JPH099939A - パーム油抽出天然抗酸化剤を含有する食品又は飼料 - Google Patents

パーム油抽出天然抗酸化剤を含有する食品又は飼料

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JPH099939A
JPH099939A JP7163379A JP16337995A JPH099939A JP H099939 A JPH099939 A JP H099939A JP 7163379 A JP7163379 A JP 7163379A JP 16337995 A JP16337995 A JP 16337995A JP H099939 A JPH099939 A JP H099939A
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flavor
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JP7163379A
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Hiroshige Hamakawa
弘茂 浜川
Tomoko Sato
智子 佐藤
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Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 酸化による食品や飼料の品質劣化を有効に防
止でき、かつ食品や飼料本来の食味や香りを変化させる
ことがない、酸化防止剤含有食品及び飼料を提供するこ
と。 【構成】 ヤシ科アブラヤシからの抽出抗酸化剤であっ
て、α−トコトリエノール、γ−トコトリエノール、δ
−トコトリエノール及びα−トコフェロールを含有する
抽出抗酸化剤を含有する食品又は飼料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヤシ科アブラヤシから
の抽出抗酸化剤を含有する食品及び飼料に関するもので
ある。
【従来の技術】油脂類または油脂類を含有する食品、飼
料などの製品が酸化され、異臭、変色、着色、毒性物質
の生成または栄養価の低下を引き起し、品質の劣化をま
ねくことは良く知られている。このような酸化による品
質劣化を防止するために、従来からブチルヒドロキシア
ニソール(以下BHAという)やブチルヒドロキシトル
エン(以下、BHTという)などの合成抗酸化剤が、食
品や飼料に添加されている。また、トコフェロール、L
−アスコルビン酸、カテキン、カンゾウ油抽出物、生コ
ーヒー豆抽出物、ゴマ油抽出物、セージ抽出物、ルチ
ン、米糠油抽出物、ナタネ油抽出物、プロポリス抽出
物、ペパー抽出物、ローズマリー抽出物、ヤマモモ抽出
物などの単独またはそれらの混合物などの天然物を起源
とする抗酸化剤も使用されている。しかしながら、近
年、BHAやBHTなどの合成抗酸化剤は安全性の面か
ら一般に使用が敬遠される傾向にある。一方、天然物由
来の抗酸化剤は、酸化防止効果に問題があり、かつ添加
した食品の味を低下させるとの問題がある。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、酸化による
食品や飼料の品質劣化を有効に防止でき、かつ食品や飼
料本来の食味や香りを変化させることがない、酸化防止
剤含有食品及び飼料を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】本発明は、ヤシ科アブラ
ヤシからの抽出抗酸化剤を食品や飼料に含有させると、
上記課題を有効に解決できるとの知見に基づいてなされ
たのである。すなわち、本発明は、ヤシ科アブラヤシか
らの抽出抗酸化剤であって、α−トコトリエノール、γ
−トコトリエノール、δ−トコトリエノール及びα−ト
コフェロールを含有する抽出抗酸化剤を含有することを
特徴とする食品又は飼料を提供する。
【0003】本発明で用いるヤシ科アブラヤシ(Elaeis
guineensis JACQ.)からの抽出抗酸化剤としては、α−
トコトリエノールを10〜30重量%、β−トコトリエ
ノール0〜10重量%(好ましくは2〜7重量%)、γ
−トコトリエノール15〜40重量%、δ−トコトリエ
ノール5〜15重量%及びα−トコフェロール10〜3
0重量%含有するものが好ましい。この抽出抗酸化剤に
は、さらにβ、γ、δトコフェロールが0〜2重量%含
まれていてもよい。このうち、トコトリエノールを50
重量%以上含有するものが好ましく、特にトコトリエノ
ール70〜90重量%含有するものが好ましい。本発明
で用いる抽出抗酸化剤としては、ヤシ科アブラヤシから
の抽出物そのまま、又はその乳化製剤や該乳化製剤の乾
燥物でもよい。尚、乳化製剤は常法により、例えば、上
記抽出抗酸化剤に油脂とモノグリセライドを添加して油
相とし、これを水中に乳化させて調製する。本発明で用
いる抽出抗酸化剤は、公知の方法により、例えば、特開
昭57−59885号公報、同57−59886号公
報、同58−99475号公報、58−144382号
公報、59−5178号公報、59−5179号公報、
59−227876号公報、61−93178号公報、
61−151186号公報、特開平2−9875号公報
等に記載の方法により製造することができる。
