JPH10100945A - 貨物自動車キャビンのフレーム構造体 - Google Patents

貨物自動車キャビンのフレーム構造体

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JPH10100945A
JPH10100945A JP8253557A JP25355796A JPH10100945A JP H10100945 A JPH10100945 A JP H10100945A JP 8253557 A JP8253557 A JP 8253557A JP 25355796 A JP25355796 A JP 25355796A JP H10100945 A JPH10100945 A JP H10100945A
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徹 橋村
Yoshihaya Imamura
美速 今村
Takahito Fujii
孝人 藤井
Katsuhiko Inoue
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 衝突安全性が優れているとともに、結節部材
を使用せずに、溶接時の形材のセッティング性を高め、
溶接熱影響による形材同士の変形を防止し、軽量化及び
製造コスト低減を図ることができると共に、フレーム全
体の剛性も優れた貨物自動車キャビンのフレーム構造体
を提供する。 【解決手段】 フレーム構造体1は、前部フレーム10
と、側部フレーム20と、床部フレーム30と、後部フ
レーム40と、天井フレーム50とを有する。前部フレ
ーム10は、第1前部クロスメンバ11と、第1の前部
結合メンバ12と、第1前部クロスメンバ11の前方の
第2前部クロスメンバ13と、第2前部クロスメンバと
平行に配置された第3前部クロスメンバ14と、第1前
部クロスメンバ11と第2前部クロスメンバ13とを連
結するブラケット15と、第2前部クロスメンバ13と
第3前部クロスメンバ14を連結する第2の前部結合メ
ンバ16とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミニウム又は
アルミニウム合金(以下、総称してアルミニウム材とい
う)からなる角筒状の形材を溶接して構成されるトラッ
ク等の貨物自動車キャビンのフレーム構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来トラック等の自動車及び輸送機等の
車体は、プレス成形した鋼板端部を折り重ねて、その部
分を抵抗スポット溶接によって接合して補強している。
このようにして組み立てられたモノコック構造がトラッ
ク等の一般的な車体構造である。
【0003】しかし、この方法は、組立の自動化が容易
であるという利点はあるものの、重ね部分が多く、構造
形成上、無駄な部分がかなりあり、スリムでないことに
加え、成形部材の形状が複雑で重量の増加も生じるとい
う欠点がある。
【0004】これに対し、アーク溶接及びビーム溶接に
より、突き合わせて溶接すれば、構造的にスリムとなる
ものの、溶接前の部材の突合せ精度によって、溶接品質
が大きく影響する。例えば、部材間にギャップが生じる
と溶接品質が著しく低下する。このため、部材を押さえ
て組み立て状態に保持するための治具が必要であり、ま
た部材自体も高精度の機械加工が必要である。従って、
組立の自動化が困難である。
【0005】また、近時、車体の軽量化のために、車体
をアルミニウム合金材で製作しようとする試みがなされ
ている。この場合に、アルミニウム材はスポット溶接性
が低く、モノコック構造においては、数千点の溶接をす
る必要があるが、その場合に電極の消耗が大きいという
難点がある。また、板材の成形性もアルミニウム材は鋼
材よりも悪いという難点がある。
【0006】そこで、トラック等の自動車及び輸送機等
の車体を中空のパイプ状フレームにより支持するスペー
スフレーム構造が提案されている。図32は、一般のト
ラックに適用されるものとして提案されたスペースフレ
ーム構造を示す模式図である。図32に示すように、角
筒状のアルミニウム材製形材61を、トラックのキャビ
ンの形状に組み立て、各角筒状形材61同士を溶接によ
り接合して形材61同士が固着される。これにより、所
謂スペースフレーム構造が形成され、このスペースフレ
ーム60を覆うように構造板が取り付けられて自動車ボ
ディが完成する。
【0007】しかし、乗用自動車においては、スペース
フレーム構造体が公知であるものの、トラックキャビン
については、アルミニウム材によるスペースフレーム構
造は概念として提案されているだけで、未だ実用化され
ていない。即ち、従来のトラックキャビンは前述のモノ
コック構造を有するものが現状の技術である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この鋼
板を使用したモノコック構造には、以下に示す欠点があ
る。トラックの衝突においては、トラック全高に対し、
背が低い乗用車との正面衝突では、シャーシ上に設置さ
れるキャビンは大きな損傷を受けず、またトラックのメ
インフレームであるシャーシフレームがその衝突を吸収
するため、キャビンにおいては衝突エネルギの吸収を考
慮する必要性が薄い。しかし、トラック同士又はトラッ
クと電柱若しくは建造物との衝突では、キャビンに直接
衝突力が作用するが、この運転席が圧迫されるような衝
突に対して、従来のトラックキャビンはその安全性を考
慮したものになっていない。キャビンは本来エンジン及
びサスペンション等の動力部品を支持する必要がないた
め、強度上比較的弱い部分であり、また、現在、構造
上、トラックには乗用車のようなエンジン格納用の前部
ボンネットが存在しないものが主流であり、このボンネ
ットで衝突エネルギを吸収することもできず、衝突安全
性が低いという難点がある。近時、このようなトラック
同士の衝突に対する安全性の向上の要求が高まってい
る。
【0009】また、トラックにおいては、過積載規制の
強化が図られており、この観点からも車両全体の軽量化
が要望されている。このため、トラックキャビンにおけ
るアルミニウム材の使用が要望されているが、前述のご
とく、アルミニウム材を使用してモノコック構造のキャ
ビンを製造しようとする場合は種々の欠点がある。
【0010】従来、乗用車においては、スペースフレー
ム構造が実現されているが、アルミニウム材製角筒状形
材を使用して自動車の車体フレームを組み立てる場合に
は、鋳鍛造により製造した結節部材を介して形材同士を
結合する方法が採用されている(特開昭60−1353
75号公報)。
【0011】しかしながら、この従来技術においては、
結節部材の形状が複雑であり、溶接点数及び部品点数が
多くなるため、製造コストが高くなるという欠点があ
る。また、結節部材を使用するため、重量が増加する。
【0012】そこで、本願出願人は、結節部材を使用せ
ずに、形材同士を直接溶接接合する溶接構造物の製造方
法を提案した(未公開:特願平8−143152号)。
この技術においては、形材同士を直接溶接接合した状態
で良好な溶接部を得るために、溶接ビードに対して左右
対称形状となるように、形材の端部を結合角度(形材同
士がなす角度)に応じて斜めに切断して突き合わせるも
のである。
【0013】しかし、この形材端部を斜めに切断して接
合する場合、以下のような作業上の問題点がある。先
