JPH10100578A - ファイル類の構造およびその製法 - Google Patents

ファイル類の構造およびその製法

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JPH10100578A
JPH10100578A JP28177496A JP28177496A JPH10100578A JP H10100578 A JPH10100578 A JP H10100578A JP 28177496 A JP28177496 A JP 28177496A JP 28177496 A JP28177496 A JP 28177496A JP H10100578 A JPH10100578 A JP H10100578A
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piece
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cover
face plate
boss
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JP28177496A
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English (en)
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Kazuaki Kitagawa
和昭 北川
Yoshitaka Ishikawa
善孝 石川
Katsuhito Fukushima
勝仁 福島
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Meiki Seisakusho KK
Original Assignee
Meiki Seisakusho KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本体片、背片および覆片と綴じ具とを一体に
製造することができ、しかも綴じ具による穴止めの開閉
をワンタッチで行うことができる全く新規なファイル類
の構造およびその製法を提する。 【解決手段】 ヒンジ部41,42を介して折り曲げ自
在に連接された本体片10、背片20および覆片30を
含み、前記本体片内側の前記背片近傍には穴止め用のボ
ス部15が一体に突設されているとともに、前記背片に
は、該背片を本体片側へ直角に折り曲げたとき前記ボス
部の上部横側に取り外し自在に係着する嵌着部25が一
体に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ファイル類およ
びその製造方法に関し、特には、穴止め用の綴じ具を一
体に有するファイルおよびファイルケースに関する。
【0002】
【従来の技術】現在事務用として2穴用の綴じ具を設け
たファイルおよびファイルケース(ここでは、これらを
含む意味で「ファイル類」という語を使用する。)が広
く用いられている。これらのファイル類は、紙あるいは
プラスチックあるいはこれらの複合材からなる台紙材に
よって本体片、背片および覆片を構成し、本体片内側に
穴止め用の綴じ具が設けられている。従来のこの種ファ
イル類にあっては、単一の前記台紙材に薄肉のヒンジ部
を設けて本体片、背片および覆片を折り曲げ自在とした
ものが多い。また、穴止め用の綴じ具は、屈曲性のある
金属またはプラスチック性の串状物あるいはリング状物
またはスライド止め金具もしくはバネ押え金具を有する
ものなどが一般的であるが、いずれも、前記台紙材と別
体にて構成し、前記台紙の本体片に一体に結合固着され
ている。
【0003】上のように、従来では、この種ファイル類
の製造に際しては、台紙材によって本体片、背片および
覆片を構成し、別体にて形成した穴止め用の綴じ具をこ
れに組付けて製作している。しかしながら、本体片、背
片および覆片と綴じ具とを別体で構成すると、当然なが
ら、それぞれの部材を別体として製造し、これらを組付
ける設備、工程ならびに工数を必要とする。もし、本体
片、背片および覆片と綴じ具とを一体に製造できれば、
これらの設備、工程ならびに工数を大きく減ずることが
でき、製造上大きな利益がある。
【0004】また、従来では、綴じ具が別体によって構
成されるものであるから、該綴じ具による穴止めの開閉
機構は、本体片、背片および覆片とは全く無関係に行わ
れるのが当然であった。もし、綴じ具による穴止めの開
閉機構が、本体片、背片および覆片と関係付けて行え
ば、穴止めの開閉をワンタッチで行うことができ、極め
