JPH10101392A - セメント混和剤並びにそれを用いたセメント成形方法 - Google Patents

セメント混和剤並びにそれを用いたセメント成形方法

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JPH10101392A
JPH10101392A JP9215895A JP21589597A JPH10101392A JP H10101392 A JPH10101392 A JP H10101392A JP 9215895 A JP9215895 A JP 9215895A JP 21589597 A JP21589597 A JP 21589597A JP H10101392 A JPH10101392 A JP H10101392A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セメント水の保水性能及びゲル弾性が高く、
セメント組成物に混和して、押し出し成形した場合、保
水性、滑性、保形性がよく、セメント成形品中に独立気
泡を導入し、成形品の軽量化にも効果があるセメント混
和剤を提供する。 【解決手段】 (メタ)アクリルアミド及び/又はヒド
ロキシル基を有する水溶性モノアクリレートと、(メ
タ)アクリル酸(アルカリ金属塩)とを必須構成単位と
し、且つ架橋された吸水性樹脂からなるセメント混和
剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セメント混和剤並
びにその混和剤を使用したセメント組成物及びセメント
成形方法に関する。更に詳しくは、押し出し成形、プレ
ス成形等によるセメント成形時の保形性、保水性、滑り
性等の改良及び成形品の軽量化を付与するためにセメン
ト組成物に混和する混和剤;並びに、その混和剤を使用
したセメント組成物及びセメントの成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、セメントを押し出し成形、プレス
成形等加圧条件下で成形することが盛んに行われてい
る。例えば、セメントと骨材を主成分とするセメント組
成物を、所望のダイス形状に押し出し成形し、成形品を
セメント板体として、建築物の外壁材、屋根瓦、床材等
に用いることが盛んに行われている。セメント押し出し
成形品やプレス成形品の製造においては、セメント、無
機骨材(フライアッシュ、ケイ砂など)、繊維状補強
剤、セメント分散剤などの成分をニーダーなどを用いて
混合し均一なセメント組成物とした後、押し出し成形又
はプレス成形するのが一般的である。しかし、成形時に
高圧が掛かるため、セメント組成物からの脱水により成
形が不可能となったり、成形後の保形性が悪く、セメン
ト組成物が凝固するまでの間に形が崩れたりする問題が
起こる。また、押し出し成形では、セメント組成物中の
水含量を可能な限り低減した場合は、押し出し機中のシ
リンダーや、ダイス内の滑り性が悪く、粘着性も高くな
るため、モーターのトルクが増大するばかりかダイス出
口での離型性も悪化するため、均質でかつ表面平滑な成
形品は得られない。
【0003】かかる問題を解決するため、従来、等
の方法が提案されている。 セメント組成物中に、ポリエチレンオキサイド、ポリ
アクリルアミド、ポリビニルアルコールなどの水溶性の
合成高分子を添加する方法(特開昭57−61652号
公報など) セメント組成物中に、メチルセルロース(MC)、ヒ
ドロキシエチルセルロース(HEC)、ヒドロキシプロ
ピルセルロース(HPC)などのセルロース類を添加す
る方法
【0004】しかし、の水溶性合成高分子を添加する
方法では滑り性は向上するものの、保水能力が弱く、保
水性の向上のために多量に添加した場合は、スラリーの
硬化を阻害するとの問題点があった。また、の方法に
おけるHECやHPCは、保水能力は比較的良好である
ものの親水性が高すぎて界面活性能力が劣り、スラリー
の滑り性が悪くダイス出口での離型性も悪化するため、
均質でかつ表面平滑な成形品は得られないといった問題
点があった。そこで、現在ではの方法のうちMCが他
の混和剤に比べ、成形時の保水性及び滑り性、成形後の
保形性向上のすべてについて比較的良好な値を示すた
め、セメントの押し出し成形方法において幅広く用いら
れている。しかし、MC含有水溶液は温度が上がるとゲ
ル化して不溶化する性質があり、例えば、押し出し成形
の場合、押し出し機の剪断力による摩擦熱によってスラ
リーの温度が上昇すると、スラリーがゲル化して押し出
し困難となったり、押し出し成形物がひび割れを起こす
などの問題点があった。しかも、MCの市場価格はかな
り高価であった。
【0005】一方、セメント成形品は、近年、地震対
策、耐久年数の向上、運搬時の運送コストの低減などの
ために、軽量化が求められている。セメント成形品の軽
量化を行う方法としては、従来、等が提案されてい
る。 シラスバルーンなどの無機軽量化骨材や発泡スチレン
ビーズ等の発泡有機軽量化骨材をスラリーに添加し成形
品中に独立気泡を導入する方法 起泡剤を使用する方法 しかしの無機軽量化骨材は、成形圧により破壊される
ため軽量化には限界があり、発泡有機軽量化骨材は成形
圧により圧縮され、成形後もとの体積に復元するため、
成形品の表面状態が悪化する。またの方法は、成形時
及びスラリーが硬化するまでの間に脱泡してしまい殆ど
軽量化は行えない。
【0006】そこで、これらの改善法として、、等
の吸水性樹脂を用いて軽量化することが提案されてい
る。 ポリアクリル酸塩系の吸水性樹脂と無定型シリカを併
用する方法(特開昭62−167267号公報) ポリビニルアルコール−アクリル酸塩系の吸水性樹脂
を添加する方法(特開昭61−275175号公報、特
開平2−133356号公報)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、のポリアク
リル酸塩系吸水性樹脂は、セメント組成物の様な多価金
属塩を多量に含有する塩水は殆ど吸収せず、また水膨潤
ゲルをセメント組成物に添加しても吸水性樹脂から一気
に水を排出してしまい殆ど軽量化の効果が得られない。
また、のポリビニルアルコール−アクリル酸塩系の吸
水性樹脂は、セメント組成物の様な多価金属塩を多量に
含む塩水での吸収量は比較的高い値を示すものの、吸水
ゲルに高圧が掛かった場合の保水性能は不十分であり、
