JPH0999550A - 記録方法及び記録装置 - Google Patents

記録方法及び記録装置

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JPH0999550A
JPH0999550A JP25737395A JP25737395A JPH0999550A JP H0999550 A JPH0999550 A JP H0999550A JP 25737395 A JP25737395 A JP 25737395A JP 25737395 A JP25737395 A JP 25737395A JP H0999550 A JPH0999550 A JP H0999550A
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JP
Japan
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signal
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Application number
JP25737395A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Saegusa
洋 三枝
Chiaki Daito
千秋 大東
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Panasonic System Solutions Japan Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Graphic Communication Systems Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のヘッドを用いてインクジェット記録ヘ
ッド往復移動により生じる行毎のつなぎ目を目立たなく
させる方法を提案することにある。 【解決手段】 n(nは整数)ラインの画像デ−タを記
録単位として記録ヘッド10を順次往復走査させて記録
紙2上に画像記録を行なう記録装置において、記録単位
による毎回の記録走査時、先端m(mは整数でm<n)
ラインと前回の記録走査の後端mラインとを重複させ、
このmラインに該当する先端および後端の重複ラインの
記録濃度を他の非重複ラインより低濃度で記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ、プ
リンタ等に用いられるインクジェット方式(バブルジェ
ット式を含む)、その他の形式の記録方法及び装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のインクジェット式の記録装置を図
13に概略図で示す。図13に示すように、従来のイッ
クジェット式の記録装置は、着脱式のカセット101
と、カセット101に納められた記録紙102と、記録
紙102を1枚づつ繰り出すピックアップローラ103
と、繰り出された記録紙102を搬送する送りローラ1
04と、送りローラ104を回転させる送りモータ10
5と、記録紙102を送りローラ104に押しつける第
1ピンチローラ106と、記録位置で記録紙102が浮
き上がらないようにする第2ピンチローラ107と、送
りモータ105の回転伝達を切り換えるギヤボックス1
08と、搬送される記録紙102の先端を検出する位置
センサ109と、複数のインク吐出ノズルを持つインク
ジェット記録ヘッド110と、このインクジェット記録
ヘッド110を記録紙102を横切るように移動させる
ために設けられたガイドシャフト111と、ガイドシャ
フト111に沿って往復移動させるベルト112と、ベ
ルト112を正逆転させるキャリッジモータ113と、
インクジェット記録ヘッド110に設けられてインクジ
ェット記録ヘッド110の初期位置を検出するキャリッ
ジセンサ114(被検出部材は本図には図示されていな
い)と、インクジェット記録ヘッド110の初期位置に
設けられてノズルのクリーニング及びキャッピングを行
うクリーニング部115と、記録が終了した記録紙10
2を互いの間に挟持して搬送する第1搬送ローラ116
及び第1押えローラ117並びに第2搬送ローラ118
及び第2押えローラ119と、記録紙102を案内する
第1記録紙ガイド120、第2記録紙ガイド121及び
第3記録紙ガイド122と、各センサ109,114か
らの信号を受けるとともに各モータ105,113及び
インクジェット記録ヘッド110の駆動を制御する制御
回路部123とを含んで構成されている。更に図14に
は制御回路部123に含まれるインクジェット記録ヘッ
ド110、ページメモリ125及びキャリッジモータ1
13を制御する信号を発生する回路ブロックの概略を示
す。以上のように構成されたインクジェット記録装置の
動作について以下に説明する。
【0003】電源が投入されると、制御回路部123に
よりキャリッジセンサ114の出力がチェックされ、イ
ンクジェット記録ヘッド110が初期位置にあるかどう
かが調べられる。もしインクジェット記録ヘッド110
が初期位置になければ、キャリッジモータ113を動作
させてインクジェット記録ヘッド110を初期位置に戻
す。インクジェット記録ヘッド110が初期位置に戻っ
たことは、キャリッジセンサ114が被検出部材(本図
には図示されていない)を検出することで判断される。
【0004】インクジェット記録ヘッド110が初期位
置にあることが確認されると、装置は記録可能な状態と
なり、制御回路部123は記録開始を待ち続ける。
【0005】本図には図示されていないインターフェイ
ス等を通じて制御回路部123に記録開始信号が与えら
れると同時にライン単位の画信号及び画信号に同期した
クロックが送られ、図14に示すように書き込みコント
ローラ126で制御されてページメモリ125に画信号
が記憶される。このとき後の読み出し動作を簡易にする
ため画素の書き込みは図15に示すように画素の並び替
えが行われる。つまり記録は64ライン毎に更にインク
ジェット記録ヘッド110の往復移動で行われるため最