て便利で使い勝手が向上する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、このよう
な点に鑑み提案されたものであって、本体片、背片およ
び覆片と綴じ具とを一体に製造することができ、しかも
綴じ具による穴止めの開閉をワンタッチで行うことがで
きる全く新規なファイル類の構造およびその製法を提供
しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、まず、請求項
1の発明は、穴止め機構に関するもので、ヒンジ部を介
して折り曲げ自在に連接された本体片、背片および覆片
を含み、前記本体片内側の前記背片近傍には穴止め用の
ボス部が一体に突設されているとともに、前記背片に
は、該背片を本体片側へ直角に折り曲げたとき前記ボス
部の上部横側に取り外し自在に係着する嵌着部が一体に
形成されていることを特徴とするファイル類の構造に係
る。
【0007】請求項2の発明は、一体成形可能なファイ
ルの構造に関し、本体片、背片および覆片よりなり、前
記本体片の本体面板部、前記背片の背片面板部および前
記覆片の覆面板部は、薄肉のヒンジ部を介して折り曲げ
自在に連接され、かつ展開時においては連続水平状態と
なるように構成され、前記本体片の本体面板部の前記背
片近傍には穴止め用のボス部が水平状態の本体面板部に
対して垂直方向に一体に立設されており、前記背片の背
片面板部には、該背片面板部を前記本体片側へ直角に折
り曲げたとき前記ボス部の上部横側に取り外し自在に係
着する嵌着部が水平状態の背片面板部に対して垂直方向
に一体に突設されていることを特徴とするファイル類の
構造に係る。
【0008】また、請求項3の発明は、同じく一体成形
が可能なファイルケースの構造に関し、本体片、背片お
よび覆片からなり、前記本体片の本体面板部、前記背片
の背片面板部および前記覆片の面板部は、薄肉のヒンジ
部を介して折り曲げ自在に連接され、かつ展開時におい
ては連続水平状態となるように構成され、前記本体面板
部には、その端部に本体端部、および両側部に本体側部
が水平状態の本体面板部に対してそれぞれ垂直方向に一
体に形成され、かつ前記背片近傍には穴止め用のボス部
が同じく水平状態の本体面板部に対して垂直方向に一体
に立設されており、前記背片面板部には、該背片面板部
を前記本体片側へ直角に折り曲げたとき前記ボス部の上
部横側に取り外し自在に係着する嵌着部が水平状態の背
片面板部に対して垂直方向に一体に突設されており、前
記覆面板部には、その端部に覆端部、および両側部に覆
側部が、該覆面板部を前記本体片側に重ね合わせたとき
前記本体片の前記本体端部および本体側部に合接するよ
うに、水平状態の覆面板部に対してそれぞれ垂直方向に
一体に形成されていることを特徴とするファイル類の構
造に係る。
【0009】請求項4の発明は、前記一体成形可能なフ
ァイルおよびファイルケースの製法に関し、射出成形の
成形型キャビティを本体片形成部、背片形成部および覆
片形成部よりなり、前記本体片形成部の本体面板形成
部、前記背片形成部の背片面板形成部および前記覆片形
成部の覆面板形成部は、ヒンジ形成部を介して連続する
面一部となるように構成するとともに、前記本体面板形
成部には、前記背片形成部近傍にボス形成部を直角方向
に連続して設け、前記背片面板形成部には、前記ボス形
成部に対応する嵌着部形成部を直角方向に連続して設け
てなる金型キャビティにより構成し、該成形型をわずか
に型開きした状態で樹脂材料を前記キャビティに注入し
型締め成形するインジェクション−プレスによって成形
することを特徴とするファイル類の製法に係る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下添付の図面に従ってこの発明
を詳細に説明する。図1はこの発明のファイル類の穴止
め機構を表す断面図、図2は本体片のボス部と背片の嵌
着部との係着関係を表す要部の断面図、図3はボス部と
嵌着部の係着状態を示す要部の平面図、図4ないし図6
はこの発明構造をファイルケースの背片および覆片の折
り曲げ状態とともに示したもので、図4はファイルケー
スの展開状態を表す斜視図、図5はファイルケースの背
片を直角に折り曲げた状態を表す斜視図、図6は同じく
ファイルケースの覆片を本体片側に重ね合わせた状態を
表す斜視図、図7は図6の7−7線で切断した要部の断
面図、図8はこの発明のファイル類の製法の一例を示す
射出成形用金型の要部の断面図である。
【0011】〔請求項1の発明〕図1は請求項1の発明
に係り、ファイル類の穴止め機構が示される。図1に示
すように、このファイルFの構造は、本体片10、背片
20および覆片30を含み、これらは図のように、薄肉
