JP7265753B2 - 鱗茎菜類調製機 - Google Patents
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Description
本願は、乾燥させていない玉葱等の鱗茎菜類の調製を実現すると共に、商品の付加価値を高くする鱗茎菜類調製機を提供するようにしたものである。
請求項2の発明は、姿勢矯正部120は、搬送路10の搬送方向に対する交差方向であって、水平方向で横軸回転する先端が自由端の板状弾性部材により構成した回転体122を設けて構成した鱗茎菜類調製機としたものである。
請求項3の発明は、姿勢矯正部120は搬送路10の搬送方向に対する交差方向であって、水平方向で横軸回転する先端が自由端のブラシ状の回転体122により構成した鱗茎菜類調製機としたものである。
請求項4の発明は、回転体122は回転軸123の両端部を機体フレ-ム1側に回転自在に軸装し、回転軸123には回転体122を所定回転速度で回転させる駆動回転を伝達する構成とした鱗茎菜類調製機としたものである。
請求項5の発明は、回転体122は、回転軸123の回転方向に複数並設した鱗茎菜類調製機としたものである。
請求項6の発明は、回転方向に複数設けた各回転体122との間に空間125を開けて配置構成した鱗茎菜類調製機としたものである。
請求項7の発明は、搬送用ベルト5は鱗茎菜類調製機の後部から前方に向けて玉葱2を搬送する構成とし、前記根切断部20の根切回転刃21と茎切断部40の茎切回転刃41との間には、搬送中の玉葱2を搬送用ベルト5の下方に位置する茎切断部40の茎切回転刃41と茎切固定刃42に誘導する誘導部55を設け、該誘導部55は軸棒状のガイド体56を前記搬送路10の左右両側に一対設けて構成し、該ガイド体56は、玉葱2の搬送方向を基準に、後側を高く前側に至るに従い低くなるように傾斜させて構成し、姿勢矯正部120は、誘導部55のガイド体56の下方またはガイド体56の終端と茎切断部40との間に配置した鱗茎菜類調製機としたものである。
請求項8の発明は、前記根切断部20の根切回転刃21と茎切断部40の茎切回転刃41との間には、搬送中の玉葱2を搬送用ベルト5の下方に位置する茎切断部40の茎切回転刃41と茎切固定刃42に誘導する誘導部55を設け、該誘導部55は軸棒状のガイド体56を前記搬送路10の左右両側に一対設けて構成し、該ガイド体56は後側を高く前側に至るに従い低くなるように傾斜させ、かつ、少なくとも、搬送用ベルト5に対して20度より緩い緩傾斜角度で傾斜させて構成した鱗茎菜類調製機としたものである。
請求項9の発明は、茎切断部40の茎切固定刃42は平板形状の板部材で形成した本体100の一側に刃部101を設け、刃部101の玉葱2の搬送方向前側となる基部側を搬送方向と平行な直線部102に形成し、刃部101の先端側を搬送方向の後側に至るに従い外側に位置する傾斜刃部103に形成した鱗茎菜類調製機としたものである。
請求項10の発明は、茎切固定刃42の本体100の他側には茎切回転刃41を取付けた前側移動部材44に取付ける取付部105を設け、茎切固定刃42には茎切回転刃41に対して左右方向に移動自在に構成した鱗茎菜類調製機としたものである。
請求項11の発明は、茎切回転刃41と茎切固定刃42との合わせ目の上方には、茎切回転刃41の回転軸41Aに玉葱2の茎が巻き付くのを防止する巻き込み防止体110を設けた鱗茎菜類調製機としたものである。
請求項12の発明は、茎切断部40の前方の機体フレーム1には茎排出シュート65を設け、茎排出シュート65は茎排出口66に臨ませ、茎排出口66は機体フレーム1に取付けたカバー12の前板12Aに開口させ、茎排出口66の上部には左右の駆動プーリー7のそれぞれの軸心より外側まで広がるように切欠部66Aを形成した鱗茎菜類調製機としたものである。
請求項2の発明では、姿勢矯正部120は、搬送路10の搬送方向に対する交差方向であって、水平方向で横軸回転する先端が自由端の板状弾性部材により構成した回転体122を設けて構成しているので、回転体122により玉葱2本体の後面を前方に押すように接触回転して、玉葱2本体と茎とが垂直状態で茎切断部40にて切断され、玉葱の茎の切断面が平らになって、商品の付加価値を向上させることができる。
請求項3の発明では、姿勢矯正部120は搬送路10の搬送方向に対する交差方向であって、水平方向で横軸回転する先端が自由端のブラシ状の回転体122により構成しているので、回転体122により玉葱2本体の後面を前方に押すように接触回転して、玉葱2本体と茎とが垂直状態で茎切断部40にて切断され、玉葱の茎の切断面が平らになって、商品の付加価値を向上させることができる。
請求項4の発明では、回転体122は回転軸123の両端部を機体フレ-ム1側に回転自在に軸装し、回転軸123には回転体122を所定回転速度で回転させる駆動回転を伝達する構成としているので、姿勢矯正部120の構成を簡素にでき、姿勢矯正部120の実現を容易化できる。
請求項5の発明では、回転体122は、回転軸123の回転方向に複数並設しているので、回転体122は玉葱2の本体に確実に、かつ、損傷させることなく接触して、搬送姿勢を矯正できる。
請求項6の発明では、回転方向に複数設けた各回転体122がタイムラグを有して玉葱2を前方に押すので、搬送姿勢を乱すことなく、搬送姿勢を修正できる。
