JPH10100800A - 車両用巻取式荷崩れ防止装置 - Google Patents

車両用巻取式荷崩れ防止装置

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JPH10100800A
JPH10100800A JP28168996A JP28168996A JPH10100800A JP H10100800 A JPH10100800 A JP H10100800A JP 28168996 A JP28168996 A JP 28168996A JP 28168996 A JP28168996 A JP 28168996A JP H10100800 A JPH10100800 A JP H10100800A
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sheet
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pawl
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prevention sheet
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隆男 西田
Takao Hanatani
孝男 花谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の車両用巻取式荷崩れ防止装置では、荷
崩れ防止シートで荷物を覆っても、通常走行時における
振動等により、荷物が荷崩れ防止シートを引出しながら
徐々に移動したり荷崩れしたりして損傷する場合があ
る。 【解決手段】 車両用巻取式荷崩れ防止装置7は、ラチ
ェットホイール31、パウル32、パウル保持機構3
5、クラッチ40等で構成され、巻取軸15上の荷崩れ
防止シート20の巻量が所定量以下になるまで荷崩れ防
止シート20を引出した後に若干巻取らせることによ
り、巻取軸15のシート引出し方向への回転をロックす
るロック機構30を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用巻取式荷崩
れ防止装置に関し、特に、荷崩れ防止シートを巻取軸か
ら引出した後に巻取軸に若干巻取らせることにより、巻
取軸のシート引出し方向への回転をロックするロック機
構を設けたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ハッチバック型,バン型,ワゴン
型等の自動車に適用されている車両用巻取式荷崩れ防止
装置は、巻取り方向へ回転付勢された巻取軸を有する巻
取装置、巻取軸に巻取り可能に取付けられた荷崩れ防止
シート、荷崩れ防止シートの先端部を車体に連結解除可
能に連結する連結機構等で構成され、荷崩れ防止シート
を荷室の荷物を覆うように展開して、荷物が荷崩れした
り移動して損傷するのを防止し、また、荷崩れ防止シー
トを荷室と乗員席側とを仕切るように展開して、荷室の
荷物が乗員席側へ荷崩れするのを防止するように構成し
てある。
【0003】更に、この種の巻取式荷崩れ防止装置に
は、急ブレーキ等の緊急時に、荷崩れ防止シートで覆わ
れた荷物が荷崩れしたり移動して損傷するのを確実に防
止でき、また、荷室の荷物が乗員席側へ飛込むのを確実
に防止できるように、荷崩れ防止シートの急激な引出し
を検知すると、巻取軸から荷崩れ防止シートを引出せな
いようにするロック機構を設けたものが種々実用に供さ
れている。
【0004】例えば、特開平5−44381号公報のロ
ック機構においては、巻取軸から延びる荷崩れ防止ネッ
トを掛け回して上方へ案内し、両端部が巻取装置のケー
シングに形成された上下に細長い軸受孔に摺動自在に嵌
込まれて回転支持された高摩擦のローラ部材を有し、ロ
ーラ部材に大きな負荷が加わってローラ部材が僅かに上
昇すると、ローラ部材の端部の被係合部が軸受孔の上端
部の係合部に係合して、ローラ部材の回転が停止するよ
うになっている。即ち、荷崩れ防止ネットが上方へ急激
に引出されると、ローラ部材に大きな負荷が加わりロー
ラ部材が上昇するため、ローラ部材の回転が停止し、ロ
ーラ部材との摩擦を介して荷崩れ防止ネットの引出しが
阻止されるように構成してある。
【0005】一方、特公平6−2454号公報の巻取式
荷崩れ防止装置においては、巻取装置に巻取られるトノ
カバー及びトノカバーの先端側に一体的に設けられた荷
崩れ防止ネットを有し、荷崩れ防止ネットに続けてトノ
カバーを後方へ引出し、トノカバーの先端部を荷室後部
の車体側に係止して、トノカバー装置としても使用でき
る一方、巻取装置から荷崩れ防止ネットだけを上方へ引
出し、荷崩れ防止ネットの先端部を車体天井側に係止
し、基端部を巻取装置の係止具に係止して、荷崩れ防止
ネットを巻取装置から引出せないようにピンと張った状
態でセットして、荷室の荷物が乗員席側へ荷崩れするの
を防止するように構成してある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特開平5−44381
