JPH099942A - ネギの処理方法及び処理装置 - Google Patents

ネギの処理方法及び処理装置

Info

Publication number
JPH099942A
JPH099942A JP7162275A JP16227595A JPH099942A JP H099942 A JPH099942 A JP H099942A JP 7162275 A JP7162275 A JP 7162275A JP 16227595 A JP16227595 A JP 16227595A JP H099942 A JPH099942 A JP H099942A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
onion
conveyor
green onion
leek
bucket
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7162275A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Oi
賢治 大井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
RANSAA DEIRII SERVICE KK
Original Assignee
RANSAA DEIRII SERVICE KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by RANSAA DEIRII SERVICE KK filed Critical RANSAA DEIRII SERVICE KK
Priority to JP7162275A priority Critical patent/JPH099942A/ja
Publication of JPH099942A publication Critical patent/JPH099942A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Apparatuses For Bulk Treatment Of Fruits And Vegetables And Apparatuses For Preparing Feeds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ネギの根部及び葉部を切断する処理装置にお
いて、ネギの確実な不動保持ができるようにして、その
切断面が綺麗になるようにする。 【構成】 ネギを搬送するコンベヤ2に、ネギを寝かせ
た状態で嵌め入れることができるバケット12を連設す
る。また、このコンベヤ2上に転輪16を設け、この転
輪16の外周面に、バケット12に係合することで回転
送りされる押さえ部材17を設けた。この押さえ部材1
7によってバケット12内のネギを押圧付勢する。ま
た、転輪16は、付勢手段21により下向きに付勢さ
れ。ネギの太さ差を吸収できるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、収穫されたネギに出荷
用の処理を自動的に施すことができるネギの処理装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】収穫後のネギを出荷するには、根部や葉
部の切断及び皮剥き等の処理を施す必要がある。そし
て、この種、処理を自動的に行う装置は各種提案されて
いる(例えば特開昭51−124555号公報、特公昭
56−41224号公報、実公昭52−26434号公
報等参照)。いずれの技術も、原則的には、ネギを上下
一対の搬送ベルトで挟持しつつ搬送し、根部や葉部の切
断を円板カッターで行い、皮剥きを水や空気等の流体圧
によって行うようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】言うまでもなく、ネギ
には太さや長さの異なるものが種々あり、それぞれにお
いて搬送ベルトへの挟持度合や軸方向挟持位置を調節す
る必要があった。もし、これらの調節を怠ると、各種処
理中におけるネギのガタツキや位置ズレを招来し、例え
ば切断処理であれば切断面の斜交、曲がり、潰れや、切
断過多又は切断不足等に繋がるものであった。このよう
