JPH10105007A - 複写機 - Google Patents

複写機

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Publication number
JPH10105007A
JPH10105007A JP8256584A JP25658496A JPH10105007A JP H10105007 A JPH10105007 A JP H10105007A JP 8256584 A JP8256584 A JP 8256584A JP 25658496 A JP25658496 A JP 25658496A JP H10105007 A JPH10105007 A JP H10105007A
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JP
Japan
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mode
copy
print mode
print
execution
Prior art date
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Pending
Application number
JP8256584A
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English (en)
Inventor
Hidekazu Yoshida
英一 吉田
Yoichi Kawabuchi
洋一 河渕
Eiichiro Kawasaki
栄一郎 川崎
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP8256584A priority Critical patent/JPH10105007A/ja
Publication of JPH10105007A publication Critical patent/JPH10105007A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Counters In Electrophotography And Two-Sided Copying (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリンタ装置としても機能する複写機におい
て、簡単な制御で使用者のコピー回数を正確に管理し、
しかもコピー作業の効率が向上させる。 【解決手段】 使用者がカードリーダにIDカードを挿
入すると、プリントモードからコピーモードへ切り替え
られる(ステップS504)。このとき、外部から受信
した画像データのプリントが実行中である場合には、I
Dカードが排出されるまでこのプリント実行を停止させ
るプリント停止処理が行われる。IDカードから読み取
られたIDが予め登録されているIDと一致すると、こ
のIDによるコピーモードの実行が許可され、そのコピ
ー回数が当該IDに関連付けてカウントされる(ステッ
プS505,S506)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部機器のプリン
タ装置としての機能も備えた複写機に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、会社などにおいては、1台の複
写機が多数の部門によって使用される場合が多いので、
予算の管理上、使用部門ごとにコピー回数を管理できる
ようにすることが望ましい。そのため、従来の複写機で
は、例えば、各部門の使用者にその部門に固有の識別番
号(以下、「ID」という。)を記録した部門識別カー
ド(以下、「IDカード」という。)を配布しておき、
このIDカードに記録されたID情報をコピー動作の実
行の際に複写機に設けられたカードリーダで読み取ら
せ、当該IDごとにコピー回数を管理するようにしてい
る。
【0003】一方で、特にデジタル複写機の分野では、
その普及に連れて、経済的な効率や省スペースの観点か
らコピーのほかにファクシミリ装置やパーソナルコンピ
ュータ(以下、「PC」と記す。)などのプリンタ装置
として使用したい旨の要請がある。そこで、最近では、
コピー機能だけでなく、外部からの受信した画像データ
(以下、単に「外部画像データ」ともいう。なお、これ
と区別するため自装置の原稿読取部で読み取った原稿の
画像データを、「原稿画像データ」という場合があ
る。)に基づいてもプリントできる機能を備えたいわゆ
る複合型の複写機が出現している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来の複合型の複写機においては、カードリーダ
へのIDカードの挿入の有無にかかわらず、所定時間コ
ピー動作がなされない場合には、受信した外部画像デー
タに基づくプリントを自動的に開始する構成となってい
るため、次のような不都合が生じていた。
【0005】すなわち、例えば、コピーの終了後使用者
がカードリーダからIDカードを抜くのを忘れたり、I
Dカード挿入後、原稿のセット作業等に手間取ったよう
な場合でも、所定時間の経過により外部画像データに基
づくプリント処理が開始されてしまうことになり、これ
により、当該外部画像データのプリント回数が、当該I
Dカードから読み取られたIDのコピー回数として加算
されてしまい、正確なコピー回数の管理ができなくなっ
てしまう。
【0006】このような不都合を避けるため、プリント
時に当該画像データが原稿画像データか、外部画像デー
タかを判断し、原稿画像データをプリントした場合だけ
をカウントするように制御することが考えられるが、画
像データの種類をプリント処理ごとに判断してカウント
制御することは大変煩雑となる。また、従来の複写機に
おいては、一旦外部画像データのプリント処理が開始さ
れると、受信した全枚数についてそのプリント処理が終
了するまでコピー作業を待たなければならず、それだ
け、コピー作業の効率が劣化することになる。通常の事
務作業としては、コピー作業の量の方が外部機器のプリ
ンタ装置として動作させる機会よりも圧倒的に多く、し
かもコピー作業には迅速性が要求される度合いが大きい
ことを考え合わせると、このようにプリンタ装置として
の機能を優先させた場合において事務作業に与える影響
は多大である。
【0007】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
ものであり、簡単な制御により使用者のコピー回数を正
確に管理でき、しかもコピー作業効率を低下させない複
