JPH099935A - pH調整剤及びこれを用いた飲料 - Google Patents

pH調整剤及びこれを用いた飲料

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JPH099935A
JPH099935A JP7159542A JP15954295A JPH099935A JP H099935 A JPH099935 A JP H099935A JP 7159542 A JP7159542 A JP 7159542A JP 15954295 A JP15954295 A JP 15954295A JP H099935 A JPH099935 A JP H099935A
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ash
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coffee
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milk
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JP7159542A
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Michiko Shinokawa
道子 篠川
Takeshi Ito
武史 伊藤
Hiroyuki Tohira
広之 東平
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Japan Tobacco Inc
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 アルカリ性を呈する陸生植物材料灰化物の水
可溶性物質を有効成分として含む飲料用pH調整剤、及
び該pH調整剤を用いて製造された飲料。 【効果】 本発明により、飲料の香味を損なわずに目的
のpH値に調整することが可能なpH調整剤及び該調整
剤を用いて製造された飲料が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、陸生植物材料灰化物の
水可溶性物質を有効成分として含む飲料用pH調整剤及
びそれを用いて製造された飲料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にコーヒー、紅茶、麦茶、ウーロン
茶、緑茶等の飲料は、コーヒー豆、各種茶葉等の原材料
からの抽出、希釈、溶解、調合、そして缶や瓶等の容器
への充填を行った後、殺菌のために100℃以上の加熱
処理を行うことにより製品化されている。
【0003】これら飲料の水素イオン濃度指数(以下
「pH」という。)は通常pH4.6以上に調整される
が、容器に充填する際に加熱処理されることによって、
pH値の低下を引き起こし、その結果飲料としては好ま
しくない酸味を呈したり、経時的な香味の劣化も著しく
なる。また、特に、ミルクコーヒーやミルクティー等の
乳成分を含んだ飲料においては、pH値が6以下になる
と分散化され安定していた乳蛋白質が凝集して沈澱を生
じるといった問題を起こすことから、飲料製品の製造過
程においては適切なpH値の調整が必要となる。
【0004】この様な飲料の製造過程で生じる好ましく
ない酸味の発生、経時的な香味の劣化又は乳成分の沈澱
を防止するために、従来から重曹(炭酸水素ナトリウ
ム)やリン酸水素二ナトリウム等を用いてpH値の調整
が行われてきた。しかし、係るpH値の調整に重曹やリ
ン酸水素二ナトリウム等のナトリウム塩を用いた場合
は、pH値の変動を抑制する効果は達成できるものの、
飲料の命ともいえる味に関しては、塩味、ぬめり、切れ
味の悪さを生じてしまうので、各種飲料が本来有してい
る香味を損なうことになる。
【0005】この香味の劣化の原因としては、pH調整
のために添加した重曹等のナトリウム成分が、原料であ
るコーヒー豆や各種茶葉中には極少量しか含有されてお
らず、ここに過剰のナトリウム塩を添加したためにナト
リウムイオン濃度が増加し、飲料の香味バランスが劣化
する方向に変動したためであると考えられる。従って、
飲料の香味を損なうことなく目的とするpH値に調整し
得るpH調整剤の開発は飲料に関する分野において強く
切望されており、その産業的意義は極めて大きいもので
ある。
【0006】一方、コンブ、ワカメ等の海藻類を灰化し
たものを可食性緑色植物(いわゆる植物青汁と称される
野菜汁)の搾汁に添加し、嗜好性の改善、保存性の向上
を達成する技術が提案されている。例えば、特開平3−
108469号公報には麦類、有色野菜(ほうれん草、
ピ−マン、人参等)の搾汁に、ユ−チマ、ケルプ等の海
藻灰化物から得られるアルカリ性天然ミネラル混合物を
混合して一定範囲にpH調整された、嗜好性の改善され
た長期保存可能な植物青汁粉末及びその製造方法が開示
されている。しかしながら、このような海藻灰化物に
は、ナトリウムイオンが多量に含まれている。従って、
これをpH調整剤として用いた場合には、重曹等と同様
に塩味、ぬめり感等を生じてしまうために好ましくな