な粗悪な処理を施されたネギは、商品価値を極端に落と
し、場合によっては商品価値が無くなる場合もある。
【0004】そのため、ネギを搬送ベルトへ装填する作
業が困難且つ面倒となり、且つ慎重さを要求される(時
間のかかる)ものとなっていた。本発明は、上記事情に
鑑みてなされたものであって、ネギに対する各種処理
が、容易、迅速、且つ確実に行えるようにしたネギの処
理装方法び処理装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明に係るネギの処理方法は、ネギをバケットに寝かせた
状態で上から押下げ付勢しバケットごと搬送させつつ、
該ネギに適宜処理を施す処理方法において、バケットへ
ネギを寝かせるにはネギの長さに応じて軸方向の位置付
けが異なる当て面のうち適切なものへネギの根部先端を
当て止めさせ、バケット内のネギはネギの太さに応じて
押下げ付勢力が可変となるネギ押さえ手段によって不動
状態に保持することを特徴としている。
【0006】一方、本発明に係るネギの処理装置は、ネ
ギを個別に保持可能なバケットが搬送方向に沿って複数
連設されたネギコンベヤと、該ネギコンベヤへ臨んで設
けられた適宜加工装置と、該加工装置の周辺でネギコン
ベヤにおける各バケット内のネギへ押下げ部材を当接さ
せるネギ押さえ手段とを有していることを特徴としてい
る。
【0007】前記加工装置が根部切断装置である場合に
おいて、前記ネギ押さえ手段は、ネギコンベヤの上方で
その搬送方向に沿って同期回転する転輪と、該転輪の外
周部に沿って所定間隔で設けられて少なくともネギの根
部寄りに当接する弾性材製の押下げ部材とを有した構成
とすることが可能である。前記転輪は、押下げ部材がネ
ギコンベヤの各バケット内へ係合装入されることで当該
ネギコンベヤの搬送力を受けて従動回転するように構成
するのが好適である。
【0008】前記転輪は上下動自在に保持されていると
共に、全体として下向きに付勢された構成とするのが好
適である。前記ネギコンベヤのバケットは、ネギを支承
するフラット底面と、該フラット底面の搬送方向前後部
から突設されてネギの転動を防止する一対の振止め壁と
を有した構成とするのが好適である。
【0009】前記ネギコンベヤのネギ装填部には、各バ
ケット内のネギの根部を軸方向で当て止めする位置決め
部材が設けられており、該位置決め部材はネギの長さに
応じて当て止め位置を異ならせた複数の当て面を有して
いる構成とすることが可能である。前記加工装置が葉部
切断装置である場合において、前記ネギ押さえ手段は、
葉部切断装置へ向けてネギコンベヤの搬入が進むにつれ
てネギの葉部寄りに対する押下げ付勢力を高めるように
構成することが可能である。
【0010】前記加工装置が流体噴射型の皮剥き装置で
ある場合において、ネギコンベヤに対して流体噴射用の
ノズルが設置される部位には、該ノズルと合致するバケ
ットの上部をドーム状に覆う噴流安定蓋が設けられた構
成とすることが可能である。
【0011】
【作用】本発明に係るネギの処理方法において、バケッ
トへネギを寝かせる場合には、ネギの長さに応じて軸方
向位置付けの異なる当たり面へネギを当て止めするよう
にしており、その位置調節が簡単且つ確実である。ま
た、バケットに寝かせたネギは、ネギの太さに応じて付
勢力が可変となるネギ押さえ手段により不動に保持され
るため、処理中のガタツキが防止される。
【0012】本発明に係るネギの処理装置において、ネ
ギは、ネギコンベヤに設けられたバケットにより個別に
保持すると共に、ネギ押さえ手段に設けられた押下げ部
材をバケット内のネギの上部へ当接させるようにしたも
のである。従って、複数本のネギを上下一対の搬送ベル
トで挟持するといった従来の方式に比べ、それらの保持
が簡単且つ確実となり、また太さや長さの異なるネギご
との各調節も可能になる。
【0013】ネギの根部切断装置に対して設けるネギ押
さえ手段は、ネギコンベヤの上方でその搬送方向に沿っ
て同期回転する転輪と、該転輪の外周部に沿って所定間
隔で設けられた弾性材製の押下げ部材とを有した構成に
すると、例えばネギコンベヤの上部でこれと同期走行す
るベルト手段を設けた場合に比べ、構造の簡潔化を図る
ことができる。
【0014】特に、前記転輪は、押下げ部材がネギコン
ベヤの各バケット内へ係合装入されることで当該ネギコ