合型の複写機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明に係る複写機は、画像読取部で読み取った原稿の
画像データに基づいて画像を形成するコピーモードの実
行と、外部から受信したデータに基づき画像を形成する
プリントモードの実行とが可能な複写機において、使用
者による所定の操作を受け付けて、コピーモードの実行
を許可するコピー許可手段と、前記コピー許可手段によ
りコピーモードの実行が許可されている間は、プリント
モードの実行を禁止するプリントモード禁止手段と、コ
ピーモードの実行時において、当該使用者について、コ
ピー回数を計数するコピー回数計数手段とを備えたとを
特徴とする。
【0009】また、本発明に係る複写機は、プリントモ
ード実行中に前記プリントモード禁止手段により当該プ
リントモードの実行が停止された場合に、当該停止時点
でのプリントモード実行状態を保存するプリント状態保
存手段を備えたことを特徴とする。さらに、本発明に係
る複写機は、コピー動作終了後、所定の条件の充足によ
り、コピーモードの実行の許可を禁止に変更するととも
に、プリントモードの実行禁止を解除するプリントモー
ド禁止解除手段を備え、プリントモード実行禁止が解除
されると、プリントモードを前記プリント状態保存手段
により保存された状態から継続して実行するようにした
ことを特徴とする。
【0010】さらに、また、本発明に係る複写機は、コ
ピー動作終了後、所定の条件の充足により、コピーモー
ドの実行の許可を禁止に変更するとともに、プリントモ
ードの実行禁止を解除するプリントモード禁止解除手段
と、コピーモードの実行が許可されている間にプリント
モードの要求を受けた場合に当該プリントモードの実行
を留保するプリントモード留保手段とを備え、プリント
モード実行禁止が解除されると、前記プリントモード留
保手段による留保を解除して、当該プリントモードを実
行するようにしたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る複写機の実施
の形態を、単色のデジタル複写機を例にして説明する。 (1)デジタル複写機の全体の構成 図1は、当該デジタル複写機(以下、単に「複写機」と
いう。)の実施の形態における全体の構成を示す図であ
る。同図に示すように、複写機1は、原稿自動搬送部1
0と、画像読取部30と、プリンタ部50と、給紙部7
0と、再給紙部90とからなる。
【0012】原稿自動搬送部10は、画像読取部30に
原稿を1枚ずつ搬送するためのものであって、原稿給紙
トレイ11に載置された原稿は、給紙ローラ12、捌き
ローラ13、捌きパッド14により1枚ずつ分離されて
下方に送られ、さらに中間ローラ15、レジストローラ
16および搬送ベルト17によって、原稿ガラス板31
上の原稿スケール32によって規制される原稿読取位置
まで搬送される。当該原稿が画像読取部30のスキャナ
33によりスキャンされると、再び、搬送ベルト17が
駆動し、排紙ローラ18を経て原稿排紙トレイ19上に
排出される。
【0013】この原稿の裏面もスキャンする場合には、
切換爪20により原稿の搬送路を反転ローラ21方向に
切り換え、当該反転ローラ21により原稿を反転させて
再び原稿ガラス板31方向へ移送し、さらに搬送ベルト
17により原稿ガラス板31の上記原稿読取位置まで搬
送する。そして、当該原稿の裏面がスキャンされると、
搬送ベルト17が左方向に駆動されて上述の排紙動作に
よって原稿排紙トレイ19上に排出されると共に、原稿
給紙トレイ11に載置された次の原稿が原稿読取位置ま
で送られるようになっている。
【0014】画像読取部30は、原稿ガラス板31上の
原稿画像を読み取るものであって、図の矢印方向に移動
して原稿をスキャンするスキャナ33と、このスキャナ
33を移動させるためのスキャナモータM2等を備え
る。スキャナ33には、露光ランプ34とこの露光ラン
プ34の照射による原稿からの反射光を原稿ガラス板3
1に平行な方向に反射するミラー35が設置される。ミ
ラー35の反射光は、さらにミラー36,37および集
光レンズ38を介してCCDイメージセンサ(以下「C
CDセンサ」という)39に導かれ、ここで電気信号に
変換される。
【0015】CCDセンサ39によって得られた電気信
号は、画像信号処理部110においてA/D変換されて
デジタル信号となり、さらにシェーディング補正や濃度
変換、エッジ強調などの処理を加えられた後、画像デー
タとして画像メモリ120に格納される。画像メモリ1
20に格納された画像データは必要に応じて、制御部4
00の制御を受けて印字処理部130に読み出され、レ
ーザダイオード51の出力を制御する制御信号に変換さ
れる。
【0016】プリンタ部50は、上記画像読取部30で
読み取った原稿画像をコピー用紙上に再生するものであ
って、当該プリンタ部50におけるレーザダイオード5
1は上記印字処理部130から出力された制御信号に基
づき、所定の波長のレーザ光を出射する。このレーザ光
は、所定の角速度で回転するポリゴンミラー52のミラ
ー面で反射され、fθレンズ53、ミラー54a,54
b,55を介して、感光体ドラム56の表面を露光走査
する。
【0017】この感光体ドラム56は、露光を受ける前
に、クリーニング部57により感光体表面の残留トナー
が除去され、さらにイレーサランプ(図示せず)により
除電された後、帯電チャージャ58により一様に帯電さ
れており、上記レーザ光による露光を受けて静電潜像を
形成する。この静電潜像は、現像器59によりトナーの
供給を受けて顕像化される。
【0018】給紙部70は、所定サイズのコピー用紙を
上記プリンタ部50に給紙するものであって、2つの用
紙カセット71,72が設けられている。これらのカセ
ットに積載されたコピー用紙のサイズは、光電式の用紙
サイズセンサSE1,SE2によって検出され、その検
出信号は、後述の印字制御部403(図4)に送られ
る。そして、上述の感光体ドラム56の露光および現像
の動作と同期して、必要なサイズのコピー用紙が、用紙
カセット71,72のいずれかから供給されて、感光体
ドラム56の下方で感光体ドラム56の表面に接触し、
転写チャージャ60の静電力により、感光体ドラム56
表面のトナー像が当該コピー用紙表面に転写される。そ
の後、コピー用紙は、分離チャージャ61によって感光
体ドラム56の表面から引き剥され、搬送ベルト62に
より定着部63に搬送される。コピー用紙に転写された
トナー像は、触れるとすぐに剥がれる不安定な状態であ
るので、定着部63において内部にヒータを備えた定着
ローラ64で加熱しながら押圧することにより、トナー
粒を紙の繊維の間に固定して定着させる。定着後のコピ
ー用紙は、再給紙部90内の搬送路91を介して排紙ト
レー92上に排出される。
