JPH10101798A - 加工性の改善されたポリ(アリーレンスルフィド)組成物 - Google Patents

加工性の改善されたポリ(アリーレンスルフィド)組成物

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JPH10101798A
JPH10101798A JP9182792A JP18279297A JPH10101798A JP H10101798 A JPH10101798 A JP H10101798A JP 9182792 A JP9182792 A JP 9182792A JP 18279297 A JP18279297 A JP 18279297A JP H10101798 A JPH10101798 A JP H10101798A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶融紡糸やその他の溶融押出操作における加
工性が改善されたポリ(アリーレンスルフィド)組成物
を提供する。 【解決手段】 ポリ(アリーレンスルフィド)をバリウ
ム含有性化合物及び、場合により滑剤で処理することに
より、ポリ(アリーレンスルフィド)の金属表面への付
着を軽減させ、溶融紡糸操作における加工性を改善させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は溶融紡糸やその他の溶融
押出操作における加工性が改善されたポリ(アリーレン
スルフィド)組成物に関する。より詳しくは、本発明は
溶融紡糸に用いる際のポリ(アリーレンスルフィド)の
加工性を改善するためのバリウム含有化合物、及び場合
によっては滑剤の使用、並びにそのように製造された溶
融紡糸ファイバー及びフィラメントに関する。本発明は
さらにポリ(アリーレンスルフィド)の金属表面への接
着をバリウム含有水酸化物及び/又は塩並びに滑剤で処
理することにより軽減させる方法と共に、そのように処
理されたポリ(アリーレンスルフィド)組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ポリマー−金属接触がポリマー加工、例
えば射出成形、溶融紡糸、熱成形等に付随するような用
途では、金属表面への望ましくない接着が問題となる。
ポリマーの金属表面への接着度は幅広く変動し、そのポ
リマーの化学組成並びに重合条件及び重合後条件並びに
ポリマー製造時に用いた処理を含む要因に左右される。
ポリ(アリーレンスルフィド)ポリマーの溶融紡糸にお
いては、接着に関連した多様な問題が観察されている。
これらの問題には、例えば、紡糸口金細管中におけるポ
リマーの内部堆積が含まれるが、これは細管開口部に対
して角度を成して又は「曲がって」フィラメントが押し
出される原因となり、紡糸フィラメントに過度の応力及
び破断並びに細管の閉塞をもたらす。接着に関連するも
う一つの問題は紡糸口金表面におけるポリマーの堆積で
あるが、これは初期のフィラメント押出とフィラメント
切断部からの「リック・バック」との両方から起きるも
のである。接着に関連したこれらの問題は紡糸パックの
早期破損や、消耗した紡糸口金パックを取り換えるため
の装置停止時間に繋がり、ある種の溶融紡糸操作におけ
るポリ(アリーレンスルフィド)の使用を制限すること
もありうる。
【0003】例えば脂肪酸エステル及びアミドのような
多様な滑剤や離型剤が金属表面へのポリマー接着を軽減
させるための添加剤として提唱されている。これらの物
質は表面との接触点におけるポリマーの滑性を増大させ
る作用を持つ。ポリ(アリーレンスルフィド)の場合に
は、通常の滑剤単独では溶融紡糸操作に伴う接着の問題
の有意な軽減は見出されていない。
【0004】他にもポリ(アリーレンスルフィド)樹脂
用の添加剤として提唱されている物質がある。例えば、
米国特許 No. 4,898,904はポリ(アリーレンスルフィ
ド)樹脂の溶融流量を変化させて溶融結晶化温度を低下
させる添加物としての第IA属のアルカリ金属;第IIA
属及び第IIB属のアルカリ土類金属;並びにカルボン酸
のような有機化合物の使用を開示している。米国特許 N
o. 4,588,789は、ポリマー溶融粘度を増加させ溶融結晶
化温度を低下させる手段として、多価イオンでポリ(ア
リーレンスルフィド)を含浸する水洗処理を開示してい
る。しかしながら、どちらの特許も開示されている添加
物又は方法が溶融紡糸操作におけるポリ(アリーレンス
ルフィド)の金属表面への接着又はポリ(アリーレンス
ルフィド)の加工性のいずれかに何らかの効果を持つと
してもそれが何であるかについては触れていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、ポリ(アリー
レンスルフィド)の望ましくない金属表面接着を軽減す
る手段並びに溶融紡糸操作におけるポリ(アリーレンス
ルフィド)の加工性を改善する方法の必要性は依然とし
て存在する。
【0006】
【課題を解決するための手段】溶融紡糸操作におけるポ
リ(アリーレンスルフィド)の加工性はイオン性バリウ
ムの供給源、特にバリウム含有水酸化物及び/又は塩に
よる処理によって改善されることが今回見出された。実
際に、小さなデニールのファイバーの製造におけるポリ
(アリーレンスルフィド)の溶融強度がバリウム処理に
より改善されることが観察された。この溶融強度の改善
は言い換えれば低分子量ポリマーが溶融紡糸できるとい
うことであり、コスト及び加工の面から大きな恩恵が見
込まれる。
【0007】バリウム含有水酸化物及び/又は塩並びに
滑剤による処理はポリ(フェニレンスルフィド)の金属
表面への接着を軽減させることにおいても有効であるこ
とが見出された。溶融紡糸に用いた場合、この処理はポ
リ(アリーレンスルフィド)の紡糸口金表面に接着しが
ちな性質を弱め細管の目詰まりを減らすことにより、紡
