JPH10103661A - Coセンサ付燃焼装置 - Google Patents

Coセンサ付燃焼装置

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JPH10103661A
JPH10103661A JP27700496A JP27700496A JPH10103661A JP H10103661 A JPH10103661 A JP H10103661A JP 27700496 A JP27700496 A JP 27700496A JP 27700496 A JP27700496 A JP 27700496A JP H10103661 A JPH10103661 A JP H10103661A
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combustion
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宏規 堀米
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 COセンサのゼロ点補正回路等を必要とせ
ず、かつ、COセンサ出力に基づく安全動作の信頼性が
高いCOセンサ付燃焼装置を提供する。 【解決手段】 メインの給湯熱交換器3と燃焼排気ガス
の排気出口9との間に排気混合を促進する仕切り板状の
排気偏向板8を設け、この排気偏向板8を挟んで屈曲し
た排気通路5をメインの給湯熱交換器3の上側に形成す
る。排気偏向板8の上側に排気潜熱回収用の潜熱回収用
熱交換器4を設けてその出口側21にメインの給湯熱交換
器3の入口側18を接続し、潜熱回収用熱交換器4を通っ
て排気出口9に至る排気通路5の排気後流側にCOセン
サ6を設ける。排気偏向板8を潜熱回収用熱交換器4で
発生するドレン排水の排水受けとし、ドレン排水をドレ
ン管15により装置外部に排出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一酸化炭素ガス
(COガス)の濃度を検出する一酸化炭素ガス検出セン
サ(COセンサ)を備えたCOセンサ付燃焼装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】ガスや石油を燃料とする給湯器、風呂
釜、暖房機等の燃焼装置には、燃焼室から出る排気ガス
(燃焼排気ガス)中のCO濃度(COガス濃度)を検出
するCOセンサが設けられた燃焼装置があり、COセン
サにより排気ガス中のCOガス濃度を検出して、CO検
出濃度が所定の基準濃度を越えたときに警報を発した
り、燃料供給遮断等の安全動作が行われるようになって
いる。
【0003】図3には、この種のCOセンサ付燃焼装置
の一例として、従来のCOセンサ付給湯器の構成例が示
されている。同図において、燃焼室10には給湯燃焼を行
うバーナ1が設けられており、バーナ1にはガス管24か
らの燃料ガスと、バーナ1の下部側に設けられた燃焼フ
ァン23からの燃焼用の空気とが供給されるようになって
いる。バーナ1の上部側には、バーナ1の燃焼によって
加熱される給湯熱交換器3aが配設されており、給湯熱
交換器3aの入口側18には給水管11が接続されており、
給湯熱交換器3aの出口側19には給湯管12が接続されて
おり、この給湯管12は台所等の所望の給湯場所に導かれ
ている。
【0004】また、給湯熱交換器3aには複数のフィン
13が設けられている。その上方側の燃焼排気ガスの排気
出口9との間には、排気混合を良くするための仕切り板
状の排気偏向板8が設けられ、給湯熱交換器3aから排
気出口9に至る空間内に排気偏向板8を挟んで屈曲した
排気通路5が形成されている。この排気通路5には、例
えばその出口側にCOセンサ6が設けられており、前記
排気偏向板8によって排気混合が促進された燃焼排気ガ
スが、同図の矢印Aに示すように排気通路5を通って混
合されて排気出口9から排出されるときに、排気ガスが
COセンサ6内に取り込まれ、COセンサ6によって排
気ガス中のCOガス濃度が検出されるようになってい
る。
【0005】なお、同図には図示されていないが、前記
給湯熱交換器3aの入口側18には入水温度を検出する入
水温度センサが給湯熱交換器3aの出口側19には出湯温
度を検出する出湯温度センサがそれぞれ設けられてい
る。
【0006】この種の給湯器には、図示されていない制
御装置が設けられており、給湯管12の出口側に設けられ
ている給湯栓(図示せず)が開かれると、給水管11から
の給水が給湯熱交換器3a内に通され、前記出湯温度セ
ンサ(図示せず)によって検出される出湯検出温度が、