請求項7の発明では、根切断部20と茎切断部40との間には、搬送中の玉葱2を搬送用ベルト5の下方に位置する茎切断部40に誘導する誘導部55を設け、該誘導部55は軸棒状のガイド体56の終端と茎切断部40との間に、姿勢矯正部120を配置しているので、ガイド体56による押し下げ誘導作用から玉葱2の本体が開放させた状態で姿勢矯正部120により押されて玉葱2の搬送姿勢を鉛直状体に矯正(修正)することができる。
請求項8の発明では、根切断部20と茎切断部40の間に、搬送中の玉葱2を搬送用ベルト5より下方の茎切断部40に誘導する誘導部55を設けているので、水平状態に設置した搬送ベルト5でありながら、玉葱2をガイド体56の押し下げ作用によって搬送用ベルト5の挟持位置と玉葱2本体との間の距離を一定とし、茎を同じ長さに切断することができ、玉葱2の調製処理精度を向上させることができ、また、ガイド体56は後側を高く前側に至るに従い低くなるように傾斜させ、かつ、少なくとも、搬送用ベルト5に対して20度より緩い緩傾斜角度で傾斜させて構成しているので、玉葱2の搬送抵抗を減少させ、茎切断部40への玉葱2の搬送を円滑にして、乾燥させていない玉葱等の硬い茎の切断を可能にでき、これにより、搬送路に搬送玉葱の滞留を防止でき、一層、回転体122は玉葱2の本体に確実に、かつ、損傷させることなく接触して、搬送姿勢を矯正できる。
請求項9の発明では、茎切断部40の茎切固定刃42は平板形状の板部材で形成した本体100の一側に刃部101を設け、刃部101の玉葱2の搬送方向前側となる基部側を搬送方向と平行な直線部102に形成し、刃部101の先端側を搬送方向の後側に至るに従い外側に位置する傾斜刃部103に形成しているので、茎切固定刃42は刃部101の先端から基部まで茎切回転刃41と平行状態に配置することができ、これにより、茎切回転刃41の上面と茎切固定刃42の上面との間の隙間は、茎切固定刃42の後端から前端に至る間終始略同一となって、茎切回転刃41に対する茎切固定刃42の高さ調節を容易にでき、その結果、茎切固定刃42の取付および位置調節全般を容易にする。
請求項10の発明では、茎切固定刃42の本体100の他側には茎切回転刃41を取付けた前側移動部材44に取付ける取付部105を設け、茎切固定刃42には茎切回転刃41に対して左右方向に移動自在に構成しているので、茎切固定刃42の茎切回転刃41に対する位置合わせを容易にする。
請求項11の発明では、茎切回転刃41と茎切固定刃42との合わせ目の上方には、茎切回転刃41の回転軸41Aに玉葱2の茎が巻き付くのを防止する巻き込み防止体110を設けているので、案内されて、茎切回転刃41と茎切固定刃42の間に侵入し、玉葱2の茎は回転する茎切回転刃41により切断後、案内傾斜部112により茎切回転刃41の回転軸41Aから離れる方向に案内され、回転軸41Aに玉葱2の茎が巻き付くのを防止することができ、茎切断部40に玉葱2の切断茎が溜まるのを防止できる。
請求項12の発明では、茎切断部40の前方に設けた茎排出シュート65が臨む茎排出口66を、茎排出口66の上部が左右の駆動プーリー7のそれぞれの軸心より外側まで広がるように切欠部66Aを形成しているので、茎切断部40で切断された玉葱2の茎が駆動プーリー7と共回りして、駆動プーリー7と前板12Aの間に詰まるのを防止することができ、メンテナンスを容易にすることができる。
機体フレ-ム1は支脚3により床上に載置される。機体フレ-ム1の上部には玉葱2を搬送する搬送部4を設ける。搬送部4は弾性部材からなる無端状の左右一対の搬送用ベルト5を設けて構成する。搬送用ベルト5は左右両側から玉葱2の茎を挟みこむことで保持し、調製機の後側から前方に向けて搬送する構成である。
なお、本実施例においては搬送用ベルト5としてVベルトを想定しているが、これに限定されるものではなく、例えば、タイミングベルトや駆動チェーンを用いてもよく、また、複数のギヤを介した伝達機構を構成してもよい。
搬送部4(搬送用ベルト5)の下方には、玉葱2が移動する搬送路(移動路)10を設ける。11は搬送路10の始端部(後部)に設けた玉葱2の供給口であり、後述する機体フレ-ム1の駆動作動機構を包囲するカバー12の後側カバー部分に開口させて形成する。
前記左右のローラー16は機体フレ-ム1側に回転自在に軸装する。ローラー16の軸装構成は任意であるが、ローラー16の後端部を機体フレ-ム1に設けたステー18の回転自在に軸装し、ローラー16の前端部は自由端にしている。
ローラー16の外周部表面には、複数の羽根材17を接線方向に沿って、先端を自由端とするように、その基部を固定状態に取付けて設ける。羽根材17は略長方形形状にカットされた弾性発泡性部材により形成し、羽根材17には所定間隔ごとに切目を並行に設けて、短冊状の複数の短冊片19を形成する。
根伸ばし部15の前方の搬送路10には、根伸ばし部15で伸ばした玉葱2の根を切断する根切断部20を設ける(図8)。根切断部20は搬送用ベルト5によって搬送中の玉葱2の根が自動的に切断される。根切断部20は根切回転刃21と根切固定刃22とを有して構成する。
玉葱2の搬送路10の右側には、根切回転刃21が側面視にて水平に設けられており、かつ、玉葱2の搬送路10の左側には、平面視及び側面視において根切回転刃21と互いに一部オーバーラップする根切固定刃22を設ける。根切回転刃21は機体フレーム1側に取付けた取付部材23に軸装する。
27は軸25を取付けた支持部材であり、支持部材27は高さ調節軸28により固定側取付部材26に対して高さ調節自在に取付ける。高さ調節軸28を回転させると、支持部材27が軸25と一体的に上下して根切回転刃21に対する根切固定刃22の高さを調節する。
