JPH10102947A - 建築用シャッターにおける可動式ガイドレール構造 - Google Patents

建築用シャッターにおける可動式ガイドレール構造

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JPH10102947A
JPH10102947A JP27417196A JP27417196A JPH10102947A JP H10102947 A JPH10102947 A JP H10102947A JP 27417196 A JP27417196 A JP 27417196A JP 27417196 A JP27417196 A JP 27417196A JP H10102947 A JPH10102947 A JP H10102947A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガイドレールを可動式として、シャッターカ
ーテンの開閉作動に伴い上下揺動するものにおいて、シ
ャッターカーテンの閉鎖姿勢で作動アーム先端と座板と
のあいだに隙間がある状態となっても、シャッターカー
テンの開放作動に合わせてガイドレールの上方揺動が確
実になるように構成する。 【解決手段】 作動アーム7の補助輪7bが対向する座
板4の底板部4aに、ストッパ片8側が低く傾斜する第
一傾斜面9aを有した傾斜ガイド9を設ける構成とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビル、工場等の建
築物の開口部等に設けられる建築用シャッターにおける
可動式ガイドレール構造の技術分野に属するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、ビルや工場等の出入り口部や大
部屋あるいは地下通路等には、火災等の異常時に対処す
るため、防火防煙区画を設定して類焼を防止し被害の拡
大を抑えることが計られる。そしてこのようなものとし
て、建築用防火シャッターを建付けることが提唱される
が、間口が幅広である場合、一連ではなく複数連のシャ
ッターカーテンを並設する必要がある。この場合に、中
柱(ガイドレール)が必要になるが、この中柱を固定式
にしたのでは平常時に該中柱が邪魔になるという問題が
ある。これに対し、中柱を吊りローラで吊持したハンガ
ータイプとし、平常時は間口の左右に形成される収納ス
ペースに収納した中柱を、非常時に所定位置に移動する
ようにした可動式のものを採用することが提唱される。
ところがこのものは、中柱を所定位置まで移動させてか
らでないとシャッターカーテンの閉作動を開始すること
ができず、シャッターカーテンを一刻も早く閉作動させ
たい非常時にも拘わらずこれができないという問題があ
る。そこで、ガイドレールの上端を躯体天井部に揺動自
在に軸支して天井部に収納される水平姿勢と開口部に垂
下する垂下姿勢とに揺動変姿可能とし、シャッターカー
テンの閉作動に合わせ垂下姿勢に変姿するガイドレール
によりシャッターカーテンの閉作動をガイドするように
構成し、これによって迅速な閉作動が行えるようにする
ことが提唱される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ガイドレー
ルを揺動変姿式にした場合、ガイドレールが勝手に自重
垂下姿勢になることを規制するため、ガイドレールに設
けた当接部材を、シャッターカーテン最下端の座板に上
側から当接させてガイドレールの自重を受け、ガイドレ
ールをシャッターカーテンの巻降ろしに合わせてガイド
レールを垂下揺動させるように構成することになるが、
このままでは全閉近くになってガイドレールが垂下姿勢
に近づくと、シャッターカーテンの巻降ろしピッチに対
するガイドレールの揺動ピッチが大きくなってガイドレ
ールの垂下揺動のコントロールが難しいものとなる。そ
こで、当接部材の座板当接状態をシャッターカーテンの
巻降ろし過程の途中までとし、これ以降は、基端部が座
板当接部材よりもレール基端側位置でガイドレールに揺
動自在に軸支される作動体を設け、該作動体を、ガイド
レールの垂下姿勢状態で下側ほど左右外方を向く傾斜姿
勢となって下端部が前記当接部材より下方位置で座板に
設けたストッパに左右方向内方から当接するようにし、
これによって垂下姿勢に近くなった以降のガイドレール
の垂下揺動をコントロールできるようにすることが提唱
される。このものにおいて、シャッターカーテンが全閉
したことにタイミングを合わせてガイドレールが丁度垂
下姿勢になるように設定し、該垂下姿勢になったガイド
