JPH10101267A - 糸条の結合装置 - Google Patents

糸条の結合装置

Info

Publication number
JPH10101267A
JPH10101267A JP25560896A JP25560896A JPH10101267A JP H10101267 A JPH10101267 A JP H10101267A JP 25560896 A JP25560896 A JP 25560896A JP 25560896 A JP25560896 A JP 25560896A JP H10101267 A JPH10101267 A JP H10101267A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yarn
air nozzle
cutter
air
yarns
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25560896A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiaki Hatanaka
義明 畑中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Machinery Ltd filed Critical Murata Machinery Ltd
Priority to JP25560896A priority Critical patent/JPH10101267A/ja
Publication of JPH10101267A publication Critical patent/JPH10101267A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 糸端の切断までを自動で行い、且つ切断され
た糸端が短く、構造の簡単な糸条の結合装置を提供する
ことが課題である。 【解決手段】 エアノズル2と、片方が固定され片方が
糸条Yを延伸・弛緩するための延伸手段20上に備えら
れている1対のクランプ手段3・3との間に、1対のカ
ッタ19・19を中心線55より刃先51,52を傾け
て配設し、更に刃先51と52とが中心線55を基準と
して同じ側に傾かないようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2本の糸条の重な
り合った端部を挟持可能な一対のクランプと、前記クラ
ンプ間の重なり合った糸条に圧縮空気を吹き付けること
により糸条を交絡させ結合させるエアノズルとを備えた
糸条の結合装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】化合繊であるフィラメント糸は、一般に
延伸仮撚加工されるが、延伸仮撚機に供給される仮撚給
糸パッケージからの糸の解舒は連続している必要があ
る。そのため、クリールスタンドに装架され解舒されて
いる仮撚給糸パッケージの終端テイルと予備の仮撚給糸
パッケージの始端テイルを糸継ぎする。
【0003】例えばこのような従来の糸条の結合装置と
して、ハンドスプライサや、結合部が太くならないよう
に糸条を延伸・弛緩処理して交絡するまでを略自動で行
う結合装置が知られている。両装置とも糸条を結合させ
た後は、結合部からはみ出た端糸を手でつまみ、引っ張
り上げて根元をカッタや鋏により切断していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】端糸の切断作業は、非
常に面倒な作業である。というのも、端糸の切断の仕方
が悪く、切断後の糸端が多く残ると、次工程での解舒の
際に残った糸端がガイド等に引っ掛かり糸切れの原因と
なる。又、染色した際に糸条の継ぎ目がいくら良好で
も、糸端が生地の表面に現れ、結果的に継ぎ目が目立つ
ということも起きてしまう。このため、作業員は糸端を
残さないように注意しながら切断しなければならず、頻
繁に行わなければならない作業だけに、改善すべき問題
のうちの一つであった。端糸の切断まで自動で行う結合
装置も提唱されてはいるが、カッタや鋏を駆動するため
の機構が複雑で部品点数が多く、結果として重くなり、
扱いにくかった。又、切断に鋏を用いた場合には、どう
しても刃の厚み分だけ切り込みが浅くなってしまい、完
全な端糸除去がむずかしかった。