またゲル弾性も良好ではないため、成形圧による脱水現
象が認められ、押し出し成形の場合は剪断力によって吸
水ゲルがつぶれてしまうため、成形品に所定の独立気泡
を導入できず、軽量化を果たせないなどの問題点があっ
た。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記状況に
鑑み、多価金属塩水溶液の吸収性および圧力下での保水
性に優れた吸水性樹脂について鋭意検討した結果、(メ
タ)アクリルアミド及び/又はヒドロキシル基を有する
水溶性モノ(メタ)アクリレートと(メタ)アクリル酸
(塩)とを必須構成単位とし架橋された吸水性樹脂は、
上記の吸水性樹脂の欠点を改善するだけでなく、成形時
のセメント組成物の滑性なども改良できることを見出
し、本発明に到達した。なお、ここで(メタ)アクリル
アミドは、アクリルアミド及び/又はメタアクリルアミ
ドを意味しており、以下同様の記載法を用いる。また、
アクリル酸、メタアクリル酸、アクリル酸塩及びメタア
クリル酸塩からなる群から選ばれる少なくとも1種のモ
ノマーをまとめて、(メタ)アクリル酸(塩)と総称し
ており、以下同様に記載する。
【0009】すなわち本発明は、下記<1>〜<3>で
ある。 <1> (メタ)アクリルアミド(a1)及び/又はヒ
ドロキシル基を有する水溶性モノ(メタ)アクリレート
(a2)と(メタ)アクリル酸(アルカリ金属塩)
(b)とを必須構成単位とし、且つ架橋されてなる水膨
潤性吸水性樹脂(A)からなるセメント混和剤。 <2> <1>のセメント混和剤を、セメントに対する
吸水性樹脂(A)の固形分質量換算で、0.01〜1
0.0質量%含有するセメント組成物。 <3> <2>のセメント組成物を成形するセメント成
形方法。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明において、該樹脂(A)
は、(a1)及び/又は(a2)と(b)を必須構成単
位とし、且つ、架橋されてなるものである。(a1)は
アクリルアミド及び/又はメタアクリルアミドである。
(a2)としては、分子内にヒドロキシル基を有しかつ
水溶性のモノ(メタ)アクリレートであれば特に限定は
なく、例えば、アルキル基の炭素数が2〜4のヒドロキ
シアルキルモノ(メタ)アクリレート、アルキレン基の
炭素数が2〜4のポリアルキレングリコールモノ(メ
タ)アクリレート[ポリエチレングリコールモノ(メ
タ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メ
タ)アクリレートなど]、アルキレン基の炭素数が2〜
4のポリアルキレングリコールモノ(メタ)アリルエー
テルを例示することができる。これらの中で好ましいも
のは、アルキル基の炭素数が2〜3のヒドロキシアルキ
ル(メタ)アクリレート及びポリエチレングリコールモ
ノ(メタ)アクリレートである。好ましいヒドロキシア
ルキル(メタ)アクリレートの具体的な例としては、β
−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、β−ヒドロ
キシプロピル(メタ)アクリレート、γ−ヒドロキシプ
ロピル(メタ)アクリレートなどを例示することができ
る。また、好ましいポリエチレングリコールモノ(メ
タ)アクリレートの具体例としては、オキシエチレンの
繰り返し単位が2〜10のポリエチレングリコールモノ
(メタ)アクリレートを例示することができる。
【0011】該樹脂(A)の例としては、次の(A1)
及び(A2)が挙げられる。 (A1):(a1)及び/または(a2)と(b)及び
必要により他の水溶性エチレン性不飽和単量体(c)の
共重合体(P)の熱架橋により得られる吸水性樹脂。 (A2):(a1)及び/または(a2)と(b)及び
必要により他の水溶性エチレン性不飽和単量体(c)を
構成単位とし、架橋剤(d)により架橋されてなる吸水
性樹脂。 (A1)、(A2)各々、必要により用いられる単量体
(c)としては、スルホアルキル(メタ)アクリレート
やそのアルカリ金属塩、2−アクリルアミド−2−メチ
ルプロパンスルホン酸及びそのアルカリ金属塩、スチレ
ンスルホン酸及びそのアルカリ金属塩、マレイン酸、イ
タコン酸などを例示できるが、(a1)及び/又は(a
2)、及び(b)と共重合可能な水溶性エチレン性不飽
和単量体であれば何ら限定されるものではない。これら
の水溶性エチレン性不飽和単量体は、所定量の範囲で2
種以上を併用しても良い。
【0012】上記樹脂(A1)の中間体である共重合体
(P)における各成分の共重合比率は、使用するセメン
ト、無機物、繊維状物質などの種類及び混合比率などに
よっても異なるが、(a1)及び/又は(a2)が好ま
しくは20〜99質量%、更に好ましくは50〜95質
量%、特に好ましくは70〜95質量%、(b)が好ま
しくは1〜80質量%、更に好ましくは、5〜50質量
%、特に好ましくは5〜30質量%、(c)が通常0〜
10質量%である。(a1)及び/又は(a2)の比率
が20質量%未満では、セメント組成物中での吸収量が
低下するため好ましくない。一方、(b)の比率が1%
未満では、吸収速度が低下するばかりでなく、水に対す
る吸収量が低下するため、含水ゲルとしてセメント組成
物に添加する場合、水での膨潤度の高いゲルを作成する
ことができなくなる。
【0013】該共重合体(P)中の(b)単位の中和度
は、好ましくは60〜100モル%、特に好ましくは、
70〜100モル%である。中和度が60モル%未満で
は、(メタ)アクリル酸が充分に解離せず、吸収量及び
吸収速度が低下する。(メタ)アクリル酸の中和は、ア
ルカリ金属塩(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水
酸化リチウムなど)を添加することにより行われる。
(メタ)アクリル酸の中和は、重合前のモノマー段階で
中和する、あるいは重合後の含水ゲルにアルカリ金属の
水酸化物を添加することによって行ってもよい。このこ
とは、(b)を樹脂(A2)の構成単位として用いる場
合でも同様である。
【0014】共重合体(P)は未架橋の水溶性高分子で
ある。この共重合体(P)の固有粘度[η](分子量の
指標)は、好ましくは15以上、更に好ましくは20以
上、特に好ましくは25〜50であり、この範囲となる