のヒンジ部41および42を介して折り曲げ自在に連接
されている。そして、本体片10内側の前記背片20近
傍には穴止め用のボス部15が一体に突設されていると
ともに、前記背片20には、該背片20を本体片10側
へ直角に折り曲げたとき前記ボス部15の上部横側に取
り外し自在に係着する嵌着部25が一体に形成されてい
る。
【0012】以下、図の順に説明すると、図1の(1
A)に示すように、ファイルFの展開時においては、本
体片10、背片20および覆片30はヒンジ部41およ
び42を介して略水平状態となって、机等の表面に広げ
られる。この状態において、本体片10に突設された穴
止め用のボス部15(ここでは2個)に合わせて穿孔さ
れた書類(または用紙)Pの綴り穴Hに該ボス部15が
挿通される。
【0013】次に(1B)のように、背片20を本体片
10側にヒンジ部41から直角に折り曲げると、背片2
0に形成された嵌着部25が本体片10のボス部15の
上部横側に係着する。図2各図および図3にこの係着構
造が具体的に図示される。すなわち、図2の(2A)の
ように、本体片10には穴止め用のボス部15が水平状
態の本体面板部11に対して略垂直状態に立設されてお
り、一方、背片20には嵌着部25が同じく水平状態の
背片面板部21に対して略垂直状態に立設されている。
嵌着部25は、図3のように、その先端にボス部15の
上部横側に取外し自在に係着する切欠部26を有してい
て、背片20を本体片10側へ直角に折り曲げたとき、
図2の(2A)のように、該嵌着部25が略水平状態2
5Aとなって、ボス部15の上部横側に係着するように
なっている。
【0014】図1の(1C)は、本体片10のボス部1
5に背片20の嵌着部25を係止して、書類Pを綴り止
めした後、覆片30(ファイルでは表紙となり、ファイ
ルケースでは表蓋となる)を薄肉ヒンジ部42により折
り曲げて閉じた状態を示している。なお、前記ボス部1
5の高さhは、背片20の幅wと等しいかあるいはわず
かに低く構成することが好ましい。
【0015】ファイルFを開いて書類Pを取外すとき、
あるいはさらに追加の書類を綴じ込むときには、上記説
明の逆の順序で行い、直角方向に折り曲げた背片20を
水平に戻して、その嵌着部25と本体片10のボス部1
5との係着を解除すればよい。
【0016】上述したように、請求項1の発明によれ
ば、本体片のボス部と背片の嵌着部による穴止めの開閉
機構が、本体片、背片および覆片と関係付けて行われる
ので、穴止めの開閉をワンタッチで行うことができ、書
類の綴じ込みおよび取外しが極めて便利で使い勝手が向
上する。
【0017】〔請求項2および請求項3の発明〕次に、
請求項2および請求項3の発明は、請求項1に規定した
穴止め機構を備えた一体成形が容易なファイル(請求項
2)およびファイルケース(請求項3)の構造に関す
る。図4ないし図6はファイルケースFCの実施例に関
するものであるが、ファイルFとの違いは、本体片10
および覆片30における端部12,32および側部1
3,14、33,34の有無の相違であるので、以下同
一の図面に従って説明する。
【0018】すなわち、請求項2の発明は、本体片1
0、背片20および覆片30よりなり、前記本体片10
の本体面板部11、前記背片20の背片面板部21およ
び前記覆片30の覆面板部31は、薄肉のヒンジ部4
1,42を介して折り曲げ自在に連接され、かつ展開時
においては連続水平状態となるように構成されている。
そして、前記本体片10の本体面板部11の前記背片2
0近傍には穴止め用のボス部15が水平状態の本体面板
部に対して垂直方向に一体に立設されており、前記背片
20の背片面板部21には、該背片面板部21を前記本
体片10側へ直角に折り曲げたとき前記ボス部15の横
側に取り外し自在に係着する嵌着部25が水平状態の背
片面板部21に対して垂直方向に一体に突設されている
ことを特徴とする。
【0019】図において、符号17は本体片10の本体
面板部11に形成されたボス部15のための補強面で、
37は同じく覆片31の覆面板部31に形成されたボス
部15の先端部の当たり補強面で、いずれの補強面1
7、37も一般面板部よりわずかに厚肉に形成されてい
る。なお、符号37aは、前記当たり補強面37に形成
されたボス部15上端部の当接部で、わずかに凹ませて
ある。
【0020】また、請求項3の発明は、請求項2と同じ
く、本体片10、背片20および覆片30からなり、前
記本体片10の本体面板部11、前記背片20の背片面
板部21および前記覆片30の覆面板部31は、薄肉の
ヒンジ部41、42を介して折り曲げ自在に連接され、
かつ展開時においては連続水平状態となるように構成さ
れている。請求項3の発明は、ファイルケースFCに係