ず、枠状のフレーム等を組み立てるとき、所定の角度で
突き合わせてセッティングし、クランプによる固定又は
溶接による仮止めを実施するが、結合角度が所定の角度
に一致しにくく、また突合せ部がずれやすい。このた
め、作業に時間と手間がかかるという難点がある。従っ
て、生産性が低く、製造コストの上昇をもたらす。
【0014】上述のごとく、トラックキャビンは乗用車
のように衝突エネルギ吸収体として機能するフロントボ
ンネットが存在しないため、キャビン構造体自体で衝突
安全性を具備する必要があり、また軽量化が強く要望さ
れ、更に製造コストの上昇を回避する必要があるため、
乗用車にて公知のスペースフレーム構造をそのまま適用
することはできない。現に、トラックにおいて、そのス
ペースフレーム構造の概念自体は提案されているもの
の、未だ実用化されていない。
【0015】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、それ自体にエネルギ吸収性を具備して衝突
安全性が優れているとともに、結節部材を使用せずに、
溶接時の形材のセッティング性を高めて作業性が向上
し、溶接熱影響による形材同士の変形を防止して寸法精
度を向上させることができ、軽量化及び製造コスト低減
を図ることができると共に、フレーム全体の剛性も優れ
た貨物自動車キャビンのフレーム構造体を提供すること
を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係る貨物自動車
キャビンのフレーム構造体は、アルミニウム又はアルミ
ニウム合金の形材を複数個溶接接合して得られる貨物自
動車キャビンのフレーム構造体において、キャビン前部
の前部フレームと、キャビンの両側部の1対の側部フレ
ームと、キャビン床部の床部フレームと、キャビン後部
の後部フレームと、キャビン天井を構成する天井フレー
ムとを有し、前記前部フレームは、前記1対の側部フレ
ームの前端部間に連結された第1前部クロスメンバと、
前記1対の側部フレームの前端部に夫々固定されキャビ
ン高さ方向に延びる1対の第1の前部結合メンバと、前
記第1前部クロスメンバの前方に第1前部クロスメンバ
と平行に配置されその両端部が前記1対の第1の前部結
合メンバに夫々連結された第2前部クロスメンバと、こ
の第2前部クロスメンバから高さ方向に離隔し第2前部
クロスメンバと平行に配置されその両端部が前記1対の
第1の前部結合メンバに夫々連結された第3前部クロス
メンバと、前後方向に延出して前記第1前部クロスメン
バと第2前部クロスメンバとを連結するブラケットと、
前記第2前部クロスメンバから斜め前方に第3前部クロ
スメンバまで延出して両者を連結する第2の前部結合メ
ンバとを有することを特徴とする。
【0017】本発明においては、キャビン前部に前部フ
レームを有する。この前部フレームは、車体の幅方向に
延びる第1乃至第3前部クロスメンバが相互に前後方向
に離隔して配置され、第1前部クロスメンバ及び第2前
部クロスメンバがブラケットにより相互に連結され、更
に第2前部クロスメンバ及び第3前部クロスメンバが第
2の前部結合メンバにより連結され、第2前部クロスメ
ンバ及び第3前部クロスメンバの両端部が第1の前部結
合メンバに連結されているので、衝突時には第2前部ク
ロスメンバ及び第3前部クロスメンバが、車体の外部に
設けられる通常のバンパとは別にバンパとして機能し、
その衝突エネルギを前記ブラケットの変形により吸収す
る。このため、乗用車のようにボンネットがないトラッ
クにおいても、キャビンに直接作用する衝突エネルギを
十分に吸収することができ、衝突安全性が極めて高い。
【0018】また、請求項2のように、前記前部フレー
ムが、第3前部クロスメンバと平行に前記第1前部クロ
スメンバの前方に配置された1又は複数の第4前部クロ
スメンバを有する場合は、更にその衝突安全性を高める
ことができると共に、キャビン全体の剛性を高めること
ができる。
【0019】更に、請求項3のように、前記側部フレー
ムが、キャビンのドア枠及び車輪の輪郭形状に沿って形
成された枠状部と、この枠状部内で高さ方向に掛け渡さ
れた補強メンバとを有し、前記枠状部は、車体前後方向
に延びる前後サイドメンバと、車体高さ方向に延びる上
下サイドメンバとを有し、少なくとも前記前後サイドメ
ンバは断面が日形の角筒状形材である場合は、キャビン
の剛性を高めることができ、これにより、衝突時にキャ
ビンが変形することを抑制でき、乗員の空間を確保する
ことができる。
【0020】これは、前記床部フレームが、前記1対の
側部フレーム間を連結する1又は複数個の床部クロスメ
ンバと、前記後部フレームと前記前部フレームの第3ク
ロスメンバとの間を連結する1又は複数個の床部サイド
メンバとを有する場合、前記後部フレームが、前記1対
の側部フレームの後端部間を連結する1又は複数個の後
部クロスメンバを有する場合、前記天井フレームが、前
記1対の側部フレームの上端部間を連結する天井クロス
メンバを有する場合も同様である。
【0021】特に、天井フレームは転倒時のキャビンの
破壊も防止できる。また、後部フレームは後方からの衝
突又は荷物の飛び出しに対してキャビンの変形を防止
し、安全性を高めることができる。
【0022】そして、前記メンバを角筒状形材で構成
し、前記各メンバ同士を、接合用部材により位置決めし
て溶接接合することにより、溶接時の各メンバのセッテ
ィング作業性を向上させ、接合精度を向上させることが
でき、しかも、結節部材のようなものを使用しないの
で、重量の増加は極めて少なく、製造コストも低い。
【0023】この場合に、接合用部材として具体的に
は、前記メンバのうち、その端面を相互に突き合わせて
この突合せ部を溶接して連結されるものは、突き合わせ
部接合用部材により位置決めされて溶接接合されてお
り、この突き合わせ部接合用部材は、前記メンバ同士が
所定の角度で突き合わされたときにその180°以下の
角度をなして交差する側板の外面又は内面に倣う角度決
め部と、この角度決め部から分岐して延出し角度決め部
との間で夫々前記メンバを挟んで係止する第1及び第2
の係止部とを有するものであることが好ましい。そし
て、前記第1及び第2の係止部の端部間を連結する連結
部を有することにより、接合部を補強することができ
る。
【0024】一方、前記メンバのうち、L字形をなして
接合されるものは、L字接合用部材により位置決めされ
て溶接接合されており、このL字接合用部材は、底面と
その両側面からなる断面コ字形をなし前記形材を嵌合す
る複数個の嵌合部を有するものであり、前記嵌合部のう
ち少なくとも2つは、底面及び両側面が相互に平行であ
るか、又は前記嵌合部のうち少なくとも2つは、一方の
底面と他方の底面とが直交し、一方の側面と他方の側面
とが直交し、一方の底面と他方の側面とが平行であり、
一方の側面と他方の底面とが平行であることが好まし
い。
【0025】上述の接合用部材はいずれも断面が均一な
形状を有しているので、押出成形により低コストで製造
することができる。
【0026】また、前記ブラケットは、前記第1前部ク
ロスメンバを嵌合する断面コ字形の第1嵌合部と、前記
第2前部クロスメンバを嵌合する断面コ字形の第2嵌合
部と、前記第1及び第2嵌合部を連結するビームとを有
し、前記第1及び第2嵌合部は夫々前記第1及び第2前
部クロスメンバにリベットにより機械的に接合されてお
り、前記ビームにはスポット溶接により軟化部が形成さ
