JP2802610B2 - ねぎなどの定寸切断装置 - Google Patents
ねぎなどの定寸切断装置Info
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Description
切断装置に関し、特に長ねぎなどの根元部(根毛)およ
び先端の葉先部を切断して予定の長さに切り揃えるため
の定寸切断装置に関する。
例えば特公平5−58973号公報や特開平7ー107
952号公報などに開示されている。ここでは、機枠の
長手方向に搬送される1対の無端回動チェーンに並設さ
れた多数の樋状受け皿に被処理物の根菜類を載置して搬
送し、受け皿搬送路の両外側に、予定距離だけ離して対
向配置された1対の回転切断刃で根毛部および葉先部を
切り落とすことによって予定の長さに切り揃えている。
は、樋状受け皿にねぎなどを単に載せただけの状態で連
続搬送しながら回転刃で切断しているので、移動中の受
皿へ被処理物を正確に位置決めして載置供給することが
困難で、切断位置のずれが生じやすく、切断面がずれた
り、斜め切りになったりし易いという問題がある。ゴボ
ウなどのように比較的固くて真っ直ぐなものは定寸切断
も容易であるが、長ねぎなどは軟弱で「へ」字状に曲が
っていたり立体的に湾曲していたりすることも多く、不
安定な状態で受け皿に載置されていることが多く、また
特に根元部で曲がっているものが多いので、所望の位置
で、しかも根元の軸芯に対して直角に切断することは極
めて難しい。
め切りになると品質評価が落ちてしまうし、直角に切断
できたとしても切断位置が根毛側にずれて根毛が一部で
も残ると、圧縮空気吹き付けによる外皮の剥ぎ取り除去
が完全にはできなくなる。反対に切断位置が葉先側にず
れて深切りになると、切断後に中心部が生長して突出し
易くなるので、やはり品質評価が落ちてしまう。このた
めに従来は、根元部の切断作業を機械化するとしても、
深切りが生じないように切断位置を安全側に設定してお
いたり、根毛が残ったものは手作業で切り取ったりせざ
るを得ず、品質評価の低下や作業能率低下の要因となっ
ていた。
を解決して、根元部の切断不良による品質評価の低下を
防止するばかりでなく、作業能率を向上することのでき
るねぎなどの被処理物の定寸切断装置を提供することを
目的とする。
置され、それぞれにねぎなどの被加工物が載置される多
数の受皿を、予定の搬送路に沿って上流端から下流端へ
搬送する第1の無端回動手段と、前記受皿に載置された
被加工物の根元を保持する根元支え部材を、予定の搬送
路に沿って前記受皿と整列した状態で、これと同期搬送
する第2の無端回動手段と、前記搬送路の途中に、前記
搬送方向と直角方向に予定距離隔離して配置され、前記
被加工物の根元および葉先を切断して予定の長さに切り
揃える1対の切断刃装置とを具備し、さらに、前記切断
刃装置の配置位置よりも上流側において、前記根元支え
部材の搬送経路に沿って平行に、前記根元支え部材の搬
送経路の外側に配置された切断位置目標部材、および前
記第1および第2の無端回動手段を間欠的に駆動する手
段の少なくとも一方を具備する。前記間欠駆動手段は、
前記受皿が予定位置にきたことを検知して前記無端回動
手段の駆動を停止させる手段と、手動操作によって前記
無端回動手段の駆動を再開させる手段を有する。
を参照して説明する。なお本発明は定寸切断装置を直接
の対象とするものであり、定寸切断のみの単機能装置に
適用できるのは当然であるが、その後に続けて行なわれ
る皮剥作業と連続して行なうようにもできるので、以下
においては、定寸切断と皮剥作業とを連続して行なえる
ように構成した例を参照して説明する。定寸切断のみの
単機能装置にするには、明らかなように、後半の皮剥部
を除去し、受皿搬送用の無端回動チェーンを根元支持用
チェーンや葉先搬送用コンベアと同じ長さにすればよ
い。
て構成された左右の上枠2,3の前後端部の上面に軸受
4,4を、中間部の上面に軸受5を設置し、前後端部の
軸受4,4には一対の鎖車6,6を楔着した従動軸7と
駆動軸8が回動自在に支承されている。駆動軸8の鎖車
6と従動軸7の鎖車6との間に無端回動チェーン9を懸
回し、後枠10に固着されているチェーン駆動用のブレ