リモコン(図示せず)等によって設定される給湯設定温
度となるように、制御装置による制御に従ってバーナ1
の燃焼が行われ、給湯熱交換器3aが加熱される。ま
た、このとき、COセンサ6によって排気ガス中のCO
濃度の検出が行われ、このCO検出濃度に基づいて前記
のような安全動作が行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な燃焼装置において、COセンサ6が設けられているC
Oセンサ設置領域は、給湯熱交換器3aの上方側の排気
通路5内であり、このCOセンサ6の設置領域の温度
は、例えばバーナ1の燃焼状態等によって大きくばらつ
き、一般に、60℃〜250 ℃までの範囲内で変わることが
知られている。
【0008】一方、COセンサ6は、その感度が温度依
存性を有しており、CO濃度が同じであっても、COセ
ンサ6の設置領域の温度によってCOセンサ出力が大き
く異なる。例えば従来の燃焼装置に用いられているCO
センサ6の一例として、排気ガス中のCO濃度が3000pp
m のときに、そのCOセンサ出力が、60℃では約2.8V
であるのに対し、220 ℃では約2.0 Vのものがある。
【0009】そのため、このような感度の温度依存性を
有するCOセンサ6を燃焼装置に設けて排気ガス中のC
O濃度を検出しようとすると、そのままではCOセンサ
6によるCO検出濃度の信頼性がないために、例えばC
Oセンサ6の設置領域の温度範囲内の各温度に対応させ
てCOセンサ6のゼロ点補正等を行うことが必要とな
る。そこで、従来のCOセンサ付燃焼装置においては、
例えば図4に示すような、COセンサ6のゼロ点補正を
行うための温度補正回路25を備えた回路をCOセンサ6
に設けており、そのため、従来のCOセンサ付燃焼装置
におけるCOセンサ出力の検出回路構成が複雑化し、C
Oセンサコストが高くなり、COセンサ付燃焼装置のコ
ストも高くなってしまうといった問題があった。
【0010】本発明は上記従来の課題を解決するために
なされたものであり、その目的は、COセンサのゼロ点
補正を行うための回路等を必要とせず、COセンサ出力
の検出回路構成が簡単でコストが安く、かつ、COセン
サの検出出力に基づく安全動作の信頼性が高いCOセン
サ付燃焼装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次のような構成により課題を解決するため
の手段としている。すなわち、第1の発明は、燃焼ガス
中の顕熱を吸収するメインの熱交換器とその上方側の燃
焼排気ガスの排気出口との間に排気混合を良くするため
の仕切り板状の排気偏向板が設けられ、該排気偏向板の
上側には排気潜熱回収用の潜熱回収用熱交換器が設けら
れて該潜熱回収用熱交換器の出口側に前記メインの熱交
換器の入口側が接続され、該潜熱回収用熱交換器を通っ
て前記排気出口に至る前記排気通路の排気後流側には排
気ガス中のCO濃度を検出するCOセンサが設けられて
いる構成をもって課題を解決する手段としている。
【0012】また、第2の発明は、燃焼ガス中の顕熱を
吸収するメインの熱交換器とその上方側の燃焼排気ガス
の排気出口との間に排気混合を良くするための仕切り板
状の排気偏向板が設けられ、前記メインの熱交換器から
前記排気出口に至る空間内に前記排気偏向板を挟んで屈
曲した排気通路が形成されており、該排気偏向板の上側
には排気潜熱回収用の潜熱回収用熱交換器が設けられて
該潜熱回収用熱交換器の出口側に前記メインの熱交換器
の入口側が接続され、該潜熱回収用熱交換器を通って前
記排気出口に至る前記排気通路の排気後流側には排気ガ
ス中のCO濃度を検出するCOセンサが設けられている
構成をもって課題を解決する手段としている。
【0013】さらに、第3の発明は、燃焼ガス中の顕熱
を吸収するメインの熱交換器とその上方側の燃焼排気ガ
スの排気出口との間に排気混合を良くするための仕切り
板状の排気偏向板が設けられ、前記メインの熱交換器か
ら前記排気出口に至る空間内に前記排気偏向板を挟んで
屈曲した排気通路が形成されており、該排気偏向板の上
側には排気潜熱回収用の潜熱回収用熱交換器が設けられ
て該潜熱回収用熱交換器の出口側に前記メインの熱交換
器の入口側が接続され、該潜熱回収用熱交換器を通って
前記排気出口に至る前記排気通路の排気後流側には排気
ガス中のCO濃度を検出するCOセンサが設けられてお
り、前記排気偏向板は前記潜熱回収用熱交換器で発生す
るドレン排水を受けるドレン排水受けと成し、該排気偏
向板で受けたドレン排水を燃焼装置の外部に排出するド
レン排出手段が設けられていることを特徴として構成さ
れている。
【0014】上記構成の発明において、メインの熱交換