様に後述する重合条件を選択する。共重合体(P)の固
有粘度[η]が15未満では、重合体の分子量が低す
ぎ、(P)を熱架橋をして得られる吸水性樹脂(A1)
の吸収量、保水性能及びゲル弾性が低下する。
【0015】(a1)及び/又は(a2)と(b)、必
要により(c)を共重合する方法は、公知の方法で良
く、例えばラジカル重合開始剤を用いて重合する方法、
放射線、紫外線、電子線などを照射する方法があげられ
る。ラジカル重合開始剤を用いる方法において、開始剤
としてはアゾ化合物「4,4’−アゾビス(4−シアノ
バレリックアシッド)、2,2’−アゾビス[2−メチ
ル−N−(2−ヒドロキシエチル)プロピオンアミド、
2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)ハイドロ
クロライドなど」、無機過酸化物「過酸化水素、過硫酸
カリウム、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウムな
ど」、有機過酸化物「ジ−t−ブチルパーオキサイド、
クメンヒドロパーオキサイドなど」及びレドックス開始
剤「アルカリ金属塩の亜硫酸塩もしくは重亜硫酸塩、亜
硫酸アンモニウム、重亜硫酸アンモニウム、L−アスコ
ルビン酸などの還元剤と、アルカリ金属塩の過硫酸塩、
過硫酸アンモニウム、過酸化水素水などの過酸化物の組
み合わせ」等の公知のものが使用できる。
【0016】重合温度は使用する開始剤の種類によって
も異なるが、通常−10℃〜100℃、好ましくは分子
量をのばすために−10℃〜80℃である。開始剤の量
に関しても、特に限定はないが、モノマーの合計質量に
関して、通常0.000001〜3.0質量%、好まし
くは0.000001〜0.5質量%である。重合時の
溶媒は、連鎖移動の少ない水を使用し、通常水溶液重合
で行われるが、モノマーの水溶液を必要により分散剤の
存在下、疎水性溶媒(例えばヘキサン、トルエン、キシ
レンなど)中に分散・懸濁するいわゆる逆相懸濁重合も
好適に使用することができる。重合時のモノマー濃度で
ある重合濃度は、通常10〜60質量%、好ましくは2
0〜50質量%である。重合濃度が10%未満では、共
重合体(P)の分子量が上がりにくくまた非効率的であ
り、重合濃度が60%を越えると重合温度などがコント
ロールしにくくなる。
【0017】水溶液重合又は逆相懸濁重合により共重合
体(P)の含水ゲルを得た場合は、必要により乾燥す
る。乾燥方法は公知の方法で良く、例えば、水溶液重合
の場合は、重合ゲルを細分化した後、透気乾燥(バンド
乾燥など)や通気乾燥(循風乾燥など)、接触乾燥(ド
ラムドライヤー乾燥など)を行う方法、逆相懸濁重合の
場合は、固液分離後、減圧乾燥や通気乾燥を行う方法な
どが例示される。
【0018】得られた共重合体(P)の乾燥物は、必要
により粉砕して粉末化する。粉砕方法は、公知の方法で
よく、例えば衝撃粉砕機(ピンミル、カッターミル、ス
キレルミル、ACMパルペライザー、遠心粉砕機など)
や空気粉砕(ジェット粉砕機など)で行うことができ
る。熱架橋させる粒径は、使用する目的によっても異な
るが、好ましくは平均粒径で1〜500ミクロン、より
好ましくは1〜300ミクロンである。粒径が500ミ
クロンを越えると、押し出し成形品の表面の平滑性がや
や不良となり、一方1ミクロン未満では、分散性が不良
となる場合がある。
【0019】共重合体(P)を熱架橋させる際の乾燥粉
末の加熱装置は、粉体を均一に加熱できる装置であれば
いずれでも良く、例えば、気流乾燥機、回転式乾燥機、
パドルドライヤー、円盤型乾燥機、流動層乾燥機、ベル
ト式乾燥機、ナウター式加熱機、赤外線乾燥機などを使
用することができる。
【0020】共重合体(P)の熱架橋において、用途に
よっては目的の粒径に調整する前に、所定温度に加熱し
て熱架橋させた後、必要により粉砕を行って目的の粒径
に粒度調整しても良いが、好ましくは、目的の粒径の粉
末状あるいは粒子状に粒度調整した後、所定温度に加熱
して熱架橋させることにより、いわゆる表面架橋の原理
で内部の架橋密度が低くかつ外部の架橋密度の高い吸水
性樹脂(A1)が得られる。熱架橋の際の加熱温度は、
通常130℃〜230℃、好ましくは150℃〜210
℃である。加熱温度が130℃未満では、加熱架橋が進
行しないので好ましくない。一方、加熱温度が230℃
を超えると、重合体の(a1)又は(a2)の部分が熱
分解してアンモニアや炭酸ガスを発生し、品質が低下す
るので好ましくない。加熱時間は、達成したい架橋度に
よって種々異なるが、品温が目的の温度に達してから、
通常1〜600分、好ましくは、5〜300分である。
加熱時間が、1分以内ではうまく熱架橋が起こらず、一
方加熱時間が600分を超えると、加熱する温度や重合
体の組成にもよるが、一部分解が開始する場合がある。
【0021】樹脂(A2)における架橋剤(d)として
は、分子内に2重結合を2個以上有する共重合性の架橋
剤(d1)、及びアミド基、ヒドロキシル基またはカル
ボキシル基のうち1種以上の基と反応する官能基を2個
以上有する反応性の架橋剤(d2)が挙げられる。(d
1)を用いる場合は、(a1)及び/又は(a2)、
(b)及び、必要により用いる(c)と共重合する。
(d2)を用いる場合は、(a1)及び/又は(a
2)、(b)及び、必要により用いる(c)の重合時お
よび/または重合後に添加して架橋させる。架橋剤
(d)の添加量は、必要とする吸水または保水剤の吸収
量及びゲル弾性、使用する架橋剤の種類にもよるが、通
常0.00001〜3質量%、好ましくは0.0001
〜1質量%である。添加量が0.00001質量%未満
では、ゲル弾性が低すぎ、一方3質量%を越えると架橋
密度が高くなりすぎて吸収量が低下する。尚、この様に
架橋剤を使用する(A2)場合でも、必要により、更に
上記熱架橋を行って架橋度を調整しても良い。また架橋
剤(d)を添加した場合に関しては、共重合体が架橋体
となるため固有粘度[η]の実測は不可能となるが、架
橋剤(d)のみを除いた場合に固有粘度[η]が15以
上となる様な重合条件で、共重合体(P)の重合を行う
のが好ましい。
【0022】共重合性の架橋剤(d1)としては、分子
内に2重結合を2個以上有し、(a1)及び又は(a
2)、(b)及び必要により使用する(c)と共重合可
能な架橋剤であれば特に限定なく、また市販のヒドロキ
