JPH10101889A - プロピレン系樹脂組成物 - Google Patents

プロピレン系樹脂組成物

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JPH10101889A
JPH10101889A JP25713996A JP25713996A JPH10101889A JP H10101889 A JPH10101889 A JP H10101889A JP 25713996 A JP25713996 A JP 25713996A JP 25713996 A JP25713996 A JP 25713996A JP H10101889 A JPH10101889 A JP H10101889A
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Japan
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propylene
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ethylene
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Withdrawn
Application number
JP25713996A
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English (en)
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Tomio Takada
富夫 高田
Kunihiko Asai
邦彦 浅井
Takeshi Nakajima
武 中島
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NIPPON PORIOREFUIN KK
Japan Polyolefins Co Ltd
Original Assignee
NIPPON PORIOREFUIN KK
Japan Polyolefins Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた耐衝撃性、塗装性、耐剥離性を有し、
且つ、フローマークの発生が抑制されたプロピレン系樹
脂組成物。 【解決手段】 (A):フ゜ロヒ゜レン-エチレンフ゛ロック共重合体を有し
たホ゜リフ゜ロヒ゜レン系重合体、(B):エチレン-フ゛テン系コ゛ム、(C):トリフ゛
ロック共重合体、(D):タルクを含有し、(A)のホ゜リフ゜ロヒ゜レン系重
合体は、MFRが5〜100g/10分、キシレン抽出成分の割合
が15〜60重量%、キシレン抽出成分に於けるフ゜ロヒ゜レン含有量
が40〜60重量%、テ゛カリン中での極限粘度が2.0〜5.0g/d
l、(B)のエチレン-フ゛テン系コ゛ムは、フ゛テン含有量が25〜35重量
%、エチレン-フ゛テン系コ゛ムと、(A)のポリプロピレン系重合体
の100℃におけるキシレン不溶成分との間の臨界エネルキ゛ー解放
率(Gc)が30J/m2以上、(C)のトリフ゛ロック共重合体は、MFRが5
〜40g/10分、230℃に於ける粘度は角周波数が1rad/秒以
下の領域で一定なセ゛ロシェア粘度となり、そのセ゛ロシェア粘度が
2000〜10000ホ゜イス゛であり、トリフ゛ロック共重合体と、(A)のホ゜
リフ゜ロヒ゜レン系重合体の100℃におけるキシレン不溶成分との間
のGcが30J/m2以上、含有割合が2〜10重量%、(D)のタルク
は平均粒径が5μm以下、含有割合が5〜25重量%であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は耐衝撃性、塗装性に
優れ、フローマークが発生しない樹脂組成物に関するも
ので、例えば、自動車バンパーや自動車内外装部品等の
素材として好適な樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のバンパーや内外装部品用材料の
耐衝撃性を改善する手法としては、プロピレン単独重合
体、プロピレン−エチレンブロック共重合体、プロピレ
ンランダム共重合体等のプロピレン系重合体とエチレン
−プロピレン共重合体(特開昭57-55952号公報)、エチ
レン−αオレフィン共重合体(特開平4-372637号公報、
特開平5-331348号公報、特開平6-192500号公報、特開平
6-192506号公報)、スチレンとジエンのブロック共重合
体の水素添加物(特開平7-53842号公報)等をブレンド
することが報告されている。上記の組成物に塗装性を付
与するため、一般的には極低分子量のEPRを添加する方
法が用いられる。この他にも極性基を有する化合物で変
性したポリオレフィンを添加する方法(特開平6-157838
号公報)、特に不飽和ヒドロキシル基を有する化合物で