【0004】本発明では、上記抽出抗酸化剤を食品又は
飼料に添加して含有させることを特徴とする。添加量は
任意とすることができるが、0.0001〜2重量%とす
るのがよく、好ましくは0.0005〜0.1重量%であ
る。この際、他抗酸化剤、例えば、トコフェロール、L
−アスコルビン酸、BHA、ローズマリー抽出物等と併
用することもできる。本発明において、上記抽出抗酸化
剤を添加する食品としては、油脂類、油脂加工食品、そ
の他油脂を多く含む食品、菓子類、飲料、ペースト類、
畜肉製品、魚貝類製品、佃煮類、カレー類、調味料類、
健康食品類、各種レンジ食品及び冷凍食品があげられ
る。具体的には、油脂類として、コーン油、ナタネ油、
綿実油、大豆油、サフラワー油、ひまわり油、ゴマ油、
小麦胚芽油、オリーブ油、月見草油、椿油、茶実油、ア
ボガド油、ひまし油、コーヒー油、カシューナッツ油、
カカオビーンズ油、落花生油、魚油、パーム油、パーム
核油、ヤシ油、豚脂、牛脂、鶏脂などの動植物油脂やこ
れらの動植物油脂の部分水添加油脂または完全水素添加
油脂、オレイン酸、リノール酸、α−リノレン酸、γ−
リノレン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン
酸などの不飽和脂肪酸及びそのエステルまたはその不飽
和アルコールなどがあげられる。
【0005】油脂加工食品としては、バター、マーガリ
ン、ショートニング、ドレッシング、マヨネーズなどが
あげられる。油脂を多く含む食品としては、ドーナツ、
油揚げ、油揚げ菓子、チョコレート、即席ラーメンなど
があげられる。菓子類としては、おかき、せんべい、お
こし、まんじゅう、あめ、クッキー、ビスケット、クラ
ッカー、パイ、スポンジケーキ、カステラ、ドーナッ
ツ、ワッフル、プリン、バタークリーム、カスタードク
リーム、シュークリーム、チョコレート、チョコレート
菓子、キャラメル、キャンデー、チューインガム、ゼリ
ー、ホットケーキ、パン、ポテトチップスなどがあげら
れる。飲料としては、乳酸飲料、乳酸菌飲料、濃厚乳性
飲料、果汁飲料、無果汁飲料、果肉飲料、機能性飲料、
透明炭酸飲料、果汁入り炭酸飲料、果実着色炭酸飲料、
緑茶、紅茶、インスタントコーヒー、ココア、缶入りコ
ーヒードリンク、発酵乳、加工乳、豆乳などがあげられ
る。ペースト類としては、マーマレード、ジャム、果実
のシロップ漬け、フラワーペースト、ピーナッツペース
ト、フルーツペーストなどがあげられる。畜肉製品とし
ては、ハム、ソーセージ、ベーコン、ドライソーセー
ジ、ビーフジャーキーなどがあげられる。
【0006】魚貝類製品としては、魚肉ハム、魚肉ソー
セージ、蒲鉾、ちくわ、ハンペン、てんぷら、魚の干
物、鰹、鯖、などの各種節、煮干し、うに、いかの塩
辛、スルメ、魚のみりん干し、貝の干物、鮭などの燻製
品などがあげられる。佃煮類としては、のり、小魚、貝
類、するめ、山菜、茸、昆布などがあげられる。カレー
類としては、即席カレー、レトルトカレー、缶詰カレー
などがあげられる。調味料類としては、みそ、粉末み
そ、醤油、粉末醤油、もろみ、魚醤、ソース、ケチャッ
プ、オイスターソース、固形ブイヨン、焼き肉のたれ、
カレールー、シチューの素、スープの素、だしの素など
があげられる。健康食品類としては、ソフトカプセル、
タブレットなどがあげられる。
【0007】又、本発明において、上記抽出抗酸化剤を
添加する飼料としては、ドライドッグフード、ドライキ
ャットフード、ウェットドッグフード、ウェットキャッ
トフード、セミモイストドッグフードなどがあげられ
る。本発明では、上記食品及び飼料のうち、油脂の含量
が0.005重量%以上のものに上記抽出抗酸化剤を添加
するのが好ましい。
【発明の効果】本発明によれば、酸化による品質劣化が
有効に防止され、かつ食品や飼料本来の食味や香りに優
れた食品及び飼料が提供される。次ぎに実施例により本
発明を説明する。
【0008】
【実施例】
参考例1 ヤシ科アブラヤシから得たパーム油を精製する際の蒸留
脱酸工程で留出する脂肪酸10Kgに、濃硫酸1重量%を
含有するメタノール10Kgを加えて1時間加熱した後、
未反応のメタノールの大部分を減圧下で留去した。残留
物を水洗、脱水後、アルミナ10Kgと混合した。次ぎに
ヘキサン2.5リットルを加えて混合し、ヘキサン溶液を
分別した。同様なヘキサン処理を4回行った。残ったア
ルミナにヘキサン−メタノール(9:1v/v)5リットル
を加えてよく攪拌した。ヘキサン−メタノール溶液をろ
集し、蒸留を行い、残留物130gを得た。この残留物
をアセトン1リットルに溶解し、−50℃に冷却後、ろ
液部分を分取した。ろ液部分を分子蒸留し、10-3 mm
Hg で190〜210℃の区分32gを得た。このよう
にして得た抽出抗酸化剤(抗酸化剤No1)の組成を、他
の抗酸化剤(No2及び3)とともに表−1に示す。
【0009】
【表1】 表−1 抗酸化剤No No1 No2 No3 α−トコトリエノール 25 重量% − 2 β−トコトリエノール 5 − 8 γ−トコトリエノール 32 − − δ−トコトリエノール 10 − − α−トコフェロール 22 10 45 β−トコフェロール 0.5 − 26 γ−トコフェロール 0.5 65 9 δ−トコフェロール 0.1 20 10 その他 4.9 5 0
【0010】表中、抗酸化剤No2は、大豆油より抽出し
たミックストコフェロール、抗酸化剤No3は、小麦胚芽