号公報のロック機構におていは、上記のように、荷崩れ
防止ネットが急激に引出されると、ローラ部材の回転が
停止するために、ローラ部材との摩擦を介して荷崩れ防
止ネットが引出されないようになる。しかし、それ以外
の通常状態では、ロック機構が作動しないため、荷崩れ
防止ネットは巻取方向へ回転付勢された巻取軸により巻
取方向へ引張られるが、その引出しは完全に阻止されな
い。
【0007】それ故、このロック機構を設けた荷崩れ防
止装置では、荷崩れ防止ネットを荷室と乗員席側とを仕
切るように展開しても、通常走行時における振動等によ
り、荷室の荷物が荷崩れ防止ネットを引出しながら乗員
席側へ荷崩れし、また、荷崩れ防止ネットで荷室の荷物
を覆うように構成しても、通常走行時における振動等に
より、荷物が荷崩れ防止ネットを引出しながら徐々に移
動したり荷崩れしたりして損傷する場合がある。
【0008】一方、特公平6−2454号公報の荷崩れ
防止装置においては、荷崩れ防止ネットをピンと張って
巻取装置から引出せないようにセットできるため、急ブ
レーキ等の緊急時は勿論、通常走行時における振動等に
より、荷室の荷物が乗員席側へ荷崩れするのを確実に防
止できるが、荷崩れ防止ネットを展開してセットする作
業、即ち、荷崩れ防止ネットの先端部を車体天井側に係
止し、荷崩れ防止ネットをピンと張った状態で、基端部
を巻取装置の係止具に係止する作業が煩雑であり非常に
大変である。
【0009】本発明の目的は、車両用巻取式荷崩れ防止
装置において、急ブレーキ等の緊急時は勿論通常走行時
における振動等により、荷物が荷崩れしたり移動して損
傷するのを確実に防止すること、荷室の荷物が乗員席側
へ荷崩れするのを確実に防止すること、荷崩れ防止シー
トを簡単にセットできるようにすること、等である。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の車両用巻取式
荷崩れ防止装置は、巻取り方向へ回転付勢された回転可
能な巻取軸を有する巻取装置と、巻取軸に基端部が固定
されて巻取軸に巻取り可能に取付けられた荷崩れ防止シ
ートと、荷崩れ防止シートの先端部を車体に連結解除可
能に連結する連結機構とを備えた車両用巻取式荷崩れ防
止装置において、巻取装置が、巻取軸上の荷崩れ防止シ
ートの巻量が所定量以下になるまで荷崩れ防止シートを
引出した後に若干巻取らせることにより、巻取軸のシー
ト引出し方向への回転をロックするとともに、巻取軸上
の荷崩れ防止シートの巻量が前記所定量以上になるまで
荷崩れ防止シートを巻取らせることにより、巻取軸のシ
ート引出し方向への回転のロックを解除するロック機構
を備えたものである。
【0011】巻取軸上の荷崩れ防止シートの巻量が所定
量以下になるまで荷崩れ防止シートを引出し、連結機構
により荷崩れ防止シートの先端部を車体に連結した後、
荷崩れ防止シートを若干巻取らせる(巻取軸がシート巻
取り方向へ若干回転する)と、ロック機構によって、巻
取軸のシート引出し方向への回転がロックされて、荷崩
れ防止シートを引出せなくなる。巻取軸上の荷崩れ防止
シートの巻量が所定量以下になった際、荷崩れ防止シー
トが巻取軸に若干巻取られない限り、ロック機構は作動
しないので、荷崩れ防止シートを所望長さ引出してセッ
トすることができる。一方、連結機構による荷崩れ防止
シートの先端部と車体との連結を解除し、巻取軸上の荷
崩れ防止シートの巻量が前記所定量以上になるまで荷崩
れ防止シートを巻取らせると、ロック機構による巻取軸
のシート引出し方向への回転のロックが解除され、荷崩
れ防止シートを引出せる状態になる。
【0012】即ち、この車両用荷崩れ防止装置において
は、荷崩れ防止シートを引出してロック機構が作動する
と、荷崩れ防止シートの引出しが完全に阻止されるの
で、荷崩れ防止シートを荷室の荷物を覆うように展開し
てセットすると、急ブレーキ等の緊急時は勿論通常走行
時における振動等によって、荷物が荷崩れしたり移動し
て損傷するのを確実に防止でき、荷室と乗員席側とを仕
切るように荷崩れ防止シートを展開してセットすると、
急ブレーキ等の緊急時は勿論通常走行時における振動等
によって、荷室の荷物が乗員席側へ荷崩れするのを確実
に防止できる。
【0013】連結機構で荷崩れ防止シートの先端部を車
体に連結した際、荷崩れ防止シートが弛んでいると、巻
取り方向へ回転付勢されている巻取軸が荷崩れ防止シー
トを巻取り、荷崩れ防止シートをピンと張った状態にし
ながら、ロック機構が作動して巻取軸のシート引出し方
向への回転をロックする。また、連結機構で荷崩れ防止
シートの先端部を車体に連結した際、荷崩れ防止シート
が弛んでいなければ、連結後荷崩れ防止シートを巻取軸
から少し引出すと、上記同様、荷崩れ防止シートをピン
と張った状態にしながら、ロック機構が作動して巻取軸
のシート引出し方向への回転をロックする。即ち、荷崩
れ防止シートを簡単にセットすることができる。
【0014】また、荷崩れ防止シートを荷室の荷物を覆
うように展開する場合、荷物の姿勢や配置場所によって
は、荷崩れ防止シートにより荷物を移動不能に確実に拘
