JPH10100333A - 化粧シート - Google Patents

化粧シート

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JPH10100333A
JPH10100333A JP8254287A JP25428796A JPH10100333A JP H10100333 A JPH10100333 A JP H10100333A JP 8254287 A JP8254287 A JP 8254287A JP 25428796 A JP25428796 A JP 25428796A JP H10100333 A JPH10100333 A JP H10100333A
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JP
Japan
Prior art keywords
resin
formaldehyde
resin layer
layer
decorative sheet
Prior art date
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Pending
Application number
JP8254287A
Other languages
English (en)
Inventor
Kahei Murata
嘉平 村田
Nobunao Yagishita
信尚 柳下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】建築材料等から建築物等の室内の空気中に放出
されたホルムアルデヒドを捕捉除去し、不快臭や健康へ
の悪影響等を防止することのできる機能性を付与した化
粧シートを提供する。 【解決手段】シート状の基材に、絵柄印刷層と、1層ま
たは2層以上の樹脂層とを施してなり、前記1層または
2層以上の樹脂層の内、少なくとも1層の樹脂層、特
に、少なくとも最上層の樹脂層に、ホルムアルデヒド捕
捉剤が含有されてなる化粧シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、造作材や建具等の
一般内装材や家具・什器類、機器の筐体等の表面に貼付
して意匠性を付与する為の化粧シートに関するものであ
る。さらに詳しくは、従来の化粧シートの意匠性等の機
能に加えて、建築材料等から室内の空気中に放出された
ホルムアルデヒドを捕捉除去し、不快臭や健康への悪影
響等を防止することのできる、新規な機能性を付与した
化粧シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、造作材や建具等の一般内装材
や家具・什器類、機器の筐体等に意匠性を付与する目的
で、紙またはプラスチックフィルム等のシート状の基材
に所望の絵柄等の意匠を施してなる化粧シートを表面に
貼付する方法が、広く用いられている。
【0003】係る化粧シートの構成としては、単に基材
の表面または裏面に意匠性の付与の為の所望の絵柄の印
刷を施しただけの構成のものもあるが、通常は耐久性、
耐汚染性、耐磨耗性等の表面物性の付与や、表面凹凸等
の意匠性の付与等を目的として、表面側に樹脂層を併せ
て設けた構成のものが一般的である。
【0004】具体的には、例えば絵柄の印刷を施したシ
ート状の基材の表面上に、表面保護のための透明または
半透明の樹脂層を塗布法、フィルムラミネート法または
溶融押し出しラミネート法等により積層したもの、前記
樹脂層の表面にエンボスを施したもの、前記エンボス凹
部にワイピング法等により着色剤を充填したもの、これ
らの表面に更に表面物性を向上するためのトップコート
樹脂層を施したもの等がある。
【0005】その他、光沢差のあるインキまたは樹脂を
組み合わせて、絵柄と同調した特殊な光沢効果を持たせ
たものもある。例えば、光沢樹脂層上に無光沢インキで
導管等の絵柄を施したもの、逆に無光沢樹脂層上にパタ
ーン状の光沢樹脂層を設けたもの、樹脂吸収性無光沢イ
ンキで導管等の絵柄を施した上に光沢樹脂塗工剤を塗布
し、樹脂吸収性無光沢インキ上の光沢樹脂塗工剤を吸収
させて無光沢絵柄を露出させたもの、無光沢の撥液性イ
ンキで絵柄を施した上に光沢樹脂塗工剤を塗布して、前
記撥液性インキが施されていない表面上に光沢樹脂層を
設けたもの、発泡性インキで絵柄を施した上に光沢樹脂
層を施し、前記発泡性インキを発泡突出させてその上の