油より抽出した抽出物である。表−1に示す組成から、
本発明で用いるパーム油抽出天然抗酸化剤は、他の抽出
天然抗酸化剤に比較してトコトリエノール類を豊富に含
んでいることがわかる。尚、抗酸化剤の乳化製剤及びそ
の乾燥物は次にようにして調製した。乳化製剤(抗酸化成分20%) 抽出抗酸化剤(抗酸化成分80%)25部に中鎖トリグ
リセライド5部を加え、約80℃に加温し、デカグリセ
リンモノステアレート7部を加え油相部とする。これを
グリセリン53部と水10部の水相部へ添加し、80℃
の条件でTKホモジナイザー(特殊機化工業株式会社
製)10000rpm,10分間の乳化を行い抗酸化成
分20%の乳化製剤を得た。乳化製剤乾燥物 抽出抗酸化剤(抗酸化成分80%)70部を80℃に加
熱し、80℃に加温した化工コハク酸澱粉(カプシュー
ル:ナショナルスターチ製)210部、水230部の水
相に撹拌しながら、注加し、TKホモジナイザー(特殊
機化工業株式会社製)を用いて10000rpm,10
分間の乳化を行い乳化液を得た。次いで乳化液を回転デ
ィスク式スプレードライヤー(大川原化工機株式会社
製)を用いてディスク回転数20000rpm,熱風入
口温度150℃、排風温度80℃で噴霧乾燥し、抗酸化
成分20%の乳化製剤乾燥物280gを得た。
【0011】実施例1 ヤシ油に抗酸化剤No1〜3それぞれを添加して抗酸化効
果の比較試験を、メトロノーム社製ランシマット(自動
油脂安定性試験装置)を使用して行った。具体的には、
加熱した油脂(抗酸化剤含有)に空気を吹き込み、この
空気をついで純粋中に吹き込んだ。油脂の酸化に伴っ
て、揮発性二次生成物質が生じ、油脂層に吹き込んだ空
気により二次生成物質が運ばれ、水層に移行し、それに
伴って水の導電率が変化する。時間に対して導電率をプ
ロットして、得られた曲線の変曲点を求め、この時間を
誘導時間とした。油脂の安定性の判定は、油脂の安定性
の増加に伴って導電時間が延びることによる導電時間の
長短の比較により行なった。測定は加熱温度120℃、
空気流量20L/h、試料量2.5gで行なった。その結
果を表−2に示す。
【0012】
【表2】 表−2 〔ヤシ油の安定化試験(120
℃)〕 抗酸化剤添加量(ppm) 誘導時間(hr) 本発明品(抗酸化剤No1含有) 100 21.2 比較例1(抗酸化剤No2含有) 300 15.6 比較例2(抗酸化剤No3含有) 300 15.4比較例3(抗酸化剤 無添加) 0 11.5 表−2の結果から、本発明品は強力な酸敗防止効果を有
することがわかる。 実施例2 食品として菜種油を使用し、測定条件として加熱温度を
130℃に変化させた以外は実施例1と同様の条件で実
験を行った。その結果を表−3に示す。
【0013】
【表3】 表−3 〔菜種油の安定性試験(130
℃)〕 抗酸化剤添加量(ppm) 誘導時間(hr) 本発明品(抗酸化剤No1含有) 100 10.5 比較例1(抗酸化剤No2含有) 300 7.4 比較例2(抗酸化剤No3含有) 300 7.2比較例3(抗酸化剤 無添加) 0 4.2 表−3の結果から、本発明品は強力な酸敗防止効果を有
することがわかる。 実施例3 食品として落花生油を使用し、抗酸化剤の添加量を変化
させた以外は実施例1と同様の条件で実験を行った。そ
の結果を表−4に示す。
【0014】
【表4】 表−4 〔落花生油の安定性試験(12
0℃)〕 抗酸化剤添加量(ppm) 誘導時間(hr) 本発明品(抗酸化剤No1含有) 100 9.6 比較例1(抗酸化剤No2含有) 500 6.5 比較例2(抗酸化剤No3含有) 500 6.8比較例3(抗酸化剤 無添加) 0 3.5 表−4の結果から、本発明品は強力な酸敗防止効果を有
することがわかる。 実施例4:マーガリン 油相部として、パームステアリン300重量部(以下、
単に部という)、サフラワー油500部、乳化剤5部、
レシチン2部、フレバー1部、抗酸化剤No1を0.2部
(抗酸化成分80%)、水相部として脱脂粉乳15部、
食塩3部、水173.8部とし、各々完全に混合溶解して
調製された油相部と水相部を合一して均一分散させ、こ
れをボテーター等で急冷混合してマーガリンを製造し
た。対象品としては、抗酸化剤無添加品及び抗酸化剤No
2添加品(抗酸化成分80%)を同様に調製した。出来
上がったマーガリンをプラスチック容器に入れ20℃で
5ヶ月間保存し、経時的にPOV及び香味を調べた。そ
の結果を表−5に示す。
【0015】
【表5】 表−5 1ヶ月 2.5ヶ月 5ヶ月 本発明品(抗酸化剤No1含有) 8 15 30 5 5〜4 4 比較例1(抗酸化剤No2含有) 10 20 55 5 4 3 比較例2(抗酸化剤 無添加) 25 50 75 4 3 2
【0016】表中上段:POV;過酸化物 (meq/
kg) 表中下段:香味 5:変化せず、4:比較して変化がわ
かる程度、3:変化が認められるが商品として許容限度
内、2:変化が激しい、1:もとの香味をとどめず 表−5の結果から本発明のマーガリン(本発明品)は、
5ヶ月保存でも殆ど変化がなく、比較例1よりも良好で
あることがわかる。比較例2(無添加品)は油やけ臭が
強く、もとの香味をとどめていなかった。 実施例5:フレンチドレッシング 油相部として、サフラワー油59.91部、抗酸化剤No1
を0.09部(抗酸化成分80%)、水相部として食酢3
0部、食塩2.5部、MSG0.3部、ホワイトペッパー0.
