JPH10104519A - 小型の変倍光学系 - Google Patents

小型の変倍光学系

Info

Publication number
JPH10104519A
JPH10104519A JP8255678A JP25567896A JPH10104519A JP H10104519 A JPH10104519 A JP H10104519A JP 8255678 A JP8255678 A JP 8255678A JP 25567896 A JP25567896 A JP 25567896A JP H10104519 A JPH10104519 A JP H10104519A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
lens group
plastic
focal length
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8255678A
Other languages
English (en)
Inventor
Motoyuki Otake
基之 大竹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP8255678A priority Critical patent/JPH10104519A/ja
Priority to TW086111425A priority patent/TW338798B/zh
Priority to CN97116416A priority patent/CN1176397A/zh
Publication of JPH10104519A publication Critical patent/JPH10104519A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B15/00Optical objectives with means for varying the magnification
    • G02B15/14Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective
    • G02B15/16Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective with interdependent non-linearly related movements between one lens or lens group, and another lens or lens group
    • G02B15/163Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective with interdependent non-linearly related movements between one lens or lens group, and another lens or lens group having a first movable lens or lens group and a second movable lens or lens group, both in front of a fixed lens or lens group
    • G02B15/167Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective with interdependent non-linearly related movements between one lens or lens group, and another lens or lens group having a first movable lens or lens group and a second movable lens or lens group, both in front of a fixed lens or lens group having an additional fixed front lens or group of lenses
    • G02B15/173Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective with interdependent non-linearly related movements between one lens or lens group, and another lens or lens group having a first movable lens or lens group and a second movable lens or lens group, both in front of a fixed lens or lens group having an additional fixed front lens or group of lenses arranged +-+
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/64Imaging systems using optical elements for stabilisation of the lateral and angular position of the image
    • G02B27/646Imaging systems using optical elements for stabilisation of the lateral and angular position of the image compensating for small deviations, e.g. due to vibration or shake
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B9/00Optical objectives characterised both by the number of the components and their arrangements according to their sign, i.e. + or -
    • G02B9/62Optical objectives characterised both by the number of the components and their arrangements according to their sign, i.e. + or - having six components only

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Nonlinear Science (AREA)
  • Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】小型化と低コスト化に適した変倍光学系を提供
