JPH08157823A - Cbモルタル組成物、cbモルタル浸透抑制方法および基礎構造物の土中固定方法 - Google Patents
Cbモルタル組成物、cbモルタル浸透抑制方法および基礎構造物の土中固定方法Info
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Abstract
およびコンクリート杭等の基礎構造物を土中へ固定化す
る方法を提供する。 【解決手段】 水100重量部当たりベントナイト1〜
15重量部、平均粒子径が50〜1000μmでかつ吸
水倍率が5〜70g/gである吸水性樹脂0.05〜5
重量部およびセメント10〜100重量部の割合で配合
してなる土中浸透性の抑制されたCBモルタル組成物、
CBモルタル浸透抑制方法および該組成物を基礎構造物
と削孔地盤壁との間に注入して固化することによる該基
礎構造物の削孔地盤中に埋設固定する方法。
Description
ベントナイト)モルタル組成物、CBモルタル浸透抑制
方法および基礎構造物の土中固定方法に関する。詳しく
述べると、CBモルタルの土中への浸透抑制組成物、そ
の組成物を用いる浸透抑制方法およびCBモルタルの地
盤への浸透を抑制した基礎構造物の土中固定方法に関す
る。
製品であるため、材料品質の確実さと打込み施工に伴な
う地盤の圧密効果によって、大きな支持力が得られ、施
工管理が明確で経済性にも基礎工法として発展してき
た。しかしながら、打込みに伴なって発生する騒音、振
動やディーゼルパイルハンマの油煙の飛散などが、次第
に建設公害として社会的にクローズアップされてから
は、これらの公害対策を講じた施工法が市街地での施工
条件となっている。
工法が最近使用されるようになってきている。埋込み工
法としては、種々のものがあるが、代表的なものとして
は(a)プレボーリング工法、(b)中掘り工法、
(c)回転圧入工法等がある。これらの工法は、いずれ
もアースオーガや掘削ロッドなどを用いて、予め地盤中
の所定深度(一般には支持層まで)まで掘削したのち
に、杭を支持層へ定着する工法である。杭の埋設は、杭
の自重による埋設を基本にしているが、圧入力、軽打お
よび杭回転などを併用して埋設を行なう工法もある。
セメントミルク工法があり、掘削した穴に杭を挿入した
のち、穴壁と杭の間隙にCBモルタルを注入したのち固
化することにより杭が固定される。
場合、トンネル掘削工事において鋼鉄ないしコンクリー
ト枠を掘削部位に挿入する場合、あるいはケーソンを掘
削部位に挿入する場合等、掘削杭の壁部とこれらの基礎
構造物との間にCBモルタルを注入したのち、固化する
ことにより該基礎構造物が固定されている。
タルを注入する際に、地盤、すなわち穴壁の透水性が大
きい場合には、例えば砂、礫等の層においては、CBモ
ルタルが固化する間に地盤中へ浸透するため、注入され
たCBモルタルが減少するという問題があった。すなわ
ち、CBモルタルが硬化を開始して前記透水性層へ浸透
しないだけの充分な粘度を生じるためには約5時間以上
を要するため、この時間だけは実質的に浸透しないよう
なCBモルタル組成物の開発が望まれていた。このよう
な問題点を解決するために、吸水して膨潤ゲル化する樹
脂粉粒体を地盤中に混入することにより該樹脂粉粒体を
含有する壁状地盤体を形成することによる止水壁構築法
が提案されている(特公平2−9123号)。しかしな
がら、このような方法では、予め樹脂粉粒体含有壁状地
盤帯を形成する必要があるので、工法が煩雑となるとい
う欠点があった。
水性樹脂0.05〜5重量部を配合したセメント組成物
が提案されている(特開昭62−132747号)。し
かしながら、このセメント組成物は、モルタルに断熱性
能と同時に結露防止を目的とするものであって、地盤へ
のセメントミルクの浸入防止についてはなんら示唆して
いない。
粉体とを混合してなる土中充填材も提案されている(特
公平2−16953号)。しかしながら、該土中充填材
は、あくまでも土中の空隙内に吸水膨張余力を有する状
態で充填され、経時変動する空隙に追従して吸水膨張し
て空隙を閉塞止水し続けるためのものである。したがっ
て、該土中充填材そのものが固化して他の物体を固定す
る作用はない。
的は、新規なCB(セメント/ベントナイト)モルタル
組成物、CBモルタル浸透抑制方法および基礎構造物の
土中固定方法に関する。本発明の他の目的は、砂、礫等
の地盤層への浸透速度を遅延させたCBモルタル組成
物、その組成物を用いる浸透抑制方法および該組成物を
用いて該組成物の土中への浸透量を抑制してコンクリー
ト杭、コンクリート管等の基礎構造物を土中に固定する
方法を提供することにある。
重量部当りベントナイト1〜15重量部、平均粒子径が
50〜1000μmでかつ1重量%セメント水に対する
吸水倍率が5〜70g/gである吸水性樹脂0.05〜
5重量部およびセメント10〜100重量部の割合で配
合してなる土中浸透性が抑制されたCBモルタル組成物
により達成される。
ル酸および(メタ)アクリル酸塩よりなる群から選ばれ
た少なくとも1種の(メタ)アクリル化合物と(メタ)
アクリルアミドとのモル比が1:9〜5:5である該
(メタ)アクリル化合物と(メタ)アクリルアミドより
なる単量体混合物を重合して得られる第1の架橋共重合
体(I)である前記CBモルタル組成物である。
タ)アクリル酸塩のモル比が5:5〜0:10である前