ーキモータ11の鎖車12と駆動軸8に取着した鎖車1
3に無端チェーン14を懸回する。モータ11が回転さ
れると、一対の無端回動チェーン9,9が、図2におい
て反時計方向(矢印Aの方向)に回動される。
状受皿15がなるべくは等間隔で並設されている。受皿
15の略中央の下面にはローラー16を回動自在に軸支
したブラケット17が溶着されている。左右の上枠2,
3に溶着した連結機枠18の上面には無端回動チェーン
9が摺動する一対のチェーンレール(アングル材)19
を固着し、下面には受皿15のローラー16が転動する
転動レール(アングル材)20が溶着されている。
ン9はチェーンレール19上を摺動し、被処理物である
長ねぎを載置された受皿15をほぼ水平に支持して矢印
A(図1)方向に搬送する。戻るときには、ローラ16
が転動レール20上を転動して受皿15を支持するの
で、チェーン9にかかる負荷は小さくなり、無端回動チ
ェーン9を長期間使用してもチェーンが伸びることな
く、常時、正確且つ円滑に回動する。
されている中間軸23に鎖車6と同じ直径の鎖車24,
24を枢着し、鎖車24,24に懸回した根元支持用無
端回動チェーン25には、上方に拡がって開口したコ字
状の根元支え部26が受皿15の間隔と同じ間隔Pで取
着されている。根元支え部材26は、受皿15が図示の
ような樋状の場合は、樋の最低線と一直線に整列される
のが望ましい。無端回動チェーン9が回動すると根元支
持用無端回動チェーン25も同期回動し、受皿15と根
元支え部材26は一直線上に整列され、対向した状態で
相対位置関係を保持したまま、矢印Aの方向に搬送され
る。また根元支え部材26は、被処理物の根元の寸法に
合わせて、これを弾性的に圧迫挟持するような寸法、形
状にするのが望ましい。
3参照、図1では図示省略)を取付け、左右のブリッジ
の支柱29,29Aに根元切断用モータ31および葉部
切断用モータ31Aを固着する。これらモータ31,3
1Aの出力軸には回転切断刃32,32Aがそれぞれ取
着けられている。これらの一対の回転切断刃32,32
Aの内側寸法が切断する長ねぎの規定寸法に等しくなっ
ている。根元切断用回転切断刃32の内側には、図1に
概略を示すように、根元押えローラ60が設けられる。
略図である。ローラ60は、機枠の適当箇所(例えば、
ブリッジ28)に固定された水平回動軸61に軸支され
た支持腕62に揺動自在に軸支されている。受皿15に
載置され、その根元部を根元支え部材26によって保持
された長ねぎなどの被処理物68が、図6に示すよう
に、根元押えローラ60の下、すなわち回転切断刃32
の位置に搬送されると、前記ローラ60は自重によって
長ねぎなどの被処理物68を根元支え部材26に向かっ
て押しつける。これにより、切断時における長ねぎなど
の躍りや振れが抑止されるので、切断位置のずれや斜め
切りが防止され、正確な切断が可能になる。
けないようにゴムや発泡樹脂などの比較的柔軟な弾性材
層63を設けるのが望ましい。さらに必要に応じて、前
記ローラ60による押え力を調節するための手段65
(例えば、圧縮または引っ張りバネや重り)を付設する
こともできる。また前記押え力調整手段65の代りに、
あるいはこれに代えて、図示は省略したが、前記ローラ
60の最下降位置を規定する適当な手段を設けてもよ
い。なお、根元および葉先部の切断が受皿の搬送中に一
気に連続して行なわれるように、無端回動手段の間欠停
止は、切断刃が受皿上の被処理物に触れないような位置
で行なわれるのが望ましい。
部の飛散を防止するカバーで、ブリッジ28または機枠
などに着脱可能に取付けてある。また切断された根元部
や葉先部などの切り屑を受け止めて収集し、廃棄するた
めの切屑収集樋55を、図2に例示したように、切断刃
32、32Aの下方に配置することもできる。図7に切
屑収集樋55の斜視図および側面図を示す。切屑収集樋
55は2つの回転切断刃32、32A間の距離よりも幾
分長く構成され、前記回転刃で切断された根元部や葉先
部などの切屑が落下する位置には、これらの切屑を集め
て樋55内に誘導するための、上向きの拡張翼対58、
59がそれぞれ設けられる。また前記収集樋55の1端