する。 【解決手段】物体側より順に、正屈折力を有する第1レ
ンズ群G1、正屈折力を有する第2レンズ群G2、負屈
折力を有する第3レンズ群G3により構成され、第1レ
ンズ群はプラスチックレンズとガラスレンズとの2枚構
成で、第2レンズ群はプラスチックレンズを少なくとも
1枚以上含み、第3レンズ群はプラスチックレンズとガ
ラスレンズとの2枚構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小型の変倍光学系
に関し、特に軽量化に適した小型の変倍光学系に関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近のレンズシャッター式カメラ用の撮
影レンズにおいては、ズームレンズが一般的となり、変
倍比が2倍を超える高変倍ズームレンズを備えたカメラ
が主流となりつつある。従来より、正レンズ群と負レン
ズ群とで構成される2群ズームレンズが知られている。
この2群ズームレンズでは、変倍比を高めようとする
と、レンズ位置状態の変化に伴う軸外収差の変動を良好
に補正することが難しくなる問題や、あるいは、広角端
状態(焦点距離が最も短い状態)より望遠端状態(焦点
距離が最も長い状態)までレンズ位置状態が変化する際
の移動量が大きくなって、鏡筒構造の複雑化を招く等の
問題が起こってしまっていた。
【0003】また、多群ズームレンズは、3つ以上の可
動レンズ群を有しており、広角端状態より望遠端状態ま
で各レンズ群の移動する移動軌跡(ズーム軌道)に選択
の自由度が生じるため、収差補正上の自由度が増加し、
また、各レンズ群のレンズ位置状態の変化に伴う横倍率
の変化が小さくなるため、レンズ位置状態の変化に伴う
軸外収差の変動を良好に補正することが可能となり、高
変倍化を達成し易い。
【0004】しかしながら、従来の多群ズームレンズで
は、ズームレンズを構成する各レンズ群ごとに収差補正
を施す必要があるため、各レンズ群において数枚以上の
レンズを必要とし、従って、可動レンズ群の増加に従
い、ズームレンズを構成するレンズ枚数が増えてしま
う。レンズ枚数が増えるほど、安価に製造ができないだ
けでなく、カメラ本体内に格納した際の厚みが大きくな
り、カメラ本体の小型化が困難となってしまう。
【0005】さて、レンズシャッター式カメラは携帯性
の点で、一眼レフカメラに比べて優れ、小型・軽量であ
るほど携帯性に優れている。レンズシャッター式カメラ
は、撮影レンズがカメラ本体と一体であるため、撮影レ
ンズの小型化を図ることがカメラ本体の小型化・軽量化
につながる。また、レンズシャッター式カメラ用の撮影
レンズにおいては、カメラ本体の薄型化を図るために、
撮影レンズをカメラ本体内に格納する際に、隣合うレン
ズ群同士の間隔が最小となるような状態で格納してい
る。
【0006】レンズシャッター式カメラではレンズ交換
が難しいため、一般的に標準ズームレンズ(焦点距離範
囲として、35mm版フィルムで焦点距離50mm相当
の画角を含むもの)が用いられてきたが、広角端状態に
おいて包括する画角が狭い方が、容易に高変倍化を実現
できるため、広角端状態において35mm版フィルムで
焦点距離38mm相当の画角である撮影レンズが多かっ
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、広角端
状態において包括する画角が狭い場合には、望遠端状態
におけるレンズ全長が画面対角長に対して大きくなり、
カメラの小型化を図ることができない。従って、小型で
且つ変倍比が高い変倍光学系を実現するには、より広角
域を包括することが望まれた。
【0008】本発明の目的は、以上の問題点を解決し、
小型化と低コスト化に適した変倍光学系を提供すること
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明の一つの態様にかかる小型のズームレンズ
は、物体側より順に、正屈折力を有する第1レンズ群、
正屈折力を有する第2レンズ群、負屈折力を有する第3
レンズ群により構成され、第1レンズ群はプラスチック
レンズとガラスレンズとの2枚構成で、第2レンズ群は
プラスチックレンズを少なくとも1枚以上含み、第3レ
ンズ群はプラスチックレンズとガラスレンズとの2枚構
成である。
【0010】また、本発明の好ましい態様においては、
第1レンズ群中のプラスチックレンズは負屈折力を有
し、第1レンズ群中の正屈折力を有しており、以下の条
件式(1)を満足するものである。 (1) 0.5<|f1/f1P|<1.0 但し、 f1:第1レンズ群の焦点距離、 f1P:第1レンズ群中に配置されるプラスチックレンズ
の焦点距離、 である。
【0011】また、本発明においては、第3レンズ群中
のプラスチックレンズは正屈折力を有し、第3レンズ群
中のガラスレンズは負屈折力を有することが好ましく、
以下の条件式(2)を満足することが好ましい。 (2) 0<|f3/f3P|<0.3 但し、 f3:第3レンズ群の焦点距離、 f3p:第3レンズ群中のプラスチックレンズの焦点距
離、 である。
【0012】上述の目的を達成するために、本発明の別
の態様にかかる小型のズームレンズは、物体側より順
に、正屈折力の第1レンズ群、正屈折力の第2レンズ群
および負屈折力の第3レンズ群が配置されるものであっ
て、広角端状態から望遠端状態までレンズ位置状態が変
化する際に、第1レンズ群と第2レンズ群との間隔が増
大し、第2レンズ群と第3レンズ群との間隔が減少する
ように、第1乃至第3レンズ群の各レンズ群が物体側へ
移動して、第3レンズ群は1枚のプラスチックレンズを
含み、以下の条件式(2)乃至(3)を満足するもので
ある。 (2) 0<|f3/f3P|<0.3 (3) 0.75<(β3T/β3W)/(ft/fw)<
0.95 但し、 f3:第3レンズ群の焦点距離、 f3p:第3レンズ群中のプラスチックレンズの焦点距
離、 β3T:第3レンズ群の望遠端状態における横倍率、 β3W:第3レンズ群の広角端状態における横倍率、 ft:望遠端状態におけるレンズ全系の焦点距離、 fw:広角端状態におけるレンズ全系の焦点距離、 である。
【0013】また、本発明の好ましい態様によれば、第
1および第2レンズ群の間に配置される開口絞りをさら
に有し、第2レンズ群は、最も物体側に配置される負レ
ンズを有し、以下の条件式(4)を満足するものであ
る。 (4) −0.25<(r21−r22)/(r21+r22)
<−0.05 但し、 r21:第2レンズ群中の負レンズの物体側の面の曲率半
径、 r22:第2レンズ群中の負レンズの像側の面の曲率半
径、 である。
【0014】また、本発明においては、以下の条件式
(5)を満足することが好ましい。 (5) 0.2<D/f2<0.35 但し、 D :第2レンズ群の最も物体側のレンズ面より最も像
側のレンズ面までの光軸に沿った距離、 f2:第2レンズ群の焦点距離、 である。
【0015】
【発明の実施の形態】まず、本発明にかかる変倍光学系
の基本的な構成について説明する。本発明にかかる変倍