記CBモルタル組成物である。
物と(メタ)アクリルアミドのモル比が2:8〜4:6
である前記CBモルタル組成物である。
(1)
全オキシアルキレン基に対するオキシエチレン基のモル
分率が50%以上である炭素数2〜4のオキシアルキレ
ン基であり、Yは炭素数1〜5のアルコキシ基、フェノ
キシ基または炭素数1〜9のアルキル基を1〜3個置換
基として有するオキシアルキルフェニル基であり、nは
平均で3〜100の正数である。)表わされる(メタ)
アクリル酸エステル系単量体(A)20〜100重量%
および(メタ)アクリル酸エステル系単量体(A)と共
重合可能な単量体(B)80〜0重量%(ただし、
(A)と(B)の合計量は100重量%である。)から
なる単量体混合物を重合して得られる第2の架橋重合体
(II)である前記CBモルタル組成物である。
/秒である地盤に、CBモルタルが浸透するのを抑制す
るに際し、該CBモルタルに平均粒子径が50〜100
0μmで、かつ、1重量%セメント水に対する吸水倍率
が5〜70g/gである吸水性樹脂を0.05〜5重量
部配合することを特徴とするCBモルタルの浸透抑制方
法によって達成される。ここで、CBモルタルは、水1
00重量部当たりベントナイト1〜15重量部およびセ
メント10〜100重量部を含むものであることが好ま
しい。
cm/秒、該平均粒子径が50〜250μm、吸水性樹
脂の配合量が0.05〜1重量部である前記CBモルタ
ルの浸透抑制方法である。
5cm/秒、該平均粒子径が200〜400μm、吸水
性樹脂の配合量が0.1〜2重量部である前記CBモル
タルの浸透抑制方法である。
0cm/秒、該平均粒子径が300〜1000μm、吸
水性樹脂の配合量が0.5〜5重量部である前記CBモ
ルタルの浸透抑制方法である。
埋設固定する方法において、該基礎構造物を該削孔地盤
壁との間に、前記CBモルタルを注入して固化すること
を特徴とする基礎構造物の土中固定方法によっても達成
される。
ト杭である前記基礎構造物の土中固定方法である。
は、セメント、ベントナイト、吸水性樹脂および水を必
須成分とするものである。
ト、普通ポルトランドセメント、マグネシアセメント、
高炉セメント、ローマンセメント、アルミナセメント、
高硫酸塩スラグセメント、混合ポルトランドセメント、
石灰混合セメント等があるが、好ましくは(普通)ポル
トランドセメントである。
成分とするモンモリロナイトを主とした粘土であり、そ
の平均粒子径が10〜100μm、好ましくは30〜5
0μmの微粉末であり、吸水および膨潤性に富んでい
る。本発明の組成物においては、水100重量部当り1
〜15重量部、好ましくは3〜10重量部である。すな
わち、この範囲より少ないと、適切な粘度が得られず、
ブリージングも極めて大きく発生し、CBモルタルの浸
透抑制性が低下する。一方、この範囲を越えるとベント
ナイトの分散および混練に時間を要し、ポンプによる圧
送能力を低下させるとともに掘削性も低下させるもので
ある。
て体積膨張を起こすものであり、1重量%のセメント水
に対する吸水倍率が5〜70g/g、好ましくは10〜
60g/g、最も好ましくは20〜50g/gのもので
あり、その平均粒子径は50〜1000μmである。な
お、ここに1重量%のセメント水に対する吸水倍率と
は、1重量%の普通ポルトランドセメント水を濾紙(例
えば東洋濾紙2号)で濾過し、得られる濾液に対する該
吸水性樹脂の吸水量(g/g)を意味する。しかして、
吸水性樹脂の平均粒子径が50μm未満では、たとえ吸
水性樹脂粒子が吸水膨張してもなお止水効果は不充分で
あり、一方、1000μmを越えると、吸水膨潤しても
なお止水効果が不充分となるばかりか、固化後のCBモ
ルタルの強度が低下する傾向にあるため好ましくないも
のである。また、1重量%のセメント水に対する吸水倍
率が5g/g未満では、吸水性樹脂の吸水膨張によって
もなお、止水効果が不充分であり、一方、70g/gを
越えると、CBモルタル中で、吸水した吸水性樹脂(含
水ゲル)同士が接着しやすくなる結果、止水効果が不充
分となるものである。
(メタ)アクリル酸および(メタ)アクリル酸塩よりな
る群から選ばれた少なくとも1種の(メタ)アクリル化
合物と(メタ)アクリルアミドとのモル比が1:9〜
5:5である該(メタ)アクリル化合物と(メタ)アク
リルアミドよりなる単量体混合物を重合して得られる第
1の架橋共重合体(I)がある。
(I)中に含有される(メタ)アクリル酸塩としては、
重合性および重合後の吸水性等の著しい低下がないもの
であれば特に制限なく、例えば(メタ)アクリル酸ナト
リウム、(メタ)アクリル酸カリウム、(メタ)アクリ
ル酸カルシウム、(メタ)アクリル酸マグネシウム等の
金属塩、(メタ)アクリル酸アンモニウム、(メタ)ア
クリル酸の有機アミン塩などを挙げることができる。
(メタ)アクリル化合物における(メタ)アクリル酸
と、(メタ)アクリル酸塩の混合割合は、とくに制限は
ないが吸水能力などを考慮すれば(メタ)アクリル酸と
(メタ)アクリル酸塩のモル比が5:5〜0:10、特
に3:7〜0:10であることが好ましい。
れる単量体中に重合性や止水性能を阻害しない範囲での
他の単量体、例えばクロトン酸あるいはそれらの一価金
属、二価金属、アンモニア、有機アミンによる部分中和
物や完全中和物などの不飽和モノカルボン酸系単量体、
マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸ある
いはそれらの一価金属、二価金属、アンモニア、有機ア
ミンによる部分中和物や完全中和物などの不飽和ジカル
ボン酸系単量体、ビニルスルホン酸、アリルスルホン
酸、メタリルスルホン酸、スチレンスルホン酸、2−ア
クリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、スルホ
エチル(メタ)アクリレート、スルホプロピル(メタ)
アクリレート、2−ヒドロキシスルホプロピル(メタ)
アクリレート、スルホエチルマレイミド、3−アリロキ
シ−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸あるいはそれら
の一価金属、二価金属、アンモニア、有機アミンによる
部分中和物や完全中和物などの不飽和スルホン酸系単量
体、イソプロピルアクリルアミド、t−ブチル(メタ)
アクリルアミド等のアミド系単量体、(メタ)アクリル
酸エステル、スチレン、2−メチルスチレン、酢酸ビニ
ル等の疎水性単量体、2−ヒドロキシエチル(メタ)ア
クリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アク
リレート、ポリプロピレングリコール(メタ)アクリレ
ート、アリルアルコール、ポリエチレングリコールモノ
アリルエーテル、ポリプロピレングリコールモノアリル
エーテル、3−メチル−3−ブテン−1−オール(イソ
プレノール)、ポリエチレングリコールモノイソプレノ
ールエーテル、ポリプロピレングリコールモノイソプレ
ノールエーテル、3−メチル−2−ブテン−1−オール
(プレノール)、ポリエチレングリコールモノプレノー
ルエーテル、ポリプロピレングリコールモノプレノール
エーテル、2−メチル−3−ブテン−2−オール(イソ
プレアンアルコール)、ポリエチレングリコールモノイ
ソプレンアルコールエーテル、ポリプロピレングリコー
ルモノイソプレンアルコールエーテル、N−メチロール
(メタ)アクリルアミド、グリセロールモノ(メタ)ア
クリレート、グリセロールモノアリルエーテル、ビニル
アルコール等の水酸基含有不飽和単量体、ジメチルアミ
ノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピ
ル(メタ)アクリルアミド等のカチオン性単量体、(メ
タ)アクリロニトリル等のニトリル系単量体、(メタ)
アクリルアミドメタンホスホン酸、(メタ)アクリルア
ミドメタンホスホン酸メチルエステル、2−(メタ)ア
クリルアミド−2−メチルプロパンホスホン酸等の含リ
ン単量体等や無機物を加えることができる。
(I)を得るためには、上記(メタ)アクリル化合物と
(メタ)アクリルアミドのモル比が1:9〜5:5、好
ましくは2:8〜4:6の範囲である。上記(メタ)ア
クリル化合物と(メタ)アクリルアミドのモル比が5:
5(5:5は含まない)〜10:0の範囲では、架橋重
合体は多価金属塩の影響を受けやすくなり、長期間にわ
たり安定した止水能力が得られにくくなくなる。また、
上記(メタ)アクリル化合物と(メタ)アクリルアミド
のモル比が1:9(1:9は含まない)〜0:10の範
囲では、吸水能力が低下し、長期間にわたり安定した止
水能力が得られなくなる。
全オキシアルキレン基に対するオキシエチレン基のモル
分率が50%以上である炭素数2〜4のオキシアルキレ
ン基であり、Yは炭素数1〜5のアルコキシ基、フェノ
キシ基または炭素数1〜9のアルキル基を1〜3個置換
基として有するオキシアルキルフェニル基であり、nは
平均で3〜100の正数である。)表される(メタ)ア
クリル酸エステル系単量体(A)20〜100重量%お
よび(メタ)アクリル酸エステル系単量体(A)と共重
合可能な単量体(B)80〜0重量%(ただし、(A)
と(B)の合計量は100重量%である。)からなる単
量体混合物を重合して得られる第2の架橋重合体(I
I)も好適に使用できる。
(メタ)アクリル酸エステル系単量体(A)は、前記一
般式(1)で表されるような末端に疎水性炭化水素基を
有する(メタ)アクリル酸エステル系単量体であり、例
えば、メトキシポリエチレングリコールモノ(メタ)ア
クリレート、メトキシポリエチレングリコール・ポリプ
ロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、メトキ
シポリエチレングリコール・ポリブチレングリコールモ
ノ(メタ)アクリレート、エトキシポリエチレングリコ
ールモノ(メタ)アクリレート、エトキシポリエチレン
グリコール・ポリプロピレングリコールモノ(メタ)ア
クリレート、エトキシポリエチレングリコール・ポリブ
チレングリコールモノ(メタ)アクリレート、フェノキ
シポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、
ベンジルオキシポリエチレングリコールモノ(メタ)ア
クリレート等を挙げることができ、これらの1種または
2種以上を用いることができる。
れる単量体(B)としては特に制限はなく、広い範囲の
単量体が使用できる。例えば、アクリル酸、メタクリル
酸、クロトン酸あるいはそれらの一価金属、二価金属、
アンモニア、有機アミンによる部分中和物や完全中和物
などの不飽和モノカルボン酸系単量体、マレイン酸、フ