糸パックの寿命を延ばす。さらに、金属表面への接着の
軽減が溶融体中のポリ(アリーレンスルフィド)の内部
結合力又は凝集特性に有害な作用を及ぼすことなく達成
される。
【0008】金属表面接着が軽減される度合は水酸化バ
リウム及び/又は塩並びに滑剤で処理したポリ(アリー
レンスルフィド)の場合のほうが、バリウム化合物又は
滑剤のどちらか単独で処理したポリ(アリーレンスルフ
ィド)よりも強くなる。そこで、別の態様として本発明
はバリウム含有水酸化物及び塩より成る群から選択され
る少なくとも1種のバリウム含有化合物及び少なくとも
1種の滑剤でポリ(アリーレンスルフィド)を処理する
ことによってポリ(アリーレンスルフィド)の金属表面
への接着を軽減させる方法に関する。本発明はさらに、
そのように処理されたポリ(アリーレンスルフィド)、
並びにそれから製造された成形品、ファイバー及びフィ
ルムに関する。
【0009】さらに別の態様においては、本発明は: (a) ファイバー形成ポリ(アリーレンスルフィド)を紡
糸口金を通して紡糸カラム内に溶融押出する工程; (b) 得られたフィラメントを急冷ガスで冷却する工程;
及び (c) 冷却したフィラメントを紡糸カラムから回収する工
程を含むポリ(アリーレンスルフィド)ファイバーの製
造方法であって、前記ポリ(アリーレンスルフィド)が
バリウム含有水酸化物及び塩より成る群から選択される
少なくとも1種の化合物で処理されたものである方法に
関する。
【0010】ポリ(アリーレンスルフィド)を製造する
間に起きる反応及び副反応は非常に数が多く複雑であ
る。理論に縛られたくはないが、重合の間に生成する酸
及びチオール末端基はポリ(アリーレンスルフィド)ポ
リマーの金属表面への接着を促進する傾向にあると考え
られる。適当なバリウム含有化合物での処理はこれらの
末端基を、酸末端基の場合には、溶融配合又は加工の間
に脱カルボキシル化された塩に転化すると理論付けられ
ている。バリウム化合物の酸末端基又は他の官能基との
反応又は複合化がポリマー種の更なる反応を促進し、ポ
リマーの溶融粘度を増大させて溶融結晶化温度を低下さ
せ得るということも考えられている。本発明の恩恵がも
たらされる正確なメカニズムはわかっていない;しかし
ながら、表面接着に関係する官能基を最少にすること
で、滑剤を効果的に使用してポリマーの金属表面への接
着をさらに軽減させることが可能になると考えられる。
【0011】バリウム含有化合物でのポリ(アリーレン
スルフィド)の処理は、例えば溶融ブレンド又はイオン
洗浄のような多様な技法により行うことができる。選択
された処理法によって使用されるバリウム化合物の特定
の形態が決まることになる。溶融ブレンドの場合、溶融
体中で液体でありかつ反応性の末端基と相互作用するた
めに十分強い塩基であるバリウム化合物を使用すること
が望ましい。加えて、溶融ブレンド時に固体のままであ
る化合物は、溶融体中での分散性が低いために特に添加
物レベルが低い場合にはこの処理法での効果は通常低
い。例えば、酸化バリウム及び水酸化バリウム1水和物
のような化合物は、溶融体中でたいてい固体のままであ
るのだが、水酸化バリウム8水和物ほど容易にはポリ
(アリーレンスルフィド)と混合及び均質化されない。
水酸化バリウム8水和物を溶融ブレンドする際にはその
添加物がポリ(アリーレンスルフィド)中に均質に分散
される前に脱水が起き得る条件下でその添加物を処理す
ることがないように注意しなければならないことは当業
者には明らかであろう。
【0012】溶融ブレンド物は、一般に、押出器又は他
の混合装置中で剪断及び高温の条件下でポリ(アリーレ
ンスルフィド)及び金属化合物を押し出すことによって
調製される。押出温度は典型的には最高で約 340℃まで
の温度で、好ましくは約 280℃から約 340℃であるが、
粘度の高いポリ(アリーレンスルフィド)を含むブレン
ド物の場合は低粘度ポリ(アリーレンスルフィド)を含
むブレンド物の場合よりもこの範囲内のより高い方の温
度で押し出す。存在する特定の成分及びその相対量によ
っては、340 ℃を越える溶融温度を用いると得られるブ
レンド物の物理的特性が劣化することがある。加工便宜
上、ポリ(アリーレンスルフィド)及びバリウム化合物
を溶融押出の前にタンブルブレンド又は他の方法で予め
混合してもよい。
【0013】イオン洗浄の場合、バリウム化合物は洗浄
媒質、典型的には水に溶解できる塩でなければならな
い。そのような塩の陰イオンが洗浄処理又はその後のポ
リ(アリーレンスルフィド)の加工時に望ましくない副
産物を生成しないことも推奨される。例えば、酢酸バリ
ウム、硝酸バリウム、亜硝酸バリウム、硫酸バリウム及
びクエン酸バリウムのような塩が洗浄媒質が水の場合に
は推奨され、酢酸バリウムが好ましい。
【0014】イオン洗浄は、典型的には粉末又はリアク
ターチップ形態のポリ(アリーレンスルフィド)をバリ
ウム塩が溶解されている洗浄媒質に、バリウムイオンが
ポリ(アリーレンスルフィド)と反応するか又は錯体を
作るのに十分な温度及び時間をかけて接触させることに
より行う。高温で洗浄すれば短い時間で済むことが認め
られるであろう。また、洗浄媒質とポリマーの相対量、
及び洗浄媒質中のバリウム化合物の量と溶解度も洗浄に
要する時間に影響を及ぼすことが認められるであろう。
一般に、ポリ(アリーレンスルフィド)をバリウム含有
の洗浄媒質と混合して最大約 60 重量%のポリマーを含
有するスラリーを形成する。洗浄媒質が水の場合は、一
般に、約 50 ℃から約 120℃の温度で約 30 分ないし約
10 時間、0.5 から 5.0重量% のバリウムを含む水溶液
でポリマーを処理することが推奨され、約 80 ℃から約
100℃の温度が特に好ましい。必要ならば複数回の洗浄
工程を行ってもよい。イオン洗浄法に関する更なる記載
は、参照により本明細書中に組み込まれる米国特許 No.