い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、飲料の香味
を損なうことなく目的とするpHの値に調整することが
可能で、飲料全般に適用可能なpH調整剤及び該pH調
整剤を用いて製造された飲料を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】飲料溶液の水素イオン濃
度について理化学的に考察すれば、蛋白質、炭水化物、
脂肪、無機化合物又は低分子有機化合物が飲料水に溶解
又は分散され、荷電した状態の化学種が相互にイオン平
衡を保つことによりその飲料の水素イオン濃度を決定し
ていると言える。一般に溶液のpHを調整する場合、強
酸や弱酸及び強塩基や弱塩基からなる適宜選択された緩
衝液を用いることにより行われている。
【0009】しかし、飲料のpHを調整する場合は飲料
の香味を損なうことなくpH調整し得ることが望ましい
ことに加え、公衆衛生上害のない、安全なpH調整剤で
あることが必要とされる。本発明者等は、コーヒー豆、
緑茶の植物材料の灰化物にはアルカリ性を呈する無機イ
オン成分が多量に存在することに着目した。例えば、カ
リウムイオンのように水溶液中で強いアルカリ性を示す
各種無機イオン成分が比較的多量に存在すれば、それら
の成分を含む灰化物の水抽出液は緩衝能を有するであろ
うことが示唆され、pH調整機能を持たせることが可能
であるからである。
【0010】そこで、このような陸生植物由来の灰化物
を用いて各種飲料のpH調整を試み、種々の検討を加え
た結果、各種飲料の香味を損なうことなく目的とするp
H値に調整し得るものとしてアルカリ性を呈する陸生植
物材料灰化物の水可溶性物質を有効成分として含む飲料
用pH調整剤の発明を完成した。すなわち、本発明は、
アルカリ性を呈する陸生植物材料灰化物の水可溶性物質
を有効成分として含む飲料用pH調整剤である。上記陸
生植物材料としては、その灰化物の水溶液の濃度を4重
量%とした場合の該水溶液の総アルカリ度が150me
q/kg以上、好ましくは300meq/kg以上とな
る陸生植物が挙げられる。
【0011】上記飲料としては、植物の抽出液を原料と
するもの、例えばコーヒー飲料、紅茶飲料又は麦茶飲料
等が挙げられる。更に、本発明は、上記pH調整剤を用
いて製造された飲料に関するものである。以下、本発明
の飲料用pH調整剤について説明する。
【0012】本発明のpH調整剤は、アルカリ性を呈す
る陸生植物材料灰化物の水可溶性物質を有効成分として
含むものである。本発明において「アルカリ性を呈す
る」とは、原料である植物材料の灰化物がpH7.5以
上の値を示すことをいうが、好ましくはpH8.0以
上、より好ましくはpH8.5以上の値を示すことをい
う。
【0013】本発明に用いられる陸生植物材料灰化物と
は、陸生植物材料を灰化処理して得られるものをいう。
ここで、アルカリ性を呈する陸生植物材料としては、コ
ーヒー豆、緑茶、紅茶、ウーロン茶、ほうじ茶、麦茶、
ほうれん草、キャベツ、レタス、きゅうり、玉ねぎ、も
やし、白菜、人参、かぶ、アスパラガス、さやいんげ
ん、かぼちゃ、カリフラワー、ごぼう、春菊、大根、へ
ちま、いちご、温州みかん、オレンジ、バナナ、ぶど
う、りんご、梅、栗、椎茸、しめじ、じゃがいも、さつ
まいも、大豆、あずき、小麦粉等の陸生植物が挙げられ
るが、これに限定されるものではなく、アルカリ性を呈
する陸生植物材料であればいかなるものでも用いること
ができる。また、上記陸生植物材料そのものに限定され
ず、材料を処理したもの、例えばコーヒー豆、緑茶、紅
茶等を抽出した後の残渣をも用いることができる。
【0014】尚、水産や海産由来の藻類等は飲料の香味
を損なうために本発明に係るpH調整剤としては用いる
ことができない。該藻類等の灰化物は他の無機イオン成
分と比較したナトリウム成分の相対的含量が高く、飲料
の香味を損なうからである。また、上記本発明に用いる
陸生植物材料としては、以下で述べる灰化物の水可溶性
物質の水溶液の示す総アルカリ度をもって定義された数
値の範囲内に含まれる陸生植物材料が挙げられる。すな
わち、陸生植物材料灰化物の水可溶性物質の水溶液の濃
度が4重量%の場合、その総アルカリ度が150meq
/kg以上のものが好ましい。150meq/kg以下
の場合は、pH調整の際、該水溶液を多量に用いなけれ
ばならないからである。このような範囲内で適用し得る
陸生植物材料としては、例えば緑茶葉等が挙げられる。
更には、該水溶液の濃度が4重量%の場合、その総アル
カリ度が300meq/kg以上のものがより好まし
い。極少量の該水溶液でpH調整が可能だからである。
このような範囲に該当する陸生植物材料としては、例え
ばコーヒー豆等が挙げられる。
【0015】4重量%灰化物の水可溶性物質の水溶液
は、上記の灰化物を適量取り、4重量%になるように水
を加え、5分間撹拌した後、濾紙No.6で濾過すること
により調製することができる。ここで、本発明において
使用する総アルカリ度は以下のごとく算出することがで
きる。
【0016】4重量%陸生植物材料灰化物水抽出液を
0.5ml取り、水を加えて約50mlにした後、0.