変性されたポリオレフィンを添加する方法(特開平5-39
383号公報)、末端に極性基を有するオリゴマーを添加
する方法(特開平3-157168号公報、特開平5-117458号公
報、特開平5-320442号公報)が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
手法からなる材料では、十分な塗装性を発現するために
は、多量の極低分子量のエチレン−プロピレン共重合体
や化学的に変性した化合物を添加する必要があり、耐衝
撃性をはじめとする機械的諸物性が大きく低下する傾向
にある。特に、成形品を金型から離形する場合、成形品
の表面が剥離するという問題もしばしば発生する。また
塗装性、耐衝撃性と耐剥離性のバランスが良い材料を得
たとしても、自動車のバンパー等の大型の成形品ではフ
ローマークが発生しやすく不良品となるという欠点を有
している。本発明はこうした不具合を解決するためにな
されたもので、優れた耐衝撃性、塗装性、耐剥離性を有
し、且つ、フローマークの発生が抑制された、プロピレ
ン系樹脂組成物を提供することを目的とするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のプロピレン系樹
脂組成物は、成分(A):プロピレン−エチレンブロッ
ク共重合体を有したポリプロピレン系重合体と、成分
(B):エチレン−ブテン系ゴムと、成分(C):トリ
ブロック共重合体と、成分(D):タルクとを含有し、
成分(A)のプロピレン−エチレンブロック共重合体を
有したポリプロピレン系重合体は、その230℃に於ける
荷重2.16kgの条件で測定したMFRが5〜100g/10分、20℃
におけるキシレン抽出成分の割合が15〜60重量%、か
つ、該キシレン抽出成分に於けるプロピレン含有量が40
〜60重量%、140℃に於けるデカリン中での極限粘度が
2.0〜5.0g/dlであり、成分(B)のエチレン−ブテン系
ゴムは、そのブテン含有量が25〜35重量%であり、該エ
チレン−ブテン系ゴムと、成分(A)のポリプロピレン
系重合体の100℃におけるキシレン不溶成分との間の平
らな界面の位相角が-2°〜-12°のときの臨界エネルギ
ー解放率が30J/m2以上であり、成分(C)のトリブロッ
ク共重合体は、その230℃に於ける荷重2.16kgの条件で
測定したMFRが5〜40g/10分であり、230℃に於ける粘度
は角周波数が1rad/秒以下の領域で一定なゼロシェア粘
度となり、そのゼロシェア粘度が2000〜10000ポイズで
あり、該トリブロック共重合体と、成分(A)のポリプ
ロピレン系重合体の100℃におけるキシレン不溶成分と
の間の平らな界面の位相角が-2°〜-12°のときの臨界
エネルギー解放率が30J/m2以上であり、全体に占める含
有割合が2〜10重量%であり、成分(D)のタルクは、
その平均粒径が5μm以下であり、全体に占める含有割合
が5〜25重量%であることを特徴とするものである。こ
の際、前記成分(C)としては、スチレン−ブタジエン
−スチレントリブロック共重合体の水素添加物であっ
て、スチレンの含有量が12-25重量%であるものが好ま
しい。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。 〔成分(A):ポリプロピレン系重合体〕本発明におけ
るポリプロピレン系重合体には、その成分中に少なくと
もプロピレン−エチレンブロック共重合体が含まれてい
ることが必要である。すなわち、本発明でのポリプロピ
レン系重合体は、このプロピレン−エチレンブロック共
重合体単独であっても良いが、さらにこのプロピレン−
エチレンブロック共重合体に加えて、ランダム共重合体
またはプロピレンの単独重合体(ホモポリプロピレン又
はポリプロピレンホモポリマーともいう)を組み合わせ
て使用することもできる。ランダム共重合体のコモノマ
ーとしては、エチレン、ブテン−1、ヘキセン−1、オ
クテン−1、4−メチルペンテン−1等のプロピレン以
外のα−オレフィン類が好ましく、中でもエチレンが特
に好ましい。
【0006】α−オレフィンとしてエチレンを用いたブ
ロック共重合体、すなわちプロピレン−エチレンブロッ
ク共重合体に於いては、分子内のエチレン−プロピレン
成分がホモポリプロピレン中に分散して、ゴム成分とし
て耐衝撃性の発現に寄与する。
【0007】該ポリプロピレン系重合体のメルトフロー
レート(230℃、荷重2.16kg:JIS K7210条件14に準ず
る。以下、MFRと称する。)は、5〜100g/10分が好まし
く、15〜50g/10分が好適である。MFRが、5g/10分未満で
は得られる樹脂組成物の流動性が劣り、成形性が悪化
し、特にフローマークの発生が顕著になる。一方、MFR
が、100g/10分を超えるならば、樹脂組成物の耐衝撃
性、及び塗装性が低下するという問題が生じる。該ポリ
プロピレン系重合体は、MFRが低い物(例えば、MFRが0.