光学系は、例えば図2に示す如く、物体側より順に、正
屈折力の第1レンズ群G1、正屈折力の第2レンズ群お
よび負屈折力の第3レンズ群を有し、広角端状態より望
遠端状態までレンズ位置状態が変化する際に、第1レン
ズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が増大し、第2レ
ンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が減少するよう
に、3つのレンズ群すべてが物体側へ移動するものであ
る。
【0016】本発明において、開口絞りSは第1レンズ
群と第3レンズ群との間に配置されることが好ましく、
レンズ位置状態が変化する際に、第2レンズ群と一体的
か、もしくは独立に移動する。次に、各レンズ群の機能
について説明する。負屈折力の第3レンズ群は、第1レ
ンズ群と第2レンズ群とにより形成される被写体像を拡
大し、広角端状態から望遠端状態へとレンズ位置状態が
変化するに従い、拡大率(つまり横倍率)が大きくな
る。
【0017】広角端状態では、バックフォーカスを短く
することにより軸外光束の第3レンズ群を通過する位置
が光軸から離れて、軸上収差と軸外収差とを独立に補正
でき、バックフォーカスが大きくなる(つまり広角端状
態から望遠端状態へとレンズ位置状態が変化する)に従
い、軸外光束の第3レンズ群を通過する位置が光軸に近
づき、従って、変倍に伴う軸外収差の変動を容易に抑え
ることができる。
【0018】但し、広角端状態においてバックフォーカ
スを極端に短くしすぎると、第3レンズ群の最も像側の
レンズ面上に付着したゴミの影がフィルム面上に写り込
む問題が生じやすくなったり、あるいは、所定の周辺光
量を確保するには、レンズ径が大きくなってしまう等の
問題も発生するため、適切なバックフォーカスとするこ
とが望ましい。
【0019】正屈折力の第2レンズ群では、開口絞りS
が近くに配置されており、軸上光束と軸外光束の第2レ
ンズ群を通過する位置に差が少ない。従って、主に軸上
収差の補正を行っている。ここで、開口絞りを第2レン
ズ群の物体側や、あるいは像側に隣接して配置した場
合、開口絞りから最も離れたレンズ面を非球面とするこ
とが望ましい。この第2レンズ群中の開口絞りからもっ
とも離れたレンズ面を通過する軸外光束が広角端状態に
おいて光軸から離れるため、このレンズ面を非球面とす
れば、軸上収差と軸外収差とを独立に補正でき、少ない
レンズ枚数で良好な結像性能が得られる。
【0020】また、本発明において、広角端状態におい
て充分なバックフォーカスを確保するためには、第2レ
ンズ群を物体側に配置される負部分群と像側に配置され
る正部分群とで構成することが好ましい。さて、正屈折
力の第1レンズ群は、物体側に配置される負部分群と像
側に配置される正部分群で構成することが好ましい。こ
れにより、光学系全体での屈折力配置が不対称であるた
めに、広角端状態において発生しがちな正の歪曲収差を
良好に補正することができる。このような構成とするこ
とにより、負の球面収差も良好に補正可能であるが、特
に負部分群と正部分群とをそれぞれ1枚のレンズで構成
すれば、軽量化や簡易構成化が図れる。
【0021】本発明においては、開口絞りを第1および
第2レンズ群の間に配置することが望ましい。ここで、
開口絞りを第2レンズ群の像側か、あるいは第2レンズ
群を構成する負部分群と正部分群との間に開口絞りを配
置する場合には、広角端状態において発生する軸外収差
を良好に補正するために、第2レンズ群のもっとも物体
側に配置される負レンズが物体側に凸面を向けたメニス
カス形状かあるいは、物体側に曲率の緩い凹面を向けた
両凹形状とせざるを得ない。このような形状では、より
広角化を図るための発散作用が弱く、充分なバックフォ
ーカスが得られないため好ましくない。
【0022】従って、開口絞りを第2レンズ群の物体側
に配置すれば、第2レンズ群のもっとも物体側に配置さ
れる負レンズが物体側に強い凹面を向けた際にも軸外収
差の発生が抑えられ、広角端状態においても充分なバッ
クフォーカスが得られる。本発明において、広角端状態
より望遠端状態まで開口絞りを第2レンズ群とは独立の
移動量で駆動することが好ましい。この場合、レンズ位
置状態により軸外光束の第2レンズ群を通過する高さが
変化するようになって、レンズ位置状態の変化に伴う軸
外収差の変動を良好に補正できる。
【0023】特に、広角端状態では開口絞りが第2レン
ズ群の近傍に配置され、望遠端状態へレンズ位置状態が
変化するに従い、開口絞りが第2レンズ群から離れるよ
うに移動させることが望ましい。これは、広角端状態に
おいては画角の大きな光束が入射するため、開口絞りを
第2レンズ群から離すと、第2レンズ群を通過する軸外
光束が極端に光軸から離れてしまい、少ないレンズ枚数
で良好な収差補正を行うことが困難になるからである。
【0024】さて、本発明の一つの態様にかかる変倍光
学系においては、第1レンズ群をプラスチックレンズと
ガラスレンズとで構成しており、第2レンズ群を少なく
とも1枚のプラスチックレンズを含むように構成してお
り、そして第3レンズ群をプラスチックレンズとガラス
レンズとで構成している。ここで、プラスチック材料
は、ガラス材料に比べて軽量であるため、このプラスチ
ック材料を多用することで撮影レンズ全体の軽量化を図
ることができる。さらに、プラスチック材料は、転写性
に優れており、特にガラス材料に比べて結晶化する温度
が低く低温での成型が可能であるため、金型の耐久性に
優れ、非球面成形が容易である利点がある。
【0025】また、プラスチック材料は、温度変化によ
る屈折率の変化が大きく、温度変化によりレンズ全系に
よる像面位置の変動が生じるため、この像面位置の変動
を抑えることが好ましい。ここで、屈折率変化による像
面位置の変動は、プラスチックレンズ自体の屈折力を
弱める、屈折力の異なる複数のプラスチックレンズと
配置することにより、温度変動が生じた際においてもそ
れぞれのプラスチックレンズの屈折力の変化を打ち消し
あう、ことにより補償することが考えられる。
【0026】上記の場合には、収差補正上、プラスチ
ックレンズを積極的に用いることができず、レンズ構成
枚数を削減することが困難である。上記の場合には、
プラスチックレンズの屈折力に自由度が生じるため、収
差補正上プラスチックレンズを積極的に利用でき、レン
ズ構成枚数の削減を図ることができる。従って、本発明
では、第1レンズ群中のプラスチックレンズと第3レン
ズ群中のプラスチックレンズとの屈折力が互いに異なる
符号であることが望ましい。
【0027】また、プラスチック材料は、温度変化によ
り密度が変化してその体積が変化する。この体積の変化
により面形状が変化するため、レンズ全系の像面位置の
変動をもたらす。そこで、本発明では、プラスチックレ
ンズのレンズ形状をメニスカス形状とすることが好まし
い。ここで、プラスチックレンズが両凸形状あるいは両
凹形状の場合には、レンズ中心部の厚みと周辺部の厚み
との差が大きく、温度変化に伴う体積の膨張率が中心部