ンベヤの搬送力を受けて従動回転するように構成してお
けば、独自回転駆動を行わせる場合に比べ、ネギコンベ
ヤとの同調を行わせるのが構造簡潔且つ容易にして行え
るものとなる。この場合、転輪は上下動自在で、且つ全
体として下向きに付勢された構成としておけば、ネギに
当接される押下げ部材につき、ネギごとの太さに応じた
適度な付勢力が自動的に調節されるものとなる。
【0015】ネギコンベヤのバケットを、フラット底面
と一対の振止め壁とから成る構成とすれば、搬送中にお
けるネギのガタツキや脱落を防止するうえで有益である
ばかりでなく、ネギの根部や葉部を切断する場合に、フ
ラット底面による載置安定性が得られ、切断の容易性、
正確性が得られるものとなる。ネギコンベヤのネギ装填
部に対し、当て止め位置が異なる複数の当て面を有した
位置決め部材を設けておき、ネギの長さに応じて適切な
当て面へネギの根部を当て止めするようにすれば、ネギ
の切断位置を所定に揃えることができ、しかもこの揃え
作業が簡単に行える。
【0016】ネギの葉部切断装置に対して設けるネギ押
さえ手段は、葉部切断装置へ向けてネギコンベヤの搬入
が進むにつれてネギの葉部寄りに対する押下げ付勢力を
高めるように構成する(例えば傾斜レール状のもの、ベ
ルト駆動手段的なもの、傾斜して並設されたガイドロー
ラ的なもの等がある)と、構造簡潔にして、葉部の束ね
状態を確実且つ安定的に維持でき、更に切断が容易とな
る。
【0017】ネギコンベヤに対し、流体噴射型皮剥き装
置のノズルが設置される部位には、該ノズルと合致する
バケットの上部をドーム状に覆うように噴流安定蓋を設
けておけば、流体の逃げがないばかりでなく、流体が噴
流安定蓋のドーム内面形状(凹状)に沿って偏流を防止
され、皮剥きが確実且つ綺麗に行われるものとなる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図2は本発明に係るネギの処理装置1の全体図を示
しており、この処理装置1は、ネギを搬送するネギコン
ベヤ2と、このネギコンベヤ2に臨んで設けられた適宜
加工装置(根部切断装置3、葉部切断装置4、皮剥き装
置5)と、ネギコンベヤ2の上方に設けられたネギ押さ
え手段6とを有している。
【0019】ネギコンベヤ2は、一対のホイール10間
に架設されたエンドレス搬送帯11に対し、その外周側
で搬送方向に沿うようにして複数のバケット12が連設
されたものである。エンドレス搬送帯11は、1本又は
平行する複数本のベルト、チェーン、ロープ等により形
成されており、ホイール10等により一方向的に駆動さ
れる。
【0020】各バケット12は、図4及び図5に示すよ
うにエンドレス搬送帯11の架設平面と平行する幅方向
に長いフラット底面13と、このフラット底面13に対
して搬送方向の前後部から突設された一対の振止め壁1
4とを有している。従って、ネギWは、バケット12内
で寝かせた状態で個別に保持可能とされ、且つ、振止め
壁14によって搬送振動によるネギWのガタツキや脱落
が防止されると共に、フラット底面13によってネギ切
断又は皮剥きに対するネギWの載置安定性が図られるよ
うになっている。
【0021】ネギ押さえ手段6は、図3及び図5に示す
ようにネギコンベヤ2の両側に設けられた根部切断装置
3及び葉部切断装置4に各々対応して、これらへ搬入さ
れるネギWを各バケット12に対して不動状態に保持さ
せるものである。以下、根部切断装置3に対応してネギ
Wの根部寄りを押圧保持するネギ押さえ手段6を根部押
圧手段6Aと言い、葉部切断装置4に対応してネギWの
葉部寄りを押圧保持するネギ押さえ手段6を葉部押圧手
段6Bと言う。
【0022】根部押圧手段6Aは、図1に示すようにネ
ギコンベヤ2の搬送方向に沿って回転可能な転輪16
と、この転輪16の外周部に沿って所定間隔で設けられ
た複数の押下げ部材17とを有している。転輪16は、
ネギコンベヤ2の側部で立設された保持フレーム19に
対し、ネギコンベヤ2の搬送方向に沿って突出された揺
動アーム20を介して回転自在に保持されている。揺動
アーム20は、保持フレーム19に対して揺動自在であ
り、且つ圧縮バネ等を用いた付勢手段21により、転輪
16側が押下げられる向きに付勢されている。そして、
この付勢力を受けて、上記各押下げ部材17がネギコン
ベヤ2の各バケット12に装入可能になっている。