02N硫酸を用いてメチルレッド・ブロムクレゾールグ
リーン混合液を指示薬として帯紫紅色を呈するまで滴定
する。ここに要した0.02N硫酸の量であるml数
(a)を求め、次式により総アルカリ度を算定する。 総アルカリ度(meq/kg)=aF×1/50×1/0.5×1000 F:0.02N硫酸のファクター
【0017】本発明における陸生植物材料灰化物の水可
溶性物質は、このような陸生植物材料を灰化処理するこ
とにより得ることができるが、更に、該灰化物を水に溶
解し、水抽出することにより得ることも可能である。こ
の灰化物の水溶性物質は水溶液として用いることが好ま
しいが、これに限定されるものではない。本発明のpH
調整剤はこのような陸生植物材料灰化物の水溶性物質の
みからなるものであっても良いが、必要に応じて、重曹
や水酸化ナトリウム等のpH調整剤等を併用して用いて
も良い。
【0018】本発明の飲料用pH調整剤を用いる飲料と
しては、牛乳、ヨーグルト等の乳飲料、ビール、ウイス
キー、清酒等のアルコール飲料、紅茶、緑茶等の茶葉飲
料、麦茶、コーヒー等の焙煎豆からの飲料、薬用動植物
由来の煎じ、発酵等によって加工された飲料、甘味料を
含むジュース類若しくは清涼飲料水等、着色料、香料若
しくはこれらを組合せた飲料若しくはこれらに炭酸を組
合せた飲料又はこれらの飲料をゼリー状に形成したもの
等が挙げられるがこれらに限定されるものではない。
【0019】本発明においては中でも、植物の抽出液を
原料とする飲料が好ましい。これら植物の抽出液を原料
とする飲料には飲料のpH調整に関与する無機イオン成
分が比較的多量に含まれるからである。具体的には、緑
茶、ほうじ茶、ウーロン茶、各種薬用茶、紅茶、麦茶、
コーヒー、ハーブ茶又は甘茶等が挙げられるが、特に、
コーヒーが好ましい。
【0020】本発明に用いられる陸生植物材料と適用さ
れる飲料との最も好ましい組合せとしては、陸生植物材
料としてコーヒー豆を用い、適用される飲料をコーヒー
とした組合せが挙げられる。次に、本発明のpH調整剤
の製造方法について説明する。尚、この水可溶性物質は
水溶液として取扱うことが操作上便利であるために、以
下の説明では水溶液として取扱うが本発明はこれに限定
されるものではない。
【0021】まず、上記陸生植物材料を灰化処理する。
すなわち、上記陸生植物材料をマッフル炉で最初350
℃で2〜3時間、次に必要に応じて550〜800℃の
範囲で温度を上げて引き続き3〜5時間加熱し、完全に
灰化させることにより陸生植物材料灰化物が得られる。
この陸生植物材料灰化物は陸生植物材料灰化物の水可溶
性物質を有するものであるが、陸生植物材料の種類によ
っては含まれる割合が異なる。
【0022】そして、この陸生植物材料灰化物を水に溶
解することにより陸生植物材料灰化物の水可溶性物質の
水溶液を得ることができる。このようにして製造された
pH調整剤は、重曹等のpH調整剤に比べて飲料に塩
味、ぬめり、切れ味の悪さを生じない点で、更に飲料が
本来有している香味を損なうことはないという驚くべ
き、かつ、きわめて有利な効果を奏した。
【0023】本発明のpH調整剤は、各種飲料を製造す
る各工程で使用することが可能である。その使用方法と
しては、例えば、あらかじめ原料に加えておく方法、原
料からの抽出液に加える方法、抽出液を濾過、冷却、調
合、加熱又は殺菌する過程で加える方法、缶に充填する
過程で使用する方法等が挙げられる。また、該pH調整
剤の使用量としては、ミルクコーヒーについては、4重
量%該灰化物水抽出液の場合、飲料調合液1kg当たり
10〜250g、好ましくは10〜70g、より好まし
くは10〜30gの範囲である。またミルクティー及び
麦茶については調合液1kg当たり5〜60g、より好
ましくは5〜10gの範囲である。
【0024】次に、本発明の飲料について説明する。本
発明の飲料は、上記飲料用pH調整剤を用いて製造され
た飲料である。ここで、飲料とは、上記記載の飲料と同
義のものをいい、例えば、牛乳、ヨーグルト等の乳飲
料、ビール、ウイスキー、清酒等のアルコール飲料、紅
茶、緑茶等の茶葉飲料、麦茶、コーヒー等の焙煎豆から
の飲料、薬用動植物由来の煎じ、発酵等によって加工さ
れた飲料、甘味料を含むジュース類若しくは清涼飲料水
等、着色料、香料を組合せた飲料若しくはこれらに炭酸
を組合せた飲料、又はこれらの飲料をゼリー状に形成し
たもの等が挙げられる。
【0025】本発明の飲料は中でも、植物の抽出液を原
料とするものが好ましい。これは、飲料のpH調整につ
いて、pH調整剤の作用とpH調整を受ける側の飲料溶