光沢樹脂層を研磨除去したもの等、種々のものが使用さ
れている。
【0006】ところで、近年では壁面材や造作部材、建
具等の建築材料や家具材等として、天然木材の無垢材は
資源の枯渇により益々高価になりつつあり、また強度面
や意匠面等の品質のばらつきも大きいので、より安価で
品質の安定した材料として、合板、集成材、パーティク
ルボード、ハードボード、中密度繊維板等、木目の意匠
の劣る安価な天然木材を原料としてこれを樹脂加工して
なる、各種の合成木質材料が、益々多用される様になっ
ている。これら合成木質材料は表面の意匠性に劣るの
で、一般に化粧シートや壁紙の貼付や塗装等により、表
面に化粧を施して使用されている。
【0007】ところが、上記した合成木質材料は、製造
時に尿素樹脂系接着剤等のホルムアルデヒドを含有する
接着剤を使用したものが多く、製造後も遊離のホルムア
ルデヒドや熱処理時の分解によるホルムアルデヒドが残
留するため、こうした建築材料を使用した建築物では、
完成後にも建築材料から健康上有害で特異な不快臭を有
するホルムアルデヒドが放出され、居住者や使用者にア
レルギー症状等の健康被害や不快感を与える場合があ
り、一部で問題視されている。
【0008】この問題を解決する手段として従来、
(A)ホルムアルデヒドを含有・発生しない接着剤を使
用して合成木質材料を製造する方法、(B)ホルムアル
デヒド捕捉剤を配合した接着剤を使用して合成木質材料
を製造する方法、(C)合成木質材料の製造後にホルム
アルデヒド捕捉剤を塗布または含浸する方法、(D)合
成木質材料への壁紙や化粧シート等の貼付時にホルムア
ルデヒド捕捉剤を含有する接着剤を使用する方法、
(E)ホルムアルデヒド捕捉剤を含浸した紙を、部材内
部の空洞部に充填する方法、(F)ホルムアルデヒド捕
捉剤を含浸した紙を、合成木質材料や部材等の梱包に使
用する方法、等が提案されていた。
【0009】しかしながら、上記した各種の方法の内、
(A)は性能面・価格面で満足できる接着剤が存在しな
いという問題点があり、(B)はホルムアルデヒドの発
生を嫌う特定用途向けのみの小ロット生産はコスト高に
なるという問題点があり、(C)は専用の塗装機が必要
になり、また工程が煩雑になるという問題点があり、
(D)は特定用途向けのみに接着剤を使い分ける必要が
生じ、資材管理や工程管理が煩雑になるという問題点が
あり、(E)は適用可能な部材の種類が限定される他、
部材の表面側からのホルムアルデヒドの発散に対しては
効果が得られないという問題点があり、(F)は当然の
ことながら、開梱により効果が失われてしまうという問
題点があった。
【0010】そこで、簡便な方法で永続的なホルムアル
デヒド捕捉効果を得る目的で、(G)ホルムアルデヒド
捕捉剤を含浸した紙を基材とした化粧紙を貼付する方法
も提案されている(特公昭52−134号公報参照)。
しかしながらこの方法では、表面側に樹脂層を設けた構
成の化粧シートであると、基材にホルムアルデヒド捕捉
剤が含浸されていても、室内の空気と基材との間の樹脂
層が障壁となって、空気中のホルムアルデヒドが基材に
到達することができず、従って室内の空気中のホルムア
ルデヒドを除去する効果が得られないという問題点があ
った。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
技術の問題点に鑑みてなされたものであって、建築物等
の室内の空気中のホルムアルデヒドを捕捉除去し、不快
臭や健康への悪影響等を防止することのできる機能性を
付与した化粧シートを提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の化粧シートは、
シート状の基材に、絵柄印刷層と、1層または2層以上
の樹脂層とを施してなる化粧シートにおいて、前記1層
または2層以上の樹脂層の内、少なくとも1層の樹脂層
に、ホルムアルデヒド捕捉剤が含有されてなることを特
徴とするものである。
【0013】また本発明の化粧シートは、シート状の基
材に、絵柄印刷層と、1層または2層以上の樹脂層とを
施してなる化粧シートにおいて、前記1層または2層以
上の樹脂層の内、少なくとも最上層の樹脂層に、ホルム
アルデヒド捕捉剤が含有されてなることを特徴とするも
のである。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の化粧シートの構成は、例
えば図1に示す様に、シート状の基材1上に、絵柄印刷