根切固定刃22を取付けた取付部材24にはリンク杆29の基部を取付け、リンク杆29の先端にはバネ30の一端を取付ける。バネ30の他端は調節軸(調節ボルト)31に取付け、調節軸31は固定側取付部材26に螺合させる。32は調節ダイヤルである。
そのため、根切回転刃21と根切固定刃22との間の隙間を均等にし、玉葱2の根の切断を確実にする。
すなわち、根切回転刃21の下面に根切固定刃22の上面が当接するように、平面視にて根切回転刃21の回転軌跡に根切固定刃22の前後中間の一部が重複するように配置している。
そのため、根切固定刃22の右側面部の上手側(後側)は平面視にて外側に位置し、根切固定刃22の右側面部の下手側(前側)は平面視にて内側に位置するように傾斜させ、根切回転刃21と根切固定刃22との間の平面視における間隙は下流方向へ窄まる形となり、搬送されてくる玉葱2の根を容易に導き、切断し、根の切残しが玉葱6下面に残ることも無く、安定して良好な根切断面を得ることができる。
すなわち、取付部材24と固定側取付部材26は固定刃根切回転刃21の左側に位置し、玉葱2の根の搬送路10と交差しないように配置する(図11等)。
そのため、根切断部20で切断された玉葱2の根および根の切断屑が搬送される搬送路10に対して固定刃支持機構35が交わることはなく、切断後の根の切断屑が固定刃支持機構35に巻き付くのを防止でき、玉葱2の根の切断を確実にする。
なお、取付部材23は、後述する機体フレ-ム1の左右枠45に左右両側を固定状態に取付けている。そのため、根切断部20の根切回転刃21の高さは変動しないが、供給口11に設けた載置台36の高さを変更することにより搬送ベルト5が搬送する玉葱2の高さを変更することにより相対的に調節可能としている。
玉葱2の搬送路10の右側には、茎切回転刃41が側面視にて水平に設けられており、かつ、玉葱2の搬送路10の左側には、平面視及び側面視において茎切回転刃41と互いに一部オーバーラップする茎切固定刃42を設ける。
茎切断部40の茎切回転刃41は平面視において、前記根切断部20の根切回転刃21に対して下手側方向に、一直線上に設けている。
茎切回転刃41は取付部材43に取付け、取付部材43は機体フレ-ム1の前側上部に上下自在に設けた前側移動部材44に取付ける。前側移動部材44の左右両側は機体フレ-ム1の左右枠45に設けた調節ネジ46に取付ける。
47は左右枠45に設けた支持片であり、調節ネジ46を支持する(図1)。
茎切回転刃41の周縁には歯部33を設ける。歯部33の構成は任意であるが、少なくとも、茎切回転刃41の周縁34に設けた、茎切回転刃41の軸心方向に向かって凹む溝形状の歯室37の回転方向の後側に歯面38を形成して構成する(図20)。
そのため、茎切回転刃41は回転すると歯面38が玉葱2の茎に引っ掛かるように接触して切断し、この切断の際に茎を搬送方向の下手側に送る作用を奏する。
この場合、歯部33の数は任意であり、茎切回転刃41の周縁34に所定間隔をおいて複数設ければよいが、多数設けると、それだけ、切断能力は向上させられる。
そのため、茎切回転刃41は回転すると歯面38が所謂引き鋸状に作用し、玉葱2の茎を切断する際に茎を搬送方向の下手側に送る作用も期待でき、茎切断部40における搬送玉葱2の茎詰まり発生を防止する。
すなわち、歯部33は、歯室37の回転方向の後側の内周を歯面38とし、歯室37の回転方向前側の内周を接続面39として形成する。
また、茎切回転刃41の歯部33は、歯室37の溝底(最深部)から接続面39の先端(外端)までの長さTを、歯室37の底から歯面38の先端(外端)までの長さtよりも長くなるように形成する(図22)。
これにより、茎切回転刃41が回転するとき歯部33が引き鋸状に作用し、回転する歯部33の歯面38が玉葱2の茎に食い込むように作用し、茎切回転刃41により玉葱2の茎を切断する際に、茎を搬送方向の下手側に送る作用を奏し、搬送玉葱2の茎を確実に切断することができ、茎切断部40における搬送玉葱2の茎詰まり発生を防止する。
そのため、茎切回転刃41が回転するとき歯部33は引き鋸状に作用し、回転する歯部33の歯面38が玉葱2の茎に食い込むように作用し、搬送玉葱2の茎切断を確実にすると共に、搬送玉葱2の茎を搬送方向の下手側に送る作用も期待できる。
換言すると、歯部33は茎切回転刃41の軸心を通る半径線Lに対して傾斜角度の急な歯面38と、半径線Lに対して傾斜角度の緩い接続面39とにより1個の歯部33として形成し、この歯部33を連続形成して茎切回転刃41を構成する(図22)。
すなわち、誘導部55は茎切断部40に玉葱2を誘導しているので、茎切断部40にて直ちに玉葱2の茎が切断されないと、茎切断部40で搬送玉葱2が停滞することになるが、茎切回転刃41の歯部33の歯面38による、切断中の玉葱2の茎を搬送方向の下手側に送る作用により、搬送玉葱2の停滞を防止する。
そのため、歯面38の玉葱2の茎に接触圧を高めることができ、収穫直後の硬い生状態の玉葱2の茎の切断も確実に行える。
そのため、茎切固定刃42と茎切回転刃41との間の搬送路10に進入した玉葱2の茎の進入する際に、茎切回転刃41の歯部33の回転が進入抵抗とならず、玉葱2の茎の搬送を良好に行え、しかも、歯面38の玉葱2の茎への接触圧を高めて、収穫直後の硬い生状態の玉葱2の茎の切断も確実に行える。
そのため、歯面38の傾斜を歯室37の溝底から先端に至る従い回転方向の前側に位置するように傾斜させていても、回転する茎切回転刃41の歯面38が玉葱2の茎に食い込むように作用し、また、歯面38の玉葱2の茎に接触圧を高めることができ、収穫直後の硬い生状態の玉葱2の茎の切断も確実に行える。