液との二つの側面から見れば、本発明に用いられる陸生
材料植物灰化物の水可溶性物質の水溶液の性質に加えて
各種飲料の原料中に含まれる微量の無機イオン成分もp
H調整に伴って相補的に香味に影響を与えていると考え
られ、これらの飲料にはpH調整に関与する無機イオン
成分が含まれるからである。このような植物の抽出液を
原料とする飲料とは、緑茶、ほうじ茶、ウーロン茶、各
種薬用茶、紅茶、麦茶、コーヒー、ハーブ茶又は甘茶等
が挙げられるが、コーヒー、紅茶、麦茶が好ましく、中
でもコーヒー飲料がもっとも好ましい。コーヒー飲料に
は無機イオン成分が比較的多量に含まれているからであ
る。
【0026】従って、コーヒー豆を材料としたpH調整
剤を用いて製造されたコーヒー飲料はもっとも好ましい
ものである。コーヒー豆灰化物の水可溶性物質の水溶液
は総アルカリ度が高く、いわゆるアルカリ性を呈する無
機イオン成分が濃縮されたものであり、かつ、適用対象
飲料と起源を同じくするコーヒー飲料中の無機イオン成
分と同質のものだからである。
【0027】次に、コーヒーを例に、本発明の飲料の製
造方法を説明する。飲料がコーヒー飲料の場合、コーヒ
ーの焙煎粉砕豆を熱水で処理し、浸出液を濾過すること
により容易にコーヒー抽出液が調製できるが、通常のコ
ーヒー抽出液のpH(豆の焙煎度、浸出条件等に依存す
る)は4〜6の値を示す。このコーヒー抽出液を目的の
pHとすべく本発明のpH調整剤を所定の濃度の水抽出
液として添加し、よく撹拌する。この溶液に所定量の砂
糖及び牛乳等を加え、撹拌した後に容器(例えば金属缶
等)に充填し、レトルト殺菌を行い、缶入りミルクコー
ヒーを製造する。
【0028】尚、本発明のpH調整剤の効果を確認する
には該pH調整剤を用いて製造されたコーヒー飲料を1
週間、室温下で静置しておき、その後に試飲し、官能評
価を求めればよい。なお、pH調整剤として一般的に使
用されている重曹のみを使用した場合のものと、主に塩
味、ぬめり、切れ味の点において比較評価を行う。
【0029】
【実施例】以下、実施例により、本発明を更に具体的に
説明する。但し、本発明はこれら実施例に限定されるも
のではない。 〔実施例1〕コーヒー焙煎粉砕豆を蒸発皿に適量取り、
マッフル炉に入れ、350℃、3時間加熱した。煙が出
なくなってから炉の温度を600℃に上げて引き続き3
時間加熱した。内容物が全体的に白っぽくなったところ
で(この時点でも黒い部分は残っていた)温度を800
℃に上げ30〜40分間加熱し、完全に灰化を終了させ
た(ここで灰化終了とは灰化物中にあった黒い部分が完
全に消失した状態をいう)。放冷後直ちに密閉容器に入
れて保存した。上記の灰化物を適量取り、4重量%にな
るように水を加え、5分間撹拌した。濾紙No.6で濾過
し、pH調整剤となる濾過液を得た。
【0030】濾過液を0.5ml取り、水を加えて約5
0mlにした後、0.02N硫酸を用いてメチルレッド
・ブロムクレゾールグリーン混合液を指示薬として帯紫
紅色を呈するまで滴定した。ここに要した0.02N硫
酸のml数(a)を求め、次式により総アルカリ度を算
定した。 総アルカリ度(meq/kg)=aF×1/50×1/0.5×1000 F:0.02N硫酸のファクター
【0031】その結果、a=9.19、F=1.00と
なり、上記の方法で求めた本pH調整剤の総アルカリ度
は368meq/kgであった。また、pHは11.9
2であった。コロンビア・エキセルソコーヒーの焙煎粉
砕豆(L値23)100gを1000gの熱水で抽出し
た後、濾過し、抽出液を得た。ここでL値とは、色差計
による明るさの測定値であり、コーヒー豆の場合は焙煎
度を表す。L値が高いほど焙煎は浅く、低いほど焙煎は
深いことを意味する。
【0032】次に、この抽出液500gを取り、40g
の砂糖を加え撹拌溶解し、コーヒー豆灰化物水抽出液を
適量添加し、pH6.8に調整した。この調整液に10
0gの牛乳を加えた後、水を加えて全量が1kgになる
ように調製し、撹拌して調合液とした。この調合液の液
温を高め、これを缶に充填した後、レトルト殺菌を行
い、缶入りミルクコーヒーを製造した。併せて、同様の
処方及び製造法でコーヒー豆灰化物水抽出液の代わりに
0.6M重曹水溶液でpHを6.8に調整した缶入りミ
ルクコーヒーを製造した。
【0033】製造した缶入りミルクコーヒーは室温で1
週間保存し、その後5名のパネラーを対象として官能評
価試験に供した。飲料の官能評価は次の方法で行った。
すなわち、室温下で100mlプラスチックコップに5