【0019】再給紙部90は、コピー用紙の裏側にも再
生画像を形成する場合(いわゆる両面コピーの場合)に
定着後のコピー用紙を再給紙するものであって、両面コ
ピーの場合には、再給紙部90の切換爪93の左端を上
方へ向けて、コピー用紙を搬送路94に導き、さらに反
転用ローラ95により一旦反転用搬送路96方向に押し
出してから、反転用ローラ95を逆転させて搬送路97
を介して感光体ドラム56下方の転写位置に送り込むこ
とにより、コピー用紙の裏面へのコピーを実現する。
【0020】なお、各所に配置されたセンサSE11〜
SE14は、それぞれ例えば発光素子と光電変換素子を
備えた反射式の光電検出器からなるジャム検知センサで
あって、搬送されてきたコピー用紙を検出し、その前方
の縁の検出から所定時間経っても後方の縁が検出されな
かった場合に、制御部400において紙詰まり(ジャ
ム)と判断されるようになっている。
【0021】画像読取部30の側面には、図2に示すよ
うなカードリーダ300が設けられている。このカード
リーダ300は、IDカード500の挿入状態を検出す
るための光電式のカード検出スイッチSW1,SW2
と、IDカード500に磁気的に記録されたID情報を
読み取るID読取ヘッド305と、IDカード500の
排出を指示するためのカード排出ボタン303と、この
カード排出ボタン303の操作により図示しない駆動モ
ータにより回転駆動され、挿入されたIDカード500
を外部に排出するカード排出ローラ301とを備えてい
る。
【0022】カードリーダ300の開口部304からI
Dカード500が挿入されると、ID読取ヘッド305
は、この挿入時にID情報を読み取り、後述のカードリ
ーダ制御部406(図4)に送る。IDカード500の
挿入または排出は、カード検出スイッチSW1,SW2
によって検出され、後述するようにこれによりIDカー
ド500の挿入状態が判断され、プリントモードとコピ
ーモードの切り替え処理が行われる。ここで、コピーモ
ードとは、原稿画像データのみに基づいて画像を形成す
るモードであり、プリントモードとは、外部画像データ
のみに基づいて画像を形成するモードである。
【0023】また、コピー終了後にカード排出ボタン3
03が押下された場合や、後述するように所定時間の経
過により全体制御部404からカード排出の指示を受け
た場合には、カード排出ローラ301が図の矢印方向に
回転駆動され、IDカード500が排出される。なお、
画像読取部30の前面の操作しやすい位置には、図3に
示すような操作パネル200が設置される。この操作パ
ネル200には、各種のモードを表示する液晶表示部2
01、コピー動作の開始を指示するためのスタートキー
202、コピー動作を中止させるためのストップキー2
03、複写機内部に設定された諸条件を標準値に戻すた
めのリセットキー204、コピー動作中にその動作を中
断し、他の使用者のコピー動作を受け付けるためのコピ
ー割込キー205、コピーと外部プリントのモードを切
り替えるためのコピー/外部プリント切替キー206等
が設けられている。
【0024】液晶表示部201の表面にはタッチパネル
が積層されており、現在の装置の状態や、設定したモー
ドが表示されるとともに、モードを設定するためのキー
が表示され、その表示されたキーの部分にタッチする
と、そのモードに応じた表示に変わり、さらに詳細な内
容を設定できるようになっている。また、コピー割込キ
ー205が押下されると、現在のコピーの動作を一時的
に停止し、他のコピー動作の入力操作を受け付けるコピ
ー割込モードが設定される。割込みのコピー動作が終了
して再度コピー割込キー205が押下されると、コピー
割込モードが解除されて割込み前のコピー動作の状態に
復帰するようになっている。このコピー割込モードの設
定および解除に際して、使用者が変更されるので、上記
液晶表示部201にIDカード500の交換を促すメッ
セージを表示する。
【0025】また、例えば、FAX受信した画像データ
を急いでプリントアウトする必要がある場合には、コピ
ー/外部プリント切替キー206を押下することによ
り、外部画像データを優先してプリントできるようにな
っている。 (2)制御部400の構成 図4は、複写機1内部に設置された制御部400の構成
を示すブロック図である。この制御部400は、操作パ
ネル制御部401と、原稿読取制御部402と、印字制
御部403と、全体制御部404と、通信制御部405
と、カードリーダ制御部406とからなる。
【0026】各制御部401〜406はそれぞれCPU
411〜416を中心に構成されており、各CPU41
1〜416にはそれぞれの制御に必要な基本プログラム
を格納したROM421〜426および主に操作者の指
示や各部の動作状態を記憶するワークエリアとして動作
するRAM431〜436が接続されている。各CPU
411〜416同士は、通信ドライバー441〜446
およびコマンドラインCLを介して相互にシリアル通信
できるように接続され、これにより各種のコマンドやス
テータス、その他のデータの授受がなされる。また、原
稿読取制御部402と、印字制御部403と、全体制御
部404と、通信制御部405とは、画像バスGBを介
して画像データを高速にパラレル伝送できるように接続
され、これにより画像データの授受がなされる。
【0027】以下、各制御部の内容を説明する。操作パ
ネル制御部401は、操作パネル200から指示内容を
他の制御部に伝えると共に、操作パネル200の表示を
制御するものであって、そのCPU411は、操作パネ
ル200の各種操作キーからの信号をI/Oポート45
1を介して受信し、また、I/Oポート461を介して
操作パネル200の液晶表示部201(図3)の表示内
容を制御する。ROM421には、パネル表示プログラ
ムが格納されており、RAM431には、各種のフラグ
や操作パネル200から入力されたコピー動作の指示内
容などが一時的に格納され、当該指示内容は、通信ドラ
イバー441、コマンドラインCLを介して全体制御部
404に送信される。
【0028】原稿読取制御部402は、原稿自動搬送部
10や画像読取部30、画像信号処理部110各部の制
御を行うものであって、そのCPU412は、I/Oポ
ート452を介して原稿自動搬送部10の各種センサ、
例えば原稿給紙トレイ11上の原稿を検出するセンサ
(図示せず)の入力を受け、ROM422に格納された
制御プログラムに従ってタイミングを取りながらI/O
ポート462を介して各駆動部の動作を制御して、上述
した画像読取動作を実行させる。
【0029】また、画像信号処理部110は、A/Dコ
ンバータやシェーディング補正部、MTF補正部、変倍
部、γ補正部、色判別部などを備えており、CCDセン
サ39から入力された画像データは、CPU412の制