【0005】本発明は、このような従来の技術に存在す
る問題点に着目して成されたものである。その課題は、
糸端の切断までを自動で行い、且つ切断された糸端が短
く、構造の簡単な糸条の結合装置を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、請求項1に記載の発明においては、エアノズルと両
クランプそれぞれの間に端糸を切断するためのカッタを
設け、カッタの刃先をエアノズル側に向けるとともに、
クランプのクランプ面とエアノズルの空気供給孔とを結
んだ中心線に対して、両カッタの刃先を逆方向にずらし
た。
【0007】請求項2に記載の発明では、カッタの設置
間隔を変更自在にした。請求項3に記載の発明では、カ
ッタの刃先の傾斜角度を変更自在にした。
【0008】従って、請求項1に記載の発明では、カッ
タを間に挟むように2本の糸条を並設し、クランプによ
り挟持し、エアノズルにより交絡させると、エアノズル
の中心からクランプ側に交絡が進む。2本の糸条が弛緩
された状態では、カッタは作用しないが、交絡が進み、
交絡による撚りがカッタの刃先付近にまで達すると、エ
アノズルとクランプとの間で張力が発生し、交絡により
生じた旋回力によって糸条がカッタの刃に作用する。カ
ッタの刃先が傾斜しているので、刃先が向いている方の
糸条だけが切断される。
【0009】請求項2に記載の発明では、エアノズルと
カッタとの設置間隔を調整することで、交絡による撚り
の伝播範囲、つまり結合部の長さを変えるように作用す
る。
【0010】請求項3に記載の発明では、カッタの刃先
の傾斜角度を調整することで、旋回力による糸の切断し
やすさを変えるように作用する。
【0011】
【実施の形態】本発明の糸条の結合装置1の構成を図面
を参照しながら説明する。図1は装置の全体を示した平
面図であり、糸条の結合装置1は、フィラメント糸条Y
を空気の旋回流により交絡させるエアノズル2、フィラ
メント糸条Yを挟持するクランプ3、フィラメント糸条
Yを延伸弛緩させる延伸手段20及び結合されたフィラ
メント糸条Yの端糸を切断するカッタ19から構成され
る。まず、それぞれの具体構成を説明する。
【0012】図1及び図4に基づいて、クランプ3の構
成を説明する。クランプ3は、エアノズル2を挟んで一
対設けられている。左側のクランプ3は結合装置1の本
体ケース天板1a上に設けられているのに対し、右側の
クランプ3は後述する延伸手段20の移動部材16上に
設けている。その他の点は同様であるので、ここでは左
側のクランプ3についてのみ説明する。天板1aに固定
した支持部材12は、L字形状の部材で、中央に長手方
向の孔が設けられている長方形の部材と板材とよりな
り、長方形の部材の孔でロッド9を摺動可能に支持して
いる。さらに略正方形の固定部材4をロッド9を支持す
る部分と反対側に設け、支持部材12と固定部材4で凹
型になるように形成する。ロッド9は一方で移動部材7
を連設し、他方でアーム10を略直行するように連設し
ている。
【0013】移動部材7は、固定部材4より小さくスプ
リング8の直径より大きい長方形の部材である。アーム
10は、板材で中央に長手方向に沿った長孔が設けら
れ、長孔を介してロッド9に連設され、両端のうちの1
方を結合装置1の本体ケースの天板1aに固定されてい
る支持部材11の軸23に揺動可能に軸支され、他方は
板カム30の作用を受けるカムフォロア(ベアリング)
31を軸支している。カムフォロワ31は、天板1aに
形成した切欠き部14を通じてケース内に進入してい
る。
【0014】移動部材7と支持部材12との間には、ス
プリング8が圧縮バネとして設けられ、板カム30がカ
ムフォロア31を押圧していなければ、移動部材7が固
定部材4を押圧するようになっている。固定部材4と移
動部材7の対向している面には、それぞれゴム5とゴム
6が接着されており、糸条の滑り止めの役割を果たして
いる。
【0015】クランプ3は、待機状態では板カム30に
よりカムフォロア31が押圧され、支持部材11の軸2
3を支点にしてアーム10及びロッド9が退行して、連
設している移動部材7も退行して、移動部材7と固定部
材4との間に隙間が生じる。フィラメント糸条Yをセッ
トし、後述する操作スイッチ40を入れると、スプリン
グ8の弾性力により糸端がクランプされ続けることにな
る。
【0016】図1及び図3に基づいて、交絡手段である