0〜60mlの殺菌飲料を入れ、初めに外香を、次に口
に含んで香味を評価した。評価方法はぬめりと塩味の有
無、切れの良さにポイントを置いたコメント記入方式で
行い、各コメントを集約した。その結果を第1表に示
す。
【0034】
【表1】
【0035】表中の評価の記号は下記の通りである。 A:ぬめり、塩味がなく、切れが良い。渋味、ざらつき
がなく、マイルド。 B:ぬめり、塩味がなく、切れが良い。わずかに渋味、
ざらつきがある。 C:ぬめりがなく、切れが良いが、渋味、雑味が多い。 D:ぬめり、塩味があり、切れが悪い。重曹でpH調整
した香味。
【0036】試料検体Xは0.6M重曹水溶液でpH調
整して得られたミルクコーヒーを、試料検体Yはコーヒ
ー豆灰化物水抽出液でpH調整して得られたミルクコー
ヒーを表す。官能評価の結果、コーヒー豆灰化物水抽出
液でpH調整して得られたミルクコーヒーは、重曹水溶
液でpH調整して得られたミルクコーヒーに比べてぬめ
り、塩味がなく、切れが良く、優れた香味を持ってい
た。
【0037】〔実施例2〕ほうれん草、緑茶葉、大豆、
小麦粉をそれぞれ蒸発皿に適量取り、マッフル炉に入
れ、350℃で2〜3時間加熱した。煙が出なくなって
から炉の温度を550〜600℃に上げて引き続き3〜
5時間加熱した。緑茶葉、大豆、小麦粉についてはこの
時点でほぼ灰化が終了したので、放冷後直ちに密閉容器
に保存した。ほうれん草についてはこの時点でも黒い部
分は残っていたので温度を800℃に上げ30〜40分
間加熱し、放冷後直ちに密閉容器に保存した。
【0038】上記の灰化物を適量取り、実施例1と同様
の方法で4重量%灰化物水抽出液のpH調整剤を調製し
た。それぞれの総アルカリ度は、ほうれん草が366m
eq/kg、緑茶葉が190meq/kg、大豆が17
6meq/kg、小麦粉が108meq/kgであっ
た。それぞれのpHは、ほうれん草が12.03、緑茶
葉が12.32、大豆が12.07、小麦粉が10.0
6であった。
【0039】コロンビア・エキセルソコーヒーの焙煎粉
砕豆(L値23)300gを3000gの熱水で抽出し
た後、濾過し、抽出液を得た。次に、この抽出液500
gを4区分秤取り、それぞれ40gの砂糖を加え撹拌溶
解し、上記の各灰化物水抽出液を適量添加し、pH6.
8に調整した。これらの調整液に100gの牛乳を加え
た後、水を加えて全量が1kgになるように調製し、撹
拌して調合液とした。これらの調合液の液温を高め、こ
れらを缶に充填した後、レトルト殺菌を行い、缶入りミ
ルクコーヒーを製造した。併せて、同様の処方及び製造
法で灰化物水抽出液の代わりに0.6M重曹水溶液でp
Hを6.8に調整した缶入りミルクコーヒーを製造し
た。
【0040】製造した缶入りミルクコーヒーは室温で1
週間保存し、その後5名のパネラーを対象として官能評
価試験に供した。評価方法は、実施例1と同様である。
その結果を第2表に示す。
【0041】
【表2】
【0042】試料検体aは0.6M重曹水溶液でpH調
整して得られたミルクコーヒーを、試料検体bはほうれ
ん草灰化物水抽出液でpH調整して得られたミルクコー
ヒーを、試料検体cは緑茶葉灰化物水抽出液でpH調整
して得られたミルクコーヒーを、試料検体dは大豆灰化
物水抽出液でpH調整して得られたミルクコーヒーを、
試料検体eは小麦粉灰化物水抽出液でpH調整して得ら
れたミルクコーヒーを表す。
【0043】官能評価の結果、各灰化物水抽出液でpH
調整して得られたミルクコーヒーは、重曹水溶液でpH
調整して得られたミルクコーヒーに比べてぬめり、塩味
がなく、すっきりしており、優れた香味を持っていた。
特にほうれん草灰化物水抽出液でpH調整して得られた
ミルクコーヒーは雑味も少なく、最も優れた香味を持っ
ていた。
【0044】〔実施例3〕L値18及び22のモカレケ
ンプティコーヒーの焙煎粉砕豆をそれぞれについて10
0gを1000gの熱水で抽出した後、濾過し、抽出液
を得た。それぞれの抽出液500gを取り、40gの砂
糖を加え、撹拌溶解した後、実施例1のコーヒー豆灰化
物水抽出液を適量添加し、それぞれpH6.8に調整し
た。これらの調整液に100gの牛乳を加えた後、水を
加えて全量が1kgになるように調製し、撹拌して調合
液とした。これらの調合液の液温を高め、これを缶に充
填した後、レトルト殺菌を行い、缶入りミルクコーヒー
を製造した。併せて、同様の処方及び製造法でコーヒー
豆灰化物水抽出液の代わりに0.6M重曹水溶液でpH
を6.8に調整した缶入りミルクコーヒーを製造した。
【0045】製造した缶入りミルクコーヒーは室温で1