束できず、通常走行時における振動等により、荷物が荷
崩れ防止シート内において移動する場合があるが、荷物
が移動すると荷崩れ防止シートが弛み、その都度、巻取
軸が荷崩れ防止シートの弛んだ分を巻取るため、次第
に、荷崩れ防止シートにより荷物は確実に拘束されるよ
うになる。
【0015】請求項2の車両用巻取式荷崩れ防止装置
は、請求項1の発明において、前記連結機構が、荷崩れ
防止シートの先端部に設けられたバックル本体と、車両
側に設けられバックル本体に挿入することで連結可能な
タングプレートを有するものである。即ち、バックル本
体とタングプレートとを簡単な操作で連結することがで
きるので、荷崩れ防止シートを展開させ一層簡単にセッ
トすることができる。また、連結機構の連係解除の際、
ロック機構が作動しているために荷崩れ防止シートを引
出すことができないが、タングプレートのバックル本体
への挿入を解除し、荷崩れ防止シートを引出すことなく
簡単に連結機構を連係解除することができる。その他請
求項1と同様の作用を奏する。
【0016】請求項3の車両用巻取式荷崩れ防止装置
は、請求項1又は請求項2の発明において、前記ロック
機構が、巻取軸と一体的に回転するラチェットホイール
と、このラチェットホイールと係合して巻取軸のシート
引出し方向への回転をロックするパウルと、巻取軸上の
荷崩れ防止シートの巻量に応じて作動し巻量が前記所定
量以上ある間パウルをラチェットホイールと係合しない
非係合位置に保持するパウル保持手段と、巻取軸上の荷
崩れ防止シートの巻取が前記所定量以下の状態でさらに
引き続き荷崩れ防止シートを引出すときにパウルを前記
非係合位置に保持するクラッチとを備えたものである。
【0017】荷崩れ防止シートを引出して、巻取軸上の
荷崩れ防止シートの巻量が前記所定量以上ある間、パウ
ル保持手段によりパウルは前記非係合位置に保持される
が、巻取軸上の荷崩れ防止シートの巻量が前記所定量以
下の状態で引き続いて荷崩れ防止シートを引出すとき、
クラッチによりパウルは前記非係合位置に保持される。
即ち、荷崩れ防止シートの引出しが継続している間、パ
ウルはラチェットホイールに係合せず、巻取軸のシート
巻取り方向への回転はロックされない。
【0018】その後、荷崩れ防止シートを若干巻取らせ
る(巻取軸がシート巻取り方向へ回転する)と、クラッ
チでパウルは前記非係合位置に保持されなくなり、パウ
ルがラチェットホイールに係合して、巻取軸のシート引
出し方向への回転がロックされる。荷崩れ防止シートを
巻取らせ、巻取軸上の荷崩れ防止シートの巻量が前記所
定量以上になると、パウル保持手段によりパウルは前記
非係合位置に保持され、巻取軸のシート引出し方向への
回転のロックが解除され、荷崩れ防止シートを引出せる
状態になる。
【0019】この車両用巻取式荷崩れ防止装置において
は、ラチェットホイール、パウル、パウル保持手段、ク
ラッチ等で構成される簡単な構造により、巻取軸上の荷
崩れ防止シートの巻量が所定量以下になるまで荷崩れ防
止シートを引出した後に若干巻取らせることで、巻取軸
のシート引出し方向への回転をロックし、巻取軸上の荷
崩れ防止シートの巻量が前記所定量以上になるまで荷崩
れ防止シートを巻取らせることで、巻取軸のシート引出
し方向への回転のロックを解除するロック機構を構成す
ることができる。即ち、ロック機構を部材数の少ない非
常に簡単な構造で構成でき、製作コスト的にも非常に有
利になる。その他請求項1又は請求項2と同様の作用を
奏する。
【0020】請求項4の車両用巻取式荷崩れ防止装置
は、請求項3の発明において、前記クラッチは、ラチェ
ットホイールに摩擦結合されて所定角度回転可能に設け
られ、荷崩防止シートを引出すときにパウルを前記非係
合位置に保持する第1パウル保持部と、荷崩れ防止シー
トを巻取らせるときにパウルをラチェットホイールと接
触しない位置に保持する第2パウル保持部を有するもの
である。荷崩れ防止シートを引出し、巻取軸とラチェッ
トホイールがシート引出し方向へ回転すると、ラチェッ
トホイールに摩擦結合されたクラッチがシート引出し方
向へ所定角度回転した後停止する。そして、巻取軸上の
荷崩れ防止シートの巻量が前記所定量以下の状態で荷崩
れ防止シートが引出されるとき、第1パウル保持部によ
りパウルが前記非係合位置に保持される。
【0021】巻取軸上の荷崩れ防止シートの巻量が前記
所定量以下の状態で、荷崩れ防止シートを若干巻取らせ
る、即ち、巻取軸がシート巻取り方向へ回転すると、ラ
チェットホイールに摩擦結合されたクラッチもシート巻
取り方向へ回転するため、第1パウル保持部でパウルが
前記非係合位置に保持されなくなり、パウルがラチェッ
トホイールと係合可能な状態になり、巻取軸のシート引
出し方向への回転がロックされる。ロック機構が作動し
た状態で、荷崩れ防止シートを巻取らせると、巻取軸と
ラチェットホイールとともにクラッチがシート巻取り方
向へ回転し、クラッチの第2パウル保持部によりパウル
がラチェットホイールと接触しない位置に保持され、回
転するラチェットホイールとパウルとの接触音を無くす
ことができる。この状態から荷崩れ防止シートの巻量が