レールの下端部をロックするものとすれば、前記作動体
は、全閉姿勢でもストッパに当接することになって傾斜
姿勢が維持され、この結果、シャッターカーテンを開作
動させた場合に、作動体は、座板の上昇によりガイドレ
ールを上方揺動させる方向の負荷を受け、ガイドレール
は問題なく収納姿勢方向に揺動する。
【0004】ところがこのものでは、次のような問題が
ある。つまり、ビル等において火災が生じた場合にビル
内において風が発生し、また、非常時に積極的に排煙す
るための排煙装置を設けたものもある。このようなとこ
ろでシャッターカーテンを閉作動させた場合に、該シャ
ッターカーテンは、空気の流れを遮ることになってカー
テン面と直交する方向の風圧を受けるが、この圧力は全
閉に近づくほど強くなる。このため、前述したようにシ
ャッターカーテンが全閉になると同時にガイドレールが
垂下姿勢になるようタイミングさせたものでは、ガイド
レール下端部のロックが全閉後の動作になり、この結
果、全閉状態に近づいて大きな風圧を受ける状態になっ
ても、シャッターカーテンおよびガイドレールは下端側
がロックのない不安定状態のままで、ガイドレールは、
前記大きな圧力を受けて前後にあおられるシャッターカ
ーテンと共に前後方向に動いてロックができず、最悪の
場合にはシャッターカーテンがガイドレールから外れて
しまうことが考えられる。
【0005】そこで、ガイドレールを、シャッターカー
テンが全閉する前の必要な空気流路が確保される段階で
垂下姿勢にしてロックし、これによってシャッターカー
テンを、ロック固定した安定状態のガイドレールに案内
させて全閉するように構成することが提唱される。とこ
ろがこのようにしたとき、前記作動体とストッパとは離
間状態になり、作動体の座板に対する前記傾斜姿勢が必
ずしも保証されないものとなる。この状態でシャッター
カーテンを開作動させた場合、作動体が座板に対して垂
直姿勢に近い状態か垂直姿勢を越えた状態で当接するこ
とが考えられ、この場合には、作動体は、ガイドレール
を収納姿勢側へ揺動させる方向の力を生じない状態で座
板に当接し、シャッターカーテンの開作動は勿論、ガイ
ドレールの収納姿勢側への揺動もできなくなるという問
題があり、ここに本発明が解決しようとする課題があっ
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実
情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創
作されたものであって、天井収納部に巻装されるシャッ
ターカーテンと、天井に収納される水平姿勢から天井か
ら垂下する垂下姿勢に揺動変姿するよう基端部が軸支さ
れた可動式のガイドレールとを備えた建築用シャッター
において、前記ガイドレールに、シャッターカーテン最
下端の座板に上側から当接してガイドレールの垂下姿勢
への変姿をガイドレールの巻降ろし途中まで行う座板当
接部材と、基端部が座板当接部材よりもレール基端側位
置で揺動自在に軸支され、ガイドレールの垂下姿勢状態
で下側ほど左右外方を向く傾斜姿勢となって下端部が座
板当接部材より下方位置で座板に設けたストッパに左右
方向内方から当接するように設定される作動体とを設け
るにあたり、座板には、作動体下端部をストッパ側に誘
導するための傾斜ガイドを設けたものである。これによ
って、シャッターカーテンの閉鎖姿勢において、作動体
の下端部と座板ストッパとのあいだが離間していても、
シャッターカーテンの開放作動に合わせたガイドレール
の上方揺動が確実にできる。このものにおいて、本発明
は、座板が床面に接地する以前の段階でガイドレールが
垂下姿勢になってロックされると共に作動体下端部のス
トッパへの当接が解除されるよう設定されているもので
あり、これによって、火災等の状況下でもガイドレール
のロック作動とシャッターカーテンの全閉作動とが確実
にできる。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図1
〜図15に示す図面に基づいて説明する。図面におい
て、1は大開口部に複数並設された建築用シャッターの
シャッターカーテンであって、各シャッターカーテン1
は、天井側に軸承される巻取り軸2に巻装されている。
そしてシャッターカーテン1は、巻取り軸2がブレーキ
付の開閉機3の正逆駆動に基づいて正逆回転することに
伴い、巻取り、巻出しされて、開口部を閉鎖する閉鎖姿
勢と天井部に収納される開放姿勢とに変姿するように設
定されている。因みに、これらシャッターカーテン1
は、図示しない操作スイッチの操作に基づいて開閉する