層2と、樹脂層3とを少なくとも順次積層したものであ
って、前記樹脂層3には、ホルムアルデヒド捕捉剤が含
有されている。
【0015】基材1としては、例えば薄紙、チタン紙、
樹脂含浸紙、紙間強化紙等の紙や、ポリオレフィン系樹
脂フィルム、ポリエステル系樹脂フィルム、アクリル系
樹脂フィルム、ポリスチレン樹脂フィルム、ポリアミド
系樹脂フィルム、ポリ塩化ビニル樹脂フィルム、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体樹脂フィルム、エチレン−ビニ
ルアルコール共重合体樹脂フィルム等の合成樹脂フィル
ム等、従来より係る化粧シートの基材として使用されて
いる任意のシート状の材料を使用することができる。
【0016】絵柄印刷層2としては、従来公知の任意の
印刷インキを使用することができる。また絵柄印刷層2
の印刷方法としては、例えばグラビア印刷法、オフセッ
ト印刷法、スクリーン印刷法、フレキソ印刷法等、従来
公知の任意の印刷方法を用いることができる。なお、基
材1やその表面側に設けるべき樹脂層3が、少なくとも
絵柄印刷層2を透視可能な透明性を備えたものである場
合には、絵柄印刷層2は基材1の裏面側に設けることも
でき、また樹脂層3上や、樹脂層3が複数層設けられる
場合にはその中間に設けても良く、またこれらのうち複
数箇所に設けることも可能である。
【0017】樹脂層3としては、従来より係る化粧シー
トに使用されている任意の樹脂を使用することができ
る。具体的には、塗工法による場合には例えばウレタン
系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキ
シ系樹脂、メラミン系樹脂、アミノアルキド系樹脂、フ
ッ素系樹脂、紫外線または電子線硬化型樹脂等、フィル
ムラミネート法による場合には例えばポリオレフィン系
樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミ
ド系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、エチレン−酢酸ビニル
共重合体樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合体樹
脂、フッ素系樹脂等、溶融押し出しラミネート法による
場合には例えばポリオレフィン系樹脂、アクリル系樹
脂、ポリエステル系樹脂、エラストマー樹脂等を使用す
ることができる。なお、必要に応じて基材1または絵柄
印刷層2と樹脂層3との間に接着剤またはアンカー剤等
を介して積層してもよい。
【0018】この樹脂層3には、ホルムアルデヒド捕捉
剤が添加される。ここでホルムアルデヒド捕捉剤として
は、ホルムアルデヒドと物理的・化学的に反応して無害
・無臭の状態に変化させる機能を有する物質であれば何
でも使用可能であるが、特にジシアンジアミド、メラミ
ン等のアミノ化合物、尿素、バルビツール酸、セミカル
バジッド塩酸塩等のアマイド類、グルタミン酸塩、グリ
シン、アラニン等のアミノ酸類等の含窒素化合物を使用
することが好ましい。
【0019】また、上記樹脂層3を構成する樹脂が、ホ
ルムアルデヒドを透過しにくい樹脂であると、樹脂層3
の上層部のホルムアルデヒド捕捉剤しか有効に作用する
ことができずに、ホルムアルデヒド捕捉効率が悪くホル
ムアルデヒド捕捉剤の無駄も多いので、樹脂層3はホル
ムアルデヒドの透過性に優れた樹脂を主体に構成するこ
とが好ましい。具体的には、例えばアクリル系樹脂、酢
酸ビニル系樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合体
樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリビニル
アセタール樹脂等の、親水性乃至極性の樹脂を少なくと
も含有させて使用すると好適である。
【0020】また、上記樹脂層3は、同一若しくは異な
る種類の樹脂を複数層積層したものであっても良く、そ
の場合には、上記複数層の内の最上層の樹脂層にホルム
アルデヒド捕捉剤を含有させることが好ましい。但し、
例えば盛り上げ樹脂層等の様に、面積率の少ない不連続
層として設けられる場合には、この層にホルムアルデヒ
ド捕捉剤を含有させても実効性に乏しいので、この様な
層は絵柄印刷層の一種と見做し、その下の連続層のうち