所定量以下であれば、シート引出し方向の回転に伴って
クラッチが回転し、第2パウル保持部によるパウル保持
が解除されて、パウルとラチェットホイールが再び係合
状態となる。その他請求項3と同様の作用を奏する。
【0022】請求項5の車両用巻取式荷崩れ防止装置
は、請求項2の発明において、前記タングプレートは、
バックル本体に複数位置で択一的に連結できるように、
荷崩れ防止シートの引出し方向複数箇所に設けられたも
のである。即ち、荷物の大きさ,数,姿勢,配置場所等
に応じて、荷崩れ防止シートを適正な状態に展開させセ
ットできるようになる。その他請求項2と同様の作用を
奏する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ説明する。本実施形態は、ハッチバ
ック型,バン型,ワゴン型等の自動車において、車両の
荷室に積込まれた荷物が荷崩れするのを防止する荷崩れ
防止装置に、本発明を適用した場合の例である。図1に
示すように、本実施形態において、車両用巻取式荷崩れ
防止装置7(以下、荷崩れ防止装置という)を適用した
自動車1には、1対のシート2の後側に、荷物5を積込
める荷室3が設けられている。
【0024】図2〜図5に示すように、荷崩れ防止装置
7は、巻取り方向へ回転付勢された回転可能な巻取軸1
5を有する巻取装置10と、巻取軸15に基端部が固定
されて巻取軸15に巻取り可能に取付けられた荷崩れ防
止シート20と、荷崩れ防止シート20の先端部を車体
に連結解除可能に連結する連結機構25と、巻取軸15
の回転をロックするロック機構30等で構成されてい
る。
【0025】巻取装置10は、上端部にスリット11a
が車幅方向に形成された筒状部材11と、筒状部材11
の左右両端部に固定された1対のケーシングホルダー1
2を有し、巻取軸15は、捩じりバネ(図示略)により
巻取り方向へ回転付勢された状態で、筒状部材11内に
おいて1対のケーシングホルダー12に回転可能に支持
されている。巻取装置10は、1対の後部側シート2の
すぐ後側において、その上端部が車体の床面4上に突出
しないように床面4に取付けられている。尚、巻取装置
10の取付けに際しては、床面4に凹部を設けこの凹部
に巻取装置10を取付けてもよいし、床面4に少なくと
も巻取装置10のスリット11aよりも大きなスリット
を形成し、このスリットから荷崩れ防止シート20を引
出せるようにして、巻取装置10を床面4の下面側に取
付けてもよい。
【0026】巻取軸15に巻取り可能に取付けられた荷
崩れ防止シート20はシート状に構成され、荷崩れ防止
シート20の先端左右両端部には、1対のバックル本体
26が取付けられている。バックル本体26は、連結孔
部を有する板状のタングプレート27を挿入して連結可
能な装置であり、荷室3の床面4上には、左右1対とし
て3対のタングプレート27が、1対のバックル本体2
6に複数位置で択一的に連結できるように、荷崩れ防止
シート20の引出し方向3箇所に設けられている。そし
て、これらバックル本体26とタングプレート27によ
り、前記連結機構25が構成されている。尚、前記荷崩
れ防止シート20はネット状に構成してもよい。
【0027】ロック機構30について説明する。ロック
機構30は、巻取軸15上の荷崩れ防止シート20の巻
量が所定量以下になるまで荷崩れ防止シート20を引出
した後に若干巻取らせることにより、巻取軸15のシー
ト引出し方向への回転をロックするとともに、巻取軸1
5上の荷崩れ防止シート20の巻量が前記所定量以上に
なるまで荷崩れ防止シート20を巻取らせることによ
り、巻取軸15のシート引出し方向への回転のロックを
解除する機構に構成され、巻取装置10の左側のケーシ
ングホルダー12に設けられている。
【0028】図4、図5に示すように、ロック機構30
は、巻取軸15と一体的に回転するラチェットホイール
31、ラチェットホイール31と係合して巻取軸15の
シート引出し方向(図5における反時計回り方向)への
回転をロックするパウル32、巻取軸15上の荷崩れ防
止シート20の巻量に応じて作動し巻量が前記所定量以
上ある間パウル32をラチェットホイール31と係合し
ない非係合位置に保持するパウル保持手段であるパウル
保持機構35、巻取軸15上の荷崩れ防止シート20の
巻量が前記所定量以下の状態で荷崩れ防止シート20を
引出すときにパウル32を前記非係合位置に保持するク
ラッチ40等で構成されている。
【0029】ケーシングホルダー12は、筒部材13と
筒部材13に蓋をする蓋部材14からなり、筒部材13
に形成された孔部13aに、巻取軸15の左端部分が回
転自在に支持され、その端部にラチェットホイール31
が固着されている。パウル32においては、その先端部
がラチェットホイール31と係合する係合部32aに形
成され、その基端部が筒部材13の軸部33に枢支さ
れ、筒部材13の上端部に設けられた板バネ34によ
り、ラチェットホイール31と係合する側へ付勢されて
いる。
【0030】パウル保持機構35は、パウル32に固着
され筒部材13に形成された円弧状の長孔13bを挿通
して右側へ延びる巻量検知部材36を有している。巻量