と周辺部とで同じであるため、レンズの厚みが厚いレン
ズ中心部の方が膨張する量が多くなり、結果的に面形状
の変化を引き起こすため好ましくない。
【0028】以下、各条件式について説明する。条件式
(1)は、第1レンズ群中に配置されるプラスチックレ
ンズの焦点距離を規定する条件式である。条件式(1)
の上限値を上回った場合、プラスチックレンズの焦点距
離が負に大きくなり、中央部と周辺部とでのレンズ厚の
差が大きくなるため、曲率半径の変化による軸外収差の
変動を良好に抑えることが難しくなる。
【0029】一方、条件式(1)の下限値を下回った場
合、第1レンズ群単独での色収差補正が不十分となり、
広角端状態から望遠端状態までレンズ位置状態が変化し
た際の軸上色収差の変動を抑えることが困難になる。さ
て、本発明においては、温度変化に伴う色収差の変動を
良好に抑えるために、以下の条件式(2)を満足するこ
とが好ましい。 (2) 0<|f3/f3P|<0.3 但し、 f3:第3レンズ群の焦点距離、 f3p:第3レンズ群中のプラスチックレンズの焦点距
離、 である。
【0030】この条件式(2)は、第3レンズ群中に配
置されるプラスチックレンズの焦点距離を規定する条件
式である。条件式(2)の上限値を上回った場合、プラ
スチックレンズの焦点距離が短くなり、広角端状態にお
いて温度が変化した際の像面湾曲の変動が抑えられなく
なる。
【0031】条件式(2)の下限値を下回った場合、第
3レンズ群単独で発生する軸上色収差を良好に補正でき
なくなるため、所定の光学性能を得ることができない。
また、本発明において、レンズ位置状態の変化に伴う軸
外収差の変動を良好に補正するために、以下の条件式
(3)を満足することが望ましい。 (3) 0.75<(β3T/β3W)/(ft/fw)<
0.95 但し、 β3T:第3レンズ群の望遠端状態における横倍率、 β3W:第3レンズ群の広角端状態における横倍率、 ft:望遠端状態におけるレンズ全系の焦点距離、 fw:広角端状態におけるレンズ全系の焦点距離、 である。
【0032】上記条件式(3)は、第3レンズ群の使用
倍率の変化を規定する条件式である。条件式(3)の上
限値を上回った場合、広角端状態から望遠端状態までレ
ンズ位置状態が変化した際に、第3レンズ群の使用倍率
の変化が大きくなりすぎて第3レンズ群において発生す
るレンズ位置状態の変化による軸上収差の変動を良好に
抑えることが難しくなる。
【0033】条件式(3)の下限値を下回った場合、
広角端状態から望遠端状態までレンズ位置状態が変化し
た際の第1レンズ群と第2レンズ軍都の間隔の変化量が
大きくなるか、第1レンズ群と第2レンズ群との屈折
力が正に強まる。の場合、広角端状態から望遠端状態
までレンズ位置状態が変化するに従い、第1レンズ群を
通過する軸外光束が光軸から離れてしまい、所定の周辺
光量を確保するには第1レンズ群のレンズ径を非常に大
きくする必要があり、コンパクト化の観点から好ましく
ない。また、の場合、第1レンズ群と第2レンズ群と
で発生する諸収差を少ないレンズ群で良好に補正するこ
とができない。
【0034】ところで、ズームレンズにおいては、被写
体位置が無限遠状態より近距離へ移動した際に合焦を行
う場合(近距離合焦を行う場合)、ズームレンズを構成
するレンズ群のうちの1つのレンズ群を光軸方向へ移動
させる方法が用いられている。ここで、本発明において
は、レンズ径の比較的小さな第2レンズ群を近距離合焦
のためのフォーカシング群とすることが好ましい。
【0035】そして、第2レンズ群をフォーカシング群
とする場合には、近距離合焦時に発生する軸外収差の変
動を良好に補正するために、以下の条件式(4)を満足
することが望ましい。また、本発明の好ましい態様によ
れば、第1および第2レンズ群の間に配置される開口絞
りをさらに有し、第2レンズ群中の最も物体側に配置さ
れる負レンズが、以下の条件式(4)を満足するもので
ある。 (4) −0.25<(r21−r22)/(r21+r22)
<−0.05 但し、 r21:第2レンズ群中の負レンズの物体側の面の曲率半
径、 r22:第2レンズ群中の負レンズの像側の面の曲率半
径、 である。
【0036】この条件式(4)は、第2レンズ群中の最
も物体側に配置される負レンズのレンズ形状を規定する
条件式である。条件式(4)の上限値を上回った場合、
近距離合焦時に発生する負の像面湾曲を良好に補正する
ことができなくなるため好ましくない。また、条件式
(4)の下限値を下回った場合、広角端状態において十
分なバックフォーカスを得ることができす、第3レンズ
群のレンズ径が大型化するため好ましくない。
【0037】さて、各レンズ群の構成枚数を減らすため
には、各レンズ群単独で発生する軸上収差と軸外収差と
をそれぞれ独立に補正することが肝要である。本発明に
おいては、広角端状態から望遠端状態までレンズ位置状
態が変化する際に、軸外光束の通過する高さがあまり変
化しない第2レンズ群において発生する諸収差を良好に
補正するために、以下の条件式(5)を満足することが
望ましい。 (5) 0.2<D/f2<0.35 但し、 D :第2レンズ群の最も物体側のレンズ面より最も像
側のレンズ面までの光軸に沿った距離、 f2:第2レンズ群の焦点距離、 である。
【0038】条件式(5)の上限値を上回った場合、第
2レンズ群のレンズ厚が大きくなりすぎて、レンズ系の
大型化を招くだけではなく、第2レンズ群中の開口絞り
から最も離れたレンズ面を通過する軸外光束が光軸から
離れてしまうため、レンズ径の大型化を招いてしまう。
一方、条件式(5)の下限値を下回った場合、第2レン
ズ群中の開口絞りから最も離れたレンズ面を通過する軸
外光束が光軸に近づきすぎて、軸上収差と軸外収差とを
独立に補正できず、レンズ位置状態の変化に伴う軸外収
差の変動を抑えられない。
【0039】さて、本発明の別の観点に従えば、正屈折
力を有する第2レンズ群を複数の部分系で構成し、レン
ズ位置状態の変化に従い、隣合う部分系同士の間隔を変
化させることにより、高変倍化を達成することもでき
る。具体的には、第2レンズ群を物体側から順に、負屈
折力の第2aレンズ群、正屈折力の第2bレンズ群で構
成し、広角端状態より望遠端状態までレンズ位置状態が
変化する際に、第2aレンズ群と第2bレンズ群との間
隔を狭めるように、それぞれ物体側へ移動させる正負正
負の4群タイプや、あるいは第2レンズ群を物体側から
順に、負屈折力の第2aレンズ群、正屈折力の第2bレ
ンズ群および正屈折力の第2cレンズ群で構成し、広角
端状態より望遠端状態までレンズ位置状態が変化する際
に、第2aレンズ群と第2bレンズ群との間隔を狭め、
第2bレンズ群と第2cレンズ群との間隔を広げるよう
にそれぞれ物体側へ移動させる正負正正負の5群タイプ
が考えられる。
【0040】また、本発明においては、少ないレンズ枚
数で光学系を構成するために、非球面を導入することが
望ましい。特に広角端状態における軸外収差を良好に補
正するためには、第3レンズ群を正レンズと負レンズで
構成し、正レンズの物体側のレンズ面を非球面化するこ