が、シャッターカーテン1の開放状態において火災等が
発生した場合では、異常検知手段の異常検知に伴いブレ
ーキ解除がなされると共に開閉機3に内装するガバナの
働きでシャッターカーテン1が自重閉鎖するように設定
されている。
【0008】5は各シャッターカーテン1を案内するガ
イドレールであって、該ガイドレール5は、間隙(後述
する貫通ガイド)5aを存して対向する前後一対のガイ
ド片5b、5cで構成されると共に、基端部(上端部)
が支軸5dを介して天井部躯体側に揺動自在に軸承され
ていて、天井部に収納される水平姿勢と、先端部(下端
部)が自然垂下する垂下姿勢とに変姿する可動式になっ
ている。そして、ガイドレール5の先端部側となる各ガ
イド片5b、5cの前後方向内側面には、支持ローラ
(本発明の座板当接部材に相当する)6が互いに対向す
る状態でそれぞれ回動自在に軸承されている。さらに、
各ガイド片5b、5cの先端部には作動アーム(本発明
の作動体に相当する)7がそれぞれ配されるが、各作動
アーム7は、基端部が前記支持ローラ6軸承位置よりも
基端部側(上側)に位置する状態でピン軸7aを介して
揺動自在に軸承されており、その先端部には補助輪7b
がそれぞれ軸承されている。尚、これらガイドレール5
のうち開口部に隣接状に設けられるガイドレール5は、
対向する側面同志にそれぞれ凹凸部が形成され、垂下姿
勢となった場合に、これら凹凸部が互いに召し合わせ状
態になる(図11)ように設定されており、これによっ
てガイドレール5間における防煙性能が向上するように
配慮されている。
【0009】一方、前記シャッターカーテン1の最下端
に位置する座板4は、底板部4aとその前後両側部にお
いて上方に起立する前後板部4b、4cとを備えて側面
視略山字形に形成されている。前記前後板部4b、4c
にはローラガイド4dがそれぞれ形成されており、前記
ガイドレール5に軸承された一対の支持ローラ6がそれ
ぞれ抜け止め状に内嵌して転動するように設定される
が、ローラガイド4dは左右両端部位置において上側辺
が切欠かれた切欠き部4eに形成されており、支持ロー
ラ6は該切欠き部4eからローラガイド4dへの出入り
ができるように設定されている。また、底板部4a上面
の前後は、各ガイド片5b、5cに設けた作動アーム7
の補助輪7bが転動する走行面となっており、該走行面
の両側部に本発明が実施されたストッパ片8が上方に向
けて突設していると共に、ストッパ片8の左右方向内方
位置に走行面を傾斜状にするべく傾斜ガイド9が設けら
れている。前記傾斜ガイド9は山形状の傾斜面を有して
おり、ストッパ片8側ほど低くなる第一傾斜面9aと左
右方向内方側ほど低くなる第二傾斜面9bとのあいだの
傾斜頂部9cは、シャッターカーテン1の全閉状態にお
いて、座板4のガイドレール5呑み込み位置よりも左右
方向内方位置に設定されている。
【0010】そして、シャッターカーテン1の開放状態
において、ガイドレール5は、支持ローラ6がまぐさ部
に位置するローラガイド4dに支持される状態で下動規
制されており、これによってガイドレール5は水平姿勢
となって天井部に収納される設定となっており、このと
き、前記作動アーム7は、補助輪7bが座板底板部4a
に支持され、基端部が左右方向内方側に位置する倒伏姿
勢となっている。この状態から、シャッターカーテン1
が巻出されると、ガイドレール5は、支持ローラ6がロ
ーラガイド4dを転動しながら徐々に垂下姿勢側に向け
て下方揺動し、これに伴い前記作動アーム7は、補助輪
7bが底板部4aの走行面を左右方向外方側に向けて転
動して次第に起立姿勢に変姿する。一方この状態で、シ
ャッターカーテン1は、前記ガイド片5b、5c間の間
隙が貫通ガイド5aとなってここを左右方向に貫通する
状態でガイドされるようになっている。
【0011】そうして、シャッターカーテン1が閉鎖姿
勢に近づくと、支持ローラ6は、ローラガイド4dの左
右端の前記切欠き部4eから外れて座板4から自由にな
るが、作動アーム7は、これにタイミングを合わせるよ
うにして、補助輪7bが前記傾斜ガイド9の第二傾斜面
9bを乗り上げて傾斜頂部9cに達し、そして第一傾斜
面9aを降下してストッパ片8とのあいだのコーナー部
に当接(図13)し、これ以上の補助輪7bの左右方向
外方への移動が規制されるように設定されている。この
移動規制がなされた以降は、ガイドレール5は、作動ア
ーム7を介して座板4に支持される状態で下降揺動して
ガイドレール5が垂下姿勢となり(図14(A))、ガ
イドレール5が躯体側に固定される。この状態において
シャッターカーテン1は全閉状態となる少し以前の状態