4,588,789に示されている。
【0015】ポリ(アリーレンスルフィド)を処理する
バリウム含有化合物は望ましくない官能基と反応するか
又は錯体を形成するのに十分な量で存在すべきである。
本発明の恩恵は、一般に、上記の処理がバリウム含有量
が約 0.05 から約 2.0重量%、好ましくは約 0.05 から
約 0.5重量%のポリマーを提供する場合に認められる。
低デニールフィラメントを製造する溶融紡糸操作では、
バリウム含有量が約 0.1から約 0.5重量%のポリマーが
提供することが特に好ましい。そのような官能基の量は
ポリマーが製造される条件によって変動しうるので、使
用するバリウムの最適量は変動を受けるものであり、例
えば誘導結合アルゴンプラズマ発光分光法又は他の分析
手段を用いて末端官能基レベルを計算し、それによりバ
リウム含有量を調整することによって決定することがで
きる。
【0016】上記のようにバリウム化合物で処理したポ
リ(アリーレンスルフィド)は、加工する前に望ましく
ない排ガスを除去するのに十分な条件下で加熱すること
が一般に推奨される。溶融体中に添加物が取り込まれる
ポリ(アリーレンスルフィド)の場合は、これは溶融ブ
レンドの間になし遂げられることになる。イオン洗浄法
によってバリウムが加えられるポリ(アリーレンスルフ
ィド)の場合は、加工する前にポリマーを熱処理するこ
とが望ましい。イオン洗浄したポリマーの加熱は滑剤成
分を取り込む間に行うこともできる。
【0017】本発明の実施に際して使用される滑剤は実
質的に分解することなくポリ(アリーレンスルフィド)
の加工条件(典型的には約 290℃から約 320℃)に耐え
られることが必要である。適当な滑剤は加工中にポリマ
ー溶融体の表面に移動する能力があることから表面滑剤
として広く知られているクラスに属する。そのような滑
剤の例は、エンジニアリングプラスチック材料の加工に
おいて滑剤として広く使用されるタイプの脂肪酸エステ
ル、それらの塩;エステル類;脂肪酸アミド;有機リン
酸エステル;及び炭化水素ワックス;並びにそれらの混
合物である。本発明の実施に適している滑剤は当技術分
野において周知であり、多くの供給業者から市販されて
いる。
【0018】本発明の実施に好ましい脂肪酸は約 12 な
いし 60 の炭素原子から成る炭素主鎖を持つ化合物であ
る。脂肪酸には例えばミリスチン酸、パルミチン酸、ス
テアリン酸、アラキン酸、モンタン酸、オクタデシン
酸、パリンリン酸等のような飽和及び不飽和脂肪酸が含
まれる。ここでの使用に適したエステルには脂肪酸エス
テル、脂肪アルコールエステル、ワックスエステル、グ
リセロールエステル、グリコールエステル及び複合エス
テルが含まれる。脂肪酸アミドには脂肪酸第一アミド、
脂肪酸第二アミド、メチレン及びエチレンビスアミド、
並びに例えばパルミチン酸アミド、ステアリン酸アミ
ド、オレイン酸アミド、N,N'- エチレンビスステアラミ
ド等のようなアルカノールアミドが含まれる。本発明の
実施に際しては、例えばステアリン酸カルシウム、ステ
アリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム等のような脂
肪酸の金属塩;並びにパラフィンワックス、ポリオレフ
ィン及び酸化ポリオレフィンワックス、マイクロワック
スを含む炭化水素ワックスも好ましい。
【0019】ステアリン酸塩、エステル、及びアミド、
例えばペンタエリスリトールテトラステアレート、ステ
アリン酸カルシウム、N,N'- エチレンビスステアラミド
等が、本発明の実施に際して特に好ましい。上記滑剤は
ポリマー中に、約 0.05 から約 1.5重量%、特に好まし
くは約 0.1から約 0.5重量%の量で存在する。典型的に
は、この滑剤をポリ(アリーレンスルフィド)樹脂に直
接接触させるようないずれかの手段によって本発明の組
成物中に加える。必要ならば、対象組成物の滑剤成分は
バリウム化合物と共に押し出すか、又は1以上の独立し
た配合工程で加えてもよい。本発明のポリ(アリーレン
スルフィド)("PAS") 成分は式:
【0020】
【化5】
【0021】の繰り返し単位から本質的になるポリマー
であって、式中、個々の繰り返し単位における Ar は以
下の式より成る群から選択される二価の基である:
【0022】
【化6】
【0023】〔式中、X は−SO2 −、−C(CO)
−、−O−、−Ca2a−(式中、a は0ないし3の値
の整数を示す)、及び −C(CH3)2 −より成る群か
ら選択される二価の基である〕。さらに、個々の基の芳
香環 Ar は場合により、最大4の炭素原子を有するアル
キル基、並びにフッ素、塩素及び臭素基より成る群から
選択される1ないし3の置換基で置換されていてもよ
い。本発明の目的においては、置換されていないポリマ
ーが特に好ましい。2種以上の異なるポリ(アリーレン
スルフィド)の混合物もここでの使用に適している。
【0024】ここで用いるポリ(アリーレンスルフィ
ド)及びその製造方法は当技術分野において周知であ
り、例えば米国特許 No. 3,354,127; 4,645,826;及び
4,645,826に記載されている;これらはすべて参照によ
り本明細書中に組み入れられるものとする。一般に、こ
のようなポリ(アリーレンスルフィド)はアルカリ金属
スルフィドとジハロ芳香族化合物との反応によって製造
される。個々の製造方法によっては、ポリ(アリーレン
スルフィド)がランダム又はブロックホモポリマー又は
コポリマーとして存在することもある。
【0025】上記ポリ(アリーレンスルフィド)は 1,2
00 sec-1及び 310℃で、約 30 ないし約 800 Pa.sec.、
好ましくは約 50 ないし約 500 Pa.sec.の溶融粘度を有
する直鎖又は分枝ポリマーであることができる。実質的
に直鎖のポリマーが特に好ましい。ポリマーの粘度はそ
の分子量分布、ポリマー直鎖性及び架橋(「硬化」)の
度合いに部分的に依存することになる。非硬化又は部分
硬化ポリマーは両方ともここでの使用に適している。ポ
リ(アリーレンスルフィド)の硬化は当技術分野におい
て知られているような熱処理及び/又は溶媒処理によっ
て行うことができる。
【0026】特に好ましいポリ(アリーレンスルフィ
ド)には、ここに参照により組み込まれる米国特許 No.
