JPH05300689A - 直流ブラシレス電動機 - Google Patents

直流ブラシレス電動機

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JPH05300689A
JPH05300689A JP9819192A JP9819192A JPH05300689A JP H05300689 A JPH05300689 A JP H05300689A JP 9819192 A JP9819192 A JP 9819192A JP 9819192 A JP9819192 A JP 9819192A JP H05300689 A JPH05300689 A JP H05300689A
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JP
Japan
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waterproof cover
hub
peripheral surface
electric motor
magnetic pole
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Application number
JP9819192A
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English (en)
Inventor
Joji Ochi
譲次 越智
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 雨水等の侵入を未然に防ぎ、侵入した雨水等
を迅速の外部へ排出する。 【構成】 ファン40のハブ41の外側開口端の内周面
に水切りリング26を取り付ける一方、エンドブラケッ
ト3に外嵌した防水カバー1の内側開口端に折曲部1b
を形成し、ハブ41の円筒部1aに水抜き穴41fを設け
る。防水カバー1の外側の開口端を防水プレート27で
塞ぎ、防水カバー1の円筒部1aに水抜き穴1eを設け
る。さらに、ハブ41の中心穴41cを蓋部材43で塞
ぐ。こうして、水切りリング26,折曲部1b,防水プレ
ート27および蓋部材43で雨水等の侵入を未然に防
ぎ、水抜き穴41f,1eで侵入した雨水を迅速に外部に
排出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、空気調和機の室外機
におけるファンの駆動等に用いられる直流ブラシレス電
動機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のファンの駆動には、巻線
数を変えて回転速度を変化させる交流誘導電動機が用い
られてきた。ところが、このような交流誘導電動機は、
効率が悪くて省エネルギーの要請を満たさず、また装置
が大型化するという欠点を有している。そのために、近
年、上記交流誘導電動機に代えて、直流ブラシレス電動
機が採用され始めてきた。
【0003】図8は、従来の直流ブラシレス電動機の部
分断面図である。図8に示すように、従来の直流ブラシ
レス電動機は、ハウジング51にベアリング52,52
を介して出力軸53を回転自在に支承し、コイルを巻い
た複数の磁極部を有する固定子54をハウジング51内
に樹脂モールド(図中のハッチング参照)で一体に固定す
る。また、出力軸53のローレット加工部には、中心の
ボス部57aを圧入することによって回転子ケーシング
57を固定している。この回転子ケーシング57は、上
記磁極部に隙間をあけて対向する環状の磁石材料を複数
極に着磁してなる永久磁石58を内嵌している。
【0004】上記直流ブラシレス電動機においては、上
記固定子54の複数の磁極部を順次励磁すると、励磁さ
れた磁極部の外側に位置する回転子ケーシング57の永
久磁石58が次々に吸引反撥されて回転子ケーシング5
7が回転し、この回転がボス部57aを介して出力軸5
3に伝えられて出力軸53が回転するのである。
【0005】尚、上記直流ブラシレス電動機において
は、ハウジング51内に侵入した雨水等が固定子54に
付着しないように、固定子54を樹脂モールドすると共
に、侵入した雨水等を外部へ排出するための水抜き穴5