となっており、座板4と床面とのあいだに、空気流通を
可能とする間隙Sが形成されている。ここでガイドレー
ル5の固定構造について説明する。即ち、各ガイド片5
b、5cの先端部にはラッチピン10が出没自在に設け
られると共に、該ラッチピン10をガイド片5b、5c
先端面から没入する退避姿勢に保持するための係止手段
10aが設けられている。一方、躯体側には、前記ラッ
チピン10の先鋭状の先端部10bが係合するための係
止孔11aが複数穿設された係合部材11が設けられて
おり、前記ガイドレール5が垂下姿勢になったことの検
知に伴い係止手段10aの係止解除がなされ、これによ
ってラッチピン10が自然落下する施錠姿勢となって先
端部10bが係合部材11の何れかの係合孔11aに係
合する設定となっている。
【0012】一方、前記ガイドレール5が垂下姿勢とな
ってロックされた以降、シャッターカーテン1の閉作動
が継続されることに伴い補助輪7bが座板ストッパ片4
fから離間して作動アーム7は自由状態となり、そうし
て、シャッターカーテン1が全閉姿勢となる(図14
(B))。ところで、作動アーム7には先端が各ガイド
片5bまたは5cの内端面に当接するストッパピン7c
が設けられており、前記自由状態となった作動アーム7
は、鉛直下方に向けて自由に垂下するのではなく、各ガ
イド片5b、5cに対して先端(下端)側が左右方向外
方に位置する傾斜姿勢に規制保持された状態となるよう
に設定されている。
【0013】これに対し、全閉姿勢のシャッターカーテ
ン1を開放させる場合、まず、ガイドレール5の解錠を
してから座板4が上動すると、補助輪7bは座板底板部
4aの左右両側部に当接することになるが、このとき、
ガイドレール5の垂下姿勢が厳密になされておらず、多
少の位置ズレがある状態(補助輪7bが左右方向内方側
にずれている状態)となることもあるが、補助輪7c
は、傾斜頂部9cがガイドレール5呑み込み位置よりも
内方に位置する長い第一傾斜面9aにより受け止められ
て、ストッパ片8側に向けて転がり降りる状態で誘導さ
れる設定となっている。そうして、補助輪7bがストッ
パ片8とのコーナー部に当接すると、前記作動アーム7
は前記移動規制状態となって、ガイドレール5は作動ア
ーム7を介して座板4に支持され、ガイドレール5が持
ち上げられることとなる。因みに、作動アーム7は前述
したようにガイドレール5に対して傾斜姿勢に維持され
ており、これによって、座板4の上動力は、作動アーム
7に対し、基端側が左右方向内方に向く倒伏姿勢に変姿
する方向に作用するようになって、作動アーム7が次第
に倒伏姿勢になると共に、ガイドレール5が上方に揺動
するように設定されている。前記状態からさらにシャッ
ターカーテン1が巻取られると、支持ローラ6が切欠き
4eから前記ローラガイド4dに遊嵌し、これによって
ガイドレール5は、作動アーム7を介する状態から支持
ローラ6を介する状態で座板4からの支持を受け、以
降、この状態でシャッターカーテン1が全開姿勢とな
り、ガイドレール5は前記水平姿勢に変姿するように設
定されている。
【0014】叙述の如く構成された本発明の実施の形態
において、シャッターカーテン1の閉鎖に伴い、ガイド
レール5はシャッターカーテン1をガイドしつつ下方揺
動することになるが、この場合に、ガイドレール5の下
方揺動規制は、最初は支持ローラ6によりなされ、シャ
ッターカーテン1の全閉状態に近づく巻降ろし途中で作
動アーム7によりなされることになって、ガイドレール
5は安定した下方揺動を行う。そして、ガイドレール5
は、下方揺動が終了して垂下姿勢になったことの検知で
ラッチピン10により躯体側に固定されるが、この状態
では、前述したようにシャッターカーテン1は全閉状態
とはなっておらず、座板4と躯体床面とのあいだに間隙
(開口)Sが確保される状態となっている。この結果、
火災が生じて風が発生したり排煙装置が作動しているよ
うな状況下でシャッターカーテン1を閉作動させた場合
であっても、前記座板4と躯体床面とのあいだの間隙が
空気流路として確保され、シャッターカーテン1を徒に
あおるようなことが抑制された状態でガイドレール5の
ロックができることになる。そして、該ガイドレール5
がロックされた固定支持状態でシャッターカーテン1が
全閉することになって、ガイドレール5のロック作動が
確実になる許りでなくシャッターカーテン1の全閉作動
も確実に行うことができる。
【0015】そうして、このようにして全閉となったシ
ャッターカーテン1を開放する場合に、前記シャッター
カーテン1の全閉状態では、座板底板部4aと作動アー