4,645,826に開示されているような、上に述べた有用な
範囲内の粘度を有する高粘度ポリマーが含まれる。そこ
に開示されているように直鎖PAS は、予備重合によって
低ないし中分子量の PASプレポリマーを作った後に、強
いアルカリ条件下で重合系を加熱して温度を上げると共
にその重合系に相分離剤を加え、それによりこの系を2
つの液相、すなわち、高粘度相(ポリマー溶液相)及び
低粘度相(溶媒相)に分離し、そのような状態で反応を
行うことによって容易に製造することができる。
【0027】上記の二相分離重合は、低粘度アリーレン
スルフィドプレポリマーを貧溶剤、すなわち水に、強ア
ルカリ条件下(水で 10 倍に希釈したときに、反応混合
液が9.5ないし 14 の pH 範囲)、245 ℃ないし 290℃
の温度範囲で溶解して液−液二相分離状態にすること、
及びこの状態を1ないし 50 時間維持してアリーレンス
ルフィドプレポリマーを高分子量ポリマーに転化するこ
と、次いで、そのポリマーを重合系から分離して、中和
した後にポリマーを精製することを含む。
【0028】米国特許 No. 4,645,826による高分子量な
いし超高分子量PAS の製造方法は、一般的に、アルカリ
金属スルフィドとジハロ芳香族化合物の間の結合による
PAS分子の形成及び/又は PAS分子の高分子量ポリマー
への転化を含む。そこに開示されているような方法によ
り、1,200 sec -1で少なくとも 1,000ポアズの溶融粘度
を持つ PPSを製造することができる。上記プレポリマー
を製造するための出発原料はアルカリ金属スルフィド、
ジハロ芳香族化合物及び重合溶媒を含む。アルカリ金属
スルフィドには、硫化リチウム、硫化ナトリウム、硫化
カリウム、硫化ルビジウム、硫化セシウム及びそれらの
混合物が含まれる。これらのアルカリ金属スルフィドは
水和物若しくは水性混合液として、又は無水形態で使用
することができる。これらのアルカリ金属スルフィドの
うち、硫化ナトリウムが最も安価で商業的に好ましい。
アルカリ金属スルフィド中に微量に存在することがあり
うる酸性塩(例えば、アルカリ金属ジスルフィド及びア
ルカリ金属重炭酸塩)を中和するために、それと組み合
わせて少量のアルカリ金属水酸化物を使用することもで
きる。
【0029】使用されるジハロ芳香族化合物には、日本
特許公開公報 No. 22926/1984 に開示されているような
ジハロ芳香族化合物のいずれもが含まれる。特に好まし
いのは p- ジクロロベンゼン、m-ジクロロベンゼン、2,
5-ジクロロトルエン、2,5-ジクロロ -p-キシレン、p-ジ
ブロモベンゼン、1,4-ジクロロナフタレン、1-メトキシ
-2,5-ジクロロベンゼン、 4,4'-ジクロロビフェニル -
3,5-ジクロロ安息香酸、 p,p'-ジクロロジフェニルエー
テル、 p,p'-ジクロロジフェニルスルホン、 p,p'-ジク
ロロジフェニルスルホキシド、 p,p'-ジクロロジフェニ
ル -ケトン等である。これらのうち、主にパラ -ジハロ
ベンゼン、典型的には p- ジクロロベンゼンから成るも
のが特に好ましい。
【0030】ジハロ芳香族化合物を適当に選択及び組み
合わせることにより、2種以上の異なる反応単位を含む
ランダム又はブロックコポリマーを得ることができる。
例えば、p-ジクロロベンゼンを m- ジクロロベンゼン又
は p,p'-ジクロロジフェニルスルホンと組み合わせて使
用すると、
【0031】
【化7】
【0032】を含有するランダム又はブロックコポリマ
ーを得ることができる。さらに、ある程度の架橋をもた
らすが直鎖性を実質的に損なわないような範囲の少量の
ポリハロ芳香族化合物(例えば、トリクロロベンゼン)
を組み合わせて使用することもできるが、そのような化
合物が本来必要とされる訳ではない。
【0033】重合工程で使用される有機アミド溶媒は上
記プレポリマーを形成するために使用することができ、
N-メチルピロリドン(NMP) ; N-エチルピロリドン ; N,
N'-ジメチルホルムアミド ; N,N'-ジメチルアセトアミ
ド ; N- メチルカプロラクタム; テトラメチルウレア;
ヘキサメチルホスホロトリアミド; 及びそれらの混合物
から選択することができる。これらのうち、化学的安定
性及び高分子量ポリマーを容易に製造できること等の観
点からN-メチルピロリドンが特に好ましい。重合溶媒と
しての有機アミドは望ましくは非プロトン性化合物であ
る。超高分子直鎖ポリマーを上記プレポリマーから形成
する重合工程に上記有機アミドを使用することももちろ
んできる。或いは、例えば芳香族炭化水素(C6-C30)、脂
肪族炭化水素(C6-C30)、エーテル(C6-C30)、ケトン(C5-
C30)、ピリジン若しくはキノリン又はこれらの誘導体(C
5-C30)、並びにそれら自体の混合物又は有機アミドとの
混合物も使用できる。
【0034】本発明の方法を実施する場合、最初にアル
カリ金属スルフィド及びジハロ芳香族化合物を、望まし
くは不活性ガス環境下で、有機溶媒中に加え、反応を行
うのに望ましい温度まで温度を上げる。この際、アルカ