【0023】そのため、ネギコンベヤ2の各バケット1
2内に寝かせられたネギWの太さが異なる場合でも、各
ネギWに対して押下げ部材17が確実に押圧されるよう
になる。そして、ネギWに対する保持力がその太さに応
じて適度に自動調節される利点がある。上記押下げ部材
17は、図4に示すように2本の棒状芯材23に対して
スポンジ、ウレタン等の弾性材24が巻回されて成る。
また、この押下げ部材17は、図5に示すようにネギW
において所定の硬さを有した部分、すなわち根部寄り
(白根部)だけを押圧できる長さに形成されている。
【0024】本実施例において芯材23には丸パイプを
用いた。このような押下げ部材17によってネギWを押
圧すると、弾性材24による緩衝効果が得られると共
に、芯材23の隣接間にネギWが嵌まり込んで、ネギW
のガタツキ防止効果が一層高められるようになる。な
お、丸パイプの直径及び相互間隔や、丸パイプを用いる
か否か(押下げ部材17全体を発泡スチロールやゴム、
軟質樹脂等の弾性材で形成することも可能である)につ
いては、例えばネギWの平均径等、実施の態様に応じて
適宜変更可能である。
【0025】なお、上記弾性材20は、ネギコンベヤ2
の各バケット12に対して押下げ部材17が係合装入す
る場合の緩衝効果をも奏するものであり、動作の円滑
化、静音化、損傷防止等が図られる利点もある。根部押
圧手段6Aはこのような構成であるため、ネギコンベヤ
2が搬送駆動された場合、各バケット12の移動に伴っ
て押下げ部材17に送りが伝えられ、その結果、転輪1
6がネギコンベヤ2と同期的に従動回転してバケット1
2内のネギWを押下げ部材17が次々に押圧するように
なる。従って、この状態のまま、円板カッター(3a参
照)等により構成される根部切断装置3で、ネギWの所
要箇所が安定して綺麗に切断されることになる。
【0026】葉部押圧手段6Bは、図1及び図3に示す
ようにネギコンベヤ2における保持フレーム19とは反
対側で保持されたベルト駆動手段26により構成されて
いる。このベルト駆動手段26は、ネギコンベヤ2の上
流寄りではバケット12に対する高さが高く、同下流寄
りではバケット12の上部スレスレ又は軽く接触する高
さまで低くなるように傾斜架設されたもので、ネギWの
葉部寄りを押圧可能になっている。そして、このベルト
駆動手段26は、モータ駆動(図示略)等を受けてネギ
コンベヤ2と同速、同方向へ駆動可能になっている。
【0027】そのため、葉部切断装置4へ向けてネギコ
ンベヤ2の搬入が進むにつれて、ネギWの葉部寄りに対
する押下げ付勢力が高められ、葉部の束ね状態が確実且
つ安定的に維持されるようになる。従って、この状態の
まま、円板カッター(4a参照)等により構成される葉
部切断装置4で、ネギWの所要箇所が安定して綺麗に切
断されることになる。
【0028】なお、この葉部押圧手段6Bにおいて、ベ
ルト駆動手段26を非駆動型とする(即ち、バケット1
2又はネギWとの接触により従動走行させるようにす
る)ことや、このベルト駆動手段26を傾斜レール状の
ものや傾斜して並設されたガイドローラ的なもの等に置
換することが可能である。ところで、ネギコンベヤ2が
根部切断装置3や葉部切断装置4へネギWを搬入するに
際し、ネギ押さえ手段6(根部押圧手段6A、葉部押圧
手段6B)がネギWをバケット12へ押圧付勢する場合
の位置付けは、各々の切断位置を適切なものとするうえ
で極めて重要である。特に、根部切断装置3では、切断
位置が中へ入りすぎると(切断過多になると)白根部の
解体を生じさせ、また切断位置が外過ぎると(切断不足
になると)根が残ってしまうので、おおよそ白根部先端
から2mm程度内側を切断しなければならない、という
難しさがある。
【0029】そこで、ネギコンベヤ2の搬送方向上流側
に設けられるネギ装填部28(図2参照)には、図6及
び図7に示すように位置決め部材30が設けられてい
る。この位置決め部材30は断面L型をしたもので、起
立した側の面により各バケット12内のネギWの根部を
軸方向で当て止めするようになっている。そして、この
起立した側の面には、バケット12に対して近接する当
て面31と、これより少し離れた当て面32とが設けら
れている。
【0030】これら当て面31,32は、ネギWの長さ
に応じた使い分けをすることで、その当て止め位置を異