1aをハウジング51に設けている。
【0006】また、上述の直流ブラシレス電動機の場合
には、ハウジング51内の両端に配置した2つのベアリ
ング52,52で出力軸53を両持ち支持しているの
で、軸方向の寸法が大きくなってしまう。そこで、この
欠点を解消するために、先に本発明者は次のような直流
ブラシレス電動機を提案した。この直流ブラシレス電動
機は、エンドブラケットに回転しない中心軸を突設して
中心軸を片持ち支持する。そして、この中心軸に複数の
磁極部を有する固定子を外嵌して取付ける。さらに、上
記中心軸には、上記磁極部に所定の隙間をあけて対向す
る複数の永久磁石製の磁極片を有する回転子を軸受ハウ
ジングを介して回転自在に取付けている。このような直
流ブラシレス電動機にファン等を取り付ける際には、そ
のファン等のハブを上記軸受ハウジングに固定するので
ある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の固定子樹脂封止型(両持ち支持)の直流ブラシレス電
動機においては、雨水対策として固定子54を樹脂モー
ルドするのでコスト高になるという問題がある。また、
上記従来の片持ち支持の直流ブラシレス電動機では、上
記従来の両持ち支持の直流ブラシレス電動機よりも軸方
向寸法が短縮でき、小型化が図れるという長所があるも
のの、構造的に雨水等が侵入しやすいという問題があ
る。
【0008】そこで、この発明の目的は、雨水等の侵入
を未然に防水でき、侵入した雨水等を迅速に外部へ排出
できる片持ち支持型の直流ブラシレス電動機を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明の直流ブラシレス電動機は、図
1に例示するように、エンドブラケット3内に回転しな
い中心軸4を突設し、複数の磁極部7bを有する固定子
7を上記中心軸4に外嵌して取付ける一方上記磁極部7
bに所定の隙間をあけて対向する複数の磁極片13を有
する回転子8を支持部材9,16aを介して上記中心軸4
に回転自在に取付けて成る直流ブラシレス電動機におい
て、略円筒状を成して上記エンドブラケット3の外周面
に嵌合されると共に円筒部1aにおける内側の開口端に
は外方に広がって折曲する折曲部1bを有する防水カバ
ー1と、有底円筒状を成すと共に、この有底円筒部の円
筒部41aにおける開口側の内周面が上記防水カバー1
の外周面に対向するように上記支持部材9,16aに同軸
に固定される回転体40のハブ41と、上記防水カバー
1の外周面に所定の隙間をあけて対向するように上記ハ
ブ41の開口端の内周面に取り付けられると共に、内径
が上記防水カバー1の折曲部1b先端の外径より大きい
水切りリング26と、上記防水カバー1の外側の開口端
に取り付けられて上記外側の開口端を塞ぐ防水プレート
27を備えたことを特徴としている。
【0010】また、請求項2係る発明の直流ブラシレス
電動機は、請求項1に係る発明の直流ブラシレス電動機
において、上記防水カバー1は円筒部1aにおけるエン
ドブラケット3より外側に径方向の水抜き穴1eを有
し、上記回転体40のハブ41は円筒部41aに径方向
の水抜き穴41fを有することを特徴としている。
【0011】
【作用】請求項1に係る発明では、エンドブラケット3
の外周面に嵌合された防水カバー1の円筒部1aにおけ
る内側の開口端には、外方に広がって折曲された折曲部
1bが設けられている。一方、回転体40のハブ41の
開口端の内周面には、内径が上記防水カバー1の折曲部
1b先端の外径より大きい水切りリング26が取り付け
られている。こうして、上記ハブ41と防水カバー1と
の隙間が上記水切りリング26と折曲部1bとによって
迷路状に遮蔽されて、外部から上記ハブ41内への雨水
等の侵入が防止される。
【0012】また、上記防水カバー1の外側の開口端に
は防水プレート27が取付けられている。こうして、上
記防水カバー1の外側の開口端が塞がれて防水カバー1
内への雨水等の侵入が防止される。
【0013】また、第2の発明では、上記ハブ41に取
り付けられた水切りリング26と上記防水カバー1の折
曲部1bとの間に侵入した雨水等は、上記ハブ41の回
転による遠心力によってハブ41の円筒部41aに設け
られた径方向の水抜き穴41fから外部へ迅速に排出さ
れる。さらに、上記防水カバー1内であって上記エンド