るものであるから、本体片10および覆片30が両者を
重ね合わせたときに箱状となるように立ち上がり端部を
有する。
【0021】すなわち、本体片10の本体面板部11に
は、その端部に本体端部12、および両側部に本体側部
13、14が水平状態の本体面板部11に対してそれぞ
れ垂直方向に一体に形成され、また、覆片30の覆面板
部31には、その端部に覆端部32、および両側部に覆
側部33、34が、該覆面板部31を前記本体片10側
に重ね合わせたとき前記本体片10の前記本体端部12
および本体側部13、14に合接するように、水平状態
の覆面板部31に対してそれぞれ垂直方向に一体に形成
されている。
【0022】なお、本体片10の本体面板部11の前記
背片20近傍には穴止め用のボス部15が水平状態の本
体面板部に対して垂直方向に一体に立設されているこ
と、および、前記背片20の背片面板部21には、該背
片面板部21を前記本体片10側へ直角に折り曲げたと
き前記ボス部15の横側に取り外し自在に係着する嵌着
部25が水平状態の背片面板部21に対して垂直方向に
一体に突設されていることは、前記請求項2と全く同様
である。
【0023】請求項2および請求項3の発明において
は、上のように、本体片10および背片20ならびに覆
片30がそれらの各面板部11,21,31が展開時に
おいて薄肉のヒンジ部41,42を介して連続水平状態
となるように構成され、かつ本体面板部11のボス部1
5ならびに背片面板部21の嵌着部25(請求項2およ
び請求項3)、および本体面板部11の本体端部12、
本体側部13,14ならびに覆面板部31の覆端部3
2、覆側部33,34(請求項3)が、前記水平状態の
各面板部11,21,31に対してそれぞれ垂直方向に
一体に形成されているものであるから、いわゆるアンダ
ーカット部をほとんど無くすることができ(全く無くす
ることも可能)、合成樹脂材料による金型設計が単純と
なりその一体成形が極めて容易となる。
【0024】なお、図6および図7に示したように、フ
ァイルケースFCにあっては、覆片30を本体片10側
に重ね合わせたときに両者が係止できるように、本体端
部12および本体側部13,14に突条16を設け、さ
らに、覆端部32に係止溝36を有する係止爪35を設
けることは好ましい実施態様である。このとき、係止溝
36を有する係止爪35には成形上アンダーカット部が
形成されることになるが、この程度のアンダーカット部
は部分的なスライド型等によって容易に解決することが
できる。
【0025】〔請求項4の発明〕次に、請求項4のファ
イル類の製法について説明する。図8は上で説明したフ
ァイルFおよびファイルケースFCを成形する射出成形
金型50の要部の断面図である。図では立上り端部を有
するファイルケースFCを成形するキャビティCが示さ
れる。請求項4の発明は、射出成形の成形型50のキャ
ビティCを次の(X)のように構成して、該成形型50
をわずかに型開きした状態で樹脂材料Mを前記キャビテ
ィCに注入し型締め成形するインジェクション−プレス
によって成形することを特徴とする。
【0026】キャビティCの構成(X)は次の通りであ
る。 (X):本体片形成部60、背片形成部70および覆片
形成部80よりなり、前記本体片形成部60の本体面板
形成部61、前記背片形成部70の背片面板形成部71
および前記覆片形成部80の覆面板形成部81は、ヒン
ジ形成部91、92を介して連続する面一部となるよう
に構成されている。とともに、前記本体面板形成部61
には、前記背片形成部70近傍にボス形成部65が直角
方向に連続して設けられ、前記背片面板形成部71に
は、前記ボス形成部65に対応する嵌着部形成部75が
これまた直角方向に連続して設けられている。
【0027】なお、図8は前記したようにファイルケー
スFCのためのキャビティCであるので、立上り端部と
なる部分を含んでいる。すなわち、キャビティCに関
し、符号62は本体端部(前記符号12に対応する部
分)形成部、63および64は本体側部(前記符号13
および14に対応する部分)形成部、82は覆端部(前
記符号32に対応する部分)形成部、83および84は
覆側部(前記符号33および34に対応する部分)形成
部である。
【0028】この上の構成よりなるキャビティCを有す
る成形型50を用いて、ファイルFまたはファイルケー
スFCの成形が行われる。図8はホットランナータイプ
の成形型で、符号51は固定型、52は可動型、53は
注入部、54はランナー、55はゲートをそれぞれ表わ
す。図からわかるように、この種のファイル類のキャビ
ティCは厚みに対する面積の比率が極めて大きい。A4
サイズのファイルケースの場合を例にとると、厚み0.