2部、オニオンエキス3.0部、レモン果汁2.0部、砂糖
2.0部とし、各々完全に混合溶解させた油相部と水相部
を混合し、フレンチドレッシングを製造した。対象品と
しては、抗酸化剤無添加品及び抗酸化剤No3添加品(抗
酸化成分80%)を同様に調製した。出来上がったフレ
ッチドレッシングはガラス容器に入れ35℃で8週間保
存し、経時的にPOV及び香味を調べた。その結果を表
−6に示す。
【0017】
【表6】 表−6 2週 4週 8週 本発明品(抗酸化剤No1含有) 5 7 10 5 4 4〜3 比較例1(抗酸化剤No3含有) 6 10 20 5 4〜3 3〜2 比較例2(抗酸化剤 無添加) 30 48 82 2 1 1
【0018】表中上段及び下段の値は、実施例4と同様
の方法で評価したものである。表−6の結果から、本発
明品は35℃、8週間保存でも安定で比較例1よりも良
好であることがわかる。比較例2は、油やけ臭が強く、
もとの香味をとどめていなかった。 実施例6:マヨネーズ 油相部としてコーンサラダ油71.9部、抗酸化剤No1を
0.1部(抗酸化成分80%)、水相部として食酢10
部、食塩1.5部、砂糖1.0部、洋からし3.0部、コショ
ー0.3部、MSG0.2部、卵黄12.0部とし、まず水相
部の卵黄を除く各成分を十分混合し、その後卵黄を分散
した。次にホモミキサーでコーンサラダ油及び抗酸化剤
No1を十分混合した油相を5m/秒で徐々に添加し、5
000rpmで乳化を行い、80℃で1分間殺菌し、マ
ヨネーズを得た。対照品としては抗酸化剤無添加のもの
及び抗酸化剤No2(抗酸化成分80%)添加品を同様に
調製した。出来上がったマヨネーズをガラス容器に入
れ、35℃で8週間保存し、経時的にPOV及び香味を
確認した。その結果を表−7に示す。
【0019】
【表7】 表−7 2週 4週 8週 本発明品(抗酸化剤No1含有) 4 6 8 5 5 4 比較例1(抗酸化剤No2含有) 6 8 15 5 4 3 比較例2(抗酸化剤 無添加) 20 30 63 3〜2 2 1 表中上段及び下段の値は、実施例4と同様の方法で評価
したものである。表−7の結果から、本発明品は35
℃、8週間保存でも安定で比較例1よりも良好であるこ
とがわかる。比較例2は、油やけ臭が強く、もとの香味
をとどめていなかった。 実施例7:即席ラーメン 抗酸化剤No1(抗酸化成分70%)を0.01%添加した
コーンサラダ油で生麺を170℃で約1分間フライして
即席ラーメンを調製した。対象品として抗酸化剤無添加
のもの及び抗酸化剤No3添加のものでフライした即席ラ
ーメンを同様に調製した。即席ラーメンをポリエチレン
袋に入れて50℃、4週間保存し、経時的にPOV及び
香味を確認した。その結果を表−8に示す。
【0020】
【表8】 表−8 1週 2週 4週 本発明品(抗酸化剤No1含有) 7 7 10 5 5 4 比較例1(抗酸化剤No3含有) 7 10 15 5 4 3 比較例2(抗酸化剤 無添加) 10 14 30 3 2 1 表中上段及び下段の値は、実施例4と同様の方法で評価
したものである。表−8の結果から、本発明品は50
℃、4週間保存でも安定で比較例1よりも良好であるこ
とがわかる。比較例2は、油の酸化臭が強く、味もかな
り変化していた。
【0021】実施例8:ゼリー グラニュー糖235部、水飴(Bx75%)290部、
水180部、ペクチン9.7部、安定剤1.8部、クエン酸
2部、クエン酸ナトリウム0.75部、オレンジ香料1.4
部、抗酸化剤No1(乳化製剤:抗酸化成分20%)0.7
部を加熱溶解した。次いで型に流し込み、一夜静置し、
ペクチンゼリーを調製した。対象品としては、抗酸化剤
無添加のもの及び抗酸化剤No2(乳化製剤:抗酸化成分
20%)添加のものを同様に調製した。ペクチンゼリー
を型のままアルミホイルで覆い、35℃、湿度75%で
4週間保存し、経時的に香味を確認した。その結果を表
−9に示す。
【0022】
【表9】 表−9 1週 2週 4週 本発明品(抗酸化剤No1含有) 5 5 4 比較例1(抗酸化剤No2含有) 5 4 3比較例2(抗酸化剤 無添加) 4 3 2 表中数字は、実施例4と同様の基準で香味を評価した値
である。表−9の結果から、本発明品は35℃、4週間
保存でも香味的に安定で比較例1よりも良好であること
がわかる。比較例2は、4週間後かなり香味の変化が認
められた。
【0023】実施例9:ハードキャンディー グラニュー糖60部、水飴(Bx75)40部、水30
部を混合し、150℃まで煮詰めた後と、130℃まで
冷却し、レモン香料0.1部、紅花色素0.2部、抗酸化剤
No1の乳化製剤乾燥物(抗酸化成分20%)0.05部、
クエン酸0.9部を添加し、十分混合した。次にこれを常
温まで戻し、1粒4gになるように切断してハードキャ
ンディーを得た。対象品としては、抗酸化剤の無添加の
もの及び抗酸化剤No3の乳化製剤乾燥物(抗酸化成分2
0%)添加のものを同様に調製した。ハードキャンディ
ーをガラス容器に入れ、35℃、湿度75%で4週間保
存し、経時的に香味を確認した。その結果を表−10に
示す。
【0024】
【表10】 表−10 ────────────────────────────────── 1週 2週 4週 本発明品(抗酸化剤No1含有) 5 5 4 比較例1(抗酸化剤No3含有) 5 4 3比較例2(抗酸化剤 無添加) 4 3 2 表中数字は、実施例4と同様の基準で香味を評価した値