エアノズル2の構成を説明する。エアノズル2の内部に
は、前述したようにフィラメント糸条Yを挿入する円柱
形状の空気供給孔49が設けられ、後述の空気源42か
ら圧縮空気が空気孔46を経て空気供給孔49に送られ
る。その空気の流入は、逆への字型の板カム29がエア
マイクロスイッチ24を押圧することにより、エアマイ
クロスイッチ24で遮断されている圧縮空気がエアノズ
ル2の空気孔46を経て空気供給孔49に流入すること
により行われる。天板1aに形成した切欠き部13は、
板カム29がエアマイクロスイッチ24をどの程度押圧
しているかを確認するための確認窓の働きをしている。
【0017】図6に示すように、エアノズル2には、空
気供給孔49と平行に軸44が設けられ、軸44に支持
された糸はずれ防止カバー22が揺動自在に設けられ、
フィラメント糸条Yが結合する際に空気供給孔49から
フィラメント糸条Yが飛び出すのを防いでいる。
【0018】糸はずれ防止カバー22は、板カム32が
押圧することにより揺動する。糸はずれ防止カバー22
は、エアノズル2の空気供給孔49からフィラメント糸
条Yが飛び出さないように空気供給孔49より若干径の
大きい切欠き部45が設けられ、板カム32が作用する
カムフォロア(ベアリング)33を支持できれば良い。
板カム32が押圧していない場合は、空気供給孔49を
開放して空気供給孔49へフィラメント糸条Yを挿入し
やすいように、スプリング47を引っ張りバネとして設
けてあることが好ましい。
【0019】又、板カム32は、軸44を支点に糸はず
れ防止カバー22が滑らかに揺動できるように、カムフ
ォロア33に当接する角を切欠いたカム面43が設けら
れている板材であることが好ましい。
【0020】図1及び図5に基づいて、延伸手段20の
構成を説明する。2本の合成繊維糸条Yを、エアノズル
2を使用して単に糸継ぎするだけでは、結合部分の直径
が他の部分の2倍になり、この太い部分が加工に際して
引っ掛かりの原因となる。延伸手段20は、フィラメン
トを引き伸ばして結合部分が太くならないように前加工
するとともに、弛緩させることによって、空気流での糸
継ぎを可能にするためのものである。延伸手段20は、
軸17により揺動自在に軸支されている移動部材16上
に右側のクランプ3が設けられ、スプリング48の作用
によって、移動部材16を図面上で反時計回りに回動付
勢している。又、移動部材16がスプリング48により
揺動しすぎるのを防ぐためにストッパ18を設けてい
る。移動部材16の下面には板カム26の作用を受ける
カムフォロア27が設けられており、板カム26が摺動
するとカム面の形状に合わせて移動部材16が前記スプ
リング48の付勢力に抗して揺動する。板カム26は、
長方形の部材にカムフォロア27側に突出した台形のカ
ム面を備えている。板カム26は材料の厚みしか高さを
持たないので、高さ調整部材をカムホルダ28と板カム
26の間に設けて、他の板カムと高さがそろうようにし
てカムフォロア27とカムホルダ28との接触を防いで
いる。
【0021】天板1aに形成した切欠き部56は、移動
部材16に形成した切り欠き15を通じて結合装置1の
本体ケース内に進入する前述のアーム10の移動を許す
ためのものである。
【0022】本実施の形態では、クランプ3を備えた延
伸手段20が、板カム26の形状に合わせて揺動し、フ
ィラメント糸条Yの延伸、弛緩を行う。延伸量及び弛緩
量は、カム面の形状により決定され、突出量を変えるこ
とにより延伸量及び弛緩量が調整可能である。
【0023】図1及び図9に基づいてカッタ19の構成
を説明する。カッタ19は、天板1aに形成した切欠き
部65に沿って摺動、回動自在のホルダ59に接着され
ており、エアノズル2と一対のクランプ3の間に設けて
いる。刃先はエアノズル2の方に向けるとともに、クラ
ンプ3のクランプ面とエアノズル2の空気供給孔49と
を結んだ中心線55に対して、両カッタ19の刃先を逆
方向にずらして配設している。本実施の形態ではエアノ
ズル2に点対称となるように配設している。ホルダ59
は、ビス62と図示していないナットとにより、前記切
欠き部65を通じて天板1aに取り付けてある。したが
って、ビス62を緩めるとホルダ59が回動可能となり
前記中心線55に対する刃先の傾斜角度θを変更するこ
とができ、しかも切欠き部65に沿って摺動させること
ができる。
【0024】この実施の形態の合成繊維糸条の結合装置