ならせることができるようになっている。すなわち、短
いネギWは近接側当て面31によって当て止めし、また
長いネギWは離反側当て面32によって当て止めするよ
うにする。そのため、ネギWの切断位置を常に適切な状
態に揃えることができ、しかもこの揃え作業が簡単に行
える。
【0031】位置決め部材30は、ネギコンベヤ2の装
置フレームに対する取付孔34が、ネギWの長手方向に
沿った長孔とされているので、上記各当て面31,32
の位置付けを調節することができるようになっている。
なお、当て面は、位置付けの異なる3種以上のものを設
けることも可能である。図2に示したようにネギコンベ
ヤ2には、上記根部切断装置3及び葉部切断装置4より
も下流側に前記皮剥き装置5が設けられている。本実施
例では、この皮剥き装置5として、水又は空気等の流体
を噴出するタイプを採用してある。
【0032】このような流体噴出型の皮剥き装置5で
は、ノズル36からネギコンベヤ2のバケット12内へ
噴出される流体により、根部及び葉部を切断処理された
後のネギWに対して葉部側から根部側へ向けての皮剥き
を行うようになっている。そこで、バケット12がノズ
ル36と合致するようになる場合には、このバケット1
2の上部をドーム状の噴流安定蓋37によって覆うよう
にしてある。
【0033】このような構成であるため、ノズル36か
らバケット12内へ噴出された流体は、バケット12の
上方への逃げに伴う圧損がなくなり、且つ流体が噴流安
定蓋37のドーム内面形状(凹状)に沿って偏流を防止
されるようになる。従って、ネギWに対する皮剥きが確
実且つ綺麗に行われるものとなる。以上の説明から明ら
かなように、本発明に係るネギの処理装置1では、まず
ネギコンヤ2のネギ装填部28(図6及び図7参照)
で、位置決め部材30の当て面31,32のうち、ネギ
Wの長さに応じて適切な方と合致しているバケット12
へ向け、位置決め部材30とは反対方からネギWを差し
込むようにする。そして、当て面31又は32へネギW
の根部先端を当接させ、位置決めを行う。
【0034】この状態でネギコンベヤ2による搬送が行
われると、バケット12内のネギWは根部押圧手段6A
(図3及び図5参照)によって根部が太さに応じた適切
な押圧を受けると共に、葉部押圧手段6Bによって葉部
が押圧付勢される。従って、バケット12内のネギW
は、該バケット12がフラット底面13及び振止め壁1
4を有していることにも起因してガタツキ、位置ズレ、
脱落のない不動状態に保持される。そして、この状態の
まま根部切断装置2により根部が、また葉部切断装置4
により葉部の所定量が、正確、確実且つ綺麗に切断され
るものとなる。
【0035】そして更にネギコンベヤ3による搬送が続
けられると、根部押圧手段6A及び葉部押圧手段6Bに
よる押圧付勢が解除され、続いて皮剥き装置5におい
て、流体圧損のない確実で、しかも綺麗な皮剥きが行わ
れる。ところで、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではない。例えば、根部押圧手段6A(図1参照)にお
いては、転輪16を回転駆動させる構成とし、ネギコン
ベヤ2の送りと同調回転させるようにすることも可能で
ある。また、転輪16を下向きに付勢する付勢手段21
(図1参照)には、圧縮バネを用いたものを示したが、
引張バネを用いる構成とすることも可能である。
【0036】一方、転輪16を用いない構成とすること
も可能である。すなわち、ネギコンベヤ2の上方に、こ
れと並行して走行可能なエンドレス搬送帯(図示略)を
設け、このエンドレス搬送帯の外周面に、各バケット1
2に対応する押下げ部材17を設ける構成とする。バケ
ット12(図4参照)は、フラット底面13を具備する
構成であれば、振止め壁14を曲面体状に形成すること
も可能である。
【0037】
【発明の効果】本発明に係るネギの処理方法及びネギの
処理装置では、バケットへネギを寝かせる場合には、軸
方向位置付けの異なる当たり面のうち適切なものを選択
してネギを当て止めするようにしており、長さの異なる
ネギについてそれらの位置調節が簡単且つ確実に行える
ものである。従って、正確で綺麗な切断が可能となる。
また、バケットに寝かせたネギは、下向きの付勢力を有
するネギ押さえ手段により不動に保持されるため、太さ
の異なるネギについてそれらを処理中におけるガタツキ