検知部材36の先端は下方へ屈曲した検知部36aに形
成され、この検知部36aが、前記板バネ34の付勢力
により巻取軸15上の荷崩れ防止シート20の外端面に
当接している。即ち、パウル保持機構35は、巻取軸1
5上の荷崩れ防止シート20の巻量に応じてパウル32
を揺動させて作動し、前記巻量が所定量以上ある間にお
いて、パウル32をラチェットホイール31と係合しな
い非係合位置に保持するように構成してある。
【0031】クラッチ40は、図示していないが、ケー
シングホルダー12又ラチェットホイール31に回転自
在に支持され、リング状の摩擦部材45を介してラチェ
ットホイール31に摩擦結合されている。クラッチ40
にはピン41が左側へ突設され、このピン41の先端部
分を、蓋部材14に略所定角度a(例えばa=40度)
に亙って形成された長孔14aに移動自在に係合させ
て、クラッチ40が所定角度aだけ回転可能に設けられ
ている。
【0032】また、クラッチ40の外端部には、荷崩れ
防止シート20を引出すときにパウル32を前記非係合
位置に保持する第1パウル保持部42と、荷崩れ防止シ
ート20を巻取らせるときにパウル32をラチェットホ
イール31と接触しない位置(非係合位置)に保持する
第2パウル保持部43が、略前記所定角度aあけて形成
され、クラッチ40は、パウル32の係合部32aの下
側に第1パウル保持部42が位置する状態(図7参照)
と、パウル32の係合部32aの下側に第2パウル保持
部43が位置する状態(図6参照)とに亙って回転可能
である。尚、前記ラチェットホイール31、パウル3
2、クラッチ40は合成樹脂材料で構成されているが、
強度を高めるために、ラチェットホイール31、パウル
32は金属製に構成してもよい。
【0033】次に、ロック機構30の詳細な作動説明を
含めて、荷崩れ防止装置7の作用について説明する。図
2に示すように、荷崩れ防止装置7の荷崩れ防止シート
20が全く引出されていない状態のとき、図6に示すよ
うに、巻取軸15上の荷崩れ防止シート20の巻量が所
定量以上あり、ロック機構30においては、パウル32
はパウル保持機構35により前記非係合位置に保持さ
れ、また、クラッチ40の第2パウル保持部43がパウ
ル32の係合部32aの下側に位置している。
【0034】図2状態から、荷室3の荷物5を覆うよう
に荷崩れ防止シート20を引出すと、巻取軸15とラチ
ェットホイール31、及びラチェットホイール31に摩
擦結合されているクラッチ40が、シート引出し方向へ
一体的に回転するが、図7に示すように、クラッチ40
は前記所定角度aだけ回転した後、パウル32の係合部
32aの下側に第1パウル保持部42が位置する状態で
停止する。
【0035】その後、クラッチ40は図7の状態を保持
して、荷崩れ防止シート20が引出されるが、巻取軸1
5上の荷崩れ防止シート20の巻量が所定量以下になる
と、パウル32は、パウル保持機構35により前記非係
合位置へ保持される状態から、クラッチ40の第1パウ
ル保持部42で前記非係合位置へ保持される状態へ移行
する。即ち、巻取軸15上の荷崩れ防止シート20の巻
量が前記所定以下の状態で、荷崩れ防止シート20を引
出すときには、パウル32はクラッチ40の第1パウル
保持部42で、前記非係合位置に保持されることにな
る。
【0036】図3に示すように、荷物5を覆うように荷
崩れ防止シート20を展開させ、連結機構25のバック
ル本体26とタングプレート27を連結すると、巻取軸
15上の荷崩れ防止シート20の巻量が所定量以下にな
っており、その後、荷崩れ防止シート20を若干巻取ら
せる(巻取軸15がシート巻取り方向へ若干回転する)
と、ロック機構30においては、クラッチ40がシート
巻取り方向へ僅かに回転して、図8に示すように、パウ
ル32は第1パウル保持部42で前記非係合位置に保持
されなくなり、板バネ34の付勢力によりパウル32が
ラチェットホイール31と係合可能になり、巻取軸15
のシート引出し方向への回転がロックされて、荷崩れ防
止シート20を引出せなくなる。
【0037】連結機構25により荷崩れ防止シート20
の先端部を車体に連結した際、荷崩れ防止シート20が
弛んでいると、巻取り方向へ回転付勢された巻取軸15
が荷崩れ防止シート20を巻取り、荷崩れ防止シート2
0をピンと張った状態にしながら、ロック機構30が作
動して巻取軸15のシート引出し方向への回転をロック
する。この時、巻取軸15の巻取り方向の回転に伴っ
て、クラッチ40も回転して図9の状態になって、クラ
ッチ40の第2保持部43がパウル32を非係合位置に
保持するので、パウル32とラチェットホイール31と
の接触音(カチカチ音)がしない。また、この状態から
僅かにシート20が引出されると図8の状態になって、
シートの引出し方向の回転を阻止する。また、連結機構
25により荷崩れ防止シート20の先端部を車体に連結
した際、荷崩れ防止シート20が弛んでいなければ、連
結後荷崩れ防止シート20を巻取軸15から少し引出す
と、上記同様、巻取軸15が荷崩れ防止シート20を巻
取り、荷崩れ防止シート20をピンと張った状態にしな
