JPH0998560A - ブラシレスモータ - Google Patents

ブラシレスモータ

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Publication number
JPH0998560A
JPH0998560A JP27662295A JP27662295A JPH0998560A JP H0998560 A JPH0998560 A JP H0998560A JP 27662295 A JP27662295 A JP 27662295A JP 27662295 A JP27662295 A JP 27662295A JP H0998560 A JPH0998560 A JP H0998560A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
case housing
brushless motor
stator
sealing material
rotary shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27662295A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Oi
伸一 大井
Chikashi Umegaki
史 梅垣
Masami Takemasa
雅美 武政
Tatsuo Haraguchi
達夫 原口
Yoshihide Gunji
佳英 郡司
Hiroshi Osawa
博 大澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Zexel Corp filed Critical Zexel Corp
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Publication of JPH0998560A publication Critical patent/JPH0998560A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂製のケースハウジングにおいて充分なシ
ール性を確保すると共に、防水性の高める。 【解決手段】 樹脂製のケースハウジングの挿通部位を
紫外線洗浄することによって表面を荒らして、その後に
使用されるシール材の接着能力を向上させる。また、流
動性の高い紫外線硬化型のシール材を使用する。また前
記紫外線洗浄時に使用した紫外線照射装置を共用できる
ので、紫外線硬化型のシール材を効率よく使用すること
ができる。ケースハウジングの挿通部位において、ケー
スハウジングと挿通する部品によってシール材が圧延さ
れるため、この部分でのシール性を向上させることがで
きる。また、ケースハウジング上面を外周縁部に向かっ
て下降するように傾斜させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主に車両用空調
装置の送風機に用いられるブラシレスモータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のブラシレスモータとしては、実開
平2−139473号公報に開示されたものがある。こ
のブラシレスモータは、界磁石を有して回転自在に設け
られたロータと、このロータに対して回転磁界を発生す
る電機子(ステータ)と、このステータを励磁する励磁
手段とを具備し、前記ステータを収納するケーシングを
設けてこのステータを防水するようにしたものである。
【0003】これによって、このブラシレスモータにお
いては防水のためにケースによってステータ全体を覆う
ようにしたことから、ケース内部をケース外部から遮断
できるために、ブラシレスモータの防水性が確保される
ものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このブ
ラシレスモータにおいては、非磁性体の部材からなるケ
ースによってステータ全体を覆うために、ステータに発
生する回転磁界によるロータの回転効率、ひいてはブラ
シレスモータの稼働効率が低下するという問題点を有し
ている。
【0005】また、ケースハウジングにおいて、ケース
ハウジングの内部と外部とを挿通する部品の周囲とケー
スハウジングとの間のシールを行う場合、ケースハウジ
ングが、通常樹脂、特にPP(ポリプロピレン)によっ
て形成されるために、シール材が接着しにくいという問
題点があった。
【0006】このため、この発明においては、樹脂製の