そのため、玉葱2の茎は傾斜刃部103に案内されて、茎切回転刃41と茎切固定刃42の間に侵入し、回転する茎切回転刃41により切断される。
茎切固定刃42の本体100の他側には取付部105を設け、取付部105には左右方向に長い取付孔106を設ける(図4)。
そのため、茎切固定刃42の茎切回転刃41に対する位置合わせを容易にする。
この場合、茎切固定刃42は平板形状の板部材で形成した本体100に刃部101を設けているので、茎切固定刃42の刃部101の先端から基部まで茎切回転刃41と平行で有り、それゆえ、茎切回転刃41の上面に対する高さ調節を容易にでき、その結果、茎切固定刃42の取付および位置調節全般を容易にする。
また、茎切固定刃42は前側移動部材44に取付けて茎切回転刃41と共に、調節ネジ46により茎切固定刃42は茎切回転刃41と一体的に上下する構成とする(図1)。
そのため、玉葱2の大きさ等によって玉葱2の茎の切断位置を変更調節でき、作業性を向上させられる。
この場合、茎切固定刃42は搬送路10を挟んで茎切回転刃41の回転軸41Aの反対側に位置するように配置する(図18)。
そのため、茎切回転刃41の駆動機構に茎切固定刃42の存在自体が干渉するのを回避できる。
茎切回転刃41と茎切固定刃42との合わせ目の上方には、巻き込み防止体110を設ける(図4)。
巻き込み防止体110は平板形状の板部材で形成し、巻き込み防止体110の一側に案内部111を設け、案内部111は基部側(搬送方向前側)を搬送方向と平行な案内直線部111Aに形成し、案内部111の先端側(搬送方向後側)を搬送方向の後側に至るに従い外側に位置する案内傾斜部112に形成する。
巻き込み防止体110の他側には取付部113を設け、取付部113を前側移動部材44の上面にボルト115により取付ける。取付部113には左右方向に長い取付孔114を設け、搬送路10への張出量を調節自在に構成する。
巻き込み防止体110は茎切回転刃41の上面より所定間隔おいて前側移動部材44側に取付け、茎切回転刃41と共に、調節ネジ46により茎切固定刃42は茎切回転刃41と一体的に上下する構成としている。
図18は、巻き込み防止体110が回転軸41Aから最も離れた状態を示し、図19は、巻き込み防止体110が回転軸41Aに最も接近した状態を示している。
なお、図示は省略するが、巻き込み防止体110は前側移動部材44に対して高さ調節自在に構成してもよい。
そのため、玉葱2は自重に加えてガイド体56の押し下げ作用によって、搬送用ベルト5による茎の挟持位置と玉葱2本体との間の距離が大きくなるように誘導されて茎切断部40に至ることになるので、各玉葱2の茎を同じ長さに切断することができ、玉葱2の調製処理精度を向上させることができる。
ガイド体56は、少なくとも、搬送用ベルト5に対して20度より緩い緩傾斜角度で傾斜させて構成し、好適には10~12度であると、乾燥未処理玉葱2の誘導であっても、搬送抵抗を大きくせずに済み、好適ある。
したがって、誘導部55は茎切断部40に向かう搬送路10に玉葱2を誘導できるように設置すればよく、その構成は任意であるが、前記ガイド体56の後端を左右の取付部材57にそれぞれ取付け、取付部材57は機体フレ-ム1の左右枠45にそれぞれ取付ける。
ガイド体56の前端は少なくとも茎切断部40の茎切回転刃41と茎切固定刃42との切断部よりも前方に位置すると共に、切断された自由端としている。
すなわち、ガイド体56は取付部材57により片持ち状態に支持されている。
回転体122の基部は回転軸123側に固定状態に取付け、回転軸123の両端部を機体フレ-ム1側に回転自在に軸装して取付ける。回転軸123は回転体122を所定回転速度で駆動回転させ、回転体122の駆動機構は任意であるが、回転軸123にモーターMの回転を伝達させている。本実施形態ではモーターMからの出力軸(減速機構の一部であってもよい)を回転軸123としている(図25)。
根切断部20から搬送された玉葱2は、搬送用ベルト5に茎が挟持された状態で後方向から回転する回転体122により前方に押されながら鉛直状に吊された状態で搬送され、茎切断部40に至り茎切回転刃41と茎切固定刃42により玉葱2の茎が切断される。
本願では、姿勢矯正部120を設け、搬送中の玉葱2の本体を回転体122の回転により前方に向けて押すので、玉葱2の搬送姿勢を鉛直状態に矯正(修正)することができる。
したがって、玉葱2の茎の切断面は平らになり、商品付加価値を向上させられる。
例えば、図26(A)に示したように、一対の回転体122を回転軸123側に取付けて構成し、回転体122の回転方向面を玉葱2に当接させる構成としている。
また、図26(B)に示した実施形態では略長方体形状にカットされた弾性体(弾性発泡性部材)122Aにシート部材122Bを貼着して形成し、弾性体122Aの弾力により当接時の衝撃を緩和させ、シート部材122Bにより回転剛性を確保して玉葱2を前方に押す剛性を確保している。
当接時の衝撃を緩和させる弾性力であって、玉葱2を前方に押す剛性を有する弾性力を有するように構成している。
また、図26(D)に示した実施形態では、回転体122をブラシ122Dにより、当接時の衝撃を緩和させる弾性があって、玉葱2を前方に押す剛性を有するように構成している。
また、回転軸123に設けた回転体122は、回転軸123の回転方向に複数設け、複数の回転体122は、先端が自由端となるように、その基部を回転軸123側に取付けるが、一方の回転体122と他方の回転体122とは、その材質を問わずに、一方の回転体122と他方の回転体122との間に空間125を開けて設ける。
