JPH0721720A - 磁気ヘッド装置用スライダ - Google Patents

磁気ヘッド装置用スライダ

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JPH0721720A
JPH0721720A JP18212693A JP18212693A JPH0721720A JP H0721720 A JPH0721720 A JP H0721720A JP 18212693 A JP18212693 A JP 18212693A JP 18212693 A JP18212693 A JP 18212693A JP H0721720 A JPH0721720 A JP H0721720A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slider
groove
depth
rails
magnetic head
Prior art date
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Pending
Application number
JP18212693A
Other languages
English (en)
Inventor
Takamitsu Tsuna
隆満 綱
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH0721720A publication Critical patent/JPH0721720A/ja
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 より少ない工程数でレール間の溝部の加工が
行えしかもレール幅をより低減化することのできる磁気
ヘッド装置用スライダを提供する。 【構成】 磁気媒体と対向する面側に設けられている少
なくとも2つの浮上レール10及び11間が平坦な底面
を有する単一段の溝部14で構成されており、この溝部
14の深さが約3μm以上15μm未満の範囲内にあ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の浮上レールを備
えた磁気ヘッド装置用スライダに関する。
【0002】
【従来の技術】浮上レールを備えた磁気ヘッド装置用テ
ーパフラットスライダは、その後端に記録再生用磁気ヘ
ッド素子を有しており、磁気ディスク等の高速で移動す
る磁気媒体表面とこのレールの浮上面(ABS)との間
に押し込まれる空気流によって浮上力を発生する。スラ
イダの浮上量は、この浮上力と外部からスライダに印加
されるばね力とを釣り合わせて適切な値に調節される。
【0003】図4は従来のこの種のスライダを後端側か
らみた側面図であり、同図において40及び41は磁気
媒体と対向する面側に設けられた2つの浮上レール、4
0a及び41aは浮上レール40及び41のABS、4
2及び43はスライダの後端面上に設けられた磁気ヘッ
ド素子、44はレール40及び41間の溝(ブリードス
ロット)である。ブリードスロット44は、この例では
1段の溝となっている。このような1段構成のブリード
スロットのABSからの深さは、例えば「薄膜ヘッドと
実装について」、伊東 進他、電子通信学会研究会資料
(1979年)、MR79−38にも示されているよう
に、スライダの浮上特性に影響を与えないように15μ
m以上に設定することが必要とされている。
【0004】近年、記録密度の向上に伴ってスライダの
浮上量が約0.1μm以下であることが要求されてお
り、このような低浮上量のスライダを実現するために
は、外部からスライダに印加されるばね力を増大させる
か又は浮上レール40及び41の幅を細くして浮上力を
低減させることが必要となる。ばね力を増大させること
は、始動時の摩擦のために磁気ディスクのスピンドルモ
ータの起動トルクを大きくしなければならないことにつ
ながる。しかし小型の磁気ディスク装置では、モータト
ルクが小さいことから、ディスクが全く回転しないとい
う問題が発生してしまう。
【0005】このため、レール幅を細くして低浮上力と
することが試みられた。しかしながら、図4に示したご
とき従来のスライダはブリードスロット44の深さが1
5μm以上と比較的深いため、レール幅を細くしようと
するとスライダの後端面上に設けられている磁気ヘッド
素子42及び43のコイル部分を削り込んでしまう恐れ
がある。このコイル部分の大きさには下限があるので、
この方法ではレール幅の低減化をあまり期待できない。
【0006】そこで、特開昭61−104461号及び
特開昭64−43812号に開示されている従来技術で
は、図5に示すように、浮上レール50及び51の長さ
方向に沿った両端の外側に比較的浅くかつ短い段差50
b及び50c並びに段差51b及び51cをそれぞれ設
けている。これによって、磁気ヘッド素子52及び53
のコイル部分を削り込むことなくABS50a及び51
a側のレール幅を実質的に細くして低浮上力化を実現し
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図5に示すごとき従来