ケースハウジングにおいて充分なシール性を確保すると
共に、防水性の高めたブラシレスモータを提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】したがって、この発明
は、回転軸と、この回転軸を回転自在に保持する上下の
軸受と、前記回転軸に固着されるロータと、このロータ
に環状に配設された永久磁石と、この永久磁石に対して
回転磁界を発生させるステータと、このステータに巻回
される励磁コイルと、この励磁コイルに通電するコント
ロール基板と、このコントロール基板が収納される樹脂
製のケースハウジングとからなるブラシレスモータにお
いて、前記ケースハウジングの挿通部位をシールするに
あたり、挿通部位を紫外線洗浄してシール部分の面を荒
らし、しかる後にシール材でシールすることにある(請
求項1)。
【0008】また、前記シール材は、紫外線硬化型のシ
ール材であることが好ましい(請求項2)。この紫外線
硬化型のシール材は、いわゆる紫外線硬化性樹脂であ
り、変性アクリートを主成分とする本剤及び硬化剤の二
液からなるもので、二液混合後紫外線を照射することに
より秒単位で硬化するものである。また、紫外線が当た
らない部分においても、紫外線照射時の微小な熱と紫外
線硬化部分の反応熱により2〜3分で硬化が開始するも
のである。さらにまた、紫外線を照射する機器として
は、通常、4KWの高圧水銀灯が使用される。
【0009】したがって、この発明によれば、樹脂製の
ケースハウジングの挿通部位を紫外線洗浄することによ
って表面を荒らすので、その後に使用されるシール材の
接着能力を向上させることができるために、挿通部位の
シール性を高めることができる。また、紫外線硬化型の
シール材は流動性が良いために作業性が良く、また前記
紫外線洗浄時に使用した紫外線照射装置を共用できるの
で、紫外線硬化型のシール材を効率よく使用することが
できる。
【0010】また、この発明は、回転軸と、この回転軸
を回転自在に保持する上下の軸受と、前記回転軸に固着
されるロータと、このロータに環状に配設された永久磁
石と、この永久磁石に対して回転磁界を発生させるステ
ータと、このステータに巻回される励磁コイルと、この
励磁コイルに通電するコントロール基板と、このコント
ロール基板が収納されるケースハウジングとからなるブ
ラシレスモータにおいて、前記ケースハウジングの挿通
部位をシールするにあたり、挿通部位のシール部分にヒ
モ状のシール部材を置き、前記ケースハウジングと前記
挿通部位に挿通する部材との間で、前記シール部材を圧
延してシールすることにある(請求項3)。
【0011】これによって、ケースハウジングの挿通部
位において、ケースハウジングとこのケースハウジング
を挿通する部品とによってシール材が圧延されるため、
ケースハウジング及び該部品とシール材との密着性を向
上させることができるために、シール性を高めることが
できる。
【0012】さらに、この発明は、前記ケースハウジン
グの上面を、前記ステータが挿通する内部開口端から外
周周縁端部にかけて下る傾斜面としたことにある(請求
項4)。
【0013】したがって、ケースハウジング上面に降り
かかった水滴等は自然にケースハウジングの外周縁方向
に流れるために、ケースハウジングの水切り性を向上さ
せることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1乃至図3に示されるブラシレ
スモータ1は、例えば車両用空調装置の送風機として使
用されるもので、回転軸2の上端に形成された装着部3
にシロッコ型のファン4が固着される。前記装着部3の
下方近傍に、回転子(ロータ)5が圧入固着される。ま
た、このロータ5の下方には、スラストストッパ6が圧
入固着され、ロータ5を軸方向に支持している。
【0015】前記ロータ5は、回転軸2に圧入固着され
るボス部7と、このボス部7から傘状に広がると共に複
数の通気孔8が形成された傘部9と、この傘部9の最外
周縁から下方に延出する円筒部10と、この円筒部10
の内周側面に配される複数の永久磁石11とによって構
成される。
【0016】この実施の形態において、前記永久磁石1
1は、前記円筒部10の内周側面の周方向に極性が交互
となるように4つ配される。言い換えると、対向する位
置にある永久磁石は極性が同一であり、隣合う永久磁石
の極性は異なるように配されるものである。また、前記
傘部15には、複数(この実施の形態においては4つ)
の通気孔8が形成されている。尚、この通気孔8の内側