週間保存し、その後5名のパネラーを対象として官能評
価試験に供した。評価方法は、実施例1と同様である。
その結果を第3表に示す。
【0046】
【表3】
【0047】試料検体α1及びβ1は0.6M重曹水溶液
でpH調整して得られたミルクコーヒー(α1;L値2
2:β1;L値18)を、試料検体α2及びβ2はコーヒ
ー豆灰化物水抽出液でpH調整して得られたミルクコー
ヒー(α2;L値22:β2;L値18)を表す。官能評
価の結果、コーヒー豆のL値の違いによる香味の差はあ
るものの、いずれも重曹水溶液でpH調整して得られた
ミルクコーヒーよりコーヒー豆灰化物水抽出液でpH調
整して得られたミルクコーヒーの方が切れが良く、コー
ヒー感が素直に出ていた。
【0048】〔実施例4〕コロンビア・エキセルソコー
ヒーの焙煎粉砕豆(L値23)300gを3000gの
熱水で抽出した後、濾過し、抽出液を得た。次に、この
抽出液500gをf、g、h、iの4区分に秤取り、そ
れぞれ40gの砂糖を加え撹拌溶解した。次に、実施例
1のコーヒー豆灰化物水抽出液をg区分に添加するにあ
たり、その添加量はpH6.8に調整するのに必要な量
の50容量%を加えるにとどめ、残りの量は0.6M重
曹水溶液を加えることにより、目的とするpH6.8に
調整した。同様に、h区分には必要な量の70%を、i
区分には100%をそれぞれ添加した。また、f区分は
0.6M重曹水溶液を加えることによりpH6.8に調
整した。
【0049】次に、これらf、g、h、i区分の調整液
に100gの牛乳を加えた後、水を加えて全量が1kg
になるように調製し、撹拌して調合液とした。これらの
調合液の液温を高め、これらを缶に充填した後、レトル
ト殺菌を行い、缶入りミルクコーヒーを製造した。これ
らの缶入りミルクコーヒーは室温で1週間保存し、その
後5名のパネラーを対象として官能評価試験に供した。
評価方法は、実施例1と同様である。その結果を第4表
に示す。
【0050】
【表4】
【0051】試料検体fは0.6M重曹水溶液のみでp
H調整して得られたミルクコーヒーを、試料検体gはコ
ーヒー豆灰化物水抽出液50%及び0.6M重曹水溶液
でpH調整して得られたミルクコーヒーを、試料検体h
は同灰化物水抽出液70%及び0.6M重曹水溶液でp
H調整して得られたミルクコーヒーを、試料検体iは同
灰化物水抽出液100%でpH調整して得られたミルク
コーヒーを表す。官能評価の結果、コーヒー豆灰化物水
抽出液の割合が高いほど、pH調整して得られたミルク
コーヒーの香味は切れが良く、すっきりしたコーヒー感
が出ていた。コーヒー豆灰化物水抽出液50%の場合で
も重曹水溶液100%に比べて優れた香味を持ってい
た。
【0052】〔実施例5〕アッサム紅茶葉50gを20
00gの熱水で抽出した後、濾過し、抽出液を得た。こ
の抽出液400gを取り、60gの砂糖を加え撹拌溶解
した後、実施例1のコーヒー豆灰化物水抽出液を適量添
加し、pH6.8に調整した。この調整液に100gの
牛乳を加えた後、水を加えて全量が1kgになるように
調製し、撹拌して調合液とした。
【0053】この調合液の液温を高め、これを缶に充填
した後、レトルト殺菌を行い、缶入りミルクティーを製
造した。併せて、同様の処方及び製造法でコーヒー豆灰
化物水抽出液の代わりに0.6M重曹水溶液でpHを
6.8に調整した缶入りミルクティーを製造した。製造
した缶入りミルクティーは室温で1週間保存し、その後
5名のパネラーを対象として官能評価試験に供した。評
価方法は、実施例1と同様である。その結果を第5表に
示す。
【0054】
【表5】
【0055】試料検体イは0.6M重曹水溶液でpH調
整して得られたミルクティーを、試料検体ロはコーヒー
豆灰化物水抽出液でpH調整して得られたミルクティー
を表す。官能評価の結果、コーヒー豆灰化物水抽出液で
pH調整して得られたミルクティーは、重曹水溶液でp
H調整して得られたミルクティーに比べてぬめり、塩味
がなく、優れた香味を持っていた。
【0056】〔実施例6〕アッサム紅茶葉50gを20
00gの熱水で抽出した後、濾過し、抽出液を得た。こ
の抽出液400gを2区分秤取り、それぞれ60gの砂
糖を加え撹拌溶解した。次に、実施例2の緑茶葉、小麦
粉の各灰化物水抽出液を適量添加し、pH6.8に調整
した。これらの調整液に100gの牛乳を加えた後、水
を加えて全量が1kgになるように調製し、撹拌して調
合液とした。
【0057】この調合液の液温を高め、これを缶に充填
した後、レトルト殺菌を行い、缶入りミルクティーを製