ブラケット3よりも外側に侵入した雨水等は、上記防水
カバー1の円筒部1aにおける上記エンドブラケット3
よりも外側に径方向に設けられた水抜き穴1eから外部
へ迅速に排出される。
【0014】
【実施例】以下、この発明を図示の実施例により詳細に
説明する。図1は本実施例の直流ブラシレス電動機にお
ける断面図である。尚、本実施例における直流ブラシレ
ス電動機は、空気調和機の室外機におけるファンの駆動
に用いられるものとする。
【0015】この直流ブラシレス電動機は、円筒状の防
水カバー1の内周面に嵌め込んで固定した有底円筒状を
成すエンドブラケット3と、このエンドブラケット3の
中心穴3aにプレス圧入で突設した中心軸4と、この中
心軸4に固定座5および防振ゴム筒6を介して外嵌固定
された磁極部7bを有する固定子7と、この固定子7に
僅かの隙間をあけて対向する回転子8と、回転子8の前
端板8aにスポット溶接等によって固定されて回転子8
を中心軸4に回転自在に取付ける軸受ハウジンング9で
概略構成される。
【0016】上記回転子8には、回転子ケーシング12
の内周面における円周上8等分位置に、8個の永久磁石
製の磁極片13を装着する。また、回転子ケーシング1
2の固定座5側(以下、この固定座5側を後側とする)の
端には、回転子ヨーク14を外嵌する。そして、この回
転子ケーシング12と回転子ヨーク14とは通し穴に充
填した接着剤15で固定する。上記磁極片13の外周面
は回転子ケーシング12の内周面に沿う円弧状に形成す
る一方、内周面は固定子7の外周面に沿うように形成す
る。
【0017】上記回転子ケーシング12の底板16(回
転子8の前端板8aに相当)の中心部には、内方へ突出す
る軸受保持環16aを形成する。また、底板16の円周
上8箇所を外周部から中心に向かって放射状に長く打ち
抜いて中心側を内方へ折曲げて、磁極片13を径方向内
側から保持する8本の押えばね片16bを形成する。さ
らに、底板16における各押えばね片16bの間の2箇
所を放射状に短く打ち抜いて中心側を内方へ折曲げて、
磁極片13の前端面に当接する16本の位置決め片16
cを形成する。
【0018】こうして、上記磁極片13は、押えばね片
16bによって径方向および周方向へ効果的に押され
て、互いに等間隔にバランス良く保持される。また、磁
極片13は、後端面が回転子ヨーク14のツバ部14a
に当接する一方、前端面が回転子ケーシング12の各2
本の位置決め片16cに当接して、回転子ケーシング1
2の底板16から軸方向に離れて位置決めして保持され
る。したがって、磁極片13から底板16への漏洩磁束
を減じることができる。
【0019】上記回転子ケーシング12内に回転子ケー
シング12と隙間をあけて配置された固定子7は、ボス
部7aと、このボス部7aから放射状に径方向外方へ突出
する12個の磁極部7bを有する。この磁極部7bの外周
面は僅かの隙間をあけて上記磁極片13の内周面に対向
し、各磁極部7bにはコイル18を巻回する。また、上
記ボス部7aには各磁極部7bの位置に対応する箇所に軸
方向の穴を設け、この穴にコイル18をプリント基板2
1へ接続するためのコイル端子ピン19を挿入する。
【0020】上記固定子7のボス部7aには防振ゴム筒
6を内嵌する。この防振ゴム筒6は中心軸4に圧入した
固定座5にキー5aによって回転不能に嵌着される。ま
た、中心軸4における防振ゴム筒6の前方には、僅かな
隙間をあけてコイル端子ピン19の前端に当接する防振
ゴム円板20を嵌着する。上記防振ゴム筒6や防振ゴム
円板20を介装したのは、磁極部7bの構造の簡素化に
よって、コイル18で生じる磁束が正弦波状にならない
ことに起因して回転子8に生じるコギングが、中心軸4
や軸受ハウジング9を経て被駆動側のファン40に伝わ
るのを防ぐためである。
【0021】上記固定子7のコイル18への通電を制御
する駆動回路は、エンドブラケット3の後面に配置した
プリント基板21に形成する。このプリント基板21に
は、ホール素子を収容したホール素子ホルダー46およ
びドライバIC(集積回路)47等を搭載する。そして、
ドライバIC47とプリント基板21との間にゴムシー
ト24を挟む一方、ドライバIC47とエンドブラケッ
ト3との間にはスペーサー23を挟んで、複数本のばね