シ基を有する水溶性のモノ(メタ)アクリレートの中に
は、通常、モノマー質量に対して0.05〜1.0質量
%程度の、架橋成分であるジ(メタ)アクリレートモノ
マーを含有しているのが一般的であるため、これらのも
のはジ(メタ)アクリレート成分の含有量によっては必
ずしも架橋剤を追加して添加する必要はないが、例え
ば;N,N’−メチレンビスアクリルアミドなどに代表
されるアミド系架橋剤;エチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、トリメチロールプロパントリ(又はジ)
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メ
タ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)
アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)ア
クリレート;などに代表されるエステル系架橋剤、グリ
セリンジアリルエーテル、グリセリントリアリルエーテ
ル、トリメチロールプロパンジアリルエーテル、トリメ
チロールプロパントリアリルエーテル、ペンタエリスリ
トールジアリルエーテル、ペンタエリスリトールトリア
リルエーテル、ペンタエリスリトールテトラアリルエー
テル、トリアリルオキシエタンなどに代表されるエーテ
ル系架橋剤などを例示することができる。共重合性架橋
剤(d1)は、所定量の範囲で単独で使用しても、2種
以上を併用使用しても良い。
【0023】反応性の架橋剤(d2)としては、、エチ
レングリコールジグリシジルエーテルなどに代表される
多価グリシジル化合物、MDIなどに代表される多価イ
ソシアネート化合物、エチレンジアミンなどに代表され
る多価アミン化合物、グリセリンなどに代表される多価
アルコール化合物などを例示することができる。これら
は、単独で使用しても良く、また所定量の範囲で2種以
上、更には共重合性架橋剤(d1)と併用使用しても良
い。これらの中で架橋剤(d)として好ましいものは、
アルカリ条件下や高温でのゲルの安定性を向上させる目
的で、アリカリ中で安定なエーテル系の架橋剤である。
【0024】樹脂(A2)の粒径も、(A1)における
共重合体(P)と同様に、好ましくは平均粒径で1〜5
00ミクロン、より好ましくは1〜300ミクロンであ
る。
【0025】本発明のセメント混和剤は、実質的に水不
溶性で水膨潤性の吸水性樹脂(A)からなるものであっ
て、その保水量及びゲル強度は使用するセメントの種
類、骨材の種類、使用目的などにより異なるが、(A)
の下記モデルセメント水に対する200Gの遠心脱水条
件下における保水性能が好ましくは5g/g以上、特に
好ましくは10g/g以上であり、且つ下記モデルセメ
ント水でのゲル弾性が好ましくは30,000dyne
/cm2 以上、特に好ましくは50,000dyne/
cm2 以上である。 モデルセメント水:水酸化カルシウム1質量%、硫酸カ
ルシウム1質量%及び硫酸アルミニウム1質量%を成分
とする水溶液 従って、本発明のセメント混和剤は、セメント外壁材の
様な押し出し成形を行うセメント組成物などに添加した
場合、組成物中の多価イオン含有アルカリ水を多量に吸
収し、また押し出し成形時に過大な圧力が加わってもゲ
ルが壊れたり水を吐き出したりすることがないため、押
し出し成形時及び押し出し成形後の組成物の保形性や保
水性を改良することができる。
【0026】本発明の混和剤は、セメント組成物の滑性
などを更に向上させる目的などのために、該吸水性樹脂
とMCを組み合わせたものでも良い。この場合、(A)
とMCが混合されたものでも良いし、セメント組成物に
混和する際、(A)とMCを併用添加しても良い。MC
を添加する場合は、(A)の固形分質量に対して、通常
500質量%を越えない量、好ましくは50〜300質
量%である。
【0027】本発明の混和剤を含有するセメント組成物
を構成する主成分としては、次のものを挙げることがで
きる。 ・セメント質材料:普通ポルトランドセメント、早強ポ
ルトランドセメント、アルミナセメント、高炉セメン
ト、フライアッシュセメント、CRCセメントなど ・補強のための繊維質材料:石綿、岩石綿、ガラス繊
維、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維、ポリプロピレ
ン繊維、アラミド繊維、ビニロン繊維、炭素繊維、パル
プなど ・骨材:珪砂、硅そう土、軽量骨材、ポラゾン、フライ
アッシュ、シリカヒュームなど これら主成分に、本発明の混和剤及び必要により各種の
公知のセメント混和剤と水を混合して本発明のセメント
組成物が作成される。各種のセメント混和剤の例として
次のものを挙げることができる。 ・セメント分散剤:ナフタリンスルホン酸ホルマリン縮
合物塩、メラミンスルホン酸ホルマリン縮合物、リグニ
ンスルホン酸塩など ・硬化遅延剤:グルコン酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、
ポリリン酸塩など ・硬化促進剤:塩化カルシウム、塩化アルミニウム、亜
硝酸塩、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、トリエタノー
ルアミンなど ・収縮低減剤:低級アルコールアルキレンオキサイド付
加物など
【0028】本発明のセメント組成物中の本発明の混和
剤の添加量は、セメント質固形分の質量に対して、
(A)の固形分換算で、通常0.01〜10質量%、好
ましくは0.05〜5質量%である。(A)が0.01
%未満では添加量が少なすぎて、目的の保形性、保水性
等の向上がうまく行えず、一方、10質量%を超えると
セメントの硬化を阻害する場合があるので好ましくな
い。
【0029】本発明のセメント混和剤をセメント組成物
中へ添加する方法は、所定量を添加できる方法であれば
特に限定はないが、例えば、次の方法を例示することが
できる。 ・セメント組成物の各構成成分と本発明の混和剤をドラ
イブレンドした後、水を加えてセメント組成物を作成す
る方法、 ・添加する水の一部を本発明のセメント混和剤に添加し
て予め含水ゲルとした後セメント組成物の構成成分とニ
ーダー等を用いて混合する方法 即ち、本発明の混和剤は、該樹脂(A)の含水ゲルから