にはノズル57が配置されており、このノズル57から
圧縮空気を噴射することによって、収集樋55内に溜ま
った切屑を外部へ吹き飛ばして一気に排出することがで
きる。
を、後述するノズル41のそれと一致させ、圧縮空気が
葉先側から根元側へ吹き出されるように方向付けておく
と、外皮剥ぎ取り作業と連続させた場合に、剥ぎ取られ
た外皮が吹き出されるのと同じ側に切屑が排出されるの
で、その後の切屑などの除去作業が容易になる。また、
後述するように、切屑の排出は、適当なタイマにより、
切断された被処理物の本数(または、切断部を通過した
受皿15の数)に基づいて、または溜まった切屑の量や
累積高さを実際に検知することにより、適当な時間間隔
でノズル57を作動して行なうことができる。なおこの
場合、収集樋の断面形状を図示のように曲線(円または
楕円弧状)にしておくと、吹き飛ばし効率を高く維持で
きるが、角型などの他の形状でも良い。また拡張翼対部
を除いて、図7(B)に点線で示すような覆い55Aを
設けるのも有効である。
断部の下流に配置された皮剥ぎ部よりも上流で終端す
る。その終端部には、図4に詳細を示すように、切断さ
れた長ねぎの根元を上方に持上げて根元支え部材26か
ら逃がすための根元抜取り杆27が、例えば機枠1の一
部を構成しているチェーンレール19に固着されてい
る。もっとも抜取り杆27はどこに取付けられてもよ
い。その代わりに、根元支持用無端回動チェーン25自
体を、その終端部付近で下方へ緩やかに屈曲させて根元
支え部材26の方がねぎ68の根元部から下方へ逃げ、
ねぎ68の根元が根元支え部材26に引っ掛かることな
しに、受皿搬送路に沿って自由に移動できるようにして
も良い。
35に懸回したベルトコンベア34は、被処理物である
長ねぎの葉先部を載せて無端回動チェーン9や樋状受皿
15と等速度で同期回動する。コンベア34は下流の皮
剥ぎ部まで延びているのが望ましいが、本実施例では、
無端回動チェーン25と同じ長さにして、下流側の中間
軸23を共用できるようにしている。ベルト34の代わ
りに機枠1に固着した固定案内杆で代用してもよい。
するように間欠搬送される受皿15の停止位置と対向す
る部位に皮剥装置40が設けてある。長ねぎの葉先部が
搬送される側の上枠2上にはノズル41を設けたノズル
支持ブラケット42を取着け、反対側の上枠3の下面に
は、受皿15の上面を覆うための覆板43を取着けた覆
板支持ブラケット(アングル材をL字状に溶着したブラ
ケット)が固着されている。覆板43は、その下面が受
皿15の上端面との間に僅かな間隙を残すように設置さ
れている。ノズル41から受皿15の内表面に沿って圧
縮空気が高速で噴出されると、受皿15と覆板43で囲
まれた内部空間の気圧が低下して前記覆板の下面と受皿
15の両縁端がほぼ接触状態になり、外部から遮断され
るので、防音効果が発生し、圧縮空気によって外皮を剥
ぎ取る力や剥ぎ取った外皮を吹き飛ばす力も増強され
る。覆板43を透明な板(例えば、アクリル製の)にす
ると皮剥ぎ状態が目視できて好ましい。
成することができる。覆板43は、例えば前後左右4個
の弾性支持部材(バネ)69、69Aによって、上述と
同様に、その下面が受皿15の上端面との間に間隙を残
すように懸吊される。ノズル41から圧縮空気が噴射さ
れると、受皿15と覆板43で囲まれた内部空間の気圧
低下によって覆板43がバネ69、69Aの力に抗して
引き下げられ、前記覆板の下面と受皿15の両縁端がほ
ぼ密着状態になり、外部から実質上完全に遮断されるの
で、防音効果が一層改善されるのみならず、外皮の引き
剥がし力や吹き飛ばし力が増加し、作業能率の改善が図
られる。
板43が受皿の縁からはなれて両者間の空間が広くなる
ので、皮剥ぎ作業終了後の被処理物68の取り出しや、
1人作業の時の被処理物の挿入も容易になる。なお、覆
板の形状は図示のような平板に限らず、適当に(例え
ば、密着状態になった両部材15、43で作られる筒状
空間の断面形状が円形や楕円形に近くなるような)湾曲
していたり、ノズル側へ向って斜め上方へ傾斜させて作
業領域をより一層広げるようにしても良いことは勿論で
ある。
(皮剥ぎ部)との間を連絡する葉先部案内板50が配設