れていることが好ましい。
【0027】このように、ブラケットが第1及び第2嵌
合部により前部クロスメンバに連結されていることによ
り、それ自体押出成形により製造できるため、製造コス
トが低くなると共に、位置決め及び組立性が優れてい
る。また、ブラケットと前部クロスメンバとは溶接では
なく、リベットにより機械的に接合されているので、接
合部においては溶接熱影響を受けておらず、十分な強度
を有する。このため、衝突時には、この接合部ではな
く、ブラケットのビーム部分で変形し、衝突エネルギを
吸収することができる。これはビームにスポット溶接に
より点状軟化部を形成しておくことにより更にビームの
みの変形を促進することができ、衝突安全性を向上させ
ることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について、
添付の図面を参照して具体的に説明する。図1は本発明
のトラックキャビンのフレーム構造体1を示す斜視図で
ある。このフレーム構造体1はアルミニウム又はアルミ
ニウム合金の形材を複数個溶接接合して得られるもので
ある。この形材は断面が正方形又は日形の各筒材であ
る。このフレーム構造体1は、キャビン前部の前部フレ
ーム10と、キャビンの両側部の1対の側部フレーム2
0と、キャビン床部の床部フレーム30と、キャビン後
部の後部フレーム40と、キャビン天井を構成する天井
フレーム50とを有する。
【0029】前部フレーム10においては、1対の側部
フレーム20の前端部間に、第1前部クロスメンバが連
結されており、また1対の側部フレーム20の前端部
に、キャビン高さ方向に延びる1対の第1の前部結合メ
ンバ12が夫々固定されている。第1前部クロスメンバ
11の前方には第1前部クロスメンバ11と平行に第2
前部クロスメンバ13が配置されており、その両端部は
1対の第1の前部結合メンバ12に連結されている。第
3の前部クロスメンバ14は第2前部クロスメンバ13
から車体高さ方向に離隔して第2前部クロスメンバ13
と平行に配置されており、その両端部は1対の第1の前
部結合メンバ12に連結されている。ブラケット15は
車体前後方向に延出して第1前部クロスメンバ11と第
2前部クロスメンバ13とを連結する。また、1対の第
2の前部結合メンバ16は、第2前部クロスメンバ13
から斜め前方に第3前部クロスメンバ14まで延出して
両者を連結するが、この各第2前部結合メンバ16は斜
め下方に延びるメンバ16aと、垂直に延びるメンバ1
6bとが連結されたものである。
【0030】なお、前部フレーム10としては、更に、
1又は複数の第4前部クロスメンバ(図示せず)を、第
3前部クロスメンバと平行に前記第1前部クロスメンバ
の前方に配置してもよい。
【0031】側部フレーム20は、キャビンのドア枠及
び車輪の輪郭形状に沿って形成された枠状部21と、こ
の枠状部21内で高さ方向に掛け渡された補強メンバ2
2とを有する。そして、枠状部21は、車体前後方向に
延びる前後サイドメンバ25,26,27と、ルーフサ
イドメンバ23,24と、車体高さ方向に延びる上下サ
イドメンバ28,29とを有する。前後サイドメンバ2
5,26,27は必要に応じて衝突安全性を高めるため
に断面形状を日形とすることができる。
【0032】床部フレーム30は、1対の側部フレーム
間を連結する2本の床部クロスメンバ31,32と、後
部フレーム40と前部フレーム10の第3クロスメンバ
14との間を連結する2本の床部サイドメンバ33,3
4とを有する。この床部サイドメンバ33,34の断面
形状を日形とすることにより、前部の衝突安全性が飛躍
的に高まる。
【0033】後部フレーム40は、1対の側部フレーム
20の後端部間を連結する3本の後部クロスメンバ4
1,42、43と、後部クロスメンバ41、42間を連
結する後部上下メンバ44、45,46,47と、後部
クロスメンバ42,43間を連結する上下クロスメンバ
48とを有する。
【0034】天井フレーム50は、1対の側部フレーム
20の上端部の1対のメンバ23,24間を連結する3
本の天井クロスメンバ51,52,53を有する。
【0035】これらのメンバは押出成形により製造され
た角筒状形材であり、前記各メンバ同士は、接合用部材
により位置決めされて溶接接合されている。また、メン
バ13,14,24,26,33,3451,52,5
3は押出成形後に、例えばマルチベンダーにより曲げ加
工されている。
【0036】次に、接合用部材について具体的に説明す
る。図2は接合用部材の第1の実施例を示す図であり、
(a)は斜視図、(b)は断面図である。この接合用部
材は、図1に示すメンバ16aと、メンバ16bとの接
合部Aに使用されるものである。メンバ16a,16b
を構成する角筒状の第1のアルミニウム材製形材101
と、第2のアルミニウム材製形材102とがその端面を
長手方向に傾斜させて切断されている。そして、両形材
101、102をその端面で突き合わせると、形材10
1、102は所定の角度をなして交差する。
【0037】本実施例の接合用部材103は、前記結合
角度で屈曲した帯板状の角度決め部104と、この角度
決め部104から両端部方向に延出した第1及び第2の
係止部105、106とを有する。角度決め部104は
形材101、102の180°以下の角度をなして交差
する側板の外面、即ち、形材の内角側側板の外面にあて
がわれて倣う面を有する。一方、各係止部105、10
6はこの角度決め部104からL字形に、角度決め部1
04の両端部方向に延出し、角度決め部104と平行な
面を有する。そして、この係止部105、106と角度
決め部104との間の間隙に形材101、102の内角
側側板の端部が嵌合されるようになっている。
【0038】このように構成された接合用部材103を
使用し、図2に示すように、形材101、102の突合
せ端部を接合用部材103の係止部105、106内に
嵌入する。これにより、形材101、102がその結合
角度を所定角度に一致させて配置される。そこで、形材
101、102の両側面の突合せ線と、外角側の突合せ
線とを溶接接合する。また、形材101、102の内角
側においては、接合用部材103の角度決め部104の
4辺縁部と、形材101、102の内角側側板の外面と
を溶接接合する。これにより、形材101、102が所
定の角度をなして接合される。
【0039】本実施例においては、接合用部材103を
使用することにより、形材101、102の端面がその
長手方向に対して傾斜していても、容易に両者を位置決
めすることができると共に、両者の結合角度を所定角度
に高精度で一致させることができる。しかも、このセッ
ティング作業が極めて容易である。また、形材101、
102はその内角側側板が接合用部材103に支持され
ているので、溶接時に、形材101、102のなす角度
が内角側に変化してしまうことがない。また、形材の内
角側部分については、従来のようなすみ肉溶接が不要と
なり、この部分は接合用部材103の角度決め部104
の縁部と形材との間で溶接接合されるので、局部的に弱
い部分が生じることを防止でき、これにより、接合部の
強度を向上させることができる。
【0040】次に、図3の断面図及び図4の平面図を参
照して本発明の第2の実施例について説明する。本実施
例の接合用部材107も接合部Aに使用されるものであ
り、形材101、102の内角側側板の内面に倣う部分
108a,108bを有する角度決め部108と、倣い