なるものであっても良い。また、含水ゲルで添加した方
が、実質上セメント組成物中で該吸水性樹脂(A)が高
い保水性能を示すため、軽量化を目的とした場合は、混
和剤を(A)の含水ゲルとして添加した方が好ましい。
【0030】この様にして得られた本発明のセメント組
成物は成形されるが、その成形方法としては、例えば、
押し出し成形、プレス成形、押し出し成形とプレス成形
の併用、遠心成形等各種の方法が適用でき、特に制限は
ない。屋外工事現場でのコンクリート打設に用いること
も可能である。好ましい成形方法は押し出し成形、プレ
ス成形及び押し出し成形とプレス成形の併用等の加圧条
件下での成形方法、特に押し出し成形及び押し出し成形
とプレス成形の併用である。代表例として、押し出し成
形法の場合は、本発明のセメント組成物を用い、スクリ
ュー型真空押し出し成形機、スクリュー型押し出し成形
機、プランジャー型押し出し成形機などで、その先端に
付けたダイス等を通して所望の形に押し出し成形し、切
断機等を用いて所望の長さに切断する。押し出し成形さ
れたセメント組成物は、その後、室温養生、スチーム養
生、オートクレーブ養生などを行ってセメントを硬化さ
せ、必要により乾燥して押し出し成形したセメント組成
物が得られる。この成形されたセメント組成物は、その
後必要により、塗料や防水塗料などを表面に塗布して加
工しても良い。
【0031】
【実施例】以下、実施例および比較例により本発明をさ
らに説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。共重合体(P)の固有粘度[η]、混和剤の
モデルセメント水での吸水性能及び保水性能、モデル
セメント水でのゲル弾性は下記の方法により測定した。
また、セメント組成物の作成方法及び押し出し成形方法
は下記の通りである。以下、特に定めない限り、%は
質量%を示す。
【0032】共重合体(P)の固有粘度[η]:未架
橋の共重合体(P)の乾燥物0.20g(又は含水ゲ
ル、純分0.20g換算量)と、5%の塩化ナトリウム
水溶液199.80gをビーカーに入れ、マグネティッ
クスターラーを用いて300rpmで3時間撹拌し均一
に溶解させ、純分0.10%の試料を作成する。この試
料を5%の塩化ナトリウム水溶液で希釈して、それぞれ
純分0.05%、0.03%、0.01%の試料を作成
した。30℃±0.1に調整した恒温槽の水中にキャノ
ンフェンスケ粘度計を垂直に入れ、この中に各試料溶液
10mlを入れ、30〜40分温調後、流出時間(秒)
を測定する。同様に5%塩化ナトリウムの水溶液単独の
流出時間を同一条件で測定してブランクとする。還元粘
度ηSP/Cを下式により測定した。 ηSP/C = (t−t0)/t0 × 1/C t :試料溶液の流出時間 t0 :5%塩化ナトリウム水溶液単独の流出時間 C :試料溶液の濃度 ηSP:比粘度 方眼紙の横軸に各試料溶液の濃度C(%)を、縦軸に還
元粘度ηSP/Cをとり、各測定点をプロットする。各測
定点を通る直線を引き、縦軸と交わる点(C=0)にお
けるηSP/Cの値が固有粘度[η]である。
【0033】モデルセメント水での吸収性能(Q1)
及び保水性能(R1):1リットルのビーカーに吸水性
樹脂粉末2.0gを、目開き;330メッシュ、大き
さ;10×20cmのナイロン袋に入れ、モデルセメン
ト水500gが入ったビーカー中に1時間浸漬した。1
時間後、混和剤の入ったナイロン袋を取り出し、過剰の
モデルセメント水を30分間水切りした。水切り後混和
剤の入ったナイロン袋の質量を測定して、次式によりモ
デルセメント水での吸収性能(Q1)を求めた。 Q1=(混和剤の入ったナイロン袋の総質量−空のナイ
ロン袋の質量)/2.0 吸収性能を測定したナイロンスクリーン袋を遠心分離器
に入れ、200Gの加速度で2分間遠心脱水して遠心脱
水後のナイロンスクリーン袋の質量を測定して、次式に
よりモデルセメント水での保水性能(R1)を求めた。 R1=(遠心脱水後のナイロン袋の総質量−空のナイロ
ン袋の質量)/2.0
【0034】モデルセメント水でのゲル弾性
(E0):モデルセメント水で吸収量を測定した遠心脱
水前の膨潤ゲル0.2gを採取し、NO.1のプランジ
ャーを装着したクリープメーター[(株)山電 製 ]の
テフロン製の測定板の上に置いた。このプランジャーを
0.5mm/秒の速度で測定板に近づけ、プランジャー
に10gの荷重がかかるまで測定板上のゲルを圧縮しゲ
ルを均一にならし、この時のプランジャーと測定板との
間隔(H0 )(cm)を測定した。プランジャーの荷重
を50gに設定し、0.5mm/秒の速度でプランジャ
ーに50gの荷重がかかるまで更にゲルを圧縮し、付属
の自動解析装置を用いて、ゲルが瞬間変形した距離(H
1 )(cm)を測定し、下式により瞬間弾性(E0 )を
計算して、ゲル弾性とした。 ゲル弾性(E0 )=P0/H1/H0 (dyne/c
2) P0(応力) =F×980/S(dyne/cm2) F(荷重) =50(g) S(断面積) =V/(H0−H1)(cm2) V(サンプル体積)(cm3)=サンプル質量(g)/
比重(1.15)(g/cm3
【0035】セメント組成物の作成方法及び押し出し
成形方法:普通ポルトランドセメント1Kg、硅砂8号
1Kg、市販の粉砕パルプ(ARBOSEL BC−2
00)200gと実施例・比較例のセメント混和剤10
gをドライブレンドした後、ニーダーに入れた。水1K
gをニーダーに添加し、10分間の混練しセメント組成
物を作成した。このセメント組成物を20℃と70℃に
加温し、各々の加温したセメント組成物を45mmφの
シリンダーを持つスクリュー型押し出し成形機に入れ、
先端に取り付けた10mmφのダイスを通して押し出し
成形を行った。押し出し成形後、成形品を95℃で8時
間スチーム養生した後、150℃で3時間オートクレー
ブ養生し、更に90℃で1時間乾燥してセメント成形品
を得た。このセメント組成物押し出し時の、保水性及
び押し出し機でのトルク、保形性、及び成形品の表
面の平滑性、比重、曲げ強度を下記の方法で測定し
た。
【0036】セメント組成物押し出し時の保水性及び
押し出し機でのトルク:下記実施例、比較例記載のセメ
ント組成物を、45mmφのシリンダーを持つスクリュ
ー型押し出し成形機に入れ先端に取り付けた10mmφ
のダイスを通して押し出し成形を行い、スクリューにか