初の1行目の64ラインは読み出し順に(つまり1番目
の画素から順に)ページメモリ125の第1ロウから第
64ロウに画像が書き込まれる。次に2行目の記録はイ
ンクジェット記録ヘッド110の復路で行われるため次
の65ラインから128ラインまでは最後の画素(17
28画素目)から順にページメモリ125の第65ロウ
から第128ロウに書き込まれる。このように64ライ
ン毎に画素の順番を逆にしてページメモリ125に蓄え
られる。
【0006】一方記録はページメモリ125に最低64
ライン分の画信号が揃うと開始される。記録開始信号が
出されると送りモータ105が作動する(本図には接続
ケーブルを図示していない)と共に、ギヤボックス10
8の動作によりピックアップローラ103、送りローラ
104が回転され、ピックアップローラ103によりカ
セット101の最上段の記録紙102が押し出される。
押し出された記録紙102は第1記録紙ガイド120に
沿って進み、第1ピンチローラ106と送りローラ10
4とに挟まれると、送りローラ104の搬送力により搬
送される。記録紙102が送りローラ104の搬送力に
より搬送され始めると、ギヤボックス108の作用でピ
ックアップローラ103は駆動力を解除される。
【0007】記録紙102の先端が位置センサ109を
通過すると、その情報は制御回路部123に送られ(本
図には接続ケーブルを図示していない)、制御回路部1
23では記録紙102が記録開始位置に達する迄のカウ
ントが始まる。位置センサ109を通過した記録紙10
2の先端は更に第2ピンチローラ107に達し、その後
記録開始位置へと進む。第2ピンチローラ107と送り
ローラ104とに挟まれた記録紙102は、記録位置で
第2記録紙ガイド121に押しつけられ、浮き上がるの
を防止される。記録紙102の先端が記録位置を通過す
ることが制御回路部123のカウントにより検出される
と、送りローラ104が停止され、記録紙102も停止
する。
【0008】記録紙102が停止すると、制御回路部1
23からの信号によりキャリッジモータ113が一定速
度で回転され(本図には接続ケーブルを図示していな
い)、ベルト112に固定されているインクジェット記
録ヘッド110は、キャリッジセンサ114により被検
出部材(本図には図示されていない)を検知することで
予めセットされた初期位置から、決められた記録開始位
置までガイドシャフト111に沿って送られる。このイ
ンクジェット記録ヘッド110の移動量は、予め制御回
路部123で設定されたキャリッジモータ113の回転
量として制御される。
【0009】インクジェット記録ヘッド110が記録開
始位置に達すると、読み出しコントローラ127に従っ
てページメモリ125の第1ロウから64ロウのそれぞ
れの最初の画素64個(図15では縦に並んだ64画素
に相当する)が読み出されラッチ129に保持された
後、基本クロックを分周回路128で64分周した同期
信号により駆動回路130に送られインクジェット記録
ヘッド110を動作させインクを吐出させる。インクの
吐出が終了すると基本クロックを分周回路128で64
分周した信号に同期してモータドライバ131がキャリ
ッジモータ113を動作させベルト112につながった
インクジェット記録ヘッド110をドット形成密度(1
/8mm)だけ移動させる(本図には制御回路部123
とキャリッジモータ113及びインクジェット記録ヘッ
ド110間の接続ケーブルを図示していない)。つまり
インクジェット記録ヘッド110はガイドシャフト11
1に沿って記録紙102を横切って移動しながら、複数
のノズルから一定周期でインクを吐出させ、画像の形成
を行う。
【0010】更に、予め制御回路部123で決められた
長さ(1728画素)だけ画像を記録すると、キャリッ
ジモータ113及びインクジェット記録ヘッド110は
動作を停止し1行目の記録を終了する。図16にはイン
クジェット記録ヘッド110のノズル面を示す。64個
のノズル134はドット形成密度(1/8mm)で1列
に配列されていて8mm幅の画像が記録される。
【0011】その後制御回路部123は、いま記録した
幅=8mmだけ記録紙102を送るように送りモータ1
05を一定量回転させる。このとき、第1搬送ローラ1
16及び第2搬送ローラ118も同時に回転され、記録
紙102を送り出す。第1搬送ローラ116、第2搬送
ローラ118の回転数は、記録紙102が第2ピンチロ
ーラ107と第1押えローラ117との間でたるまない
ようにするため、送りローラ104の搬送量よりも少し
多くなるようにギヤボックス108で回転数が設定され
ており、かつ、第1搬送ローラ116及び第2搬送ロー
ラ118の搬送力が送りローラ104の搬送力よりも強
くなって記録紙102の搬送量の精度が低下しないよう
に、第1押えローラ117及び第2押えローラ119の
ピンチ圧は小さく設定されている。
【0012】次に、今度はキャリッジモータ113の回
転方向を逆転にセットし、読み出しコントローラ127
に従ってページメモリ125の第65ロウから128ロ
ウのそれぞれの最初の画素64個(図15では縦に並ん
だ64画素に相当する)が読み出されインクジェット記
録ヘッド110の駆動周期に同期してキャリッジモータ
113を一定速度で逆転させ、インクジェット記録ヘッ
ド110を前回とは逆の方向に移動させながら、往路と
同様にして8mm幅の記録を行う。予め制御回路部12
3で決められた画像長さだけ画像を記録した後キャリッ
ジモータ113を停止させ2行目の記録を終了する。そ
して同時に制御回路部123で決められた時間だけ送り
モータ104、第1搬送ローラ116、第2搬送ローラ
118を回転させ、記録紙を8mm搬送する。このよう
にして記録された画像は図17に示すように各ノズル1
34から吐出されたインク滴が録紙102に付着吸収さ
れ連続した画素124で構成されている。装置が理想的
な動作を行えば図17に示すように1行目、2行目、3
行目の記録が規則正しく配列された画像になる。
【0013】以上の動作を1枚の記録紙102の全長に
わたって画像を記録し終わるまで続ける。記録すべき長
さは、記録紙102の長さが決まっているため、予め、