とが好ましく、第2レンズ群において発生する軸上収差
と軸外収差とを効果的に補正するためには、第2レンズ
群の開口絞りから最も離れたレンズ面を非球面化するこ
とが望ましい。
【0041】さて、本発明における別の観点によれば、
撮影を行う際に、高変倍ズームレンズで発生しがちな手
ブレ等が原因の像ブレによる失敗を防ぐために、ブレを
検出するブレ検出系と駆動手段とをレンズ系に組み合わ
せ、レンズ系を構成するレンズ群のうち、1つのレンズ
群を全体か、あるいはその一部を偏心レンズ群として偏
心させることにより、ブレをブレ検出系により検出し、
検出されたブレを補正するように駆動手段により偏心レ
ンズ群を偏心させ像をシフトさせて、像ブレを補正する
ことで防振光学系とすることが可能である。
【0042】
【実施例】以下に、本発明による各実施例について説明
する。図1は、本発明の各実施例による変倍光学系の屈
折力配分を示しており、物体側より順に、正屈折力の第
1レンズ群G1,正屈折力の第2レンズ群G2および負
屈折力の第3レンズ群G3の3つのレンズ群で構成さ
れ、広角端状態より望遠端状態までレンズ位置状態が変
化する際に、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との
間隔が増大し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3と
の間隔が減少するように、すべてのレンズ群が物体側へ
移動する。
【0043】以下の各実施例において非球面形状は以下
の式で表される。
【0044】
【数1】
【0045】[第1実施例]図2は、本発明の第1実施
例によるレンズ構成図を示しており、第1レンズ群G1
は両凹形状の負レンズL11、両凸形状の正レンズL1
2で構成され、第2レンズ群G2は物体側へ凹面を向け
たメニスカス形状の負レンズL21と両凸形状の正レン
ズL22で構成され、第3レンズ群G3は像側へ凸面を
向けたメニスカス形状の正レンズL31と物体側に凹面
を向けたメニスカス形状の負レンズL32で構成され
る。開口絞りは負レンズL21の物体側に配置され、レ
ンズ位置状態が変化する際に、第2レンズ群G2と一体
的に移動する。
【0046】第1実施例においては、第2レンズ群G2
を光軸方向に移動させることにより、近距離合焦が行え
る。以下の表1に、本発明における第1実施例の諸元の
値を掲げる。実施例の諸元表中のfは焦点距離、FNOは
Fナンバー、2ωは画角を表し、屈折率はd線(λ=58
7.6nm)に対する値である。
【0047】
【表1】[第1実施例] f 30.90 〜 55.22 〜 78.75 FNO 4.38 〜 7.14 〜 9.42 2ω 67.26 〜 41.36 〜 29.98゜ 面番号 曲率半径 面間隔 屈折率 アッベ数 1 -65.8746 1.000 1.58518 30.24 (プラスチック) 2 91.9335 1.000 1.0 3 20.8697 2.500 1.58913 61.24 4 -257.8081 (D4) 1.0 5 0.0000 2.500 1.0 (開口絞り) 6 -8.0154 1.625 1.74950 35.19 7 -10.6878 0.250 1.0 8 158.2584 5.000 1.49108 57.57 (プラスチック) 9 -10.6889 (D9) 1.0 10 -31.2500 2.375 1.58518 30.24 (プラスチック) 11 -25.8540 2.750 1.0 12 -12.6185 1.250 1.78590 43.93 13 -116.9559 (Bf) 1.0 第9面と第10面は非球面であり、非球面係数は以下に
示す通りである。
【0048】
【表2】
【0049】[可変間隔表] f 30.9007 55.2224 78.7486 D4 1.7500 7.2672 11.0000 D9 11.2827 5.3356 2.7500 BF 7.7414 26.4296 43.0152 [撮影倍率−1/30倍時の第2レンズ群G2の移動量
δ2] f 30.9007 55.2224 78.7486 D0 931.1594 1655.0891 2356.3120 δ2 0.5409 0.3573 0.2828 (なお、物体側への移動量を正とする) [条件式対応値] f1=+64.340 f1P=-65.427 f3=-19.377 f3P=+220.105 β3T=3.277 β3W=1.456 f2=+26.062 (1)|f1/f1P|=0.983 (2)|f3/f3P|=0.088 (3)(β3T/β3W)/(ft/fw)=0.883 (4)(r21−r22)/(r21+r22)=−0.143 (5)D/f2=0.264 図3より図8は本発明の第1実施例の諸収差図を示し、
図3乃至図5はそれぞれ広角端、中間焦点距離状態、望
遠端での無限遠合焦状態における諸収差図を表し、図6
乃至図8はそれぞれ広角端、中間焦点距離状態、望遠端
での撮影倍率−1/30倍状態における諸収差図を表
す。
【0050】図3より図8の各収差図において、球面収
差図中の実線は球面収差、点線はサイン・コンディショ
ンを示し、yは像高を示し、非点収差図中の実線はサジ
タル像面、破線はメリディオナル像面を示す。コマ収差
図は、像高y=0,5.4,10.8,15.12,2
1.6でのコマ収差を表し、Aは入射角、Hは物体高を
表す。
【0051】各収差図から、本実施例は諸収差が良好に
補正され、優れた結像性能を有していることは明らかで
ある。 [第2実施例]図9は、本発明の第2実施例によるレン
ズ構成図を示しており、第1レンズ群G1は物体側へ凹
面を向けたメニスカス形状の負レンズL11、両凸形状
の正レンズL12で構成され、第2レンズ群G2は物体
側へ凹面を向けたメニスカス形状の負レンズL21と像
側へ凸面を向けたメニスカス形状の正レンズL22で構
成され、第3レンズ群G3は像側へ凸面を向けたメニス
カス形状の正レンズL31と物体側に凹面を向けたメニ
スカス形状の負レンズL32で構成される。開口絞りは
負レンズL21の物体側に配置され、レンズ位置状態が
変化する際に、第2レンズ群G2と一体的に移動する。
【0052】第2実施例においては、第2レンズ群G2
を光軸方向に移動させることにより、近距離合焦が行え
る。以下の表3に、本発明における第2実施例の諸元の
値を掲げる。実施例の諸元表中のfは焦点距離、FNOは
Fナンバー、2ωは画角を表し、屈折率はd線(λ=58
7.6nm)に対する値である。
【0053】