リ金属スルフィド中の水分含有量が望ましい含有量より
も少ない場合は必要な量の水を補充する。予備重合は好
ましくは 160ないし 260℃、特に好ましくは 180ないし
235℃の範囲の温度で行う。160 ℃よりも低い温度で
は、反応速度が非常に遅くなるが、260 ℃以上の温度で
は、形成された PASが分解されて非常に低い溶融粘度の
PASだけが製造されがちである。
【0035】予備重合工程の終点及び予備重合から二相
分離重合への転換点はジハロ芳香族化合物の転化が 70
モル% ないし 98 モル% に達した時点が好ましい。予備
重合から二相分離重合への転換点では、上記PAS の溶融
粘度は好ましくは(310 ℃及び剪断速度 200 sec-1で)
0.5 ないし 30 Pa.sec. の範囲である。高重合度のPAS
を得るには 1 Pa.sec.から 20 Pa.sec. の範囲がより適
している。0.5 Pa.sec. よりも低い粘度では二相分離の
形成が不十分であり、それによって重合系の分解又は反
応速度の低下が容易に起こりうる。30 Pa.sec.よりも高
い粘度では、ポリマー開裂を促進するであろう有害物質
がより多量に蓄積されることになり、そのため望ましく
ないことにポリマー収量の低下及びポリマー系の分解が
起きることになる。
【0036】米国特許 No. 4,645,826に記載されている
ような重合方法はホモ重合又はランダム共重合だけでな
く、ブロック共重合にも使用できる。例えば、精製した
p-フェニレンプレポリマー及び精製した m- フェニレ
ンプレポリマーを同じ重合容器中に分散させて二相分離
重合工程を行わせることができ、それにより p- フェニ
レンスルフィド -m-フェニレンスルフィドブロックコポ
リマーを容易に得ることができる。
【0037】ポリ(フェニレンスルフィド)は、その利
用可能性並びに、高い耐薬品性、難燃性、及び高い強度
と硬度のような望ましい性質から、現在のところ好まし
いポリ(アリーレンスルフィド)である。ポリ(フェニ
レンスルフィド)はヘキスト・セラニーズ・コーポレー
ション、フィリップ・ペトロリウム・コーポレーショ
ン、及びバイエル・アクティエンゲゼルシャフトを含む
多様な製造元から入手できる。本発明の組成物は多様な
成形品及び押出品の製造に有用であり、ファイバー及び
モノフィラメントに用いるのに特に適している。溶融体
中で相対的に高い延性度を示す組成物はフィルム、シー
ト、ファイバー及びモノフィラメントの製造に有用であ
る。さらに、本発明の組成物は封入剤又は被膜として使
用することもできる。
【0038】製造する対象物及び使用する加工法によっ
て、本発明の組成物はさらに1種以上の、例えば充填
剤、抗酸化剤、熱安定剤、紫外線安定剤、離型剤、可塑
剤、難燃剤、顔料等のような任意の添加物を含むことも
できる。このような任意の添加剤全ての総量は、充填剤
を除いて、典型的には、本組成物の総重量の約5%を越
えることがなく、たいていは本組成物の総重量の約2%
を越えることがない。充填剤を用いる場合には、典型的
には本組成物の総重量の最大で約65%を占めることに注
意すべきである。上記の任意の添加剤は、添加剤を溶融
ブレンド物と実質的に均質に混合する多様な技法によっ
て加えることができるが、押出配合が好ましい。
【0039】
【実施例】以下の実施例では、以下のような略号を使用
する: PPSI - ヘキスト・セラニーズ・コーポレーションから
入手できるポリアリーレンスルフィドで、温度 310℃及
び剪断速度 1200 sec -1における平均溶融粘度が 140 P
a.sec.と報告されているもの。 PPSII - ヘキスト・セラニーズ・コーポレーションから
入手できるポリアリーレンスルフィドで、1200 sec-1
おける平均溶融粘度が 55 Pa.sec. と報告されているも
の。 AXEL INT 38H - アクセル・プラスチックス・リサーチ
・ラボ社から入手できる、架橋ポリエチレンワックス及
び脂肪酸の混合物。 PETS - ペンタエリスリトールテトラステアレート。 Weston 618 - ジェネラル・エレクトリック社から入手
できるジステアリルペンタエリスリトールジホスファイ
ト。 Acrawax C - ロンザ社の N,N- エチレンビスステアラミ
ド。 PE Wax - アライド−シグナル社から AC629A の商標名
で販売されているポリエチレンワックス。 以下の実施例に報告するように、重ね剪断粘着力を以下
の手順で測定した:
【0040】重ね剪断粘着力測定法 22.86 cm× 22.86 cm × 0.95 cmの合わせ雄雌溝付き成
形型を硬質アルミニウムで作り、中に幅 2.54 cm×深さ
0.25 cm×長さ 22.86 cm の溝を平行に5本付けた。3
個の熱電対穴を一方の端からプレートの中心まであけ、
熱の均一性をモニターした。試験からこれは±2℃以内
であることが示された。次いで、プレートを強烈に陽極
酸化して耐磨耗性を持たせた。
【0041】26ゲージの 316又は 304ステンレス鋼 (2.
