JPH0999666A - 感熱孔版印刷マスター用フィルム - Google Patents

感熱孔版印刷マスター用フィルム

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JPH0999666A
JPH0999666A JP26137795A JP26137795A JPH0999666A JP H0999666 A JPH0999666 A JP H0999666A JP 26137795 A JP26137795 A JP 26137795A JP 26137795 A JP26137795 A JP 26137795A JP H0999666 A JPH0999666 A JP H0999666A
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JP
Japan
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film
heat
mol
sensitive stencil
thickness
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JP26137795A
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English (en)
Inventor
Katsuzo Mihashi
勝三 三橋
Kazuhiro Kunugihara
一弘 椚原
Koji Kubota
弘二 久保田
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Diafoil Co Ltd
Original Assignee
Diafoil Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送性に優れ、良好な穿孔性、画像品質の優
れた印刷体を提供する。。 【解決手段】 酸成分の60モル%以上がテレフタル酸
成分、40モル%以下がイソフタル酸成分、グリコール
成分の40モル%以上が1,4−ブタンジオール成分、
60モル%以下がエチレングリコール成分であるポリエ
ステル共重合からなる厚み3.0〜9,0μmの二軸配
向フィルムであって、該フィルムの融点が120〜21
0℃、フィルムのハンドロメーター曲げ剛性が2.5以
上であることを特徴とする感熱孔版印刷マスター用フィ
ルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、実質的にポリエス
テルフィルム単体のみからなる感熱孔版印刷マスター用
ポリエステルフィルムに関する。さらに詳しくは、本発
明は、穿孔感度に優れ、印刷時の画像の解像度、濃度お
よび搬送作業性の優れた感熱孔版印刷用フィルムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、感熱孔版印刷用原紙として、ポリ
エステル等の熱可塑性フィルムに印刷インキ透過性の支
持体をラミネートしたものが感熱孔版マスターとして使
用されていた。印刷方式としては、サーマルヘッドによ
り熱可塑性フィルム側を加熱溶融させてドット状の穿孔
を形成し、インキ透過性の支持体側から印刷インキを通
して紙等の被印刷物に印刷される。熱可塑性フィルムに
印刷インキ透過性の支持体表面をラミネートした感熱孔
版マスターは支持体にラミネートされるため薄膜フィル
ムを使用することが可能である。しかしラミネートに使
用する接着剤、あるいは支持体でインキの透過性を阻害
するため、印刷感度が振れやすく画像品質の優れた印刷
物を得る妨げになっている。一方、実質的に熱可塑性フ
ィルムのみからなる感熱孔版マスター、すなわち熱可塑
性フィルム単体からなる感熱孔版マスターを用いた印刷
システムも報告されている(例えば、特開平6ー320
700号公報)。実質的に熱可塑性フィルムのみからな
る感熱孔版マスターを用いた方式にも以下に述べる問題
がある。 フィルム単体からなる感熱孔版マスターは支持体がな
いためマスターに剛性がなくマスターの搬送性が悪い。 10μm以上の厚手のフィルムで構成して剛性を上げ
ると熱穿孔のために大きな穿孔エネルギーが必要とな
る。大きな穿孔エネルギーを付与されると穿孔周辺への
熱の拡がり過多による製版マスターへのシワ入り、高温
によるサーマルヘッドへの焦げ付き、カス付着が発生し
たりする不具合が生ずる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、搬送
性に優れ、良好な穿孔性、画像品質の優れた印刷体を提
供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
に鑑み、鋭意検討した結果、特定の組成のポリエステル
からなり、フィルム厚み、融点および剛性が特定の条件
を満足する二軸配向フィルムが感熱孔版印刷用フィルム
として好適であることを見いだし、本発明を完成するに
至った。すなわち、本発明の要旨は、酸成分の60モル
%以上がテレフタル酸成分、40モル%以下がイソフタ
ル酸成分、グリコール成分の40モル%以上が1,4−