され、図5に詳細を示すように、この案内板50は左上
枠2に溶着したアングル材のブラケット51に固着され
ている。前述のように、コンベア34の代わりに固定案
内杆を用いた場合には、この固定案内杆をノズル41の
位置まで延長することができる。
(図3参照)で、搬送されてきた受皿15を検知する
と、図8を参照して後述するように、チェーン駆動用モ
ータ11が停止されて受皿15も停止する。このとき、
ねぎなどの被処理物を搬送する受皿15が前記ノズル4
1と正しく整列するように(図5参照)、受皿検知器2
1の設置位置が選定される。受皿15の停止位置を確実
にするためには、無端回動チェーン駆動用のモ−タ11
としては、給電遮断と同時に制動をかけるようにした同
時切ブレーキ付きモ−タを用いるのが望ましい。この実
施例では、検知器21としてはリミットスイッチを利用
したが、光電式センサーや超音波式の検知センサーでも
よいし、受皿が金属製ならば金属検知器でもよい。また
本実施例では、図3に示すように、受皿の下面の搬送路
に沿って検知器21を設けたが、受皿の側面に対面する
ように配置してその接近を検知するようにしてもよい。
に、電磁弁45、レギュレーター46、エアクリーナー
47などを介してエア供給管48に配管接続され、エア
供給管48の先端48aはコンプレッサー(図示省略)
にゴムホースなどで接続されている。電磁弁45は、図
8に関して後述するように、皮剥ぎ作業部および/また
は供給部の近傍に配置されるスイッチ(例えば、ペダル
式のフートスイッチ)49/49Aによってその開閉が
制御される。
回路の1例を示す回路図である。図8および他の図を参
照して、前述の実施例の動作を説明する。この実施例
は、供給部でねぎなどを受皿に載せる第1の作業者と、
皮剥部でねぎを取出す第2の作業者との共同作業によっ
て、ねぎなどの根元と葉先を設定された長さに定寸切断
した後続けて皮剥作業をする連続モード、第1作業者が
単独で定寸切断作業のみを行なう切断モード、および切
断作業が済んだ被加工物の皮剥ぎのみを第2作業者が単
独で行なう皮剥モードの3種のモードで動作することが
できる。モード選択器70の選択子71を操作すること
によって前記3種のモードの1つが選択される。
モードを選択した場合であり、2つの接点71A、71
Bは共に閉成されている。主スイッチMSを投入する
と、消勢状態にあるリレーR1の常閉接点X11を介し
てコンベアモ−タMM(図2のモ−タ11)が起動され
るので、無端チェーン9、25およびベルトコンベア3
4が駆動され、受皿15および根元押え部材26が整列
状態を保って同期搬送される。検知器21が受皿15を
検知すると、これに応答してスイッチ21Aが閉じ、リ
レーR1が付勢される。これによってリレー接点X11
が開放され、コンベアモータMMが一時停止する。
を説明する。前述のように、コンベアモータMMが停止
して受皿15や根元押え部材26も停止している間に、
被加工物である長ねぎ68を受皿15に載せ、その根元
を根元支え部材26に装填して根元切断部の位置決めを
する。その際、無端チェーン35に沿って根元支え部材
26の外側下方に平行に配置されている切断位置目標部
材66(図1)に長ねぎの根元切断部が一致するように
位置決めして長ねぎを受皿15に載せると、根元支え部
材26も停止しているので、図11に詳細を示すよう
に、簡単かつ確実に根元切断位置の設定ができる。この
状態では、常開接点X12が閉じられているので、フー
トスイッチ49が踏まれて閉成されるとリレーR2が付
勢され、同時に電磁弁45が開放されてノズル41から
圧縮空気が噴射され、これによって外皮の剥ぎ取りが行
なわれる。またリレーR3はリレーR1、R2の常開接
点X13、X22を通じて付勢され、その接点X3によ
って自己保持されている。
ーR2が消勢されてその常閉接点X21が閉成され、コ
ンベアモ−タMMが再起動されて受皿15の搬送が再開
される。これにより、近接スイッチ21Aが開放されて
リレーR1が消勢される。上述のようにして、最上流の
被処理物供給部で受皿15に載置された長ねぎ68は根
元切断部へ向かって間欠的に搬送される。スイッチS1
の投入によって切断用モ−タ31、31Aが付勢されて