部分108a、108bから接合用部材107の長手方
向に延出する第1及び第2の係止部109、110とを
有する。本実施例の接合用部材107は、倣い部分10
8a,108b間を結ぶ内側板108cと、この内側板
108cと平行の外側板108dと、これらの内側板1
08cと外側板108dとをその中央部で連結する連結
板108eと、倣い部分108a、108bと外側板1
08dとを連結する連結板108f、108g及び連結
板108h、108iとを有する。
【0041】本実施例においては、形材101、102
の内角側の側板の接合端部を、内角側側板の内面に倣い
部分108a,108bを接触させて、係止部109、
110と倣い部分108a,108bとの間の間隙に嵌
合する。図5はこの形材101、102を接合用部材1
07を利用して連結した状態を示す図である。これによ
り、形材101、102が所定の結合角度をなして配置
される。その後、係止部109、110の縁部と形材1
01、102の内角側側板とを溶接により接合し、形材
101、102の両側板及び外角側側板の接合線を溶接
接合する。
【0042】本実施例においては、角度決め部108が
形材101、102の内角側側板の内面に接触し、これ
に倣う。この場合に、角度決め部108の倣い部分10
8a、108bの背面に連結板108f、108g及び
連結板108h、108iが垂直に固定され、更に各連
結板108f,108g,108h,108iは連結板
108eと共に、外側板108dに固定されているの
で、本実施例の角度決め部108の剛性が高い。このた
め、溶接時の熱の影響を受けた場合に、その変形が防止
される。
【0043】図7は、図2に示す実施例の場合の溶接部
を示す。この溶接部111において、形材の側板が熱影
響を受けて軟化し、軟化部112が生じやすい。しか
し、図3乃至5に示す本実施例のように、角度決め部1
08が高剛性の構造を有していると、接合用部材107
自体が補強されて変形しにくいものになると共に、図6
に示すように、溶接部111の熱は連結板108f乃至
108iを介して逃げ、形材101、102に対する熱
影響部は小さいものとなり、その軟化が防止される。な
お、本実施例も、図2に示す実施例と同様の効果を奏す
ることはいうまでもない。
【0044】次に、図8乃至10を参照して本発明の第
3の実施例について説明する。本実施例の接合用部材
は、メンバ23とメンバ29との接合部B及びメンバ2
9とメンバ25との接合部Bのように、角筒状形材が垂
直に交差する接合部に使用される。図8は断面図、図9
は側面図、図10は形材を接合した状態を示す図であ
り、図8乃至10において、図3乃至5と同一機能を有
するものには同一符号を付してその詳細な説明は省略す
る。本実施例は形材101、102が90°で交差する
場合のものである。本実施例の接合用部材113は角度
決め部108の内側板108cと、外側板108dとが
垂直に屈曲している。
【0045】このように、構成された本実施例の接合用
部材113も、第2実施例と同様に形材101、102
を容易に位置決めし、溶接時の変形を確実に防止し、形
材の熱影響を回避することができる。
【0046】上記各実施例の接合用部材は、図2、3、
8に示すように、断面形状が均一であり、このため、押
出加工と切断加工により製造することができるので、こ
の接合用部材を使用することによる溶接構造体の製造コ
ストの上昇は極めて少ない。
【0047】これらの各実施例に示す接合用部材におい
ては、所定の設計結合角度で形材同士を接合することが
できると共に、そのセッティング作業が容易である。ま
た、本実施例においては、接合用部材と形材の内角側側
板とを溶接接合するので、従来すみ肉溶接により行って
いた形材の内角側の部分の溶接を回避することができる
ため、溶接時に形材同士の結合角度が変化することを防
止できる。また、このすみ肉溶接を回避することによ
り、構造体として局部的に弱い部分が生じることを回避
でき、結果として接合部全体の強度を向上させることが
できる。また、角度決め部の構造として、連結板等を設
けた高剛性の構造にし、接合用部材を補強することによ
り、溶接熱影響による形材の軟化を防止することができ
る。
【0048】図11は接合用部材の第4実施例を示す断
面図、図12はその側面図、図13は本実施例の接合用
部材により形材を連結した状態を示す正面図である。角
筒状の第1のアルミニウム材製形材201と、第2のア
ルミニウム材製形材202とがその端面を長手方向に傾
斜させて切断されている。そして、両形材201、20
2をその端面で突き合わせると、形材201、202は
所定の角度(図示例は90°)をなして交差する。この
所定の角度が結合角度である。そして、形材201、2
02の内角側側板に本実施例の接合用部材211が取り
付けられる。なお、内角側側板とは形材201、202
における180°以下の角度をなして交差する側の側板
である。
【0049】本実施例の接合用部材211は、前記結合
角度で屈曲する角度決め部208を有し、この角度決め
部208は形材201、202の内角側側板の内面に倣
う部分208a,208bを有する。そして、角度決め
部208は、倣い部分208a,208b間を結びその
中央部90°に屈曲する内側板208cと、この内側板
208cと平行で同様に90°に屈曲する外側板208
dと、これらの内側板208cと外側板208dとをそ
の中央部の屈曲部で連結する連結板208eと、倣い部
分208a、208bと外側板208dとを連結する連
結板208f、208g及び連結板208h、208i
とを有する。
【0050】また、接合用部材211の第1及び第2の
係止部209、210は、角度決め部208の内側板2
08cから倣い部分208a、208bに平行にその先
端部側に延出する第1及び第2の係止部209、210
を有する。即ち、各係止部209、210はこの角度決
め部8の内側板208cからその延長上に、角度決め部
208の両端部方向に延出しており、角度決め部8の倣
い部分208a、208bと平行な面を有する。そし
て、この係止部209、210と角度決め部208の倣
い部208a、208bとの間の間隙に形材201、2
02の内角側側板の端部が嵌合されるようになってい
る。
【0051】更に、係止部209、210の先端は相互
に連結板212により連結されている。従って、連結板
212は形材201、202と45°の角度をなして交
差する。この連結板212の中央部と、内側板208c
の中央屈曲部との間は第2連結板213により連結され
ており、従って、この第2連結板213は連結板208
eの延長上に位置する。
【0052】このように構成された接合用部材211を
使用し、図13に示すように、形材201、202の突
合せ端部における内角側側板を接合用部材211の係止
部209、210内に嵌入する。即ち、形材201、2
02の内角側の側板の接合端部を、この内角側側板の内
面に倣い部分208a,208bを接触させて、係止部
209、210と倣い部分208a,208bとの間の
間隙に嵌合する。これにより、形材201、202がそ
の結合角度を所定角度に一致させて配置される。そこ
で、形材201、202の両側面の突合せ線と、外角側
の突合せ線とを溶接接合する。また、形材201、20
2の内角側においては、接合用部材211の第1及び第
2係止部209、210の辺縁部と、形材201、20