がら、ロック機構30が作動して巻取軸のシート引出し
方向への回転をロックする。
【0038】一方、連結機構25による荷崩れ防止シー
ト20の先端部と車体との連結を解除し、巻取軸15に
荷崩れ防止シート20を巻取らせていくと、巻取軸15
とラチェットホイール31、及びラチェットホイール3
1に摩擦結合されたクラッチ40がシート巻取り方向へ
一体的に回転するが、図9に示すように、クラッチ40
は僅かだけ回転し、クラッチ40の第1パウル保持部4
3がパウル32を押上げて、ラチェットホイール31と
接触しない位置に保持する。続いて、巻取軸15に荷崩
れ防止シート20を巻取らせ、巻取軸15上の荷崩れ防
止シート20の巻量が前記所定量以上になると、パウル
保持機構25によりパウル32が前記非係合位置に保持
されて、ロック機構30による巻取軸15のシート引出
し方向への回転のロックが解除され、荷崩れ防止シート
20を引出せる状態になる。尚、この荷崩れ防止シート
20の巻取時もカチカチ音がしない。
【0039】この荷崩れ防止装置7においては、荷崩れ
防止シート20を引出してロック機構30が作動する
と、荷崩れ防止シート20の引出しが完全に阻止される
ので、荷物れ防止シート20を荷室3の荷物5を覆うよ
うに荷崩れ防止シートを展開してセットすると、急ブレ
ーキ等の緊急時は勿論通常走行時における振動等によっ
て、荷物5が荷崩れしたり移動して損傷するのを確実に
防止できる。しかも、荷物5の姿勢や配置場所によって
は、荷崩れ防止シート20により荷物5を移動不能に確
実に拘束できず、通常走行時における振動等により、荷
物5が荷崩れ防止シート20内において移動する場合が
あるが、荷物5が移動すると荷崩れ防止シート20が弛
み、その都度、巻取軸15が荷崩れ防止シート20の弛
んだ分を巻取りるため、次第に、荷崩れ防止シート20
により荷物5は確実に拘束されるようになる。
【0040】また、連結機構25は、荷崩れ防止シート
20の先端部に設けられたバックル本体26と、車両側
に設けられバックル本体26に挿入することで連結可能
なタングプレート27とを有するので、荷崩れ防止シー
ト20を一層簡単にセットすることができるとともに、
また、連結機構25の連係解除の際、ロック機構30が
作動しているために荷崩れ防止シート20を引出すこと
ができないが、タングプレート27のバックル本体26
への挿入を解除して、荷崩れ防止シート20を引出すこ
となく簡単に連結機構の連係解除することができる。
【0041】更に、荷崩れ防止シート20を引出し、連
結機構25により荷崩れ防止シート20の先端部を車体
に連結すると、荷崩れ防止シート20が弛んでいる部分
を、巻取り方向へ回転付勢された巻取軸15が巻取っ
て、荷崩れ防止シート20をピンと張った状態にしなが
ら、ロック機構30が作動して巻取軸15のシート引出
し方向への回転をロックするので、荷崩れ防止シート2
0を展開し簡単にセットできるようになる。尚、連結機
構25により荷崩れ防止シート20の先端部を車体に連
結した際、荷崩れ防止シート20が弛んでいなくても、
連結後荷崩れ防止シート20を巻取軸15から少し引出
すと、上記同様、荷崩れ防止シート20をピンと張った
状態にしながら、ロック機構30が作動して巻取軸15
のシート引出し方向への回転をロックするので、荷崩れ
防止シート20を展開し簡単にセットできる。
【0042】ロック機構30においては、ラチェットホ
イール31、パウル32、パウル保持機構35、クラッ
チ40等からなる簡単な構造により、巻取軸15上の荷
崩れ防止シート20の巻量が所定量以下になるまで荷崩
れ防止シート20を引出した後に若干巻取らせること
で、巻取軸15のシート引出し方向への回転をロック
し、巻取軸15上の荷崩れ防止シート20の巻量が前記
所定量以上になるまで荷崩れ防止シート20を巻取らせ
ることで、巻取軸15のシート引出し方向への回転のロ
ックを解除する機構を構成できる。即ち、前記ロック機
構30を部材数の少ない非常に簡単な構造で構成でき、
製作コスト的にも非常に有利になる。
【0043】また、ロック機構30のクラッチ40は、
荷崩れ防止シート20を巻取らせるときにパウル32を
ラチェットホイール31と接触しない位置に保持する第
2パウル保持部43を有するので、第2パウル保持部4
3によりパウル32をラチェットホイール31と接触し
ない位置に保持し、荷崩れ防止シート20を巻取らせる
ときのラチェットホイール31とパウル32との接触音
(カチカチ音)を無くすことができる。また、タングプ
レート27は、バックル本体26に複数位置で択一的に
連結できるように、荷崩れ防止シートの引き出し方向3
箇所に設けられているので、荷物5の大きさ,数,姿
勢,配置場所等に応じて、荷崩れ防止シート20を適正
な状態に展開させセットできるようになる。
【0044】次に、別実施形態について図10を参照し
て説明する。別実施形態の荷崩れ防止装置7Aは、荷崩
れ防止シート20を荷室3と乗員席側とを仕切るように
展開するように装備されたものであり、前記実施形態の
荷崩れ防止装置7と同様の構造であるので、同じもには