の辺を結んだ円の直径は、図4で示すようにD3 であ
る。
【0017】また、前記ローラ5の下端と下記するケー
スハウジング45上端面との間の間隔は、1.5mm〜
8mmの間に設定されており、ロータ5の下端とケース
ハウジング47上端面との間が水滴によって接続状態と
なること、及びロータ5の回転時に発生する乱流による
不具合を防止するようになっている。
【0018】前記回転軸2は、軸受16,17によって
回転自在に保持される。また、軸受16,17は、下記
する固定子(ステータ)12の中央を貫通して形成され
た貫通孔13に装着される上下の軸受ホルダ14,15
に固着されている。前記回転軸2の下端には、前記ロー
タ5の永久磁石11の位置を示すセンサマグネット18
が圧入され、プッシュナット79によって回転軸2の軸
方向に保持され、センサマグネット18とコントロール
基板19に取付られた複数のホール素子20との距離が
一定に保たれるものである。
【0019】センサマグネット18はコントロール基板
19に形成された開口部21を貫通して回転軸2に装着
され、センサマグネット18の端部に形成されたフラン
ジ部22は、コントロール基板19の下方おいて径方向
に広がって形成され、前記コントロール基板19の裏側
であって前記フランジ部22と対峙する位置に複数のホ
ール素子20が配されるものである。
【0020】また、これらのホール素子20は、前記セ
ンサマグネット18の磁性を検出することによってロー
タ5の永久磁石11の位置を的確に検出し、この検出結
果に基づいて前記コントロール基板19に配置された励
磁回路によってステータ12に回転磁界を発生させるも
のである。尚、前記センサマグネット18と軸受17と
の間には、複数のワッシャからなるワッシャ群23が介
在され、センサマグネット18と軸受との間の摺動抵抗
を減じるようになっている。
【0021】ステータ12は、珪素鋼板を多段積層して
形成された鉄心からなるステータコア35と、このステ
ータコア35を上下から挟持するように装着される上下
の絶縁カバー36,37と、上下の絶縁カバー36,3
7によって絶縁されたステータコア35に巻回される励
磁コイル38とによって構成される。尚、前記ステータ
コア35は、中央に前記軸受ホルダ14,15が装着さ
れる貫通孔13を有し、この貫通孔13の周壁39から
6方向に延出するコイル巻回部40を有し、このコイル
巻回部40の先端には、前記ロータ5の永久磁石11と
対面する円弧状の磁極面41が形成される。尚、この実
施の形態においては、励磁コイル38は、デルタ結線さ
れているものである。
【0022】以上の構成のブラシレスモータ1におい
て、コントロール基板19上に配置された励磁回路によ
って、前記ホール素子20を介して検出された前記セン
サマグネット18の位置、いわゆるロータ5の永久磁石
11の位置に対して適切な回転磁界をステータ12に発
生させるために、ロータ5を回転させることができるも
のである。
【0023】前記下の絶縁カバー37は6方向に延出す
る脚部42を有し、この脚部42の先端部42cは、環
状の弾性部材43,44で挟持され、さらに前記ケース
ハウジング45を形成する上ケース部材46と蓋体47
との間に挟持固定される。尚、この実施の形態におい
て、前記一つ置きの脚部42の先端部42cには、図6
に示すように、前記環状の弾性部材44に噛合する突起
部42aが形成されている。また、前記脚部42には、
開口部42bが形成されており、ステータ15の温度上
昇を抑制できるようになっている。
【0024】これによって、前記ステータ12がケース
ハウジング45に対して固定され、さらにステータ12
の貫通孔13に前記軸受ホルダ14,15が固定される
ことによって、前記回転軸2がケースハウジング45に
対して回転自在に立設されることとなるものである。
尚、前記蓋体47は、リブ48によって位置決めされ、
螺子49によって固定されているものである。
【0025】ケースハウジング45は、上ケース部材4
6と、下ケース部材50と、蓋体47によって構成さ
れ、内部に前記コントロール基板19が配設される。前
記上ケース部材46には、このブラシレスモータ1に装
着するための螺子孔51が形成された取付部52,5
3,54、コントロール基板19に取付られた複数の電
界効果トランジスタ(FET)55が固着される放熱板
56が露出する開口部57が前記ファン4の外側に形成
される。これによって、ファン4から吹き出す風によっ
て放熱板56の冷却を効率良く行うことができる。
【0026】また、ケースハウジング45の上面は、前