54 cm ×12.70 cm) の試験片を、オーカイト・プロダク
ツ社の Oakite Liquid Rust Stripperの 15%水溶液を入
れた超音波浴で洗浄した後、すすいで乾燥させた。使用
する直前に、この試験片をスチールウールで磨き、アセ
トンですすいで乾燥させた。雌プレートのスロットの両
端に試験片を置くとプレートの中央部で試験片どうしが
1平方インチでオーバーラップした。上記試験片を平行
に保つために、同じステンレス鋼のパッキング片(長さ
約7.62 cm)を上側の試験片の下に置き、下側の試験片の
上には厚さ 3ミルのポリイミドフィルム片を上のパッキ
ング片と下の試験片の間にオーバーラップの位置で試験
片間に 3ミルの隙間ができるように置いた。試験ポリマ
ーはチップ又は粉末のいずれの場合もこれら金属試験片
の間のオーバーラップ領域中に置き、成形型の雄部分を
その相手側に合わせて、充填した成形型を予備加熱した
油圧プレス中に入れ、油圧ゲージが若干の圧力を示すま
で軽く加重して、実施温度に達するまで6分間放置し
た。次いで加熱した成形型に 310℃で 15 分間、10トン
の圧力を加えた。プレスから取り出して成形型を直ちに
水冷式冷却テーブルで冷却し、接着した試験片を Sinte
c Model 20引張試験機で試験した。試験条件を以下に示
す:
【0042】440,000 ダインのロードセル; 1,100,000 ダインの力を保持できるグリップを備えた手
動ジョー; ゲージの長さ - 12.70 cm ; クロスヘッド速度 - 0.127 cm/min ;及び サンプル幅 - 2.54 cm。 他に断らない限り、所定の組成物について 25 回ずつ試
験を繰り返し、試験標本についての最大荷重の平均値を
最大荷重として報告した。接合面において接着性(金属
とプラスチック表面)又は凝集性(プラスチック内)の
両方の不良が起こりうることに注意すべきである。不良
の様式は試験の後に接合表面を調べることにより明らか
にすることできる。
【0043】実施例1 成分を記載の比率で混合して得られた混合物を表示のよ
うに Haakeコニカル二軸スクリュー押出機(System90)
又は 30 mm ZSK二軸スクリュー押出機のいずれかで溶融
ブレンドすることにより表1に示す組成物を配合して押
出物を製造し、冷却及びペレット化した。混合する前
に、ポリ(フェニレンスルフィド)及び他の成分は 110
℃の温度で一晩乾燥させた。押出条件は以下の通りであ
った: Haake 押出機: 溶融温度:300 ないし 330℃; 押出ダイ温度:310 ないし 330℃;及び スクリュー速度:50-300 rpm 減圧:なし ZSK 押出機: 溶融温度:310 ないし 335℃; 押出ダイ温度:310 ないし 330℃;及び スクリュー速度:150 rpm 減圧:約 635 mmHg 組成物の溶融粘度を Kayeness Rheometer を用いて 310
℃及び 1200sec-1で測定した。種々の組成物の重ね剪断
粘着力を以下に記載する手順を用いて測定し、表1に報
告する。
【0044】
【表1】
【0045】表1に記載の組成物において、ペンタエリ
スリトールステアレート又は AxelINT 38H 滑剤と組み
合わせて水酸化バリウム8水和物を使用すると、水酸化
バリウム8水和物又は滑剤を単独で使用した場合よりも
大きく重ね剪断粘着力を低下させることが示された。さ
らに、例示のポリ(フェニレンスルフィド)では水酸化
バリウム1水和物と滑剤の組み合わせは水酸化バリウム
8水和物と滑剤の組み合わせよりも重ね剪断粘着力を低
下させる効果が実質的に少ないことが示された。
【0046】実施例2 99.30 重量%の PPSII、0.35重量%の水酸化バリウム8
水和物及び0.35重量%の表示の滑剤を含有する組成物を
用いて、実施例1に特定した条件下で Haake二軸スクリ
ュー押出機で表2に記載の組成物を配合した。
【0047】
【表2】
【0048】実施例3 表3に記載の組成物を 70 mm ZSK条件を用いて実施例1
に記載したように配合した。ペレット化した PPS押出物
を通常の溶融紡糸法を用いて連続ベースで溶融紡糸し
た。使用した紡糸口金は孔の直径が 0.23 mmの 1000 環
状孔紡糸口金であった。溶融温度は約 300℃で、孔当た
りの押出量は 0.559 g/min/孔であった。フィラメント
は 35 ℃、湿度 70%の急冷エアで冷却した。紡糸仕上げ
を施し、フィラメントを 777 m/minの巻取速度で巻き取
った。得られた糸は 6400 デニールであった。上記紡績
糸に延伸滑剤の希釈分散水溶液(85℃に加熱)を注ぎ、
ステープルファイバー延伸枠による2段階延伸法で 2.9
倍、次いで 1.04 倍に延伸した。延伸した糸を冷却して
縮れさせ、この加工糸を乾燥させて 180℃でヒートセッ
トした。
【0049】所定の組成物について得られた総紡糸運転
時間及び最長紡糸パック寿命を表3に示す。最長紡糸パ
ック寿命とは、運転中にその不良化及び交換するまでの
パックの使用可能な最長時間のことを言う。表3のデー
タに示されるように、水酸化バリウム8水和物及び Axe
l INT 38H 滑剤の両方でポリ(フェニレンスルフィド)
を処理すると、水酸化バリウム8水和物単独でポリ(フ
ェニレンスルフィド)を処理した場合よりも得られる紡
糸運転時間が長かった。
【0050】
【表3】
【0051】実施例4 より条件の厳しい実験を、実施例3に記載のものと同様
の手段であるが、全体直径が 0.508 mm で葉の長さが
0.214 mm 、葉の幅が 0.102 mm の三葉式のY形紡糸口
金孔を有する紡糸口金を使用して行った。孔当たりの押
出量は 0.233 g/min、急冷エアは 28 ℃、そして巻取速
度は 899 m/minであった。フィラメントのトータルの厚
みは実施例3の 6400 デニールに対して 4550 デニール
であった。これらの条件下における慣用的なPPS の加工