マル酸、イタコン酸、シトラコン酸あるいはそれらの一
価金属、二価金属、アンモニア、有機アミンによる部分
中和物や完全中和物などの不飽和ジカルボン酸系単量
体、ビニルスルホン酸、アリルスルホン酸、メタリルス
ルホン酸、スチレンスルホン酸、2−アクリルアミド−
2−メチルプロパンスルホン酸、スルホエチル(メタ)
アクリレート、スルホプロピル(メタ)アクリレート、
2−ヒドロキシスルホプロピル(メタ)アクリレート、
スルホエチルマレイミド、3−アリロキシ−2−ヒドロ
キシプロパンスルホン酸あるいはそれらの一価金属、二
価金属、アンモニア、有機アミンによる部分中和物や完
全中和物などの不飽和スルホン酸系単量体、(メタ)ア
クリルアミド、イソプロピルアクリルアミド、t−ブチ
ル(メタ)アクリルアミド等のアミド系単量体、(メ
タ)アクリル酸エステル、スチレン、2−メチルスチレ
ン、酢酸ビニル等の疎水性単量体、2−ヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ
(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール(メ
タ)アクリレート、アリルアルコール、ポリエチレング
リコールモノアリルエーテル、ポリプロピレングリコー
ルモノアリルエーテル、3−メチル−3−ブテン−1−
オール(イソプレノール)、ポリエチレングリコールモ
ノイソプレノールエーテル、ポリプロピレングリコール
モノイソプレノールエーテル、3−メチル−2−ブテン
−1−オール(プレノール)、ポリエチレングリコール
モノプレノールエーテル、ポリプロピレングリコールモ
ノプレノールエーテル、2−メチル−3−ブテン−2−
オール(イソプレンアルコール)、ポリエチレングリコ
ールモノイソプレンアルコールエーテル、ポリプロピレ
ングリコールモノイソプレンアルコールエーテル、N−
メチロール(メタ)アクリルアミド、グリセロールモノ
(メタ)アクリレート、グリセロールモノアリルエーテ
ル、ビニルアルコール等の水酸基含有不飽和単量体、ジ
メチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルア
ミノプロピル(メタ)アクリルアミド等のカチオン性単
量体、(メタ)アクリロニトリル等のニトリル系単量
体、(メタ)アクリルアミドメタンホスホン酸、(メ
タ)アクリルアミドメタンホスホン酸メチルエステル、
2−(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロパンホス
ホン酸等の含リン単量体等を挙げることができるが、中
でも安価で(メタ)アクリル酸エステル系単量体(A)
と共重合性に優れた不飽和モノカルボン酸系単量体およ
び不飽和スルホン酸系単量体が特に好ましい。
(A)と(メタ)アクリル酸エステル系単量体(A)と
共重合可能な単量体(B)の共重合比率は(A)20〜
100重量%、(B)80〜0重量%とすることが好ま
しい。
場合、得られた吸水性樹脂の耐塩性が悪くなる傾向があ
る。特に好ましい共重合比率は(A)40〜90重量
%、(B)60〜10重量%である。(A)の共重合比
率が90重量%を越えた場合、吸水倍率が低下する傾向
がある。
合溶媒としては特に制限はなく、通常水性媒体および有
機溶媒が賞用される。水性媒体とは、水あるいは水と水
に溶解可能な無機または有機溶媒との混合溶媒を意味す
る。水に溶解可能な有機溶媒の例として炭素数1〜4の
アルコール、低級ケトン系溶媒などを例示することがで
きる。有機溶媒としては、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン等の芳香族酸化水素類、シクロヘキサン等の脂環炭化
水素類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類等
を例示することができる。
例えばエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジ
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチ
レングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレング
リコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン
トリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メ
タ)アクリレート、N,N−メチレンビスアクリルアミ
ド、イソシアヌル酸トリアリル、トリメチロールプロパ
ンジアリルエーテル等の1分子中にエチレン系不飽和基
を2個以上有する化合物;エチレングリコール、ジエチ
レングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレ
ングリコール、グリセリン、ポリグリセリン、プロピレ
ングリコール、ジエタノールアミン、トリエタノールア
ミン、ポリプロピレングリコール、ポリビニルアルコー
ル、ペンタエリスリトール、ソルビット、グルコース、
マンニット、マンニタン、ショ糖、ブドウ糖等の多価ア
ルコール;エチレングリコールジグリシジルエーテル、
グリセリンジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコ
ールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグ
リシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシ
ジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエ
ーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテ
ル、トリメチロールプロパンジグリシジルエーテル、ト
リメチロールプロパントリグリシジルエーテル、グリセ
リントリグリシジルエーテル等のポリエポキシ化合物な
どが挙げられ、これらの1種または2種以上用いること
ができる。
ルプロパントリ(メタ)アクリレート、N,N−メチレ
ンビスアクリルアミド、ポリエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレートである。第2の架橋重合体(II)を
得る際に用いられる架橋剤としては、ポリエチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート中のエチレンオキサイド
の付加モル数としては4〜100モル好ましいが、架橋
効率より5〜50モルが特に好ましい。
に対して、0.0005〜0.02モルの範囲とするこ
とが好ましい。この範囲を外れた場合、吸水膨潤しても
止水効果が不十分となる場合がある。また、0.000
5モル量未満の少ない架橋剤量では、重合中あるいは重
合完結後の含水ゲルの解砕性が悪くなる傾向がある。ま
た、乾燥後の製品中の可溶分量が増加する傾向がある。
0.02モル量より多い架橋剤量では吸水倍率が低下す
る傾向がある。
範囲の開始剤が用いられる。例えば、過硫酸ナトリウ
ム、過硫酸カリウム等の過硫酸塩;過酸化水素、2−2
´−アゾビス(2−アミジノプロパン)塩酸塩、4,4
´−アゾビス−4−シアノバレリン酸等の水溶性アゾ化
合物;過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル、過酢酸等
の有機過酸化物系;アゾビスイソブチロニトリル、2,
2´−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレ
ロニトリル)等の油溶性アゾ化合物などを挙げることが
できる。また、これらの重合開始剤の分解を促進する目
的で還元剤を併用することも勿論可能である。このよう
な還元剤の例として(重)亜硫酸(塩)、L−アスコル
ビン酸(塩)、還元性金属(塩)、アミン類などを挙げ
ることができる。
異なるが、比較的低温の方が架橋重合体の分子量が大き
くなり好ましい。しかし、重合が完結するためには20
℃〜100℃の範囲であることが好ましい。
が、重合反応の制御のし安さと収率・経済性を考慮すれ
ば、20〜80重量%、特に30〜60重量%の範囲に
あることが好ましい。重合形態としては種々の形態が採
用できるが、懸濁重合、注型重合、双腕碗型ニーダーの
剪断力によりゲル状含水重合体を細分化しながら重合す
る方法(特開昭57−34101号)が好ましい。止水
性能は本願発明におけるか共重合体より劣るが、上記架
橋重合体の他に、本発明で使用し得る吸水性樹脂として
は組成的には、つぎのごとき吸水性樹脂がある。例え
ば、イソブチレン/マレイン酸架橋重合物、酢酸ビニル
/(メタ)アクリル酸エステル架橋重合物のケン化体、
スルホン酸基含有架橋重合物、ポリアルキレングリコー
ル架橋重合物、ポリビニルアルコール架橋重合物、ポリ
ビニルアセトアミド架橋重合物等である。
0〜1000重量部、好ましくは200〜500重量部
使用される。すなわち、100重量部未満では、混練が
困難となり、一方、1000重量部を越えると固化後の
強度が低下するものである。このようにして構成される
本発明のCBモルタル組成物は、透水係数が0.2cm
/秒以上の地盤に対して特に有効である。
試験の方法と解説」(社団法人土質工学会平成3年2月
28日発行)第271〜288頁に記載のJSF T
311−1990「土の透水試験」中の定水位透水試験
の方法に準じて求めたものである。
粒径に比べて十分の大きい内径と長さとを有する透水円
筒1、該透水円筒の頂部に取付けられ、給水側の水位を
一定に保ち得る越流口8を有する透水円筒カラー2、透
水円筒1内の供試体6およびフィルター3を保持する多
数の小孔を有する有孔板4、供試体とフィルター3の間
に置く耐食性金網5および排水側の水位を一定に保ち得
る越流口7を有する越流水槽9よりなる透水試験用具を
用いる。なお、10はメスシリンダーである。つぎに、
試料の土粒子の密度ρs(g/cm3 )をJSF T1
11「土粒子の密度試験方法」に規定する方法によって
求め、さらに試料の最大粒径をはかる。ついで、透水円
筒1の内径をはかり断面積A(cm2 )を求める。透水
円筒1を有孔板4に固定し、フィルター3を設置し、そ
の上に金網5を置く。試料6を金網5の上に所定の厚さ
に入れ、層状に締固める。1層の厚さは、締固め後の厚
さが15mmまたは最大粒径の1.5倍のうち大きい方
とする。締固め後の供試体の長さL(cm)、質量m
(g)をはかり、試料の含水比ω(%)を求める。さら