5g/10分)を有機過酸化物の存在下で溶融混練(ビスブ
レイク)することによって、MFRを上記範囲内としたも
のを用いることもできる。
【0008】該ポリプロピレン系重合体は、その20℃に
おけるキシレン抽出成分の割合が15〜60重量%であるこ
とが好ましい。さらには25〜50重量%であることが好適
である。該成分はゴム成分に相当する。該ポリプロピレ
ン系重合体の20℃におけるキシレン抽出成分の割合が15
重量%未満であるならば、耐衝撃性を発現させるために
多量のゴム成分を追添加する必要があるために、コスト
アップ、分散不良等の問題がある。一方、60重量%を超
えるならば、該ポリプロピレン系重合体の製造時に互着
しやすくトラブルになり易いという問題がある。
【0009】また、該ポリプロピレン系重合体の20℃に
おけるキシレン抽出成分に於けるプロピレン含有量が40
〜60重量%であることが好ましい。さらには45〜58重量
%であることが好適である。該キシレン抽出成分に於け
るプロピレン含有量が40重量%未満ならば、得られる樹
脂組成物の耐衝撃性が発現しないという問題がある。一
方、60重量%を超えるならば、耐熱性、表面硬度が低下
する。
【0010】さらに、該ポリプロピレン系重合体の20℃
におけるキシレン抽出成分の140℃に於けるデカリン中
での極限粘度が2.0〜5.0g/dlであることが好ましい。さ
らには、2.0〜3.5g/dlであることが好適である。該成分
の極限粘度が2.0g/dl未満であるならば、得られる樹脂
組成物の耐衝撃性が発現しない。一方、5.0g/dlを超え
るならば、得られる樹脂組成物の塗装性が劣るのみなら
ず、分散不良を起こしやすく、耐衝撃性の低下を招くと
いう問題がある。さらには、フローマークが悪化すると
いう問題もある。
【0011】さらに、該ポリプロピレン系重合体のプロ
ピレン系樹脂組成物全体に占める含有量は、55〜85重量
%であることが好ましい。さらには、60〜80重量%であ
ることが好適である。含有量が55重量%未満であるなら
ば、結果的に、追添するゴム量が多くなり、コストアッ
プにつながる。一方、85重量%を超えるならば、得られ
る樹脂組成物の塗装性が劣る傾向にある。
【0012】〔成分(B):エチレン−ブテン系ゴム〕
本発明に於いて使用されるエチレン−ブテン系ゴムのブ
テン含有量は、25〜35重量%であることが好ましい。ブ
テン含有量が25重量%未満では、低温の耐衝撃性が発
現しないという問題がある。一方、35重量%を超えるな
らば、耐熱性、表面硬度、耐剥離性が低下する。さら
に、該エチレン−ブテン系ゴムと、成分(A)のプロピ
レン系重合体の100℃におけるキシレン不溶成分との間
の平らな界面の位相角が-2°〜-12°のときの臨界エネ
ルギー解放率(以下、Gcと称する。)が30J/m2以上であ
ることが必要である。Gcが、30J/m2未満であるならば、
得られる樹脂組成物の耐衝撃性等が低下するとともに、
耐剥離性も低下するという問題がある。
【0013】また、該エチレン−ブテン系ゴムの230℃
におけるMFRは0.5〜10g/10分であることが好ましい。さ
らには、0.5〜8g/10分が好適である。MFRが0.5g/10分未
満であるならば、分散不良を起し、成形品の表面外観が
悪化するとともに、力学的性能も低下する。一方、10g/
10分を超えるならば、耐衝撃性が発現しないという問題
がある。
【0014】該エチレン−ブテン系ゴムのプロピレン系
樹脂組成物全体に占める含有量は5〜20重量%であるこ
とが好ましい。含有量が5重量%未満であるならば、耐
衝撃性、及び塗装性が低下する。一方、20重量%を超え
るならば、コストアップになる。エチレン−ブテン系ゴ
ムは、例えば、特開昭63-20309号公報に示されているよ
うな公知のV系触媒を用いて製造することが可能であ
る。
【0015】〔成分(C):トリブロック共重合体〕本
発明に於いて使用されるトリブロック共重合体は、成形
時のフローマークを改良する効果がある。該トリブロッ
ク共重合体の230℃に於ける荷重2.16kgの条件で測定し
たMFRが5〜40g/10分であることが好ましい。MFRが5g/10
分未満であるならば、成形時のフローマークを改良する
効果が劣る。一方、40g/10分を超えるならば、耐衝撃
性、引っ張り伸び等が低下するという問題がある。
【0016】また、該トリブロック共重合体の230℃に
於ける粘度は、角周波数が1rad/秒以下の領域で一定
(ゼロシェア粘度と呼ぶ)となり、そのときのゼロシェ
ア粘度が2000〜10000ポイズであることが好ましい。230
℃に於ける粘度が角周波数が1rad/秒以下の領域で一定
とならない、すなわち、粘度が角周波数の減少とともに
20%以上増加するならば、フローマークの改良効果は劣
り、塗装性も悪化するという問題点がある。また、その
ゼロシェア粘度が2000ポイズ未満ならば耐衝撃性、引っ
張り伸び等が低下するという問題がある。一方、10000
ポイズを超えるならば、フローマークの改良効果は劣
り、塗装性も悪化するという問題点がある。
【0017】さらに、該トリブロック共重合体と、