1は、エアシリンダ35による往復運動と板カム29,
30,32,26の組み合わせによって、電気を使用せ
ず全て空圧制御で、操作スイッチ40の入り切りだけ
で、延伸から切断まで行える機構になっている。そのた
めに、図2に示すようにエアシリンダ35のピストン3
7にカムホルダ28を固定して、ピストン37の出退に
伴いカムホルダ28上に設けられている板カム29,3
0,32,26が働き、クランプ3等の各種機構が作動
するようになっている。次にこの点について説明する。
【0025】図8は、カムホルダ28を作動する復動エ
アシリンダ35やエアノズル2への空気の供給について
説明するエア配管図である。エアコンプレッサ等の空気
供給源42からの圧縮空気は、操作スイッチ40、エア
ノズル2への空気供給を制御するエアマイクロスイッチ
24及びオペレーティングバルブ41へ同時に供給され
る。待機状態では、オペレーティングバルブ41より、
移動速度調整用の絞り38を通じてエアシリンダ35の
左室に空気を供給し、ピストン37が最も退いた状態と
なっている。操作スイッチ40を入れると、絞り39を
通じてエアシリンダ35の右室に空気を供給するよう
に、パイロット回路40aからの空気圧によってオペレ
ーティングバルブ41が切り換わり、ピストン37を突
出移動させる。板カム29,30,32,26の移動速
度は速すぎても遅すぎても糸条Yの結合に悪影響を与
え、本実施の形態では移動時間が往動、復動各々約2秒
間になるよう絞り38,39を調整している。
【0026】図2は本体ケース天板1aを取り外してカ
ムホルダ28を露出させた平面図である。操作スイッチ
40の入り切りに伴うエアシリンダ35の作動によっ
て、カムホルダ28が出退し、その上面に配置した各板
カム29,30,32,26が夫々に対応するエアマイ
クロスイッチ24及びカムフォロワ31,33,27を
操作する。板カム29は、マイクロスイッチ24の入り
切りを行いエアノズル2の制御を行うようになってい
る。板カム30は、カムフォロア31を押し、クランプ
3のアーム10を連動させ、移動部材7を動かすことに
よりクランプの挟持を制御するようになっている。板カ
ム32は、カムフォロア33を押し、糸はずれ防止カバ
ー22の揺動を制御するようになっている。板カム26
は、カムフォロア27を押し、延伸手段20の移動部材
16を軸17を支点にして揺動し、延伸、弛緩を制御す
るようになっている。
【0027】各種機構を作動させるタイミングは、板カ
ム29,30,32,26をカムホルダ28に取り付け
る位置により調整され、そのタイミングは図7に示すタ
イムチャートに従う。往、復とは、前述したカムホルダ
28の移動を示す。往は、操作スイッチ40を入れピス
トン37が往動した状態であり、復は、操作スイッチ4
0を切りピストン37が復動した状態である。又、交絡
時間の調整は、糸種や太さに応じて操作スイッチ40の
入切時間により調整する。
【0028】フィラメント糸条Yの結合方法について図
7及び図10を参照しながら以下に述べる。図10では
説明のために、2本のフィラメント糸条Yをフィラメン
ト糸条Yaとフィラメント糸条Ybに区別している。
又、刃先の傾斜角度θも実際より大きくしているため、
結合部50が実際以上に斜めになっており、更に結合部
50も判りやすいように大きくしている。
【0029】先ず、フィラメント糸条Ya,Ybの、そ
れぞれの糸端53,54がカッタ19の刃先側を通過す
るように、カッタ19を挟んで2本のフィラメント糸Y
a,Ybを平行にセットする。(図10a) 次に、前述の操作スイッチ40を入れ、結合装置1を作
動させる。すると、クランプ3が作動してフィラメント
糸条Ya,Ybを挟持する。そして、延伸手段20が揺
動して、フィラメント糸条Ya,Ybを延伸し、弛緩さ
せる。
【0030】弛緩させている途中でエアノズル2に空気
が供給され始め、糸条のYa,Ybを交絡させ始める。
交絡はエアノズル2の空気供給孔49の中央付近から開
始され、クランプ側へと進んでいく。(図10b)
【0031】フィラメント糸条Ya,Ybは、弛緩され
ているために、フィラメント糸条Ya,Yb間で環を形
成し、刃先51,52に直接触れにくくなっている。
又、フィラメント糸条Ya,Ybは、弛緩されているた
めに、張力が掛かっておらず、刃先51,52に接触し
たとしても切断されるようなことは無い。エアノズル2