ブタンジオール成分、60モル%以下がエチレングリコ
ール成分であるポリエステル共重合からなる厚み3.0
〜9,0μmの二軸配向フィルムであって、該フィルム
の融点が120〜210℃、フィルムのハンドロメータ
ー曲げ剛性が2.5以上であることを特徴とする感熱孔
版印刷マスター用フィルムに存する。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を詳細に説明
する。本発明でいうポリエステルとは、上記したジカル
ボン酸成分、およびグリコール成分からなるポリエステ
ルをさすが、それ以外の成分を含む共重合体であっても
よい。かかる共重合可能成分としては、フタル酸、2,
6ーナフタレンジカルボン酸、セバシン酸、アジピン酸
等のジカルボン酸、エチレングリコール、ジエチレング
リコール、トリエチレングリコール、ネオペンチルグリ
コール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、等のグ
リコール成分等が挙げられる かかるポリエステルを得る方法としては、重合時に所定
量のジカルボン酸成分とグリコール成分とを仕込み、共
重合により目的のポリエステルを得る方法、あるいは、
異なる成分比の共重合ポリエステルの2種類以上をブレ
ンドして溶融混練りにより所定の成分量になるように調
節する方法が挙げられる。本発明のフィルムを構成する
ポリエステルは、酸成分の60モル%以上がテレフタル
酸成分、40モル%以下がイソフタル成分から構成され
るものであり、テレフタル酸成分は70モル%以上であ
ることがより好ましい。テレフタル酸成分が60モル%
未満では、フィルムの耐熱寸法安定性が悪化して、フィ
ルム搬送、マスターフィルム保管中のカール、局部タル
ミが発生し、印刷画像の階調性が劣るようになるので好
ましくない。
【0006】また本発明のフィルムを構成するポリエス
テルは、エチレングリコール成分が60モル%以下、
1,4−ブタンジオール成分が40モル%以上であリ、
かかる範囲外では、低エネルギーでの感度、同一厚みで
の腰の強さが弱く目的とする特性が発現しない。エチレ
ングリコール成分が50モル%以下、1,4−ブタンジ
オール成分が50モル%以上であるポリエステルが好ま
しい。本発明のフィルム厚みは3〜9μm、好ましくは
4〜7μm、さらに好ましくは5〜7μmである。フィ
ルム厚みが薄くなれば、熱伝導距離が短縮され、穿孔時
に必要な熱エネルギーも減少するため、穿孔性が向上し
て印刷時の解像度や印刷品位性が向上するが、フィルム
厚みが3μm未満では、フィルムの剛性が著しく低下
し、フィルムの搬送性が悪化し印刷時シワ等が生じたり
フィルム破断する。フィルム厚みが9μm超えて厚い領
域では、大きな穿孔エネルギーを要するので好ましくな
い。
【0007】本発明のフィルムの融点は120〜210
℃、好ましくは140〜180℃の範囲である。フィル
ムの融点が210℃を超えると、感熱孔版フィルムの低
熱エネルギーでの穿孔性が低下し、フィルム厚みを3μ
m以下の薄膜にする必要があり、その結果、剛性が低
く、安定したフィルム搬送が不能になつたり、破断トラ
ブルが生じたりし、好ましくない。一方、フィルムの融
点が120℃未満では、穿孔後の穿孔径がポリマーの流
動により、拡大したり塞がったりして、印刷の鮮明度、
画像の階調性を悪くする。また、フィルムの耐熱寸法安
定性も悪く、原紙を処理する工程やフィルム保存中の平
面性が悪化し、印刷画像の階調性を悪くする原因とな
り、好ましくない。本発明のフィルムの腰の強さ、剛性
を表わす指標であるハンドロメーター曲げ剛性は2.5
以上、好ましくは3以上である。フィルムのハンドロメ
ーター曲げ剛性が2.5未満では、フィルムの腰が弱
く、孔版印刷機内でフィルムの搬送性が不良となり、フ
ィルムマスターの詰まり等のトラブルが生ずるので好ま
しくない。
【0008】本発明のフィルムは、フィルム製造時の巻
き上げ工程、フィルムマスター作成時のコーテング、お
よび印刷時の作業性を向上させるため、あるいは、サー
マルヘッドとフィルムとの融着を防止するため、通常、
表面を粗面化してフィルムに適度な滑り性が付与され
る。具体的には、表面を適度に粗面化するためにフィル
ムに、例えば平均粒径0.05〜2.0μmの微粒子を
0.01〜2.0重量%、さらには0.1〜1.5重量
%含有させることが好ましい。かかる微粒子の例とし
て、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウ
ム、硫酸カルシウム、リン酸カルシウム、リン酸リチウ
ム、リン酸マグネシウム、フッ化リチウム、酸化アルミ
ニウム、酸化珪素、酸化チタン、カオリン、タルク、カ
ーボンブラック、窒化ケイ素、窒化ホウ素、および特公
昭59−5216号公報に記載されているような架橋高
分子微粉体を挙げることができるが、これらに限定され
るものではない。この際、配合する微粒子は、単成分で
もよく、また、2成分以上を同時に用いてもよい。2成
分以上用いる場合は、それらの全体の平均粒径および含
有量が上記した範囲内にあることが好ましい。平均粒径
が0.05μm未満であったり、微粒子の含有量が0.