は著しく不良であった。
【0052】
【表4】
【0053】実施例5 押出レオメーター・ストランド中におけるゲル形成を調
べるために試験法を開発した。この試験で、表5に記載
の PPS配合物を通常のレオメーター中で 350℃で溶融し
て保持した。ストランドを押出し、5分間隔で回収し
た。次いで各ストランドをゲルについて調べた。これに
より、最初にゲルが形成されたおよその時間が測定でき
た。これらの実験についてのデータを表5に表す。デー
タから、バリウム処理したポリマーをゲル化の兆候を示
す前に溶融体中に保持することができる時間が滑剤を加
えることにより延長されることがわかる。このことは重
要である。というのは、ゲル形成が正常な加工を中断さ
せかねないからである。
【0054】
【表5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アンドリュー・ビー・アウアーバッハ アメリカ合衆国ニュージャージー州07039, リヴィングストン,オーチャード・レーン 23 (72)発明者 バリー・エル・デイヴィーズ アメリカ合衆国ノース・カロライナ州 28173,ワックスホー,スカイトップ・ロ ード 726

Claims (38)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融紡糸操作におけるポリ(アリーレン
    スルフィド)の加工性を改善するための方法であって、
    溶融紡糸する前に該ポリ(アリーレンスルフィド)をイ
    オン性バリウムの供給源で処理することを含む方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法であって、ポリ
    (アリーレンスルフィド)がバリウム含有水酸化物及び
    その塩より成る群から選択される少なくとも1種のバリ
    ウム含有化合物で処理される方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の方法であって、酢酸バ
    リウム、硝酸バリウム、亜硝酸バリウム、硫酸バリウム
    及びクエン酸バリウムより成る群から選択される1種以
    上のバリウム化合物の水溶液でポリ(アリーレンスルフ
    ィド)をイオン洗浄することによりポリ(アリーレンス
    ルフィド)がバリウム化合物で処理される方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の方法であって、バリウ
    ム化合物が酢酸バリウムである方法。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の方法であって、バリウ
    ム化合物での処理によってポリ(アリーレンスルフィ
    ド)に約 0.05 から約 2.0重量%のバリウムが供給され
    る方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の方法であって、ポリ
    (アリーレンスルフィド)がポリフェニレンスルフィド
    である方法。
  7. 【請求項7】 溶融紡糸操作におけるポリ(アリーレン
    スルフィド)の加工性を改善するための方法であって、
    該ポリ(アリーレンスルフィド)を溶融体中に分散可能
    な少なくとも1種のバリウム含有化合物で処理すること
    を含む方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の方法であって、バリウ
    ム化合物が溶融ブレンドによりポリ(アリーレンスルフ
    ィド)中に組み込まれる方法。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の方法であって、バリウ
    ム含有化合物での処理によってポリ(アリーレンスルフ
    ィド)に約 0.05 から約 2.0重量%のバリウムが供給さ
    れる方法。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の方法であって、バリ
    ウム含有化合物が水酸化バリウム8水和物である方法。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の方法であって、バリ
    ウム含有化合物によってポリ(アリーレンスルフィド)
    に約 0.05 から約 0.5重量%のバリウムが供給される方
    法。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の方法であって、ポリ
    (アリーレンスルフィド)が式: 【化1】 の繰り返し単位から本質的になるポリマーである方法。 〔式中、個々の繰り返し単位における Ar は式: 【化2】 (式中、X は−SO2 −、−C(CO)−、−O−、−
    a2a−(a は0ないし3の値の整数を示す)、及び
    −C(CH3)2 −より成る群から選択される二価の基を
    示す)より成る群から選択される二価の基である〕
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の方法であって、ポリ
    (アリーレンスルフィド)がポリフェニレンスルフィド
    である方法。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の方法であって、ポリ
    (フェニレンスルフィド)の溶融粘度が 1200 sec -1
    び 310℃で約 30 ないし約 800 Pa.sec.である方法。
  15. 【請求項15】 請求項13に記載の方法であって、ポリ
    (フェニレンスルフィド)の溶融粘度が 1200 sec -1
    び 310℃で約 50 ないし約 500 Pa.sec.である方法。