同一符号を付して説明する。図10に示すように、荷崩
れ防止装置7Aの巻取装置10は、シート2のすぐ後側
において車体の床面4に取付けられ、天井の巻取装置1
0と対向した部位の、1対のバックル本体26と対応す
る位置に、1対のタングプレート27が取付けられてい
る。
【0045】この荷崩れ防止装置7Aにおいては、前記
実施形態同様、荷崩れ防止シート20を引出してロック
機構30が作動すると、荷崩れ防止シート20の引出し
が完全に阻止されるので、荷室3と乗員席側とを仕切る
ように荷崩れ防止シート20を展開してセットすると、
急ブレーキ等の緊急時は勿論通常走行時における振動等
によって、荷室3の荷物5が乗員席側へ荷崩れするのを
確実に防止できる。その他、前記実施形態と同様の作用
・効果を奏する。
【0046】
【発明の効果】請求項1の車両用巻取式荷崩れ防止装置
によれば、巻取装置が、巻取軸上の荷崩れ防止シートの
巻量が所定量以下になるまで荷崩れ防止シートを引出し
た後に若干巻取らせることにより、巻取軸のシート引出
し方向への回転をロックするとともに、巻取軸上の荷崩
れ防止シートの巻量が前記所定量以上になるまで荷崩れ
防止シートを巻取らせることにより、巻取軸のシート引
出し方向への回転のロックを解除するロック機構を備え
たので、荷崩れ防止シートを引出してロック機構が作動
すると、荷崩れ防止シートの引出しが完全に阻止される
ので、荷物れ防止シートを荷室の荷物を覆うように展開
してセットすると、急ブレーキ等の緊急時は勿論通常走
行時における振動等によって、荷物が荷崩れしたり移動
して損傷するのを確実に防止でき、また、荷室と乗員席
側とを仕切るように荷崩れ防止シートを展開してセット
すると、急ブレーキ等の緊急時は勿論通常走行時におけ
る振動等によって、荷室の荷物が乗員席側へ荷崩れする
のを確実に防止できる。
【0047】しかも、荷崩れ防止シートを荷室の荷物を
覆うように展開する場合、荷物の姿勢や配置場所によっ
ては、荷崩れ防止シートにより荷物を移動不能に確実に
拘束できず、通常走行時における振動等により、荷物が
荷崩れ防止シート内において移動する場合があるが、荷
物が移動すると荷崩れ防止シートが弛み、その都度、巻
取軸が荷崩れ防止シートの弛んだ分を巻取りるため、次
第に、荷崩れ防止シートにより荷物は確実に拘束される
ようになる。
【0048】連結機構で荷崩れ防止シートの先端部を車
体に連結した際、荷崩れ防止シートが弛んでいると、巻
取り方向へ回転付勢されている巻取軸が荷崩れ防止シー
トを巻取り、荷崩れ防止シートをピンと張った状態にし
ながら、ロック機構が作動して巻取軸のシート引出し方
向への回転をロックし、連結機構で荷崩れ防止シートの
先端部を車体に連結した際、荷崩れ防止シートが弛んで
いなければ、連結後荷崩れ防止シートを巻取軸から少し
引出すと、上記同様、荷崩れ防止シートをピンと張った
状態にしながら、ロック機構が作動して巻取軸のシート
引出し方向への回転をロックするので、荷崩れ防止シー
トを展開して簡単にセットできる。
【0049】請求項2の車両用巻取式荷崩れ防止装置に
よれば、請求項1と同様の効果を奏するが、連結機構
が、荷崩れ防止シートの先端部に設けられたバックル本
体と、車両側に設けられバックル本体に挿入することで
連結可能なタングプレートを有するので、荷崩れ防止シ
ートを展開して一層簡単にセットできるとともに、連結
機構の連係解除の際、ロック機構が作動しているために
荷崩れ防止シートを引出すことができないが、タングプ
レートのバックル本体への挿入を解除して、荷崩れ防止
シートを引出すことなく簡単に連結機構を連係解除する
ことができる。
【0050】請求項3の車両用巻取式荷崩れ防止装置に
よれば、請求項1又は請求項2と同様の効果を奏する
が、ロック機構が、巻取軸と一体的に回転するラチェッ
トホイールと、このラチェットホイールと係合して巻取
軸のシート引出し方向への回転をロックするパウルと、
巻取軸上の荷崩れ防止シートの巻量に応じて作動し巻量
が前記所定量以上ある間パウルをラチェットホイールと
係合しない非係合位置に保持するパウル保持手段と、巻
取軸上の荷崩れ防止シートが前記所定量以下の状態で引
き続き荷崩れ防止シートを引出すときにパウルを前記非
係合位置に保持するクラッチとを備えたので、ラチェッ
トホイール、パウル、パウル保持手段、クラッチ等で構
成される部材数の少ない簡単な構造により、前記ロック
機構を構成することができ、製作コスト的にも非常に有
利になる。
【0051】請求項4の車両用巻取式荷崩れ防止装置に
よれば、請求項3と同様の効果を奏するが、前記クラッ
チは、ラチェットホイールに摩擦結合されて所定角度回
転可能に設けられ、荷崩防止シートを引出すときにパウ
ルを前記非係合位置に保持する第1パウル保持部と、荷
崩れ防止シートを巻取らせるときにパウルをラチェット
ホイールと接触しない位置に保持する第2パウル保持部
を有するので、第2パウル保持部でパウルがラチェット
ホイールと接触しない位置に保持され、パウルと回転す
るラチェットホイールとの接触音を無くすことができ
る。
【0052】請求項5の車両用巻取式荷崩れ防止装置に