への空気供給と略同時、或いはやや遅れて糸はずれ防止
カバー22が閉じる。
【0032】さらに、交絡が進み、刃先51,52付近
へと撚りが達する頃になると、弛緩していたフィラメン
ト糸条Ya,Ybに張力が掛かり始め、刃先51、52
に達すると、フィラメント糸条Ya,Ybの糸端53,
54側の糸条が切断される。(図10c) 単にフィラメント糸条Ya,Ybに張力が掛かっただけ
では、カッタ19で切断されにくいのであるが、フィラ
メント糸条Ya,Ybには交絡による旋回力が生じてお
り、この旋回力により固定されているカッタ19により
結合部50のごく近傍で刃先51,52側にあるフィラ
メント糸条Ya,Ybが切断される。又、旋回力による
切断での糸端は非常に短くなり、本実施の形態では1ミ
リ以下となる。
【0033】前述の操作スイッチ40を切ると、本発明
の糸条の結合装置1では、前述のカムホルダ28が復動
して往動と逆の動きをするため、糸条の結合部50を再
度延伸、弛緩するようになっている。このため、糸条の
結合が更に細くなり、結合としてより良いものになる。
【0034】今仮に、カッタ19の刃先の傾斜角度θを
中心線55と等しくしたとすると、フィラメント糸条Y
a,Ybを延伸するには良いが、交絡させると結合部5
0を切断してしまう。逆に刃先の傾斜角度θを大きく取
ると、延伸した際にフィラメント糸条Ya,Ybが切断
される可能性がある。仮に切断されなかったとしても、
刃先51,52とフィラメント糸条Ya,Ybが強く接
触するため、結合部50が悪くなってしまう。このた
め、刃先の傾斜角度θは、3〜7度程度の鋭角にするこ
とが好ましく、5度が特に好ましい。又、本実施の形態
では、糸の種類や太さにより切断のし易さが異なるの
で、前述したように糸の種類や太さに応じて刃先の傾斜
角度θを調整できるようになっている。
【0035】結合部50の長さは、糸条の結合強度に影
響を与え、解舒中の糸切れや次工程での糸の染色の際に
染色ムラが生じる原因となる。つまり、結合部50が短
いと、糸継ぎ強度が弱く解舒している最中に継ぎ目で糸
切れしてしまう。逆に結合部50が長いと、糸継ぎ強度
は強いが、仮撚り工程にて張力が掛かりすぎ、未解撚の
ままセットされるセットムラが生じて、染色した際に染
色ムラとなる。この結合部50の長さは、交絡する長さ
つまり、カッタ19とカッタ19間の長さに相当し、カ
ッタ19間の距離を変更することにより結合部50の長
さを調整することができる。
【0036】本実施の形態では、糸の種類や太さにより
微妙に異なる結合強度を、カッタ19の位置を調整する
ことにより結合部50の長さを調整して、対応できるよ
うにしている。
【0037】なお、本実施の形態では、部材になるべく
アルミニュウムを用いるようにして、低コスト化及び軽
量化を図り、作業者の負担とならないように考慮してい
る。
【0038】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0039】請求項1に記載の発明によれば、2本の糸
条の終端と始端の結合から、端糸の切断までを自動で行
うことができ、作業者の労力を軽減することができる。
特に、交絡により生じた旋回力の作用で端糸を切断する
ので、カッタを移動させたりする機構や、鋏等のように
切断させるための機構が不要であり、構成が簡単で部品
点数も少なくて軽量な糸条の結合装置を提供できる。こ
のため、糸端も1ミリ以下と非常に短くすることができ
る。
【0040】請求項2に記載の発明によれば、解舒や次
工程の染色の際に影響を及ぼす結合強度を左右する糸条
の結合長さを、カッタの設置位置を微調整して変更する
ことができるようにしたため、糸条の種類や太さに応じ
て最良の糸条の結合を行うことができる。
【0041】請求項3に記載の発明によれば、糸条の太
さや種類に応じて、刃先の傾斜角度を変えることにより
切断しにくい糸条にも対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の糸条の結合装置の全体平面図である。
【図2】本発明の糸条の結合装置の板カムの配置を示す
概要図である。
【図3】板カムとエアノズルの作用を示す概要図である
【図4】板カムとクランプの作用を示す概要図である
【図5】板カムと延伸手段の作用を示す概要図である
【図6】板カムと糸はずれ防止カバーの作用を示す概要
図である
【図7】板カムによる各種機構の作動タイミングを示す