記ステータ12が挿通する蓋体47に形成の挿通開口部
47aから、上ケース部材46の外縁周部にかけて漸次
下方に傾斜する傾斜面となっており、ケースハウジング
45の上面に付着した水滴が外方へ流れるようになって
いる。
【0027】また、ケースハウジング45の側部には、
上ケース部材46の側部と下ケース部材50の側部によ
って電源コネクタ(図示しない)が装着されるコネクタ
装着部58が画成される。このコネクタ装着部58は、
上ケース部材46の側部に形成された複数の上ガイドリ
ブ59及び一対の両側ガイドリブ60と、下ケース部材
50の側部に形成されたコネクタ装着孔61とによって
形成され、さらに前記コネクタ装着孔61には、前記コ
ントロール基板19に接続される複数の端子62が突出
するものである。これによって、電源コネクタを前記コ
ネクタ装着部58に装着する場合、上ガイドリブ59と
両側ガイドリブ60とによって電源コネクタの上側及び
両側の位置を制限できるために、装着作業を容易にする
ことができる。
【0028】前記スラストストッパ6は、図4に示すよ
うに、前記ロータ5を軸方向に支持するもので、軸受1
6との間にナイロンベースのワッシャ24とNBRゴム
からなるワッシャ25を介在させて、スラストストッパ
6の摺動抵抗を減じるようにしてある。このスラストス
トッパ6は、回転軸2が挿通される貫通孔26と、この
貫通孔26が形成される円筒部27と、この円筒部27
の上端から前記ロータ5の傘部15に沿って径方向の拡
張する円板部28とによって構成される。この円板部2
8の外径はD2 である。
【0029】この円板部28の外周縁部には、所定の幅
で下方に延出した周壁29が形成されている。さらに、
前記円筒部27の下端面には、ワッシャ25との摺動当
接面から漸次径方向外方に向けて下方へ傾斜するオイル
ガイド30が形成されている。このオイルガイド30の
径方向外方端部と前記周壁29の内側面の間には、実質
的に環状凹部31が形成され、この環状凹部31内に上
の軸受ホルダ14のスラストストッパ側開口部(上部開
口端)32が所定距離dだけ入り込むものである。
【0030】前記軸受ホルダ14の上部開口端32の直
径はD1 であり、該軸受ホルダ14の内部には、軸受ス
トッパ33によって固定された軸受16が配されてい
る。この軸受16の軸方向の略中央の外周面には、潤滑
油を含んだフェルト34が当接しており、焼結金属によ
り形成された軸受16に潤滑油を供給するようになって
いる。
【0031】以上のように、前記通気孔8の径方向内側
に位置する辺を結んでできる円の直径をD3 とし、前記
スラストストッパ6の径D2 よりも大きく設定したこと
から、通気孔8から侵入する塵埃は、このスラストスト
ッパ6に阻まれるために、軸受16若しくは軸受16と
回転軸2の摺動部分に付着しなくなる。さらに、上の軸
受ホルダ14の上部開口端32が、スラストストッパ6
の環状凹部31内に所定の距離dだけ入り込むようにし
たために、軸受16若しくは軸受16と回転軸2との摺
動部分を塵埃の侵入経路から隔絶することができる。
【0032】前記下の軸受ホルダ15は、図5に示すよ
うに、前記ステータ12の貫通孔13及び下の絶縁カバ
ー37に形成の貫通孔37aに下方から挿着されるもの
で、内側下方に下の軸受17が軸受ストッパ71によっ
て固着されている。また、内側が前記軸受17に当接す
るフェルト70は、軸受ストッパ71によって軸受ホル
ダ15の内部に保持されている。また、この軸受ホルダ
15には、径方向の延出するフランジ部15aが形成さ
れる。
【0033】さらにこのフランジ部15aからは軸方向
に延出し、前記ケースハウジング45の上ケース部材4
6に開口する軸受ホルダ保持孔46aに嵌挿される略三
角形状の軸受保持部15bが形成される。尚、73は、
前記下の絶縁カバー37に挿着されるコイル端子であ
り、前記軸受ホルダ37のフランジ部15a、ケースハ
ウジング45の上ケース部材46、及びコントロール基
板19を貫通して、該コントロール基板19の反対側に
突出するもので、連結部材74及び接続端子75を介し
て、コントロール基板19上に配された励磁回路に接続
されるものである。
【0034】また、前記軸受17と前記センサマグネッ
ト18との間に配されるワッシャ群23は、合成樹脂
製、特にナイロンベースのワッシャ(ナイロンワッシ
ャ)と、合成ゴム、特にNBR(ブタジエンアクリロニ
トリルゴム)からなるワッシャ(ゴムワッシャ)と、P
OM(ポリオキシメチレン)材からなるワッシャ(PO