01重量%未満である場合は、フィルム表面の粗面化が
不足し、十分に効果が得られないことがある。また平均
粒径が2.0μmを超える場合や含有量が2.0重量%
を超える場合には、フィルム表面の粗面化の度合いが大
き過ぎて熱伝達にムラが生じ、穿孔が不均一となり、解
像度が劣ったり、印字品位性が損なったりすることがあ
る。
【0009】次に本発明のポリエステルフィルムの製造
方法について説明する。本発明においては、ポリマーを
エクストルーダーに代用される周知の溶融押出装置に供
給し、ポリマーの融点以上の温度に加熱し溶融する。次
いで、溶融したポリマーをスリット状のダイから押出、
回転冷却ドラム状でガラス転移温度以下の温度になるよ
うに急冷固化し、実質的に非晶状態の未配向シートを得
る。この場合、シートの平面性を高めることが好まし
く、本発明においては静電印加密着法、または液体塗布
密着法の併用が好ましく採用される。本発明においては
必要に応じ両者を併用してもよい。本発明においては、
このようにして得られたシートを二軸方向に延伸してフ
ィルム化する。延伸条件について具体的に述べると、前
記未延伸シートを好ましくは40〜120℃、さらに好
ましくは40〜110℃温度範囲で、まず一方向にロー
ルもしくはテンター一方向式の延伸機により3.0〜7
倍、好ましくは3.5〜7倍に延伸する。次に一段目と
直交する方向に好ましくは40〜125℃、さらに好ま
しくは40〜110℃の温度範囲で3.0〜7倍、好ま
しくは3.5〜7倍、さらに好ましくは4.0〜7倍に
延伸を行い、二軸に配向したフィルムを得る。なお、一
方向の延伸を2段階以上で行う方法も用いることができ
るが、その場合も最終的な延伸倍率が上記した範囲に入
ることが望ましい。また、前記未延伸シートを面積倍率
が10〜40倍になるように同時二軸延伸することも可
能である。
【0010】かくして得られたフィルムを熱処理しても
よく、また必要に応じ熱処理を行う前または後に再度縦
および/または横方向に延伸してもよい。本発明におい
ては、延伸倍率を面積倍率として15倍以上、延伸後の
熱処理を実質的に行わないか、行ったとしても120℃
以下、さらには100℃以下とし、熱処理時間は1秒〜
5分間でフィルムを30%以内の伸長または、定長下で
行うことが好ましい。なお、本発明において、製膜に供
するポリエステル全量に対し、10重量%程度以下の他
のポリマー(例えばポリエチレン、ポリスチレン、ポリ
カーボネート、ポリスルホン、ポリフェニレンスルフィ
ド、ポリアミド、ポリイミド等)を含有させることがで
きる。また必要に応じ、酸化防止剤、熱安定剤、潤滑
剤、帯電防止剤、染料、顔料等の添加剤を配合してもよ
い。
【0011】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明は、その要旨を越えない限り、以下の
実施例に限定されるものではない。なお、本発明で用い
た物性測定法以下に示す。 (1)融点 パーキンエルマ社製DSC−7型を用いて測定した。D
SC測定条件は以下のとおりである。すなわち、試料フ
ィルム10mgをDSC装置にセットし、10℃/分の
速度で昇温し、0〜300℃の範囲で測定した。 (2)曲げ剛性 THWING−ALBERT社製ハンドロメーター曲げ
試験機を用いて測定した。曲げ剛性測定条件は以下のと
おりである。すなわち、200mm×200m試験片を
スロット幅5mmにセットした試験片台上に乗せナイフ
エッジで変形する時の抵抗値を曲げ剛性値(g)とし
た。試験片には、スリップ剤を塗布して静電気による密
着の影響を除外して測定した。測定は縦方向と横方向よ
り各5枚測定した平均値で評価した。
【0012】(3)感熱孔版フィルム実用特性 フィルムの表面に耐熱層を処理した原紙を作製した。得