を防止できる。従って、これによっても正確で綺麗な切
断が可能となる。そのため、ネギの商品価値を落とした
り、無くしたりするということが抑制でき、その歩留り
を高めることができる。また、このようなことから、ネ
ギの装填が迅速に行え、根部や葉部の切断及び皮剥きの
作業効率を高めることも可能となる。
【0038】ネギコンベヤにネギを個別に保持可能なバ
ケットを設け、またバケット内のネギを各別にネギ押さ
え部材によって押圧付勢するという構成を採用すれば、
複数本のネギを上下一対の搬送ベルトで一度に挟持する
といった従来の方式に比べ、ネギ各個の保持が簡単且つ
確実となり、また太さや長さの異なるネギごとの各調節
も可能になる。
【0039】ネギ押さえ手段は、複数の押下げ部材が設
けられた転輪をネギコンベヤの上方で同期回転させる構
成とすることで、構造の簡潔化を図ることができる。そ
のため、設置面積や装置全体としての小型化が可能であ
り、設備投資を抑制できる。またメンテナンスの容易化
及びランニングコストの低廉化等も実現可能である。特
に、転輪がネギコンベヤによって従動回転される構成を
採用すれば、上記各効果を一層高めることができる。
【0040】また、転輪を採用した場合、その全体を上
下動可能にし且つ下向き付勢を可能にする構成が簡潔に
できるので、太さの異なるネギへの対応構造としての簡
潔化を図るうえで、有利である。なお、ネギ押さえ手段
において、葉部切断装置に対して設ける場合には上記の
ような転輪は採用せず、ネギコンベヤの搬入が進むにつ
れてネギの葉部寄りに対する押下げ付勢力を高めるよう
な構成のものとするのが好適であり、これにより、一層
の構造簡潔化が図れる。
【0041】ネギコンベヤのバケットを、フラット底面
と一対の振止め壁とから成る構成とすれば、振止め壁に
よって搬送振動によるネギのガタツキや脱落が防止され
ると共に、フラット底面によってネギ切断又は皮剥きに
対するネギの載置安定性が図られるものであり、切断の
容易性、正確性が得られるものとなる。ネギコンベヤの
ネギ装填部に設ける位置決め部材として、当て止め位置
が異なる複数の当て面を有した構造にすれば、ネギの長
さに応じた位置決めが簡単に行えるばかりでなく、構造
の簡潔化を図れる。
【0042】ネギコンベヤに対し、流体噴射型皮剥き装
置のノズルが設置される部位に、バケットの上部を覆う
ように噴流安定蓋を設けておけば、流体の逃げに伴う圧
損を防止し、また流体の偏流を防止できるので、皮剥き
が確実且つ綺麗に行われるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るネギの処理装置に設けられたネギ
押さえ手段を拡大して示す側面図である。
【図2】本発明に係るネギの処理装置の全体を示す側面
図である。
【図3】図2のA−A線拡大断面図である。
【図4】図1のB部拡大図である。
【図5】図1のC−C線拡大断面図である。
【図6】図2のD−D線拡大矢視図である。
【図7】図6のE−E線拡大断面図である。
【図8】図2のF−F線拡大矢視図である。
【図9】図8のG−G線拡大矢視部である。
【符号の説明】
1 ネギの処理装置 2 ネギコンベヤ 4 葉部切断装置 5 皮剥き装置 6 ネギ押さえ手段 12 バケット 13 フラット底面 14 振止め壁 16 転輪 17 押下げ部材 28 ネギ装填部 30 位置決め部材 31 当て面 32 当て面 36 ノズル 37 噴流安定蓋 W ネギ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネギ(W)をバケット(12)に寝かせ
    た状態で上から押下げ付勢しバケット(12)ごと搬送
    させつつ、該ネギ(W)に適宜処理を施す処理方法にお
    いて、バケット(12)へネギ(W)を寝かせるにはネ
    ギ(W)の長さに応じて軸方向の位置付けが異なる当て
    面(31,32)のうち適切なものへネギ(W)の根部
    先端を当て止めさせ、バケット(12)内のネギ(W)
    はネギ(W)の太さに応じて押下げ付勢力が可変となる
    ネギ押さえ手段(6)によって不動状態に保持すること
    を特徴とするネギの処理方法。
  2. 【請求項2】 ネギ(W)を個別に保持可能なバケット
    (12)が搬送方向に沿って複数連設されたネギコンベ