【表3】[第2実施例] f 30.90 〜 55.22 〜 78.75 FNO 4.38 〜 7.14 〜 9.42 2ω 67.26 〜 41.36 〜 29.98゜ 面番号 曲率半径 面間隔 屈折率 アッベ数 1 -26.1615 1.000 1.58518 30.24 (プラスチック) 2 -73.5377 0.375 1.0 3 24.5863 2.125 1.48749 70.45 4 -41.2631 (D4) 1.0 5 0.0000 3.125 1.0 (開口絞り) 6 -8.1784 1.625 1.49108 57.57 (プラスチック) 7 -11.5442 0.250 1.0 8 -103.6704 5.000 1.58913 61.24 9 -11.8719 (D9) 1.0 10 -31.2500 2.500 1.58518 30.24 (プラスチック) 11 -23.9639 2.774 1.0 12 -12.9834 1.250 1.83500 42.97 13 -96.7542 (Bf) 1.0 第9面と第10面は非球面であり、非球面係数は以下に
示す通りである。
【0054】
【表4】
【0055】[可変間隔表] f 30.8996 55.9471 78.7445 D4 1.3048 6.3943 10.2903 D9 11.1691 4.6402 1.8750 BF 7.7029 27.5007 43.4269 [撮影倍率−1/30倍時の第2レンズ群G2の移動量
δ2] f 30.8996 55.9471 78.7445 D0 930.1731 1676.2537 2355.2409 δ2 0.5829 0.3832 0.3146 (なお、物体側への移動量を正とする) [条件式対応値] f1=+55.991 f1P=-69.939 f3=-20.171 f3P=+155.894 β3T=3.205 β3W=1.434 f2=+28.167 (1)|f1/f1P|=0.801 (2)|f3/f3P|=0.129 (3)(β3T/β3W)/(ft/fw)=0.877 (4)(r21−r22)/(r21+r22)=−0.171 (5)D/f2=0.244 図10より図15は本発明の第2実施例の諸収差図を示
し、図10乃至図12はそれぞれ広角端、中間焦点距離
状態、望遠端での無限遠合焦状態における諸収差図を表
し、図13乃至図15はそれぞれ広角端、中間焦点距離
状態、望遠端での撮影倍率−1/30倍状態における諸
収差図を表す。図10より図15の各収差図において、
球面収差図中の実線は球面収差、点線はサイン・コンデ
ィションを示し、yは像高を示し、非点収差図中の実線
はサジタル像面、破線はメリディオナル像面を示す。コ
マ収差図は、像高y=0,5.4,10.8,15.1
2,21.6でのコマ収差を表し、Aは入射角、Hは物
体高を表す。
【0056】各収差図から、本実施例は諸収差が良好に
補正され、優れた結像性能を有していることは明らかで
ある。 [第3実施例]図16は、本発明の第3実施例によるレ
ンズ構成図を示しており、第1レンズ群G1は物体側へ
凹面を向けたメニスカス形状の負レンズL11、両凸形
状の正レンズL12で構成され、第2レンズ群G2は物
体側へ凹面を向けたメニスカス形状の負レンズL21と
両凸形状の正レンズL22で構成され、第3レンズ群G
3は像側へ凸面を向けたメニスカス形状の正レンズL3
1と物体側に凹面を向けたメニスカス形状の負レンズL
32で構成される。開口絞りは負レンズL21の物体側
に配置され、レンズ位置状態が変化する際に、第2レン
ズ群G2と一体的に移動する。
【0057】第3実施例においては、第2レンズ群G2
を光軸方向に移動させることにより、近距離合焦が行え
る。以下の表5に、本発明における第3実施例の諸元の
値を掲げる。実施例の諸元表中のfは焦点距離、FNOは
Fナンバー、2ωは画角を表し、屈折率はd線(λ=58
7.6nm)に対する値である。
【0058】
【表5】[第3実施例] f 30.90 〜 55.25 〜 78.75 FNO 4.47 〜 7.30 〜 9.49 2ω 67.31 〜 41.80 〜 30.01゜ 面番号 曲率半径 面間隔 屈折率 アッベ数 1 -34.0764 1.000 1.58518 30.24 (プラスチック) 2 -229.7931 0.375 1.0 3 20.7819 2.125 1.48749 70.45 4 -64.8076 (D4) 1.0 5 0.0000 3.125 1.0 (開口絞り) 6 -8.0841 1.625 1.56883 50.04 7 -11.0864 0.250 1.0 8 132.9746 5.000 1.49108 57.57 (プラスチック) 9 -10.9868 (D9) 1.0 10 -26.1030 2.500 1.58518 30.24 (プラスチック) 11 -25.2255 2.875 1.0 12 -12.2149 1.250 1.74400 44.87 13 -97.2258 (Bf) 1.0 第9面と第10面は非球面であり、非球面係数は以下に
示す通りである。
【0059】
【表6】
【0060】[可変間隔表] f 30.8957 55.2087 78.7391 D4 1.2166 7.0629 10.6495 D9 10.1522 4.2766 1.8750 BF 7.8814 26.9546 43.4473 [撮影倍率−1/30倍時の第2レンズ群G2の移動量
δ2] f 30.8957 56.2087 78.7391 D0 930.2918 1683.5643 2354.9504 δ2 0.5221 0.3469 0.2810 (なお、物体側への移動量を正とする) [条件式対応値] f1=+59.570 f1P=-68.500 f3=-18.882 f3P=+625.000 β3T=3.323 β3W=1.492 f2=+25.983 (1)|f1/f1P|=0.870 (2)|f3/f3P|=0.030 (3)(β3T/β3W)/(ft/fw)=0.874 (4)(r21−r22)/(r21+r22)=−0.157 (5)D/f2=0.265 図17より図22は本発明の第3実施例の諸収差図を示
し、図17乃至図19はそれぞれ広角端、中間焦点距離
状態、望遠端での無限遠合焦状態における諸収差図を表
し、図20乃至図22はそれぞれ広角端、中間焦点距離
状態、望遠端での撮影倍率−1/30倍状態における諸
収差図を表す。
【0061】図17より図22の各収差図において、球
面収差図中の実線は球面収差、点線はサイン・コンディ
ションを示し、yは像高を示し、非点収差図中の実線は
サジタル像面、破線はメリディオナル像面を示す。コマ
収差図は、像高y=0,5.4,10.8,15.1
2,21.6でのコマ収差を表し、Aは入射角、Hは物
体高を表す。
【0062】各収差図から、本実施例は諸収差が良好に
補正され、優れた結像性能を有していることは明らかで
ある。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、小型で且つ高変倍化が
可能な変倍光学系を達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による変倍光学系の屈折力配置を示す概
念図
【図2】第1実施例の構成を示すレンズ断面図
【図3】第1実施例の広角端での無限遠合焦状態の諸収
差図
【図4】第1実施例の中間焦点距離状態での無限遠合焦
状態の諸収差図
【図5】第1実施例の望遠端での無限遠合焦状態の諸収
差図