2の内角側側板の外面とを溶接接合する。これにより、
形材201、202が所定の角度をなして接合される。
【0053】本実施例においては、接合用部材211を
使用することにより、形材201、202の端面がその
長手方向に対して傾斜していても、容易に両者を位置決
めすることができると共に、両者の結合角度を所定角度
に高精度で一致させることができる。しかも、このセッ
ティング作業が極めて容易である。また、形材201、
202はその内角側側板が接合用部材211に支持され
ているので、溶接時に、形材201、202のなす角度
が内角側に変化してしまうことがない。また、形材の内
角側部分については、従来のようなすみ肉溶接が不要と
なり、この部分は接合用部材211の角度決め部208
の縁部と形材201、202との間で溶接接合されるの
で、局部的に弱い部分が生じることを防止でき、これに
より、接合部の強度を向上させることができる。
【0054】また、本実施例においては、角度決め部2
08が形材201、202の内角側側板の内面に接触
し、これに倣う。この場合に、角度決め部208の倣い
部分208a、208bの背面に連結板208f、20
8g及び連結板208h、208iが垂直に固定され、
更に各連結板208f,208g,208h,208i
は連結板208eと共に、外側板208dに固定されて
いるので、本実施例の角度決め部208は剛性が高い。
そして、この角度決め部208は係止部209、210
と形材201、202との間の溶接接合時に、裏当材と
して機能する。このように、剛性が高い角度決め部20
8が裏当材として機能するため、形材201、202は
溶接時の熱の影響を受けた場合に、その変形が防止され
る。
【0055】更に、本実施例においては、第1及び第2
係止部209、210の端部間を連結板212が連結す
ると共に、この連結板212と内側板208cとの間を
連結板213が連結している。そして、この連結板21
2の両縁部は形材201、202と溶接接合されている
ので、これらの連結板212、213は形材201、2
02の接合部の補強材として機能する。
【0056】このため、本実施例の接続用部材211
は、形材201、202のセッティングを容易にするだ
けではなく、接合部の補強部材となっており、角度決め
部208の剛性が高いことと相まって、形材201、2
02の接合強度を著しく高めている。
【0057】また、上記実施例の接合用部材211は、
図11に示すように、断面形状が均一であり、このた
め、押出加工と切断加工により製造することができるの
で、この接合用部材を使用することによる溶接構造体の
製造コストの上昇は極めて少ない。
【0058】なお、上記実施例においては、接合用部材
211は、角度決め部208が形材201、202の内
角側側板の内面に倣い、第1及び第2係止部209、2
10が外面に接触するという構造を有する。従って、形
材201、202の外側に露出しているのは、係止部2
09、210であって、角度決め部208は形材20
1、202の内部にある。
【0059】しかし、本発明は上記実施例に限らず、角
度決め部208の倣い部分208a、208bが形材2
01、202の内角側側板の外面に倣い、係止部が内面
に接触するような形状であってもよい。しかし、この場
合は、補強部材として機能する連結板209、210は
係止部209、210の端部間を連結するのではなく、
形材201、202の外部に露出している角度決め部の
端部同士を連結するような形状にする。これにより、角
度決め部の端部と、形材外面とを溶接接合した場合に、
補強部材として機能させるべき連結板は、形材の内角側
側板の外面に直接溶接接合されたことになり、補強部材
として充分に機能する。いずれにしても、補強部材とし
ての連結板は形材の内角側に配置される。
【0060】なお、補強部材(連結板209、210)
の形状及び寸法は、その要求される補強の程度に応じて
決めることができる。
【0061】本実施例においては、形材の内角側に補強
部材として連結部を設けたので、この連結部が形材の接
合部を補強する作用を有する。このため、本実施例によ
れば、形材接合部の強度を高めることができ、その補強
の程度も連結部の長さ等の形状を調節することにより、
任意に設計することができ、フレーム設計の自由度が向
上する。
【0062】なお、上記実施例の接合用部材を使用する
ときは、形材201(202)としては以下のように構
成されるものを使用することが好ましい。図14はその
形材201(202)を示す斜視図、図15は同じくそ
の平面図である。形材201(202)はその端面22
5が傾斜しており、突出した側板222と、この側板2
22に平行に対向する側板221と、側板221と側板
222とを連絡する1対の側板223、224とにより
構成されている。そして、側板223、224の先端縁
225は側板221側から側板222側に向けて直線的
に傾斜している。而して、本実施例の形材201(20
2)には、側板221の端部に切り欠き226が形成さ
れている。この切り欠き226はエンドミルを側板22
1の端部から側板221の長手方向に移動させることに
より、形成することができる。このように、切り欠き2
26をエンドミルで形成すれば、極めて容易かつ迅速に
切り欠き226を形成することができる。なお、エンド
ミルで切り欠き226を形成した場合は、切り欠き22
6の終端縁はエンドミルの半径と同一半径で湾曲してい
る。
【0063】こ形材201、202を上述のように構成
された接合用部材211を使用してセッティングする場
合は、先ず、形材201、202の突合せ端部の内角側
側板221を接合用部材211の係止部209、210
内に嵌入する。この場合に、切り欠き226の最奥部が
係止部209の基端部近傍になるまで奥深く形材20
1、202を係止部209、210内に嵌入する。即
ち、形材201、202の内角側の側板221を、この
内角側側板221の内面に倣い部分208a,208b
を接触させ、内角側側板221の切り欠き226を接合
用部材211における係止部209、210の分岐部か
ら内側板8cの中央屈曲部までの領域に位置させるよう
にして、係止部209、210と倣い部分208a,2
08bとの間の間隙に嵌合する。これにより、形材20
1、202がその結合角度を所定角度に一致させて配置
される。
【0064】次に、第5実施例に係る接合用部材につい
て説明する。図16は本実施例を示す正面図、図17は
同じくその平面図、図18は同じくその左側面図、図1
9は図16のAーA線による断面図である。本実施例
は、図1に示すメンバ22とメンバ26との接合部C及
びメンバ51とメンバ24との接合部Cのように、一方
のメンバが他方のメンバの側面に接合される接合部の場
合に有効である。形材301、302、303はいずれ
も角筒状をなし、特に、形材301はその断面形状が
「日」形となるように、断面中央部にその側面間を結ぶ
中央板301aを有する。形材302、303は断面が
正方形である。また、形材301はその上板に矩形の孔
301bが形成されており、この孔301b内に形材3
03が挿入されるようになっている。
【0065】本実施例の接合用部材309は、2つの嵌
合部310、316を有する。底板311は嵌合部31
0の底面と、嵌合部316の底面とを兼ねる。そして、
この底板311の両端部からその表面及び裏面に垂直に
夫々側板312、313及び側板314、315が延出