に、供試体の上面を金網5とフィルター3で覆い、有孔
板4を載せて透水円筒1に固定する。
1の上部に透水円筒カラー2を取付け、水を満した越流
水槽9に空気が入らないようにしながら透水円筒1を静
かに入れる。ついで、透水円筒カラー2に注水して越流
口8から越流させ、給水側の水位を一定に保つ。越流水
槽9からの越流量がほぼ一定になるのを待って、時刻t
1 からt2 までの間の流出量Q(cm3 )をメスシリン
ダー10ではかる。測定は3回以上行なう。透水槽の中
の水温T(℃)をはかり、さらに試験後の含水比ω
(%)を求める。
m3 )、間隙比e、飽和度Sr(%)を次式により算定
する。
kg(cm/sec)を次式で算定する。
は、透水係数が02.〜5cm/秒である地盤に注入す
ると、特にCBモルタルの地中への浸透が抑制できる。
透水係数がこの範囲外ではCBモルタルはその浸透効果
を有効に発揮することができず好ましくない。CBモル
タル組成物の地盤への注入法は、特に限定されるもので
はなく公知の方法が採用できるが、予め地盤の所定深度
まで掘削したのちに、コンクリート杭等の基礎構造物を
埋設したのち係る基礎構造物と削孔地盤との間に、CB
モルタルを注入することによりなされる。
の透水性に応じて、使用する吸水性樹脂の平均粒子径及
びCBモルタル組成物に対する配合割合を変更すること
によって、CBモルタル組成物の地中への浸透を効果的
に抑制できる。地盤の透水係数と吸水性樹脂の平均粒子
径との関係は、透水係数が小さい場合にはその平均粒子
径は相対的に小さいものが好ましく、その配合割合も少
ないほうが好ましい。また、透水係数が大きい場合に
は、その平均粒子径は大きいものが好ましく、その配合
割合も大きいことが好ましい。例えば、地盤の透水係数
が0.2〜5cm/秒の場合には、吸水倍率が5〜70
gの吸水性樹脂の平均粒子径を50〜1000μm、そ
の配合割合を0.05〜5重量部とすることによって達
成される。特に、地盤の透水係数が0.2〜1.0cm
/秒の場合には、吸水性樹脂の平均粒子径を50〜15
0μm、その配合割合を0.05〜1重量部とすること
が好ましく、地盤の透水係数が1.0〜2.5cm/秒
の場合には、吸水性樹脂の平均粒子径を200〜400
μm、その配合割合を0.1〜2重量部とすることが好
ましく、さらに地盤の透水係数が2.5〜5.0cm/
秒の場合には、吸水性樹脂の平均粒子径を300〜10
00μm、その配合割合を0.5〜5重量部とすること
が好ましい。したがって、予め地盤である土層の吸水係
数を測定することが好ましい。
ため、工期が短くてすむ。また固化後の強度が大きいた
め、基礎構造物を土中に強固に固定することが可能とな
る。さらに、CBモルタルが拡散・浸透による無駄がな
いため、建設コストを大幅に低減せしめることが可能と
なるなど、工業的利用価値が極めて高いものである。な
お、本発明のCBモルタル組成物に、土砂、粘土、クレ
ー、炭酸カルシウムなどの無機物質や木粉、パルプ、吸
水性繊維、ガラス繊維などの無機あるいは有機の繊維質
物質やカルボキシメチルセルロール、ヒドロキシエチル
セルロース、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミ
ド等の天然あるいは合成増粘剤を併用することは勿論可
能である。
体的に説明するが本発明はこれらの例に限定されるもの
ではない。なお、例中の部および%はそれぞれ重量部、
重量%を表わすものとする。
トリウム31.3g(0.33モル)、アクリルアミド
55.2g(0.78モル)、N,N−メチレンビスア
クリルアミド0.17g(0.0011モル)および水
164.9gを仕込み、均一に溶解させた。
25℃に加熱し、20%過硫酸ナトリウム水溶液1.9
4gおよび2%L−アスコルビン酸水溶液1.94gを
添加し、攪拌を停止して重合させた。重合開始後発熱
し、40分後に90℃まで上昇した。液温の上昇が停止
した時点で浴温を90℃まで昇温させ、40分間熟成を
行なった。得られた重合物を細分化したのち、160℃
で3時間熱風乾燥し、粉砕したのち篩分し、表1に示さ
れる平均粒子径を有する粉末状吸水性樹脂を得た。ま
た、1重量%セメント水に対する吸水倍率は、各吸水性
樹脂の全てが38g/gであった。
以下のようにして測定されたものである。
脱イオン水99重量部に普通ポルトランドセメント(ト
クヤマ社製)1重量部を入れ2時間撹拌した。次いで、
東洋濾紙株式会社製NO2濾紙で濾過して1%セメント
水を得た。
をとり、上記セメント水100gに24時間浸析した後
の重量を測定し、次式に従って算出した。
85g(0.00055モル)とした他は参考例1と同
様にして1%セメント水に対する吸水倍率が70g/g
で平均粒子径が260μmの吸水性樹脂を得た(表1参
照)。
g(0.022モル)とした他は参考例1と同様にして
1%セメント水に対する吸水倍率が5g/gで平均粒子
径が260μmの吸水性樹脂を得た(表1参照)。
付ニーダー(内面は3弗化エチレンでライニング処理)
に37%アクリル酸ナトリウム水溶液517.5部(3
2重量%)、メトキシポリエチレングリコール(EO付
加モル数9モル)メタクリレート408.5部(68重
量%)、イオン交換水261.5部及び架橋剤としてポ
リエチレングリコール(EO付加モル数8モル)ジアク
リレート(PEGDA−8)0.68部(対単量体0.