よれば、請求項2と同様の効果を奏するが、前記タング
プレートは、バックル本体に複数位置で択一的に連結で
きるように、荷崩れ防止シートの引出し方向複数箇所に
設けられたものであるので、荷物の大きさ,数,姿勢,
配置場所等に応じて、荷崩れ防止シートを適正な状態に
展開させセットできるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る車両用巻取式荷崩れ防
止装置を装備した自動車の部分切欠き斜視図である。
【図2】車両用巻取式荷崩れ防止装置を装着した荷室の
斜視図である。
【図3】車両用巻取式荷崩れ防止装置(セット時)を装
着した荷室の斜視図である。
【図4】ロック機構の縦断面図である。
【図5】図4のV −V 線断面図である。
【図6】ロック機構(ロック解除時)の作動説明図であ
る。
【図7】ロック機構(ロック解除時)の作動説明図であ
る。
【図8】ロック機構(ロック時)の作動説明図である。
【図9】ロック機構(ロック時)の作動説明図である。
【図10】 別実施形態に係る車両用巻取式荷崩れ防止
装置を装着した荷室の斜視図である。
【符号の説明】
7 車両用巻取式荷崩れ防止装置 10 巻取装置 15 巻取軸 20 荷崩れ防止シート 25 連結機構 26 バックル本体 27 タングプレート 30 ロック機構 31 ラチェットホイール 32 パウル 35 パウル保持機構 40 クラッチ 42 第1パウル保持部 43 第2パウル保持部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻取り方向へ回転付勢された回転可能な
    巻取軸を有する巻取装置と、巻取軸に基端部が固定され
    て巻取軸に巻取り可能に取付けられた荷崩れ防止シート
    と、荷崩れ防止シートの先端部を車体に連結解除可能に
    連結する連結機構とを備えた車両用巻取式荷崩れ防止装
    置において、 前記巻取装置が、巻取軸上の荷崩れ防止シートの巻量が
    所定量以下になるまで荷崩れ防止シートを引出した後に
    若干巻取らせることにより、巻取軸のシート引出し方向
    への回転をロックするとともに、巻取軸上の荷崩れ防止
    シートの巻量が前記所定量以上になるまで荷崩れ防止シ
    ートを巻取らせることにより、巻取軸のシート引出し方
    向への回転のロックを解除するロック機構を備えたこと
    を特徴とする車両用巻取式荷崩れ防止装置。
  2. 【請求項2】 前記連結機構が、荷崩れ防止シートの先
    端部に設けられたバックル本体と、車両側に設けられバ
    ックル本体に挿入することで連結可能なタングプレート
    を有することを特徴とする請求項1に記載の車両用巻取
    式荷崩れ防止装置。
  3. 【請求項3】 前記ロック機構が、巻取軸と一体的に回
    転するラチェットホイールと、このラチェットホイール
    と係合して巻取軸のシート引出し方向への回転をロック
    するパウルと、巻取軸上の荷崩れ防止シートの巻量に応
    じて作動し巻量が前記所定量以上ある間パウルをラチェ
    ットホイールと係合しない非係合位置に保持するパウル
    保持手段と、巻取軸上の荷崩れ防止シートの巻量が前記
    所定量以下の状態でさらに引き続き荷崩れ防止シートを
    引出すときにパウルを前記非係合位置に保持するクラッ
    チとを備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に
    記載の車両用巻取式荷崩れ防止装置。
  4. 【請求項4】 前記クラッチは、ラチェットホイールに
    摩擦結合されて所定角度回転可能に設けられ、荷崩れ防
    止シートを引出すときにパウルを前記非係合位置に保持
    する第1パウル保持部と、荷崩れ防止シートを巻取らせ
    るときにパウルをラチェットホイールと接触しない位置
    に保持する第2パウル保持部を有することを特徴とする
    請求項3に記載の車両用巻取式荷崩れ防止装置。
  5. 【請求項5】 前記タングプレートは、バックル本体に
    複数位置で択一的に連結できるように、荷崩れ防止シー
    トの引き出し方向複数箇所に設けられたことを特徴とす
    る請求項2に記載の車両用巻取式荷崩れ防止装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1299930C (zh) * 2003-10-04 2007-02-14 起亚自动车株式会社 汽车用载物挡板悬架装置
WO2017145310A1 (ja) * 2016-02-25 2017-08-31 河西工業株式会社 トノカバー装置
CN107284389A (zh) * 2017-06-23 2017-10-24 成都创科升电子科技有限责任公司 用于车祸中防护碎屑的挡板
CN111301272A (zh) * 2020-04-14 2020-06-19 何良 一种建筑用大型管件运输辅助装置

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