いるので、長ねぎ68は回転切断刃32、32Aによっ
て根元および葉先が切断され、所定の長さに切り揃えら
れる。根元切断部では、図6に良く示したように、長ね
ぎ68の根元が押えローラ60で押え付けられるので、
切断部がずれたり、斜め切りになったりすることが防止
される。なお、根元押え部材26の寸法、形状が被処理
物68を弾性的に挟持して切断時の根元のぶれや振動が
抑制される様に設定されておれば、根元押えローラは省
略できる。
へ搬送されるが、無端回動チェーン25およびコンベア
34の最下流端付近で、その根元は根元抜取り杆27
(図4)に乗り上げて根元支え部材26から離脱し、一
方葉先部はコンベア34から先端部案内板50(図5)
へ滑らかに移行して皮剥部へ送られる。前述したよう
に、検知器21は受皿15の接近を感知しているので、
被加工物である長ねぎ68が載置された受皿15がノズ
ル41に対向、整列する位置に到達したときに、近接ス
イッチ21Aが閉じられ、リレーR1が再び付勢され
る、これにに伴なう接点X11の開放によってコンベア
モ−タMMが一時停止される。このようにして受皿の間
欠搬送が実現される。
チ49を踏むと、電磁弁45が開放されて圧縮空気がノ
ズル42から噴射される。前記圧縮空気は長ねぎの葉先
から根元へ向う長手方向に沿って噴射されるので、皮剥
部へ搬送されてきた受皿15内の長ねぎ68の葉先部を
作業者が手に持って、適当な箇所から圧縮空気に当てな
がら手前に引き出すだけで、皮剥ぎ作業が極めて効率良
く実行される。剥ぎ取られた外皮は受皿15を通して反
対側へ吹き飛ばされて排出される。皮剥作業が終了した
後、作業者がフートスイッチ49を開放すると、前述の
ようにして、モ−タMMが自動的に再起動されて受皿の
搬送が再開される。
供給部での受皿への被加工物の載置および根元部の位置
決め作業が受皿15の停止状態で行なわれ、停止時間も
作業者の操作によって決められるので、位置決めが精度
良く行なわれると共に、作業者の熟練度に合わせて停止
時間を最適、最短にでき、作業能率を向上することが容
易である。
57の圧縮空気噴射を制御するものであり、この電磁弁
72が開放されると、切屑収集樋55に溜まっている葉
先などの切屑が吹き飛ばされて排出される。排出の頻度
は、前述のように、適当に設定できるが、図示の例では
タイマスイッチ73を利用し、適当な時間間隔で電磁弁
72を開放するようにしている。
寸切断モードでは、選択子71を切断モード側(図8で
は、上側)へ切り替えてスイッチ71Aを開放状態にす
ると共に、図10に示すように、葉先案内補助板69を
付設する。前記補助板69は、定寸切断されて搬送され
て来た長ねぎ68の葉先部が皮剥部を円滑に通過できる
ようにするものである。この状態では、作業者がフート
スイッチ49を踏んで閉成しても、電磁弁45が開放さ
れないので、皮剥部のノズル41からは圧縮空気が噴射
されず、皮剥ぎ作用は生じないが、その他の受皿15の
間欠搬送、受皿の停止期間中における被処理物の受皿へ
の載置や位置決め、ならびに定寸切断は上述と同じよう
に実行できることは容易に理解されるであろう。
加工物搬送路の最上流端(被加工物の供給部)の近くに
配置されるのが望ましいので、この近くに別個のスイッ
チ49Aを設けるか、または前述のフートスイッチ49
を前記最上流端の近くまで延長して移動できるように、
予めコンセント(図示せず)を準備して挿脱自在にする
か、コードを長くするかしておくのが良い。
では、選択子71を皮剥モード側(図8では、下側)へ
切り替えてスイッチ71Bを開放状態にする。このとき
葉先案内補助板69を付設しないのは当然である。この
状態で、主スイッチMSを投入すると、前述したように
受皿が間欠搬送され、皮剥作業も同様に行なうことがで
きる。なお、この皮剥モードでは、受皿を間欠搬送する
必然性はないので、図8のコンベアモ−タMMの給電回
路にも、前記接点71Bと同様のスイッチを設け、この
モードのときはこのスイッチを開放してもモ−タMMが
駆動されず、受皿が停止状態に固定されるようにしても
良い。こうすれば、消費電力の節減ができる。
給部近傍すなわち受皿搬送路の最上流端近傍に、モータ