である。表−10の結果から、本発明品は35℃、4週
間保存でも香味的に安定で比較例1よりも良好であるこ
とがわかる。比較例2は、4週間後かなり香味の変化が
認められた。 実施例10:グミキャンディー 酸処理ゼラチン(200ブルーム)7部に水14部を加
え30分間膨潤させた後、60℃に加温し、ゼラチン溶
液とした。クラニュー糖40部、水飴(Bx75)20
部、L−ソルビット20部、水20部を130℃に加熱
し、ゼラチン溶液に加え、クエン酸1部、グレープ香料
0.2部、ブドウ果汁色素0.1部、抗酸化剤No1の乳化製
剤(抗酸化成分20%)0.1部を添加し、脱気後、コー
ンスターチの型に流し込み38℃、10時間放置してグ
ミキャンディーを得た。対象品としては、抗酸化剤無添
加のもの及び抗酸化剤No2の乳化製剤(抗酸化成分20
%)添加のものを同様に調製した。グミキャンディーを
アルミ袋に入れ、35℃で4週間保存し、経時的に香味
を確認した。その結果を表11に示す。
【0025】
【表11】 表−11 1週 2週 4週 本発明品(抗酸化剤No1含有) 5 5 4 比較例1(抗酸化剤No2含有) 5 4 3比較例2(抗酸化剤 無添加) 4 3 2
【0026】表中数字は、実施例4と同様の基準で香味
を評価した値である。表−11の結果から、本発明品は
35℃、4週間保存でも香味的に安定で比較例1よりも
良好であることがわかる。比較例2は、4週間後かなり
香味の変化が認められた。 実施例11:プリン 牛乳50部、水4.7部を撹拌しながらグラニュー糖15
部を加え溶解した。次にバニラ香料0.2部、抗酸化剤No
1の乳化製剤(抗酸化成分20%)0.1部、生全卵30
部を添加し、カップに充填後120℃、20分のレトル
ト殺菌を行いプリンを得た。対象品としては、抗酸化剤
無添加のもの及び抗酸化剤No3の乳化製剤(抗酸化成分
20%)添加のものを同様に調製した。プリンを型のま
ま殺菌したアルミホイルで覆い、35℃で4週間保存
し、経時的に香味を確認した。その結果を表−12に示
す。
【0027】
【表12】 表−12 1週 2週 4週 本発明品(抗酸化剤No1含有) 5 5 4 比較例1(抗酸化剤No3含有) 5 4 3比較例2(抗酸化剤 無添加) 4 3 2 表中数字は、実施例4と同様の基準で香味を評価した値
である。表−12の結果から、本発明品は35℃、4週
間保存でも香味的に安定で比較例1よりも良好であるこ
とがわかる。比較例2は、4週間後かなり香味の変化が
認められた。 実施例12:クッキー 無塩マーガリン60部に抗酸化剤No1(抗酸化成分80
%)0.04部、上白糖30部、全卵50部を加えクリー
ミングし、次に水22.5部を少量ずつ加え十分クリーミ
ングを行った。予め混合しておいた薄力粉100部、ペ
ーキングパウダー0.8部をクリーム部に加え十分混合
し、成型後、160℃、25分間焼成してクッキーを得
た。対象品としては、抗酸化剤無添加のもの及び抗酸化
剤No2(抗酸化成分80%)添加のものを同様に調製し
た。クッキーをアルミ袋に入れ、35℃で4週間保存
し、経時的に香味を確認した。その結果を表−13に示
す。
【表13】 表−13 ──────────────────────────────── 1週 2週 4週 本発明品(抗酸化剤No1含有) 5 5 4 比較例1(抗酸化剤No2含有) 5 4 3比較例2(抗酸化剤 無添加) 4 3 2 表中数字は、実施例4と同様の基準で香味を評価した値
である。表−13の結果から、本発明品は35℃、4週
間保存でも香味的に安定で比較例1よりも良好であるこ
とがわかる。比較例2は、4週間後かなり香味の変化が
認められた。 実施例13:ポテトチップス ラード7000部を油槽に入れ、油温が約100℃に達
したとき抗酸化剤No1を3.5部(抗酸化成分80%)添
加し、よく溶解し、さらに油温が170℃に達した時点
で1.5mmにスライスし、冷水に一夜浸漬したじゃがいも
500部を入れ7分間フライした。対象品としては、抗
酸化剤無添加のもの及び抗酸化剤No3(抗酸化成分80
%)添加のものを同様に調製した。ポテトチップスは、
ポリエチレン袋に入れ封をし、60℃の恒温槽に保存
し、経時的にPOV及び香味を確認した。その結果を表
−14に示す。
【0028】
【表14】 表−14 ─────────────────────────────────── 1週 2週 4週 本発明品(抗酸化剤No1含有) 4 7 10 5 5 4 比較例1(抗酸化剤No3含有) 5 10 23 5 4 2 比較例2(抗酸化剤 無添加) 80以上 80以上 80以上 1 1 1 表中上段及び下段の値は、実施例4と同様の方法で評価
したものである。表−14の結果から、本発明品は60
℃、4週間保存でも安定で比較例1よりも良好であるこ
とがわかる。比較例2は、油やけ臭が極めて強く、もと
の香味をとどめていなかった。 実施例14:炭酸飲料 果糖ブドウ糖液糖32部、オレンジ香料0.2部、クエン
酸0.2部、ベニバナ色素0.1部及び抗酸化剤No1の乳化
製剤0.1部(抗酸化成分20%)を清水にて50部と
し、これに炭酸水を加え200部としオレンジソーダを
調製した。対象品としては、抗酸化剤無添加のもの及び
抗酸化剤No2の乳化製剤(抗酸化成分20%)添加のも
のを同様に調製した。オレンジソーダをガラス容器に入
れ、35℃て4週間保存し、経時的に香味を確認した。
その結果を表−15に示す。