している。側板312と側板314とは同一面上にあ
り、側板313と側板315とは同一面上にある。そし
て、側板312、314と、側板313、315とは平
行である。このように接合用部材309は断面コ字形の
嵌合部310、316が背中合わせに配置された形状を
有し、その断面形状は底板311と側板312、31
3、314、315との屈曲線の長手方向に均一であ
る。このため、この接合用部材309は押出成形により
製造することができる。
【0066】このように構成された接合用部材309に
おいては、形材301を嵌合部310に形材301の長
手方向が嵌合部310の屈曲線に平行になるように嵌合
する。一方、形材302はその長手方向が嵌合部316
の底板311に垂直になるように嵌合部316に嵌合す
る。また、形材303を形材301の孔301b内にそ
の長手方向を形材301の長手方向に垂直にして挿入
し、形材303の先端部を形材301の中央板301a
に当接させる。
【0067】このようにして、形材301、302を接
合用部材309を利用して位置決めした後、接合用部材
309の側板312、313と形材301の側板とを、
側板312、313の縁部に沿って溶接して接合する。
また、接合用部材309の側板314、315と形材3
02の側板とを、側板314、315の下端縁に沿って
溶接接合する。更に、形材303の側板と形材1の上板
とを溶接接合する。
【0068】これにより、形材301と形材302とが
接合用部材309を介して結合され、形材303が形材
301に結合される。本実施例においては、前述の如
く、接合用部材309が押出成形により製造できるた
め、その製造コストが低い。また、この接合用部材30
9を利用して形材301、302をセッティングするの
で、セッティング作業が極めて容易である。更に、本実
施例では、形材301、302を直接溶接接合するので
はなく、接合用部材309の側板と形材301、302
の側板とを溶接接合するので、形材における熱影響を受
ける部分が分散され、軟化による強度劣化が防止され
る。更にまた、接合用部材309の側板312〜315
を形材301、302の側板に溶接するので、側板によ
る補強効果が得られ、形材301、302を直接溶接接
合する場合に比して、接合部の強度を高めることができ
る。
【0069】図20は第6実施例に係る接合用部材22
1を示す正面図、図21は同じくその平面図、図22は
同じくその左側面図、図23は同じくその右側面図であ
る。本実施例の接合用部材320は底板322を共通に
する嵌合部321、327を有する。この嵌合部321
は底板322と、その底板322の両端部で底板322
から垂直に延出する側板323、324とにより構成さ
れている。また、嵌合部327は底板322と、底板3
22から垂直に延出する側板325、326により構成
されている。そして、側板323、325が同一面であ
り、側板324、326は同一面である。また、側板3
22、323と側板324、326とは平行である。更
に、嵌合部321、327の幅は同一である。
【0070】一方、側板324の外面には、側板33
1、332が側板324に垂直に、且つ側板322に平
行に延びている。この側板324を底面として、側板3
24と、側板331、332とにより、嵌合部330が
構成されている。
【0071】このように、嵌合部321、327は背中
合わせに配置され、嵌合部330は嵌合部321、32
7と、その底面及び側面をいずれも直交させて配置され
ている。しかし、各嵌合部321、327、330の屈
曲線はいずれも平行である。このため、本実施例の接合
用部材も押出成形により製造することができる。
【0072】而して、本実施例においては、図20乃至
23に示すように、形材301を嵌合部321に形材3
01の上面を嵌合部321の底面に接触させて嵌合し、
形材302を嵌合部327に形材302の先端部を嵌合
部327の底面に接触させて嵌合し、形材304を嵌合
部330に形材304の先端部を嵌合部330の底面に
接触させて嵌合する。
【0073】そして、嵌合部321の側板323、32
4と形材301の側板とを側板323、324の縁部で
溶接により接合する。また、嵌合部327の側板32
5、326及び嵌合部330の側板331、332と、
形材302及び形材304とを、各側板の先端縁で溶接
により接合する。これにより、形材301に対し、形材
302及び形材304が直交するようにして各形材が結
合される。本実施例においても、形材の側板と、嵌合部
の側板の縁部とを溶接するので、溶接熱影響部が分散さ
れ、溶接熱影響部による軟化が防止される。
【0074】本実施例においては、嵌合部の側板間の距
離を、形材の横寸法又は縦寸法に合わせて適切に設定す
ることにより、種々の寸法の形材を任意に結合すること
ができる。
【0075】また、2つの形材がねじれの関係にある場
合も、一方の嵌合部の側板と、他方の嵌合部の側板とを
平行ではなく、所定の角度をなすように形成すればよ
い。但し、この接合用部材の場合も、押し出し成形によ
り製造する場合は、各嵌合部の側板と底板との屈曲線
は、いずれも平行にする必要がある。
【0076】図24は第7の実施例に係る接合用部材を
示す正面図、図25はその平面図、図26はその背面
図、図27は左側面図である。本実施例の接合用部材3
40は、図25に示すように、平面視でコ字形をなす嵌
合部341と嵌合部342とが垂直板状の1対のビーム
343a,343bにより連結されている。ビーム34
3aはビーム343bよりも短く、従って、嵌合部34
1と嵌合部342とはその奥行き方向が平行ではなく、
若干相違している。また、図24に示すように、嵌合部
341、342及びビーム343a、343bは嵌合部
341から嵌合部342に向けて上昇するように傾斜し
ており、嵌合部342の方が嵌合部341よりも高い位
置にある。また、クロスビーム344はビーム343a
の一方の端部と、ビーム343bの他方の端部とを対角
線方向に連結するものである。このクロスビーム344
によりビーム343a、343bの強度が向上し、形材
の結合強度を高めることができる。
【0077】このように構成された接合用部材340に
おいては、垂直方向に若干湾曲して延びる形材347を
形材347の側面を嵌合部342の底面に接触させて接
合用部材340の嵌合部342に側方から嵌合する。ま
た、水平方向に延びる形材346を嵌合部341にその
先端面を嵌合部341の底面に当接させて嵌合する。そ
して、嵌合部341、342の側板と、形材346、3
47の側板とを溶接により固定する。また、水平に延び
る形材348をその上面を形材346の先端部下面に接
触させ、形材348の一側面を嵌合部341の底面に接
触させて配置し、形材348と形材346及び嵌合部3
41の底板とを溶接接合する。
【0078】これにより、形材346、347、348
を相互に固定することができる。本実施例においても、
嵌合部の底板と側板との屈曲線はいずれも平行である。
従って、この接合用部材340も押出成形により製造す
ることができる。
【0079】本実施例においては、形材347と形材3
46とはほぼ垂直でねじれの関係にあり、このように、
嵌合部の方向をその屈曲線が平行の条件の下で種々調整
することにより、任意の態様で形材を結合することがで
きる。
【0080】なお、上記各実施例の接合用部材は、図1
8、20、25に示すように、断面形状が均一であり、