05モル%)を仕込んだ。
ケットに40℃の温水を流して内容物を40℃に昇温し
た後、重合開始剤として10%2,2´−アゾビス(2
−アミジノプロパン)塩酸塩(V−50,0.15モル
%)水溶液11.8部を添加して10秒間攪拌した後、
攪拌を停止した。直ちに重合が開始して59分でピーク
温度69℃に到達した。次いで、ジャケット温度を80
℃に上げて、1時間熟成した。熟成終了後、ブレード回
転数36rpmで10分間の解砕を行なった。ニーダー
を反転し、含水ゲルを重合容器から取り出した。含水ゲ
ルの重合容器への付着は全く認められなかった。また含
水ゲルの平均粒子径は1mmで極めて良好に解砕されて
いた。また、粒子径が5mm以上の玉ゲルは全く認めら
れなかった。
熱風循環式乾燥機で120℃、4時間乾燥した。乾燥
後、卓上簡易型粉砕機(協立理工株式会社製)を用いて
粉砕し、吸水性樹脂微粉末を得た。この吸水性樹脂微粉
末を篩分し、表1に示される平均粒子径を有する粉末状
吸水性樹脂を得た。
率は、各吸水性樹脂の全てが29g/gであった。
吸水性樹脂を表2に示される割合で配合し、CBモルタ
ル組成物を調製し、つぎの方法によって試験した。
ニミネ工業株式会社製のベントナイト(平均粒子径35
μm)である。
タル段階的加圧による浸透抑制効果試験 吸水性樹脂を配合したCBモルタルを、CBモルタル浸
透試験装置(図2参照)に充填し、大気圧から、2kg
/cm2 までの段階的に加圧し、CBモルタル充填部の
液面低下(CBモルタル浸透長)、排出水量および設定
地盤(ガラスビーズ)へのCBモルタルの浸透距離を測
定した。ただし、大気圧または加圧したことによりCB
モルタルが全量浸透した場合は、その時点で測定を中止
した。
高さ118cmのアクリル樹脂製の円筒容器11の最下
部にCBモルタル排出のための開閉弁12を設け、最上
部には窒素ガス供給源17に連通する加圧用のノズル1
3および圧抜き弁14を設けてなるものである。
ば、高さ620mm、容積1752cm3 )にガラスビ
ーズ15を充填し、その上部の空洞部にCBモルタル1
6を注入し上部まで(例えば高さ320mm、容積90
4cm3 )充填させたのちに、条件に合わせて測定を行
なった。
じて測定した。)が0.75cm/sec相当のガラス
ビーズを用い,表3に示される吸水性樹脂を表2に示さ
れる基本配合に基づき,図2に示される装置を用いてC
Bモルタルの浸透試験を行なった。その結果を表3に示
す。
用い,表4に示される吸水性樹脂を表2に示される基本
配合に基づき,図2に示される装置を用いてCBモルタ
ルの浸透試験を行なった。その結果を表4に示す。
用い,表5に示される吸水性樹脂を表2に示される基本
配合に基づき,図2に示される装置を用いてCBモルタ
ルの浸透試験を行なった。その結果を表5に示す。
用い,表6に示される吸水性樹脂を表2に示される基本
配合に基づき,図2に示される装置を用いてCBモルタ
ルの浸透試験を行なった。その結果を表6に示す。
用い,表7に示される吸水性樹脂を表2に示される基本
配合に基づき,図2に示される装置を用いてCBモルタ
ルの浸透試験を行なった。その結果を表7に示す。
8に示される吸水性樹脂を表2に示される基本配合に基
づき,図2に示される装置を用いてCBモルタルの浸透
試験を行なった。その結果を表8に示す。
透水係数がそれぞれ0.75〜4.11cm/sec相
当のガラスビーズについてCBモルタルの浸透試験を行
なった。その結果を表9に示す。
示す吸水性樹脂を用いて、透水係数がそれぞれ0.75
および4.11cm/sec相当のガラスビーズについ
てCBモルタルの浸透試験を行なった。その結果を表9
に示す。
ル酸系吸水性樹脂(平均粒子径260μm,吸水倍率4
g/g)を用い、透水係数が2.39cm/sec相当
のガラスビーズについてCBモルタルの浸透試験を行な
った。その結果を表9に示す。
加材としてパルプ(ウラゴメール、三井東圧化学社製)
を用い、透水係数が2.39cm/sec相当のガラス
ビーズについてCBモルタルの浸透試験を行なった。そ
の結果を表9に示す。
を使用した場合、本願発明に基づく実施例の結果は、比
較例に示される結果よりも優れていることは明らかであ
る。特に、実施例1〜4と比較例1において、積算排出
量、CBモルタル浸透長、CBモルタル浸透量、対ガラ
スビーズへの浸透長の全てにおいて、本願発明は優れて
いる。また、本願発明では、加えられる圧力が変動した
場合にもCBモルタルの浸透性が十分に抑制される。