(A)成分のプロピレン系重合体の100℃におけるキシ
レン不溶成分との間の平らな界面の位相角が-2°〜-12
°のときの臨界エネルギー解放率(Gc)が30J/m2以上で
あることが好ましい。Gcが、30J/m2未満であるならば、
得られる樹脂組成物の耐衝撃性等が低下するという問題
がある。
【0018】また、該トリブロック共重合体のプロピレ
ン系樹脂組成物に於ける含有割合が2〜10重量%である
ことが好ましい。さらには、2〜5重量%が好適である。
該トリブロック共重合体のプロピレン系樹脂組成物に於
ける含有割合が2重量%未満ならば、フローマークの改
良効果は小さいという問題がある。一方、10重量%を超
えるならば、コストが増加し、高コストの割には諸物性
の改良は見込めないという問題がある。
【0019】さらに、該トリブロック共重合体がスチレ
ン−ブタジエン−スチレントリブロック共重合体の水素
添加物であり(以下、SEBSと称する)、スチレンの含有
量が12〜25重量%であることが好ましい。この場合、ス
チレンの含有量が12重量%未満ならば、耐衝撃性、耐熱
性の低下が起こるという問題点がある。一方、25重量%
を超えるならば、フローマークの改良効果は小さいとい
う問題がある。
【0020】これらのトリブロック共重合体は、一般的
に行われているアニオンリビング重合法で製造すること
ができる。これには、逐次的にスチレン、ブタジエン、
スチレンを重合し、トリブロック共重合体を製造した後
に、水添する方法と、スチレン−ブタジエンのジブロッ
ク共重合体をはじめに製造した後、カップリング剤を用
いてトリブロック共重合体にした後に、水添する方法、
さらには2官能性の開始剤を用いて、ブタジエン、スチ
レンを逐次重合した後、水添する方法等がある。いずれ
の場合も、ジブロック共重合体、ホモポリマー等が生成
するが、これらの含有量は、トリブロック共重合体全体
の10重量%未満であることが必要である。ジブロック共
重合体、ホモポリマーの含有量が10重量%を超えるなら
ば、剛性が低下するという問題がある。
【0021】〔成分(D):タルク〕本発明で使用され
るタルクの平均粒径は5μm以下であることが好ましい。
平均粒径が5μmを超えるならば、耐衝撃性、引っ張り伸
び等が低下するという問題がある。またタルクのプロピ
レン系樹脂組成物に占める含有割合は5〜25重量%であ
る。この範囲を逸脱するならば、自動車用材料として好
適な、弾性率、耐衝撃性等を満足することは困難であ
る。
【0022】本発明の樹脂組成物を製造するにあたり、
合成樹脂及び合成ゴムの分野において広く利用されてい
る、熱、酸素、及び光に対する安定剤、難燃剤、充填
剤、着色剤、滑剤、可塑剤、ならびに帯電防止剤の如き
添加剤を使用目的に応じて本発明の樹脂組成物の特性を
本質的に損なわない範囲で添加してもよい。
【0023】例えば、酸化防止剤としては、以下のもの
が挙げられる。ジブチルヒドロキシトルエン、アルキル
化フェノール、4,4'−チオビス−(6−t−ブチル−
3−メチルフェノール)、4,4'−ブチリデンビス−
(6−t−ブチル−3−メチルフェノール)、2,2'−
メチレンビス−(4−メチル−6−t−ブチルフェノー
ル)、2,2'−メチレンビス−(4−エチル−6−t−
ブチルフェノール)、2,6−ジ−t−ブチル−4−エチ
ルフェノール、1,1,3−トリス−(2−メチル−4−
ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、n−オク
タデシル・3−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチ
ルフェニル)プロピオネート、テトラキス[メチレン−
3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート]メタン、ジラウリルチオジプロピ
オネート、ジステアリルチオジプロピオネート、ジミリ
スチリルチオプロピオネートがある。また、ヒンダード
フェノール系のものとしては、トリエチレングリコール
−ビス[3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロピオネート]、1,6−ヘキサン
ジオール−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオネート]、2,4−ビス−
(n−オクチルチオ)−6−(4−ヒドロキシ−3,5−
ジ−t−ブチルアニリノ)−1、3、5−トリアジン、
ペンタエリスリル−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、
2,2−チオ−ジエチレンビス[3−(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、
オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロピオネート]、N,N'−ヘキサメチ
レンビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ヒ
ドロシンナマミド)、3,5−t−ブチル−4−ヒドロキ