られた原紙をサーマルヘッドにより、印加エネルギー
0.09mJ、0.12mJおよび0.15mJに
て文字画像および16階段の階調画像をテスト製版し
た。製版された原紙のフィルム側から顕微鏡で階調画像
部の穿孔状況を観察し以下の項目について評価した。 (i)穿孔感度 ○…所定の穿孔が確実に行われ、穿孔の大きさも十分で
あり良好であった △…稀に所定の穿孔が得られない部分や穿孔の大きさが
不十分な部分があるが実用的には使用可能である ×…所定の穿孔が得られない部分が数多くあったり、穿
孔の大きさが不揃いであり、実用上支障がある (ii)鮮明性 印加エネルギー0.09mJの条件で印刷した印刷濃度
を目視で判定した。 ○…濃淡ムラ、にじみ、かすみもなく鮮明な印字で良好
であった △…濃淡むムラ、にじみ、かすれが極一部に認められる
が、実用的には使用可能レベルである ×…濃淡ムラ、にじみ、かすれが部分的にあり印字が不
鮮明である また、製版フィルムを用いて、理想科学工業(株)製リ
ソグラフAP7200印刷機を改造しフィルム搬送性を
判断した. (iii )搬送性 ○…フィルムがシワなく搬送できる △…ほとんどシワなく搬送出来るがわずか小さいシワ発
生する程度で実用的に使用可能である ×…フィルムにシワ入り、フィルム破れケースあり実用
上支障がある
【0013】実施例1 (共重合ポリエステルの製造)テレフタル酸ジメチル9
0モル%、イソフタル酸ジメチル10モル%、エチレン
グリコール50モル%、1,4−ブタンジオール50モ
ル%、テトラブチルチタネート0.005重量%を反応
器にとり、反応開始温度を150℃とし、メタノールの
留出とともに反応温度を徐々に上昇させ、3時間後に2
10℃とした。4時間後、実質的にエステル交換反応を
終了したこの反応混合物に、平均粒径が1.2μmの球
状シリカ粒子を0.5重量%を含有するエチレングリコ
ールスラリー5重量%を添加し、テトラブチルチタネー
ト0.005重量%を加えて、4時間後重縮合反応を行
った。この時、温度は220℃から徐々に昇温して28
0℃とした。一方、圧力は常圧より徐々に減じ、最終的
には0.3mmHgとした。反応開始後、5時間を得た
時点で反応を停止し、窒素加圧下ポリマーを吹出させ共
重合ポリエステルを得た。 (ポリエステルフィルムおよび感熱孔版フィルムの製
造)上記ポリエステルを265℃に設定した押出機より
シート状に押出し、表面温度を20℃に設定した回転冷
却ドラムで静電印加冷却法を利用して急冷固化させ、厚
み104μmの実質的に非晶質のシートを得た。得られ
たシートを縦方向に65℃で3.7倍、横方向に70℃
で4、0倍に延伸し、さらに80℃で6秒間熱処理を施
し、厚み7.0μmの二軸配向フィルムを製造した。サ
ーマルヘッドに接触する側に熱有着防止層としてアクリ
ルシリコンを0.1g/m2 コートして感熱孔版用フイ
ルムとし、謄写印刷を行った。
【0014】実施例2 実施例1において、テレフタル酸ジメチル70モル%、
イソフタル酸ジメチル30モル%、1,4−ブタンジオ
ール100モル%とした以外は実施例1と同様の方法で
厚み80μm非晶フィルムを得た。得られたシートは、
縦方向に40℃で4倍横方向に50℃で4倍に延伸し6
0℃で熱処理した以外は実施例1と同様の方法で、厚み
5.0μmの感熱孔版用フィルムを作製し、謄写印刷を
行った。 実施例3 実施例1で用いたポリエステル50重量%と実施例2で
用いたポリエステル50重量%とを均一にブレンドし、
実施例1と同じ条件で、厚み5μmの感熱孔版用フィル
ムを作製し、謄写印刷を行った 実施例4 テレフタル酸ジメチル70モル%、イソフタル酸ジメチ
ル30モル%、1,4−ブタンジオール50モル%、エ
チレングリコール50モル%を用いて、押出温度は25
0℃押出した以外は実施例1と同一の方法で厚み7.0