御を受けて、A/Dコンバータにより画素ごとに8ビッ
トのデジタル多値信号に変換され、シェーディング補正
部により露光ランプ34の照度ムラやCCDセンサ39
の感度ムラが補正された後、MTF補正部によりエッジ
強調などの画質改善のための処理を受け、さらに変倍部
やγ補正部によりそれぞれ変倍処理、γ補正処理を受
け、画像バスGBを介して全体制御部404の画像メモ
リ120に原稿画像データとして出力される。
【0030】印字制御部403は、上記印字処理部13
0のほかプリンタ部50、給紙部70、再給紙部90に
おける各動作を統一的に制御して、全体制御部404の
画像メモリ120から出力された画像データに基づきプ
リントを実行させる。すなわち、ROM423には、当
該プリント制御のプログラムが格納されており、CPU
413は、このプログラムに基づき全体制御部404の
画像メモリ120から出力された画像データを画像バス
GBを介して印字処理部130に入力し、レーザダイオ
ード51の駆動信号に変換して出力させ、この駆動信号
を受けてレーザダイオード51を駆動して露光走査す
る。これにより、感光体ドラム56上における再生画像
が形成される。
【0031】なお、画像形成に際して、I/Oポート4
53を介して作像系の各種センサ、例えば、感光体ドラ
ム56へのトナーの付着量を検出する濃度検出センサの
ほか、温度センサや湿度センサなどの検出値(これらの
センサは、いずれも図示していない)がCPU413に
入力され、帯電チャージャ58や転写チャージャ60な
どの出力をI/Oポート463を介して調整して再現画
像が最適になるように制御すると共に、作像系各部の駆
動部の動作を制御して、コピー用紙へのプリントを実行
する。
【0032】一方、I/Oポート473を介して用紙サ
イズ検知センサSE1,SE2からのサイズ検出信号が
入力されており、これによりCPU413はI/Oポー
ト483を介して用紙カセットを適切に選択し、上記作
像系の動作に同期して給紙動作、再給紙動作を実行させ
て、あるいは、上述のジャム検知センサSE13、SE
14からの信号により紙詰まりを検知してその旨をCP
U411に通知し、操作パネル200の液晶表示部20
1に表示させる。
【0033】このようにして、プリンタ部50において
コピー用紙へのプリント処理が終了するたびに、CPU
413は、その用紙サイズの情報およびカウントアップ
信号を通信ドライバー443、コマンドラインCLを介
して全体制御部404に通知する。通信制御部405
は、外部の装置、例えばファクシミリ装置、PC等との
通信を制御するものであって、CPU415は、ROM
425に格納された制御プログラムに従って通信処理部
455の制御を行う。
【0034】外部画像データを外部インターフェース
(以下、「I/F」と記す。)465を介して受信する
と、CPU415は、その旨をコマンドラインCLを介
して全体制御部404のCPU414に通知するととも
に、当該外部画像データを画像バスGBを介して全体制
御部404の画像メモリ120に転送して書き込む。反
対に、送信モードに設定されている場合には、画像メモ
リ120に格納された原稿画像データやその他の制御デ
ータを通信処理部455および外部I/F465を介し
てネットワーク接続されている他の装置に送信する。
【0035】なお、上記通信処理部455にはファクシ
ミリのモデム装置も内蔵されており、画像読取部30で
読み取った画像データを画像メモリ120から読み出し
てファクシミリ用の送信データに変調し、電話回線を通
じて他のファクシミリに送信し、あるいは他のファクシ
ミリからの送信データを受信して、これを復調し、画像
メモリ120に書き込む。また、ROM424には、文
字のフォントが格納されており、外部のPCから文字コ
ードのデータを受信した場合には、当該対応するフォン
トによりビットマップ展開して画像データに変換してか
ら画像メモリ120に格納するようになっている。この
ような文字コードデータ自体は、厳密には画像データと
は言えないが、最終的には画像データに変換されてプリ
ント処理されるので、本実施の形態においては、外部画
像データの概念に含めて一律に説明する。
【0036】カードリーダ制御部406は、カードリー
ダ300の動作を制御するものであって、CPU416
は、ROM426に格納された制御プログラムに従っ
て、I/Oポート456を介してカード検出スイッチS
W1,SW2からのカード検出信号と、ID読取ヘッド
305によりIDカード500から読み取られたID情
報と、カード排出ボタン303からの操作信号を受信
し、これらの信号や情報をRAM436に一時的に格納
すると共に、カード検出信号に基づいてIDカード50
0の挿入状態を判断し、カード排出ボタン303の操作
信号を受信した場合やCPU414から指示があった場
合には、I/Oポート466を介してカード排出ローラ
301の駆動モータ(図示せず)を起動し、IDカード
500を排出させる。また、IDカード500の挿入状
態の判断を行うごとに、その判断結果やID情報などが
通信ドライバー446、コマンドラインCLを介して全
体制御部404に送信される。
【0037】なお、上記IDカード500の挿入状態の
判断は、具体的には次のようにしてなされる。すなわ
ち、カード検出スイッチSW1,SW2の検出信号がC
PU416によりモニターされており、IDカード50
0をカードリーダ300へ挿入すると、カード検出スイ
ッチSW2の検出信号がOFF(ローレベル)からON
(ハイレベル)に立ち上がるので、この立ち上がりエッ
ジ(以下、「カード挿入エッジ」という。)を検出し
て、当該IDカード500が挿入されたと判断し、カー
ド検出スイッチSW1,SW2双方の検出信号がON
(ハイレベル)の状態であれば、IDカード500が挿
入済みであると判断する。また、IDカード500のカ
ードリーダ300からの排出されると、カード検出スイ
ッチSW2の検出信号がON(ハイレベル)からOFF
(ローレベル)に立ち下がるので、その立ち下がりエッ
ジ(以下、「カード排出エッジ」という。)を検出し
て、当該IDカード500が排出されたと判断し、カー
ド検出スイッチSW1,SW2の双方の検出信号がOF
F(ローレベル)の状態であれば、IDカード500が
挿入されていないと判断する。
【0038】全体制御部404は、制御部400の全体
的なタイミング調整や、画像メモリ120の制御や、動
作モードの設定のための処理を行うものであって、CP
U416は、処理ルーチンを管理するための内部タイ
マ、およびコピーが実行されない時間を計測しIDカー
ド500を強制的に排出するタイミングを決定するため
のカードイジェクトタイマを有し、ROM426から必