ム7の補助輪7bとは離間状態となっていて、シャッタ
ーカーテン1の上動が開始されたとき、補助輪7bが座
板底板部7aとストッパ片8とのコーナー部に当接する
状態に復帰するという保証はないが、この場合に、底板
部7aには、補助輪7bをストッパ片8側に積極的に誘
導する傾斜ガイド9が設けられているため、補助輪7b
が第一傾斜面9aに当接することで自動的に前記コーナ
ー部側へ誘導され、そして作動アーム7は、補助輪7b
がストッパ片8に当接する移動規制状態にセットされる
ことになる。しかも、傾斜ガイド9は、座板4のガイド
レール5呑み込み位置よりも左右方向内方にまで長く設
けられているため、ガイドレール5が多少位置ずれした
状態でロックされていたとしても、補助輪7bを確実に
ストッパ片8側に誘導でき、これによって、補助輪7b
が突っ張った状態となってしまいシャッターカーテン1
の開作動が損なわれたり、ガイドレール5の水平姿勢側
への揺動ができなくなるような不具合が回避され、火災
等の異常時においてシャッターカーテン1の閉作動を迅
速かつ確実に行うことができるものでありながら、シャ
ッターカーテン1の開作動およびこれに追随するガイド
レール5の揺動作動が保証され、信頼性の高いものにで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】建築用シャッターの概略正面図である。
【図2】建築用シャッターの概略平面図である。
【図3】建築用シャッターの概略側面図である。
【図4】図4(A)、(B)はそれぞれ座板の一部平面
図、正面図であ。
【図5】図5(A)、(B)、(C)はそれぞれ図4
(A)のX−X断面図、Y−Y断面図、Z−Z断面図で
ある。
【図6】図6(A)、(B)はそれぞれ傾斜ガイドの平
面図、正面図である。
【図7】図7(A)、(B)はそれぞれガイドレールの
正面図、平面図である。
【図8】図8(A)、(B)はそれぞれ図7(A)の左
側面図、右側面図である。
【図9】シャッターカーテンの開放姿勢におけるおける
まぐさ部の側面図である。
【図10】シャッターカーテンの開閉作動中における座
板とガイドレールとの関係を示す側面図である。
【図11】シャッターカーテンの閉鎖姿勢におけるガイ
ドレールの横断面図である。
【図12】シャッターカーテンの閉鎖姿勢におけるガイ
ドレールの一部省略正面図である。
【図13】シャッターカーテンの閉作動過程における座
板とガイドレールとの関係を示す正面である。
【図14】図14(A)、(B)はそれぞれシャッター
カーテンの閉作動過程における座板とガイドレールとの
関係を示す正面図である。
【図15】図15(A)、(B)はそれぞれガイドレー
ル先端部の一部切欠き側面断面図、正面断面図である。
【符号の説明】
1 シャッターカーテン 3 開閉機 4 座板 4d ローラガイド 5 ガイドレール 5a 貫通ガイド 6 支持ローラ 7 作動アーム 7b 補助輪 8 ストッパ片 9 傾斜ガイド 9a 第一傾斜面 10 ラッチピン 11 係合部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天井収納部に巻装されるシャッターカー
    テンと、天井に収納される水平姿勢から天井から垂下す
    る垂下姿勢に揺動変姿するよう基端部が軸支された可動
    式のガイドレールとを備えた建築用シャッターにおい
    て、前記ガイドレールに、シャッターカーテン最下端の
    座板に上側から当接してガイドレールの垂下姿勢への変
    姿をガイドレールの巻降ろし途中まで行う座板当接部材
    と、基端部が座板当接部材よりもレール基端側位置で揺
    動自在に軸支され、ガイドレールの垂下姿勢状態で下側
    ほど左右外方を向く傾斜姿勢となって下端部が座板当接
    部材より下方位置で座板に設けたストッパに左右方向内
    方から当接するように設定される作動体とを設けるにあ
    たり、座板には、作動体下端部をストッパ側に誘導する
    ための傾斜ガイドを設けた建築用シャッターにおける可
    動式ガイドレール構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、座板が床面に接地す
    る以前の段階でガイドレールが垂下姿勢になってロック
    されると共に作動体下端部のストッパへの当接が解除さ
    れるよう設定されている建築用シャッターにおける可動
    式ガイドレール構造。
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