μmの感熱孔版用フイルムを作製し、謄写印刷を行っ
た。
【0015】比較例1 実施例1において、テレフタル酸ジメチール50モル
%、イソフタル酸ジメチール50モル%を用い、得られ
たポリエステルを250℃温度で押出し、実施例1と同
じ方法でフィルム厚み7.0μmの感熱孔版用フィルム
を作製し、謄写印刷を行った。 比較例2 実施例2において、テレフタル酸ジメチル50モル%、
イソフタル酸ジメチル50モル%を用い、グリコール成
分は実施例2と同じくかつ同様の方法でフィルム厚み
5.0μmの感熱孔版用フィルムを作製し、謄写印刷を
行った。
【0016】比較例3 実施例1において、厚み30μmの実質的に非晶質のシ
ートを得るよう、押出機、ギヤーポンプの回転数を変更
した以外は実施例1と同様の方法でフィルム厚みが2.
0μmの感熱孔版用フィルムを作製し、謄写印刷を行っ
た。 比較例4 実施例1において、厚み148μmの実質的に非晶質の
シートを得るよう、押出機およびギヤーポンプの回転数
を変更した以外は実施例1と同様の方法でフィルム厚み
10.0μmの感熱孔版用フィルムを作製し、謄写印刷
を行った。 比較例5 実施例2において、厚み30μmの実質的に非晶質のシ
ートを得るよう、押出機およびギヤーポンプの回転数を
変更した以外は実施例2と同様の方法でフィルム厚みが
2.0μmの感熱孔版用フィルムを作製し、謄写印刷を
行った。
【0017】比較例6 実施例1において、テレフタル酸ジメチル100モル
%、エチレングリコール70モル%、1,4−ブタンジ
オール30モル%とし、厚み104μmの実質的に非晶
質のシートを得るように押出機およびギヤポンプの回転
数を変更した以外は実施例1と同様の方法でフィルム厚
み7.0μmの感熱孔版用フィルムを作製し、謄写印刷
を行った。以上、得られたフィルムの物性および孔版用
フィルムの評価結果をまとめて下記表1に示す。
【0018】
【表1】 表1中、DMTはジメチルテレフタレート、DMIはジメチルイソフタレート 、EGはエチレングリコール、1,4BGは1,4−ブタンジオールを意味する 。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、実質的に熱可塑性ポリ
エステルフィルムのみからなる感熱孔版マスターを用い
ても、搬送性に優れ、良好な穿孔性、画像品質の優れた
印刷物を得ることができ、本発明の工業的価値は高い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 7:00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸成分の60モル%以上がテレフタル酸
    成分、40モル%以下がイソフタル酸成分、グリコール
    成分の40モル%以上が1,4−ブタンジオール成分、
    60モル%以下がエチレングリコール成分であるポリエ
    ステル共重合からなる厚み3.0〜9,0μmの二軸配
    向フィルムであって、該フィルムの融点が120〜21
    0℃、フィルムのハンドロメーター曲げ剛性が2.5以
    上であることを特徴とする感熱孔版印刷マスター用フィ
    ルム。
JP26137795A 1995-10-09 1995-10-09 感熱孔版印刷マスター用フィルム Pending JPH0999666A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008207442A (ja) * 2007-02-26 2008-09-11 Mitsubishi Plastics Ind Ltd ペーパーレス感熱孔版印刷原紙用ポリエステルフィルム

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