要な制御プログラムを読み出して、内部タイマにより時
間を管理しながら、各制御部と各種のコマンドや制御デ
ータを送受信して全体の処理ルーチンを統一的に制御
し、カードリーダ制御部406からカード挿入エッジを
検出した旨の通知があった場合には、原稿画像データに
基づいて画像を形成するコピーモードに切り替え、外部
画像データに基づいて画像を形成するのを禁止する。反
対にカードリーダ制御部406からカード排出エッジを
検出した旨の通知があった場合には、外部画像データに
基づいて画像を形成するプリントモードに切り替える。
【0039】画像メモリ120には複数の画像データを
記憶可能な記憶領域が設けられており、CPU414
は、原稿読取制御部402から転送されてきた原稿画像
データや、通信制御部405から転送されてきた外部画
像データをそのプリントが完了するまで画像メモリ12
0に一時的に記憶させ、記憶した画像データを図5に示
す画像テーブルT1で管理する。画像メモリ120に記
憶される各画像データには記憶順に画像番号が割り当て
られ、画像テーブルT1は、当該画像番号と、この画像
番号に対応する画像データが格納されているメモリ領域
の先頭のアドレスと、当該画像データのサイズ(例え
ば、ビット数やライン数)およびその属性が記憶され
る。このうち属性とは、当該画像データが、例えば原稿
画像データであるか(copy)、あるいはファクシミ
リ受信した外部画像データであるか(fax)を示すも
のである。
【0040】CPU414は、コピーモードかプリント
モードかにより目的の画像データを画像メモリ120か
ら読み出して、画像バスGBを介して印字処理部130
に転送する。なお、RAM434には、上記画像テーブ
ルT1のほかに、プリントジョブテーブルT2、部門管
理テーブルT3が記憶されているが、これらについては
次の動作説明において詳述する。
【0041】(3)全体制御部404における制御動作 次いで、全体制御部404の制御動作をフローチャート
に基づき説明する。図6は、当該全体制御部404のC
PU414が実行するメインルーチンを示すフローチャ
ートである。装置本体に電源が投入されると、CPU4
14は、内部のレジスタ、RAM124等を初期化して
初期設定を行う(ステップS1)。この際、カードイジ
ェクトタイマのタイマ値Xも初期値「0」に設定される
(ステップS2)。その後、内部タイマをスタートさせ
て(ステップS3)、受信データの内容を解析するため
の受信データ解析(ステップS4)およびコピーモード
とプリントモードを設定するためのモード設定処理(ス
テップS5)を行い、さらにコピーモードか否かを判断
して(ステップS6)、コピーモードが設定されている
場合にコピー制御処理を行う(ステップS7)。また、
プリントモードが設定されている場合には、待ちプリン
トジョブの有無の判断を行い(ステップS9)、待ちプ
リントジョブが有れば、このジョブを起動して(ステッ
プS10)、プリント制御処理を実行する(ステップS
11)。その後、上記以外のその他の処理(ステップS
8)を実行し、内部タイマの終了するのを監視して(ス
テップS12)、内部タイマが終了すると、ステップS
3に戻り、以後ステップS4〜S11の各処理を内部タ
イマに設定された所定の時間間隔で繰り返し実行する。
【0042】以下、ステップS4〜S11の内容につい
て詳しく説明する。ステップS4において、CPU41
4は、他の制御部からシリアル通信で送られてきた受信
データの内容をその受信ごとに解析する。解析の結果、
当該受信データが、カードリーダ制御部406から送信
されてきたIDカード500の挿入状態の判断結果に関
する情報(以下、「カード挿入情報」という。)である
場合には、この情報に基づいて次のステップS5におい
て、コピーモードとプリントモードを設定するためのモ
ード設定処理を行う。
【0043】図7は、上記モード設定処理のサブルーチ
ンを示すフローチャートである。CPU414は、ま
ず、上記カード挿入情報により、現在IDカード500
がカードリーダ300に挿入されているか否かを判断
し、挿入されていれば、それが上記カード挿入エッジの
検出によるものであるか否かを判断する(ステップS5
01、S502)。
【0044】次に、コピー割込キー205の押下により
コピー割込モードに設定されているか否かを判断する。
コピー割込モードに設定されていれば、すでに前の者の
使用によりコピーモードに設定されているので、プリン
トモードからコピーモードに改めて切り替える必要はな
く、そのまま、当該挿入されたIDカード500のID
情報を読み出し(ステップS505)、コピー割込モー
ドが設定されていなければ、プリントモード設定後初め
てコピー動作の指示があるものと判断して、プリントモ
ードからコピーモードへの切替処理を行って(ステップ
S504)、外部画像データのプリントを実行しないよ
うにした上で、当該IDカード500のID情報を読み
出す(ステップS505)。
【0045】図8は、上記ステップS504のコピーモ
ードへの切替処理のサブルーチンを示すフローチャート
である。このモード切替処理においては、まず、IDカ
ード500の挿入時に、外部画像データのプリント実行
中であるか否かを判断して、プリント実行中の場合には
これを禁止して当該プリントを停止させるプリント停止
処理を行う(ステップS5041、S5042)。な
お、当該IDカード挿入時において外部画像データのい
ずれかの頁の1枚分の途中までプリント中の場合には、
当該頁のプリントを完了させてからプリントが停止され
る。
【0046】このプリント停止処理に際し、当該プリン
トモードの停止状態を保存する処理が行われる(ステッ
プS5043)。RAM434には、例えば、図9に示
すように外部からのプリント依頼を受けた順にジョブの
情報を保存するプリントジョブテーブルT2が格納され
ており、これにより停止されたプリント状態を保存し、
後述するようにIDカード500が、カードリーダ30
0から引き抜かれてプリントモードに復帰した際には、
停止された状態から続けてプリントを実行するようにな
っている。
【0047】画像メモリ120に記憶された一連の複数
の外部から受信した画像データにはどの順番にプリント
するかを表すジョブ番号が割り当てられ、プリントジョ
ブテーブルT2には、当該ジョブ番号と、各ジョブにつ
いて最初にプリントする画像を表す画像開始番号と、最
後にプリントする画像を表す画像終了番号とがそれぞれ
頁数で記憶される。
【0048】そして、例えば、上述のようにジョブ番号
0のプリントジョブの7頁目をプリント中に、上記ID
カード500の挿入によりプリントモードの実行禁止が
なされた場合には、当該7頁目をプリント後、プリント
モードの実行を停止して、画像開始番号「0」を「7」