器とその上方側の燃焼排気ガスの排気出口との間に排気
偏向板が設けられてこの排気偏向板を挟んだ排気通路が
形成され、排気偏向板の上方側には排気潜熱回収用の潜
熱回収用熱交換器が前記メインの熱交換器と接続状態で
設けられているために、この潜熱回収用熱交換器を通っ
て排気出口に至る排気通路の排気後流側に達する排気ガ
スは、潜熱回収用熱交換器を通ることにより潜熱が回収
されてその温度が下げられる。そのため、この潜熱回収
用熱交換器を通って排気出口に至る排気通路の排気後流
側のCOセンサ設置領域は、メインの熱交換器が加熱さ
れても高温になることはなく、COセンサ設置領域の温
度ばらつき範囲は非常に小さくなる。
【0015】したがって、本発明においては、従来のC
Oセンサ付燃焼装置のように、COセンサの設置領域の
温度ばらつき範囲が非常に大きく、それにより、COセ
ンサ出力の温度依存性に伴い、同じCO濃度であっても
COセンサ出力が大きくばらつくといったことはなくな
り、COセンサの温度依存性を補償するためのゼロ点補
正回路等を設ける必要がなくなる。そのため、COセン
サ出力の検出回路構成が簡略化され、COセンサおよび
燃焼装置のコストが安くなり、しかもCOセンサ出力に
基づく安全動作の信頼性が高まり、上記課題が解決され
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。なお、本実施形態例の説明におい
て、従来例と同一名称部分には同一符号を付し、その重
複説明は省略する。図1には、本発明に係るCOセンサ
付燃焼装置の一実施形態例の要部構成が示されている。
同図に示すように、本実施形態例の燃焼装置も、図3に
示した従来のCOセンサ付燃焼装置と同様に、給湯熱交
換器3aを有し、その上方側に排気偏向板8を挟んで屈
曲した排気通路5を形成し、この排気通路5にCOセン
サ6を設けたCOセンサ付給湯器である。
【0017】本実施形態例が従来例と異なる最も特徴的
なことは、給湯熱交換器3aを、燃焼ガス中の顕熱を吸
収するメインの給湯熱交換器(メインの熱交換器)3と
成し、このメインの給湯熱交換器3aの上方側に接続さ
れて排気潜熱回収用の機能を果たす潜熱回収用熱交換器
4が、排気偏向板8の上側に設けられており、この潜熱
回収用熱交換器4を通って排気出口9に至る排気通路5
の排気後流側の隅部空間にCOセンサ6が設けられてい
ることである。
【0018】なお、潜熱回収用熱交換器4には複数のフ
ィン14が設けられており、この潜熱回収用熱交換器4の
出口側21にメインの給湯熱交換器3の入口側18が接続さ
れ、潜熱回収用熱交換器4の入口側20に給水管11が接続
されている。
【0019】また、本実施形態例では、排気偏向板8
が、潜熱回収用熱交換器4で発生するドレン排水を受け
るドレン排水受けと成しており、排気偏向板8の基端側
16は排気偏向板8の先端側17よりも低くなるように傾斜
した状態で排気偏向板8が取り付けられており、排気偏
向板8の基端側16には、排気偏向板8で受けたドレン排
水を燃焼装置の外部に排出するドレン排出手段としての
ドレン管15が設けられている。
【0020】本実施形態例の上記以外の構成は従来例と
同様に構成されており、本実施形態例においても、従来
例と同様に、図示されていない制御装置による制御に従
って給湯燃焼運転が行われるが、本実施形態例では、メ
インの給湯熱交換器3の入口側18に潜熱回収用熱交換器
4が設けられているために、バーナ1の燃焼による排気
ガスが潜熱回収用熱交換器4を通るときに、排気ガスは
潜熱回収用熱交換器4のフィン14によって拡散され、ま
た、給水管11から潜熱回収用熱交換器4内の水管を通る
水によって排気ガス中の水蒸気が保有している潜熱が奪
われる(回収される)。
【0021】そのため、排気ガスが潜熱回収用熱交換器
4を通って排気出口9に至る排気通路5の排気後流側に
達するときには、その熱が潜熱回収用熱交換器4によっ
て奪われて、例えば30℃〜60℃といった低い温度とな
り、COセンサ6の配置領域の温度ばらつき範囲は非常
に小さいものとなる。
【0022】また、この潜熱回収用熱交換器4の潜熱回
収機能によって排気ガス中の水蒸気が保有している潜熱
が奪われると、周知の如く、ドレンが発生するが、この
ドレン排水は、ドレン排水受けと成している排気偏向板
8によって受けられ、排気偏向板8の傾斜によってドレ
ン管15側に導かれ、ドレン管15を通って給湯器の外部に
排出される。
【0023】一方、前記の如く、潜熱回収用熱交換器4
の水管を通った水は、その温度が高められた状態で、メ
インの給湯熱交換器3に入っていき、さらにメインの給
湯熱交換器3を通るときに、バーナ1の燃焼火力でもっ