【図6】第1実施例の広角端での撮影倍率-1/30倍の諸
収差図
【図7】第1実施例の中間焦点距離状態での撮影倍率-1
/30倍の諸収差図
【図8】第1実施例の望遠端での撮影倍率-1/30倍の諸
収差図
【図9】第2実施例の構成を示すレンズ断面図
【図10】第2実施例の広角端での無限遠合焦状態の諸
収差図
【図11】第2実施例の中間焦点距離状態での無限遠合
焦状態の諸収差図
【図12】第2実施例の望遠端での無限遠合焦状態の諸
収差図
【図13】第2実施例の広角端での撮影倍率-1/30倍の
諸収差図
【図14】第2実施例の中間焦点距離状態での撮影倍率
-1/30倍の諸収差図
【図15】第2実施例の望遠端での撮影倍率-1/30倍の
諸収差図
【図16】第3実施例の構成を示すレンズ断面図
【図17】第3実施例の広角端での無限遠合焦状態の諸
収差図
【図18】第3実施例の中間焦点距離状態での無限遠合
焦状態の諸収差図
【図19】第3実施例の望遠端での無限遠合焦状態の諸
収差図
【図20】第3実施例の広角端での撮影倍率-1/30倍の
諸収差図
【図21】第3実施例の中間焦点距離状態での撮影倍率
-1/30倍の諸収差図
【図22】第3実施例の望遠端での撮影倍率-1/30倍の
諸収差図
【符号の説明】
G1:第1レンズ群、 G2:第2レンズ群、 G3:第3レンズ群、

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】物体側より順に、正屈折力を有する第1レ
    ンズ群、正屈折力を有する第2レンズ群、負屈折力を有
    する第3レンズ群により構成され、 前記第1レンズ群はプラスチックレンズとガラスレンズ
    との2枚構成で、 前記第2レンズ群はプラスチックレンズを少なくとも1
    枚以上含み、 前記第3レンズ群はプラスチックレンズとガラスレンズ
    との2枚構成であることを特徴とする小型の変倍光学
    系。
  2. 【請求項2】前記第1乃至第3レンズ群中のプラスチッ
    クレンズのうちの少なくとも1つのプラスチックレンズ
    は、メニスカス形状であることを特徴とする請求項1記
    載の小型の変倍光学系。
  3. 【請求項3】前記第1レンズ群中に配置される前記プラ
    スチックレンズと、前記第3レンズ群中に配置される前
    記プラスチックレンズとは、互いに異なる屈折力の符号
    を持つことを特徴とする請求項1または2記載の小型の
    変倍光学系。
  4. 【請求項4】前記第1レンズ群中の前記プラスチックレ
    ンズは負屈折力を有し、前記第1レンズ群中の前記ガラ
    スレンズは正屈折力を有しており、 以下の条件式(1)を満足することを特徴とする請求項
    1乃至3のいずれか一項記載の小型の変倍光学系。 (1) 0.5<|f1/f1P|<1.0 但し、 f1:前記第1レンズ群の焦点距離、 f1P:前記第1レンズ群中に配置される前記プラスチッ
    クレンズの焦点距離、 である。
  5. 【請求項5】前記第3レンズ群中のプラスチックレンズ
    は正屈折力を有し、前記第3レンズ群中の前記ガラスレ
    ンズは負屈折力を有しており、 以下の条件式(2)を満足することを特徴とする請求項
    1乃至4のいずれか一項記載の小型の変倍光学系。 (2) 0<|f3/f3P|<0.3 但し、 f3:前記第3レンズ群の焦点距離、 f3p:前記第3レンズ群中の前記プラスチックレンズの
    焦点距離、 である。
  6. 【請求項6】前記第1レンズ群と前記第3レンズ群との
    間には、開口絞りが配置されることを特徴とする請求項
    1乃至5のいずれか一項記載の小型の変倍光学系。
  7. 【請求項7】物体側より順に、正屈折力の第1レンズ
    群、正屈折力の第2レンズ群および負屈折力の第3レン
    ズ群を配置し、 広角端状態から望遠端状態までレンズ位置状態が変化す
    る際に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔
    が増大し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間
    隔が減少するように、前記第1乃至第3レンズ群の各レ
    ンズ群が物体側へ移動して、 前記第3レンズ群は1枚のプラスチックレンズを含み、 以下の条件式(2)乃至(3)を満足することを特徴と
    する小型の変倍光学系。 (2) 0<|f3/f3P|<0.3 (3) 0.75<(β3T/β3W)/(ft/fw)<
    0.95 但し、 f3:前記第3レンズ群の焦点距離、 f3p:前記第3レンズ群中の前記プラスチックレンズの
    焦点距離、 β3T:前記第3レンズ群の望遠端状態における横倍率、 β3W:前記第3レンズ群の広角端状態における横倍率、 ft:望遠端状態におけるレンズ全系の焦点距離、 fw:広角端状態におけるレンズ全系の焦点距離、 である。
  8. 【請求項8】前記第1および第2レンズ群の間に配置さ
    れる開口絞りをさらに有し、前記第2レンズ群中の最も
    物体側に配置される負レンズは、以下の条件式(4)を
    満足することを特徴とする請求項5乃至7のいずれか一
    項記載の小型の変倍光学系。 (4) −0.25<(r21−r22)/(r21+r22)
    <−0.05 但し、 r21:前記第2レンズ群中の前記負レンズの物体側の面
    の曲率半径、 r22:前記第2レンズ群中の前記負レンズの像側の面の
    曲率半径、 である。
  9. 【請求項9】以下の条件式(5)を満足することを特徴
    とする請求項8記載の小型の変倍光学系。 (5) 0.2<D/f2<0.35 但し、 D :前記第2レンズ群の最も物体側のレンズ面より最
    も像側のレンズ面までの光軸に沿った距離、 f2:前記第2レンズ群の焦点距離、 である。
JP8255678A 1996-09-12 1996-09-27 小型の変倍光学系 Pending JPH10104519A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8255678A JPH10104519A (ja) 1996-09-27 1996-09-27 小型の変倍光学系
TW086111425A TW338798B (en) 1996-09-12 1997-08-09 Variable-fold optic system
CN97116416A CN1176397A (zh) 1996-09-12 1997-09-10 可变焦光学系统

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8255678A JPH10104519A (ja) 1996-09-27 1996-09-27 小型の変倍光学系

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10104519A true JPH10104519A (ja) 1998-04-24