制御回路部123では判っている。従って、制御回路部
123では記録紙102の後端が位置センサ109を通
過することが予測でき、この予測された時間が経過して
もまだ記録紙102の後端が検出できなければ、記録紙
102の搬送に何らかのトラブルが発生したとしてアラ
ームを発生させる。
【0014】記録が完全に終了した場合、または、トラ
ブルが発生した場合にはキャリッジモータ113を回転
させ、インクジェット記録ヘッド110を初期位置に戻
す。インクジェット記録ヘッド110が初期位置に戻っ
たことは、キャリッジセンサ114が被検出部材(本図
には図示されていない)を検出したことで判断される。
このようにして記録紙102の記録が終了される。以上
ノズル134が垂直に1列に配列されたインクジェット
記録ヘッド110について説明したが、ノズル134が
千鳥状に配列されたインクジェット記録ヘッド及び斜め
に千鳥又は1列に配列されたインクジェット記録ヘッド
についても同じである。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の構成に
よれば、インクジェット記録ヘッド110の移動で記録
される幅(行)の画像をつなぎ合わせて1ページの画像
が形成されるため各行のつなぎ合わせ部分で画像の連続
性の乱れが目立つという問題があった。
【0016】上述の問題は、以下の理由で生じる。イン
クジェット記録ヘッド110は多数のノズル134を移
動に対し垂直に或いは斜めに並べた構成になっており、
インクジェット記録ヘッド110の往復移動により8m
m幅で画素を記録するように設計されている。
【0017】更にインクジェット記録ヘッド110の移
動は閉ループ等の制御で常に同じ位置で記録を開始し、
等間隔で記録を行うように設計されているが、機構部の
組立誤差、キャリッジモータ113の送り誤差、ベルト
112の振動、送りモータ104、第1搬送ローラ11
6、第2搬送ローラ118の搬送誤差等によってインク
滴の到達位置が揺らぎその結果つなぎ目が目立つことに
なる。
【0018】例えば図18に示すように1行目に対し2
行目の画素124位置がずれるとそのつなぎ目で画像の
連続性が乱れその結果インクジェット記録ヘッド110
の移動方向につなぎ目が目立つことになる。
【0019】更に図19に示すように2行目の送りモー
タ104による記録紙102の搬送量が所定値よりも多
いと行間に僅かな隙間(白い横筋)が生じたり、また図
20に示すように2行目の送りモータ104による記録
紙102の搬送量が所定値よりも少ないと画像に重なり
(重なった画素の濃度が高くなる)が生じる。これもま
たインクジェット記録ヘッド110の移動方向につなぎ
目が目立つことになる。
【0020】更に、記録紙が厚くなると送り量が大きく
なり、記録紙が薄い手と僅かに送り量が少なくなり図1
9と同様に行間に僅かな隙間(白い横筋)が生じたり、
また図20と同様に画像に重なり(重なった画素の濃度
が高くなる)が生じ、同じくつなぎ目が目立つことにな
る。
【0021】本問題を解決する方法として、最初のイン
クジェット記録ヘッド110の移動で下半分の奇数ノズ
ル134(16ノズル)を用いて奇数ラインの記録を行
い記録紙102を4mm幅(半行)だけ送り2回目のイ
ンクジェット記録ヘッド110の移動で偶数ノズル13
4(32個)で偶数ラインの記録を行い、更に記録紙1
02を4mm(半行)送り、続くインクジェット記録ヘ
ッド110の移動ですべての奇数ノズル134(32
個)で次の奇数ラインの記録を行うというように半行づ
つ記録紙を移動させ記録紙の搬送方向に互いに補完する
ように奇数ノズル、偶数ノズルを別々に記録することに
より、行毎のつなぎ目が目立たなくなるという方法がす
でに提案されているが、係る方法によると1回の記録で
半分のノズルしか使用しないため記録時間が2倍かかる
という問題があった。更に時間を短くするのにノズルの
駆動周波数を2倍にしたりノズルの数を2倍にする方法
があるがいずれも大幅なインクジェット記録ヘッドの変
更を伴い容易には実現できない。
【0022】本発明の一つの目的は、従来のヘッドを用
いてインクジェット記録ヘッド往復移動により生じる行
毎のつなぎ目を目立たなくさせる方法を提案することに
ある。
【0023】また、本発明の他の目的は上記方法を安価
な構成で達成することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、n(nは整数)ラインの画像デ
ータを記録単位として順次往復走査により記録する記録
方法であって、前記記録単位による毎回の記録走査時、
先端m(mは整数でm<n)ラインと前回の記録走査の
後端mラインとを重複させ、このmラインに該当する先
端および後端の重複ラインの記録濃度を他の非重複ライ
ンより低濃度で記録する。
【0025】さらに、請求項2の発明では、前記mライ
ンにおいて重複記録された結果、その重複部分の記録濃
度が他の非重複ラインの記録濃度と同等の濃度を有する
ようにしたものである。
【0026】さらに、請求項3の発明では、前記mライ
ンに該当する先端および後端の重複ラインの記録を他の
非重複ラインの記録の略半分の濃度で記録するようにし
たものである。
【0027】さらに、請求項4の発明では、前記mライ
ンに該当する先端および後端の重複ラインの記録を他の
非重複ラインの記録の略半分の濃度が得られる記録時間
で記録する。
【0028】また、請求項5の発明は、n(nは整数)
ラインの画像データを記録単位として順次往復走査によ
り記録する記録装置であって、画像データを格納するメ
モリと、このメモリに格納された前記画像データを前記
記録単位にしたがって2回の読み出しを行う読出し手段
と、この読出し手段により読み出された2回目の画像デ
ータの先端m(mは整数でm<n)ラインと後端mライ
ンの画像データを無信号に変換して2回目の画像データ
を無効とし、第1の記録信号および第2の記録信号を発
生させる記録信号発生手段と、前記記録単位による毎回
の記録走査時、先端mラインと後端mラインの画像デー
タは前記第1の記録信号を、その他のラインの画像デー