技術によると、深さが15μm以上のブリードスロット
54の両側にこれより浅い段差50b及び51bが設け
られていることとなり、従ってこれは深さの異なる2段
の溝をABS50a及び51a側から加工しなければな
らないことを意味する。深さの異なる2段の溝を形成す
るためには、2回の研削工程を実施しなければならない
から、その分工程が複雑となり製造コストも増大する。
【0008】また、ブリードスロット54が深いことか
らイオンミリング法を適用することが難しいので機械加
工によって溝形成を行う必要があるが、この機械研削を
行う場合にも溝が深いために研削量が多くなりブレード
の摩耗等が問題となってくる。
【0009】従って本発明は、より少ない工程数でレー
ル間の溝部の加工が行えしかもレール幅をより低減化す
ることのできる磁気ヘッド装置用スライダを提供するも
のである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、磁気媒
体と対向する面側に設けられている少なくとも2つの浮
上レール間が平坦な底面を有する単一段の溝部で構成さ
れており、この溝部の深さが約3μm以上15μm未満
の範囲内にある磁気ヘッド装置用スライダが提供され
る。
【0011】溝部は、実際には、スライダに対して負圧
等の圧力を与えないブリードスロットである。即ち、こ
のスライダは、正圧スライダである。
【0012】
【作用】浮上レール間が平坦な底面を有する単一段の溝
部で構成されているが、このような溝部が浮上力を発生
しないようにするためには、その深さに下限がある。本
発明者の研究によれば、単一段溝部の場合、その深さを
従来のように15μm以上とすることなく約3μm以上
15μm未満であっても、この部分で正圧が実質的に発
生しないことが判明した。溝部をこのように浅くするこ
とにより、ヘッド素子のコイル部分を削り込むことなく
レール幅を小さくできる。しかも、溝加工を機械研削で
行った場合にもブレードの摩耗が少なく加工時間も短く
なる。もちろん、単一段の溝部であるからより少ない工
程数で加工が行える。
【0013】
【実施例】図1は本発明の一実施例における磁気ヘッド
装置用スライダを後端側からみた側面図であり、図2は
図1のAA線に沿った断面を拡大して表した断面図であ
る。
【0014】これらの図において、10及び11は磁気
媒体と対向する面側に設けられた2つの浮上レール、1
0a及び11aは浮上レール10及び11のABS、1
2及び13はスライダの後端面上に設けられた磁気ヘッ
ド素子、14はレール10及び11間の溝(ブリードス
ロット)である。
【0015】ブリードスロット14は、その底面14a
が平坦な深さが1段の溝で構成されている。従ってその
研削工程は1回ですみ、工程数が減少するので製造コス
トの低減化が図れる。
【0016】図1からも明らかのように、ブリードスロ
ット14の深さH、即ちABS11aからブリードスロ
ット14の底面14aまでの距離、が小さければ小さい
ほど、磁気ヘッド素子12及び13のコイル部分の大き
さが例え同じであっても浮上用レール10及び11のA
BSの幅をより細くすることができる。しかしながら、
このブリードスロット14の深さHがある値より浅くな
ると、もはやブリードスロットとして機能せず浮上量が
増加してしまう。
【0017】図3はこの様子を示すものであり、横軸が
ブリードスロット14の深さH、縦軸が浮上量をそれぞ
れ表している。同図からも明らかのように、単一段の溝
14については、その深さを従来のように15μm以上
とすることなく約3μm以上15μm未満であっても、
この部分で正圧が実質的に発生せず、良好な浮上特性を
得ることができる。
【0018】このようにブリードスロット14の深さH
を約3μm以上15μm未満と浅くすることにより、浮
上特性に悪影響を及ぼすことなく浮上レール10及び1
1のABSの幅をより細くすることができる。その結
果、低浮上量のスライダを容易に実現することができ、
しかもブリードスロット14の深さが浅いので、溝加工
を機械研削で行った場合にもブレードの摩耗が少なく加
工時間も短くなる、さらに、ブリードスロット14の深
さが浅いことから、この部分のスライダの厚みT、即ち
ブリードスロット14の底面14aからスライダの反対
面までの距離、が大きくなるのでそりやたわみ等に対す
るスライダ自体の剛性が高まり、ABSの平面度が向上
する。
【0019】浮上レール11(10)の先端部には、図
2に示すように、スライダの浮上力を向上させるための
テーパ状のランプ面11bが設けられている。このラン
プ面11bの傾斜角度(ランプ角)θ及びその長さ(ラ
ンプ長)Lは、良好な浮上特性を得るための値に設定さ
れる。例えば、θ=50′、L=350μmとした場
合、ブリードスロット14の深さHは最低5μm必要と
なる。
【0020】上述したようにブリードスロットを単一段
とせずに、図5に示すごとく2段構成とした場合、その
段差50b及び50c並びに段差51b及び51cの深
さは、3μmより浅くてもよく最低1μm以上であれば
スライダの浮上特性に影響を与えない。
【0021】図6はこの様子を示すものであり、2段構
成のブリードスロット54における段差の深さhを0.