の最上層にホルムアルデヒド捕捉剤を含有させるのが適
当である。勿論、上記の様な面積率の少ない不連続層に
もホルムアルデヒド捕捉剤を含有させることを妨げるも
のではない。
【0021】また、最上層の樹脂層が例えば数μm以下
の薄層である場合には、ホルムアルデヒド捕捉能力が十
分でない場合があるので、その下層にもホルムアルデヒ
ド捕捉剤を含有させることが好ましい。また、上層の樹
脂層として、ホルムアルデヒド透過性の樹脂を使用する
場合や、十分に薄くしたり多孔質にする等、十分なホル
ムアルデヒド透過性を確保できる場合には、ホルムアル
デヒド捕捉剤は上層の樹脂層には含有させずに、中層や
下層の樹脂層に含有させても良い。
【0022】上記樹脂層3の表面には、必要に応じて表
面にエンボスを施したり、前記エンボス凹部にワイピン
グ法等により着色剤を充填したり、図2に示す様にこれ
らの表面に更に表面物性を向上するためのトップコート
樹脂層4を施したりすることもできる。なお、上記の様
にトップコート樹脂層4を施す場合には、最上層の樹脂
層となるトップコート樹脂層4にホルムアルデヒド捕捉
剤を含有させることが好ましい。
【0023】但し、トップコート樹脂層4は一般に高々
十数μm程度と薄いので、これが十分なホルムアルデヒ
ド透過性を有する場合には、ホルムアルデヒド捕捉剤は
トップコート樹脂層4には含有させずに、その下の樹脂
層3に含有させても良い。
【0024】上記トップコート樹脂層4に使用するトッ
プコート剤としては、例えばウレタン系、アクリル系、
ポリエステル系、エポキシ系、フッ素系等、従来公知の
任意のトップコート剤を使用することができる。但し、
前記した樹脂層2の場合と同様の理由により、ホルムア
ルデヒド透過性に優れた親水性乃至極性の樹脂を主体に
構成されたトップコート剤を使用することが好ましい。
【0025】この他、上記樹脂層3として、光沢差のあ
るインキまたは樹脂の組合せにより、絵柄と同調した特
殊な光沢効果を持たせた構成とすることもできる。例え
ば、光沢樹脂層上に無光沢インキで導管等の絵柄を施す
方法、逆に無光沢樹脂層上にパターン状の光沢樹脂層を
設ける方法、樹脂吸収性無光沢インキで導管等の絵柄を
施した上に光沢樹脂塗工剤を塗布し、樹脂吸収性無光沢
インキ上の光沢樹脂塗工剤を吸収させて無光沢絵柄を露
出させる方法、無光沢の撥液性インキで絵柄を施した上
に光沢樹脂塗工剤を塗布して、前記撥液性インキが施さ
れていない表面上に光沢樹脂層を設ける方法、発泡性イ
ンキで絵柄を施した上に光沢樹脂層を施し、前記発泡性
インキを発泡突出させてその上の光沢樹脂層を研磨除去
する方法等を適用することができる。
【0026】
【実施例】
<実施例1>坪量23g/m2 の薄葉紙に、硝化綿系イ
ンキを使用してグラビア印刷法により木目柄の絵柄印刷
を施し、その表面に市販のアクリル系トップコート剤に
ジシアンジアミドを固形分比20重量%添加したもの
を、乾燥後の塗布量6g/m2となる様に全面に塗工、
乾燥硬化してトップコート樹脂層を設け、本発明の化粧
シートを作製した。
【0027】<実施例2>坪量30g/m2 の紙間強化
紙に、塩化酢酸ビニル樹脂系インキを使用してグラビア
印刷法により木目柄の絵柄印刷を施し、この表面にエチ
レン−酢酸ビニル共重合体樹脂系プライマーを介して、
ホルムアルデヒド捕捉剤としてメラミンが20重量%内
添された厚さ50μmのポリビニルアセタール樹脂フィ
ルムを熱ラミネートし、さらにその表面に木目導管柄の
エンボスを施して、本発明の化粧シートを作製した。
【0028】<実施例3>厚さ25μmのポリオレフィ
ン系樹脂フィルムの表面に、ウレタン系インキを使用し
てグラビア印刷法により木目柄の絵柄印刷を施し、その
上にポリオレフィン系エラストマー樹脂を溶融押し出し
ラミネート法により厚さ100μmに積層すると同時に
導管模様のエンボスを施し、該導管部にワイピング法に
より着色剤を充填した後、2液ウレタン系トップコート
剤にジシアンジアミドを固形分比20重量%添加したも
のを、乾燥後の塗布量4g/m2 となる様に全面に塗
工、乾燥硬化してトップコート樹脂層を設け、本発明の
化粧シートを作製した。
【0029】<実施例4>坪量30g/m2 の薄葉紙
に、アクリル系水性グラビアインキを使用して木目柄の
絵柄印刷を施し、これに撥液剤(フッ素系樹脂)を含有
するアクリル系水性硬化型インキを使用して上記木目柄
と同調した導管模様の印刷を施し、この表面にホルムア