に書き換えてプリント停止状態を保存し、次のプリント
モードの実行が許可された場合には、当該8頁目からプ
リントを開始するようになっている。
【0049】一方、ステップS5041において、プリ
ントジョブの実行中でなければ、上記プリント停止処
理、プリント状態保存処理を行う必要はなく、そのまま
コピーモードへ切り替える処理を行う(ステップS50
44)。図7のフローチャートに戻り、ステップS50
5でのID情報の読み出し後、当該IDに関連付けてコ
ピー回数を計数する部門管理処理を実行する(ステップ
S506)。
【0050】この部門管理処理においては、まず、ステ
ップS505で読み出したID情報と一致するIDを部
門管理テーブルT3からサーチし、サーチの結果、一致
するIDがあれば、コピー動作の実行を許可する。この
部門管理テーブルT3は、RAM434に格納されてお
り、図10に示すように各部門のIDが予め記憶され、
上記カードリーダ300から読み出されたIDに関連付
けてコピー用紙のサイズごとにコピー回数が記憶される
ように構成されている。
【0051】印字制御部403からは、上述のように1
枚分のプリント処理ごとに当該用紙サイズに関する情報
と共にカウントアップ信号が発せられており、CPU4
14はこの信号を受信するごとに、上記部門管理テーブ
ルT3の所定箇所のコピー回数を次のようにしてカウン
トアップする。すなわち、コピーモード設定中に上記用
紙サイズ情報とカウントアップ信号を受けると、IDカ
ード500から読み出したIDに関連付けて当該用紙サ
イズのコピー回数をカウントアップする。また、プリン
トモード設定中に上記用紙サイズ情報およびカウントア
ップ信号を受けた場合には、どの部門がプリント結果を
必要としているのか判別できないため、そのコピー用紙
のサイズごとに、部門管理テーブルT3の「外部」の欄
に一括してプリント回数を記憶する。
【0052】上述のように、コピーモードが設定されて
いる間は、プリントモードの実行は禁止されているの
で、IDに関連付けて記憶されたコピー回数は、常にコ
ピー動作の実行による回数となり、従来のように不要な
プリント回数をコピー回数に計数するような不都合がな
くなって、正確なコピー回数の管理が可能となる。な
お、一致するIDが部門管理テーブルT3になければ、
カードリーダ制御部406に対してIDカード排出要求
の指示がなされ、カードリーダ制御部406は、IDカ
ード500を排出する。これにより、不正な使用者のコ
ピーが禁止される。
【0053】また、ステップS501において、現在I
Dカード500がカードリーダ300に挿入されていな
いと判断されると、それが上記カード排出エッジの検出
によるものであるか否かを判断し、さらに、コピー割込
キー205の押下によりコピー割込モードに設定されて
いるか否かを判断する(ステップS515、S51
6)。コピー割込モードに設定されている状態でIDカ
ード500が排出されたとすれば、それはコピー割込み
によるコピー動作が終了して、割込前のコピー動作の再
開を待つことになるので、コピーモードのままでよく、
プリントモードへの切替処理を行わずにそのままの状態
でリターンされる(ステップS516で「Yes」)。
【0054】一方、コピー割込モードが設定されていな
ければ、コピー動作の完全な終了と判断して、コピーモ
ードからプリントモードへの切換処理を行う(ステップ
S517)。以上のような制御により、IDカード50
0が挿入されるたびに、コピー割込モードの設定状態を
判断し、コピー割込モードが設定されていなければ、プ
リントモードをコピーモードに切換えてID情報を読み
込み、コピー割込モードが設定されておれば、すでにコ
ピーモードに設定されているので、そのままID情報を
読み込んで、それぞれのIDで部門管理処理を行う。ま
た、IDカード500が排出されるたびに、コピー割込
モードの設定状態を判断し、コピー割込モードが設定さ
れていなければ、コピーモードをプリントモードに切換
え、コピー割込モードが設定されておれば、割込前のコ
ピー動作が再開されるのでそのままコピーモードを維持
することになる。これらの制御により、コピー割込モー
ドの場合を含めて、IDカード500がカードリーダ3
00に挿入されている間は、プリントモードを禁止し、
コピー動作を優先的に行うことができる。
【0055】しかし、コピー動作が終了したにもかかわ
らず、使用者がIDカード500を抜き忘れるような場
合があり、このような場合にもコピーモードが維持され
続けられるとしたら、外部画像データを長時間プリント
アウトすることができず、最悪の場合、外部画像データ
のデータ量が画像メモリ120からオーバーフローして
受信不能となるおそれもある。
【0056】このため、本複写機1では、コピーモード
中であっても、手動により、あるいは所定時間の経過に
より自動的にプリントモードへ切り替わるようにしてい
る。この動作を示すのが図7のステップS507〜S5
14である。すなわち、CPU414は、前述のように
その内部に、IDカード500をカードリーダ300か
ら自動的に排出するための時間を計時するためのカード
イジェクトタイマを備えており、ステップS502にお
いて、カード挿入エッジが検出されず、かつ、コピーモ
ードが設定されている場合には(ステップS507で
「Yes」)、さらにコピー実行中であるか否かを判断
し(ステップS508)、コピー実行中でなければ、上
記カードイジェクトタイマのタイマ値Xを「1」だけイ
ンクリメントし、そのタイマ値Xが、所定の規定値より
大きくなった場合には、カードリーダ制御部406にそ
の旨を通知し、カード排出ローラ301を駆動させて、
IDカード500をカードリーダ300から強制的に排
出させ(ステップS510、S511、S512)、そ
の後、プリントモードへ切替えると共に、カードイジェ
クトタイマのタイマ値Xを「0」にリセットし(ステッ
プS513、S514)、上述の部門管理処理を行う
(ステップS506)。また、ステップS511におい
て、当該タイマ値Xが規定値未満の場合には、そのまま
リターンされる。
【0057】一方、コピー/外部プリント切替キー20
6(図3)の操作により、手動で強制的にプリントモー
ドに切り替えられた場合には、IDカード500が挿入
中であってもステップS507で「No」となり、カー
ドイジェクトタイマのタイマ値Xは「0」にリセットさ
れる(ステップS509)。また、ステップS508に
おいて、コピー実行中である場合にも、カードイジェク
トタイマのタイマ値Xは、「0」にリセットされる(ス
テップS509)。
【0058】これにより、コピーモード設定中で、かつ
コピー動作が行われていない場合のみ計時を開始し、所
定時間経過するとIDカード500を自動的に排出して