【表15】 表−15 ──────────────────────────────── 1週 2週 4週 本発明品(抗酸化剤No1含有) 5 5 4 比較例1(抗酸化剤No2含有) 5 4 3比較例2(抗酸化剤 無添加) 4 3 2 表中数字は、実施例4と同様の基準で香味を評価した値
である。表−15の結果から、本発明品は35℃、4週
間保存でも香味的に安定で比較例1よりも良好であるこ
とがわかる。比較例2は、4週間後かなり香味の変化が
認められた。 実施例15:果汁入り清涼飲料 果糖ブドウ糖液糖32部、濃縮オレンジ果汁5部、クエ
ン酸0.4部、オレンジ香料0.2部、ベニバナ色素0.05
部及び抗酸化剤No1の乳化製剤0.1部(抗酸化成分20
%)に清水を加え200部とし、果汁入り清涼飲料を調
製した。対象品としては、抗酸化剤無添加のもの及び抗
酸化剤No3の乳化製剤(抗酸化成分20%)添加のもの
を同様に調製した。果汁入り清涼飲料をガラス容器に入
れ、35℃で4週間保存し、経時的に香味を確認した。
その結果を表−16に示す。
【0029】
【表16】 表−16 ────────────────────────────────── 1週 2週 4週 本発明品(抗酸化剤No1含有) 5 5 4 比較例1(抗酸化剤No3含有) 5〜4 4 3比較例2(抗酸化剤 無添加) 4 3 2 表中数字は、実施例4と同様の基準で香味を評価した値
である。表−16の結果から、本発明品は35℃、4週
間保存でも香味的に安定で比較例1よりも良好であるこ
とがわかる。比較例2は、4週間後かなり香味の変化が
認められた。 実施例16:粉末飲料 砂糖93部、クエン酸4.5部、クエン酸ソーダ1.0部、
粉末レモン香料1.0部、クチナシ色素0.2部及び抗酸化
剤No1の乳化製剤乾燥物(抗酸化成分20%)0.05部
を良く混合し、粉末飲料とした。対象品としては、抗酸
化剤無添加のもの及び抗酸化剤No3の乳化製剤乾燥物
(抗酸化成分20%)添加のものを同様に調製した。粉
末飲料をガラス容器に入れ、50℃で4週間保存し、経
時的取り出し清水にて7倍に希釈し香味を確認した。そ
の結果を表−17に示す。
【0030】
【表17】 表−17 ───────────────────────────────── 1週 2週 4週 本発明品(抗酸化剤No1含有) 5 5〜4 4 比較例1(抗酸化剤No3含有) 5〜4 4 3比較例2(抗酸化剤 無添加) 4 3 2 表中数字は、実施例4と同様の基準で香味を評価した値
である。表−17の結果から、本発明品は50℃、4週
間保存でも香味的に安定で比較例1よりも良好であるこ
とがわかる。比較例2は、4週間後かなり香味の変化が
認められた。 実施例17:ジャム イチゴピューレ40部、水20部を混合撹拌し、これに
ゲル化剤0.25部と砂糖10部を分散させ、分散液とし
た。次にその分散液を加熱沸騰させゲル化剤を完全に溶
解した。さらに砂糖20部、水飴(Bx75)20部、
粉末イチゴ香料1.0部及び抗酸化剤No1の乳化製剤乾燥
物(抗酸化成分20%)0.07部を添加し、十分混合し
てジャムを調製した。対象品としては、抗酸化剤無添加
のもの及び抗酸化剤No2の乳化製剤乾燥物(抗酸化成分
20%)添加のものを同様に調製した。ジャムをガラス
容器に入れ、50℃で4週間保存し、経時的に香味を確
認した。その結果を表−18に示す。
【0031】
【表18】 表−18 ────────────────────────────────── 1週 2週 4週 本発明品(抗酸化剤No1含有) 5 4 4 比較例1(抗酸化剤No2含有) 5〜4 3 3比較例2(抗酸化剤 無添加) 3 2 2〜1 表中数字は、実施例4と同様の基準で香味を評価した値
である。表−18の結果から、本発明品は50℃、4週
間保存でも香味的に安定で比較例1よりも良好であるこ
とがわかる。比較例2は、4週間後かなり香味の変化が
認められた。 実施例18:ハム 豚ロース1000部をダイシングマシンで3〜5cm角
に切断し、食塩20部、硝酸カリウム2部、亜硝酸ナト
リウム0.1部を加えミキサーでよく混合してからアルミ
ニウムのバットに入れ、2〜4℃で5日間塩づけを行っ
た。次に砂糖5部、グルタミン酸ナトリウム3部、黒コ
ショー6部及び抗酸化剤No1の乳化製剤乾燥物(抗酸化
成分20%)0.2部と混合し、味付けを行った。次にセ
ロファンケーシングに充填し、30℃で2時間乾燥後、
55〜60℃で3時間くん煙処理を行った。その後、7
0〜75℃の湯中で2時間のクッキング後冷水で冷却
し、プレスハムを調製した。対象品としては、抗酸化剤
無添加のもの及び抗酸化剤No3の乳化製剤乾燥物(抗酸
化成分20%)添加のものを同様に調製した。プレスハ
ムをポリエチレン袋に入れ、25℃て4週間保存し、経
時的に香味を確認した。その結果を表−19に示す。
【0032】
【表19】 表−18 ────────────────────────────────── 1週 2週 4週 本発明品(抗酸化剤No1含有) 5 4 4 比較例1(抗酸化剤No3含有) 5〜4 3 3比較例2(抗酸化剤 無添加) 3 2 2〜1 表中数字は、実施例4と同様の基準で香味を評価した値
である。表−19の結果から、本発明品は25℃、4週
間保存でも香味的に安定で比較例1よりも良好であるこ
とがわかる。比較例2は、4週間後かなり香味の変化が
認められた。 実施例19:ソーセージ 小肉片に切った豚赤肉75部、豚脂肪15部に食塩2