  16. 【請求項16】 (a) ポリ(アリーレンスルフィド); (b) 溶融分散可能なバリウム化合物;及び (c) 滑剤を含む溶融ブレンドポリ(アリーレンスルフィ
    ド)組成物であって、溶融紡糸操作における加工性が改
    善されている組成物。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載の溶融ブレンド物であ
    って、滑剤が溶融ポリ(アリーレンスルフィド)中に十
    分に溶解して加工中に該溶融体の表面に移動する溶融ブ
    レンド物。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載の溶融ブレンド物であ
    って、ポリ(アリーレンスルフィド)が式: 【化3】 の繰り返し単位から本質的になるポリマーである溶融ブ
    レンド物。 〔式中、個々の繰り返し単位における Ar は式: 【化4】 (式中、X は−SO2 −、−C(CO)−、−O−、−
    a2a−(a は0ないし3の値の整数を示す)、及び
    −C(CH3)2 −より成る群から選択される二価の基を
    示す)より成る群から選択される二価の基を示す〕
  19. 【請求項19】 請求項18に記載の溶融ブレンド物であ
    って、ポリ(アリーレンスルフィド)がポリ(フェニレ
    ンスルフィド)である溶融ブレンド物。
  20. 【請求項20】 請求項19に記載の溶融ブレンド物であ
    って、滑剤が脂肪酸、その塩、脂肪酸エステル、ワック
    スエステル、グリセロールエステル、グリコールエステ
    ル、脂肪アルコールエステル、及びそれらの混合物より
    成る群から選択される溶融ブレンド物。
  21. 【請求項21】 請求項20に記載の溶融ブレンド物であ
    って、バリウム化合物がポリマーに約 0.05 から約 2.0
    重量%のバリウムを供給するのに十分な量で存在する溶
    融ブレンド物。
  22. 【請求項22】 請求項21に記載の溶融ブレンド物であ
    って、滑剤がポリマーに約 0.05 から約 1.5重量%の滑
    剤を供給するのに十分な量で存在する溶融ブレンド物。
  23. 【請求項23】 請求項22に記載の溶融ブレンド物であ
    って、バリウム化合物が水酸化バリウム8水和物である
    溶融ブレンド物。
  24. 【請求項24】 請求項22に記載の溶融ブレンド物であ
    って、水酸化バリウム8水和物がポリ(アリーレンスル
    フィド)に約 0.05 から約 0.5重量%のバリウムを供給
    するのに十分な量で存在する溶融ブレンド物。
  25. 【請求項25】 請求項21に記載の溶融ブレンド物であ
    って、ポリ(アリーレンスルフィド)の溶融粘度が 120
    0 sec -1及び 310℃で約 50 ないし約 500 Pa.sec.であ
    る方法。
  26. 【請求項26】 請求項22に記載の溶融ブレンド物であ
    って、滑剤が脂肪酸エステルである溶融ブレンド物。
  27. 【請求項27】 請求項24に記載の溶融ブレンド物であ
    って、滑剤がポリオレフィンワックスである溶融ブレン
    ド物。
  28. 【請求項28】 請求項21に記載の溶融ブレンド物であ
    って、滑剤が脂肪酸の塩である溶融ブレンド物。
  29. 【請求項29】 請求項21に記載の溶融ブレンド物であ
    って、滑剤がペンタエリスリトールテトラステアレート
    である溶融ブレンド物。
  30. 【請求項30】 請求項21に記載の溶融ブレンド物であ
    って、滑剤がステアリン酸カルシウムである溶融ブレン
    ド物。
  31. 【請求項31】 請求項21に記載の溶融ブレンド物であ
    って、滑剤がポリエチレンワックスである溶融ブレンド
    物。
  32. 【請求項32】 請求項21に記載の溶融ブレンド物であ
    って、さらに充填剤、抗酸化剤、熱安定剤、紫外線安定
    剤、離型剤、可塑剤、難燃剤、及び顔料より成る群から
    選択される少なくとも1種の追加の成分を更に含む溶融
    ブレンド物。
  33. 【請求項33】 ポリ(アリーレンスルフィド)ファイ
    バーを製造するための方法であって: (a) ファイバー形成ポリ(アリーレンスルフィド)を紡
    糸口金を通して紡糸カラム内に溶融押出する工程; (b) 得られたフィラメントを急冷ガスで冷却する工程;
    及び (c) 冷却したフィラメントを紡糸カラムから回収する工
    程を含み、前記ポリ(アリーレンスルフィド)がバリウ
    ム含有水酸化物及び塩より成る群から選択される少なく
    とも1種の化合物で処理されていた方法。
  34. 【請求項34】 請求項33に記載の方法であって、バリ
    ウム含有化合物がポリ(アリーレンスルフィド)に約
    0.05 から約 2.0重量%のバリウムを供給するのに十分
    な量で存在する方法。
  35. 【請求項35】 請求項34に記載の方法であって、バリ
    ウム含有化合物が水酸化バリウム8水和物である方法。
  36. 【請求項36】 請求項35に記載の方法であって、ポリ
    (アリーレンスルフィド)が溶融粘度が約5ないし約 5
    00 Pa.sec.のポリ(フェニレンスルフィド)である方
    法。
  37. 【請求項37】 請求項36に記載の方法であって、滑剤
    が脂肪酸、その塩、脂肪酸エステル、ワックスエステ
    ル、グリセロールエステル、グリコールエステル、脂肪
    アルコールエステル及びそれらの混合物より成る群から
    選択される滑剤である方法。
  38. 【請求項38】 請求項37に記載の方法によって製造さ
    れるポリ(アリーレンスルフィド)。
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