Mワッシャ)によって構成されるもので、軸受17側か
ら順次配されるものである。
【0035】通常、このワッシャ群23は軸方向に特別
な圧力がかかっていない状態で前記軸受17とセンサマ
グネット18との間に配されており、静止している軸受
17と回転するセンサマグネット18の間が円滑となる
ように、センサマグネット18の回転を吸収して、軸受
17の端部及びセンサマグネット18の端部との間の摺
動性を高めるものである。
【0036】上記構成のブラシレスモータ1において、
ケースハウジング45の内部と外部の挿通部位は、前記
下の軸受ホルダ15の軸受保持部15bと上ケース部材
46に形成された軸受ホルダ保持孔46aとの間、及び
前記放熱板56と上ケース部材46に開口した開口部5
7との間であり、この挿通部位は下記する方法において
シールされる。
【0037】尚、放熱板56は、複数の前記FET55
の背面にシリコンオイルを塗布して当接させる当接部5
6aと、これらFET55を押さえる複数の板バネ82
の一端が挿着される板バネ保持部56cと、前記開口部
57から露出するフィン部56dと、このフィン部56
dの周縁に延出するフランジ部56bとによって構成さ
れる。また、前記フィン部56dの両端部に位置するフ
ィン56e,56fは外側から先端にかけて傾斜するガ
イド部56gが形成され、開口部57への挿通が容易に
なるようになっている。
【0038】通常、ケースハウジング45及び軸受ホル
ダ15は、樹脂、特にPP(ポリプロピレン)によって
形成されているために表面が潤沢であり、シール材が接
着しにくく、シール性を確保することが容易でなかっ
た。このために、本発明では、先ず挿通部位、軸受ホル
ダのフランジ部15aの下側面15bと上ケース部材4
6の前記下側面15bと対峙する部分、及び前記放熱板
46のフランジ部56bが対峙する部分に紫外線洗浄
(UV洗浄)を施し、これらの部分(挿通部位)の表面
を適度に荒らす。この後、シール材80,81を挿通部
位に介在させて各部品を組立て、シール材の凝固によっ
て各挿通部位のシールが完了するものである。
【0039】尚、この場合に使用されるシール材は、U
V硬化型のシール材を使用することが好ましい。このU
V硬化型のシール材は流動性がよいために前記挿通部位
への浸透性が良く、また紫外線の照射によって硬化する
ことから前記UV洗浄時の紫外線照射を再度実行すれば
よいだけなので、UV硬化型のシール材を使用する場合
に必要な紫外線照射装置を新たに設置する必要がないた
め、効率的である。
【0040】この紫外線硬化型のシール材は、いわゆる
紫外線硬化性樹脂である。この紫外線硬化性樹脂は、例
えば変性アクリートを主成分とする本剤及び硬化剤の二
液からなるもので、この二液を混合後紫外線を照射する
ことにより秒単位で硬化するものである。また、紫外線
が当たらない部分においても、紫外線照射時の微小な熱
と紫外線硬化部分の反応熱により2〜3分で硬化が開始
するものである。また、紫外線を照射しない場合でも、
数時間後には硬化する。さらに、紫外線を照射する機器
としては、通常、4KWの高圧水銀灯が使用される。
【0041】また、挿通部位のシール作業においては、
挿通部位の周囲に紐状(断面が円形)のシール材80,
81を配する方法もある。この方法は、先ず前記軸受ホ
ルダ15のフランジ部15aと上ケース部材46との間
においては、軸受保持部15bの外周部分に紐状のシー
ル材80を配し、軸受保持部15bを前記軸受ホルダ保
持孔46aに挿着する時にかかる力によって、シール材
80が上ケース部材46とフランジ部15aと間で圧延
されることから、シール材80と上ケース部材46及び
フランジ部15aの間の密着性を向上させることができ
るものである。
【0042】また、放熱板56と上ケース部材46との
間の場合には、放熱板56のフィン部56dの周囲に紐
状のシール材81を配し、放熱板56を上ケース部材4
6の開口部57から放熱板56を露出させる時にかかる
力によって、シール材81が上ケース部材46とフラン
ジ部56bの間で圧延されることから、シール材81と
上ケース部材46及びフランジ部56bとの間の密着性
を向上させることができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、樹脂製のケースハウジングの挿通部位に紫外線を照
射して面を荒らし、その後シール材を設けるのでシール
材の接着力が向上させることができる。さらに、流動性
の紫外線硬化型のシール材を使用することによって、シ