タイムチャート図である。
【図8】エアシリンダ及びエアノズルへの空気の供給を
示す配管図である。
【図9】カッタ及びホルダを示す概要図である。
【図10】本発明の糸条の結合方法を示す概要図であ
る。
【符号の説明】
2 エアノズル 3 クランプ 19 カッタ 20 延伸手段 51 刃先 52 刃先 55 中心線 Y 糸条

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2本の糸条の重なり合った端部を挟持可
    能な一対のクランプと、前記クランプ間の重なり合った
    糸条に圧縮空気を吹き付けることにより糸条を交絡させ
    結合させるエアノズルとを備えた糸条の結合装置におい
    て、エアノズルと両クランプそれぞれの間に端糸を切断
    するためのカッタを設け、カッタの刃先をエアノズル側
    に向けるとともに、クランプのクランプ面とエアノズル
    の空気供給孔とを結んだ中心線に対して、両カッタの刃
    先を逆方向にずらしたことを特徴とする糸条の結合装
    置。
  2. 【請求項2】 カッタの設置間隔が変更自在である請求
    項1に記載の糸条の結合装置。
  3. 【請求項3】 カッタの刃先の傾斜角度が変更自在であ
    る請求項1又は請求項2に記載の糸条の結合装置。
JP25560896A 1996-09-27 1996-09-27 糸条の結合装置 Pending JPH10101267A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25560896A JPH10101267A (ja) 1996-09-27 1996-09-27 糸条の結合装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25560896A JPH10101267A (ja) 1996-09-27 1996-09-27 糸条の結合装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10101267A true JPH10101267A (ja) 1998-04-21

Family

ID=17281108

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25560896A Pending JPH10101267A (ja) 1996-09-27 1996-09-27 糸条の結合装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10101267A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013043780A (ja) * 2011-08-19 2013-03-04 Oerlikon Textile Gmbh & Co Kg 綾巻きパッケージを製造する繊維機械のための糸スプライシング装置
CN109911710A (zh) * 2017-12-12 2019-06-21 卓郎纺织解决方案两合股份有限公司 用于制造交叉卷绕筒子的纺织机的工位的旋转接纱器
CN112301485A (zh) * 2019-07-30 2021-02-02 日本Tmt机械株式会社 合成纤维纱用捻接器
CN112301484A (zh) * 2019-07-30 2021-02-02 日本Tmt机械株式会社 合成纤维纱用捻接器
EP3553009B1 (en) * 2018-04-12 2022-03-30 TMT Machinery, Inc. Synthetic yarn splicer
EP3553008B1 (en) * 2018-04-12 2023-03-29 TMT Machinery, Inc. Synthetic yarn splicer
EP4345042A1 (en) * 2022-09-27 2024-04-03 TMT Machinery, Inc. Yarn joining device and yarn joining method

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013043780A (ja) * 2011-08-19 2013-03-04 Oerlikon Textile Gmbh & Co Kg 綾巻きパッケージを製造する繊維機械のための糸スプライシング装置