7μm、0.8μm、0.9μm及び1.0μmとした
各スライダについて、磁気ディスクの相対的移動速度及
びスキューの変化に対する浮上量の実測変化特性を表し
ている。磁気ディスクの外周部(速度の高い部分)及び
内周部(速度の低い部分)においては、スキューの影響
によって通常は浮上量が低下するが、h=0.7〜0.
9μmのスライダではスライダを横方向に加圧する力が
生じて浮上量が大きくなり、その結果、外周部から内周
部にわたって浮上量がほぼ一定の特性となる。しかしな
がら、h=1.0μmとしたスライダでは、このような
横方向加圧力が充分発生せず1段構成の深いブリードス
ロットを有する従来のスライダと同様の浮上特性を得る
ことができる。
【0022】従って、2段構成のブリードスロット54
では浮上レール50及び51の長さ方向に沿った両端の
外側に設けた段差50b及び50c並びに段差51b及
び51cの深さを約1μm以上とすれば、浮上特性に悪
影響を及ぼすことなく浮上レール50及び51のABS
の幅をより細くすることができる。その結果、低浮上量
のスライダを容易に実現することができ、しかもこの段
差部の深さが浅いので、溝加工を機械研削で行った場合
にもブレードの摩耗が少なく加工時間も短くなる。ま
た、段差溝加工にイオンミリング法を用いることもでき
るので加工の深さバラツキが小さく均一なものができ
る。
【0023】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明は、磁
気媒体と対向する面側に設けられている少なくとも2つ
の浮上レール間が平坦な底面を有する単一段の溝部で構
成されており、この溝部の深さが約3μm以上15μm
未満の範囲内にある。このように、単一段の溝部である
からより少ない工程数で加工が行え、溝部の深さが約3
μm以上15μm未満であっても、この部分で正圧が実
質的に発生しないので、ヘッド素子のコイル部分を削り
込むことなくレール幅を小さくできる。しかも、溝加工
を機械研削で行った場合にもブレードの摩耗が少なく加
工時間も短くなる加工が行える。さらに、本発明によれ
ば、溝部の深さが浅いことから、この部分のスライダの
厚みが大きくなるのでそりやたわみ等に対するスライダ
自体の剛性が高まり、ABSの平面度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における磁気ヘッド装置用ス
ライダを後端側からみた側面図である。
【図2】図1のAA線による拡大断面図である。
【図3】ブリードスロットの深さに応じた浮上量変化特
性を示す実測特性図である。
【図4】従来技術によるスライダを後端側からみた側面
図である。
【図5】従来技術によるスライダを後端側からみた側面
図である。
【図6】段差の深さに応じた浮上量変化特性を示す実測
特性図である。
【符号の説明】
10、11 レール 10a、11a ABS 12、13 磁気ヘッド素子 14 ブリードスロット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気媒体と対向する面側に少なくとも2
    つの浮上レールを備えた磁気ヘッド装置用スライダであ
    って、前記レール間が平坦な底面を有する単一段の溝部
    で構成されており、該溝部の深さが約3μm以上15μ
    m未満の範囲内にあることを特徴とする磁気ヘッド装置
    用スライダ。
  2. 【請求項2】 前記溝部が当該スライダに圧力を与えな
    いブリードスロットであることを特徴とする請求項1に
    記載の磁気ヘッド装置用スライダ。
JP18212693A 1993-06-29 1993-06-29 磁気ヘッド装置用スライダ Pending JPH0721720A (ja)

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JP18212693A JPH0721720A (ja) 1993-06-29 1993-06-29 磁気ヘッド装置用スライダ

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20020409