クリップ37でドライバIC47をエンドブラケット3
側に押え付ける。こうして、ドライバIC47からエン
ドブラケット3への放熱が良くなるようにするのであ
る。尚、上記各コイル18のコイル端子ピン19は、リ
セプタクル50を介してエンドブラケット3の穴を貫い
て、プリント基板21に電気的に接続される。
【0022】上記回転子ケーシング12の底板16の軸
受保持環16aには第1軸受30を嵌着する。また、上
記軸受ハウジング9内には、液ワッシャ31,第2軸受
32および間座33を収容する。こうして、上記スポッ
ト溶接等によって連結されている上記軸受ハウジング9
と軸受保持環16aを、一体に中心軸4の止め輪34a,
34bの間に回動自在に取付ける。尚、上記止め輪34b
の後方の中心軸4には、防振ゴム筒6および防振ゴム円
板20を固定座5との間で挟み込む固定輪35を隙間嵌
めする。
【0023】上記軸受ハウジング9の外周には防振ゴム
継手10を嵌合し、この防振ゴム継手10のツバ部10
aを補強用押え板25と共に回転子ケーシング12の底
板16にリベット11で固定する。さらに、防振ゴム継
手10の外周面にはファン40のハブ41の継手部材4
2における内周面を嵌入して連結する。したがって、上
記回転子8が回転すると、防振ゴム10,継手部材42
およびハブ41を介してファン40が回転されるのであ
る。
【0024】図2は上記ファン40のハブ41における
正面図,断面図及び背面図である。図2に示すように、
ハブ41は有底筒状を成すと共に、上記エンドブラケッ
ト3に所定の間隔をあけて取り付けられる円筒部41a
の外周面にはファン40を形成する。このハブ41の前
板部41bには上記中心軸4の先端を遊嵌する中心穴4
1cを形成し、この中心穴41cの周囲には4個の位置決
め穴41dを形成する。また、上記円筒部41aの内面側
と前板部41bの内面側との角部には、円周上6等分位
置に放射状のリブ41eを一体に形成する。このリブ4
1eによって、ハブ41を継手部材42に同軸に固定す
るのである。
【0025】上記ハブ41の円筒部41aの開口端に
は、図4に示すような形状を有する水切りリング26を
圧入固定する(図1参照)。そして、円筒部41aにおけ
る水切りリング26が取り付けられる箇所の近傍には径
方向の水抜き穴41fを形成する。
【0026】図3は蓋部材43の背面図および断面図で
ある。この蓋部材43には、図3に示すように、中心軸
4の先端を遊嵌する凹部43aと、ハブ41の中心穴4
1cに圧入される圧入部43bと、ハブ41の前板部41
bの位置決め穴41dから防振ゴム継手10の位置決め穴
10cに嵌入される位置決めピン43cを合成樹脂で一体
に形成する。上記蓋部材43は、位置決めピン43cを
ハブ41の位置決め穴41dに嵌入して前板部41bの中
心穴41cに外方から圧入され、この中心穴41cを塞い
で雨水等の侵入を防止する。
【0027】図5は上記防水カバー1の正面図,断面図
および背面図である。防水カバー1は、図5に示すよう
に、円筒部1aの内側の開口端に外方に広がって折曲し
た折曲部1bを形成する。そして、この折曲部1bの外径
をハブ41に固定した水切りリング26の内径よりも僅
かに小径となるようにする。このように、折曲部1bの
外径を水切りリング26の内径よりも小径にすることに
よって、防水カバー1をハブ41の内方へ支障なく嵌入
することができるのである。
【0028】上記防水カバー1の外側の開口端には、半
径方向へ連なるフランジ部1cを形成し、このフランジ
部1cには、図7に示すような防水プレート27を取付
けて上記外側の開口端を塞ぐ。また、このフランジ部1
cの上下に設けられた穴1dによってファン付き電動機を
室外機の機枠等に取付ける。
【0029】上記防水プレート27とエンドブラケット
3の前壁との間に位置することになる防水カバー1の円
筒部1aには、防水カバー1を室外機の機枠等に取付け
た際に下位置となる箇所に水抜き穴1eと電線挿通用穴
1fを形成する。
【0030】上記電線挿通用穴1fには、図6に示すよ
うな形状のゴムブッシュ28を押し込んで凹溝28aで
係止する。そして、このゴムブッシュ28の中心穴28
bにプリント基板21からの電線29を挿通して外部に
引き出すのである。上記ゴムブッシュ28には、防水カ