造した。併せて、同様の処方及び製造法で灰化物水抽出
液の代わりに0.6M重曹水溶液でpHを6.8に調整
した缶入りミルクティーを製造した。製造した缶入りミ
ルクティーは室温で1週間保存し、その後5名のパネラ
ーを対象として官能評価試験に供した。評価方法は、実
施例1と同様である。その結果を第6表に示す。
【0058】
【表6】
【0059】試料検体は0.6M重曹水溶液でpH調
整して得られたミルクティーを、試料検体は緑茶葉灰
化物水抽出液でpH調整して得られたミルクティーを、
試料検体は小麦粉灰化物水抽出液でpH調整して得ら
れたミルクティーを表す。官能評価の結果、各灰化物水
抽出液でpH調整して得られたミルクティーは、重曹水
溶液でpH調整して得られたミルクティーに比べてすっ
きりしており、優れた香味を持っていた。特に緑茶葉灰
化物水抽出液でpH調整して得られたミルクティーは雑
味も少なく、最も優れた香味を持っていた。
【0060】〔実施例7〕焙煎六条大麦100gを18
00gの熱水で抽出した後、濾過し、抽出液を得た。こ
の抽出液に0.5gのL−アスコルビン酸を添加した後
500g秤取った。次に、実施例1のコーヒー豆灰化物
水抽出液を適量添加し、pH6.3に調整した。
【0061】この調合液に水を加えて全量が1kgにな
るように調製し、撹拌して調合液とした。この調合液の
液温を高め、これを缶に充填した後、レトルト殺菌を行
い、缶入り麦茶を製造した。併せて、同様の処方及び製
造法でコーヒー豆灰化物水抽出液の代わりに0.6M重
曹水溶液でpHを6.3に調整した缶入り麦茶を製造し
た。製造した缶入り麦茶を室温で1週間保存し、その後
5名のパネラーを対象として官能評価試験に供した。評
価方法は実施例1と同様である。その結果を第7表に示
す。
【0062】
【表7】
【0063】試料検体Iは0.6M重曹水溶液でpH調
整して得られた麦茶を、試料検体IIはコーヒー豆灰化物
水抽出液でpH調整して得られた麦茶を表す。官能評価
の結果、コーヒー豆灰化物水抽出液でpH調整して得ら
れた麦茶は、重曹水溶液でpH調整して得られた麦茶に
比べて塩味がなく、麦茶の感じが素直に出ていた。
【0064】〔実施例8〕海産性のアルカリ性を呈する
植物材料灰化物について検討した。典型的材料としてひ
じきを選択し、実験に供した。ひじきを蒸発皿に適量取
り、マッフル炉に入れ、350℃で3時間加熱した。煙
が出なくなってから炉の温度を600℃に上げて引き続
き3時間加熱した。放冷後直ちに密閉容器に保存した。
【0065】上記の灰化物を適量取り、実施例1と同様
の方法で4重量%灰化物水抽出液pH調整剤を調製し
た。総アルカリ度は48meq/kgであり、pHは1
2.07であった。コロンビア・エキセルソコーヒーの
焙煎粉砕豆(L値23)100gを1000gの熱水で
抽出した後、濾過し、抽出液を得た。次に、この抽出液
500gを秤取り、40gの砂糖を加え撹拌溶解し、上
記の灰化物水抽出液を適量添加し、pH6.8に調整し
た。この調整液に100gの牛乳を加えた後、水を加え
て全量が1kgになるように調製し、撹拌して調合液と
した。この調合液の液温を高め、缶に充填した後、レト
ルト殺菌を行い、缶入りミルクコーヒーを製造した。併
せて、同様の処方及び製造法で灰化物水抽出液の代わり
に0.6M重曹水溶液でpHを6.8に調整した缶入り
ミルクコーヒーを製造した。
【0066】製造した缶入りミルクコーヒーは室温で1
週間保存し、その後5名のパネラーを対象として官能評
価試験に供した。評価方法は、実施例1と同様である。
その結果を第8表に示す。
【0067】
【表8】
【0068】試料検体jは0.6M重曹水溶液でpH調
整して得られたミルクコーヒーを、試料検体kはひじき
灰化物水抽出液でpH調整して得られたミルクコーヒー
を表す。官能評価の結果、ひじき灰化物水抽出液でpH
調整したミルクコーヒーは切れは良いものの塩味が多
く、コーヒー全体の香味のバランスが崩れており、該灰
化物はpH調整剤とはなりえないものである。これは、
ひじき灰化物水抽出液のpHの値は12.07で一見使
用可能ではあると思われるが、ひじきのような海藻類に
ついてはナトリウム成分の含有量はカリウム成分の含有
量とほぼ同じレベルを示し、反対に陸生植物の場合はカ
リウム成分と比較したナトリウム成分の含量は低いこと
が原因の一つと考えられる。また、pH値に比較して総
アルカリ度が低いという物理化学的特性の差異が認めら
れる。
【0069】〔実施例9〕小麦胚芽を蒸発皿に適量取
り、マッフル炉に入れ、350℃で3時間加熱した。煙