すなわち、回転体122を回転軸123の周りの全周に密植させて設けると、回転体122は常時玉葱2に接触して玉葱2を上方に押し上げるように作用することがあって、玉葱2の搬送姿勢を乱す虞があるが、本願では、各回転体122の間に空間125を介在させて配置構成しているので、玉葱2の搬送姿勢を鉛直姿勢に矯正させることができる。
なお、回転体122の数は任意であり、図26(A)のように、少なくとも、2個の回転体122を設ければよく、また、2個以上であってもよく、図26(E)では3個の回転体122を、図26(F)では4個の回転体122を例示している。
また、姿勢矯正部120は、茎切断部40の搬送方向手前(上手側)に配置すればよく、図8では、誘導部55のガイド体56の下方に配置しており、図25では、誘導部55のガイド体56の終端と茎切断部40との間に配置している。
また、搬送ベルト5から玉葱2の本体までの茎の長さは60~70ミリメートル、玉葱2の本体の縦直径が60~105ミリメートル、切断後の茎の長さが15~35ミリメートルを想定している。
また、図示は省略するが、姿勢矯正部120は、駆動機構と共に機体フレーム1に対して上下高さ調節自在に取付ける。
しかして、茎切断部40の下方には、茎切断部40で切断された玉葱2を受け止め鱗茎菜類調製機の排出口58に誘導する排出シュート59を設ける。排出シュート59は茎切断部40の下方は水平部60に形成し、左右方向の水平部60の所定位置から外側に低く傾斜する傾斜面61を設けて形成する。
また、排出シュート59の水平部60の後端は傾斜面61の後縁より後方に延長させた延長部62に形成する。
そのため、排出シュート59の延長部62は根切断部20の支持部材近傍まで延長させている。
また、茎切断部40の前方には茎排出シュート65を設け、茎排出シュート65は鱗茎菜類調製機の茎排出口66に臨ませている。茎排出口66は、カバー12の前板12Aに開口させ、茎排出口66の上部には左右の駆動プーリー7のそれぞれの軸心より外側まで広がるように切欠部66Aを形成する(図33)。
そのため、茎切断部40で切断された玉葱2の茎が駆動プーリー7と共回りして、左右の駆動プーリー7と前板12Aの間に詰まるのを防止する。
そのため、茎切断部40で茎が切断された玉葱2が落下する際に、落下誘導体68により排出シュート59内に落下誘導し、玉葱2が機外に落下するのを防止する。
すなわち、落下誘導体68は排出シュート59の延長部62と相俟って、排出シュート59に玉葱2を落下誘導して、機外に落下するのを防止する。
しかして、搬送用ベルト5の受動プーリー6と駆動プーリー7は、機体フレ-ム1に設けた平板状の上部フレーム70に軸装し、上部フレーム70は左右に分割して形成され、左右の上部フレーム70の間に前記搬送路10と上下方向において連通する茎移動路を形成し、茎移動路の上方を一対の搬送用ベルト5が対向して玉葱2の茎部分を左右側から挟持して移動する。
供給隙間72より前側では、左右の搬送用ベルト5が玉葱2の茎を挟持できるように、左右の搬送用ベルト5が互いに弾接するように付勢するベルトガイド75を設ける。ベルトガイド75は移動方向に長い左右一対のガイド体76を、前後一対設けて構成する。
そして、後側の左右のガイド体76のうち一方は上部フレーム70に固定し、他方は交差方向に移動自在に取付けると共に、バネ77により固定ガイド体76に弾力的に当接するように付勢する構成とする。
すなわち、玉葱2の茎を搬送用ベルト5間に供給した場合、互いに弾接している一対の搬送用ベルト5が離れるために逃がす必要があり、そのため、固定のガイド体76に対して移動ガイド体76を外側に移動させ、玉葱2の茎の搬送用ベルト5間への供給を可能にしている。
また、前側の左右のガイド体76はそれぞれ交差方向に移動自在に取付けると共に、バネ77により互いに他方のガイド体76に弾力的に当接するように付勢する構成とする。
この場合、前側の左右のガイド体76は、前後一対のバネ77により左右の搬送用ベルト5が互いに弾力的に当接するように付勢するが、後側バネ77Aは前側バネ77Bより付勢力を強く設定する。
すなわち、誘導部55のガイド体56の押し下げ荷重が玉葱2の茎に作用するガイド体76の後側部分の挟持力を強くすると、茎切断部40で切断される前に茎が千切れて排出シュート59に落下することとなるので、搬送に必要な挟持力を確保できる弾力に設定すればよく、反対に、ガイド体76の前側部分では茎切断部40で切断された茎の落下防止のために挟持力を強くしている。
そのため、排出シュート59により排出される玉葱2群への茎の混入を防止できる。
すなわち、搬送用ベルト5と搬送用ベルト5の受動プーリー6と駆動プーリー7との上方を、包囲する上部カバー131を上部フレーム70側にボルト等の止着具(図示省略)により着脱自在に取付けるが、上部カバー131のうち、少なくとも、玉葱2の茎を挟持搬送する左右一対の搬送用ベルト5が対向移動する部分の上方に、ボルト等の止着具を省略して、磁力により固定される着脱カバー130に構成する。
着脱カバー130は、左右方向において、少なくとも、玉葱2の茎を挟持搬送する搬送用ベルト5の上方を包囲する構成とし、また、前後方向においては、搬送用ベルト5の全長に亘って覆うように配置する。
着脱カバー130の取付固定手段は磁石体132の磁力固定であり、ガイド体76等の構成品を除いた所定部分の上部フレーム70に1個または複数設けて構成する(図6)。
すなわち、玉葱2の茎の移動路Rに臨む部分は耐錆性の強いステンレス等で形成した案内部133とし、案内部133の外側には磁性体である鉄材等により形成した取付部134に形成する。