シベンジルフォスフォネート−ジエチルエステル、1,
3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、トリス
−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)
−イソシアヌレート、オクチル化ジフェニルアミン、
2,4−ビス[(オクチルチオ)メチル]−o−クレゾー
ルがある。またヒドラジン系としては、N,N'−ビス[3
−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオニル]ヒドラジンなどがある。また他にも、フ
ェノール系抗酸化剤、ホスファイト系抗酸化剤、チオエ
ーテル系抗酸化剤、重金属不活性化剤等が適用できる。
【0024】紫外線吸収剤としては、例えば、2−
(2'−ヒドロキシ−5'−メチルフェニル)ベンゾトリ
アゾール、2−(2'−ヒドロキシ−3'−t−ブチル−
5'−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾー
ル、2−(2'−ヒドロキシ−3',5'−ジ−t−ブチル
フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−ヒド
ロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、サリチル
酸フェニル、2−(5−メチル−2−ヒドロキシフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−[2−ヒドロキシ−3,
5−ビス(α,α−ジメチルベンジル)フェニル]−2H
−ベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−t−ブチル−
2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−
(3−t−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシフェニ
ル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3,5−
ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロ
ロベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−t−アミル−
2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−
(2'−ヒドロキ−5'−t−オクチルフェニル)ベンゾ
トリアゾール、ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール
誘導体などがある。または、コハク酸ジメチル−1−
(2−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシ−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン重縮合物、ポリ{[6
−(1,1,3,3,−テトラメチルブチル)アミノ−1、
3、5−トリアジン−2,4−ジイル][(2,2,6,6
−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ]ヘキサメチ
レン[(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)イミノ]}、N,N'−ビス(3−アミノプロピル)エ
チレンジアミン・2、4−ビス[N−ブチル−N−(1,
2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミ
ノ]−6−クロロ−1、3、5−トリアジン縮合物、ビ
ス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セ
バケート、2−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シベンジル)−2−n−ブチルマロン酸ビス(1,2,2,
6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)、2,4−ジ−
t−ブチルフェニル−3、5−ブチル−4−ヒドロキシ
ベンゾエート等がある。
【0025】また、難燃剤としては、例えば以下のもの
が適用できる。ポリブロモジフェニルオキサイド、テト
ラブロモビスフェノールA、臭素化エポキシヘキサブロ
モシクロドデカン、エチレンビステトラブロモフタルイ
ミド、臭素化ポリスチレンデクロラン、臭素化ポリカー
ボネート、ポリホスホナート化合物、ハロゲン化ポリホ
スホナート、トリアジン、赤リン、トリクレジルホスフ
ェート、トリフェニルホスフェートクレジフェニルホス
フェート、トリアリルホスフェート、トリキシリルホス
フェート、トリアルキルホスフェート、トリスクロロエ
チルホスフェート、トリスクロロプロピルホスフェー
ト、トリス(ジクロロプロピルホスフェート)、三酸化
