JPH0236035Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は強制循環式の風呂釜に関するものであ
る。

（従来の技術と問題点） 従来のこの種の風呂釜においては、循環ポンプ
の駆動により生ずる水流をセンサで検出し、その
後燃焼を開始していた。しかしながら、該センサ
は高価であるにもかかわらず空焚き防止の為だけ
に設けられているものであり、しかもその取付け
場所等、器具の小型化を推し進める上で非常に制
約を受けるものであつた。

本考案は、器具全体にセンサとしての機能を持
たせ、上記通水検知センサを廃した強制循環式風
呂釜を提供することを目的とする。

（実施例） 図において、１は強制循環式風呂釜を示し、バ
ーナ２により加熱される熱交換器３と、熱交換器
３と浴槽（図示せず）とを接続する循環管４，５
と、器具への房り循環管４に介設した循環ポンプ
６が設けられている。７は戻り循環管４に設けた
入水温度検出器、８は往き循環管５に設けた出湯
温度検出器である。９は制御器である。

次に第２図に従つて動作を説明する。循環ポン
プON指令後一定時間Ｔは循環ポンプ６のみ運転
する。この後通水検知のためのプリ着火を行な
う。該プリ着火は、通常の追焚きのための燃焼に
先だつて行なうもので、一定時間だけ一定燃料供
給量（インプツト）で燃焼させるものである。即
ち、浴槽水に一定の熱量を与えるのである。そし
て、消火後、入水温度Ｔ１及び出湯温度Ｔ２を読
み込み、温度上昇Ｔ２−Ｔ１が上限△THより大
きければ最低作動水量以下と判定してカウントを
開始し、再度通水判定動作をくり返す。一定回数
くり返した後も最低作動水量にならない場合は、
水無しと判断して循環ポンプ６を停止する。又、
温度上昇Ｔ２−Ｔ１が上限△THより小さくなる
と最低作動水量に達したと判定して着火し、定常
運転に入る。定常運転に入つた後もＴ２−Ｔ１が
△THよりも大きくなれば最低作動水量を下回つ
たと判定して消火する。

（考案の効果） 以上のように本考案は、強制循環式の風呂釜に
おいて、循環ポンプON後、一定時間、一定イン
プツトでプリ着火を行ない。該プリ着火による温
度上昇をそれぞれの循環管に設けた温度検出器の
差温により検出し、該差温により通水判定を行な
うようにしたので、高価な通水検知センサを設け
る必要がなく、コストダウンが計れると共に器具
のコンパクト化も計れるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は器具
の概略図、第２図は制御器の動作を示すフローチ
ヤートである。 １……強制循環式風呂釜、２……バーナ、３…
…熱交換器、４，５……循環管、６……循環ポン
プ、７，８……温度検出器、９……制御器。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. バーナにより加熱される熱交換器と浴槽とを接
   続した循環管に循環ポンプを介設したものにおい
   て、循環ポンプの運転開始後に、一定時間だけ一
   定燃料供給量で燃焼を行うプリ着火を行ない、該
   プリ着火による温度上昇をそれぞれの循環管に設
   けた温度検出器の差温により検出し、該差温によ
   り通水判定を行なう制御器を設けたことを特徴と
   する強制循環式風呂釜。