このため、押出加工と切断加工により製造することがで
きるので、この接合用部材を使用することによる溶接構
造体の製造コストの上昇は極めて少ない。
【0081】本実施例によれば、所定の設計結合角度で
形材同士を接合することができ、ねじれの関係にある形
材同士も接合することができると共に、そのセッティン
グ作業が容易である。また、本実施例においては、嵌合
部の側板と形材の側板とを溶接接合するので、形材同士
を直接溶接する場合に比して、溶接熱影響部が集中する
ことを防止できると共に、この嵌合部の側板により接合
部が補強され、接合部の信頼性が向上する。
【0082】次に、本発明の実施例に係るフレーム構造
体の前部フレーム10において使用されるブラケット1
5について更に詳細に説明する。図28はブラケット1
5を示す正面図、図29はその平面図、図30はその左
側面図を示す。ブラケット150はスペースフレーム構
造体1の前部フレーム10の第1前部クロスメンバ11
と、この第1のフロントクロスメンバ11の前方に平行
に配置された第2の前部クロスメンバ13と、この第2
の前部クロスメンバ13から斜め下方に延びる第2前部
結合メンバ16aとを連結するものである。
【0083】ブラケット15は断面コ字形の第1嵌合部
410及び第2嵌合部411と、第1及び第2嵌合部間
のビーム412とを有する。ブラケット15の嵌合部4
10、411は底板とこの底板の両端部に立設された側
板とを有し、この底板及び側板からコ字形の断面が構成
される。そして、ビーム412は嵌合部410、411
の底板の両端部同士を連結するように板状をなす。ま
た、嵌合部410、411の側板と底板との屈曲線はい
ずれも相互に平行であり、ブラケットの断面形状はこの
屈曲線の長手方向に均一である。そして、図29に示す
ように、ビーム412の中央には、スポットTIG溶接
により点状軟化部413が形成されている。
【0084】また、第2の嵌合部411の下方に第3の
嵌合部415が設けられている。この第3の嵌合部41
5はその嵌合部の深さ方向が車体の前方下方に傾斜して
いる。 このように構成されたブラケット15において
は、水平に延びる第1前部クロスメンバ11にその側方
から第1嵌合部410を嵌合し、第2嵌合部411に同
様に水平に延びる第2前部クロスメンバ13を側方に嵌
入する。そして、前方下方に延びる前部結合メンバ16
aの上端部を第3嵌合部415に下方から嵌入する。
【0085】そして、断面コ字形の嵌合部の側板と各メ
ンバ11、13、16aの側板とをブラインドリベット
414により接合する。このブラインドリベットとは片
面施工が可能なリベットである。これにより、第1の前
部クロスメンバ11の前方に第2の前部クロスメンバ1
3及び第2前部結合メンバ16aがブラケット15を介
して連結された構造体が得られる。
【0086】本実施例においても、衝撃エネルギの吸収
性が高く、交換が容易で、熱影響による特性の劣化及び
応力腐食割れの虞がない車体のフロントフレーム構造体
が得られる。このように、本実施例においては、前部ク
ロスメンバ11,13を接合するのに、溶接ではなく、
ブラインドリベット414を使用して機械的に接合す
る。このため、溶接熱影響により前部クロスメンバの強
度特性が劣化し、衝突時のエネルギ吸収性に悪影響を及
ぼすことを防止できる。また、前部クロスメンバ11、
13及びブラケット15は、JIS7000系合金では
なく、応力腐食割れの虞がないアルミニウム合金を使用
することができるので、エンジン熱等により高温にさら
されても応力腐食割れが発生することはない。
【0087】また、自動車が衝突した場合には、点状軟
化部413が形成されているので、図31に示すよう
に、ビーム412が優先的に変形して衝撃を吸収する。
このため、車体本体への衝撃力の伝達を軽減することが
できる。
【0088】更に、事故等により、この第2前部クロス
メンバ13が損傷した場合に、ブラケット15はブライ
ンドリベット414により機械的に接合されているた
め、その取り外しが容易であり、補修が容易である。ま
た、ブラケットは屈曲線が全て平行であるため、押出成
形及び切断工程により容易に製造することができ、製造
コストが低い。
【0089】なお、上記実施例の車体前部フレーム10
は、バンパーとして機能する。しかし、これは車体のス
ペースフレームに設けられるものであり、車体の外部に
取り付けられるバンパーとは別のものである。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
衝突時には第2前部クロスメンバ及び第3前部クロスメ
ンバが、車体の外部に設けられる通常のバンパとは別に
バンパとして機能し、その衝突エネルギをブラケットの
変形により吸収するので、乗用車のようにボンネットが
ないトラックにおいても、キャビンに直接作用する衝突
エネルギを十分に吸収することができ、衝突安全性が高
い。
【0091】また、本発明はアルミニウム材によるスペ
ースフレーム構造の貨物自動車用キャビンを実用化する
ことを初めて可能にし、トラック等の貨物自動車のキャ
ビンを軽量化することができると共に、この軽量化した
分だけ貨物積載量の増加が可能であり、輸送能力の向上
につながる。更に、接合用部材及び補強部材の使用によ
り、生産性を高めることができると共に、全体的な剛性
を確保でき、製造コストを低減することができる。更に
また、曲げ加工を多用することにより設計上の自由度を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るトラックキャビンのフレ
ーム構造体を示す斜視図である。
【図2】接合用部材の第1実施例を示す図である。
【図3】接合用部材の第2実施例を示す断面図である。
【図4】同じくその平面図である。
【図5】同じくその形材を接合した状態を示す正面図で
ある。
【図6】同じく本実施例の効果を説明する図である。
【図7】同じく本実施例の効果を説明する図である。
【図8】接合用部材の第3実施例を示す断面図である。
【図9】同じくその側面図である。
【図10】同じくその形材を接合した状態を示す正面図
である。
【図11】接合部材の第4実施例を示す断面図である。
【図12】同じくその側面図である。
【図13】同じくその形材を接合した状態を示す正面図
である。
【図14】形材を示す斜視図である。
【図15】同じくその平面図である。
【図16】第5実施例の接合用部材を示す正面図であ
る。
【図17】同じくその平面図である。
【図18】同じくその左側面図である。
【図19】同じく図16のA−A線による断面図であ
る。
【図20】第6実施例を示す正面図である。
【図21】同じくその平面図である。
【図22】同じくその左側面図である。
【図23】同じくその右側面図である。
【図24】第7実施例を示す正面図である。
【図25】同じくその平面図である。
【図26】同じくその背面図である。
【図27】同じくその左側面図である。
【図28】前部フレーム10の構造を示す正面図であ
る。
【図29】同じくその平面図である。
【図30】同じくその左側面図である。
【図31】衝突時のブラケットの作用を説明する図であ
る。
【図32】トラックとして提案されたスペースフレーム
構造を示す図である。
【符号の説明】