ルデヒド捕捉剤としてバルビツール酸を固形分比10重
量%添加したアクリル−エポキシ系水性硬化型トップコ
ート剤を、乾燥後の塗布量が6g/m 2 となる様に全面
に塗工し、前記導管模様上のトップコート剤を弾かせて
導管模様と同調した表面凹凸模様を形成して、本発明の
化粧シートを作製した。
【0030】<比較例1>実施例1において、トップコ
ート剤にジシアンジアミドを添加せずに、その他は全く
同一の要領にて化粧シートを作製した。
【0031】<ホルムアルデヒド捕捉実験>上記実施例
1〜4及び比較例1の化粧シートを、厚さ3.0mmの
MDF基材に、酢酸ビニル樹脂系接着剤(塗布量:70
g/m2 ;wet)を介して貼付して、化粧板を作製し
た。こうして得た化粧板を、JIS規格のMDFのホル
ムアルデヒド放散量測定法(デシケータ法)に準じて評
価したところ、実施例1〜4においてはいずれも5.0
mg/l以下であったが、比較例1においては10mg
/l以上という結果が得られた。
【0032】
【発明の効果】本発明の化粧シートは、シート状の基材
に、絵柄印刷層と、1層または2層以上の樹脂層とを施
してなる化粧シートにおいて、前記1層または2層以上
の樹脂層の内、少なくとも1層の樹脂層に、ホルムアル
デヒド捕捉剤が含有されてなることによって、室内の空
気中のホルムアルデヒドが、下地の基材にまで到達しな
くとも、その表面側に設けられた、ホルムアルデヒド捕
捉剤を含有させた樹脂層において捕捉除去されるので、
ホルムアルデヒド捕捉剤を基材に含有させた場合と比較
して遥かに効率的に、室内空気中のホルムアルデヒドを
補足除去することができるという優れた効果を奏するも
のである。
【0033】また本発明の化粧シートは、少なくとも最
上層の樹脂層にホルムアルデヒド捕捉剤が含有されてな
ることによって、造作材や建具等の一般内装材や家具・
什器類、機器の筐体等の表面に貼付した場合に、建築材
料や家具材等から室内の空気中に放出されたホルムアル
デヒドを、少なくとも最上層の樹脂層に含有されるホル
ムアルデヒド捕捉剤によって、何ら障碍を受けることな
く容易に捕捉除去することができるので、以て建築物等
の居住者や使用者の不快感や健康被害等を解消し、快適
な住空間を提供することができるという優れた効果を奏
するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化粧シートの実施の形態を示す側断面
図である。
【図2】本発明の化粧シートの実施の形態を示す側断面
図である。
【符号の説明】
1‥‥基材 2‥‥絵柄印刷層 3‥‥樹脂層 4‥‥トップコート樹脂層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シート状の基材に、絵柄印刷層と、1層ま
    たは2層以上の樹脂層とを施してなる化粧シートにおい
    て、前記1層または2層以上の樹脂層の内、少なくとも
    1層の樹脂層に、ホルムアルデヒド捕捉剤が含有されて
    なることを特徴とする化粧シート。
  2. 【請求項2】シート状の基材に、絵柄印刷層と、1層ま
    たは2層以上の樹脂層とを施してなる化粧シートにおい
    て、前記1層または2層以上の樹脂層の内、少なくとも
    最上層の樹脂層に、ホルムアルデヒド捕捉剤が含有され
    てなることを特徴とする化粧シート。
JP8254287A 1996-09-26 1996-09-26 化粧シート Pending JPH10100333A (ja)

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JP8254287A JPH10100333A (ja) 1996-09-26 1996-09-26 化粧シート

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001315287A (ja) * 2000-05-11 2001-11-13 Toppan Printing Co Ltd 化粧材

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001315287A (ja) * 2000-05-11 2001-11-13 Toppan Printing Co Ltd 化粧材

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