そのため、玉葱2の茎は案内部133により案内されて搬送され、搬送の際に玉葱2の茎から滲出する滲出液が案内部133に付着することがあるが、案内部133は耐錆性の強いステンレスで形成されているので、容易に除去でき、案内部133の外側には磁性体である鉄材等により形成した取付部134が形成されているので、取付部134が磁石体132に当接固定される。
位置決め係合部135がカバー支持部136に係合すると、各着脱カバー130を移動路Rの左右両側に、移動路Rの左右幅を始端部から終端部に至るまで終始同一幅に位置決めする。
すなわち、上部フレーム70のカバー支持部136は、移動路Rの所定位置に案内部133が臨むように、上部フレーム70の移動路Rの左右両側所定位置に設け、位置決め可能に配置する。
そのため、着脱カバー130は、着脱カバー130の前後両端を持って持ち上げると、機体から取り外すことができ、また、着脱カバー130の位置決め係合部135をカバー支持部136に係合するように載置すると、着脱カバー130の取付部134が磁石体132に磁気的当接固定され、装着が完了する。
しかして、機体フレ-ム1を支持する前記支脚3は、左右一対の脚部80を前後一対設けて構成し、前側支脚3Aと後側支脚3Bはそれぞれ回動自在に機体フレ-ム1側に取付けて折りたたみ自在構成すると共に、折りたたんだ前側支脚3Aと後側支脚3Bとが側面視において互いに平行状態になるように構成する。
前側支脚3Aは脚部80の上部にステー81を設け、ステー81は脚部80の起立中心線に対して側面視において後側に突出させて突出部82を形成し、この突出部82を前側回動支点取付軸83により機体フレーム1の左右枠45に取付ける。
同様に、後側支脚3Bは脚部80の上部に設けたステー81を、脚部80の起立中心線に対して側面視において前側に突出させて突出部82を形成し、この突出部82を後側回動支点取付軸84により機体フレーム1の左右枠45に取付ける。
そのため、折りたたんだ前側支脚3Aと後側支脚3Bとが側面視において互いに平行状態になる。
84Aは機体フレーム1側に固定のステー、84Bはステー84Aに支脚3(脚部80)を固定する固定具、84Cは機体を走行運搬用のキャスター輪、84Eは高さ調節ダイヤル、84Fは取っ手であり、取っ手84Fにより機体後部を持ち上げて移動させられる。
しかして、機体フレ-ム1の左右の左右枠45には、カバー12の外側カバー85を着脱自在にそれぞれ取付け、外側カバー85に前記排出口58を形成し、この排出口58には着脱式誘導体86を取付ける(図30)。
そのため、鱗茎菜類調製機の側方に設置する玉葱2の回収箱87への回収を円滑・確実に行える。
86Aは係合突起、86Bは係合溝であり、着脱式誘導体86の係合溝86Bを係合突起86Aに挿入させて、押し下げると、係合突起86Aに係合溝86Bが係合する。
図29は、鱗茎菜類調製機の伝動機構を示し、88はモータであり、モータ88の動力が各部に伝達される。この場合、根切り部根切断部20の根切回転刃21には下側から伝達して玉葱2の搬送路10に干渉しないようにし、茎切断部40では茎切回転刃41に上側から伝達して玉葱2の排出に干渉しないようにすると共に、前記モータ88は機体右側に配置し、歯車やチェンを右側に集中配置し、伝動機構の簡素化を図っている。
89はスイッチ、90はメンテナンス用品の載置台である。
本発明は上記構成であり、支脚3により支持されている鱗茎菜類調製機の供給口11に、玉葱2の茎を持って本体を供給すると、玉葱2の茎は搬送部4の一対の搬送用ベルト5間に挟持され、搬送用ベルト5により終端側に向けて搬送される。
供給口11の前方の搬送路10には玉葱2の根を伸ばす根伸ばし部15が設けられているので、玉葱2は回転する左右2本のローラー16と回転体17により茎が挟持された状態で左右両側から挟まれ、下方向に擦られながら搬送され、搬送中に玉葱2の本体表面に付着する余分な表皮が除去され、続いて、玉葱2の根が下方に引き伸ばされる。
根切固定刃22は取付部材24に固定状態に取付け、取付部材24は軸25により取付部材23に設けた固定側取付部材26に対して上下動自在かつ回動(回転)自在に取付け、少なくとも、根切固定刃22を取付けた取付部材24と固定側取付部材26とを有して固定刃支持機構35を構成し、固定刃支持機構35は根切固定刃22を基準に根切回転刃21の反対側に配置しているので、根切断部20で切断された玉葱2の根および根の切断屑が搬送される搬送路10に対して固定刃支持機構35が交わることはなく、固定刃支持機構35に切断後の根の切断屑が巻き付くのを防止でき、玉葱2の根の切断を確実にする。
それゆえ、鱗茎菜類調製機内に玉葱2の根の切断屑等の異物の滞留を抑制することができ、調製処理を連続して行うことができ、作業効率を向上させることができる。
また、根切固定刃22を取付けた軸25は支持部材27に取付け、支持部材27は高さ調節軸28により固定側取付部材26に対して高さ調節自在に取付けているので、高さ調節軸28を回転させると、支持部材27が26と一体的に上下して根切回転刃21に対する根切固定刃22の高さを調節する。
また、根切固定刃22の刃先角度は、調節ダイヤル32により変更できるので、根切固定刃22の先端は上下して根切回転刃21に対する接触面圧の調節だけでなく、根切回転刃21に対する根切固定刃22の先端面の傾斜角度を調節でき、軟弱な玉葱2の根であっても、確実に切断でき、切断性能を向上させることができる。