Family

ID=17282112

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8255678A Pending JPH10104519A (ja) 1996-09-12 1996-09-27 小型の変倍光学系

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10104519A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6185049B1 (en) 1998-04-13 2001-02-06 Minolta Co., Ltd. Zoom lens system
WO2012086199A1 (ja) * 2010-12-22 2012-06-28 富士フイルム株式会社 撮像レンズおよび撮像装置
JP2013061572A (ja) * 2011-09-14 2013-04-04 Ricoh Co Ltd 結像レンズおよびカメラおよび携帯情報端末装置
WO2014017029A1 (ja) * 2012-07-23 2014-01-30 富士フイルム株式会社 撮像レンズおよび撮像装置
WO2014017030A1 (ja) * 2012-07-23 2014-01-30 富士フイルム株式会社 撮像レンズおよび撮像装置
JP2015125150A (ja) * 2013-12-25 2015-07-06 富士フイルム株式会社 撮像レンズおよび撮像装置
JP6455901B1 (ja) * 2017-12-29 2019-01-23 エーエーシー テクノロジーズ ピーティーイー リミテッドAac Technologies Pte.Ltd. 撮像光学レンズ
JP6473251B1 (ja) * 2017-12-29 2019-02-20 エーエーシー テクノロジーズ ピーティーイー リミテッドAac Technologies Pte.Ltd. 撮像光学レンズ
JP2019120922A (ja) * 2017-12-29 2019-07-22 エーエーシー テクノロジーズ ピーティーイー リミテッドAac Technologies Pte.Ltd. 撮像光学レンズ

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6185049B1 (en) 1998-04-13 2001-02-06 Minolta Co., Ltd. Zoom lens system
JPWO2012086199A1 (ja) * 2010-12-22 2014-05-22 富士フイルム株式会社 撮像レンズおよび撮像装置
WO2012086199A1 (ja) * 2010-12-22 2012-06-28 富士フイルム株式会社 撮像レンズおよび撮像装置
US9176305B2 (en) 2010-12-22 2015-11-03 Fujifilm Corporation Imaging lens and imaging apparatus
JP2013061572A (ja) * 2011-09-14 2013-04-04 Ricoh Co Ltd 結像レンズおよびカメラおよび携帯情報端末装置
US9405102B2 (en) 2012-07-23 2016-08-02 Fujifilm Corporation Imaging lens and imaging apparatus
WO2014017030A1 (ja) * 2012-07-23 2014-01-30 富士フイルム株式会社 撮像レンズおよび撮像装置
US9383555B2 (en) 2012-07-23 2016-07-05 Fujifilm Corporation Imaging lens and imaging apparatus
WO2014017029A1 (ja) * 2012-07-23 2014-01-30 富士フイルム株式会社 撮像レンズおよび撮像装置
JP2015125150A (ja) * 2013-12-25 2015-07-06 富士フイルム株式会社 撮像レンズおよび撮像装置
JP6455901B1 (ja) * 2017-12-29 2019-01-23 エーエーシー テクノロジーズ ピーティーイー リミテッドAac Technologies Pte.Ltd. 撮像光学レンズ
JP6473251B1 (ja) * 2017-12-29 2019-02-20 エーエーシー テクノロジーズ ピーティーイー リミテッドAac Technologies Pte.Ltd. 撮像光学レンズ
JP2019120910A (ja) * 2017-12-29 2019-07-22 エーエーシー テクノロジーズ ピーティーイー リミテッドAac Technologies Pte.Ltd. 撮像光学レンズ
JP2019120922A (ja) * 2017-12-29 2019-07-22 エーエーシー テクノロジーズ ピーティーイー リミテッドAac Technologies Pte.Ltd. 撮像光学レンズ
JP2019120920A (ja) * 2017-12-29 2019-07-22 エーエーシー テクノロジーズ ピーティーイー リミテッドAac Technologies Pte.Ltd. 撮像光学レンズ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3584107B2 (ja) ズームレンズ
JP2011197472A (ja) ズームレンズ系、交換レンズ装置及びカメラシステム
JP2000284177A (ja) 3群ズームレンズ
JPH09179026A (ja) 変倍光学系
JP2002287031A (ja) ズームレンズ及びそれを用いた光学機器
JP2004334185A (ja) ズームレンズ
JP2004240023A (ja) 複数の画面サイズに切り替え可能の魚眼レンズ
JPH11271614A (ja) 可変焦点距離レンズ系
JPH11223771A (ja) 可変焦点距離レンズ系
JPH095627A (ja) 小型の変倍光学系
JPH1048524A (ja) 変倍光学系
JPH0833514B2 (ja) コンパクトな高変倍率ズ−ムレンズ
JPH11160621A (ja) ズームレンズ
JP4288409B2 (ja) ズームレンズ
JPH10104519A (ja) 小型の変倍光学系
JP2001290076A (ja) 可変焦点距離レンズ系
JPH116958A (ja) ズームレンズ
JPH112762A (ja) ズームレンズ
JPH1031155A (ja) ズームレンズ
JPH0727979A (ja) ズームレンズ
JP4360088B2 (ja) ズームレンズ
JP2007271752A (ja) マクロレンズ、光学装置、マクロレンズの合焦方法
JP3593400B2 (ja) リアフォーカス式ズームレンズ
JPH1090600A (ja) 変倍光学系
JP4333151B2 (ja) ズームレンズ