タには前記第2の記録信号を印加すると共に先端mライ
ンと前回の記録走査の後端mラインの画像データと重複
させる制御手段とを備えたものである。
【0029】さらに、請求項6の発明では、通常記録濃
度の1/2の記録濃度が得られる記録時間に対応した前
記第1の記録信号と、通常記録濃度のが得られる記録時
間に対応した前記第2の記録信号を用いる。
【0030】また、請求項7の発明は、n(nは整数)
ラインの画像データを記録単位として順次往復走査によ
り記録する記録装置であって、画像データを格納するメ
モリと、このメモリに格納された前記画像データを前記
記録単位にしたがって複数回読み出す読出し手段と、こ
の読出し手段による1回の画像データの読出しに対応し
た記録信号を発生させる記録信号発生手段と、前記記録
単位による毎回の記録走査時、先端m(mは整数でm<
n)ラインと後端mラインの画像データは他のラインの
画像データの半分の読出し回数とし、この読み出し回数
に応じた前記記録信号を印加すると共に前回の記録走査
の後端mラインと重複させる制御手段とを備えたもので
ある。
【0031】さらに、請求項8の発明では、前記半分の
読出し回数に対応した記録信号として、通常記録濃度の
1/2の記録濃度が得られる記録時間を制御する信号を
用いる。
【0032】
【発明の実施の形態】請求項1の発明は、記録単位によ
る毎回の記録走査時、先端m(mは整数でm<n)ライ
ンと前回の記録走査の後端mラインとを重複記録される
が、この重複ラインの記録濃度は他の非重複ラインより
低濃度で記録されるため、その結果、ずれによる画質の
劣化が緩和され、ずれが目立ちにくくなる。
【0033】さらに、請求項2乃至請求項4の発明で
は、重複ラインの記録濃度は非重複ラインの記録濃度と
同等の濃度になり、記録画像の連続性が保たれる。
【0034】また、請求項5の発明は、2回目の読み出
し画像データを無信号に変換して無効として、第1、第
2の記録信号を発生させ、先端m(mは整数でm<n)
ラインと後端mラインの画像データには第1の記録信号
を印加して重複ラインの記録濃度は他の非重複ラインの
記録濃度より低濃度で記録するので、その結果、ずれに
よる画質の劣化が緩和され、ずれが目立ちにくくなる。
【0035】さらに、請求項6の発明では、重複ライン
の記録濃度は非重複ラインの記録濃度と同等の濃度にな
り、記録画像の連続性が保たれる。
【0036】また、請求項7の発明は、メモリに格納さ
れた前記画像データを前記記録単位にしたがって複数回
読み出す読出し、この読出し回数に対応した記録信号発
生させ、先端m(mは整数でm<n)ラインと後端mラ
インの画像データは他のラインの画像データの半分の読
出し回数とされるので、重複記録を行った場合でも、重
複ラインの記録濃度は他の非重複ラインの記録濃度より
低濃度で記録することができ、その結果、ずれによる画
質の劣化が緩和され、ずれが目立ちにくくなる。
【0037】さらに、請求項8の発明では、重複ライン
の記録濃度は非重複ラインの記録濃度と同等の濃度にな
り、記録画像の連続性が保たれる。
【0038】以下、本発明の実施例を図面を参照して説
明する。なお、各図面において同一もしくは相当構成部
分には同一符号を用い、説明の省略もしくは簡略をす
る。
【0039】図1には本実施例に係る記録装置の全体の
概略構成が示され、この図1において、記録装置は、記
録媒体としての記録紙(カット紙)2を収納した着脱式
のカセット1と、カセット1に納められた記録紙2と、
記録紙2を1枚づつ繰り出すピックアップローラ3と、
繰り出された記録紙2を搬送する送りローラ4と、送り
4を回転させる送りモータ5と、記録紙2を送りローラ
4に押しつける第1ピンチローラ6と、記録位置で記録
紙2が浮き上がらないようにする第2ピンチローラ7
と、送りモータ5の回転伝達を切り換えるギヤボックス
8と、搬送される記録紙2の先端を検出する位置センサ
9と、複数のインク吐出ノズルを持つインクジェット記
録ヘッド10と、このインクジェット記録ヘッド10を
記録紙2を横切るように移動させるために設けられたガ
イドシャフト11と、ガイドシャフト11に沿って往復
移動させるベルト12と、ベルト12を正逆転させるキ
ャリッジモータ13と、インクジェット記録ヘッド10
に設けられてインクジェット記録ヘッド10の初期位置
を検出するキャリッジセンサ14(被検出部材は本図に
は図示されていない)と、インクジェット記録ヘッド1
0の初期位置に設けられてノズルのクリーニング及びキ
ャッピングを行うクリーニング部15と、記録が終了し
た記録紙2を互いの間に挟持して搬送する第1搬送ロー
ラ16及び第1押えローラ17並びに第2搬送ローラ1
8及び第2押えローラ19と、記録紙2を案内する第1
記録紙ガイド20、第2記録紙ガイド21及び第3記録
紙ガイド22と、各センサ9,14からの信号を受ける
とともに各モータ5,13及びインクジェット記録ヘッ
ド10の駆動を制御する制御回路部23とを含んで構成
されている。
【0040】更に、図2は制御回路部23に含まれイン
クジェット記録ヘッド10、ページメモリ25及びキャ
リッジモータ13を制御する信号を発生する回路ブロッ
クの概略を示す。書き込みコントローラ26は本図には
図示していないインタフェース等を通じて制御回路部2
3に送られるライン単位の画信号a及び画信号aに同期
した基本クロックbを受け、画信号aをページメモリ2
5に書き込む制御を行う。読み出しコントローラ27は
ページメモリ25からの読み出しを制御する。読み出さ
れた画信号は信号cとして1画素毎に論理積をとる2入
力ANDゲート32に入力される。ANDゲート32の
もう一方の入力にはデータcのオン、オフを制御する信
号dが読み出しコントローラ27より供給され、信号d
により制御された画信号eがシフトレジスタ33へクロ
ック信号fに同期して入力される。
【0041】論理和をとる2入力ORゲート35の一方
の入力は読み出しコントローラ27からの信号gが、他
の入力には駆動回路30から信号hが接続され、出力信
号iはラッチ29へ接続されている。シフトレジスタ3
3へ転送された画信号は信号iのオンのタイミングで全
画素同時に並列にラッチ29へ転送される。ラッチ29