アンチモン、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム
が例示される。さらには、シリコーンオイル、ステアリ
ン酸、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸バリウ
ム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸亜鉛、ス
テアリン酸マグネシウム、カーボンブラック、二酸化チ
タン、シリカ、マイカ、モンモリロナイト等も添加して
も良い。
【0026】これらの添加剤の他にも、無機充填剤を加
えてもよい。無機充填剤としては、チタン酸バリウムウ
ィスカー、炭酸カルシウムウィスカー、硫酸マグネシウ
ムウィスカー、ボロン系ウィスカー、炭素繊維、ガラス
繊維等の繊維状物、あるいは、炭酸カルシウム、炭酸マ
グネシウム等の粒子状物が挙げられる。
【0027】〔Gc測定法〕本発明において、Gcはエチレ
ン−ブテン系ゴム或いはトリブロック共重合体と、プロ
ピレン−エチレンブロック共重合体の100℃におけるキ
シレン不溶成分との間の平らな界面に存在するクラック
の臨界エネルギー解放率で定義される。Gcを測定するた
めには、非対称ダブルカンティレバービーム法(以下、
ADCB法と称す。参照:コスタンティーノ−クレトン、学
位論文、コーネル大学、1992年)を用いる。これはクラ
ックを界面に沿って成長させるためである。従来、使用
されることのあったピールテストでは、クラックを界面
に沿って成長させることが出来なかった。このため、ク
ラックはより柔らかい材料(すなわち、エチレン−ブテ
ン系ゴム或いはトリブロック共重合体中)中に侵入して
しまい、界面のGcを正確に測定することはできなかっ
た。
【0028】クラックの成長方向を決定するパラメータ
は次式で定義される位相角Ψである。 Ψ=tan-1(KII/KI) ここで、KI、KIIはそれぞれモードI(引っ張り)、及び
モードII(面内せん断)に対応する応力拡大係数であ
る。ΨはADCB法のジオメトリー、各材料の弾性率、ポア
ソン比、クラック長に依存する。実際には境界要素法
(BEM法)、有限要素法(FEM法)によって評価される。
【0029】本発明では、GcをΨが-2°〜-12°の範囲
で測定することが必要である。ここで、クラックが薄い
ビームの方向に進行するとき、Ψが負であると定義す
る。Ψが-12°より小さいと、界面のクラックは、薄い
ビームに進入し、正確に界面のGcを測定することができ
ないという問題がある。一方、Ψが-2°〜0°ならば、
界面でのクラックの成長は不安定であり、先と同様に、
正確に界面のGcを測定することができないという問題が
ある。さらに、Ψが0°を超えるならば、クラックはエ
チレン−ブテン系ゴム或いはトリブロック共重合体中に
進入し、正確に界面のGcを測定することができないとい
う問題がある。
【0030】〔製造方法〕本発明の樹脂組成物は上述し
た各成分、及び添加剤等を均一に混合させることによっ
て製造される。その混合方法については特に制限はな
く、合成樹脂の分野において一般的に行われている方法
を適用すればよい。混合方法としては、一般に行われて
いる、ヘンシェルミキサー、タンブラー、及びリボンミ
キサーの如き混合機を使用して、ドライブレンドする方
法、ならびにオープンロール、押し出し混合機、ニーダ
ー、及びバンバリーの如き混合機を用いて溶融させなが
ら混合させる方法が挙げられる。
【0031】これらの方法のうち、よりいっそう均一な
樹脂組成物を得るためには、これらの混合方法を2種以
上併用させるとよい。例えば、あらかじめドライブレン
ドさせた後、その混合物を溶融混合させる。ドライブレ
ンドを併用する場合でも、溶融混合させる方法を1種ま
たは2種以上併用する場合でも、後述する成形方法によ
って成形物を製造するに当たって、ペレタイザーを使用
して、ペレットに製造してから用いることが特に好まし
い。以上の混合方法のうち、溶融混合させる場合でも、
後述する成形方法によって成形する場合でも、使用され
る樹脂が溶融する温度で実施しなければならない。しか
し、高い温度で実施すると、樹脂が熱分解や劣化を起こ
すため、一般には180〜350℃、好ましくは190〜260℃で
実施される。
【0032】本発明の樹脂組成物は、合成樹脂の分野で
一般に実施されている射出成形法、押出し成形法、圧縮
成形法及び中空成形法等を用いて所望の形状に成形させ
てもよい。また、押出し成形機を用いて、シート状に成
形した後、このシートを真空成形法、圧空成形法等の二
次加工法によって所望の形状に成形させてもよい。
【0033】
【実施例】以下、実施例を用いて詳細に説明する。以下
に示す(A)ポリプロピレン系重合体、(B)エチレン
−ブテン系ゴム(EBR)、(C)トリブロック共重合
体、及び(D)タルクを使用してプロピレン系樹脂組成
物を製造した。 (A)ポリプロピレン系重合体として、表1に示す5種
のプロピレン−エチレン共重合体及びポリプロピレンホ
モポリマー(MFRが30g/10分。以下、PP−6と略
す。)を用いた。