かるトルク(Kg・cm)を測定し、また押し出し時の
保水性(押し出し時の脱水現象の有無)を下記の基準で
観察した。 ○−セメント組成物の保水性が良好で押し出し成形時に
脱水現象が全く認められない。 △−セメント組成物の保水性がやや不足しており、押し
出し成形時に少量の脱水現象が観察される。 ×−セメント組成物の保水性が不足しており、押し出し
成形時に多量の脱水現象が観察される。
【0037】セメント組成物の保形性:下記実施例、
比較例記載のセメント組成物の貫入度(mm)を貫入度
試験器(千代田製作所製)を用いて測定し、保形性の指
標とした。保形性は、貫入度の値が低い程良好であるこ
とを示す。
【0038】成形品の表面の平滑性:下記実施例、比
較例記載のセメント組成物を押し出し成形した後、スチ
ーム養生して硬化後させた、成形品の表面の平滑性を下
記基準で評価した。 ○−成形品の表面が非常に平滑である。 △−成形品の平滑性がやや悪く一部鱗状の部分がある。 ×−成形品の平滑性が悪くかなり鱗状となっており、一
部ひび割れた部分がある。 成形品の比重:セメント成形品の体積を計算し、重さ
を実測して比重を求めた。 成形品の曲げ強度:セメント成形品の曲げ強度をオー
トグラフを用いて測定した。
【0039】実施例1 1リットルのビーカーにアクリル酸50g、48%の水
酸化ナトリウム水溶液55g、水495g及び50%ア
クリルアミド水溶液400gを添加し、5℃に冷却し
た。この溶液を、断熱重合槽に入れ、窒素を通じて溶液
の溶存酸素量を0.1ppmとした後、35%の過酸化
水素水0.0007g、L−アスコルビン酸0.000
25g及び4,4’−アゾビス(4−シアノバレリック
アシッド)0.125gを添加した。約30分後重合が
開始し、約5時間後に最高到達温度72℃に到達して重
合が完結して、含水ゲル状の重合物が得られた。このゲ
ルをミートチョッパーで細分化した後、バンド乾燥機
(透気乾燥機、井上金属株式会社製)を用いて130℃
で1時間乾燥して、粉砕して平均粒径100ミクロンの
未架橋の乾燥粉末を得た。この未架橋の乾燥粉末の固有
粘度[η]の値は25.6であった。この未架橋の乾燥
粉末100gをステンレスのバットに3mmの厚みで入
れ、180℃の循風乾燥機で60分加熱して熱架橋させ
て、本発明のセメント混和剤(1)を得た。
【0040】実施例2 実施例1の重合を行う際に、ペンタエリスリトールトリ
アリルエーテル0.1gを添加し、熱架橋を行わなかっ
た以外は、実施例1と同様な操作を行い本発明のセメン
ト混和剤(2)を得た。
【0041】実施例3 1リットルのビーカーに、市販の2−ヒドロキシエチル
アクリレート[大阪有機化学工業(株)製]240gと
アクリル酸60g、48%の水酸化ナトリウム水溶液6
6g、グリセリンジアリルエーテル0.2g、水656
gを添加し10℃に冷却した。この溶液を、断熱重合槽
に入れ、窒素を通じて溶液の溶存酸素量を0.1ppm
とした後、35%の過酸化水素水0.001g、L−ア
スコルビン酸0.00025g及び4,4’−アゾビス
(2−アミジノプロパン)ジハイドロクロリド0.12
5gを添加した。約30分後重合が開始し、約2時間後
に最高到達温度66℃に到達し、この温度で5時間熟成
して重合を完結させた。得られた重合体は、含水ゲル状
を有していた。この含水ゲルを、ミートチョッパーで細
分化した後、バンド乾燥機(透気乾燥機、井上金属株式
会社製)を用いて中和した含水ゲルを120℃で1時間
乾燥した。乾燥物を粉砕して粒径150ミクロンの本発
明のセメント混和剤(3)を得た。尚、架橋剤であるグ
リセリンジアリルエーテルを使用しない以外は、上記と
同様な操作を行い、未架橋の乾燥粉末を得た。この未架
橋の乾燥粉末の固有粘度[η]の値は18.7であっ
た。
【0042】実施例4 1リットルのビーカーに、市販の2−ヒドロキシエチル
メタアクリレート243.6gとアクリル酸60.5
g、スルホエチルアクリレート10.7g(試薬)、グ
リセリンジアリルエーテル0.1g、水685gを添加
し10℃に冷却した。この溶液を、断熱重合槽に入れ、
窒素を通じて溶液の溶存酸素量を0.1ppmとした
後、35%の過酸化水素水0.001g、L−アスコル
ビン酸0.0025g及び過硫酸カリウム0.05gを
添加し、モノマー液の粘度が上昇するまで窒素パージを
継続した。約60分後重合が開始し、約6時間後に最高
到達温度73℃に到達して重合が完結して、含水ゲル状
の重合物が得られた。このゲルを、ミートチョッパーで
細分化した後、48%の水酸化ナトリウム水溶液66g
を添加・混練して中和した後、ドラムドライヤーを用い
て130℃で5分間乾燥して乾燥物を得た。乾燥物を粉
砕して粒径50ミクロンに調整し本発明のセメント混和
剤(4)を得た。尚、架橋剤であるグリセリンジアリル
エーテルを使用しない以外は、上記と同様な操作を行
い、未架橋の乾燥粉末を得た。この未架橋の乾燥粉末の
固有粘度[η]の値は17.9であった。
【0043】実施例5 アクリル酸40gに、48%の水酸化ナトリウム46
g、水327g及び50%のアクリルアミド水溶液40
0g、2−ヒドロシエチルアクリレート100g、ペン
タエリスリトールトリアリルエーテル0.2gを添加
し、10℃まで冷却してモノマー溶液を調整した後、過
硫酸カリウム0.05gを添加した。還流機、滴下ロー
トを備えた1リットルのセパラブルフラスコに、シクロ
ヘサン1Kg及び分散剤としてスチレンスルホン酸ソー
ダ/スチレン共重合体[三洋化成工業(株)製]3.0
gを入れ、シクロヘキサン中に窒素を通じて溶存酸素を
除去しながら、水浴を用いてシクロヘキサンの温度を6
0℃に加熱し分散剤を均一に溶解させた。セパラブルフ
ラスコのシクロヘキサンの温度を60℃に保ち、少量の
窒素を通じながら、モノマー液を滴下ロートを通じて約
2時間かけて滴下し逆相懸濁重合させ、滴下後、シクロ
ヘキサンの温度を65℃に昇温して重合を完結させた。
重合後、シクロヘキサンをデカンテーションして除去
し、重合物である球状の含水ゲルを分散剤を含まないシ
クロヘキサンで2〜3回洗浄した後、80℃の減圧乾燥
機で乾燥して、平均粒径100ミクロンの本発明のセメ
ント混和剤(5)を得た。尚、架橋剤であるペンタエリ
スリトールトリアリルエーテルを使用しない以外は、上
記と同様な操作を行い、未架橋の乾燥粉末を得た。この
未架橋の乾燥粉末の固有粘度[η]の値は23.2であ