に保持されたデータはインクジェット記録ヘッド10の
駆動回路30を経てインクジェット記録ヘッド10で記
録される。64分周回路28は基本クロックbを64分
周し、信号jとして駆動回路30とモータドライバ31
へ供給する。モータドライバ31はこの64分周の信号
jのタイミングでキャリッジモータ13を駆動する。
【0042】図3は本発明におけるインクジェット記録
ヘッドの記録時間対濃度の関係を示したものである。本
図に示すように、記録時間t1〜t2の範囲においては
濃度は記録時間に略比例している。記録時間t3で通常
濃度の略1/2の濃度が得られる。
【0043】次に本実施例の基本動作を説明する。本実
施例ではインクジェット記録ヘッドのノズル数を64と
し、1回のインクジェット記録ヘッドの移動により64
ライン分の記録を行い、内1ライン分の記録がインクジ
ェット記録ヘッドの1往復分の記録で重なり合うものと
する。
【0044】これを図4により説明する。図4はインク
ジェット記録ヘッドの1回の移動毎の記録の範囲を示し
ている。
【0045】図4に示すようにインクジェット記録ヘッ
ドの1回目と2回目の移動では1ライン分が重さなるよ
うに記録する。以下、2回目と3回目、3回目と4回目
・・・も同様である。
【0046】図5はこれをさらに詳細に示したものであ
る。図5において1回目の記録動作では第1ライン〜第
63ラインまでの非重複部においては同一画素が画像メ
モリより2回読み出され、第64ラインの画素は画像メ
モリから1回のみ読み出される。1回目に読み出しで作
成された記録データは通常の濃度の略1/2の濃度が得
られる記録時間まで記録され、その後2回目に読み出し
で作成された記録データの記録が1回目の読み出しで作
成された記録データの記録に継続して通常濃度の記録が
得られる記録時間まで行われる。この結果、第1ライン
〜第63ラインの非重複部では通常の濃度の記録が行わ
れ、重複部の第64ラインでは非重複部の略1/2の濃
度の記録が行われる。
【0047】2回目の記録動作も1回目と同様に行われ
る。第64ライン、第127ラインが重複部となる。第
64ラインの重複部では1回目の記録と重なった部分の
濃度は非重複部とほぼ同等になる。
【0048】以上の動作を全ラインにわたり行う。次に
図1、図2を参照してインクジェット記録装置の動作を
詳細に説明する。
【0049】電源が投入されると、制御回路部23によ
りキャリッジセンサ14の出力がチェックされ、インク
ジェット記録ヘッド10が初期位置にあるかどうかが調
べられる。もしインクジェット記録ヘッド10が初期位
置になければ、キャリッジモータ13を動作させてイン
クジェット記録ヘッド10を初期位置に戻す。インクジ
ェット記録ヘッド10が初期位置に戻ったことは、キャ
リッジセンサ14が被検出部材(本図には図示されてい
ない)を検出することで判断される。
【0050】インクジェット記録ヘッド10が初期位置
にあることが確認されると、装置は記録可能な状態とな
り、制御回路部23は記録開始を待ち続ける。
【0051】本図には図示されていないインターフェイ
ス等を通じて制御回路部23に記録開始信号、ライン単
位の画信号a及び画信号に同期した基本クロックbが送
られると、画信号は図2に示すように書き込みコントロ
ーラ26で制御されてページメモリ25に記憶される。
このとき後のページメモリ25からの読み出し動作を簡
易にするため書き込みは図6に示すように画素の並び替
えを伴って行われる。この並び替えはインクジェット記
録ヘッド10による画素形成の順序に準じて行われる。
つまり記録は64ライン毎に更にインクジェット記録ヘ
ッド10の往復移動で行われるため最初の1回目の記録
の64ライン(これを1行目と言う、以下同様)は読み
出し順に(つまり1番目の画素から順に)ページメモリ
25の第1ロウから第64ロウに画像が書き込まれる。
また、第64ラインは2行目の先頭ラインとしても記録
されるため、2行目の他の63ライン分と同様にページ
メモリ25に書き込まれる。すなわち、2行目の記録は
インクジェット記録ヘッド10の復路で行われるため6
4ラインから127ラインまでは最後の画素(1728
画素目)から順にページメモリ25の第65ロウから第
128ロウに書き込まれる。このように64ライン毎に
画素の順番を逆にしてページメモリ25に蓄えられる。
【0052】以上の動作を繰り返しページメモリ25へ
の画信号書き込みを行う。画信号のページメモリ25へ
の書き込みと同時に記録開始信号が出されると、送りモ
ータ5が作動され(本図には接続ケーブルを図示してい
ない)、ギヤボックス8の動作によりピックアップロー
ラ3、送りローラ4が回転され、ピックアップローラ3
によりカセット1の最上段の記録紙2が押し出される。
押し出された記録紙2は第1記録紙ガイド20に沿って
進み、第1ピンチローラ6と送りローラ4とに挟まれる
と、送りローラ4の搬送力により搬送される。記録紙2
が送りローラ4の搬送力により搬送され始めると、ギヤ
ボックス8の作用でピックアップローラ3は駆動力を解
除される。
【0053】記録紙2の先端が位置センサ9を通過する
と、その情報は制御回路部23に送られ(本図には接続
ケーブルを図示していない)、制御回路部23では記録
紙2が記録開始位置に達する迄のカウントが始まる。位
置センサ9を通過した記録紙2の先端は更に第2ピンチ
ローラ7に達し、その後記録開始位置へと進む。第2ピ
ンチローラ7と送りローラ4とに挟まれた記録紙2は、
記録位置で第2記録紙ガイド21に押しつけられ、浮き
上がるのを防止される。記録紙2の先端が記録位置を通
過することが制御回路部23のカウントにより検出され
ると、送りローラ4が停止され、記録紙2も停止する。
【0054】ページメモリ25に最低64ライン分の画
信号が揃うと、制御回路部23からの信号によりキャリ
ッジモータ13が一定速度で回転され(本図には接続ケ
ーブルを図示していない)、ベルト12に固定されてい
るインクジェット記録ヘッド10は、キャリッジセンサ
14により被検出部材(本図には図示されていない)を
検知することで予めセットされた初期位置から、決めら