バー1の電線挿通用穴1fに係止された際に防水カバー
1の水抜き穴1eに隙間をあけて外側から対向するツバ
部28cを設ける。
【0031】上記構成のファン40および直流ブラシレ
ス電動機を組立てる際には次のようにする。すなわち、
先ず直流ブラシレス電動機の軸受ハウジング9および回
転子8の前端板8aに補強用押え板25を添えて防振ゴ
ム継手10をリベット11で固定する。一方、ファン4
0のハブ41における各リブ41eに継手部材42を圧
入してハブ41を継手部材42に固定する。そして、上
記ハブ41が固定された継手部材42と防振ゴム継手1
0とをバヨネット構造によって連結する。このとき、防
振ゴム継手10の位置決め穴10cがハブ41における
前板部41bの位置決め穴41dに一致して軸方向に貫通
するのである。
【0032】その後、上記ハブ41の前板部41bの外
方から蓋部材43の圧入部43bをハブ41の中心穴4
1cに圧入する。そうすると、中心軸4の先端が蓋部材
43の凹部43aに遊嵌されると共に、蓋部材43の位
置決めピン43cがハブ41の前板部41bの位置決め穴
41dから上記防振ゴム継手10の位置決め穴10cに嵌
入される。こうして、防振ゴム継手10の周方向への回
転をロックすることによって、継手部材42が防振ゴム
継手10から抜け外れることを確実に防止するのであ
る。また、上記蓋部材43でハブ41の中心穴41cを
塞ぐことができるので、中心穴41cから内部に雨水等
が侵入するのを防止できる。
【0033】上述のようにして組み立てられたファン4
0と直流ブラシレス電動機には、上記蓋部材43の他に
次のような防水対策が施されている。すなわち、互いに
対向して配置されたハブ41の円筒部41aと防水カバ
ー1の円筒部1aとの開口端の夫々には、水切りリング
26あるいは折曲部1bが設けられている。したがっ
て、上記水切りリング26と折曲部1bとでハブ41の
内周面と防水カバー1の外周面との間が迷路状になり、
斜め方向からエンドブラケット3内への雨水等の侵入が
防止される。また、水切りリング26と折曲部1bとの
間に侵入した雨水等は、ハブ41の回転による遠心力で
ハブ41の水抜き穴41fから外部へ迅速に排出され
る。
【0034】一方、上記防水カバー1の円筒部1aにお
ける外側の開口端を防水プレート27で塞いでいるの
で、エンドブラケット3のプリント基板取付け部への雨
水等の侵入が防止される。また、他の部分からこのプリ
ント基板取付け部に侵入した雨水等は、防水カバー1の
水抜き穴1eから外部へ迅速に排出される。さらに、こ
の防水カバー1の電線挿通用穴1fにゴムブッシュ28
を係止することによって、このゴムブッシュ28のツバ
部28cによって防水カバー1の水抜き穴1eが覆われ
て、この水抜き穴1eからプリント基板21の取付け部
に雨水等が侵入しにくくなる。
【0035】上記実施例においては、上記回転体として
の空気調和機の室外機におけるファン40を回転する直
流ブラシレス電動機について説明しているが、この発明
はこれに限定されるものではない。
【0036】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1に係
る発明の直流ブラシレス電動機は、中心軸を片持ち支持
するエンドブラケットに外嵌された防水カバーにおける
内側の開口端には外方に広がった折曲部を形成する一
方、開口側の内周面が上記防水カバーの外周面に対向し
ているハブにおける開口端の内周面には水切りリングを
固定したので、上記ハブと防水カバーとの隙間が上記水
切りリングと折曲部とによって迷路状に遮蔽される。し
たがって、外部から上記エンドブラケット内への雨水等
の侵入を防止できる。
【0037】また、上記防水カバーの外側の開口端を防
水プレートで塞いでいるので、上記防水カバー内への雨
水等の侵入を防止できる。
【0038】すなわち、この発明によれば、雨水等の侵
入を未然に防水できる片持ち支持型の直流ブラシレス電
動機を提供できるのである。
【0039】また、請求項2に係る発明の直流ブラシレ
ス電動機は、上記回転体のハブの円筒部には径方向の水
抜き穴を形成しているので、上記ハブの水切りリングと
防水カバーの折曲部との間に侵入した雨水等を上記水抜
き穴から外部へ迅速に排出できる。さらに、上記防水カ
バーの円筒部における上記エンドブラケットより外側に