った。
【0044】実施例6 1リットルのビーカーに、市販のポリエチレングリコー
ルモノアクリレート[日本油脂(株)製]240gとア
クリル酸60g、48%の水酸化ナトリウム水溶液66
g、グリセリンジアリルエーテル0.2g、水656g
を添加し10℃に冷却した。この溶液を、断熱重合槽に
入れ、窒素を通じて溶液の溶存酸素量を0.1ppmと
した後、35%の過酸化水素水0.001g、L−アス
コルビン酸0.00025g及び4,4’−アゾビス
(2−アミジノプロパン)ジハイドロクロリド0.12
5gを添加した。約30分後重合が開始し、約2時間後
に最高到達温度66℃に到達し、この温度で5時間熟成
して重合を完結させた。得られた重合体は、含水ゲル状
を有していた。この含水ゲルを、ミートチョッパーで細
分化した後、バンド乾燥機(透気乾燥機、井上金属株式
会社製)を用いて中和した含水ゲルを120℃で1時間
乾燥した。乾燥物を、粉砕して粒径150ミクロンの本
発明のセメント混和剤(6)を得た。尚、架橋剤である
グリセリンジアリルエーテルを使用しない以外は、上記
と同様な操作を行い、未架橋の乾燥粉末を得た。この未
架橋の乾燥粉末の固有粘度[η]の値は19.2であっ
た。
【0045】試験例1:実施例1〜6で得たセメント混
和剤(1)〜(6)のモデルセメント水での吸水性能及
び保水性能、モデルセメント水でのゲル弾性を測定した
結果を表1に示す。また、セメント組成物押し出し時の
保水性及び押し出し機でのトルク、保形性、及び成形品
の表面の平滑性、比重、曲げ強度を測定した結果を表2
に示す。
【0046】実施例7及び試験例2:実施例2で得たセ
メント混和剤(2)10gに水500gを添加し膨潤ゲ
ルを作成した。普通ポルトランドセメント1kg、硅砂
8号1kg、市販の粉砕パルプ(ARBOSEL BC
−200)200gをドライブレンドした後、ニーダー
に入れた。水500gと上記の膨潤ゲル500gをニー
ダーに添加し、10分間混練しセメント組成物を作成し
た。このセメント組成物を20℃と70℃に加温し、各
々の加温したセメント組成物を45mmφのシリンダー
を持つスクリュー型押し出し成形機に入れ、先端に取り
付けた10mmφのダイスを通して押し出し成形を行っ
た。押し出し成形後、成形品を95℃で8時間スチーム
養生した後、150℃で3時間オートクレーブ養生し
て、更に90℃で1時間乾燥してセメント成形品を得
た。このセメント組成物押し出し時の保水性、押し出し
機でのトルク、保形性、及び成形品の表面の平滑性、比
重、曲げ強度を測定した。その結果を表2に示す。
【0047】実施例8及び試験例3:普通ポルトランド
セメント1Kg、硅砂8号1Kg、市販の粉砕パルプ
(ARBOSEL BC−200)200g、本発明の
混和剤5g及びメチルセルロース[Hi−メトローズ、
10SH−100000、信越化学工業(株)製]10
gをドライブレンドした後ニーダーに入れ、水1Kgを
をニーダーに添加し、10分間混練しセメント組成物を
作成した。このセメント組成物を20℃と70℃に加温
し、各々の加温したセメント組成物を45mmφのシリ
ンダーを持つスクリュー型押し出し成形機に入れ、先端
に取り付けた10mmφのダイスを通して押し出し成形
を行った。押し出し成形後、成形品を95℃で8時間ス
チーム養生した後、150℃で3時間オートクレーブ養
生して、更に90℃で1時間乾燥してセメント成形品を
得た。このセメント組成物押し出し時の保水性、押し出
し機でのトルク、保形性、及び成形品の表面の平滑性、
比重、曲げ強度を測定した。その結果を表2に示す。
【0048】比較例1 セメント混和剤を用いずにセメント組成物を作成した。 比較例2 セメント混和剤として、本発明のセメント混和剤の代わ
りに市販のポリアクリルアミド[サンフロック N−5
00P 三洋化成工業(株)製]を用いて、セメント組
成物を作成した。 比較例3 セメント混和剤として、本発明のセメント混和剤の代わ
りに市販のヒドロキシエチルセルロ−ス[信越化学工業
(株)製)]を用いてセメント組成物を作成した。 比較例4 セメント混和剤として、本発明のセメント混和剤の代わ
りに市販のメチルセルロース[Hi−メトローズ10S
H−100000、信越化学工業(株)製)]を用いて
セメント組成物を作成した。 比較例5 セメント混和剤として、本発明のセメント混和剤の代わ
りに市販のアクリル酸ソーダ系の吸水性樹脂[サンウエ
ットIM−5700、三洋化成工業(株)製]を用いて
セメント組成物を作成した。 比較例6 セメント混和剤として、本発明のセメント混和剤の代わ
りに市販のポリビニルアルコール−アクリル酸ソーダ系
の吸水性樹脂[住化ゲル S−50、住友化学工業
(株)製]を用いてセメント組成物を作成した。
【0049】比較試験例1:比較例1〜6で用いた比較
のセメント混和剤のモデルセメント水での吸水性能及び
保水性能、モデルセメント水でのゲル弾性を測定した結
果を表1に示す。また、セメント組成物押し出し時の保
水性及び押し出し機でのトルク、保形性、及び成形品の
表面の平滑性、比重、曲げ強度を測定した結果を表2に
示す。
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】
【0052】表1および表2から、次のことが明らかで
ある。 実施例1〜8で使用した本発明のセメント混和剤
(1)〜(6)は、比較例のセメント混和剤に比べてモ
デルセメント水での保水量、ゲル弾性に優れているた
め、セメント組成物の保水性、保形性及び押し出し成形
品の比重(軽量化)が著しく優れている。 本発明のセメント混和剤(1)〜(6)を使用した実
施例1〜8は、他のセメント混和剤を使用した比較例1
〜3及び5、6に比べて、セメント組成物とした場合滑
性が良好であるため、セメント組成物押し出し時の押し
出し機でのトルクが低く、成形品の表面の平滑性も良好
である。また、比較例4で使用したような混和剤とは異
なりセメント組成物温度が上昇しても押し出し成形に悪
影響を与えない。 本発明のセメント混和剤(1)〜(6)を使用した実
施例1〜8の押し出し成形品は、軽量化を行っても曲げ
強度が大きくは低下しない。 実施例7で、セメント混和剤(2)の水膨潤ゲルを混
和剤として用いた結果では、他の実施例と比べても成形
品の比重低減(軽量化)の効果が大きい。
【0053】