    ヤ(2)と、該ネギコンベヤ(2)へ臨んで設けられた
    適宜加工装置(3,4,5)と、該加工装置等の周辺で
    ネギコンベヤ(2)における各バケット(12)内のネ
    ギ(W)へ押下げ部材(17)を当接させるネギ押さえ
    手段(6)とを有していることを特徴とするネギの処理
    装置。
  3. 【請求項3】 前記加工装置が根部切断装置(3)であ
    る場合において、前記ネギ押さえ手段(6)は、ネギコ
    ンベヤ(2)の上方でその搬送方向に沿って同期回転す
    る転輪(16)と、該転輪(16)の外周部に沿って所
    定間隔で設けられて少なくともネギ(W)の根部寄りに
    当接する弾性材製の押下げ部材(17)とを有している
    ことを特徴とする請求項2記載のネギの処理装置。
  4. 【請求項4】 前記転輪(16)は、押下げ部材(1
    7)がネギコンベヤ(2)の各バケット(12)内へ係
    合装入されることで当該ネギコンベヤ(2)の搬送力を
    受けて従動回転するように構成されていることを特徴と
    する請求項3記載のネギの処理装置。
  5. 【請求項5】 前記転輪(16)は上下動自在に保持さ
    れていると共に、全体として下向きに付勢されているこ
    とを特徴とする請求項3又は請求項4記載のネギの処理
    装置。
  6. 【請求項6】 前記ネギコンベヤ(2)のバケット(1
    2)は、ネギ(W)を支承するフラット底面(13)
    と、該フラット底面(13)の搬送方向前後部から突設
    されてネギ(W)の転動を防止する一対の振止め壁(1
    4)とを有していることを特徴とする請求項2乃至請求
    項5のいずれかに記載のネギの処理装置。
  7. 【請求項7】 前記ネギコンベヤ(2)のネギ装填部
    (28)には、各バケット(12)内のネギ(W)の根
    部を軸方向で当て止めする位置決め部材(30)が設け
    られており、該位置決め部材(30)はネギ(W)の長
    さに応じて当て止め位置を異ならせた複数の当て面(3
    1,32)を有していることを特徴とする請求項2乃至
    請求項6のいずれかに記載のネギの処理装置。
  8. 【請求項8】 前記加工装置が葉部切断装置(4)であ
    る場合において、前記ネギ押さえ手段(6)は、葉部切
    断装置(4)へ向けてネギコンベヤ(2)の搬入が進む
    につれてネギ(W)の葉部寄りに対する押下げ付勢力を
    高めるように構成されていることを特徴とする請求項2
    乃至請求項7のいずれかに記載のネギの処理装置。
  9. 【請求項9】 前記加工装置が流体噴射型の皮剥き装置
    (5)である場合において、ネギコンベヤ(2)に対し
    て流体噴射用のノズル(36)が設置される部位には、
    該ノズル(36)と合致するバケット(12)の上部を
    ドーム状に覆う噴流安定蓋(37)が設けられているこ
    とを特徴とする請求項2乃至請求項8のいずれかに記載
    のネギの処理装置。
JP7162275A 1995-06-28 1995-06-28 ネギの処理方法及び処理装置 Pending JPH099942A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7162275A JPH099942A (ja) 1995-06-28 1995-06-28 ネギの処理方法及び処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7162275A JPH099942A (ja) 1995-06-28 1995-06-28 ネギの処理方法及び処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH099942A true JPH099942A (ja) 1997-01-14

Family

ID=15751380