て加熱されて設定温度の湯が作り出され、給湯管12から
給湯される。
【0024】本実施形態例によれば、上記動作により、
潜熱回収用熱交換器4の潜熱回収機能によって、COセ
ンサ6が設けられている排気通路5の排気後流側(潜熱
回収用熱交換器4を通って排気出口9に至る領域)の温
度は殆どばらつくことなく、常温に近いほぼ一定の低い
温度に保たれるために、COセンサ6の感度の温度依存
性に起因してCOセンサ6のCOセンサ出力が大きくば
らつくことはない。そのため、例えばCOセンサ6のゼ
ロ点補正のために、図4に示した温度補正回路25等を有
する回路をCOセンサ6に設ける必要はなくなり、CO
センサ出力の検出回路構成を簡略化することができる。
【0025】また、本実施形態例によれば、潜熱回収用
熱交換器4を設けて給水管11からの水を潜熱回収用熱交
換器4を介してメインの給湯熱交換器3に導入すること
により、給水管11からの水をメインの給湯熱交換器3に
直接導入するときに比べ、メインの給湯熱交換器3への
入水温度を高めることができるために、高位発熱量(総
発熱量)ベースで熱効率を例えば約90%まで向上させる
ことが可能となり、給湯器の熱効率を非常に向上させる
ことができる。しかも、この潜熱回収用熱交換器4を通
して排気ガスを排気出口9から排出することにより、潜
熱回収用熱交換器4のフィン14によって排気ガスを拡散
させ、CO濃度を均一にすることができるために、CO
センサ6による排気ガス中のCO濃度の検出をより一層
正確に行うことができる。
【0026】さらに、本実施形態例によれば、排気偏向
板8が、潜熱回収用熱交換器4で発生するドレン排水を
受けるドレン排水受けと成しているために、ドレン排水
を排気偏向板8によって確実に受け止め、ドレン管15を
通して給湯器の外部へ排出することが可能となり、この
ように、ドレン排水の処理も的確に行うことができる。
また、排気偏向板8をドレン排水受けと兼用させること
により、排気偏向板8とは別個にドレン排水受けを設け
る場合に比べ、給湯器の装置構成を簡単なものとするこ
とができる。
【0027】以上のように、本実施形態例によれば、従
来のCOセンサ付給湯器に必要であったCOセンサのゼ
ロ点補正回路等を必要とせず、COセンサコストが安
く、かつ、COセンサの検出出力に基づいて行われる安
全動作の信頼性も高く、しかも、簡単な装置構成で熱効
率が高くコストの安い非常に優れた給湯器とすることが
できる。
【0028】なお、本発明は上記実施形態例に限定され
ることはなく様々な実施の態様を採り得る。例えば、上
記実施形態例では、COセンサ6は、排気通路5の排気
後流側の隅部空間に設けたが、COセンサ6は必ずしも
排気通路5の隅部空間に設けるとは限らず、潜熱回収用
熱交換器4を通って排気出口9に至る排気通路5の排気
後流側に設ければよい。例えば、図2に示すように、排
気出口9が給湯器の中央側に設けられている場合には、
COセンサ6を排気出口9の手前側に設けてもよい。
【0029】また、上記実施形態例では、排気偏向板8
で受けたドレン排水を燃焼装置の外部へ排出するドレン
排出手段としてドレン管15を設けたが、ドレン排出手段
は必ずしもドレン管15とするとは限らず、適宜設定され
るものである。
【0030】さらに、上記実施形態例では、燃焼装置と
して、ガスを燃料とする給湯器を対象にして説明した
が、本発明のCOセンサ付燃焼装置は、ガス以外の燃料
を燃料とする給湯器でもよく、給湯器以外の風呂釜、冷
房機、暖房機、冷暖房機、空調機等の様々なCOセンサ
付燃焼装置にも適用されるものである。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、排気ガス中のCO濃度
を検出するCOセンサを、メインの熱交換器に接続され
る潜熱回収用熱交換器を通って排気出口に至る排気通路
の排気後流側に設けることにより、潜熱回収用熱交換器
の潜熱回収機能によって、COセンサ設置領域の温度が
高温となることを抑制し、COセンサ設置領域の温度を
ばらつきの少ない低い温度(例えば室温に近い温度)に
保てるようにしたものであるから、従来のCOセンサ付
燃焼装置のように、COセンサ出力の温度依存性を補正
するためのゼロ点補正回路等を設ける必要はなくなり、
装置の回路構成を簡略化することができる。
【0032】また、本発明によれば、前記の如く、CO
センサ設置領域の温度ばらつきが非常に少ないために、
温度補正回路を設けなくとも信頼性の高いCOセンサ出
力を得ることができるし、排気ガスが潜熱回収用熱交換
器を通ってCOセンサ設置領域に達するようにすること
で、潜熱回収用熱交換器のフィンによって排気ガスの拡