れた記録開始位置までガイドシャフト11に沿って送ら
れる。このインクジェット記録ヘッド10の移動量は、
予め制御回路部23で設定されたキャリッジモータ13
の回転量として制御される。
【0055】インクジェット記録ヘッド10が記録開始
位置に達すると記録が開始される。図7にはインクジェ
ット記録ヘッド10のノズル面を示す。64個のノズル
34はドット形成密度(1/8mm)で1列に配列され
ていて8mm幅の画像が記録できる。
【0056】以下図8、図9のタイミングチャートも参
照し説明する。図8は1行目の記録でのタイミングチャ
ート、図9は2行目の記録でのタイミングチャートであ
る。
【0057】最初のインクジェット記録ヘッド10の移
動では第1〜第64ラインの画素の記録を行う。記録に
際しては読み出しコントローラ27に従ってページメモ
リ25の第1〜第64ロウの縦に並んだ64画素(第1
アドレスの64画素)が読み出され、1画素毎にシリア
ルにANDゲート32を介してシフトレジスタ33へ入
力される。ここでANDゲート32に入力される画信号
cは黒画素の場合、論理1(highレベル)、白画素
の場合には論理0(lowレベル)とする。このとき信
号dは論理1となっており信号cはそのままシフトレジ
スタ33へ入力される。64画素分の入力が終了すると
読み出しコントローラ27は信号gをオン(時限後オ
フ)する。信号iがオン(時限後オフ)しシフトレジス
タ33に転送された64画素分の画信号はラッチ29へ
保持される。次いで2回目の読み出しが1回目同様にペ
ージメモリ25の第1〜第64ロウの縦に並んだ64画
素(第1アドレスの64画素)に対して行われる。この
とき読み出しコントローラ27は信号dを図8に示すよ
うに第64ロウの画信号に対してのみ論理0とする。こ
の結果シフトレジスタ33へは第64画素のみ信号cの
白、黒のいかんに関わらず論理0、すなわち白画素とし
て入力される。
【0058】ラッチ29に保持した画信号は基本クロッ
クbを64分周回路28で64分周した信号jのタイミ
ングで駆動回路30によりインクジェット記録ヘッド1
0での記録が開始される。すなわち駆動回路30は信号
jにより記録制御信号を発生させインクジェット記録ヘ
ッド10を動作させインクを吐出させる。記録制御信号
の時間幅は図3に示すt2である。
【0059】記録制御信号がオンし、記録時間がt3
(図3に示す)になると駆動回路30は信号hをオン
(時限後オフ)しシフトレジスタ33より2回目に読み
出した画信号をにラッチ29に転送し1回目に継続して
記録を行う。このとき第1〜第63画素は引き続き記録
時間t2まで継続されるが、第64画素は2回目のペー
ジメモリ25からの読み出し時に白画素に変換されてい
るため、記録は記録時間t3の時点で終了される。
【0060】インクの吐出が終了すると基本クロックを
64分周回路28で64分周した信号に同期してモータ
ドライバ31がキャリッジモータ13を動作させベルト
12につながったインクジェット記録ヘッド10をドッ
ト形成密度分(1/8mm)移動させる(本図には制御
回路部23とキャリッジモータ13びインクジェット記
録ヘッド10間の接続ケーブルを図示していない) 以後同様な動作を繰り返し、記録を行う。つまりインク
ジェット記録ヘッド10はガイドシャフト11に沿って
記録紙2を横切ってノズル34の駆動周期に対応して移
動しながら、複数のノズル34から一定周期でインクを
吐出させ、画像の形成を行う。これで第1〜第63ライ
ンまでは記録時間t2で記録されるから通常濃度とな
り、第64ラインは記録時間t3で記録されるため通常
の略1/2の濃度で記録される。
【0061】インクジェット記録ヘッド10は予め制御
回路部23で決められた長さ(1728画素)だけ画像
を記録すると動作を終了しキャリッジモータ13は停止
する。
【0062】その後制御回路部23は、次のインクジェ
ット記録ヘッド10の移動での記録時の先頭ラインが1
回目の記録の第64ラインに重なるように、1回目の記
録幅から1ライン分の幅を引いた量、すなわち(8−1
/8)mmだけ記録紙2を送るように送りモータ5を一
定量回転させる。このとき、第1搬送ローラ16及び第
2搬送ローラ18も同時に回転され、記録紙2を送り出
す。第1搬送ローラ16、第2搬送ローラ18の回転数
は、記録紙2が第2ピンチローラ7と第1押えローラ1
7との間でたるまないようにするため、送りローラ4の
搬送量よりも少し多くなるようにギヤボックス8で回転
数が設定されており、かつ、第1搬送ローラ16及び第
2搬送ローラ18の搬送力が送りローラ4の搬送力より
も強くなって記録紙2の搬送量の精度が低下しないよう
に、第1押えローラ17及び第2押えローラ19のピン
チ圧は小さく設定されている。
【0063】次に、今度はキャリッジモータ13の回転
方向を逆転にセットし、読み出しコントローラ27に従
ってページメモリ25から次の64ライン分の画素の読
み出しを行う。すなわち読み出しコントローラ27に従
いページメモリ25の第65〜第128ロウの縦に並ん
だ64画素(第1アドレスの64画素)が読み出され1
画素毎にシリアルにANDゲート32を介してシフトレ
ジスタ33へ入力される。このとき信号dは論理1とな
っており信号cはそのままシフトレジスタ33へ入力さ
れる。64画素分の入力が終了すると読み出しコントロ
ーラ27は信号gをオン(時限後オフ)し、シフトレジ
スタ33に転送された64画素分の画信号をラッチ29
へ保持する。次いで2回目の読み出しが1回目同様にペ
ージメモリ25の第65〜第128ロウの縦に並んだ6
4画素(第1アドレスの64画素)に対して行われる。
このとき読み出しコントローラ27は信号dを図9に示
すように第65ロウ及び第128ロウの画信号に対して
のみ論理0とする。この結果シフトレジスタ33へは第
1画素及び第64画素は信号cの白、黒のいかんに関わ
らず論理0、すなわち白画素として入力される。以下第
1ライン〜第64ラインの記録時と同様な動作が行われ
る。すなわち、駆動回路30は信号jにより記録制御信
号を発生させインクジェット記録ヘッド10を動作させ
インクを吐出させる。記録制御信号のオンのt3時間