【表1】 表1中、MFRはJIS K7210条件14に従って測定した。ま
た、CE/Pはプロピレン−エチレンブロック共重合体のキ
シレン抽出量、Fpは、その中のNMRによって測定したプ
ロピレン含有量、[η]E/P(dl/g)は該キシレン抽出
成分の極限粘度である。
【0034】(B)エチレン−ブテン系ゴムとして、表
2に示す3種のエチレン−ブテン系ゴムを用いた。
【表2】 表2中、Fbは、NMRによって測定したブテン含有量であ
る。また、上記PP−1の100℃におけるキシレン不溶
成分との間の平らな界面の位相角が-2°〜-12°のとき
の臨界エネルギー解放率を併記した。
【0035】(C)トリブロック共重合体として、表3
に示す5種を用いた。
【表3】 表3中、SEBSはスチレン−ブタジエン−スチレントリブ
ロック共重合体の水素添加物、SEPSはスチレン−イソプ
レン−スチレントリブロック共重合体の水素添加物、CE
BCは1,4-ブタジエン−1,2-ブタジエン−1,4-ブタジエン
トリブロック共重合体の水素添加物を示す。また、MFR
はJIS K7210条件14に従って測定した。また、これらト
リブロック共重合体の230℃におけるゼロシェア粘度
(η。)は、レオメトリックス社製RSAIIによって角周
波数(ω)が0.1〜10 rad/秒の領域で測定し、ω=0に
外挿することによって求めた。 (D)タルクとして、粒径が2μmのもの(T−1)
と、粒径が5.6μmのもの(T−2)を用いた。尚、
タルクの粒径は、レーザー沈降法を用いて測定した。
【0036】これらの成分(A)〜(D)を用いて表4
に示す処方で配合し、ヘンシェルミキサーを用いて3分
間ドライブレンドした後、210℃に設定された同方向2
軸押出機(径30mm)を用いて混練し、樹脂組成物のペ
レットを製造した。得られた各樹脂組成物のペレットを
210℃に設定された射出成形機を用いて成形を行い、各
物性測定用の試験片を作製した。試験結果を表4に示
す。尚、比較例11においては、EBRの代わりに、プ
ロピレン含有量(Fp)が50wt%であるエチレン−プロピレ
ン共重合体(EPR)を使用した。
【0037】また、表4中に、各プロピレン系樹脂組成
物について、(B)エチレン−ブテン系ゴムと、成分
(A)のポリプロピレン系重合体の100℃におけるキシ
レン不溶成分との間の平らな界面の位相角が-2°〜-12
°のときの臨界エネルギー解放率(Gc1)と、(C)
トリブロック共重合体と、成分(A)のポリプロピレン
系重合体の100℃におけるキシレン不溶成分との同臨界
エネルギー解放率(Gc2)を併記した。これらの測定
は、特開平7-286088号公報、特開平7-292175号公報に記
載の非対称ダブルカンティレバービーム法によって測定
した。すなわち、まず、基準となるプロピレン−エチレ
ンブロック共重合体の100℃におけるキシレン不溶成分
からなる厚さの異なる2枚の平板を用意する。そして、
エチレン−ブテン系ゴムまたはトリブロック共重合体を
プレス成形して約1mm厚のシートを作成し、これを上記
平板と、図1に示すように、重ね合わせて200℃で1
0分間、10kgの荷重でプレス成形機で加熱圧着した。
その後、その界面に厚さ0.25mmのカミソリ刃でクラ
ックをいれ、界面強度を測定し、ADCB法による臨界
エネルギー解放率を得た。このときのΨを−7°になる
ように境界要素法で両ビームの厚みの比を計算し設定し
た。
【0038】表4中の各物性は次の試験によるものであ
る。 (1)低温耐衝撃試験(IZOD) アイゾット衝撃強度はASTM D265に準じ、-30℃の温度
においてノッチ付で測定した。単位は(J/m)である。 (2)フローマーク試験(マーク) 80mm×240mm×3mmの平板を成形し、フローマーク
の様子を目視で観察し評価した。表4中、フローマーク
が無いものを○、フローマークが若干見られるものを
△、フローマークが著しく発生するものを×で表示し
た。
【0039】(3)塗装性試験 まず、上記フローマーク試験において成形した平板をイ
オン交換水で洗浄・乾燥させ、塩素化ポリプロピレン系
プライマーを10μm塗付し、80℃で30分間乾燥させた。
その後、2液性ウレタン塗料を30μm塗付し、80℃で30
分間焼き付けた。そして、90°の角度で交差する2mm間
隔の切り込みを塗膜面に入れ、100個の碁盤目を作っ
た。次ぎに、その上にセロファン製接着テープを強く貼
り付けた後、その接着テープを素早く引き剥がした。表
4中、塗膜の剥離が全く無いものを○、一部に塗膜の剥
離が見られるものを△、碁盤目における塗膜の半数以上
が剥離したものを×で表示した。 (4)耐剥離性試験 上記成形した平板にカッターで幅1cmの切り込みを入
れ、その切り込み部分から平板表面部分を一部剥し、引
張り試験機を用いて10mm/minの速度で引っ張りながら剥
したときの荷重を測定した。尚、このときの剥離される
表面部分の厚みは約100μmであった。
【0040】
【表4】
【0041】表4に示す結果から、実施例1〜4の樹脂
組成物であれば、いずれも、低温耐衝撃性、フローマー
ク性、塗装性、耐剥離性に優れた成形品を得ることがで