プリントモードに切り替えるので、外部画像データのプ
リントが不必要に待機させられるような不都合がなくな
る。図6に戻り、上記ステップS5におけるモード設定
処理の結果、コピーモードが設定された場合には(ステ
ップS6で「Yes」)、画像テーブルT1(図5)か
ら属性が「copy」になっている一番最初の画像デー
タの画像番号のアドレスおよびサイズ(図5の例では、
画像番号1、アドレスa、サイズb)をサーチし、この
画像番号1の画像データをアドレス指定すると共に印字
制御部403にプリント実行の指示するコピー制御処理
を実行し(ステップS7)、その後この画像データを読
み出して印字制御部403に転送するなどその他の処理
を行う(ステップS8)。
【0059】これに対してステップS5においてプリン
トモードに設定された場合には(ステップS6で「N
o」)、次に待ちプリントジョブがあるか否か判断する
(ステップS9)。ここで、待ちプリントジョブとは、
上述のプリントジョブテーブルT2(図10)に登録さ
れた後、まだプリントされていないジョブのことを意味
しており、当該プリントジョブテーブルT2をサーチす
ることにより待ちプリントジョブの有無を判断すること
ができる。
【0060】この待ちプリントジョブがあれば、そのう
ち一番、ジョブ番号の小さなものからプリントするべ
く、当該ジョブの画像開始番号に基づいてアドレス指定
して、プリント動作の準備を行い(プリントジョブ起
動、ステップS10)、印字制御部403にプリンタ部
50の制御を行うように指示し(プリント制御処理、ス
テップS11)、その後、当該画像データを読み出して
印字制御部403に転送するなどその他の処理を行う
(ステップS8)。
【0061】これらの動作を、例えば、上述のようにプ
リントモードにおいてジョブ番号0の処理途中(7頁
目)で、コピーモードに切り替わった場合を例にして、
図11を参照しながら説明する。図11(b)のプリン
トモードでプリントジョブ0の7頁目をプリント中にI
Dカード500がカードリーダ300に挿入されると、
当該7頁目のプリント完了を待ってプリントジョブ0の
実行は一旦停止され、コピーモードに切り替えられる
(図11(a))。この際、上述のように図9のプリン
トジョブテーブルT2のジョブ番号「0」の画像開始番
号が「7」に置き換えられてこれによりプリント状態が
保存される。そして、一連のコピー動作が終了してID
カード500がカードリーダ300から排出されると、
プリントモードに復帰して(図11(b))、上記部門
管理テーブルT3の待ちプリントジョブ、すなわちジョ
ブ番号「0」における画像開始番号「7」からプリント
を開始することになる。
【0062】また、例えばコピーモード開始以前に、プ
リントジョブ0しかなかった場合に、当該コピーモード
の設定中に、外部から画像データを受信すると、このプ
リントジョブがジョブ番号「1」に登録され、上記プリ
ントジョブ0の終了後、直ちにプリントジョブ1の実行
が開始される。なお、プリントジョブテーブルT2に格
納された待ちプリントジョブに関する情報は、そのジョ
ブのプリントが完了次第クリアされるようになってお
り、コピーモード開始時に、全てのプリントジョブにつ
いてプリントが完了しておれば、上記コピーモード設定
中に受信した新たなプリントジョブの情報は、ジョブ番
号「0」の欄に格納されると共にその画像データが画像
メモリ120に書き込まれる。これにより、コピーモー
ド終了時には、当該プリントジョブが待ちプリントジョ
ブとして直ちにプリントされることになる。
【0063】図6に戻り、ステップS9において、待ち
プリントジョブがなければ、ステップS10はスキップ
され、プリントモード切り替え後に外部受信データを受
信した場合には、そのプリント制御処理を行った後(ス
テップS9で「No」、ステップS11)、上述したそ
の他の処理を行う(ステップS8)。その後、カウント
要求の受信処理などその他の処理を行った後、内部タイ
マとの待合せ処理を実行して時間管理を行いながら、上
記ステップS3〜S11までの処理を繰り返す(ステッ
プS12)。
【0064】(4)変形例 以上、本発明に係る複写機を実施の形態に基づいて説明
してきたが、本発明の内容が、上述の実施の形態に限定
されないのは勿論であり、以下のような変形例が考えら
れる。 (4−1)上記実施の形態においてIDカード500の
カードリーダ300への挿入状態の判断結果に基づい
て、コピーモードとプリントモードの設定の切替えを行
ったが、その他の所定の操作により当該切替を実行させ
るようにすることも可能である。例えば、使用者が操作
パネル200などからIDの入力操作を行い、これに基
づいてコピーモードへの切り替えを実行し、その後、所
定条件の充足、例えば、一定時間コピーが実行されない
ような場合に当該コピーモードの設定を解除して自動的
にプリントモードに切り替えるようにしてもよい。この
場合には、当該入力されたIDに基づいてコピー回数が
管理されることになる。また、硬貨の投入により所定回
数のコピーが許可される、いわゆるコインベンダー式の
複写機にあっては、硬貨を投入することによりコピーモ
ードに切り替え、釣り銭の排出もしくは料金切れにより
プリントモードに切り替えるようにしてもよい。
【0065】これらにより、コピーが許可された者に対
して、そのコピー回数を正確に管理することが可能とな
る。 (4−2)上記実施の形態においては、コピーモードの
設定中に外部からプリント要求を受けて当該画像データ
(外部画像データ)を一旦その画像データを画像メモリ
に記憶しておき、プリントモードに切り替えられた後に
画像データをプリントするようにしたが、コピーモード
の設定中は、当該プリント要求を発した外部装置に画像
データの送信を待たせておき、プリントモードに切り替
えてから画像データの送信を再開させるようにしてもよ
い。この場合には、外部画像データを記憶するための画
像メモリは必須でなく、省略可能である。
【0066】(4−3)上記実施の形態では、プリント
モードで外部画像データをプリント中にIDカードが挿
入された場合、その頁の最後までプリントしてから当該
プリント動作を停止させてプリントモードからコピーモ
ードに切り替えるようにしたが、場合によっては、当該
頁の途中でプリントを停止して当該プリント途中のコピ
ー用紙を外部に排出してプリントモードからコピーモー
ドに即時に切り替えるようにしてもよい。この場合に
は、後にプリントモードに復帰した際に、当該中断され
た頁の最初からプリントを再開されるようにプリントジ
ョブテーブルT2の画像開始番号が変更される。
【0067】(4−4)また、上記実施例では、コピー
割込キーが押下されてIDカードが交換される際に、割