MMへの給電を一時遮断できる第2のフートスイッチ
(図示せず)を設けておけば、搬送路上流端で被加工物
を供給する作業者も自己の作業状況に応じて受皿の停止
時間を制御できるようになる。
剥連続処理装置を定寸切断のみの単機能装置にするに
は、後半の皮剥部を除去し、受皿搬送用の無端回動チェ
ーンを根元支持用チェーンや葉先搬送用コンベアと同じ
長さにすればよい。この場合、根元逃し杆27や先端部
案内板50などが不要であることは当然である。また図
8の制御回路においては、電磁弁45を除去し、フート
スイッチ49を搬送路上流端で被加工物を供給する作業
者が操作するようにすればよい。
載置される受皿を間欠駆動するようにしたので、その停
止期間中に被加工物の載置作業を行ない、特に被加工物
の根元の切断位置と姿勢を正確に設定することができる
のみならず、この作業を安全に遂行できる。また被加工
物を受皿に載置する被処理物供給部に切断位置目標部材
を配置すれば、被加工物の根元の切断位置と姿勢の設定
を一層正確に行なうことができる。受皿の停止は自動的
に行ない、搬送の再開は作業者が手動で行なえるので、
作業者の能力に応じた最適の速度で間欠搬送が行なわ
れ、作業能率をより一層向上することができる。
図である。
視図である。
在する葉先案内板を示す斜視図である。
側面図である。
斜視図、Bは側面図である。
す側面図である。
補助板を示す斜視図である。
係を示す側面図である。
11…ブレーキモ−タ 15…(被加工物)受皿 20…転動レール 26…根
元押え部材 27…根元逃し杆 32、32A…回転切
断刃 34…ベルトコンベア 40…皮剥装置41…ノ
ズル 43…覆板 49…フートスイッチ 50…葉先
案内板 55…屑収集樋 60…根元押えローラ 66
…切断位置目標部材 69…葉先案内補助板
Claims (12)
- 【請求項1】その搬送方向と直角に並置され、それぞれ
にねぎなどの被加工物が載置される多数の受皿を、予定
の搬送路に沿って上流端から下流端へ搬送する第1の無
端回動手段と、 前記受皿に載置された被加工物の根元を保持する根元支
え部材を、予定の搬送路に沿って前記受皿と整列した状
態で、これと同期搬送する第2の無端回動手段と、 前記搬送路の途中に、前記搬送方向と直角方向に予定距
離隔離して配置され、前記被加工物の根元および葉先を
切断して予定の長さに切り揃える1対の切断刃装置と、 前記切断刃装置の配置位置よりも上流側において、前記
根元支え部材の搬送経路に沿って平行に、前記根元支え
部材の搬送経路の外側下方に配置された切断位置目標部
材とを具備したことを特徴とするねぎなどの定寸切断装
置。 - 【請求項2】その搬送方向と直角に並置され、それぞれ
にねぎなどの被加工物が載置される多数の受皿を、予定
の搬送路に沿って上流端から下流端へ搬送する第1の無
端回動手段と、 前記受皿に載置された被加工物の根元を保持する根元支
え部材を、予定の搬送路に沿って前記受皿と整列した状
態で、これと同期搬送する第2の無端回動手段と、 前記搬送路の途中に、前記搬送方向と直角方向に予定距
離隔離して配置され、前記被加工物の根元および葉先を
切断して予定の長さに切り揃える1対の切断刃装置とを
具備し、 前記第1および第2の無端回動手段が間欠的に駆動され
ることを特徴とするねぎなどの定寸切断装置。 - 【請求項3】前記切断刃装置の配置位置よりも上流側に
おいて、前記根元支え部材の搬送経路に沿って平行に、
前記根元支え部材の搬送経路の外側に配置された切断位
置目標部材をさらに具備したことを特徴とする請求項2
に記載のねぎなどの定寸切断装置。 - 【請求項4】前記間欠駆動手段は、前記受皿が予定位置
にきたことを検知して前記第1および第2の無端回動手
段の駆動を停止させる手段と、手動操作によって前記第
1および第2の無端回動手段の駆動を再開させる手段と
よりなることを特徴とする請求項2または3に記載のね
ぎなどの定寸切断装置。 - 【請求項5】前記第1の無端回動手段に対して前記第2
の無端回動手段と反対側に、前記各搬送路と平行に配置
され、前記被加工物の先端部を前記受皿と同期搬送する
第3の無端回動手段をさらに具備したことを特徴とする
請求項1ないし3のいずれかに記載のねぎなどの定寸切