が出なくなってから炉の温度を600℃に上げて引き続
き3時間加熱した。放冷後直ちに密閉容器に保存した。
上記の灰化物を適量取り、実施例1と同様の方法で4重
量%灰化物水抽出液pH調整剤を調製した。総アルカリ
度は6meq/kgであった。pHは7.3であった。
【0070】コロンビア・エキセルソコーヒーの焙煎粉
砕豆(L値23)100gを1000gの熱水で抽出し
た後、濾過し、抽出液を得た。次に、この抽出液500
gを秤取り、40gの砂糖を加え撹拌溶解し、上記の灰
化物水抽出液を適量添加し、pH6.8に調整した。こ
の調整液に100gの牛乳を加えた後、水を加えて全量
が1kgになるように調製し、撹拌して調合液とした。
この調合液の液温を高め、缶に充填した後、レトルト殺
菌を行い、缶入りミルクコーヒーを製造した。併せて、
同様の処方及び製造法で灰化物水抽出液の代わりに0.
6M重曹水溶液でpHを6.8に調整した缶入りミルク
コーヒーを製造した。
【0071】製造した缶入りミルクコーヒーは室温で1
週間保存し、その後5名のパネラーを対象として官能評
価試験に供した。評価方法は、実施例1と同様である。
その結果を第9表に示す。
【0072】
【表9】
【0073】試料検体甲は0.6M重曹水溶液でpH調
整して得られたミルクコーヒーを、試料検体乙は小麦胚
芽灰化物水抽出液でpH調整して得られたミルクコーヒ
ーを表す。官能評価の結果、小麦胚芽灰化物水抽出液で
pH調整したミルクコーヒーは切れは良いものの雑味が
多く、コーヒー全体の香味のバランスが崩れており、該
灰化物はpH調整剤として適当でないという結論となっ
た。これは、小麦胚芽灰化物水抽出液の総アルカリ度の
値は6meq/kgであり、その溶液pHは7.3の中
性よりの弱アルカリ性であるためである。
【0074】
【発明の効果】本発明により、飲料の香味を損なわずに
目的のpH値に調整することが可能なpH調整剤及び該
調整剤を用いて製造された飲料が提供される。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルカリ性を呈する陸生植物材料灰化物
    の水可溶性物質を有効成分として含む飲料用pH調整
    剤。
  2. 【請求項2】 陸生植物材料が、その灰化物の水溶液の
    濃度を4重量%とした場合の該水溶液の総アルカリ度が
    150meq/kg以上となるものである、請求項1記
    載の飲料用pH調整剤。
  3. 【請求項3】 陸生植物材料が、その灰化物の水溶液の
    濃度を4重量%とした場合の該水溶液の総アルカリ度が
    300meq/kg以上となるものである、請求項1記
    載の飲料用pH調整剤。
  4. 【請求項4】 飲料が植物の抽出液を原料とするもので
    ある、請求項1〜3のいずれか1項に記載の飲料用pH
    調整剤。
  5. 【請求項5】 植物の抽出液を原料とする飲料がコーヒ
    ー飲料、紅茶飲料又は麦茶飲料である、請求項4記載の
    飲料用pH調整剤。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載のp
    H調整剤を用いて製造された飲料。
  7. 【請求項7】 飲料が植物の抽出液を原料とするもので
    ある、請求項6記載の飲料。
  8. 【請求項8】 植物の抽出液を原料とする飲料がコーヒ
    ー飲料、紅茶飲料又は麦茶飲料である、請求項7記載の
    飲料。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000083587A (ja) * 1998-09-17 2000-03-28 Inabata Koryo Kk 嗜好飲料用抽出液の製造方法
US6482456B1 (en) 1999-06-18 2002-11-19 Suntory Limited Method for producing low acid beverage
WO2010026855A1 (ja) 2008-09-05 2010-03-11 サントリーホールディングス株式会社 乳清タンパク質の含有量が低減された乳組成物及び乳入り飲料
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CN108157723A (zh) * 2018-02-11 2018-06-15 昆山历居山水食品有限公司 一种茶籽壳富硒碱性水及其制备方法

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