101、102:形材 103、107、113:接合用部材 104、108:角度決め部 105、106、109、110:係止部 111:溶接部 112:軟化部 201、202:形材 208:角度決め部 208a、208b:倣い部分 208c:内側板 208d:外側板 208e〜208i:連結板 209、210:係止部 211:接合用部材 212、213:連結板 225:先端縁 226:切り欠き 301、302、303、304、346、347、3
48:形材 309、320、340:接合用部材 310、316、321、327、330、341、3
42:嵌合部 311、322:底板 312、313、314、315、323、324、3
25、326、331、332:側板 343a、343b、344:ビーム 410、411、415:嵌合部 412:ビーム 413:点状軟化部 414:リベット
フロントページの続き (72)発明者 井上 勝彦 山口県下関市長府港町14番1号 株式会社 神戸製鋼所長府製造所内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム又はアルミニウム合金の形
    材を複数個溶接接合して得られる貨物自動車キャビンの
    フレーム構造体において、キャビン前部の前部フレーム
    と、キャビンの両側部の1対の側部フレームと、キャビ
    ン床部の床部フレームと、キャビン後部の後部フレーム
    と、キャビン天井を構成する天井フレームとを有し、前
    記前部フレームは、前記1対の側部フレームの前端部間
    に連結された第1前部クロスメンバと、前記1対の側部
    フレームの前端部に夫々固定されキャビン高さ方向に延
    びる1対の第1の前部結合メンバと、前記第1前部クロ
    スメンバの前方に第1前部クロスメンバと平行に配置さ
    れその両端部が前記1対の第1の前部結合メンバに夫々
    連結された第2前部クロスメンバと、この第2前部クロ
    スメンバから高さ方向に離隔し第2前部クロスメンバと
    平行に配置されその両端部が前記1対の第1の前部結合
    メンバに夫々連結された第3前部クロスメンバと、前後
    方向に延出して前記第1前部クロスメンバと第2前部ク
    ロスメンバとを連結するブラケットと、前記第2前部ク
    ロスメンバから斜め前方に第3前部クロスメンバまで延
    出して両者を連結する第2の前部結合メンバとを有する
    ことを特徴とする貨物自動車キャビンのフレーム構造
    体。
  2. 【請求項2】 前記前部フレームは、第3前部クロスメ
    ンバと平行に前記第1前部クロスメンバの前方に配置さ
    れた1又は複数の第4前部クロスメンバを有することを
    特徴とする請求項1に記載の貨物自動車キャビンのフレ
    ーム構造体。
  3. 【請求項3】 前記側部フレームは、キャビンのドア枠
    及び車輪の輪郭形状に沿って形成された枠状部と、この
    枠状部内で高さ方向に掛け渡された補強メンバとを有
    し、前記枠状部は、車体前後方向に延びる前後サイドメ
    ンバ及びルーフサイドメンバと、車体高さ方向に延びる
    上下サイドメンバとを有することを特徴とする請求項1
    又は2に記載の貨物自動車キャビンのフレーム構造体。
  4. 【請求項4】 前記床部フレームは、前記1対の側部フ
    レーム間を連結する1又は複数個の床部クロスメンバ
    と、前記後部フレームと前記前部フレームの第3クロス
    メンバとの間を連結する1又は複数個の床部サイドメン
    バとを有し、少なくとも前記床部サイドメンバは断面が
    日形の角筒状形材であることを特徴とする請求項1乃至
    3のいずれか1項に記載の貨物自動車キャビンのフレー
    ム構造体。
  5. 【請求項5】 前記後部フレームは、前記1対の側部フ
    レームの後端部間を連結する1又は複数個の後部クロス
    メンバを有することを特徴とする請求項1乃至4のいず
    れか1項に記載の貨物自動車キャビンのフレーム構造
    体。
  6. 【請求項6】 前記天井フレームは、前記1対の側部フ
    レームの上端部間を連結する天井クロスメンバを有する
    ことを特徴とする請求項1又は5のいずれか1項に記載
    の貨物自動車キャビンのフレーム構造体。
  7. 【請求項7】 前記メンバは角筒状形材であり、前記各
    メンバ同士は、接合用部材により位置決めされて溶接接
    合されていることを特徴とする請求項1ないし6のいず
    れか1項に記載の貨物自動車キャビンのフレーム構造
    体。
  8. 【請求項8】 前記メンバのうち、その端面を相互に突
    き合わせてこの突合せ部を溶接して連結されるものは、
    突き合わせ部接合用部材により位置決めされて溶接接合
    されており、この突き合わせ部接合用部材は、前記メン
    バ同士が所定の角度で突き合わされたときにその180
    °以下の角度をなして交差する側板の外面又は内面に倣
    う角度決め部と、この角度決め部から分岐して延出し角
    度決め部との間で夫々前記メンバを挟んで係止する第1
    及び第2の係止部とを有することを特徴とする請求項7
    に記載の貨物自動車キャビンのフレーム構造体。
  9. 【請求項9】 前記第1及び第2の係止部の端部間を連
    結する連結部を有することを特徴とする請求項8に記載
    の貨物自動車キャビンのフレーム構造体。
  10. 【請求項10】 前記メンバのうち、L字形をなして接
    合されるものは、L字接合用部材により位置決めされて
    溶接接合されており、このL字接合用部材は、底面とそ
    の両側面からなる断面コ字形をなし前記形材を嵌合する
    複数個の嵌合部を有し、前記嵌合部のうち少なくとも2
    つは、底面及び両側面が相互に平行であることを特徴と
    する請求項7に記載の貨物自動車キャビンのフレーム構
    造体。
  11. 【請求項11】 前記メンバのうち、L字形をなして接
    合されるものは、L字接合用部材により位置決めされて
    溶接接合されており、このL字接合用部材は、底面とそ
    の両側面からなる断面コ字形をなし前記形材を嵌合する
    複数個の嵌合部を有し、前記嵌合部のうち少なくとも2
    つは、一方の底面と他方の底面とが直交し、一方の側面
    と他方の側面とが直交し、一方の底面と他方の側面とが
    平行であり、一方の側面と他方の底面とが平行であるこ
    とを特徴とする請求項7に記載の貨物自動車キャビンの
    フレーム構造体。
  12. 【請求項12】 前記ブラケットは、前記第1前部クロ
    スメンバを嵌合する断面コ字形の第1嵌合部と、前記第
    2前部クロスメンバを嵌合する断面コ字形の第2嵌合部
    と、前記第1及び第2嵌合部を連結するビームとを有
    し、前記第1及び第2嵌合部は夫々前記第1及び第2前
    部クロスメンバにリベットにより機械的に接合されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の貨物自動車キャビ
    ンのフレーム構造体。
  13. 【請求項13】 前記ビームにはスポット溶接により軟
    化部が形成されていることを特徴とする請求項12に記
    載の貨物自動車キャビンのフレーム構造体。
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