断装置。 - 【請求項6】前記間欠駆動手段は、前記受皿が予定位置
にきたことを検知して前記第1、第2および第3の無端
回動手段の駆動を停止させる手段と、手動操作によって
前記第1ないし第3の無端回動手段の駆動を再開させる
手段とよりなることを特徴とする請求項5記載のねぎな
どの定寸切断装置。 - 【請求項7】前記無端回動手段の駆動再開手段は、作業
者が操作する手動スイッチであることを特徴とする請求
項4または6に記載のねぎなどの定寸切断装置。 - 【請求項8】前記1対の切断刃装置の少なくとも一方の
下方に設けられる切屑収集樋であって、その1端に設置
されて当該樋内に圧縮空気を噴出するノズルと、切断さ
れた切屑をその内部に収集するための拡張翼とを有する
切屑収集樋をさらに具備したことを特徴とする請求項1
ないし7のいずれかに記載のねぎなどの定寸切断装置。 - 【請求項9】前記樋内に圧縮空気を噴出するノズルは、
任意の時に、予定時間ごとに、被処理物の予定処理本数
ごとに、受皿の予定通過数ごとに、および切屑の予定累
積量ごとに、のいずれかによって付勢されることを特徴
とする請求項8に記載のねぎなどの定寸切断装置。 - 【請求項10】前記第1および第2の無端回動手段は共
通の1つの回動手段であることを特徴とする請求項1な
いし9のいずれかに記載のねぎなどの定寸切断装置。 - 【請求項11】前記無端回動手段は、受皿上の被処理物
に前記切断刃が触れないような位置で停止されることを
特徴とする請求項2ないし9のいずれかに記載のねぎな
どの定寸切断装置。 - 【請求項12】前記ノズルは切屑収集樋の前記第3無端
回動手段側に設けられ、圧縮空気の吹き出し方向が前記
被加工物の葉先から根元に向くようにされた請求項8ま
たは9に記載のねぎなどの定寸切断装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10483796A JP2802610B2 (ja) | 1995-04-04 | 1996-04-03 | ねぎなどの定寸切断装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11626995 | 1995-04-04 | ||
JP7-116269 | 1995-04-04 | ||
JP10483796A JP2802610B2 (ja) | 1995-04-04 | 1996-04-03 | ねぎなどの定寸切断装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08336794A JPH08336794A (ja) | 1996-12-24 |
JP2802610B2 true JP2802610B2 (ja) | 1998-09-24 |
Family
ID=26445213
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10483796A Expired - Lifetime JP2802610B2 (ja) | 1995-04-04 | 1996-04-03 | ねぎなどの定寸切断装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2802610B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108077954B (zh) * | 2017-12-19 | 2021-06-29 | 日照佳天下食品有限公司 | 一种标准化茭白段整理加工设备 |
JP7235353B1 (ja) * | 2021-10-08 | 2023-03-08 | 株式会社アイ・ティ・エス | 野菜切断加工装置及び野菜切断加工用保持容器 |
-
1996
- 1996-04-03 JP JP10483796A patent/JP2802610B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08336794A (ja) | 1996-12-24 |
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