ローラー回転体122の外周部表面に設けた回転体122は、回転軸123の回転方向に複数並設し、複数の回転体122を接線方向に沿って、先端を自由端とするように、その基部を固定状態に取付けて設けているので、回転する回転体122の先端が玉葱2本体を前方に押すように作用し、茎と玉葱2本体とが鉛直状になって、茎切断部40に至り、玉葱2の茎の下端が略水平状態に切断される。
回転体122は略長方形形状にカットされた弾性体により形成し、回転体122には所定間隔ごとに切目を並行に設けて、短冊状の複数の短冊片124を形成しているので、玉葱2本体の損傷を回避しつつ搬送姿勢を矯正できる。
また、図25の姿勢矯正部120では、誘導部55のガイド体56の終端と茎切断部40との間に配置しているので、ガイド体56による押し下げ誘導作用から玉葱2の本体が開放させた状態で姿勢矯正部120により押されて玉葱2の搬送姿勢を鉛直状体に矯正(修正)することができる。
また、図26(C)に示した実施形態では、回転体122をゴム板122Cにより形成しているので、当接時の衝撃を緩和させ、かつ、玉葱2を前方に押す剛性を有するように容易に設定でき、安価で簡単な構成で玉葱2の搬送姿勢の矯正(修正)することができる。
なお、回転体122の数は任意であり、図26(A)のように、少なくとも、2個の回転体122を設けているので、適正な回数玉葱2に回転接触して玉葱2の搬送姿勢の矯正(修正)することができる。
また、図26(E)、(F)のように、3個、あるいは、4個設けると、回転体122は適正な回数で玉葱2に回転接触して玉葱2の搬送姿勢の矯正(修正)することができる。
この場合、茎切回転刃41は取付部材43に取付け、取付部材43は機体フレ-ム1の前側上部に上下自在に設けた前側移動部材44に取付け、前側移動部材44の左右両側は機体フレ-ム1の左右枠45に設けた調節ネジ46に取付けているので、前側移動部材44を調節ネジ46により機体フレ-ム1に対して上下させて玉葱2の茎の切断高さ調節すると、玉葱2の本体に対して所定長さの均一の茎部分を残すことができ、玉葱2の処理を美麗に行うことができる。
図20(B)の茎切回転刃41の歯部33の他の実施形態では、歯面38の回転方向後側の周縁34を回転方向の後側に至る従い低くなるように傾斜する接続面39と歯面38により歯部33を三角形状とし、この歯部33を連続形成して所謂鋸のギザギザ状に形成しているので、茎切回転刃41は回転すると歯面38が所謂引き鋸状に作用し、玉葱2の茎を切断する際に茎を搬送方向の下手側に送る作用も期待でき、茎切断部40における搬送玉葱2の茎詰まり発生を防止する。
茎切固定刃42の本体100の他側には取付部105を設け、取付部105には左右方向に長い取付孔106を設けているので、茎切固定刃42の茎切回転刃41に対する位置合わせを容易にする。
そのため、茎切回転刃41の上面と茎切固定刃42の上面との間の隙間は、茎切固定刃42の後端から前端に至る間終始略同一となるので、茎切回転刃41の上面と茎切固定刃42の上面との間の隙間当接である、茎切回転刃41に対する茎切固定刃42の高さ調節を容易にでき、その結果、茎切固定刃42の取付および位置調節全般を容易にする。
この場合、茎切固定刃42は搬送路10を挟んで茎切回転刃41の回転軸41Aの反対側に位置するように配置しているので、茎切回転刃41の駆動機構に茎切固定刃42の存在自体が干渉するのを回避できる。
巻き込み防止体110は茎切回転刃41の上面より所定間隔おいて前側移動部材44側に取付け、茎切回転刃41と共に、調節ネジ46により茎切固定刃42は茎切回転刃41と一体的に上下する構成としているので、玉葱2の大きさ等によって玉葱2の茎の切断位置が変更調節されると、巻き込み防止体110も茎切回転刃41(前側移動部材44)と一体で上下し、切断された玉葱2の切断茎の下部を茎切回転刃41の回転軸41Aから離れるように案内する。
それゆえ、各玉葱2の茎を同じ長さに切断することができ、玉葱2の調製処理精度を向上させることができる。
また、誘導部55はガイド体56の後端を、機体フレ-ム1の左右枠45にそれぞれ取付けた取付部材57にそれぞれ取付け、取付部材57により片持ち状態に支持されているので、誘導部55および誘導部55の支持構成を搬送路10とは交差しないように配置でき、玉葱2の茎との干渉を防止でき、茎の切断処理の確実性を向上させることができる。
すなわち、玉葱2の茎を搬送用ベルト5間に供給すると、互いに弾接している一対の搬送用ベルト5の一方は離れるて逃げることができ、玉葱2の茎を適切かつ確実に挟持できる。
この場合、前側の左右のガイド体76は、前後一対のバネ77により左右の搬送用ベルト5が互いに弾力的に当接するように付勢するが、後側バネ77Aは前側バネ77Bより付勢力を強く設定しているので、誘導部55のガイド体56の押し下げ荷重が玉葱2の茎に作用するガイド体76の後側部分の挟持力を強くすると、茎切断部40で切断される前に茎が千切れて排出シュート59に落下することになるが、これを防止でき、また、ガイド体76の前側部分では搬送用ベルト5の挟持力を強くしているので、茎切断部40で切断された茎の落下防止できる。
すなわち、工具不要であるだけなく、ボルト等の止着具の取り外し作業を省略して、ワンタッチで着脱カバー130を着脱できるだけで無く、着脱カバー130を持ち上げるだけで取り外し可能になり、メンテナンスを容易にする。
また、着脱カバー130の取付部134の下面には下方に突出屈曲させた