数2.04cm/sec)を土層を使用した場合の実施
例23(透水係数1.70cm/sec)と比較する
と、両者の透水係数は略おなじであるが、透水係数が同
じ場合、ガラスビーズでも土層でも同じような浸透性を
示している。つまり、これらの実験結果は、極めて似た
傾向を示しており、ガラスビーズを用いた場合と実際の
土層の実験結果は相関関係があることが判る。
ルタル組成物は、有効な吸水性樹脂とベントナイトの相
乗作用により砂、礫等のごとき浸透性の高い地盤に対し
て極めて優れた浸透抑制効果を有するものである。した
がって、コンクリート杭などの基礎構造物を掘削孔内に
挿入し、該基礎構造物と、掘削孔壁との間に該CBモル
タル組成物を注入した場合、たとえ地盤が砂、礫等のよ
うに浸透性の高いものであっても、充分浸透が抑制さ
れ、その硬化によって基礎構造物が固定されるのであ
る。したがって、CBモルタルの地盤中への浸透による
損失は極めて少量に抑制される。
置を示す概略断面図である。
径100μm、吸水倍率38g/g)の粒度分布を示す
図である。
Claims (11)
- 【請求項1】 水100重量部当りベントナイト1〜1
5重量部、平均粒子径が50〜1000μmでかつ1重
量%セメント水に対する吸水倍率が5〜70g/gであ
る吸水性樹脂0.05〜5重量部およびセメント10〜
100重量部の割合で配合してなることを特徴とする土
中浸透性が抑制されたCBモルタル組成物。 - 【請求項2】 該吸水性樹脂が(メタ)アクリル酸およ
び(メタ)アクリル酸塩よりなる群から選ばれた少なく
とも1種の(メタ)アクリル化合物と(メタ)アクリル
アミドとのモル比が1:9〜5:5である該(メタ)ア
クリル化合物と(メタ)アクリルアミドよりなる単量体
混合物を重合して得られる第1の架橋共重合体(I)で
ある請求項1に記載のCBモルタル組成物。 - 【請求項3】 (メタ)アクリル酸と(メタ)アクリル
酸塩のモル比が5:5〜0:10である請求項2に記載
のCBモルタル組成物。 - 【請求項4】 該(メタ)アクリル化合物と(メタ)ア
クリルアミドのモル比が2:8〜4:6である請求項2
または3に記載のCBモルタル組成物。 - 【請求項5】 該吸水性樹脂が一般式(1) 【化1】 (ただし、Rは水素またはメチル基、Xは全オキシアル
キレン基に対するオキシエチレン基のモル分率が50%
以上である炭素数2〜4のオキシアルキレン基であり、
Yは炭素数1〜5のアルコキシ基、フェノキシ基または
炭素数1〜9のアルキル基を1〜3個置換基として有す
るオキシアルキルフェニル基であり、nは平均で3〜1
00の正数である。)表わされる(メタ)アクリル酸エ
ステル系単量体(A)20〜100重量%および(メ
タ)アクリル酸エステル系単量体(A)と共重合可能な
単量体(B)80〜0重量%(ただし、(A)と(B)
の合計量は100重量%である。)からなる単量体混合
物を重合して得られる第2の架橋重合体(II)である
請求項1に記載のCBモルタル組成物。 - 【請求項6】 透水係数が0.2〜5cm/秒である地
盤に、CBモルタルが浸透するのを抑制するに際し、該
CBモルタルに平均粒子径が50〜1000μmで、か
つ、1重量%セメント水に対する吸水倍率が5〜70g
/gである吸水性樹脂を0.05〜5重量部配合するこ
とを特徴とするCBモルタルの浸透抑制方法。 - 【請求項7】 該透水係数が0.2〜1.0cm/秒、
該平均粒子径が50〜250μm、および吸水性樹脂の
配合量が0.05〜1重量部である請求項6に記載のC
Bモルタルの浸透抑制方法。 - 【請求項8】 該透水係数が1.0〜2.5cm/秒、
該平均粒子径が200〜400μm、および吸水性樹脂
の配合量が0.1〜2重量部である請求項6に記載のC
Bモルタルの浸透抑制方法。 - 【請求項9】 該透水係数が2.5〜5.0cm/秒、
該平均粒子径が300〜1000μm、および吸水性樹
脂の配合量が0.5〜5重量部である請求項6に記載の
CBモルタルの浸透抑制方法。 - 【請求項10】 基礎構造物を削孔地盤中に埋設固定す
る方法において、該基礎構造物を該削孔地盤壁との間
に、請求項1〜5のいずれか一つに記載のCBモルタル
を注入して固化することを特徴とする基礎構造物の土中
固定方法。 - 【請求項11】 該基礎構造物がコンクリート杭である
請求項10に記載の基礎構造物の土中固定方法。
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