きることがわかる。対して、比較例1のように[η]E/P
が大きなPP-3(5.5dl/g)を使用すると、フローマーク、
及び塗装性が悪化する。一方、比較例2のように、比較
例1とは逆に、極限粘度が1.8dl/gと小さなPP-4を使用
すれば、フローマーク、及び塗装性は良好であるが、衝
撃強度および耐剥離性が著しく低下する。さらに、比較
例3に示す通り、キシレン抽出成分のFpが小さい(Fp=3
0)PP-5を用いるならば、IZOD、フローマーク、耐剥離性
が低下傾向になる。比較例4では、Fbの低いEBR-2
を用いたところ、IZODが著しく低下し、またフローマー
クも悪くなる傾向である。また、比較例5のように、Gc
1が小さい(Gc1=20) EBR-3を用いると、IZOD及び耐
剥離性が悪化する。
【0042】トリブロック共重合体の添加量を減じた(1
wt%)比較例6では、フローマーク、塗装性、耐剥離性が
著しく低下する。比較例7のようにη。が著しく大きい
ものは(TBC-3)、フローマーク、塗装性が悪化すること
が判った。一方、比較例8、9のようにη。を持たない
SEPS(TB-4)、CEBC(TBC-5)を用いるならば、フロマーク
が悪化するという結果を得た。比較例10のように、粒径
の大きなタルクを用いると、IZODが低下する。さらに
は、比較例11のようにEBRの代わりに、EPRを用い
れば、耐剥離性が著しく低下する。
【0043】
【発明の効果】本発明によって、低温耐衝撃性、フロー
マーク性、塗装性、耐剥離性に優れた樹脂組成物を提供
することができ、自動車内装、バンパー、家電といった
幅広い分野で利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 臨界エネルギー解放率の測定例を説明する為
の側面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 23:10 53:02) (72)発明者 中島 武 神奈川県川崎市川崎区夜光二丁目3番2号 日本ポリオレフィン株式会社川崎研究所 内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成分(A):プロピレン−エチレンブロ
    ック共重合体を有したポリプロピレン系重合体と、成分
    (B):エチレン−ブテン系ゴムと、成分(C):トリ
    ブロック共重合体と、成分(D):タルクとを含有し、 成分(A)のプロピレン−エチレンブロック共重合体を
    有したポリプロピレン系重合体は、その230℃に於ける
    荷重2.16kgの条件で測定したMFRが5〜100g/10分、20℃
    におけるキシレン抽出成分の割合が15〜60重量%、か
    つ、該キシレン抽出成分に於けるプロピレン含有量が40
    〜60重量%、140℃に於けるデカリン中での極限粘度が
    2.0〜5.0g/dlであり、 成分(B)のエチレン−ブテン系ゴムは、そのブテン含
    有量が25〜35重量%であり、該エチレン−ブテン系ゴム
    と、成分(A)のポリプロピレン系重合体の100℃にお
    けるキシレン不溶成分との間の平らな界面の位相角が-2
    °〜-12°のときの臨界エネルギー解放率が30J/m2以上
    であり、 成分(C)のトリブロック共重合体は、その230℃に於
    ける荷重2.16kgの条件で測定したMFRが5〜40g/10分であ
    り、230℃に於ける粘度は角周波数が1rad/秒以下の領域
    で一定なゼロシェア粘度となり、そのゼロシェア粘度が
    2000〜10000ポイズであり、該トリブロック共重合体
    と、成分(A)のポリプロピレン系重合体の100℃にお
    けるキシレン不溶成分との間の平らな界面の位相角が-2
    °〜-12°のときの臨界エネルギー解放率が30J/m2以上
    であり、全体に占める含有割合が2〜10重量%であり、 成分(D)のタルクは、その平均粒径が5μm以下であ
    り、全体に占める含有割合が5〜25重量%であることを
    特徴とするプロピレン系樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 前記成分(C)がスチレン−ブタジエン
    −スチレントリブロック共重合体の水素添加物であり、
    スチレンの含有量が12-25重量%であることを特徴とす
    る請求項1記載のプロピレン系樹脂組成物。
JP25713996A 1996-09-27 1996-09-27 プロピレン系樹脂組成物 Withdrawn JPH10101889A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019193864A1 (ja) * 2018-04-03 2019-10-10 トヨタ車体株式会社 樹脂組成物、及び車両の内装樹脂部品

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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