散効率も高め、排気ガス中のCO濃度を均一にした状態
でCOセンサによるCO濃度検出を行うことができるた
めに、COセンサによるCO濃度の検出を非常に信頼性
の高いものとすることができる。したがって、このCO
センサ出力に基づいて行われる燃焼装置の安全動作も非
常に的確に行うことが可能となり、その信頼性も向上さ
せることができる。
【0033】さらに、本発明によれば、メインの給湯熱
交換器に潜熱回収用熱交換器を接続することにより、排
気ガス中の水蒸気が保有する潜熱を潜熱回収用熱交換器
によって回収し、入水温度を高めた状態でメインの給湯
熱交換器に入水することができるために、熱交換器の高
位発熱量ベースの熱効率を向上させることができる。
【0034】さらに、本発明によれば、排気混合を良く
するために、メインの熱交換器とその上方側の燃焼排気
ガスの排気出口との間に設けた排気偏向板を、潜熱回収
用熱交換器で発生するドレン排水を受けるドレン排水受
けとして兼用したために、排気偏向板とは別個にドレン
排水受けを設けて燃焼装置を構成する場合に比べ、装置
構成を簡略化することができるし、コストも安くするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るCOセンサ付燃焼装置の一実施形
態例を示す要部構成図である。
【図2】本発明に係るCOセンサ付燃焼装置の他の実施
形態例におけるCOセンサ配設状態例を示す説明図であ
る。
【図3】従来のCOセンサ付燃焼装置の一例を示す要部
説明図である。
【図4】従来のCOセンサ付燃焼装置に設けられている
COセンサ出力検出回路の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 バーナ 3 メインの給湯熱交換器 4 潜熱回収用熱交換器 5 排気通路 6 COセンサ 8 排気偏向板 9 排気出口 13,14 フィン 15 ドレン管

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼ガス中の顕熱を吸収するメインの熱
    交換器とその上方側の燃焼排気ガスの排気出口との間に
    排気混合を良くするための仕切り板状の排気偏向板が設
    けられ、該排気偏向板の上側には排気潜熱回収用の潜熱
    回収用熱交換器が設けられて該潜熱回収用熱交換器の出
    口側に前記メインの熱交換器の入口側が接続され、該潜
    熱回収用熱交換器を通って前記排気出口に至る前記排気
    通路の排気後流側には排気ガス中のCO濃度を検出する
    COセンサが設けられていることを特徴とするCOセン
    サ付燃焼装置。
  2. 【請求項2】 燃焼ガス中の顕熱を吸収するメインの熱
    交換器とその上方側の燃焼排気ガスの排気出口との間に
    排気混合を良くするための仕切り板状の排気偏向板が設
    けられ、前記メインの熱交換器から前記排気出口に至る
    空間内に前記排気偏向板を挟んで屈曲した排気通路が形
    成されており、該排気偏向板の上側には排気潜熱回収用
    の潜熱回収用熱交換器が設けられて該潜熱回収用熱交換
    器の出口側に前記メインの熱交換器の入口側が接続さ
    れ、該潜熱回収用熱交換器を通って前記排気出口に至る
    前記排気通路の排気後流側には排気ガス中のCO濃度を
    検出するCOセンサが設けられていることを特徴とする
    COセンサ付燃焼装置。
  3. 【請求項3】 燃焼ガス中の顕熱を吸収するメインの熱
    交換器とその上方側の燃焼排気ガスの排気出口との間に
    排気混合を良くするための仕切り板状の排気偏向板が設
    けられ、前記メインの熱交換器から前記排気出口に至る
    空間内に前記排気偏向板を挟んで屈曲した排気通路が形
    成されており、該排気偏向板の上側には排気潜熱回収用
    の潜熱回収用熱交換器が設けられて該潜熱回収用熱交換
    器の出口側に前記メインの熱交換器の入口側が接続さ
    れ、該潜熱回収用熱交換器を通って前記排気出口に至る
    前記排気通路の排気後流側には排気ガス中のCO濃度を
    検出するCOセンサが設けられており、前記排気偏向板
    は前記潜熱回収用熱交換器で発生するドレン排水を受け
    るドレン排水受けと成し、該排気偏向板で受けたドレン
    排水を燃焼装置の外部に排出するドレン排出手段が設け
    られていることを特徴とするCOセンサ付燃焼装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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