
が、角部の輪郭線が滑らかでエッジがないため、当接部
の応力集中が小さいので当接部近傍の剥離脱落がない。
【００１２】従って磁気ディスク装置の運転のときは、
磁気ディスクが磁気ヘッドと０．０５マイクロメータ程
度の間隔を保ちながら回転しているが、そのコンタミネ
ーションが抑えられて、磁気ディスクと磁気ヘッドとの
摺動障害の発生が減少する。
磁気ディスクが磁気ヘッドと０．０５マイクロメータ程
度の間隔を保ちながら回転しているが、そのコンタミネ
ーションが抑えられて、磁気ディスクと磁気ヘッドとの
摺動障害の発生が減少する。
【００１３】上記のようなスペーサの製造は、ＮＣ工作
機械等によりその接続部を含め連続的に切削加工する等
の加工手段により行なうことができる。このときスペー
サの寸法精度及び形状精度を保証するためには、例え
ば、アルミニュウーム合金材質のスペーサの場合は、ス
ペーサを変形しないように数マイクロメータ以下の変形
に抑える把持法、把持力を採用し、また、把持力と切削
抵抗による変形がワークに発生しない条件を設定するこ
とがよい。材質はアルミニュウーム合金の他に、アルミ
ニュウームやステンレス等を用いることができる。
機械等によりその接続部を含め連続的に切削加工する等
の加工手段により行なうことができる。このときスペー
サの寸法精度及び形状精度を保証するためには、例え
ば、アルミニュウーム合金材質のスペーサの場合は、ス
ペーサを変形しないように数マイクロメータ以下の変形
に抑える把持法、把持力を採用し、また、把持力と切削
抵抗による変形がワークに発生しない条件を設定するこ
とがよい。材質はアルミニュウーム合金の他に、アルミ
ニュウームやステンレス等を用いることができる。
【００１４】本実施例では、スペーサの厚さは１．３ｍ
ｍ、誤差１０μｍ以下としたが、厚さは０．３ｍｍから
２．５ｍｍの範囲とすることが好ましく、また、その幅
（内壁面と外壁面との間隔）は２ｍｍとしたが、０．３
ｍｍから２．５ｍｍの範囲とすることが好ましい。
ｍ、誤差１０μｍ以下としたが、厚さは０．３ｍｍから
２．５ｍｍの範囲とすることが好ましく、また、その幅
（内壁面と外壁面との間隔）は２ｍｍとしたが、０．３
ｍｍから２．５ｍｍの範囲とすることが好ましい。
【００１５】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、摺
動障害となる塵埃が発生しにくく、そのため摺動障害発
生の少ない磁気ディスク装置が得られる。
動障害となる塵埃が発生しにくく、そのため摺動障害発
生の少ない磁気ディスク装置が得られる。
【図１】本発明の一実施例の磁気ディスク装置に用いた
スペーサの平面図、断面図及びその角部の断面拡大図で
ある。
スペーサの平面図、断面図及びその角部の断面拡大図で
ある。
【図２】複数の磁気ディスクを搭載した磁気ディスク装
置の断面図である。
置の断面図である。
【図３】従来の磁気ディスク装置に用いたスペーサの平
面図、断面図及びその角部の断面拡大図である。
面図、断面図及びその角部の断面拡大図である。
【図４】スペーサ及び磁気ディスクをスピンドルモータ
に組み込む作業を説明するための磁気ディスク装置の部
分断面図である。
に組み込む作業を説明するための磁気ディスク装置の部
分断面図である。
２…磁気ディスク ２ａ…上面 ３…スピンドルモータ ３ａ…外壁 ４…スペーサ ４ａ、４ｂ、４ｃ、４ｄ…角部 ４ｅ…エッジ ４ｆ…円弧 ４ｇ、４ｈ…位置 ４ｉ…外壁面 ５…磁気ヘッド ６…ベース ７…カバー
Claims (2)
- 【請求項１】積層された複数の磁気ディスクと、該磁気
ディスクの間隔を所定量に設定するためのスペーサとを
有する磁気ディスク装置において、上記スペーサは、そ
の断面輪郭部の角部がいずれも１／４円弧であり、その
上下面及び内外壁面が該１／４円弧の終端の位置の接線
上に配置された形状を有することを特徴とする磁気ディ
スク装置。 - 【請求項２】上記スペーサの厚さは、０．３ｍｍから
２．５ｍｍの範囲であることを特徴とする請求項１記載
の磁気ディスク装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25406096A JPH10106202A (ja) | 1996-09-26 | 1996-09-26 | 磁気ディスク装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25406096A JPH10106202A (ja) | 1996-09-26 | 1996-09-26 | 磁気ディスク装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10106202A true JPH10106202A (ja) | 1998-04-24 |
Family
ID=17259675
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25406096A Pending JPH10106202A (ja) | 1996-09-26 | 1996-09-26 | 磁気ディスク装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10106202A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7239121B2 (en) | 2005-03-11 | 2007-07-03 | Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. | Quantative extraction of micro particles from metallic disk spacer rings |
-
1996
- 1996-09-26 JP JP25406096A patent/JPH10106202A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7239121B2 (en) | 2005-03-11 | 2007-07-03 | Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. | Quantative extraction of micro particles from metallic disk spacer rings |
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