後、駆動回路30は信号hをオン(時限後オフ)しシフ
トレジスタ33より2回目に読み出した画信号をラッチ
29に転送し、1回目の画信号に継続して記録を行う。
このとき、第1画素及び第64画素は2回目の読み出し
時には白画素に変換されているため記録時間t3の時点
で記録終了となり、第2〜第63画素は継続して記録時
間t2まで記録される。
【0064】インクの吐出が終了すると基本クロックを
64分周回路28で64分周した信号に同期してモータ
ドライバ31がキャリッジモータ13を動作させベルト
12につながったインクジェット記録ヘッド10をドッ
ト形成密度分(1/8mm)移動させる(本図には制御
回路部23とキャリッジモータ13びインクジェット記
録ヘッド10間の接続ケーブルを図示していない)以後
同様な動作を繰り返し、記録を行う。つまりインクジェ
ット記録ヘッド10はガイドシャフト11に沿って記録
紙2を横切ってノズル34の駆動周期に対応して移動し
ながら、複数のノズル34から一定周期でインクを吐出
させ、画像の形成を行う。これで第64ラインは1回目
のキャリッジ移動での記録と重なり通常濃度となる。ま
た第65ライン〜第126ラインまでは通常濃度で、第
127ラインは通常濃度の略1/2で記録される。
【0065】インクジェット記録ヘッド10は予め制御
回路部23で決められた長さ(1728画素)だけ画像
を記録すると動作を終了しキャリッジモータ13は停止
する。
【0066】以上の動作を1枚の記録紙2の全長にわた
って画像を記録し終わるまで続ける。記録すべき長さ
は、記録紙2の長さが決まっているため、予め、制御回
路部23では判っている。従って、制御回路部23では
記録紙2の後端が位置センサ9を通過することが予測で
き、この予測された時間が経過してもまだ記録紙2の後
端が検出できなければ、記録紙2の搬送に何らかのトラ
ブルが発生したとしてアラームを発生させる。
【0067】記録が完全に終了した場合、または、トラ
ブルが発生した場合にはキャリッジモータ13を回転さ
せ、インクジェット記録ヘッド10を初期位置に戻す。
インクジェット記録ヘッド10が初期位置に戻ったこと
は、キャリッジセンサ14が被検出部材(本図には図示
されていない)を検出したことで判断される。このよう
にして記録紙2の記録が終了される。
【0068】以上ノズル34が垂直に1列に配列された
インクジェット記録ヘッド10について説明したが、ノ
ズル34が千鳥状に配列されたインクジェット記録ヘッ
ド及び斜めに千鳥又は1列に配列されたインクジェット
記録ヘッドについてもページメモリに書き込む動作が異
なるが同様の動作をさせることは可能である。
【0069】また、1記録単位毎の記録においてページ
メモリ25からの1回目の読み出しで作成した記録デー
タの記録を記録時間t3まで行い、これに継続してペー
ジメモリ25からの2回目の読み出しで作成した記録デ
ータの記録を記録時間t2まで行うとしたが、ページメ
モリ25からの1回の読み出し毎に作成される記録デー
タに対して記録時間t3で記録しても同様であることは
明らかである。
【0070】このようにして記録された画像は図10に
示すように各ノズル34から吐出されたインク滴が記録
紙2に付着吸収され連続した画素24で構成されてい
る。装置が理想的な動作を行えば図10に示すようにイ
ンクジェット記録ヘッド10の1回目の移動での記録
(1行目)、2行目、3行目の記録が規則正しく配列さ
れた画像になる。
【0071】この記録方法に従えば例えば既に往路で記
録した画素に対し復路で記録する画素にずれが生じそれ
以後そのずれが回復しなかった場合に生じるはずれは図
11に示すように重ね書きのため目立たなくなる。
【0072】また、あるタイミングで送りモータ4によ
る記録紙2の搬送量が所定値よりも多くなった場合、画
素のつなぎ目に生じる白い部分は図12に示すように重
ね書きのため目立たなくなる。
【0073】更に図では示さないが送りモータ4による
記録紙2の搬送量が所定値よりも少なくなった場合でも
画素のつなぎ目に生じる画素の重なりによる濃度の高い
部分は重ね書きにより目立たなくなる。
【0074】更に、記録紙が厚くなり記録紙2の送り量
が設定値より大きくなり、記録紙2が薄くて送り量が少
なくなっても、白筋や画像の重なりにより画素の濃度が
高くなるという現象も目立たなくなる。
【0075】更に記録に要する時間もインクジェット記
録ヘッド10が往復移動する回数は従来より多くなる分
長くなるが重ね合わせのライン数を適切にとればその増
分は大きくない。
【0076】また、ページメモリへの書き込みは送られ
てきた画信号をそのままライン毎に記憶し読み出す時に
読み出し順序で並び替えを行っても同様の構成を実現で
きる。
【0077】更に、本実施例では重ね合わせのライン数
を1ラインとしたがこの量はインクジェット記録ヘッド
の1回の移動で記録するライン数以下であれば特に制約
をうけないことは言うまでもない。
【0078】なお、本実施例においては、重複ラインの
記録濃度を他の非重複ラインの記録濃度の1/2の濃度
で記録する例を中心に説明したが、これに限らず、例え
ば、先端のmラインと後端のmライン記録濃度が多少異
なっていても、重複記録された結果、通常の記録濃度と
略同等の記録濃度が得られるものであれば、同様の効果
が得られる。
【0079】
【発明の効果】本発明によれば、記録単位による毎回の
記録走査時、先端のmラインと前回の記録走査の後端の
mラインとを重複させ、このmラインに該当する先端お
よび後端の重複ラインの記録濃度を他の非重複ラインの
記録濃度より低濃度または1/2の濃度で記録すること
で、記録紙の搬送量のバラツキ或いはインクジェット記
録ヘッドの記録位置バラツキ等による行間のつなぎ目、
画像の不連続を目立たなくする効果がある。
【0080】更に重ね合わせのライン数を適切に設定す
ることでトータルの記録時間をあまり増やすことなく実
現できるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における全体概略構成を示す斜
視図
【図2】本発明の実施例におけるインクジェット記録ヘ