部、硝酸カリウム0.2部、亜硝酸ナトリウム0.01部を
加え、2℃で3日間の塩づけを行った。塩づけの終わっ
た肉を肉ひき機でひき肉とし、次にこれをサイレントカ
ッターで更に細かく切断しながら氷水10部、コショー
0.3部、ナツメグ0.2部、セージ0.2部及び抗酸化剤No
1の乳化製剤乾燥物(抗酸化成分20%)0.05部を加
えよく混合した。その後、ケーシングに詰め、30℃で
2時間乾燥後、55℃で3時間のくん煙を行った。最後
に70〜75℃の湯中でクッキング処理を施し、冷水で
冷却してソーセージを調製した。対象品としては、抗酸
化剤無添加のもの及び抗酸化剤No2の乳化製剤乾燥物
(抗酸化成分20%)添加のものを同様に調製した。ソ
ーセージをポリエチレン袋に入れ、25℃で4週間保存
し、経時的に香味を確認した。その結果を表−20に示
す。
【0033】
【表20】 表−20 ────────────────────────────── 1週 2週 4週 本発明品(抗酸化剤No1含有) 5 4 4 比較例1(抗酸化剤No2含有) 4 3 2比較例2(抗酸化剤 無添加) 3 2 1 表中数字は、実施例4と同様の基準で香味を評価した値
である。表−20の結果から、本発明品は25℃、4週
間保存でも香味的に安定で比較例1よりも良好であるこ
とがわかる。比較例2は、4週間後かなり香味の変化が
認められた。 実施例20:いわしのすり身 十分に氷冷した原料いわしの頭部と内臓を除去し、水さ
らしを行い遠心脱水機で水をしぼった後、うらごし機に
かけ、すじ、うろこ等を除去したもの100部をサイレ
ントカッターに移し、切断しながら抗酸化剤No1の乳化
製剤乾燥物(抗酸化成分20%)0.1部を加えよく混合
していわしのすり身を調製した。対象品としては、抗酸
化剤無添加のもの及び抗酸化剤No3の乳化製剤乾燥物
(抗酸化成分20%)添加のものを同様に調製した。い
わしのすり身をポリエチレン袋に入れ、10℃で14日
間保存し、経時的にPOV及び香味を確認した。その結
果を表−21に示す。
【0034】
【表21】 表−21 ────────────────────────────────── 3日 7日 14日 本発明品(抗酸化剤No1含有) 5 8 15 5 5 3 比較例1(抗酸化剤No3含有) 10 15 35 4 3 2〜1 比較例2(抗酸化剤 無添加) 55 152 376 1 1 1 表中上段及び下段の値は、実施例4と同様の方法で評価
したものである。表−21の結果から、本発明品は10
℃、14日間保存で香味的に安定で比較例1よりも良好
であることがわかる。比較例2は、3日後かなり香味の
変化が認められた。 実施例21:カレー粉 コリアンダー34部、カルダモン5部、クミン8部、フ
ェネグリーク4部、フェンネル2部、メース2部、クロ
ーブ2部、シナモン4部、オールスパイス4部、ブラッ
クペパー4部、レッドペパー4部、ジンジャー4部、タ
ーメリック22部及び抗酸化剤No1の乳化製剤乾燥物
(抗酸化成分20%)0.1部を粉体混合後、80℃で2
0分間焙煎し、15〜20℃、湿度40〜50%で6カ
月熟成させてカレー粉を調製した。対象品としては、抗
酸化剤無添加のもの及び抗酸化剤No2の乳化製剤乾燥物
(抗酸化成分20%)添加のものを同様に調製した。カ
レー粉をアルミ袋に入れ、35℃で8週間保存し、経時
的に香味を確認した。その結果を表−22に示す。
【0035】
【表22】 表−22 ────────────────────────────────── 2週 4週 8週 本発明品(抗酸化剤No1含有) 5 5 5 比較例1(抗酸化剤No2含有) 5 4 4比較例2(抗酸化剤 無添加) 5 3 2 表中数字は、実施例4と同様の基準で香味を評価した値
である。表−22の結果から、本発明品は35℃、8週
間保存でも香味的に安定で比較例1よりも良好であるこ
とがわかる。比較例2は、8週間後かなり香味の変化が
認められた。 実施例22:焼き肉のたれ 濃口醤油23部、砂糖21部、みりん18部、水飴(B
x75)7部、MSG4.5部、ビーフエキス2部、食塩
4.5部、ジンジャー1.2部、ガーリック0.3部、白コシ
ョー1.2部、サフラワー油5部、コーンスターチ2.4
部、赤唐辛子粉末0.2部及び抗酸化剤No1(抗酸化成分
80%)0.0025部を清水にて100部とし、85
℃、1時間殺菌し、焼き肉のたれを調製した。対象品と
しては、抗酸化剤無添加のもの及び抗酸化剤No3(抗酸
化成分80%)添加のものを同様に調製した。焼き肉の
たれをガラス容器に入れ、35℃で8週間保存し、経時
的にPOV及び香味を確認した。その結果を表−23に
示す。
【0036】
【表23】 表−23 ────────────────────────────────── 2週 4週 8週 本発明品(抗酸化剤No1含有) 2 3 8 5 5 4 比較例1(抗酸化剤No3含有) 5 8 15 5 4 3 比較例2(抗酸化剤 無添加) 8 10 20 4 3 2 表中上段及び下段の値は、実施例4と同様の方法で評価
したものである。表−23の結果から、本発明品は35
℃、8週間保存で香味的に安定で比較例1よりも良好で
あることがわかる。比較例2は、8週間かなり香味の変
化が認められた。 実施例23:粉末トマトスープの素 粉末油脂10部、脱脂粉乳15部、馬鈴薯デンプン7
部、食塩5部、グラニュー糖14部、MSG10部、化