8mmに対して、投影面積は約1510cm2 である。
このような成形品は、キャビティCをわずかに型開きし
て樹脂材料Mを注入し型締め成形するインジェクション
−プレスによって成形することができる。次にその一例
を説明する。
【0029】まず、成形型を強力型締めして型開き開始
位置を正確に決定する。次いで、前記型開き開始位置か
ら所定量の型開きを行う。実施例では2mmの型開き量
とした。前記型開き状態で所定量の樹脂材料Mをキャビ
ティC内に射出する。樹脂材料Mは流動性のよいものが
好ましく、実施例ではポリプロピレン樹脂を使用した。
材料の射出後(または射出途中でもよい)、型締め(プ
レス)が行われる。この型締めは所定のキャビティ
(幅)になすもので、ここでは、型締め前2.8mmの
幅を型締めによって0.8mmに圧締した。この型締め
の速度は早く行うことが必要で、実施例ではアキュムレ
ータを用いて速度20mm/sec.で行った。なお、
アキュムレータ不使用の場合には型締め速度が10mm
/sec.となりショートショットとなるおそれがあ
る。
【0030】この型締めによって、樹脂材料Mは押し潰
されてキャビティC内全部に充満する。なお、このよう
なインジェクション−プレス成形によって、効果的なヒ
ンジ部が形成される。すなわち、実施例におけるヒンジ
形成部91、92のキャビティ幅は金型寸法上0mmで
ある。しかるに、上のような材料の射出後(または射出
途中)型締めすることによって、極めて薄肉で屈曲性の
よいヒンジ部が成形されるのである。
【0031】射出成形後、冷却して、型開きして成形品
が取り出される。なお、前記したように、成形品に係止
爪35等のアンダーカット部を生ずる場合には、公知の
手段によって適宜のスライド型機構とされる。
【0032】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明の
ファイル類の構造によれば、本体片、背片および覆片と
綴じ具である穴止め用のボス部および嵌着部が一体に形
成されているため、従来のように綴じ具を別体で製作し
て組付ける必要がなく、製造に際して、設備、工程並び
に工数を大きく削減でき、経済的である。しかも、ボス
部と嵌着部による穴止めの開閉機構が、本体片、背片お
よび覆片と関係付けられているので、穴止めの開閉をワ
ンタッチで行うことができ、極めて容易に、書類の綴じ
込みおよび取り外しができる。
【0033】また、この発明の製法によれば、本体片、
背片および覆片と綴じ具である穴止め用のボス部および
嵌着部を一体に有するファイル類を簡単かつ容易に、し
かも経済的に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のファイル類の穴止め機構を表す断面
図である。
【図2】本体片のボス部と背片の嵌着部との係着関係を
表す要部の断面図である。
【図3】ボス部と嵌着部との係着関係を表す要部の平面
図である。
【図4】この発明の一例であるファイルケースの展開状
態を表す斜視図である。
【図5】同ファイルケースの背片を直角に折り曲げた状
態を表す斜視図である。
【図6】同ファイルケースの覆片を本体片側に重ね合わ
せた状態を表す斜視図である。
【図7】図6の7−7線で切断した要部の断面図であ
る。
【図8】この発明のファイル類の製法の一例を示す射出
成形用金型の要部の断面図である。
【符号の説明】
10 本体片 11 本体面板部 12 本体端部 13,14 本体側部 15 穴止め用ボス部 20 背片 21 背片面板部 25 嵌着部 30 覆片 31 覆面板部 32 覆端部 33,34 覆側部 41 薄肉ヒンジ部(本体片側) 42 薄肉ヒンジ部(覆片側) 60 本体片形成部 61 本体面板形成部 65 ボス形成部 70 背片形成部 71 背片面板形成部 75 嵌着部形成部 80 覆片形成部 81 覆面板形成部 F ファイル FC ファイルケース P 用紙 H 用紙穴 C 成形型キャビティ M 樹脂材料