ッド、ページメモリ及びキャリッジモータを制御する信
号を発生する回路ブロックの概略を示す図
【図3】本発明の実施例におけるインクジェット記録ヘ
ッドの記録制御時間対濃度の関係を示す図
【図4】本発明の実施例にけるインクジェット記録ヘッ
ドの1回の移動毎の記録の範囲の概略を示す図
【図5】本発明の実施例におけるインクジェット記録ヘ
ッドの1回の移動毎の記録の範囲の詳細を示す図
【図6】本発明の実施例におけるページメモリのデータ
格納を示す図
【図7】本発明の実施例におけるインクジェット記録ヘ
ッドのノズル配置を示す図
【図8】本発明の実施例における1行目の記録時のタイ
ミングチャート
【図9】本発明の実施例における2行目の記録時のタイ
ミングチャート
【図10】本発明の実施例による画素の記録を示す模式
【図11】本発明の実施例による画素の記録を示す模式
【図12】本発明の実施例による画素の記録を示す模式
【図13】従来例の概略の全体構成を示す斜視図
【図14】従来例におけるインクジェット記録ヘッド、
ページメモリ及びキャリッジモータを制御す信号を発生
する回路ブロックの概略を示す図
【図15】従来例におけるページメモリのデータ格納を
示す図
【図16】従来例におけるインクジェット記録ヘッドの
ノズル配置を示す図
【図17】従来例による画素の記録を示す模式図
【図18】従来例による画素の記録を示す模式図
【図19】従来例による画素の記録を示す模式図
【図20】従来例による画素の記録を示す模式図
【符号の説明】
2 記録紙 5 送りモータ 10 インクジェット記録ヘッド 13 キャリッジモータ 23 制御回路部 25 ページメモリ 26 書き込みコントローラ 27 読み出しコントローラ 28 分周回路 29 ラッチ 30 駆動回路 31 モータドライバ 32 2入力ANDゲート 33 シフトレジスタ 34 ノズル 35 2入力ORゲート

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 n(nは整数)ラインの画像データを記
    録単位として順次往復走査により記録する記録方法であ
    って、前記記録単位による毎回の記録走査時、先端m
    (mは整数でm<n)ラインと前回の記録走査の後端m
    ラインとを重複させ、このmラインに該当する先端およ
    び後端の重複ラインの記録濃度を他の非重複ラインより
    低濃度で記録する記録方法。
  2. 【請求項2】 前記mラインにおいて重複記録された結
    果、その重複部分の記録濃度が他の非重複ラインの記録
    濃度と同等の濃度を有することを特徴とする請求項1記
    載の記録方法。
  3. 【請求項3】 前記mラインに該当する先端および後端
    の重複ラインの記録を他の非重複ラインの記録の略半分
    の濃度で記録することを特徴とする請求項1記載の記録
    方法。
  4. 【請求項4】 前記mラインに該当する先端および後端
    の重複ラインの記録を他の非重複ラインの記録の略半分
    の濃度が得られる記録時間で記録することを特徴とする
    請求項1記載の記録方法。
  5. 【請求項5】 n(nは整数)ラインの画像データを記
    録単位として順次往復走査により記録する記録装置であ
    って、画像データを格納するメモリと、このメモリに格
    納された前記画像データを前記記録単位にしたがって2
    回の読み出しを行う読出し手段と、この読出し手段によ
    り読み出された2回目の画像データの先端m(mは整数
    でm<n)ラインと後端mラインの画像データを無信号
    に変換して2回目の画像データを無効とし、第1の記録
    信号および第2の記録信号を発生させる記録信号発生手
    段と、前記記録単位による毎回の記録走査時、先端mラ
    インと後端mラインの画像データは前記第1の記録信号
    を、その他のラインの画像データには前記第2の記録信
    号を印加すると共に先端mラインと前回の記録走査の後
    端mラインの画像データと重複させる制御手段とを備え
    た記録装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の記録信号は、通常記録濃度の
    1/2の記録濃度が得られる記録時間に対応した信号で
    あり、前記第2の記録信号は、通常記録濃度のが得られ
    る記録時間に対応した信号であることを特徴とする請求
    項5記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 n(nは整数)ラインの画像データを記
    録単位として順次往復走査により記録する記録装置であ
    って、画像データを格納するメモリと、このメモリに格
    納された前記画像データを前記記録単位にしたがって複
    数回読み出す読出し手段と、この読出し手段による1回
    の画像データの読出しに対応した記録信号を発生させる
    記録信号発生手段と、前記記録単位による毎回の記録走
    査時、先端m(mは整数でm<n)ラインと後端mライ
    ンの画像データは他のラインの画像データの半分の読出
    し回数とし、この読み出し回数に応じた前記記録信号を
    印加すると共に前回の記録走査の後端mラインと重複さ
    せる制御手段とを備えた記録装置。
  8. 【請求項8】 前記半分の読出し回数に対応した記録信
    号は、通常記録濃度の1/2の記録濃度が得られる記録
    時間を対応した信号であることを特徴とする請求項7記
    載の記録装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000168109A (ja) * 1998-12-11 2000-06-20 Olympus Optical Co Ltd 画像補正装置
WO2007116577A1 (ja) 2006-03-31 2007-10-18 Mutoh Industries Ltd. 印字装置及び印字方法
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