込希望者のIDカードの挿入の有無にかかわらずそのま
まコピーモードの設定を維持するようにしたが、前の使
用者のIDカードを排出してから所定時間経過しても割
込希望者のIDカードが挿入されない場合には、プリン
トモードに切り替えるようにしてもよい。このようにす
ることによりコピー割込モード時に長時間IDカードが
交換されない場合には、自動的にプリントモードに復帰
させることができ、外部画像データのプリントが不必要
に待たされることがなくなる。
【0068】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、コ
ピー許可手段が使用者による所定の操作を受け付けて、
コピーモードの実行を許可するとともに、プリントモー
ド禁止手段が前記コピー許可手段によりコピーモードの
実行が許可されている間は、プリントモードの実行を禁
止し、コピー回数計数手段がコピーモードの実行時にお
いて、当該使用者についてコピー回数を計数するように
しているので、当該使用者のコピー回数に外部から受信
したデータに基づき画像を形成するプリント回数が加算
されるおそれが一切なく、簡単な制御でコピー回数を適
正に管理することができる。
【0069】また、たとえプリントモードの実行中であ
っても、所定の操作、例えば、IDカードのカードリー
ダへの挿入動作により、プリントモードの実行を禁止し
て直ちにコピーモードに切り替えることができるので、
コピー作業の効率を向上させることができる。また、本
発明によれば、プリントモード実行中に前記プリントモ
ード禁止手段により当該プリントモード実行が停止され
た場合に、その停止時点でのプリントモード実行状態を
保存するプリント状態保存手段を設けたので、後にプリ
ントモードに復帰した場合に、前記プリント状態保存手
段により保存された状態から継続して実行させるように
することができる。
【0070】また、本発明によれば、プリントモード禁
止解除手段により、コピー動作終了後、所定の条件の充
足により自動的にコピーモードの実行の許可を禁止に変
更すると共に、プリントモードの実行禁止を解除するの
で、前記プリント状態保存手段に保存された状態、すな
わち途中で停止された状態から継続してプリントモード
を実行することができる。
【0071】さらに、本発明によれば、プリントモード
禁止解除手段が、コピー動作終了後、所定の条件の充足
により、コピーモードの実行を禁止するとともに、プリ
ントモードの実行禁止を解除し、プリントモード留保手
段が、コピーモードの実行が許可されている間にプリン
トモードの要求を受けた場合に当該プリントモードの実
行を留保するようにしているので、プリントモードの実
行の禁止が解除されると、前記プリントモード留保手段
による留保を解除して、直ちに当該プリントモードを実
行することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る複写機の実施の形態における全体
の構成を示す図である。
【図2】上記複写機のカードリーダの構成を示す図であ
る。
【図3】上記複写機の操作パネルの構成を示す図であ
る。
【図4】上記複写機の制御部の構成を示すブロック図で
ある。
【図5】画像テーブルの構成例を示す図である。
【図6】上記制御部における全体制御部の動作を示すフ
ローチャートである。
【図7】図6のモード設定処理(ステップS5)のサブ
ルーチンを示す図である。
【図8】図7のコピーモードへの切替処理(ステップS
504)のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図9】プリントジョブテーブルの構成例を示す図であ
る。
【図10】部門管理テーブルの構成例を示す図である。
【図11】IDカードの挿入状態によりコピーモードと
プリントモードが切り替わる動作を示す図である。
【符号の説明】
1 複写機 10 原稿自動搬送部 30 画像読取部 50 プリンタ部 70 給紙部 90 再給紙部 110 画像信号処理部 120 画像メモリ 130 印字処理部 200 操作パネル 300 カードリーダ 400 制御部 402 原稿読取制御部 403 印字制御部 404 全体制御部 405 通信制御部 406 カードリーダ制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G06F 1/00 370 G03G 21/00 394

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像読取部で読み取った原稿の画像デー
    タに基づいて画像を形成するコピーモードの実行と、外
    部から受信したデータに基づき画像を形成するプリント
    モードの実行とが可能な複写機において、 使用者による所定の操作を受け付けて、コピーモードの
    実行を許可するコピー許可手段と、 前記コピー許可手段によりコピーモードの実行が許可さ
    れている間は、プリントモードの実行を禁止するプリン
    トモード禁止手段と、 コピーモードの実行時において、当該使用者について、
    コピー回数を計数するコピー回数計数手段と、 を備えたことを特徴とする複写機。
  2. 【請求項2】 プリントモード実行中に前記プリントモ
    ード禁止手段により当該プリントモードの実行が停止さ
    れた場合に当該停止時点でのプリントモード実行状態を
    保存するプリント状態保存手段、 を備えたことを特徴とする請求項1に記載の複写機。
  3. 【請求項3】 コピー動作終了後、所定の条件の充足に
    より、コピーモードの実行の許可を禁止に変更するとと
    もに、プリントモードの実行禁止を解除するプリントモ
    ード禁止解除手段を備え、 プリントモード実行禁止が解除されると、プリントモー
    ドを前記プリント状態保存手段により保存された状態か
    ら継続して実行するようにしたことを特徴とする請求項
    2に記載の複写機。
  4. 【請求項4】 コピー動作終了後、所定の条件の充足に
    より、コピーモードの実行の許可を禁止に変更するとと
    もに、プリントモードの実行禁止を解除するプリントモ
    ード禁止解除手段と、 コピーモードの実行が許可されている間にプリントモー
    ドの要求を受けた場合に当該プリントモードの実行を留
    保するプリントモード留保手段とを備え、 プリントモード実行禁止が解除されると、前記プリント
    モード留保手段による留保を解除して、当該プリントモ
    ードを実行するようにしたことを特徴とする請求項1に
    記載の複写機。
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