【発明の効果】本発明のセメント混和剤は次のような効
果を奏する。 本発明に用いる水膨潤性吸水性樹脂は、親水性ノニオ
ンである(メタ)アクリルアミド及び/又はヒドロキシ
ル基を有する水溶性モノ(メタ)アクリレートを必須構
成単位として架橋されてなる吸水性樹脂であるため、吸
収量は多価金属イオンの影響を受けづらく、多価金属イ
オンが多量に存在する水溶液でも高い吸収量を示す。従
って、セメント組成物の混和剤として用いた場合、セメ
ント組成物中の多価金属を多量に含む水性液を混和剤の
内部に吸収するため、セメント組成物の保形性を向上さ
せる。 モノマーとして、重合性が良好な(メタ)アクリルア
ミド及び/又はヒドロキシル基を有する水溶性モノ(メ
タ)アクリレートなどを使用しており、溶媒も連鎖移動
の少ない水を使用しているため、分子量が上がりやす
く、多価金属イオンを多量に含む水溶液の圧力下での保
水量が高くゲル弾性が高い。従って、セメント組成物の
混和剤として用いた場合、押し出し成形等の加圧条件下
での成形時に吸収した水を吐き出すことがなくセメント
組成物の保水性が良好である。また、成形時に圧力によ
りゲルが壊れたり、吸収した水を吐き出したりしないの
で、成形後乾燥を行うことにより、セメント成形品中に
所望の粒形の独立気泡を導入することができセメント成
形品を軽量化できる。更に、気泡が独立しているため、
軽量化を行っても成形品の強度が大きくは悪化しない。 本発明のセメント混和剤を用いた場合、セメント組成
物中で適度の粒径の含水ゲル状となるため、スラリーの
滑性が高く又押し出し等による成形品の表面の平滑性も
良好である。 押し出し成形の場合、本発明の混和剤の添加により、
セメント組成物の押し出し成形に必要な、セメント組成
物の滑性、保水性、保形性を改良でき、かつセメント成
形品の軽量化も同時に達成できる。 安価なモノマーを使用し、かつ製造工程も簡便である
ため、上記セメント混和剤を安価に市場に供給できる。
【0054】また、本発明のセメント成形方法は下記の
様な効果を奏する。 軽量かつ強度の強いセメント成形品を製造できる。 押し出し成形の場合、成形時のセメント組成物の滑
性、保水性、保形性が良好であるため、安定した押し出
し成形が可能となり、またセメント組成物の温度が上昇
してもセメント組成物の物性が大きく変化しないため、
高速の生産にも対応できる。 メチルセルロースよりも安価で供給でき、また他の混
和剤の様にメチルセルロースの併用添加も必ずしも必要
でないため経済的である。 上記効果を奏することから、本発明のセメント混和剤
は、軽量かつ強度の強いセメント成形品、特に押し出し
成形品(外壁材、屋根瓦、床材など)の製造を行うため
に有用である。また、本発明のセメント成形方法は、効
率的かつ経済的なセメント成形品の製造法として有用で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 33/02 C08L 33/02 33/14 33/14 33/26 33/26 // C04B 103:46

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (メタ)アクリルアミド(a1)及び/
    又はヒドロキシル基を有する水溶性モノ(メタ)アクリ
    レート(a2)と(メタ)アクリル酸(アルカリ金属
    塩)(b)とを必須構成単位とし、且つ架橋されてなる
    水膨潤性吸水性樹脂(A)からなるセメント混和剤。
  2. 【請求項2】 該吸水性樹脂(A)の下記モデルセメン
    ト水に対する200Gの遠心脱水条件下における保水性
    能が5g/g以上であり、且つ,下記モデルセメント水
    でのゲル弾性が30,000dyne/cm2 以上であ
    る請求項1記載のセメント混和剤。 モデルセメント水:水酸化カルシウム1質量%、硫酸カ
    ルシウム1質量%及び硫酸アルミニウム1質量%を成分
    とする水溶液
  3. 【請求項3】 該吸水性樹脂(A)中の(b)単位の中
    和度が、60〜100モル%である請求項1又は2のい
    ずれか記載のセメント混和剤。
  4. 【請求項4】 該吸水性樹脂(A)が、(a1)及び/
    又は(a2)20〜99質量%、(b)1〜80質量
    %、及び必要により10質量%を超えない範囲の他の水
    溶性エチレン性不飽和単量体(c)の共重合体(P)の
    熱架橋により得られる吸水性樹脂である請求項1〜3の
    いずれかに記載のセメント混和剤。
  5. 【請求項5】 該共重合体(P)が固有粘度[η]が1
    5以上の水溶性の共重合体である請求項4記載のセメン
    ト混和剤。
  6. 【請求項6】 該吸水性樹脂(A)が、(a1)及び/
    又は(a2)20〜99質量%、(b)1〜80質量
    %、必要により10質量%を超えない範囲の他の水溶性
    エチレン性不飽和単量体(c)を構成単位とし、0.0
    0001〜3質量%の架橋剤(d)により架橋されてな
    る吸水性樹脂である請求項1〜3のいずれかに記載のセ
    メント混和剤。
  7. 【請求項7】 架橋剤(d)がエーテル系の架橋剤であ
    る請求項6記載のセメント混和剤。
  8. 【請求項8】 該吸水性樹脂(A)の平均粒径が1〜5
    00ミクロンである請求項1〜7のいずれか記載のセメ
    ント混和剤。
  9. 【請求項9】 該吸水性樹脂(A)の含水ゲルからなる
    請求項1〜8のいずれか記載のセメント混和剤。
  10. 【請求項10】 該吸水性樹脂(A)と、メチルセルロ
    ースを組み合わせてなる請求項1〜9のいずれか記載の
    セメント混和剤。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれか記載のセメ
    ント混和剤を、セメントに対する吸水性樹脂(A)の固
    形分質量換算で、0.01〜10.0質量%含有するセ
    メント組成物。
  12. 【請求項12】 請求項11記載のセメント組成物を成
    形するセメント成形方法。
  13. 【請求項13】 押し出し成形又はプレス成形により成
    形する請求項12記載の成形方法。
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