は径方向の水抜き穴を設けているので、上記防水カバー
内であって上記エンドブラケットより外側に侵入した雨
水等を上記防水カバーの水抜き穴から外部へ迅速に排出
できる。
【0040】すなわち、この発明によれば、雨水等の侵
入を未然に防水でき、且つ侵入した雨水等を迅速に外部
へ排出できる片持ち支持型の直流ブラシレス電動機を提
供できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の直流ブラシレス電動機における一実
施例の断面図である。
【図2】図1におけるハブの正面図,断面図および背面
図である。
【図3】図1における蓋部材の背面図および断面図であ
る。
【図4】図1における水切りリングの正面図,断面図お
よび背面図である。
【図5】図1における防水カバーの正面図,断面図およ
び背面図である。
【図6】図1におけるゴムブッシュの正面図,断面図お
よび背面図である。
【図7】図1における防水プレートの正面図および断面
図である。
【図8】従来の直流ブラシレス電動機の断面図である。
【符号の説明】
1…防水カバー、 1b…折曲部、
1e…水抜き穴、 1f…電線挿通
用穴、3…エンドブラケット、 3a…中
心穴、4…中心軸、 7…固定
子、7b…磁極部、 8…回転
子、9…軸受ハウジング、 10…防振ゴ
ム継手、13…磁極片、 26…
水切りリング、27…防水プレート、
28…ゴムブッシュ、29…電線、
40…ファン、41…ハブ、
41c…中心穴、41f…水抜き穴、
42…継手部材、43…蓋部材。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンドブラケット(3)内に回転しない中
    心軸(4)を突設し、複数の磁極部(7b)を有する固定子
    (7)を上記中心軸(4)に外嵌して取付ける一方、上記磁
    極部(7b)に所定の隙間をあけて対向する複数の磁極片
    (13)を有する回転子(8)を支持部材(9,16a)を介し
    て上記中心軸(4)に回転自在に取付けて成る直流ブラシ
    レス電動機において、 略円筒状を成して上記エンドブラケット(3)の外周面に
    嵌合されると共に、円筒部(1a)における内側の開口端
    には外方に広がって折曲する折曲部(1b)を有する防水
    カバー(1)と、 有底円筒状を成すと共に、この有底円筒部の円筒部(4
    1a)における開口側の内周面が上記防水カバー(1)の外
    周面に対向するように上記支持部材(9,16a)に同軸に
    固定される回転体(40)のハブ(41)と、 上記防水カバー(1)の外周面に所定の隙間をあけて対向
    する様に上記ハブ(41)の開口端の内周面に取り付けら
    れると共に、内径が上記防水カバー(1)の折曲部(1b)
    先端の外径よりも大きい水切りリング(26)と、 上記防水カバー(1)の外側の開口端に取り付けられて、
    上記外側の開口端を塞ぐ防水プレート(27)を備えたこ
    とを特徴とする直流ブラシレス電動機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の直流ブラシレス電動機
    において、 上記防水カバー(1)は、上記円筒部(1a)におけるエン
    ドブラケット(3)より外側に径方向の水抜き穴(1e)を
    有し、 上記回転体(40)のハブ(41)は、上記円筒部(41a)
    に径方向の水抜き穴(41f)を有することを特徴とする
    直流ブラシレス電動機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100459464B1 (ko) * 2002-10-16 2004-12-03 엘지전자 주식회사 스파크 비산 억제 기능을 구비한 식기세척기용 전동기
JP2019054597A (ja) * 2017-09-13 2019-04-04 シナノケンシ株式会社 送風装置
JP2019103356A (ja) * 2017-12-07 2019-06-24 日本電産株式会社 モータ、及び、それを有する送風装置

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