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7162275A Pending JPH099942A (ja) 1995-06-28 1995-06-28 ネギの処理方法及び処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH099942A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101499184B1 (ko) * 2013-03-21 2015-03-06 김순철 양파 가공장치
KR20150144970A (ko) * 2014-06-18 2015-12-29 타프기계공업(주) 양파의 뿌리 및 줄기 자동제거장치
KR20160109293A (ko) * 2015-03-10 2016-09-21 하경훈 마늘꼭지 절단기의 절단장치

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62153889U (ja) * 1986-03-19 1987-09-30
JPH0543896U (ja) * 1991-11-12 1993-06-15 ホクレン農業協同組合連合会 根菜茎葉切断装置
JPH07107953A (ja) * 1993-10-15 1995-04-25 Matsumoto:Kk 長葱の根切り機

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62153889U (ja) * 1986-03-19 1987-09-30
JPH0543896U (ja) * 1991-11-12 1993-06-15 ホクレン農業協同組合連合会 根菜茎葉切断装置
JPH07107953A (ja) * 1993-10-15 1995-04-25 Matsumoto:Kk 長葱の根切り機

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101499184B1 (ko) * 2013-03-21 2015-03-06 김순철 양파 가공장치
KR20150144970A (ko) * 2014-06-18 2015-12-29 타프기계공업(주) 양파의 뿌리 및 줄기 자동제거장치
KR20160109293A (ko) * 2015-03-10 2016-09-21 하경훈 마늘꼭지 절단기의 절단장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101415875B1 (ko) 옥수수 박피기
JPH099942A (ja) ネギの処理方法及び処理装置
KR20120042332A (ko) 대파 탈피기
KR101899889B1 (ko) 양파 탈피 시스템
KR200187317Y1 (ko) 대파 탈피기
FR2550120A1 (fr) Dispositif pour decouper des elements allonges a section rectangulaire en troncons d'une longueur predeterminee
JP6391297B2 (ja) 下葉除去装置
KR100708464B1 (ko) 옥수수 껍질 제거 장치
JPH07298864A (ja) 鱗茎の皮剥ぎ装置
JP2797120B2 (ja) 長尺物の皮剥ぎ装置
JP3409254B2 (ja) ねぎ類の皮むき装置
KR20010076592A (ko) 대파 탈피기
JP2005529759A (ja) ロールなどから端部の余分な部分を取り除く装置
JPH06339336A (ja) 魚体の鱗取り方法
NL1031289C2 (nl) Inrichting en werkwijze voor het pellen van een langwerpige groente.
EP0770322A1 (fr) Système de cueillette de choux
JP3430460B2 (ja) ねぎ類の皮むき装置
JP2824967B2 (ja) フィルム剥離装置
JP2733756B2 (ja) 長ねぎなどの加工装置
JP2717705B2 (ja) 長尺物の皮剥ぎ方法
JP4283410B2 (ja) 鱗茎菜類用農作業機
JP2802610B2 (ja) ねぎなどの定寸切断装置
JPH08332065A (ja) ねぎなどの外皮剥ぎ取り装置
JPS6332442A (ja) 魚体処理装置
JPH05292930A (ja) 玉ネギ調整装置