学調味料5部、オニオン粉末5部、トマト粉末15部、
ブラックペパー0.1部、グアガム4部、デキストリン6
9.2部及び抗酸化剤No1の乳化製剤乾燥物(抗酸化成分
20%)0.01部を良く混合し、粉末トマトスープの素
を調製した。対象品としては、抗酸化剤無添加のもの及
び抗酸化剤No2の乳化製剤乾燥物(抗酸化成分20%)
添加のものを同様に調製した。粉末トマトスープの素を
アルミ袋に入れ、50℃で4週間保存し、経時的に取り
出し、このもの16gを熱湯150mlを加え、香味を
確認した。その結果を表−24に示す。
【0037】
【表24】 表−24 ─────────────────────────────────── 1週 2週 4週 本発明品(抗酸化剤No1含有) 5 5〜4 4 比較例1(抗酸化剤No2含有) 5〜4 4 3比較例2(抗酸化剤 無添加) 4 3 2 表中数字は、実施例4と同様の基準で香味を評価した値
である。表−24の結果から、本発明品は50℃、4週
間保存でも香味的に安定で比較例1よりも良好であるこ
とがわかる。比較例2は、4週間後かなり香味の変化が
認められた。 実施例24:ソフトカプセル 密ロウ90gを2250gのサンフラワー油に70℃で
加温溶解した後、これに大豆リン脂質60g、パーム油
カロチン(30%カロチン含有)600g及び抗酸化剤
No1(抗酸化成分80%)0.6gを添加し、スラリーミ
ルで均一になるよう混合した。該混合物を脱泡した後、
ゼラチン100部に精製水80部を加え、調整したゼラ
チン皮膜からなる内容量平均300mgの50VALの
カプセルに充填し、成型後、恒温室(相対湿度40%、
温度30℃)で24時間乾燥してゼラチン外皮水分含量
平均8.4%のソフトカプセルカプセルを調製した。対象
品としては、抗酸化剤無添加のもの及び抗酸化剤No3
(抗酸化成分80%)添加のものを同様に調製した。ソ
フトカプセルをガラス容器にいれ40℃、6カ月間保存
し、経時的にPOV及びカロチンの残存率を確認した。
その結果を表−25に示す。
【0038】
【表25】 表−25 ─────────────────────────────────── 1カ月 3カ月 6カ月 本発明品(抗酸化剤No1含有) 3 5 10 100 100 99 比較例1(抗酸化剤No3含有) 5 10 18 100 98 92 比較例2(抗酸化剤 無添加) 10 31 52 98 91 82 表中上段:POV;過酸化物価(meq/kg) 表中下段:カロチン残存率(%) 表−25の結果から、本発明品は40℃、6カ月保存で
もPOVの上昇も少なくかつカロチンの残存率も良く比
較例1よりも良好であることがわかる。比較例2は、6
カ月週間後かなりPOVが上昇し、カロチンの低下が認
められた。 実施例25:ドライドッグフード とうもろこし26部、小麦25部、大豆粕15部、肉粉
13部、魚粉5部、小麦胚芽3部、ビール酵母3部をよ
く混合し、水を加え、水分含量を25〜30%とし、エ
クストルーダーに送り込み高温高圧下でよく混和し、ダ
イの細孔より急速に押し出した後、一定の長さに切断し
た。これを熱風乾燥機で乾燥したものに牛脂5部、魚油
5部及び抗酸化剤No1(抗酸化成分80%)0.02部を
コーティングし、通風冷却機で冷却してドライドッグフ
ードを調製した(水分含量7〜10%)。対象品として
は、抗酸化剤無添加のもの及び抗酸化剤No2(抗酸化成
分80%)添加のものを同様に調製した。ドライドッグ
フードをガラスシャーレに入れ、40℃、4週間保存
し、経時的にPOV及び香味を確認した。その結果を表
−26に示す。
【0039】
【表26】 表−26 ────────────────────────────────── 1週 2週 4週 本発明品(抗酸化剤No1含有) 5 10 15 5 4 3 比較例1(抗酸化剤No2含有) 10 20 43 4 3 2 比較例2(抗酸化剤 無添加) 23 86 152 3〜2 2 1 表中上段及び下段の値は、実施例4と同様の方法で評価
したものである。表−26の結果から、本発明品は40
℃、4週間保存で香味的に安定で比較例1よりも良好で
あることがわかる。比較例2は、4週間かなり香味の変
化が認められた。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A23K 1/16 304 A23K 1/16 304C 1/18 1/18 A A23L 1/217 A23L 1/217 1/30 1/30 B 1/31 1/31 A 1/317 1/317 A 1/325 101 1/325 101D 1/40 1/40 2/00 1/06 2/39 1/162 // A23L 1/06 1/187 1/162 1/22 D 1/187 1/221 C 1/22 1/24 A 1/221 C11B 5/00 1/24 A23L 2/00 T C11B 5/00 Q

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヤシ科アブラヤシからの抽出抗酸化剤で
    あって、α−トコトリエノール、γ−トコトリエノー
    ル、δ−トコトリエノール及びα−トコフェロールを含
    有する抽出抗酸化剤を含有することを特徴とする食品又
    は飼料。
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