CN102951496A (zh) * 2011-08-19 2013-03-06 欧瑞康纺织有限及两合公司 用于制造交叉卷绕筒子的纺织机械的纱线捻接装置
CN109911710A (zh) * 2017-12-12 2019-06-21 卓郎纺织解决方案两合股份有限公司 用于制造交叉卷绕筒子的纺织机的工位的旋转接纱器
EP3553009B1 (en) * 2018-04-12 2022-03-30 TMT Machinery, Inc. Synthetic yarn splicer
EP3553008B1 (en) * 2018-04-12 2023-03-29 TMT Machinery, Inc. Synthetic yarn splicer
CN112301485A (zh) * 2019-07-30 2021-02-02 日本Tmt机械株式会社 合成纤维纱用捻接器
CN112301484A (zh) * 2019-07-30 2021-02-02 日本Tmt机械株式会社 合成纤维纱用捻接器
EP3771678A1 (en) 2019-07-30 2021-02-03 TMT Machinery, Inc. Synthetic yarn splicer
EP3771679A1 (en) 2019-07-30 2021-02-03 TMT Machinery, Inc. Synthetic yarn splicer
TWI795662B (zh) * 2019-07-30 2023-03-11 日商Tmt機械股份有限公司 合成纖維紗用接續器
CN112301484B (zh) * 2019-07-30 2023-04-28 日本Tmt机械株式会社 合成纤维纱用捻接器
EP4345042A1 (en) * 2022-09-27 2024-04-03 TMT Machinery, Inc. Yarn joining device and yarn joining method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4110415B2 (ja) 糸継ぎ装置およびハンディー型スプライサー
JP2002348745A (ja) 糸撚り継ぎ装置
US4322943A (en) Device for joining an upper thread to a lower thread
JPH10101267A (ja) 糸条の結合装置
JPS6242830B2 (ja)
JPS6055611B2 (ja) 紡績糸の糸継装置
JPS6354820B2 (ja)
EP1000189B1 (fr) Procede de couture et machine a coudre permettant de degager un fil de tension d'un passage forme par un point de couture
US4416110A (en) Splicing apparatus for spun yarns
KR100899907B1 (ko) 단사 체인 솔기의 끝매듭을 형성하기 위한 방법 및 장치
US4607482A (en) Fluid yarn splicing device
WO1997024481A1 (fr) Systeme de traitement de fil
JPS59112038A (ja) 紡績糸の糸継方法
JPH11106147A (ja) マルチスプライサー
US4848072A (en) Method for producing spun yarns
JPH0734838B2 (ja) ルーパミシンの下糸把持装置
JPH07133079A (ja) スプライサー
JP2747776B2 (ja) ミシンの自動糸切り装置
JPH03236897A (ja) ネクタイ縫合機の針に糸を通す装置
JPH0343192B2 (ja)
EP0641734A2 (en) Yarn splicing apparatus
US5118044A (en) Method for separating doubled yarns
CN112176533B (zh) 管状针织物件的缝合剪切装置
JP3210025B2 (ja) より継ごうとする糸端部を準備するための方法と装置
JP2010063571A (ja) ミシン