ール材を確実に挿通部位へ浸透させることができるの
で、後工程での検査工数を減らすことができる。また、
紫外線照射装置を共用できるので、紫外線硬化型のシー
ル材を用いる場合の装置を配置する工数を減じることが
できる。
【0044】また、紐状に形成されたシール材を挿通部
位に配し、挿通部位の部品間に働く装着時の力によって
挿通部位間にシール材を圧延できるので、シール材と挿
通部位間の密着性を向上できる。この方法では、挿通部
位のシールを簡単に行うことができるので、作業工数を
減じることができる。
【0045】また、ケースハウジングの上面を外方に向
かって傾斜するようにしたことによって、ケース上面に
付着する水滴を排除できるために、ケースハウジングの
上面の水切り性が向上し、ブラシレスモータの防水性を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るブラシレスモータの断面図であ
る。
【図2】本発明に係るブラシレスモータの側面図であ
る。
【図3】本発明に係るブラシレスモータの平面図であ
る。
【図4】本発明に係るブラシレスモータの上部付近の一
部拡大断面図である。
【図5】本発明に係るブラシレスモータの下部付近の一
部拡大断面図である。
【図6】本発明に係るブラシレスモータのステータコア
の底面図である。
【符号の説明】
1 ブラシレスモータ 2 回転軸 5 回転子(ロータ) 11 永久磁石 12 固定子(ステータ) 14 (上の)軸受ホルダ 15 (下の)軸受ホルダ 15a フランジ部 15b 軸受保持部 16 (上の)軸受 17 (下の)軸受 18 センサマグネット 19 コントロール基板 45 ケースハウジング 46 上ケース部材 46a 軸受ホルダ保持孔 56 放熱板 56a 当接部 56b フランジ部 56c 板バネ保持部 56d フィン部 57 開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原口 達夫 埼玉県大里郡江南町大字千代字東原39番地 株式会社ゼクセル江南工場内 (72)発明者 郡司 佳英 埼玉県大里郡江南町大字千代字東原39番地 株式会社ゼクセル江南工場内 (72)発明者 大澤 博 埼玉県大里郡江南町大字千代字東原39番地 株式会社ゼクセル江南工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸と、この回転軸を回転自在に保持
    する上下の軸受と、前記回転軸に固着されるロータと、
    このロータに環状に配設された永久磁石と、この永久磁
    石に対して回転磁界を発生させるステータと、このステ
    ータに巻回される励磁コイルと、この励磁コイルに通電
    するコントロール基板と、このコントロール基板が収納
    される樹脂製のケースハウジングとからなるブラシレス
    モータにおいて、 前記ケースハウジングの挿通部位をシールするにあた
    り、挿通部位を紫外線洗浄してシール部分の面を荒ら
    し、しかる後にシール材でシールすることを特徴とする
    ブラシレスモータ。
  2. 【請求項2】 前記シール材は、紫外線硬化型のシール
    材であることを特徴とする請求項1記載のブラシレスモ
    ータ。
  3. 【請求項3】 回転軸と、この回転軸を回転自在に保持
    する上下の軸受と、前記回転軸に固着されるロータと、
    このロータに環状に配設された永久磁石と、この永久磁
    石に対して回転磁界を発生させるステータと、このステ
    ータに巻回される励磁コイルと、この励磁コイルに通電
    するコントロール基板と、このコントロール基板が収納
    されるケースハウジングとからなるブラシレスモータに
    おいて、 前記ケースハウジングの挿通部位をシールするにあた
    り、挿通部位のシール部分にヒモ状のシール部材を置
    き、前記ケースハウジングと前記挿通部位に挿通する部
    材との間で、前記シール部材を圧延してシールすること
    を特徴とするブラシレスモータ。
  4. 【請求項4】 前記ケースハウジングの上面を、前記ス
    テータが挿通する内部開口端から外周周縁端部にかけて
    下る傾斜面としたことを特徴とする請求項1,2又は3
    記載のブラシレスモータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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