位置決め係合部135を設け、上部フレーム70に前後一対、かつ、移動路Rの左右両側にカバー支持部136を設けているので、着脱カバー130は、着脱カバー130の前後両端を持って持ち上げると、機体から取り外すことができ、また、着脱カバー130の位置決め係合部135をカバー支持部136に係合するように載置すると、位置決め係合部135とカバー支持部136との係合作用によって上部フレーム70の移動路Rの左右両側所定位置に位置決めされて、着脱カバー130の取付部134が磁石体132に磁気的当接固定され、装着が完了する。
しかして、機体フレ-ム1を支持する前記支脚3は、左右一対の脚部80を前後一対設けて構成し、前側支脚3Aと後側支脚3Bはそれぞれ回動自在に機体フレ-ム1側に取付けて折りたたみ自在構成すると共に、折りたたんだ前側支脚3Aと後側支脚3Bとが側面視において互いに平行状態になるように構成しているので、鱗茎菜類調製機の側面視の外形形状の大きさを一層小型の四角形状にすることができ、鱗茎菜類調製機の運搬・格納を容易にすることができる。
しかして、機体フレ-ム1の左右の左右枠45には、外側カバー85を着脱自在にそれぞれ取付け、外側カバー85に前記排出口58を形成し、この排出口58には着脱式誘導体86を取付けているので、鱗茎菜類調製機の側方に設置する玉葱2の回収箱87への回収を円滑・確実に行える。
また、着脱可能なので、鱗茎菜類調製機の側面視の外形形状を四角形状にすることができ、鱗茎菜類調製機の運搬・格納を容易にすることができる。
Claims (12)
- 支脚3により床上に載置される機体フレ-ム1の上部に、鱗茎菜類玉葱2の茎部分を挟持横搬送する一対の搬送用ベルト5を有する搬送部4を設け、搬送部4の下方に玉葱2を始端部から終端部に向けて玉葱2を搬送する搬送路10を形成し、搬送路10の始端部に玉葱2の根を切断する根切回転刃21と根切固定刃22を有する根切断部20を設け、根切断部20の搬送下手側に玉葱2の茎を切断する茎切回転刃41と茎切固定刃42を有する茎切断部40を設け、根切断部20と茎切断部40との間には玉葱2の搬送姿勢を鉛直状態に保持させる姿勢矯正部120を設けた鱗茎菜類調製機。
- 請求項1において、姿勢矯正部120は、搬送路10の搬送方向に対する交差方向であって、水平方向で横軸回転する先端が自由端の板状弾性部材により構成した回転体122を設けて構成した鱗茎菜類調製機。
- 請求項1において、姿勢矯正部120は搬送路10の搬送方向に対する交差方向であって、水平方向で横軸回転する先端が自由端のブラシ状の回転体122により構成した鱗茎菜類調製機。
- 請求項2または請求項3において、回転体122は回転軸123の両端部を機体フレ-ム1側に回転自在に軸装し、回転軸123には回転体122を所定回転速度で回転させる駆動回転を伝達する構成とした鱗茎菜類調製機。
- 請求項1~請求項4の何れかにおいて、回転体122は、回転軸123の回転方向に複数並設した鱗茎菜類調製機。
- 請求項5において、回転方向に複数設けた各回転体122との間に空間125を開けて配置構成した鱗茎菜類調製機。
- 請求項1~請求項6の何れかにおいて、搬送用ベルト5は鱗茎菜類調製機の後部から前方に向けて玉葱2を搬送する構成とし、前記根切断部20の根切回転刃21と茎切断部40の茎切回転刃41との間には、搬送中の玉葱2を搬送用ベルト5の下方に位置する茎切断部40の茎切回転刃41と茎切固定刃42に誘導する誘導部55を設け、該誘導部55は軸棒状のガイド体56を前記搬送路10の左右両側に一対設けて構成し、該ガイド体56は、玉葱2の搬送方向を基準に、後側を高く前側に至るに従い低くなるように傾斜させて構成し、姿勢矯正部120は、誘導部55のガイド体56の下方またはガイド体56の終端と茎切断部40との間に配置した鱗茎菜類調製機。
- 請求項1~請求項7の何れかにおいて、前記根切断部20の根切回転刃21と茎切断部40の茎切回転刃41との間には、搬送中の玉葱2を搬送用ベルト5の下方に位置する茎切断部40の茎切回転刃41と茎切固定刃42に誘導する誘導部55を設け、該誘導部55は軸棒状のガイド体56を前記搬送路10の左右両側に一対設けて構成し、該ガイド体56は後側を高く前側に至るに従い低くなるように傾斜させ、かつ、少なくとも、搬送用ベルト5に対して20度より緩い緩傾斜角度で傾斜させて構成した鱗茎菜類調製機。
- 請求項1~請求項8の何れかにおいて、茎切断部40の茎切固定刃42は平板形状の板部材で形成した本体100の一側に刃部101を設け、刃部101の玉葱2の搬送方向前側となる基部側を搬送方向と平行な直線部102に形成し、刃部101の先端側を搬送方向の後側に至るに従い外側に位置する傾斜刃部103に形成した鱗茎菜類調製機。
- 請求項9において、茎切固定刃42の本体100の他側には茎切回転刃41を取付けた前側移動部材44に取付ける取付部105を設け、茎切固定刃42には茎切回転刃41に対して左右方向に移動自在に構成した鱗茎菜類調製機。
- 請求項1~請求項10の何れかにおいて、茎切回転刃41と茎切固定刃42との合わせ目の上方には、茎切回転刃41の回転軸41Aに玉葱2の茎が巻き付くのを防止する巻き込み防止体110を設けた鱗茎菜類調製機。
- 請求項1~請求項11の何れかにおいて、茎切断部40の前方の機体フレーム1には茎排出シュート65を設け、茎排出シュート65は茎排出口66に臨ませ、茎排出口66は機体フレーム1に取付けたカバー12の前板12Aに開口させ、茎排出口66の上部には左右の駆動プーリー7のそれぞれの軸心より外側まで広がるように切欠部66Aを形成した鱗茎菜類調製機。
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