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヒンジ部を介して折り曲げ自在に連接され
    た本体片、背片および覆片を含み、 前記本体片内側の前記背片近傍には穴止め用のボス部が
    一体に突設されているとともに、 前記背片には、該背片を前記本体片側へ直角に折り曲げ
    たとき前記ボス部の上部横側に取外し自在に係着する嵌
    着部が一体に形成されていることを特徴とするファイル
    類の構造。
  2. 【請求項2】本体片、背片および覆片よりなり、前記本
    体片の本体面板部、前記背片の背片面板部および前記覆
    片の覆面板部は、薄肉のヒンジ部を介して折り曲げ自在
    に連接され、かつ展開時においては連続水平状態となる
    ように構成され、 前記本体片の本体面板部の前記背片近傍には穴止め用の
    ボス部が水平状態の本体面板部に対して垂直方向に一体
    に立設されており、 前記背片の背片面板部には、該背片面板部を前記本体片
    側へ直角に折り曲げたとき前記ボス部の上部横側に取外
    し自在に係着する嵌着部が水平状態の背片面板部に対し
    て垂直方向に一体に突設されていることを特徴とするフ
    ァイル類の構造。
  3. 【請求項3】本体片、背片および覆片よりなり、前記本
    体片の本体面板部、前記背片の背片面板部および前記覆
    片の覆面板部は、薄肉のヒンジ部を介して折り曲げ自在
    に連接され、かつ展開時においては連続水平状態となる
    ように構成され、 前記本体面板部には、その端部に本体端部、および両側
    部に本体側部が水平状態の本体面板部に対してそれぞれ
    垂直方向に一体に形成され、かつ前記背片近傍には穴止
    め用のボス部が同じく水平状態の本体面板部に対して垂
    直方向に一体に立設されており、 前記背片面板部には、該背片面板部を前記本体片側へ直
    角に折り曲げたとき前記ボス部の上部横側に取外し自在
    に係着する嵌着部が水平状態の背片面板部に対して垂直
    方向に一体に突設されており、 前記覆面板部には、その端部に覆端部、および両側部に
    覆側部が、該覆面板部を前記本体片側に重ね合わせたと
    き前記本体片の前記本体端部および本体側部に合接する
    ように、水平状態の覆面板部に対してそれぞれ垂直方向
    に一体に形成されていることを特徴とするファイル類の
    構造。
  4. 【請求項4】射出成形の成形型キャビティを次の(X)
    のように構成して、該成形型をわずかに型開きした状態
    で樹脂材料を前記キャビティに注入し型締め成形するイ
    ンジェクション−プレスによって成形することを特徴と
    するファイル類の製法。 (X):本体片形成部、背片形成部および覆片形成部よ
    りなり、前記本体片形成部の本体面板形成部、前記背片
    形成部の背片面板形成部および前記覆片形成部の覆面板
    形成部は、ヒンジ形成部を介して連続する面一部となる
    ように構成するとともに、 前記本体面板形成部には、前記背片形成部近傍にボス形
    成部を直角方向に連続して設け、 前記背片面板形成部には、前記ボス形成部に対応する嵌
    着部形成部を直角方向に連続して設けてなる金型キャビ
    ティの構成。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102343736A (zh) * 2010-07-26 2012-02-08 株式会社金田技研 档案夹具
JP2012025080A (ja) * 2010-07-26 2012-02-09 Kaneda Giken:Kk 綴具
JP2012148430A (ja) * 2011-01-17 2012-08-09 Kaneda Giken:Kk 綴具

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